新発田駅
新潟県新発田市にある東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅 ウィキペディアから
新潟県新発田市にある東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅 ウィキペディアから
新発田駅(しばたえき)は、新潟県新発田市
羽越本線を所属線として[4]、当駅を終点とする白新線を加えた2路線が乗入れる。1925年(大正14年) - 1984年(昭和59年)まで、赤谷線も乗入れていた。
後述のように改札口が正面口側にしか無く、駅裏側からは利用しにくい構造となっていた上、駅構内はエレベーターが未設置でありバリアフリー対応が長らく課題となっていた。こうした状況を受けて2000年代、市では橋上駅舎への改築も含め、駅舎の改修・改良について議論が進められていた。
その結果、橋上駅舎への改築が一度決定したものの、2010年11月の新発田市長選挙では橋上駅舎化計画中止を掲げた二階堂馨が当選[新聞 3]。JR東日本新潟支社に対し計画撤回を報告すると共に駅構内バリアフリー化を検討するよう要請した。これを受けてJR新潟支社は駅構内地下通路(駅舎及び0・1番線側、2・3番線側の2ヶ所)にエレベーター新設計画を立案、着工し2015年2月27日より使用開始した[6]。
単式ホーム1面1線(1番線)とその新潟寄りにある切欠きホーム1線(0番線)、島式ホーム1面2線(2・3番線)を有する地上駅[1]。両ホームは地下通路で連絡している[1]。
直営駅。駅舎にはみどりの窓口・Suica等のICカード対応自動改札機・指定席券売機・自動券売機・待合室・デイリーヤマザキJR新発田駅店(Suicaショッピングサービス利用可)等がある。当駅はインターフォンを設置していない為、終日有人となる。
以前は構内で、キヨスク・新発田三新軒が運営する駅弁売店や立食いそば店が、デイリーヤマザキ部分にはJR東日本系のコンビニ「JC」を経て[要出典]イートインコーナーを備えた山崎製パン系パン屋が存在した。現在は立食いそば店のあった所に新発田市コミュニティバス・新発田市市街地循環バスの共通回数券などを販売している観光案内所とコインロッカーが設置されている。
駅舎は正面口にのみあり、改札口から直接東口へ出ることは不可。駅東側へは駅舎外、右手にある地下自由通路を経由する。
以前は駅からレンタサイクル取扱駅であったが、2020年のサービス終了[7]以降は駅前イクネスしばたMINTO館において、観光情報センターによるレンタサイクル貸出が行われている[8]。
(出典:JR東日本:駅構内図)
現在、JR貨物の駅は臨時車扱貨物取扱駅となっており、貨物列車発着は無い。
以前は、3番線外側にある側線から駅東側にある電気化学工業新発田サービスステーションへ至る専用線が分岐していた。そのため当駅には青海駅からセメントが到着していたが、2002年(平成14年)3月頃に廃止された。
また駅舎北側の線路に沿った場所には、有蓋車用貨物ホームが1980年代まであった。
その他、以下の専用線が存在していた。
当駅では駅弁販売は行っていない。
以前は新発田三新軒が駅弁「えびすし」・「すき焼き弁当」等を製造・販売していたが、1995年(平成7年)に当駅での駅弁販売を中止した。
新発田三新軒はその後、駅構内区画整理のため新潟駅に移転、更に1999年(平成11年)には系列三新軒と共同で新津駅東口近くに事務所・調理場を新設した。新発田三新軒としては新潟駅のみで駅弁販売を行っている。
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は3,226人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
2000年(平成12年) | 5,190 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 5,144 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 5,063 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 4,910 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 4,696 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 4,520 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 4,346 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 4,172 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 4,089 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 3,948 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 3,901 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 3,910 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 3,916 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 3,971 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 3,718 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 3,705 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 3,691 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 3,595 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 3,565 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 3,505 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)3,035 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)2,970 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)3,095 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)3,226 | [利用客数 1] |
新発田市は元々新発田城を中心として市街地が形成された城下町で[1]、明治時代以降は当駅西側を軸に市街地が広がった。また大正時代に入り、1918年(大正7年)には駅そばで大倉製糸新発田工場が操業開始したことも相まって、人的・物的交流が更に盛んとなった。しかし高度成長期を境にモータリゼーションが急速に進捗し、また1981年(昭和56年)に大倉製糸が新発田工場を閉鎖、撤退したのを境に、旧市街地は急速に衰退。市郊外にはその後新発田バイパス、新発田南バイパス等幹線道路周辺にロードサイド型店舗やコモタウン、イオン新発田ショッピングセンター等大型ショッピングセンターが相次いで出店した一方、この間に旧市街地は地元デパートハヤカワ本店を始めダイエーカネダイ新発田店、ジャスコ新発田店等の大型店が相次いで閉店したのに加え、商店街の店舗も閉店が相次ぎ休日はシャッター通りとなり、更に大倉製糸撤退後の遊休地も具体的な活用策が長年決まらない等、徐々に空洞化が進んでいた。また急速な宅地化によって住宅が密集する等して防災上の問題が生じたのに加え、駅周辺も駐車場が不足し、交通量増加に対応し切れなくなる等と言った状況に陥りつつあった。
こうした中、老朽化が進んでいた新潟県立新発田病院(当時中央町新発田郵便局前に立地、2006年(平成18年)11月1日現在地へ移転)の旧大倉製糸工場跡への移転・新築が決まったのに伴い、新発田市では駅前周辺地区の大規模な区画整理を行う再開発事業に着手[9]。当駅と県立病院の予定地を中心とした地区で、老朽化が進み密集していた店舗・住宅を撤去し、区画整理して道路を増設した他、駅前広場拡張等が行われた。当駅ではこの間、同年6月にロータリーを一旦駅舎北側(村上寄り、旧貨物ホーム跡)へ仮移設。駅正面の広場にロータリーを設け、バス停留所やタクシープールを新設する等して、8月から順次使用再開した。
駅前は新発田市中心街。駅舎正面から北西へ真っ直ぐ伸びる県道32号(駅前通り)を中心とした商業地は、新発田駅前通り商店街となっている。
駅東側へは駅舎横の地下通路で連絡している。東口側にはロータリーが設置されており、周辺には新興住宅地が広がる。
駅前ロータリー内には路線バスと高速バスのバス停が設置されている。
以前駅前には一部バス路線が乗入れるのみだったが、2007年(平成19年)8月1日にロータリー内にバス停留所が集約され、また新発田市中心部を発着する全路線がこのロータリー内を経由するようになったことから、相互乗換が容易となった。また2006年(平成18年)10月1日より、加治川・菅谷方面の一部路線が新潟交通北(当時)から、住民組織によるNPO法人七葉が運行する新発田市コミュニティバスに移管された。またイオン新発田ショッピングセンターへの無料シャトルバスが運転されていたがこちらは新発田市が運行する市街地循環バス(あやめバス)へ移管されている。
2021年4月現在の運行路線は次の通り[10]。特記なき路線は新潟交通観光バスによる運行。詳細な運行情報は「バス(新発田市)」を参照。
※印は土休日運休
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