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韓国の航空会社 ウィキペディアから
アシアナ航空(アシアナこうくう、韓: 아시아나항공、 英: Asiana Airlines)は、韓国の大手航空会社。1988年に設立[1]。韓国の財閥、錦湖アシアナグループの一員。韓国の航空業界では最大手の大韓航空に次ぎ、2番目に大きい規模を誇る。
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法人番号 | 7700150000045 | |||
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設立 | 1988年2月17日 | |||
運航開始 | 1988年12月23日 | |||
ハブ空港 |
仁川国際空港 金浦国際空港 | |||
準ハブ空港 | 済州国際空港 | |||
焦点空港 | 清州国際空港 | |||
マイレージサービス | アシアナクラブ | |||
会員ラウンジ | アシアナラウンジ | |||
航空連合 |
スターアライアンス(脱退予定) スカイチーム(加盟予定) | |||
親会社 | 錦湖アシアナグループ | |||
子会社 | エアプサン, エアソウル, Asiana Airport, Asiana Sabre, Asiana IDT | |||
保有機材数 | 83機 | |||
就航地 | 90都市 | |||
本拠地 | 大韓民国 ソウル特別市 江西区 五釗洞 443-83 (空港洞 47) アシアナタウン | |||
代表者 | 정성권 (Jung Sung-kwon)(代表取締役社長) | |||
外部リンク |
www |
イギリスのスカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。
商号の「アシアナ」は、ラテン語で「アジアの」を意味する語である。航空会社コードの「OZ」はオズの魔法使いに由来[2]し、割引運賃「OZまほうSKY」などのキャンペーンでも用いられている。国営の大韓航空の民営化で仁川を中心とする韓進グループは韓国の航空業界で有利な地位を築いていた。そのため、他の財閥や利害関係者からの圧力で航空会社参入自由化がなされ、1988年2月17日に全羅道を中心とする錦湖グループによってアシアナ航空が設立された。12月には全羅道の光州と釜山(金海)のルートで飛行機の運航が始まった[3]。 2013年7月現在、韓国国内線12都市14路線、国際線(旅客部門)22カ国/67都市/91路線、国際線(貨物部門)23カ国/71都市/23路線に就航。国際線のうち日本は16都市で、主要空港のほか地方空港への直行便もある。2003年3月1日には世界最大の航空連合である「スターアライアンス」に加盟した。
大韓航空とは強烈なライバルであり、ボーイング747やエアバスA380などの大型機を両社共に運航。路線網も互いに競合している。
株式は、韓国取引所店頭市場部(旧・コスダック)に上場(証券コード : 20560)。株主構成は、個人投資家 30.05 %、錦湖産業 29.51 %、錦湖石油化学 15.05 %、海外投資家 11.9 %、韓国産業銀行 7.18 %、その他 5.83 %となっている。2007年には同じスターアライアンスのメンバーで日本の大手航空会社の全日本空輸(ANA)と株式を持ち合うことで合意している。2007年に格安航空会社(LCC)の「エアプサン(釜山国際航空)」を設立、筆頭株主となった。2015年にはLCCのエアソウルを設立した。
LCCなどとの競争激化で、アシアナ航空は2015年12月期には負債が8.4兆ウォンに達するなど経営が悪化し、2018年には本社ビルを売却した[4]が、それでも資金繰りに苦しむようになったため、錦湖アシアナグループは2019年4月にアシアナ航空を売却すると発表した[5]。2019年末、現代財閥系列の現代産業開発(HDC)と未来アセット大宇のコンソーシアムがアシアナ航空を買収することが決まった[6]。しかし、その後も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年2月18日には全役員が辞表を提出し、役員給与の一部返納や全社員の10日間休職など非常経営体制を発表した[7]。
2020年4月29日、HDCはアシアナ買収日程を変更するとKOSPI(韓国総合株価指数)市場に公示し、事実上買収日程が無期限延期となった[8]。同年9月4日、アシアナの債権を持つ銀行団のまとめ役となる政府系の韓国産業銀行とHDCとの条件交渉が決裂し買収案は白紙撤回された[9]。
2020年11月16日、大韓航空がアシアナ航空を買収し、経営統合することが発表された[10]。
従業員数 9,242名(2012年5月現在)。
航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[11][12]。
イギリスのスカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている[13]。
ボーイングの機材をエアバスの機材より多く導入している大韓航空とは対照的に、エアバスの機材を主に導入している。
なお、アシアナ航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は8Eで、航空機の形式名は747-48E、747-48EM、767-38EER、777-28EERなどとなる。
機材 | 保有数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | ||||
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C+ | C | W | Y | 計 | ||||
エアバスA321-200 | 13 | - | - | 12 | - | 162 | 174 | |
- | 195 | 195 | ||||||
エアバスA321neo | 10 | 15[21] | - | 12 | - | 168 | 180 | |
8 | 180 | 188 | ||||||
エアバスA330-300 | 15 | - | - | 30 | - | 260 | 290 | |
268 | 298 | |||||||
エアバスA350-900 | 15 | 15[22] | - | 28 | 36 | 247 | 311 | 2025年までに投入完了予定 10機のオプション付き[23] |
エアバスA380-800 | 6 | - | 12 | 66 | - | 417 | 495 | 2026年までに退役予定[24] |
ボーイング767-300 | 1 | - | - | - | - | 290 | 290 | 2024年までに退役予定[25] |
ボーイング777-200ER | 9 | - | - | 22 | - | 278 | 300 | |
24 | 278 | 302 | ||||||
貨物機材 | ||||||||
ボーイング747-400BDSF | 6 | - | 貨物 | 旅客機材を改修 | ||||
ボーイング747-400F | 4 | - | 貨物 | |||||
ボーイング767-300ERF | 1 | - | 貨物 | |||||
計 | 80 | 30 |
日本の各地から外国へ向かう旅行者がソウル・仁川国際空港を経由し、アシアナ航空便で海外へ向かうことが多い。大韓航空と比較して、長距離国際線は少なく、アジア内重視の傾向である。
2015年8月現在、アシアナ航空は以下の航空会社と提携してコードシェア便を就航させている[34]。スターアライアンス加盟以外の航空会社とも多く共同運航している。
◎はワンワールド加盟航空会社、△はスカイチーム加盟航空会社。
機内マジックショーやメークアップイベント等の差別化されたサービスを行うとともに、新しい概念のビジネスクラス「オズ・クアドラ・スマーティウム[35]」等の最先端の機内設備を通して、サービス面において他社との差別化を図っている。
長距離路線で使用しているエアバスA380と一部のB777には、ファーストクラス(一部のみ「ファーストスイートクラス」を設置)・ビジネスクラス「ビジネススマーティウム」・エコノミークラス「トラベルクラス」の3クラス制で、中・近距離国際線と韓国国内線ではビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制で構成される。ファーストスイートクラスの搭載機材には、航空業界でも例を見ない大きさの32インチ高画質個人用モニターが搭載されている。 なお、ファーストクラスはコスト削減のため2019年9月以降廃止される予定で、座席はそのままにビジネスクラスの一部として運航される。
機内食はビビンバ・カルビ・栄養サムパブなどの韓国伝統料理のほか、日本発着路線には京懐石料理、また誕生日や結婚などのお祝いケーキなどといった特別機内食が提供される。なお、特別機内食利用の際は機内食がある区間で、お祝いケーキはソウル仁川・ソウル金浦・プサン(釜山)発便のみ提供ができるものの、出発の24時間前までに予約営業センターへ注文する必要がある[36]。
詳細はCategory:アシアナ航空の航空事故を参照
2013年7月に発生したアシアナ航空214便着陸失敗事故をうけて、アシアナ航空は安全管理体制を強化するため、安全保安室長を担当する副社長として2013年12月1日付に全日本空輸(ANA)出身の山村明好を招聘したが、以降も事故が発生している。
2018年7月以降、同社の日本・中国方面など国際線の一部の便で、機内食が提供できないトラブルが相次いだ。従来は同じアライアンスのドイツルフトハンザ航空系列ケータリング会社「LSGスカイシェフ・コリア」から1日30,000食の供給を受けていたが、7月からスイス・チューリッヒに本社を置く機内食大手のゲートグループホールディングス(中国・海南航空系列)と合弁の「ゲートグルメ・コリア」から調達する予定であった。ところが、同年3月に建設中の同社工場が火災に遭い、供給開始が7月に間に合わないことが判明し、LSG側に供給延長を申し入れたが折り合えなかった。このため、2016年に韓国で設立されたオーストリア航空系列のケータリング会社「DO & CO」と韓国の航空サービス大手「シャープアビエーションK」の合弁新興会社「シャープDO & CO」と契約したが、同社は日3,000食の供給実績しかなく[61]、全くの供給能力不足であった。7月1日にはこのトラブルが元で、国際線のうち53便に遅延が生じる事態となった[62]。
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