宝塚市

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宝塚市map

宝塚市(たからづかし)は、兵庫県の南東部(阪神間)に位置する阪神北県民局管轄区域。国から施行時特例市に指定されている。宝塚市の「塚」は国や兵庫県では新字体の「塚」を用いているが、宝塚市では画数の1画多い「塚」を用いる[1]。本記事では、概ね「塚」を使用する。

概要 たからづかし 宝塚市, 国 ...
たからづかし 
宝塚市
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宝塚市旗 宝塚市章
1954年4月10日制定
日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
市町村コード 28214-6
法人番号 1000020282146
面積 101.80km2
(境界未定部分あり)
総人口 220,287[編集]
推計人口、2025年3月1日)
人口密度 2,164人/km2
隣接自治体 神戸市伊丹市西宮市川西市三田市川辺郡猪名川町
市の木

サザンカ(1968年3月1日制定)

ヤマボウシ(1995年3月1日制定)
市の花

スミレ(1968年3月1日制定)

ダリア(2021年3月25日制定)
市の鳥 ウグイスセグロセキレイ(1995年3月1日制定)
宝塚市役所
市長 山﨑晴恵
所在地 665-8665
兵庫県宝塚市東洋町1番1号
北緯34度48分00秒 東経135度21分37秒
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市庁舎位置

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外部リンク 公式ウェブサイト

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― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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概要

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武庫川の畔に建つ宝塚歌劇団の本拠地、宝塚大劇場をはじめとする劇場群と宝塚音楽学校
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南西部より見た宝塚中心部のタワーマンション群
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宝塚市立芸術文化センター

阪急電鉄を始めとした阪急阪神東宝グループの創始者・小林一三が手がけた宝塚歌劇団の本拠地である宝塚大劇場があり、『歌劇の街』として全国的に有名である。漫画家・手塚治虫が青少年期を過ごした町としても知られる。かつては、阪急電鉄経営の宝塚ファミリーランド東宝映画の源流の1つである宝塚映画製作所などを有して、阪急東宝グループの文化拠点としてのイメージが強かった。阪急電鉄経営の宝塚ファミリーランド2003年4月7日鉄腕アトムの誕生日)に閉鎖され、宝塚ガーデンフィールズ(閉鎖)を経て、今では商業施設やタワーマンション・小学校等に生まれ変わっている。 現在は仁川、小林逆瀬川、雲雀丘などの閑静な高級住宅街を有する阪神間の住宅都市である。またニュータウンである逆瀬台や仁川台も高級住宅街である。

阪神間北部に位置しており、西は六甲山系、北は長尾山系に囲まれて、中心部を武庫川が流れている。関西の奥座敷として温泉場や1913年(大正2年)から続く宝塚観光花火大会や高級住宅地としても有名である。

一時、伊丹市川西市猪名川町と合併構想が持ち上がったが、現在は凍結している。

地理

要約
視点
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宝塚市中心部周辺の空中写真。1985年撮影の9枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

地形

河川

武庫川逆瀬川、仁川、荒神川羽束川、天神川

岩原山(573m)、大峰山(552m)、譲葉山(514m)、社家郷山(489m)、岩倉山(488m)、中山(478m)、樫ヶ峰(457m)

人口

宝塚市は、大阪・神戸のベッドタウンとして宅地開発が進み、人口が増加した[2]。市制施行時の人口は4万1581人である[3]。これは、地方自治法でいう市の要件である「人口5万以上」を下回るが、1953年(昭和28年)の町村合併促進法および地方自治法の一部が改正されたことによって、要件を満たしたものであった[3]。その後、1955年(昭和30年)から1975年(昭和50年)までの20年間で人口は3倍となり、1975年には16万人を突破した[4]。このため、宝塚市は「人口急増都市」ともいわれた[5][6]。1955年4月1日に旧長尾村の一部を伊丹市へ分市して以後、市域は変化していないため、この人口増加は合併によるものではなく、社会増や自然増によるものである[4]。1960年以降の5年ごとの人口増加率は40%を記録した[4]

宝塚市の人口増加の主要原因は社会増であるとされている[5][6]。1955年から1975年までの20年間で毎年約5000人の社会増が続いた[5]。また、1970年以降は年間1万9000人が転入し、1万4000人が転出していた[5]

人口は2010年の国勢調査で22万5587人に達して以降は横ばいとなっている。2040年の人口は約19万4000人となり、2015年(平成27年)の86.5%に減少すると予測されている[7]

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宝塚市と全国の年齢別人口分布(2005年) 宝塚市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 宝塚市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
宝塚市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 127,179人
1975年(昭和50年) 162,624人
1980年(昭和55年) 183,628人
1985年(昭和60年) 194,273人
1990年(平成2年) 201,862人
1995年(平成7年) 202,544人
2000年(平成12年) 213,037人
2005年(平成17年) 219,862人
2010年(平成22年) 225,700人
2015年(平成27年) 224,903人
2020年(令和2年) 226,432人
総務省統計局 国勢調査より

隣接する自治体・行政区

川西市満願寺町満願寺の周辺)が飛地として市内に存在する。

大阪市への通勤率は22.5%である(平成22年国勢調査)。

歴史

要約
視点

地名の由来

宝塚の「塚」は、「盛り土をした墓(古墳)」を意味する。宝塚は文字通り古墳の名称であるが、宝塚には古墳が多くあり、宝塚と呼ばれていた古墳に関しては諸説あって場所が特定されていない。江戸時代には「宝塚」の地名が使われていた。(後述)

  1. 旧川面村川面に宝塚と呼ばれていた古墳があり、近隣の新田(現:御殿山)も宝塚と呼ばれた[8]1672年検地記録に、川面村の小字として宝塚東・宝塚南・宝塚北が記されている。
  2. 宝塚山(ほうちょうざん)宝泉寺[* 1](現:宮の町)の地に、神功皇后の母である高額比売命(たかぬかひめのみこと)を祀った古墳があり、この高額塚(たかぬかつか)が宝塚(たからづか)へ転訛した。
  3. 旧米谷村(現:米谷)に塚があり、この塚の許で物を拾うと必ず幸せになったため、宝塚と呼ばれていた[9]
  4. 旧良元村伊孑志に宝塚と呼ばれていた古墳があった(現:宝梅)。

このように古くからある宝塚の名称は、明治になって温泉名や駅名となった後、1951年(昭和26年)に初めて市町村名として採用される。

沿革

先史・古代

中世

  • 12世紀、川面牧が荘園化し川面荘となり、米谷庄など新たな荘園も成立する。
  • 1223年貞応2年)「小林の湯」(後の宝塚温泉)の記録がなされる。
  • 15世紀末、小浜庄が成立、毫摂寺創建により小浜が寺内町として発達する。

近世

明治以降

第2次世界大戦後

行政

要約
視点

市長

さらに見る 代, 氏名 ...
氏名就任年月日退任年月日備考
初代田中九右衛門1954年5月8日1956年5月14日
2-4代田中詮徳1956年6月10日1968年6月9日
5代北俊三1968年6月10日1970年12月23日任期中死去
6-10代友金信雄1971年2月7日1991年2月6日
11-13代正司泰一郎1991年2月7日2003年3月13日
14代渡部完2003年4月24日2006年3月6日辞職
15代阪上善秀2006年4月9日2009年2月27日辞職[15]
16-18代中川智子2009年4月19日2021年4月18日
19代山﨑晴恵2021年4月19日現職
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※歴代市長[16]

財政

宝塚市の財政状況は厳しくなっており、国民健康保険は10.9億円の赤字となっている。その為、宝塚市は、平成28年3月より医療費抑制のため、生活習慣病の予防を呼び掛けている。宝塚市は、「生活習慣病は、高血圧や心疾患、糖尿病などが最も多くの医療費がかかっている」と説明している[17]

2020年、市立病院の赤字は、前年同月比の3.4倍となる約2億280万円に上った[18]。これにより、6年連続の赤字となった。市立病院は、厳しい経営状態が続いている[19]

2021年時点で、宝塚市は、財政難となっている上、予算に偏りがある[20]。土木費などに予算が行き渡っておらず、インフラ整備などが停滞している[21]。宝塚市の市道などの老朽化率は86%。公共施設の老朽化率は62%。全体で73%に達している。健全値と言われる30%の値から大きく乖離している。10年余り土木費や教育費などを削減し続けたことが、急速悪化の主因と指摘されている[22]

市庁舎

村野藤吾が設計し1980年に竣工した。

竣工から43年間、表記がG階(グランドフロア)から始まり、1階、2階・・・と増えるイギリス英語式だった。敷地に高低差があり、駐車場がある東側の入口(G階)と、バス停がある西側の入口(1階)で階が異なるためだったが、利用者からの苦情もあり、2023年2月に第2庁舎が整備されたのに伴い、本庁舎も1階、2階・・・の表記に改められた[23][24]

2013年の宝塚市役所放火事件では、当時の1階部分にガソリンがまかれて炎上し、1,442平方mが焼損した。

警察

消防

ごみ処理施設

宝塚市には宝塚クリーンセンターがある。現在の宝塚クリーンセンターは1988年に稼働した[25]。稼働から既に30年以上経過しているため建て替えが必要とされており、建て替えと運営にかかる総事業費は20年間で最大約681億円となっていた[26]。市は新たなごみ処理施設の建設と管理運営を一括して事業者に発注し、2021年8月に入札公告を実施し、2022年6月に整備工事費と約24年間の管理運営委託費を合わせ、予定価格より16億円少ない約598億円で川崎重工業グループが落札した[27]。整備期間は2022年~2032年で、運営期間は2024年~2047年である[28]

その他

議会

宝塚市議会

兵庫県議会

  • 選挙区:宝塚市選挙区
  • 定数:3人
  • 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
  • 投票日:2023年4月9日
  • 当日有権者数:189,543人
  • 投票率:37.01%
さらに見る 候補者名, 当落 ...
候補者名当落年齢党派名新旧別得票数
門隆志56日本維新の会23,172票
風早寿郎45自由民主党18,923票
橋本成年47立憲民主党14,754票
練木恵子60日本共産党12,356票
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衆議院

  • 選挙区:兵庫6区伊丹市、宝塚市、川西市(旧東谷村を除く))
  • 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
  • 当日有権者数:465,210人
  • 投票率:55.58%
さらに見る 当落, 候補者名 ...
当落候補者名年齢所属党派新旧別得票数重複
市村浩一郎57日本維新の会89,571票
比当大串正樹55自由民主党87,502票
比当桜井周51立憲民主党77,347票
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地域の再開発

昭和後期以降、宝塚市では阪急宝塚駅や逆瀬川駅の再開発をはじめとした都市再生計画を急速に進めてきた。

宝塚市は、「コンパクト・プラス・ネットワーク」の考え方に基づき、持続可能な都市づくりを推進している。都市機能を集約し、公共交通や道路網の整備によってネットワーク化を図ることで、利便性の向上と地域活性化を目指している。

宝塚市中心市街地活性化基本計画では、「商業・サービスが充実した『暮らしやすい』コンパクトなまち」の形成を掲げており、市街地の活性化や都市基盤の整備が進められている。この計画の一環として、都市機能のまちなか立地促進、空きビルの再生、多目的広場の整備などが推進されている。

駅施設

  • サンビオラ
  • ソリオ宝塚
  • ピピアめふ
  • アピアさかせがわ
  • さらら仁川

タワーマンション

  • ファミール宝塚グランスイートタワー
  • ジオタワー宝塚WEST
  • ジオタワー宝塚EAST
  • ザ・宝塚タワー

姉妹都市・提携都市

産業

金融

指定金融機関:平成21年7月より池田泉州銀行三菱UFJ銀行三井住友銀行3行による輪番制を敷いていたが[29]、2019年に三菱UFJ銀行が指定金融機関を辞退し、現在は池田泉州銀行(西暦の奇数年7月~翌年6月)・三井住友銀行(西暦の偶数年7月~翌年6月)2行による輪番制となっている[30]

企業

特産品

地域

教育

小学校

中学校

高等学校

特別支援学校

各種学校

専門学校

大学

主な文化施設

主な病院

主な商業施設

放送メディア

住宅団地

  • 都市再生機構逆瀬川団地
  • 都市再生機構中山五月台団地
  • 都市再生機構フレール宝塚御殿山
  • 都市再生機構グリーンヒルズ仁川(仁川団地を建て替えた住宅団地)
  • 県営宝塚小林住宅
  • 県営宝塚安倉住宅
  • 県営宝塚御所ノ前住宅
  • 県営宝塚山本住宅
  • 県営宝塚中筋住宅
  • 県営宝塚口谷東住宅
  • 県営宝塚野里住宅
  • 県営宝塚旭町住宅
  • 県営宝塚安倉南住宅
  • 県営宝塚泉町住宅
  • 県営宝塚切畑住宅
  • 県営宝塚福井住宅
  • 兵庫県住宅供給公社東仁川団地
  • 宝塚光明住宅
  • 宝塚安倉住宅
  • 逆瀬川ハイツ
  • ラ・ビスタ宝塚
かつて存在した住宅団地
  • 都市再生機構仁川団地(建て替えで「グリーンヒルズ仁川」となった)

その他

  • 郵便局宝塚郵便局(小浜)を中心に、22局ある。宝塚寿郵便局が星の荘にあり宝と寿が重なり縁起が良い郵便局として有名。
  • 宝塚市立図書館:中央図書館(清荒神)、西図書館(小林)、中山台分室、山本南分室の4か所があり、移動図書館すみれ号を有する。
  • 公共施設:宝塚市立スポーツセンター(小浜)、宝塚市立宝塚自然の家(大原野)
  • 公民館:中央公民館(伊孑志)、東公民館(山本)、西公民館(小林)の3箇所がある。
  • ごみ処理:宝塚市ごみ政策課が、クリーンセンター(小浜)で処理を行っている。
  • 市営霊園火葬場を有する長尾山霊園と、宝塚すみれ墓苑がある。

交通

要約
視点

市街地が広がる市南部を中心に、鉄道網・バス網が整備されている。

鉄道

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宝塚駅

市の代表として、中心的な役割を担っているのは、宝塚駅である。2社3路線(西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線阪急電鉄宝塚本線今津線)が当駅を利用している。

なお、市の代表駅である宝塚駅から大阪の梅田方面へ向かう電車のルートは、阪急宝塚本線(川西能勢口石橋阪大前経由、急行準急普通大阪梅田行き)、阪急今津線(門戸厄神阪急神戸本線塚口経由、準急大阪梅田行き)、JR福知山線(伊丹尼崎経由、丹波路快速・快速・各駅停車大阪行き)の3つのルートがある。

高速自動車国道

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宝塚IC

一般国道

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市内の東西を縦断する国道176号
安倉北2丁目で撮影

主要県道

一般県道

バス

空港

隣接市の伊丹市には大阪国際空港があり、宝塚市を含め関西一円の航空利用者の交通拠点となっている。宝塚市も、大阪国際空港に対する地元自治体の連合である大阪国際空港周辺都市対策協議会(10市協)の一員である。宝塚市からは、鉄道バス自動車[* 3]などにより大阪国際空港へ短時間で容易にアクセスすることができる。

なお、かつては10市協の他の自治体同様に、宝塚市も、大阪国際空港を発着する航空機騒音に悩まされていたが、航空機の技術革新により騒音問題は大きく改善した。かつては国が定める騒音防止対策区域に宝塚市の一部も含まれていたが、2009年3月6日をもって宝塚市全域は区域の指定を解除され、少なくとも国の行政の視点からは市内の騒音問題は解決済みである[34]。ただし、宝塚市は、さらなる騒音の改善を見据えて、現在も騒音基準の達成状況については詳細な監視を継続している。また、風速5 m/s以上の強い南東の風が吹くときに行われる逆着陸飛行(大阪国際空港の滑走路14R・14Lを使った運用)は、実施される頻度は極めて少ないものの、実施されると航空機が空港北西側のコース(尼崎市西宮市~宝塚市~川西市のコース)を低空で空港への着陸に向けて飛行し、当該コース下の地域に通常よりも大きな騒音を与える[* 4]。宝塚市は逆着陸飛行による騒音の影響が比較的大きいため、市は大阪国際空港の逆着陸飛行の動向も調査を行っている[34]

観光

要約
視点
さらに見る 年, 観光客数 (万人) ...
宝塚市の観光客数の推移[35]
観光客数 (万人)
1985年
1,821
1988年
1,815
1991年
1,776
1994年
1,734
1997年
1,590
1999年
1,679
2002年
1,530
2004年
1,518
2007年
1,376
2012年
927
2014年
978
2016年
983
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宝塚市の観光客の大部分は日帰りの観光客であり、宿泊者は全体の約1.3%である[35]。また、中心市街地の観光客数は、約150万人前後である。

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手塚治虫記念館
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花のみち

名所

宿泊・温泉

旧跡・宗教施設

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中山寺
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清荒神清澄寺

寺院

神社

その他

祭事・催事

著名人

出身者

名誉市民

特別名誉市民

特別市民

宝塚市が舞台になった作品

宝塚歌劇団や宝塚音楽学校を題材にした作品は多く、ロケ地としても度々使われている。

小説

随筆・エッセイ

漫画

脚注

参考文献

外部リンク

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