本郷 (文京区)

東京都文京区の町名 ウィキペディアから

本郷(ほんごう)は、東京都文京区町名。または旧東京市本郷区の範囲を指す地域名である。

本郷(地域)

東京都文京区のおよそ東半分を範囲とし、江戸東京山手を構成している地域の一つである。本郷は麻布赤坂四谷牛込小石川と並ぶ、東京山手の外郭をなすエリアである。概ね東京旧市内低地に比べ高台を多く占める旧区分を山手としている。そのため旧本郷区に属する本郷地域は山手にあたる。

小石川区との合併後も住居表示実施以前は「本郷○○町」と旧本郷区内大半の町が本郷を冠称していた。現在は町会、警察署消防署税務署の管轄などで当時の区境や町境を継承している。

歴史

豊島郡湯島郷の中に集落が出来たことに由来し湯島の中心地であったために湯島本郷とよばれていたのが、室町時代から戦国時代に本郷と呼ばれるようになったとされる[注釈 1][注釈 2]町屋として早い時期から開け区域内には本郷地域内に弓町、元町、真砂町、金助町、菊坂町、本富士町などがあった。明治から昭和にかけて夏目漱石坪内逍遥樋口一葉徳田秋声二葉亭四迷正岡子規宮沢賢治川端康成石川啄木など多くの文人が居を構えた。

地域

本郷(町名)

概要 本郷, 国 ...
本郷
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東京大学本郷キャンパス正門
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本郷
本郷の位置
北緯35度42分27.63秒 東経139度45分37.93秒
日本
都道府県 東京都
特別区 文京区
地域 本郷地域
面積
  合計 1.363 km2
人口
2019年令和元年)8月1日現在)[3]
  合計 21,710人
  密度 16,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
113-0033[4]
市外局番 03[5]
ナンバープレート 練馬
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東京屈指の文教地区であり、南部は病院など医療施設が点在、北西部は出版関連企業および住宅が建ち並ぶ地区であり、北東部には東京大学本郷地区キャンパスがある。一帯に出版社および研究所その他関連施設が多く存在する。

地理

本郷通りが尾根となり緩やかな台地(本郷台)になっている。

歴史

明暦の大火の火元の一つ。 1866年12月29日、本郷春木町二丁目から出火。本郷三丁目から一丁目、湯島四丁目などが焼失。さらに1868年4月18日、本郷春木町三丁目から出火して延焼。前田邸などが焼亡[6]

1878年東京15区の一つとして本郷区が成立。

1965年4月1日住居表示実施。本郷一-六丁目・元町一-二丁目・弓町一-二丁目・真砂町・本富士町・菊坂町・春木町一-三丁目・金助町・台町・湯島六丁目の全部に、湯島五丁目と森川町のほぼ全部・春日町二丁目・田町・龍岡町・湯島両門町の各一部を合わせた町域を一-七丁目に分けて現行の「本郷」となった。

本郷三丁目交差点角の「かねやすビル」は、1735年歯科医の兼康祐悦が乳香散という歯磨き粉を売る店として開店した小間物屋に由来する。「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」という川柳が残されている。

1970年11月22日、本郷二丁目の東京都水道局本郷給水所で水道管が破裂。300トンの水が噴き出し。敷地内にあった水道局宿舎17戸が浸水。原因は1899年(明治32年)に埋設された水道管の老朽化によるもの[7]

世帯数と人口

2019年(令和元年)8月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[3]

さらに見る 丁目, 世帯数 ...
丁目世帯数人口
本郷一丁目 2,310世帯 4,589人
本郷二丁目 1,983世帯 3,269人
本郷三丁目 2,066世帯 3,245人
本郷四丁目 2,399世帯 4,323人
本郷五丁目 2,045世帯 3,588人
本郷六丁目 1,247世帯 2,154人
本郷七丁目 461世帯 542人
12,331世帯 21,710人
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地域の著名人

小・中学校の学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[8][9]

さらに見る 丁目, 番地 ...
丁目番地小学校中学校
本郷一丁目全域文京区立本郷小学校文京区立本郷台中学校
本郷二丁目全域
本郷三丁目全域文京区立湯島小学校
本郷四丁目全域文京区立本郷小学校
本郷五丁目全域
本郷六丁目全域文京区立誠之小学校文京区立第六中学校
本郷七丁目全域文京区立湯島小学校文京区立本郷台中学校
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施設

国際機関

行政

教育

公園

法人

医療

観光

店舗

  • かねやす
  • コインランドリー・ピエロ本郷
  • コインランドリー・ピエロ本郷2丁目店

交通

鉄道

路線バス

道路

ギャラリー

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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