SLばんえつ物語(SLばんえつものがたり)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が新津駅 - 会津若松駅間を磐越西線経由で運行している臨時快速列車。
高崎地区のSL列車に続く、JR東日本の定期的な蒸気機関車(SL)保存運転の第2弾。全国でも指折りの良好な保存状況が保たれており、SLが単独で牽引する列車としては全国最長の7両編成(機関車含め8両編成)を組成する。
運行開始当初の列車名は「SLばんえつ物語号」だったが、2008年(平成20年)の運行からヘッドマークの表記に準じた「SLばんえつ物語」に変更された。なお、この列車用に改造された客車を「ばんえつ物語」と呼ぶ場合がある。地域観光列車としての側面が大きく、磐越西線周辺市町村によりSL定期列車運転協議会が設けられている。
公式キャラクターとしてオコジョのオコジロウとオコミがあり「オコジロウ&オコミ」としてゆるキャラに登録されている[1]。新津駅や津川駅のホームには像も設置されている。
4月から11月までの土休日を中心に、1日1往復運行される。
往復とも運行時間は片道3時間を超える。途中停車駅のうち、津川駅と山都駅にはSLの点検や給水のために比較的長く停車する。
なお12月第1週の土曜・日曜に運行される列車(その年最後の列車)は、列車名を「SLクリスマストレイン」(2011年までは「SL X'masトレイン」)として運行する。
担当運輸区
機関士・車掌ともに新津運輸区が担当する。車掌は専用の制服を着用して乗務しており、車内で同運輸区についての解説が行われることがある。
機関車
C57 180が、専用の12系座席車4両・展望車2両・展望グリーン車1両の計7両を牽引する編成で運行される。同機は、新潟県新津市(現・新潟市秋葉区)の新津市立新津第一小学校で丁寧に保存されていたC57 180を、大宮工場(現・大宮総合車両センター)で動態復元した上で運行に充てている。保存初期は屋根がなく雨ざらしであったが後に屋根が設置され、30年間にわたり、春と秋の年2回、点検や油差し、磨きなどが行き届いていたため、保存状態が非常によかった。
通常はSL単独による牽引であるが、SL郡山会津路号による延長運転時(郡山 - 会津若松間)には急勾配のため、DE10形が補助機関車として連結される。
客車
リニューアル前の12系客車(2005年4月)
初回リニューアル後の12系(2007年8月)
2回目のリニューアル後の12系(2014年4月)
使用客車は酒田リニューアルセンターにおいて外板塗装を地色がチョコレート色、窓まわりがクリーム色に塗装変更、車内では内装材と床材の木目調アレンジが施された他に便所の洋式化と洗面所のリニューアル等が施された12系客車6両が使用され、2000年(平成12年)12月にスハフ12 160を改造した展望車オハ12 1701を増結した。
2007年(平成19年)の営業運転開始時(4月28日)には本列車用12系客車のリニューアル改造工事が実施され、外板塗装は地色がチョコレート色、窓まわりがクリーム色から、地色がオリエント急行を思わせる紺色に変更して車内も座席の背ずりを高くするなどの改造が実施された。また、展望車(4号車)に配置されていた車内販売(車販)コーナーを5号車に移したため、定員が504名から468名に変更された。このほか、新設された50インチディスプレイではC57 180の歴史等を映出する。さらに多目的室、SL宣伝コーナーも新設。車販コーナーでは新たに生ビール等を取り扱う。各車両の通路ドアを改造し、自動ドアを導入した。このリニューアル改造工事は4月上旬に完了し、同月13日に新津駅ホームで報道関係者に公開され、同14・15日にはDD53 2牽引によって羽越本線新津 - 酒田間をお披露目運転として走行している。
2012年(平成24年)の運行から、5号車の普通座席が子供向けのフリースペース「オコジョルーム」に変更され、定員は408名となった。
2013年(平成25年)の運行からは、全国の定期SL列車では初めての試みとなるグリーン車の連結が実施された[3]。 同車の改造は新潟トランシスが行い、形式はスロフ12 102となった。なおこの改造の際、車体は新製とし、台車や床下の機器類は新製車体へ移設とされた。元の車体は、新潟トランシスにしばらく留置されていたが、新潟新幹線車両センターへ移送された後に解体処分された。グリーン車となった7号車の定員は30名、1編成の定員は366名に変更された。
この時点では、残りの1 - 6号車は塗装変更を行っていなかったが、2014年(平成26年)の運行からは7両全車両の塗装がグリーン車と同一の塗装となり、さらに厳かな雰囲気が演出された。その際、1号車・スハフ12 101も7号車同様に改造工事が行われ、2012年(平成24年)より実施していた「オコジョルーム」が本格化し、子供たちが楽しく遊べる遊具が完備された。 また、同時にグリーン車と同様にパノラマ展望室が追加されて「オコジョ展望車両」と名付けられ、この改造で1号車が完全にフリースペース車となり、5号車は普通座席に戻された。このため1編成の定員は366名から338名に変更された。
この一連の第三次改造は検査担当先の秋田総合車両センターにて改造工事が行われ、車体の新製は行わず既存の車体を再使用して改造した。改造後に同車は方向転換を行い、乗務員室側を2号車側の向きにして連結された[4]。 この改造は土崎工場(秋田総合車両センター)で行われていて、まず2月3日にオハ12 315・316・1701が、3月5日にオハ12 313・314が出場して、同月19日にC57 180+ばんえつ物語客車6両での試運転(オコジョ展望車両欠車)が行われ、同27日にオコジョ展望車両化されたスハフ12 101が出場。30日に新潟わくわくステーションイベントの一環としてオコジョ展望車両が展示された。4月3日に再度、自治体関係者を招いた試運転を実施し、同月5日に営業を開始した。
2020年(令和2年)7月ごろには、スハフ12 101・スロフ12 102の床下に装備されている発電用エンジンがIHI原動機(旧・新潟原動機)製の新エンジンに換装されている。
- 客車は全車座席指定席制。編成内容は以下のとおり。会津若松方が1号車。
さらに見る 号車, 設備 ...
専用客車編成図
ばんえつ物語 |
← 会津若松 新津 →
|
号車 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
設備 |
オ展 | 指 | 指 | フ展 | 売指 | 指 |
G |
|
- 凡例
- G=グリーン車座席指定席
- 指 = 普通車指定席
- オ展 = オコジョ展望車両
- フ展 = フリースペース展望車両
- 売 = 売店
|
閉じる
- オコジョルーム&展望車(スハフ12 101)
- 会津若松方の緩急車。登場時の外見は塗装変更のほか、乗務員室部分の小窓化改造のみで、車内は後述の普通座席車と同じ改造が行われていたが、2014年(平成26年)の運行開始に際、オコジョルームと展望室を備えたフリースペース車に改造された。この際、側面の窓は後述のグリーン車と同様の開閉ができないタイプに交換されており、展望スペース部分もスロフ12 102とは異なり車両の方向転換をした上で展望室を設置したため、一昔前に多数存在していた客車ジョイフルトレインの様に元の乗務員室部分がそのまま残っている。
- 普通座席車(オハ12 313・314・315)
- 2 - 3・6号車に連結されている普通座席車。運行開始当初の車内の仕様は、オリジナルでは縦長で左右に複数搭載されていた蛍光灯を、2000年(平成12年)より円の物デザインをした暖色蛍光灯を車内中央に、等間隔で設置された。冷房吹き出し口に隣接する形で複数設置・パイプ状だった荷物棚が、透明素材を利用した棚板に交換された。車内の壁紙も交換され、さらに座席は座席横に付いていた取っ手を撤去され、シートの色が青から赤に変更された。ただし、2005年(平成17年)の全般検査施工時に縦縞模様に変更された。
- 2007年(平成19年)の第一次リニューアル改造時に座席の背ずりを約30 cm高くし、クッションにも厚みを持たせ、従来のボックスシートに比べて居住性を改善したほか、表皮を縦縞模様から赤に変更し、大正ロマン風のレトロな見栄えとした
- フリースペース&展望車(オハ12 1701)
- 2000年(平成12年)12月から4号車として連結されている側面展望車で、スハフ12 160から改造(車体新製)された。
- この改造でロゴマークがある側に大展望窓3つ分の展望室、ロゴマークなし側には通常窓3つ分(ガラスは両者とも固定)のフリースペースと車販コーナーが設けられていたが、後の改造で車販コーナーを5号車に移転し、フリースペースを拡大した。
- なお、初代カラー(クリームと茶色)と2代目カラー(クリームと青色)では、ロゴマークなし側の側面窓上を黒く塗装し、ロゴマークがある側に大展望窓との段差をなくしていた。2014年(平成26年)から採用された3代目カラー(展望グリーン車のカラー)からは、この黒色部分が省略されて、大窓と通常窓との段差が見えるようになった。
オハ12 1701
展望室
フリースペース
丸ポスト。実際に郵便物を投函すると記念の消印が押される
- 車内販売スペース&普通座席車(オハ12 316)
- 5号車に連結されている車両で、運行開始当初は2 - 3・6号車と同じ座席車。2007年(平成19年)のリニューアルの際、普通座席+車内販売スペース車となり、2012年(平成24年)から普通座席部分「オコジョルーム」化されていた。2014年(平成26年)に前述の改造工事で、オコジョルーム部分が通常の普通座席に戻されている。
- グリーン座席車(スロフ12 102)
- 新津方の緩急車。登場時は塗装変更と小窓化改造のみで形式もスハフ12 102であったが、2013年(平成25年)に車体が新潟トランシスで新製され、全国の定期SL列車では初めて展望室付きグリーン車に改造された。
- これは、乗客に気品溢れる空間と快適な移住性を感じてもらうことを目的にしており、側面の窓は開閉ができないタイプに交換されて座席は回転式リクライニングシートを採用し、シートピッチは在来線特急グリーン席並み、配列は1列につき、下り新潟行き列車の場合、進行方向左側1席・右側2席となっている(席番号も左側より開始され、1席側がA、2席側がB・Cとなる)。また、同時にパノラマ展望室が追加され、下り列車では沿線の流れる景色を、上り列車ではSLの迫力ある走行シーンをそれぞれ堪能することができる。なお、パノラマ展望室はグリーン指定券を所有している乗客のみ入ることができる。この一連の改造により形式もスロフ12 102となり、車体色も固有のものに塗装変更された。
1990年(平成2年)から、D51 498による「SL磐梯会津路号」が毎年2月に会津若松駅 - 郡山駅間で設定されていた。2006年(平成18年)まで(2001年を除く)運行され、「冬のD51」として親しまれた。
それ以降は本列車の車両で、設定期間に月に1回程度同区間にSL列車が運行されることがあった。列車愛称は、下り郡山発会津若松・七日町行き列車が快速「SL郡山会津路号」、上り会津若松発郡山行き列車が快速「SL磐梯会津路号」であった。これらの運行日には、「SLばんえつ物語(号)」は片道のみの運行とされた。
2011年(平成23年)の運行を最後に、2012年(平成24年)以降は設定されておらず、全く運行されていない。
- 停車駅
- 会津若松駅 - 広田駅 - 磐梯町駅 - 猪苗代駅 - 磐梯熱海駅 - 郡山駅
- 2007年(平成19年)まで、「SL郡山会津路号」は只見線の七日町駅まで乗り入れることがあった。
1999年・2000年代
- 1999年(平成11年)
- 4月29日 - C57 180と12系客車6両の専用編成で、「SLばんえつ物語号」が運行を開始[6]。
- 2000年(平成12年)
- 同年のみ、3月上旬に運行開始。また、客車の室内灯がリニューアルされ、白熱灯風の明かりに客室通路にカンテラ風白熱灯が設置された。
- 3月14日 - 初めて新潟発で運転。
- D51 498と対面。会津若松駅にて同時発車・並走運転(7月8日)、津川駅にてD51 498による「SLえちご阿賀野号」と交換(8月1日)。
- 10月14日 - 「鉄道の日」記念で新潟発着で運転。
- 10月30日 - 団体列車運用として、往路の新津 → 会津若松間にて14系改造「浪漫」を、復路の会津若松 → 新津間にて12系改造「オリエントサルーン」をそれぞれ牽引。
- 12月のクリスマス運転からは、専用編成に展望車(オハ12 1701:旧車号スハフ12 160)を増結して7両編成化。
- 2001年(平成13年)
- 1月1日 - 津川 - 新津間にて「SLカウントダウン21世紀号」として運行(途中停車駅なしのノンストップ運転)。ただし、オハ12(1701を除く普通車)1両は欠車[7]。
- 1月に客車がC58 363+EF58 61牽引の高崎線・上越線上野 - 水上間「ELSLみなかみ物語号」として初の出張運転。以後、2002年(平成14年)から2004年(平成16年)までの間と、2007年(平成19年)にD51 498牽引で同区間・同列車名で出張運行(ただし2007年は「SLみなかみ物語号」として高崎 - 水上間を走行)。2001年(平成13年)時はオハ12 1701を除く6両で運行、以後2007年(平成19年)までの運行時は7両で運行されている。
- 3月に品川駅にて展示会実施。
- 10・11月の一部運行日は、「新潟デスティネーションキャンペーン」企画として新潟発着での運行[8]。
- 2002年(平成14年)
- 新幹線との接続を考慮して、この年より新潟発着での通常運転となる[8]。
- 3月2・3日 - 「村上町屋の人形様巡り」のオープニング列車である、D51 498牽引の「SL村上ひな街道号」として白新線・羽越本線新潟 - 村上間で運行(好評のため以後、2018年(平成30年)まで毎年運行)。支社管内他路線のイベント運行は同列車が初めての試み。
- 7月6・7日 - 再び品川駅にて展示会実施。
- 9月29日 - 「にいつ鉄道まつり」に合わせて33年ぶりに信越本線新津 - 長岡間で「SLえちご街道号」を運行。
- 2003年(平成15年)
- この年より、ヘッドマークが月変わりのデザインとなる。
- 7月6日 - 「村上大祭」の開催に合わせて「SL村上大祭号」を運行(運行内容は「SL村上ひな街道号」に準じる)。C57 180復活後初めての白新線・羽越本線乗り入れ。
- 10月13日 - 鉄道の日記念イベントで34年ぶりに信越本線長岡 - 直江津間で「SLえちご日本海号」を運行。
- 12月のクリスマス運転はC57 180ボイラー故障によりD51 498が代走。
- 2004年(平成16年)
- 7月6日 - 「SL村上大祭号」を団体専用列車として運行。
- 9月25・26日 - 「おいしい山形デスティネーションキャンペーン」の一環として、32年ぶりに羽越本線村上 - 酒田間にて「SL出羽街道号」を運行。
- 10月23日発生の新潟県中越地震による磐越西線経由救済臨時列車を、ディーゼル機関車牽引で平日運転される(10月下旬 - 11月上旬)。
- 2005年(平成17年)
- 1月2 - 4日 - 「EL&SL重連奥利根号」「重連SL奥利根号」として、C57 180が上越線高崎 - 水上間をD51 498との重連牽引にて運転(本来は2004年に実施予定だったが、上述の故障の影響で1年延期された)。
- 3月の「SL村上ひな街道号」ではC57 180が同列車初牽引。
- 10月10日 - 新潟県中越地震復興1周年を記念して、再び信越本線長岡 - 直江津間で「SLえちご日本海号」を運行。
- 12月のクリスマス運転は想定外の豪雪により、23日上りのみ喜多方駅で打ち切りとなった(24日は新津への返却回送運転)。
- 2006年(平成18年)
- 10月14・15日 - 信越本線の関山 - 直江津間の開業120周年を記念して、信越本線長岡 - 新井間で「SL信越本線120周年号」を運行。なお、新井 - 直江津間のSL走行は40年ぶり。
- 10月28日 - C57 180の全検入場のためDD51 895・DD53 2・D51 498が代走。また、その影響でこの年のクリスマス運転は行われなかった。
- 2007年(平成19年)
- C57 180の全般検査とともに、12系客車と乗務員(車掌)制服をリニューアル(※車体カラーが当時の茶から、オリエント急行をイメージした濃い青に塗装変更)。4月28日より定期運転を開始。
- 10月13日から3週間限定でC57 180のデフレクターを「門鉄デフ」に変更。
- 10月20・21日 - 信越本線長岡 - 直江津・新井間で「SLえちご日本海号」を運行。
- 2008年(平成20年)
- 4月5日 - 定期運転を開始。
- 4月5日から5月11日まで、および11月1日から12月23日まではデフレクターを「門鉄デフ」に変更して運行。そのうち、4月5日から4月29日まではヘッドマークを装着せずに、また11月8日から30日までは、往年のC57 11に装飾された「波とかもめ」のデザインをデフレクターに施して運行された。
- 2009年(平成21年)
- 2月13 - 15日 - 「おいでよ房総 春!さきどり」のキャンペーンの一環として、京葉線千葉みなと駅⇔内房線木更津駅間で快速「SL春さきどり号」がD51 498ボイラー破損に伴う運行不能状態のためC57 180で運行される。
- 4月4日 - 定期運転を開始。同年4月29日に運行開始10周年を迎える。
- 10月3・4日 - 「新潟デスティネーションキャンペーン」開催に伴い、羽越本線村上 - 酒田間で「SLうまさぎっしり庄内号」を運行。
- 10月10日 - 「にいつ鉄道まつり」に合わせて会津若松 → 新津間でのSLばんえつ物語臨時運転「SLにいつ鉄道まつり号」として運行。同時に定期運行終了までの期間、門鉄デフに変更した。
- 11月14・15日 - 信越本線長岡 - 直江津・新井間で「SL信越線秋の収穫祭号」を運行。
2020年代
- 2020年(令和2年)
- 4月8日 - 同月25日に運行開始予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、同年5月31日まで運休[21]。
- 5月13日 - 同年6月1日から30日までの運休延長を発表[22]。
- 6月26日 - 7月末までの運休と同年8月1日より運転再開を発表。感染防止策のため、「オコジョルーム」の利用人数を制限する[23]。
- 8月13日から16日までの運行日 - C57 180の車両不具合により、DE10形牽引による「臨時快速列車」を運行。普通車は自由席、グリーン車はグリーン券購入済み乗客のみ乗車可能。2019年同様、指定席券・グリーン券購入済み乗客には優先着席と指定席・グリーン席料金の返還を実施。大宮総合車両センターでの中間検査から1年での出来事だった。
- 2022年(令和4年)
- 7月31日 - 同年8月4日の豪雨で山都 - 喜多方間に架かっていた濁川橋梁が落橋したことによって野沢 - 喜多方間が不通となったため、同日の運行をもって2022年度の定期運行を急遽終了。C57 180が全般検査に入る関係上、同年は9月25日まで運行する予定だった。
- 2023年(令和5年)
- 7月29日 - 2023年度の定期運行を開始するとともに、約1年ぶりに運転を再開[24][25]。
- 2022年8月4日の豪雨で濁川橋梁が落橋したことに伴って野沢 - 喜多方間が不通となったこと、およびC57 180が全般検査に入る関係で夏までの運行計画が一旦白紙となっていた。
- 光村図書出版の中学校2年向け国語教科書(2002年度 - 2005年度使用)に収録の『物語が走る』(奥脇抄著)に、本列車が登場した。
- 2004年(平成16年)7月12日にフジテレビ721で放送された『みんなの鉄道』で、本列車(当時は「SLばんえつ物語号」)の走行シーンが放送された。
出典
土屋武之「磐越西線会津若松駅」『鉄道ジャーナル』第45巻第2号、2011年2月。
“JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日)
「RAILWAY TOPICS」『鉄道ジャーナル』第36巻第4号、鉄道ジャーナル社、2002年4月1日、96頁。
25日は喜多方駅で長時間の運転抑止となったが、同駅には蒸気機関車用の給水設備がないため、消防車による給水となった。また、同日の新潟行きは、当初、会津若松 - 喜多方間を「あいづライナー」の運休で空いた583系電車6両編成で代行し、喜多方 - 新潟間をバス代行とする予定であったが、国道49号をはじめとする道路も各所で麻痺状態となったため、代行列車を再び会津若松へ戻し、東北・上越新幹線を使った郡山・大宮経由での振替輸送となった。先の583系は郡山への振替輸送にも充てられた。