西片
東京都文京区の町名 ウィキペディアから
西片(にしかた)は、東京都文京区の町名[5]。現行行政地名は西片一丁目および西片二丁目。郵便番号は113-0024[3]。
地理
東京大学が近隣にあり、多数の学者や文化人が住んだため、学者町として知られた[6][7]。関東大震災や東京大空襲の被害を免れたが、昭和の面影は失われつつある[8]。
地価
住宅地の地価は、2017年(平成29年)1月1日の公示地価によれば、西片1-11-5の地点で95万8000円/m2となっている。
歴史
→詳細は「駒込 (東京都)」を参照
江戸時代中期~後期、備後福山藩・阿部家の中屋敷があった地域が、明治期に「駒込西片町」になった[8][7]。
1872年(明治5年)に尾根道の中山道(本郷通り)を挟んで両側が町になり、その際、街道の東側を東片町、西側を西片町と名づけた。谷下は庶民の居住地であった。備後福山藩主・阿部家の中屋敷を、明治から昭和初期にかけて、阿部家自らが高級住宅地として開発した。結果、一面が「西片町10番地」となり、その枝番も錯綜してしまったため、正式な住所ではないものの、いろは順による一種の住居表示が行われていた[9]。
世帯数と人口
小・中学校の学区
施設
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著名な住民
- 市原豊太 - 仏文学者
- 上田敏 - 英文学者、詩人
- 宇野浩二 - 作家
- 木下杢太郎 - 詩人、医師
- 木村徳三 - 編集者
- 今日出海 - 作家、文芸評論家
- 今東光 - 作家、僧侶
- 笹川臨風 - 歴史家、評論家、俳人
- 佐佐木信綱 - 歌人、国学者
- 佐藤達次郎 - 医学者
- 高木卓 - 小説家、ドイツ文学者、音楽評論家
- 瀧廉太郎 - 作曲家
- 田口卯吉 - 経済学者
- 武田五一 - 建築家
- 立花隆 - ジャーナリスト
- 坪井正五郎 - 人類学者
- 長岡半太郎 - 物理学者
- 長田秀雄 - 詩人、作家、劇作家
- 半井桃水 - ジャーナリスト。樋口一葉の師
- 夏目漱石 - 英文学者、作家
- 樋口一葉 - 作家。1894年(明治27年)5月に転居し、「たけくらべ」をはじめとする代表作を執筆し、亡くなるまで居住した(旧:丸山福山町4番地)。同地には後に森田草平も居住した。
- 藤田晴子 - ピアニスト
- 古屋恒次郎 - 薬学者
- 二葉亭四迷 - 露文学者、作家
- 牧野富太郎 - 植物学者
- 森田草平 - 作家
- 望月衛 - 心理学者
- 魯迅 - 小説家、翻訳家、思想家
- 和辻哲郎 - 倫理学者
脚注
外部リンク
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