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東日本旅客鉄道が運行している臨時快速列車 ウィキペディアから
SLばんえつ物語(SLばんえつものがたり)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が新津駅 - 会津若松駅間を磐越西線経由で運行している臨時快速列車。
SLばんえつ物語 | |||
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SLばんえつ物語(新関駅) | |||
概要 | |||
国 | 日本 | ||
種類 | 快速列車(臨時列車) | ||
現況 | 運行中 | ||
地域 | 新潟県・福島県 | ||
運行開始 |
1999年4月29日 (「SLばんえつ物語号」) | ||
運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) | ||
路線 | |||
起点 | 新津駅 | ||
停車地点数 |
10駅(上り、新津→会津若松) 9駅(下り、会津若松→新津) | ||
終点 | 会津若松駅 | ||
営業距離 | 111.0 km(新津 - 会津若松) | ||
運行間隔 | 1往復 | ||
列車番号 | 8226・8233 | ||
使用路線 | 磐越西線 | ||
車内サービス | |||
クラス | 普通車・グリーン車 | ||
身障者対応 | なし | ||
座席 | 全車指定席 | ||
展望 | 1・4・7号車 | ||
娯楽 | 1号車にオコジョルーム(子供向けスペース)を設置 | ||
技術 | |||
車両 |
12系客車(新潟車両センター) C57形蒸気機関車(新津運輸区) | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
電化 | 非電化 | ||
備考 | |||
2018年1月現在のデータ | |||
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高崎地区のSL列車に続く、JR東日本の定期的な蒸気機関車(SL)保存運転の第2弾。全国でも指折りの良好な保存状況が保たれており、SLが単独で牽引する列車としては全国最長の7両編成(機関車含め8両編成)を組成する。
運行開始当初の列車名は「SLばんえつ物語号」だったが、2008年(平成20年)の運行からヘッドマークの表記に準じた「SLばんえつ物語」に変更された。なお、この列車用に改造された客車を「ばんえつ物語」と呼ぶ場合がある。地域観光列車としての側面が大きく、磐越西線周辺市町村によりSL定期列車運転協議会が設けられている。
公式キャラクターとしてオコジョのオコジロウとオコミがあり「オコジロウ&オコミ」としてゆるキャラに登録されている[1]。新津駅や津川駅のホームには像も設置されている。
往復とも運行時間は片道3時間を超える。途中停車駅のうち、津川駅と山都駅にはSLの点検や給水のために比較的長く停車する。
なお12月第1週の土曜・日曜に運行される列車(その年最後の列車)は、列車名を「SLクリスマストレイン」(2011年までは「SL X'masトレイン」)として運行する。
新津駅 - 五泉駅 - 咲花駅 - 三川駅 - 津川駅 - 日出谷駅 - 野沢駅 - 山都駅 - 喜多方駅 - (塩川駅) - 会津若松駅
機関士・車掌ともに新津運輸区が担当する。車掌は専用の制服を着用して乗務しており、車内で同運輸区についての解説が行われることがある。
C57 180が、専用の12系座席車4両・展望車2両・展望グリーン車1両の計7両を牽引する編成で運行される。同機は、新潟県新津市(現・新潟市秋葉区)の新津市立新津第一小学校で丁寧に保存されていたC57 180を、大宮工場(現・大宮総合車両センター)で動態復元した上で運行に充てている。保存初期は屋根がなく雨ざらしであったが後に屋根が設置され、30年間にわたり、春と秋の年2回、点検や油差し、磨きなどが行き届いていたため、保存状態が非常によかった。 通常はSL単独による牽引であるが、SL郡山会津路号による延長運転時(郡山 - 会津若松間)には急勾配のため、DE10形が補助機関車として連結される。
使用客車は酒田リニューアルセンターにおいて外板塗装を地色がチョコレート色、窓まわりがクリーム色に塗装変更、車内では内装材と床材の木目調アレンジが施された他に便所の洋式化と洗面所のリニューアル等が施された12系客車6両が使用され、2000年(平成12年)12月にスハフ12 160を改造した展望車オハ12 1701を増結した。
2007年(平成19年)の営業運転開始時(4月28日)には本列車用12系客車のリニューアル改造工事が実施され、外板塗装は地色がチョコレート色、窓まわりがクリーム色から、地色がオリエント急行を思わせる紺色に変更して車内も座席の背ずりを高くするなどの改造が実施された。また、展望車(4号車)に配置されていた車内販売(車販)コーナーを5号車に移したため、定員が504名から468名に変更された。このほか、新設された50インチディスプレイではC57 180の歴史等を映出する。さらに多目的室、SL宣伝コーナーも新設。車販コーナーでは新たに生ビール等を取り扱う。各車両の通路ドアを改造し、自動ドアを導入した。このリニューアル改造工事は4月上旬に完了し、同月13日に新津駅ホームで報道関係者に公開され、同14・15日にはDD53 2牽引によって羽越本線新津 - 酒田間をお披露目運転として走行している。
2012年(平成24年)の運行から、5号車の普通座席が子供向けのフリースペース「オコジョルーム」に変更され、定員は408名となった。
2013年(平成25年)の運行からは、全国の定期SL列車では初めての試みとなるグリーン車の連結が実施された[3]。 同車の改造は新潟トランシスが行い、形式はスロフ12 102となった。なおこの改造の際、車体は新製とし、台車や床下の機器類は新製車体へ移設とされた。元の車体は、新潟トランシスにしばらく留置されていたが、新潟新幹線車両センターへ移送された後に解体処分された。グリーン車となった7号車の定員は30名、1編成の定員は366名に変更された。
この時点では、残りの1 - 6号車は塗装変更を行っていなかったが、2014年(平成26年)の運行からは7両全車両の塗装がグリーン車と同一の塗装となり、さらに厳かな雰囲気が演出された。その際、1号車・スハフ12 101も7号車同様に改造工事が行われ、2012年(平成24年)より実施していた「オコジョルーム」が本格化し、子供たちが楽しく遊べる遊具が完備された。 また、同時にグリーン車と同様にパノラマ展望室が追加されて「オコジョ展望車両」と名付けられ、この改造で1号車が完全にフリースペース車となり、5号車は普通座席に戻された。このため1編成の定員は366名から338名に変更された。
この一連の第三次改造は検査担当先の秋田総合車両センターにて改造工事が行われ、車体の新製は行わず既存の車体を再使用して改造した。改造後に同車は方向転換を行い、乗務員室側を2号車側の向きにして連結された[4]。 この改造は土崎工場(秋田総合車両センター)で行われていて、まず2月3日にオハ12 315・316・1701が、3月5日にオハ12 313・314が出場して、同月19日にC57 180+ばんえつ物語客車6両での試運転(オコジョ展望車両欠車)が行われ、同27日にオコジョ展望車両化されたスハフ12 101が出場。30日に新潟わくわくステーションイベントの一環としてオコジョ展望車両が展示された。4月3日に再度、自治体関係者を招いた試運転を実施し、同月5日に営業を開始した。
2020年(令和2年)7月ごろには、スハフ12 101・スロフ12 102の床下に装備されている発電用エンジンがIHI原動機(旧・新潟原動機)製の新エンジンに換装されている。
1990年(平成2年)から、D51 498による「SL磐梯会津路号」が毎年2月に会津若松駅 - 郡山駅間で設定されていた。2006年(平成18年)まで(2001年を除く)運行され、「冬のD51」として親しまれた。
それ以降は本列車の車両で、設定期間に月に1回程度同区間にSL列車が運行されることがあった。列車愛称は、下り郡山発会津若松・七日町行き列車が快速「SL郡山会津路号」、上り会津若松発郡山行き列車が快速「SL磐梯会津路号」であった。これらの運行日には、「SLばんえつ物語(号)」は片道のみの運行とされた。
2011年(平成23年)の運行を最後に、2012年(平成24年)以降は設定されておらず、全く運行されていない。
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