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北西太平洋または南シナ海に存在し、中心付近の最大風速が17m/s以上の熱帯低気圧 ウィキペディアから
台風(たいふう、颱風、英: Typhoon)とは、熱帯低気圧のうち北西太平洋または南シナ海に存在し、かつ低気圧域内の最大風速が約17.2 m/s(34ノット(kt)、風力8)以上にまで発達したものを指す呼称[1]。
強風域や暴風域を伴って強い雨や風をもたらすことが多く、ほとんどの場合、気象災害を引き起こす。上空から地球に向かって見ると反時計回りの積乱雲の渦からなる。超大型と呼ばれる台風は風速15m/sの強風域が半径800km以上と、とても大きな台風となる。「年別台風記事一覧」も参照。
気圧が最も低い位置を「気圧中心」といい[2]、その位置と勢力で台風は定義される。温帯低気圧との最大の違いは、前線を伴っていない(換言すれば、暖かい空気と冷たい空気の温度差を伴わない)ことである[3][4]。
北西太平洋の「東経100度線から180度経線までの北半球」に中心が存在するものをいう[5]。海域としては北太平洋西部(北西太平洋)およびその付属海である南シナ海、東シナ海、フィリピン海、日本海などにあたり、陸域としては東アジア、東南アジア、ミクロネシアのそれぞれ一部が含まれる。
最大風速が17 m/s以上の熱帯低気圧のうち、北インド洋にあるものは「サイクロン」[注 1]と呼ばれる[5]。南太平洋、北太平洋(180度経線以東)、北大西洋の熱帯低気圧のうち最大風速が33 m/s(64 kt)以上のものは「ハリケーン」と呼ばれる[6][注 2]。ただし、台風、サイクロン、ハリケーンともに現象としては同一である[6][7]。これらの熱帯低気圧が地理的な境界線を越えた場合は呼び方が変わる。例えば、2006年に北東太平洋で発生したハリケーン・イオケは、西進して経度180度を越えたため台風12号になった。このように、区域を跨って台風に変わったものを越境台風と呼ぶ。越境で台風でなくなるものもあり、2019年の台風1号は、マレー半島付近で東経100度線を越えたことにより台風からサイクロンに変わった[8]。
なお世界気象機関の国際分類では地理的な領域に関係なく、熱帯低気圧を最大風速によりトロピカル・デプレッション、トロピカル・ストーム、シビア・トロピカル・ストーム、タイフーンの4段階に分類している。この場合における「タイフーン」と本項で述べている「台風」は英語では共に"typhoon"と呼ぶが、概念としては異なる。
台風の場合、熱帯低気圧域内で最大風速17 m/s以上を満たしたものを指す[5]。
台風の位置や中心気圧、最大風速、大きさの数値は過去の観測データの蓄積により確立されたドボラック法に基づいて人工衛星画像から推定し、地上や船舶で風速が観測できた場合にその都度修正していく方法を採っている[2]ため、「中心付近の最大風速」は必ずしも実測値ではない。例えば洋上にある台風中心の風速を実測するには航空機が必要となり、実際に1987年(昭和62年)までは米軍が航空機観測を実施していた時期もある[9]が、観測員や設備・運用等の負担が大きく、現在日本では航空機による観測は恒常的な手段としては行われていない(学術研究目的での観測例はある)。
なお、世界気象機関 (WMO) の世界気象監視計画 (WWW) により、北西太平洋海域の台風監視活動を行う中枢として、日本の気象庁が「熱帯低気圧プログラムに参画する地域特別気象中枢」(RSMC for TCP) に指定され、気象庁の判断が国際的には公式のものとされる。ただ、この海域では中華人民共和国、台湾、フィリピン、ベトナム、アメリカ合衆国などの気象機関がそれぞれ台風の監視を行い独自に推定を行っているため、機関によって風速等に多少の誤差が出ることもある[10]。
日本では、古くは野の草を吹いて分けるところから、野分(のわき、のわけ)といい、11世紀初頭の『枕草子』『源氏物語』などにもその表現を見ることが出来る[11][12]。ただし、野分とは暴風そのものを指す言葉であり、気象学上の台風とは概念が異なる[13]。
江戸時代には熱帯低気圧を清国にならって颶風(ぐふう)と訳した文献(伊藤慎蔵によってオランダ語から翻訳された日本初の気象学書『颶風新話』)があるが、明治の初めには颱風、タイフーンまたは大風(おおかぜ)などと表していた[14][15]。
1956年(昭和31年)に指針として「同音の漢字による書きかえ」が示されて以降は多く台風と書かれるようになった[16](これに対し台湾、香港では現在も「颱風」と呼称する)。由来には諸説があり、主な説としては、以下のものが挙げられる[11]。
英語の「typhoon」は、古くは「touffon」と綴り、中国語の「大風」が由来とする説は不自然とされており、アラビア語起源、ギリシア語起源の二つの説が有力とされる。
[誰によって?]
ちなみに沖縄のウチナーグチでは「カジフチ(風吹き)」または「テーフー(台風)」と称される。
台風の中心位置、最大風速、中心気圧、暴風域半径、強風域半径などを総称して台風諸元という[2]。
亜熱帯や熱帯で海から供給される大量の水蒸気が上昇して空気が渦を巻き、できるのが熱帯低気圧で、これが最大風速17.2m/sを超えると台風となる[17]。この点で冷たい空気と暖かい空気が混ざりあおうとして空気が渦を巻きできる温帯低気圧とは構造が異なる[17]。温帯低気圧では冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあっており前線を伴うことがあるが、台風本体は暖かい空気のみでできているため前線を伴うことがない[17]。台風の北上によって冷たい空気が流入したときには温帯低気圧に変化する(「#台風の発生から消滅」参照)。
台風の中心付近は、風向きが乱れているために暴風が互いに打ち消し合う[注 3]。台風の中心付近の下降気流となっている風や雲がほとんどない区域を台風の目と呼び、勢力が大きい台風ほど明瞭に表れるが、勢力が衰えると判然としなくなることがある。
発達した台風では背の高い積乱雲が中心部を取り巻いておりアイウォール(壁雲)と呼ばれている[18]。構造としては、台風の目の周囲付近は中心に向かって周囲から吹き込んだ風が強い上昇気流を作っており、積乱雲が壁のように取り囲んでいる(スパイラルバンドもしくは内側降雨帯)。壁の高さは地上1000mから上空1万mに達する。そして、その外周には外側降雨帯(アウターバンド)が取り囲んでいる。また、台風本体から数百キロ程度離れた場所に先駆降雨帯が形成されることがあり、さらに、この位置に前線が停滞していると前線の活動が活発になり大雨となる。
なお、台風は一般的にその中心よりも進行方向に対して右側(南東側)のほうが風雨が強くなる。これは、台風に向けて吹き込む風と台風本体を押し流す気流の向きが同じであるために、より強く風が吹き荒れるためである。気象学上ではこの台風の進行方向右側半分を危険半円と呼ぶ。また、台風の左側半分は吹き込む風と気流の向きが逆になるために相対的に風は弱く可航半円と呼ぶ。しかし、可航半円という概念はかつて帆船が台風の中心から遠ざかる針路をとるとき台風の進行方向左側に入っていれば右舷船尾に追い風を受けながら避航できたこと(逆に、帆船が台風の進行方向右側に入っていると右舷前側に向かい風を受けながら中心に引き込まれないよう保針しなければならなくなる)の名残であり、あくまでも右側半分と比較して風雨が弱いだけであり、可航半円の範囲といえども風雨は強いため警戒を要する。
台風の勢力を分かりやすく表現する目的などから、台風は「強さ」と「大きさ」によって階級が定められ分類されている[19][20]。
強さによる分類は、国際的にはWMOが規定する分類法が使用されているが、それに準じた多少差異のある分類法も熱帯低気圧の等級のようにいくつか使用されていて、同じ台風でも気象機関によって異なるレベルに分類される場合がある。具体的には、米軍の合同台風警報センター (JTWC) では1分間平均の最大風速、日本の気象庁では10分間平均の最大風速によって分類する。例えば同じ台風の同時刻の観測において、米軍の合同台風警報センターが台風の強度に達したと判断しても、日本では強い台風の強度に達せず並の強さと判断する場合も生じる(1分間平均風速は10分間平均風速よりも1.2 - 1.3倍ほど大きく出る傾向にある)。また、最大風速で強さを分類しているが過去には中心気圧が用いられており、その名残りから、日本で発表される台風情報には中心気圧も網羅される。
なお、日本でもマスメディアなどにおいて用いられる「スーパー台風」の呼称については、気象庁における明確な定義は無いが[21]、米国の合同台風警報センターでは最大強度階級130 knot(約67m/s・240 km/h)以上の台風のことを指して「スーパー台風」と呼んでいるほか[22][23]、中華人民共和国(香港、マカオを含む)などでは風速100 ノット (185 km/h) 以上の台風を「スーパー台風」としている。
最大風速 (m/s) | 最大風速 (knot) | 国際分類 | 日本の分類 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
(旧) | (新) | |||||
<17.2 | ≦33 | Tropical Depression /トロピカル・デプレッション (TD) | 弱い熱帯低気圧 | 熱帯低気圧 | ||
17.2 - 24.5 | 34 - 47 | Tropical Storm /トロピカル・ストーム (TS) | 台風 | 弱い | 台風 | (特になし) |
24.6 - 32.6 | 48 - 63 | Severe Tropical Storm / シビア・トロピカル・ストーム (STS) | 並の強さ | |||
32.7 - 43.7 | 64 - 84 | Typhoon / タイフーン (TまたはTY) | 強い | 強い | ||
43.7 - 54.0 | 85 - 104 | 非常に強い | 非常に強い | |||
>54.0 | ≧105 | 猛烈な | 猛烈な |
階級 | 最大風速 (1分間平均) |
---|---|
スーパー台風 | 130 knot (240 km/h) 以上 |
台風 | 63 - 129 knot (118 - 239 km/h) |
熱帯性暴風雨 | 34 - 62 knot (63 - 117 km/h) |
熱帯低気圧 | 22 - 33 knot (41 - 62 km/h) |
階級 | 風速 |
---|---|
スーパー台風 | 221 km/h 以上 |
台風 | 118 - 220 km/h |
激しい熱帯性暴風雨 | 89 - 117 km/h |
熱帯性暴風雨 | 61 - 88 km/h |
熱帯低気圧 | 30 - 60 km/h |
階級 | 風速 |
---|---|
スーパー台風 | 100 knot (185 km/h) 以上 |
強い台風 | 81 - 99 knot (150 - 184 km/h) |
台風 | 64 - 80 knot (118 - 149 km/h) |
激しい熱帯性暴風雨 | 48 - 63 knot (88 - 117 km/h) |
熱帯性暴風雨 | 34 - 47 knot (63 - 87 km/h) |
熱帯低気圧 | 22 - 33 knot (41 - 62 km/h) |
階級 | 風速 |
---|---|
スーパー台風 | 51.4 m/s (185 km/h) 以上 |
強い台風 | 41.7 - 51.3 m/s (150 - 184 km/h) |
台風 | 32.8 - 41.6 m/s (118 - 149 km/h) |
激しい熱帯性暴風雨 | 24.5 - 32.7 m/s (88 - 117 km/h) |
熱帯性暴風雨 | 17.5 - 24.4 m/s (63 - 87 km/h) |
熱帯低気圧 | 17.4 m/s (62 km/h) 以下 |
また日本の気象庁では、大きさによる分類も行っている[24]。風速15m/s以上の強風域の大きさによって分類する。15m/s以上の半径が非対称の場合は、その平均値をとる。なお、以前は1,000ミリバール(現在使用されている単位系ではヘクトパスカルに相当)等圧線の半径で判断していた。
大きさの階級 | 風速15m/s以上の半径 | |
---|---|---|
(旧) | (新) | |
超大型の台風 | ≧ 800km | |
大型の台風 | 500 - 800km | |
中型 (並みの大きさ) の台風 | (特になし) | 300 - 500km |
小型の (小さい) 台風 | 200 - 300km | |
ごく小さい台風 | < 200 km |
これらを組み合わせて、かつては「大型で並の強さの台風」というような言い方をしていた。しかし、組み合わせによっては「ごく小さく弱い台風」となる場合もある。1999年(平成11年)8月14日の玄倉川水難事故を契機に、このような表現では、危険性を過小評価した人が被害に遭うおそれがあるという防災の観点から、気象庁は2000年(平成12年)6月1日から、「弱い」や「並の」といった表現をやめ、上記表の(新)の欄のように表現を改めた。したがって、「小型で『中型で・ごく小さく』弱い『並の強さの』台風」と呼ばれていたものは、単に「台風」、「大型で並の強さの台風」は「大型の台風」と表現されるようになった。
ほとんどの台風は北半球における夏から秋にかけて発生する。最盛期のコースを例にとると、発生当初は貿易風の影響で西寄りに北上しつつ、太平洋高気圧の縁に沿って移動し、転向した後は偏西風の影響で東寄りに北上し、ジェット気流の強い地域に入ると速度を速めて東進し、海水温や気温の低下に起因する中心部上昇気流勢力の低下、海上に比べ起伏が激しくまた昼夜の温度差が大きい陸への上陸によって勢力を弱めていく。ただこのような教科書的なコースを辿るものはそれほど多くなく、太平洋高気圧の影響により西進し続けたり、停滞したりと、複雑な経路をとるものもしばしば現れる。日本列島やフィリピン諸島、台湾、中国華南・華中沿海部、朝鮮半島などに大きな被害を与える。コースによってはベトナムやマレーシア、マリアナ諸島、ミクロネシアなどを通ることもある。稀ではあるが冬季にも、海水温の高い低緯度で発生する[注 4]。コースの北限はジェット気流であり、その流路変化に伴って暖かくなるにつれコースは北に移り、夏を過ぎると南に下がってくる。
台風やハリケーン・サイクロンなどの熱帯低気圧を発生する機構については様々な説が唱えられてきた。熱帯の強い日射により海面に生じた上昇気流によるという説、熱帯収束帯(赤道前線)上に発生するという説などが出されたが、どれも不完全であった。
現在では、「偏東風波動説」が多くの支持を集めている。南北両半球の北緯(南緯)30度付近には、赤道で上昇して北上(南下)した空気塊(潜熱を含む空気)がハドレー循環により上空に滞留してのち下降し、「亜熱帯高圧帯」が形成される。北太平洋高気圧もその例であるが、これらの高気圧から赤道方向に向けて吹き出した風はコリオリの力を受けて恒常的な東風になる。これが偏東風で、この風の流れの中にうねり(波動)ができると反時計周りの渦度が生じ、水蒸気が凝結する際に発生する潜熱がエネルギー源となり熱帯低気圧となるという考えである。なぜ波動が出来るのかはまだはっきりしないが、実際の状況には最もよく合致した説である。[要検証]
ただし、そうして発生した波動の多くは発達せずにつぶれてしまう。1万メートル以上の上層に高気圧を伴う場合には高気圧の循環による上昇気流の強化により台風に発達すると思われる。
一般に台風が発生する場合は海面の水温が26 - 27 ℃以上であり[25]、高温の海面から蒸発する水蒸気が原動力になっている[26]。また台風の発生のうえでコリオリの力は必要であり、コリオリの力が小さい赤道付近(緯度5度くらいまで)では顕著な熱帯低気圧が発生しない[6]。
台風の発達過程はかなり詳しくわかっている。台風の原動力は凝結に伴って発生する熱である。温暖な空気と寒冷な空気の接触等による有効位置エネルギーが変換された運動エネルギーが発達のエネルギー源になっている温帯低気圧との大きな違いはここにある。
上昇気流に伴って空気中の水蒸気は凝結し、熱(潜熱)を放出する。軽くなった空気は上昇する。すると地上付近では周囲から湿った空気が中心に向かい上昇し、さらに熱を放出しエネルギーを与える。このような条件を満たすときに台風は発達する。このような対流雲の発達の仕方をシスク(CISK、第2種条件付不安定)という。
なお、台風が北半球で反時計周りの渦を巻くのは、風が中心に向かって進む際にコリオリの力を受けるためである。
2個の台風が1,000 km以内にある場合、互いに干渉し合って複雑な経路をたどることがある。これを提唱者である第五代中央気象台長の藤原咲平の名前をとって藤原の効果と呼ぶ。その動きは、相寄り型、指向型、追従型、時間待ち型、同行型、離反型の6つに分類されている。
一般に、台風は日本の南海上で発達し日本列島に接近・上陸[1]すると衰える傾向がある。これは、南海上では海水温が高く、上述した台風の発達に必要な要素が整っているためで、日本列島に近づくと海水温が26 ℃未満(真夏~初秋は日本列島付近でも26 ℃以上の場合があり、台風が衰えない場合もある)になることにより台風の発達は収束傾向になる。初夏および晩夏~秋に日本列島へ近づく台風の多くは高緯度から寒気を巻き込んで、徐々に温帯低気圧の構造へと変化し、前線が形成されるようになる。温帯低気圧化が進んだ台風は南北の温度差により運動エネルギーを得るため、海水温が25℃以下の海域を進んだり上陸してもほとんど衰えない場合がある。さらに高緯度へ進み、前線が中心部にまで達すると温帯低気圧化が完了となる。もしくは、台風内の暖気核が消滅することで温帯低気圧化することもあるが、この場合は必ずしも低気圧の中心まで前線が描かれない場合がある[29]。
日本列島に上陸せず対馬海峡を通過して日本海南部に入った場合、または台風が日本列島にいったん上陸し、勢力が衰えた後に日本海南部へ出た場合は、暖流である対馬海流(海水温が26 ℃以上の場合のみ)の暖気が台風へエネルギーを供給することで再発達し、普段は台風による被害を受けにくい北海道、東北地方に甚大な被害を与える場合もある。1954年の洞爺丸台風(昭和29年台風第15号)や、1991年の平成3年台風第19号(りんご台風)、2004年の平成16年台風第18号などがその例である。
台風が海面水温の低い海域に達して水蒸気の供給が減少したり、移動する際の地表との摩擦によって台風本来のエネルギーを失うと熱帯低気圧や温帯低気圧に変化する[30]。特に台風が北上して北方の冷たい空気を巻き込み始めると温帯低気圧に構造が変化する[30]。
ただし、台風から温帯低気圧への変化は低気圧の構造の変化であり、必ずしも雨量や風速が弱くなるわけではない[30]。2004年の台風18号では温帯低気圧に変化した後も中心気圧968hpa、最大風速30m/sの勢力をもち、この低気圧で北海道札幌市では最大瞬間風速50.2m/sを観測した[30]。
台風が日本本土を襲う経路は様々であり、類型化は難しいが、典型的な台風として、北緯15度付近のマリアナ諸島近海で発生して西寄りに時速20キロメートル程度で進み、次第に北寄りに進路を変えて北緯25度付近、沖縄諸島の東方で転向し、北東に向けて加速しながら日本本土に達するというパターンが考えられる。台風の経路として書籍にもしばしば掲載される型であるが、実際にはこのような典型的な経路を取るものは少なく、まれには南シナ海で発生してそのまま北東進するもの、日本の南東海上から北西進するもの、あるいは狩野川台風(1958年〈昭和33年〉台風第22号)のように明確な転向点がなく北上するものなどもある。さらに、盛夏期で台風を流す上層の気流が弱く方向も定まらないような時期には、複雑な動きをする台風も見られる。
日本の気象庁の定義によれば、台風の上陸とは、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸に達することをいう[1]。したがって、台風の中心が上記4島以外の島の海岸に至っても上陸とは言わないため、沖縄県に台風が上陸することはない。台風の中心が、小さい島や半島を横切って、短時間で再び海上に出ることは、台風の通過と呼ばれる[1]。また、ある場所への台風の接近とは、台風の中心がその場所から半径300km以内に達することである[1]。
日本には、平均して、毎年11個前後の台風が接近し、そのうち3個くらいが日本本土に上陸する[31]。2004年には10個の台風が上陸し、上陸数の記録を更新した(2004年の台風集中上陸参照)。その一方で1984年、1986年、2000年、2008年、2020年のように台風が全く上陸しなかった年もある。
台風が日本本土に上陸するのは多くが7月から9月であり、年間平均上陸数は8月が最も多く、9月がこれに次ぐ。8月は、太平洋高気圧が日本付近を覆い、台風が接近しにくい状況ではあるが、台風発生数も最も多く、また高気圧の勢力には強弱の周期があるため、弱まって退いた時に台風が日本に接近・上陸することが多い。無論、西に進んでフィリピン・台湾・中国に上陸したり朝鮮半島方面に進んだりするものも少なくない。6月や10月にも数年に1度程度上陸することがある。最も早い例では1956年4月25日に台風3号が鹿児島県に上陸したことがあり[32]、最も遅いものとしては、1990年11月30日に台風28号が紀伊半島に上陸した例がある[32]。
フィリピンでは毎年6月から12月にかけてに台風が襲来するリスクが高くなる[33]。フィリピンでは年平均で約20個の台風が領域内で発生するか領海内に進んできており、うち6~9個の台風が上陸している[33]。フィリピンでは2004年から2014年にかけての11年間に88の台風の影響を受け、合計死者数18,015人、合計負傷者43,840人、合計経済損害額13,700百万USドルの被害が発生した[33]。
アメリカでは、1943年にテキサス州ヒューストンを襲ったサプライズ・ハリケーンの際に敢行された直接観測をきっかけとして、アメリカ軍が航空機により台風を直接観測するため、ハリケーン・ハンターと呼ばれる専門部隊を編成した。当初はアメリカ空軍とアメリカ海軍が個別に観測していたが、1993年からはアメリカ海洋大気庁 (NOAA) のNOAA ハリケーン・ハンターズに移管され、NOAA士官部隊が運用する観測機で直接観測を継続している。
日本の気象庁は緯度では赤道から北緯60度、経度では東経100度から180度までの範囲にある台風の位置決定と予報を担当する[5]。
現在、台風の観測では気象衛星ひまわりが重要な役割を果たしており、雲画像の連続的な解析により台風の中心や風速などの観測がなされる。日本付近に接近あるいは上陸した台風については気象レーダーやアメダスも利用される。
2017年からは名古屋大学や琉球大学などの研究グループが航空機からドロップゾンデを投下、観測ドローンなどで直接観測を実施している。同研究グループは2017年10月21日、日本人研究者として初めて台風の中心付近を飛行機で直接観測することに成功した[34][35]。得られたデータを衛星やレーダーからのデータと合わせることで予報精度の向上を目指している[36]。
台風の進路予報表示では、平均風速が15m/s以上の強風域を黄色の円、同じく25m/s以上の暴風域を赤色の円で表す。12、24、48、72、96および120時間後の到達予想範囲は点線の予報円で記す。台風の進路が予報円の中に入る確率はおおよそ70%である。また、台風の中心が予報円の中を通った場合、暴風域に入る恐れがある範囲を赤い線で囲む。これを暴風警戒域という。
台風の進路予報表示は1953年(昭和28年)6月から1982年(昭和57年)5月まで扇形方式、1986年(昭和61年)5月まで予報円方式が用いられ、1986年(昭和61年)6月以降は現行の予報円・暴風警戒域方式が用いられている。また、予報期間は2002年(平成14年)6月から[注 5]2009年(平成21年)3月は72時間先まで、2009年(平成21年)4月から120時間先まで発表されるようになっている[37]。さらに、2020年(令和2年)9月9日からは、24時間以内に台風に発達する見込みの熱帯低気圧についても120時間先までの予報が出されている[38]。
台風が上陸あるいは接近すると、暴風(強風)による人工物や樹木の倒壊、高潮・高波や大雨による水害(洪水や浸水のほか、土砂崩れ・地すべりなどの被害が発生する。
台風により暴風・強風を生じる。海岸近くでは吹き付けられた海水による塩害を生じることがあり、送電線の碍子(がいし)で放電現象を伴うこともある。
台風により高波やうねりを生じる。波の高さが10mを超えることもある。強風による吹き寄せと気圧低下によって高潮を生じることがある。珊瑚礁のある海岸など地形によっては波群津波が発生することもある。
雲が発達する割には台風本体接近時には雷を伴うことは少ない。しかし台風による間接的な雷雨が発生することがある。台風本体においては、進行方向の左側で比較的発生しやすい[39]。
台風が日本海側を通った時、接近時の日本海側や、台風が太平洋側を通った時の離れていく時の太平洋側で、台風によるフェーン現象が発生しやすく(特に前者)乾燥した熱風による火災や急激な気温上昇による雪崩なども起こりやすい。
なお、台風が過ぎ去った後、台風が通過した地域では空が晴れ渡って良い天気になることがあり、これを「台風一過(たいふういっか)」と呼ぶ[40]。( ウィクショナリーには、台風一過の項目があります。)
日本における台風の被害は、記録が明確な20世紀中盤以降、確実に減少してきている。これには、学術面では台風研究の発展、行政では予報の充実や経験等をもとにした防災体制の構築、民間では災害記録の伝承や自主防災活動による効果と考えられる。上陸時勢力が日本史上稀に見る強さであった伊勢湾台風以降、災害対策基本法制定をはじめ、伊勢湾台風クラスあるいは「スーパー伊勢湾台風」クラスの台風に耐えられるような防災体制が目標とされてきた[41][23]。しかし、現在においても大きな被害が出て、さらなる防災の強化が行われている地域もある。また、日本の周辺諸国、特に東南アジアでは防災体制やインフラ等がまだ成熟していないため、地すべりや洪水等により多数の死者を伴う甚大な被害が発生することがある。
風による被害は比較的小さい一方で、雨による被害が大きい台風を雨台風と呼ぶ[42][43][44]。一般的に、梅雨期に接近上陸する台風や秋雨前線の活動が活発な秋季の台風は、風よりも雨による被害が大きい[42]。過去の代表的な雨台風の例としては、1947年のカスリーン台風や1958年の狩野川台風などが挙げられる[42][45]。反対に、雨による被害は比較的小さい一方で、風による被害が大きい台風を風台風と呼び[46][43][44]、過去の代表的な風台風の例としては、1954年の洞爺丸台風や1991年の平成3年台風第19号、2004年の平成16年台風第18号などが挙げられる[47]。しかし、これらはいずれも気象庁が定めた俗称であり[43]、あくまで便宜的な区別であるため厳密な定義はない[46][42]。なお、台風そのものに「雨が強い」「風が強い」などの性質があるわけではなく、台風によって引き起こされた災害の結果によって、これらの言葉が使用されているだけである[48]。
勢力が強い台風の場合は、雨と風の両方で甚大な被害が出ることも少なくない。平成18年台風第13号(2006年)では、九州付近の前線の活発化で、梅雨末期のような集中豪雨を呈した。佐賀県伊万里市では期間降水量の7割が上陸前日に降る集中豪雨となった。
被害という視点で語られることの多い台風も、日本では梅雨以後の夏期における、各地のダムや山間部の川の水資源確保の観点から見れば、定期的な台風の襲来は重要である。例えば、平成17年台風第14号(2005年)や平成19年台風第4号(2007年)は大きな被害(ともに激甚災害)を生んだが、台風襲来前は渇水によって0%となっていた早明浦ダムの貯水率をたった一晩で一気に100%以上にまで回復させたため、取水制限が解除された。つまり「台風が来なければよい」と一概には言えない。
気候変動に関する政府間パネルの第5次評価報告書でも示されているように、台風の大型化と地球温暖化は関係があるとする見方が強い。実際2004年には例年の3.8倍の数の台風が日本に上陸し、平成27年9月関東・東北豪雨、令和元年東日本台風は日本各地に甚大な被害をもたらした。地球温暖化は海洋、大気両方に影響を与える。前者において海水温上昇による海水の蒸発量の増加に伴い大気中の水蒸気が増加し、上昇気流が起きやすくなる。これによって発生した台風は大型化しやすくなる。後者においては対流圏の気温減率が小さくなり大気は安定する。このため台風ができにくくなり数は減少する。地球温暖化は台風に相反する2種の影響を与える[49][50]。
台風は災害ではあるが、定期的に襲来するものであり、それなりに地域の自然の中で位置づけを持つものでもある。たとえば沖縄では台風の降水は地域住民にとっては水確保の上で重要な意味を持つ。同様に、沖縄における森林の物質循環を考える場合、落葉量に関しては、台風時のそれを無視することが出来ない。
また、台風に乗って移動する動物もある。定着している分布域ではないところに見つかるチョウを迷蝶というが、日本では熱帯域の種が本土で見つかる例があり、往々にして台風の後である。たとえばメスアカムラサキやカバマダラなどが、このようにして出現し、冬までに世代を重ねる例が知られる。それらは冬を越せない死滅回遊の例でもある。ウスバキトンボなどもこの例である。同様に、沖縄以南で繁殖し、本州付近ではまれにしか観察されない野鳥が迷鳥として台風の後に観察されることがある。
また、台風が太平洋上の生物を日本沿岸に吹き寄せる例もある。台風通過後に砂浜にそれらが打ち上げられる場合があり、カツオノエボシやカツオノカンムリなどのクラゲ類、アサガオガイやルリガイ、あるいはササノツユやマルカメガイなどの翼足類などが見られることがあり、貝類採集家などがこれを狙う。
日本では、台風の目に航空機から氷や水、人工降雨を促すヨウ化銀を散布して熱を奪い、勢力を弱める研究「タイフーンショット」が始まっている(「ムーンショット」にちなんだ命名)。また無人の帆船に台風を自動追尾させて発電に利用する構想もある[51]
台風は、日本では「台風第○号」「台風○号」のように台風番号で呼称されることが多いが、それぞれの台風には、国際的に使用される固有名が付けられている。これを国際名という(2000年以降はアジア各国が提案した名前が付けられているためアジア名ともいう)。
以下に示す平年値は、1991年 - 2020年の30年のデータを基にした平均値である[53][注 6][注 7]。
地方 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
沖縄地方 | 0.0 | 0.4 | 0.6 | 1.5 | 2.2 | 1.9 | 1.1 | 0.3 | 0.0 | 7.7 | |||
奄美地方 | 0.0 | 0.2 | 0.4 | 0.7 | 1.1 | 1.3 | 0.7 | 4.3 | |||||
九州地方南部 | 0.0 | 0.1 | 0.4 | 0.7 | 1.0 | 1.2 | 0.5 | 3.9 | |||||
九州地方北部 | 0.0 | 0.1 | 0.3 | 0.8 | 1.1 | 1.1 | 0.4 | 3.8 | |||||
四国地方 | 0.1 | 0.3 | 0.7 | 0.9 | 1.0 | 0.4 | 3.3 | ||||||
中国地方 | 0.1 | 0.2 | 0.6 | 0.8 | 1.1 | 0.3 | 3.0 | ||||||
近畿地方 | 0.1 | 0.3 | 0.6 | 0.7 | 1.1 | 0.7 | 3.4 | ||||||
東海地方 | 0.1 | 0.2 | 0.6 | 0.8 | 1.2 | 0.7 | 3.5 | ||||||
北陸地方 | 0.2 | 0.5 | 0.7 | 1.0 | 0.4 | 2.8 | |||||||
関東地方・甲信地方 | 0.0 | 0.2 | 0.4 | 0.8 | 1.2 | 0.7 | 3.3 | ||||||
伊豆諸島・小笠原諸島 | 0.1 | 0.4 | 0.4 | 0.7 | 1.0 | 1.5 | 1.3 | 0.3 | 0.0 | 5.4 | |||
東北地方 | 0.0 | 0.2 | 0.3 | 0.8 | 0.9 | 0.5 | 2.7 | ||||||
北海道地方 | 0.1 | 0.2 | 0.7 | 0.7 | 0.2 | 1.9 |
以下の記録のほとんどは、一部の例外を除いて、統計資料がある1951年からの統計に基づく。
過去の台風発生数一覧[54] | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
2024 | 2 | 2 | 6 | ||||||||||
2023 | 1 | 1 | 1 | 3 | 6 | 2 | 2 | 1 | 17 | ||||
2022 | 2 | 1 | 3 | 5 | 7 | 5 | 1 | 1 | 25 | ||||
2021 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 | 1 | 1 | 22 | ||
2020 | 1 | 1 | 8 | 3 | 6 | 3 | 1 | 23 | |||||
2019 | 1 | 1 | 1 | 4 | 5 | 6 | 4 | 6 | 1 | 29 | |||
2018 | 1 | 1 | 1 | 4 | 5 | 9 | 4 | 1 | 3 | 29 | |||
2017 | 1 | 1 | 8 | 5 | 4 | 3 | 3 | 2 | 27 | ||||
2016 | 4 | 7 | 7 | 4 | 3 | 1 | 26 | ||||||
2015 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 | 3 | 4 | 5 | 4 | 1 | 1 | 27 |
2014 | 2 | 1 | 2 | 2 | 5 | 1 | 5 | 2 | 1 | 2 | 23 | ||
2013 | 1 | 1 | 4 | 3 | 6 | 7 | 7 | 2 | 31 | ||||
2012 | 1 | 1 | 4 | 4 | 5 | 3 | 5 | 1 | 1 | 25 | |||
2011 | 2 | 3 | 4 | 3 | 7 | 1 | 1 | 21 | |||||
2010 | 1 | 2 | 5 | 4 | 2 | 14 | |||||||
2009 | 2 | 2 | 2 | 5 | 7 | 3 | 1 | 22 | |||||
2008 | 1 | 4 | 1 | 2 | 4 | 4 | 2 | 3 | 1 | 22 | |||
2007 | 1 | 1 | 3 | 4 | 5 | 6 | 4 | 24 | |||||
2006 | 1 | 1 | 3 | 7 | 3 | 4 | 2 | 2 | 23 | ||||
2005 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | 5 | 5 | 2 | 2 | 23 | |||
2004 | 1 | 2 | 5 | 2 | 8 | 3 | 3 | 3 | 2 | 29 | |||
2003 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 5 | 3 | 3 | 2 | 21 | |||
2002 | 1 | 1 | 1 | 3 | 5 | 6 | 4 | 2 | 2 | 1 | 26 | ||
2001 | 1 | 2 | 5 | 6 | 5 | 3 | 1 | 3 | 26 | ||||
2000 | 2 | 5 | 6 | 5 | 2 | 2 | 1 | 23 | |||||
1999 | 2 | 1 | 4 | 6 | 6 | 2 | 1 | 22 | |||||
1998 | 1 | 3 | 5 | 2 | 3 | 2 | 16 | ||||||
1997 | 2 | 3 | 3 | 4 | 6 | 4 | 3 | 2 | 1 | 28 | |||
1996 | 1 | 1 | 2 | 5 | 6 | 6 | 2 | 2 | 1 | 26 | |||
1995 | 1 | 1 | 2 | 6 | 5 | 6 | 1 | 1 | 23 | ||||
1994 | 1 | 1 | 2 | 7 | 9 | 8 | 6 | 2 | 36 | ||||
1993 | 1 | 1 | 4 | 7 | 5 | 5 | 2 | 3 | 28 | ||||
1992 | 1 | 1 | 2 | 4 | 8 | 5 | 7 | 3 | 31 | ||||
1991 | 2 | 1 | 1 | 1 | 4 | 5 | 6 | 3 | 6 | 29 | |||
1990 | 1 | 1 | 1 | 3 | 4 | 6 | 4 | 4 | 4 | 1 | 29 | ||
1989 | 1 | 1 | 2 | 2 | 7 | 5 | 6 | 4 | 3 | 1 | 32 | ||
1988 | 1 | 1 | 3 | 2 | 8 | 8 | 5 | 2 | 1 | 31 | |||
1987 | 1 | 1 | 2 | 4 | 4 | 6 | 2 | 2 | 1 | 23 | |||
1986 | 1 | 1 | 2 | 2 | 3 | 5 | 3 | 5 | 4 | 3 | 29 | ||
1985 | 2 | 1 | 3 | 1 | 8 | 5 | 4 | 1 | 2 | 27 | |||
1984 | 2 | 5 | 5 | 4 | 7 | 3 | 1 | 27 | |||||
1983 | 1 | 3 | 5 | 2 | 5 | 5 | 2 | 23 | |||||
1982 | 3 | 1 | 3 | 3 | 5 | 5 | 3 | 1 | 1 | 25 | |||
1981 | 1 | 2 | 3 | 4 | 8 | 4 | 2 | 3 | 2 | 29 | |||
1980 | 1 | 4 | 1 | 4 | 2 | 6 | 4 | 1 | 1 | 24 | |||
1979 | 1 | 1 | 1 | 2 | 4 | 2 | 6 | 3 | 2 | 2 | 24 | ||
1978 | 1 | 1 | 3 | 4 | 8 | 5 | 4 | 4 | 30 | ||||
1977 | 1 | 1 | 3 | 3 | 5 | 5 | 1 | 2 | 21 | ||||
1976 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 4 | 4 | 5 | 1 | 1 | 2 | 25 | |
1975 | 1 | 2 | 4 | 5 | 5 | 3 | 1 | 21 | |||||
1974 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 4 | 5 | 5 | 4 | 4 | 2 | 32 | |
1973 | 7 | 5 | 2 | 4 | 3 | 21 | |||||||
1972 | 1 | 1 | 3 | 6 | 5 | 5 | 5 | 3 | 2 | 31 | |||
1971 | 1 | 1 | 3 | 4 | 2 | 8 | 5 | 6 | 4 | 2 | 36 | ||
1970 | 1 | 2 | 3 | 6 | 5 | 5 | 4 | 26 | |||||
1969 | 1 | 1 | 1 | 3 | 4 | 3 | 3 | 2 | 1 | 19 | |||
1968 | 1 | 1 | 1 | 3 | 8 | 3 | 5 | 5 | 27 | ||||
1967 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 7 | 9 | 9 | 4 | 3 | 1 | 39 | |
1966 | 1 | 2 | 1 | 4 | 10 | 9 | 4 | 3 | 1 | 35 | |||
1965 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | 5 | 5 | 8 | 2 | 2 | 32 | |
1964 | 2 | 2 | 7 | 5 | 6 | 5 | 6 | 1 | 34 | ||||
1963 | 1 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 3 | 24 | |||||
1962 | 1 | 1 | 2 | 5 | 8 | 4 | 5 | 3 | 1 | 30 | |||
1961 | 1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 6 | 6 | 4 | 1 | 1 | 29 | ||
1960 | 1 | 1 | 3 | 3 | 10 | 3 | 4 | 1 | 1 | 27 | |||
1959 | 1 | 1 | 1 | 2 | 5 | 5 | 4 | 2 | 2 | 23 | |||
1958 | 1 | 1 | 1 | 4 | 7 | 5 | 5 | 3 | 2 | 2 | 31 | ||
1957 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 5 | 4 | 3 | 22 | |||
1956 | 1 | 2 | 1 | 2 | 5 | 6 | 1 | 4 | 1 | 23 | |||
1955 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 7 | 6 | 4 | 3 | 1 | 1 | 28 | |
1954 | 1 | 1 | 1 | 5 | 5 | 4 | 3 | 1 | 21 | ||||
1953 | 1 | 1 | 2 | 1 | 6 | 3 | 5 | 3 | 1 | 23 | |||
1952 | 3 | 3 | 5 | 3 | 6 | 3 | 4 | 27 | |||||
1951 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | 3 | 2 | 4 | 1 | 2 | 21 |
過去の台風の日本上陸数一覧[55] | |||||||||||||
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年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
2024 | 1 | ||||||||||||
2023 | 1 | 1 | |||||||||||
2022 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
2021 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
2020 | 0 | ||||||||||||
2019 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | ||||||||
2018 | 1 | 2 | 2 | 5 | |||||||||
2017 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | ||||||||
2016 | 4 | 2 | 6 | ||||||||||
2015 | 2 | 1 | 1 | 4 | |||||||||
2014 | 1 | 1 | 2 | 4 | |||||||||
2013 | 2 | 2 | |||||||||||
2012 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
2011 | 1 | 2 | 3 | ||||||||||
2010 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
2009 | 1 | 1 | |||||||||||
2008 | 0 | ||||||||||||
2007 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
2006 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
2005 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
2004 | 2 | 1 | 3 | 2 | 2 | 10 | |||||||
2003 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
2002 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||
2001 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
2000 | 0 | ||||||||||||
1999 | 2 | 2 | |||||||||||
1998 | 3 | 1 | 4 | ||||||||||
1997 | 2 | 1 | 1 | 4 | |||||||||
1996 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
1995 | 1 | 1 | |||||||||||
1994 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
1993 | 3 | 1 | 2 | 6 | |||||||||
1992 | 3 | 3 | |||||||||||
1991 | 1 | 2 | 3 | ||||||||||
1990 | 2 | 2 | 1 | 1 | 6 | ||||||||
1989 | 1 | 1 | 2 | 1 | 5 | ||||||||
1988 | 2 | 2 | |||||||||||
1987 | 1 | 1 | |||||||||||
1986 | 0 | ||||||||||||
1985 | 1 | 2 | 3 | ||||||||||
1984 | 0 | ||||||||||||
1983 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
1982 | 2 | 2 | 4 | ||||||||||
1981 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
1980 | 1 | 1 | |||||||||||
1979 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||
1978 | 1 | 2 | 1 | 4 | |||||||||
1977 | 1 | 1 | |||||||||||
1976 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
1975 | 2 | 2 | |||||||||||
1974 | 1 | 2 | 3 | ||||||||||
1973 | 1 | 1 | |||||||||||
1972 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||
1971 | 1 | 2 | 1 | 4 | |||||||||
1970 | 1 | 2 | 3 | ||||||||||
1969 | 2 | 2 | |||||||||||
1968 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
1967 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||
1966 | 2 | 3 | 5 | ||||||||||
1965 | 1 | 2 | 2 | 5 | |||||||||
1964 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
1963 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
1962 | 1 | 4 | 5 | ||||||||||
1961 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
1960 | 3 | 1 | 4 | ||||||||||
1959 | 2 | 1 | 1 | 4 | |||||||||
1958 | 1 | 1 | 2 | 4 | |||||||||
1957 | 1 | 1 | |||||||||||
1956 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
1955 | 1 | 1 | 2 | 4 | |||||||||
1954 | 1 | 4 | 5 | ||||||||||
1953 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||
1952 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||
1951 | 1 | 1 | 2 |
(2022年現在)
(2022年現在)
(2022年現在)
海水温が最も低くなる2月が台風に関する年変わりの時期ともいえ、下記に示す1月1日基準は社会的な区分であることには注意が必要である。
順位 | 名称 | 国際名 | 発生日時 |
---|---|---|---|
1 | 平成31年台風第1号 | Pabuk | 2019年1月1日 15時 |
2 | 昭和54年台風第1号 | Alice | 1979年1月2日 9時 |
3 | 昭和30年台風第1号 | Violet | 1955年1月2日 15時 |
4 | 平成30年台風第1号 | Bolaven | 2018年1月3日 9時 |
5 | 昭和32年台風第1号 | ‐ | 1957年1月3日 15時 |
6 | 平成25年台風第1号 | Sonamu | 2013年1月3日 21時 |
7 | 昭和60年台風第1号 | Fabian | 1985年1月5日 21時 |
8 | 昭和47年台風第1号 | Kit | 1972年1月6日 9時 |
平成4年台風第1号 | Axel | 1992年1月6日 9時 | |
10 | 昭和60年台風第2号 | Elsie | 1985年1月7日 15時 |
順位 | 名称 | 国際名 | 発生日時 |
---|---|---|---|
1 | 平成12年台風第23号 | Soulik | 2000年12月30日 9時 |
2 | 平成26年台風第23号 | Jangmi | 2014年12月28日 21時 |
3 | 昭和27年台風第27号 | Hester | 1952年12月28日 9時 |
4 | 平成13年台風第26号 | Vamei | 2001年12月27日 9時 |
5 | 昭和50年台風第21号 | ‐ | 1975年12月26日 21時 |
6 | 昭和41年台風第35号 | Pamela | 1966年12月26日 9時 |
平成7年台風第23号 | Dan | 1995年12月26日 9時 | |
8 | 平成5年台風第28号 | Nell | 1993年12月25日 9時 |
平成24年台風第25号 | Wukong | 2012年12月25日9時 | |
10 | 昭和29年台風第23号 | ‐ | 1954年12月24日 15時 |
順位 | 名称 | 国際名 | 上陸日時 | 上陸地点 |
---|---|---|---|---|
1 | 昭和31年台風第3号 | Thelma | 1956年4月25日 7時30分 | 大隅半島南部 | 鹿児島県/
2 | 昭和40年台風第6号 | Amy | 1965年5月27日 12時 | 房総半島 | 千葉県/
3 | 平成15年台風第4号 | Linfa | 2003年5月31日 6時30分 | 宇和島市付近 | 愛媛県
4 | ジュディ台風(昭和28年台風第2号) | Judy | 1953年6月7日 9時 | 八代市付近 | 熊本県
5 | 平成16年台風第4号 | Conson | 2004年6月11日 16時 | 室戸市付近 | 高知県
6 | 昭和38年台風第3号 | Rose | 1963年6月13日 22時 | 宿毛市付近 | 高知県
7 | 平成24年台風第4号 | Guchol | 2012年6月19日 17時 | 和歌山県南部 |
8 | 平成9年台風第7号 | Opal | 1997年6月20日 11時30分 | 豊橋市付近 | 愛知県
9 | 昭和53年台風第3号 | Polly | 1978年6月20日 18時 | 西彼杵半島 | 長崎県/
10 | 平成16年台風第6号 | Dianmu | 2004年6月21日 9時30分 | 室戸市付近 | 高知県
順位 | 名称 | 国際名 | 上陸日時 | 上陸地点 |
---|---|---|---|---|
1 | 平成2年台風第28号 | Page | 1990年11月30日 14時 | 白浜町南 | 和歌山県
2 | 昭和42年台風第34号 | Dinah | 1967年10月28日 3時30分 | 愛知県南部 |
3 | 平成29年台風第21号 | Lan | 2017年10月23日 3時 | 掛川市付近 | 静岡県
4 | 平成16年台風第23号 | Tokage | 2004年10月20日 13時 | 土佐清水市付近 | 高知県
5 | 昭和30年台風第26号 | Opal | 1955年10月20日 12時 | 田辺市付近 | 和歌山県
6 | 昭和54年台風第20号 | Tip | 1979年10月19日 9時30分 | 和歌山県白浜町付近 |
7 | 平成10年台風第10号 | Zeb | 1998年10月17日 16時30分 | 枕崎市付近 | 鹿児島県
8 | 昭和62年台風第19号 | Kelly | 1987年10月17日 0時 | 室戸市付近 | 高知県
9 | ルース台風 (昭和26年台風第15号) | Ruth | 1951年10月14日 19時 | いちき串木野市(現)付近 | 鹿児島県
10 | 平成26年台風第19号 | Vongfong | 2014年10月13日 8時30分 | 鹿児島県枕崎市付近 |
順位 | 名称 | 国際名 | 台風期間 | 発生日時 | 消滅日時 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 平成29年台風第5号 | Noru | 19日0時間 | 2017年7月20日 21時 | 2017年8月8日 21時 |
昭和47年台風第7号 | Rita | 1972年7月7日 21時 | 1972年7月26日 21時 | ||
3 | 昭和42年台風第22号 | Opal | 18日6時間 | 1967年8月30日 9時 | 1967年9月17日 15時 |
4 | 昭和61年台風第14号 | Wayne | 17日18時間 | 1986年8月18日 15時 | 1986年9月6日 21時 |
5 | 昭和47年台風第9号 | Tess | 15日12時間 | 1972年7月9日 3時 | 1972年7月24日 15時 |
6 | 平成9年台風第28号 | Paka | 14日12時間 | 1997年12月8日 3時 | 1997年12月22日 15時 |
平成6年台風第31号 | Verne | 1994年10月18日 9時 | 1994年11月1日 21時 | ||
昭和26年台風第20号 | Amy | 1951年12月3日 9時 | 1951年12月17日 21時 | ||
9 | 平成4年台風第30号 | Gay | 14日6時間 | 1992年11月16日 3時 | 1992年11月30日 9時 |
10 | 平成15年台風第2号 | Kujira | 14日3時間 | 2003年4月11日 9時 | 2003年4月25日 12時 |
順位 | 名称 | 国際名 | 中心気圧 (hPa) | 観測年月日 | 観測地点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 昭和54年台風第20号 | Tip | 870 | 1979年10月12日 | 沖ノ鳥島南東 |
2 | 昭和48年台風第15号 | Nora | 875 | 1973年10月6日 | フィリピン東方 |
昭和50年台風第20号 | June | 1975年11月19日 | マリアナ近海 | ||
4 | 狩野川台風 (昭和33年台風第22号) | Ida | 877 | 1958年9月24日 | 沖ノ鳥島付近 |
5 | 昭和41年台風第4号 | Kit | 880 | 1966年6月26日 | 南大東島南方 |
昭和53年台風第26号 | Rita | 1978年10月25日 | フィリピン東方 | ||
昭和59年台風第22号 | Vanessa | 1984年10月26日 | |||
8 | 昭和28年台風第7号 | Nina | 885 | 1953年8月13日 | フィリピン東方 |
昭和34年台風第9号 | Joan | 1959年8月29日 | 宮古島南方 | ||
昭和46年台風第35号 | Irma | 1971年11月12日 | フィリピン東方 | ||
昭和58年台風第10号 | Forrest | 1983年9月23日 | 沖ノ鳥島南方 | ||
平成22年台風第13号 | Megi | 2010年10月17日 | フィリピン東方 |
順位 | 名称 | 国際名 | 中心気圧(hPa) | 観測年月日 | 観測地点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 沖永良部台風 (昭和52年台風第9号) | Babe | 907.3 | 1977年(昭和52年)9月9日 | 沖永良部(鹿児島) |
2 | 宮古島台風 (昭和34年台風第14号) | Sarah | 908.1 | 1959年(昭和34年)9月15日 | 宮古島(沖縄) |
3 | 室戸台風 | - | 911.6 | 1934年(昭和9年)9月21日 | 室戸岬(高知) |
4 | 平成15年台風第14号 | Maemi | 912.0 | 2003年(平成15年)9月11日 | 宮古島(沖縄) |
5 | 枕崎台風 (昭和20年台風第16号) | Ida | 916.1 | 1945年(昭和20年)9月17日 | 枕崎(鹿児島) |
6 | 第2室戸台風 (昭和36年台風第18号) | Nancy | 918.0 | 1961年(昭和36年)9月15日 | 名瀬(鹿児島) |
7 | 昭和5年8月の台風 (名称なし) | - | 922.0 | 1930年(昭和5年)8月9日 | 南大東島(沖縄) |
8 | 昭和38年台風第14号 | Gloria | 923.5 | 1963年(昭和38年)9月10日 | 石垣島(沖縄) |
9 | 平成18年台風第13号 | Shanshan | 923.8 | 2006年(平成18年)9月16日 | 西表島(沖縄) |
10 | 平成16年台風第18号 | Songda | 924.4 | 2004年(平成16年)9月5日 | 名護(沖縄) |
順位 | 名称 | 国際名 | 中心気圧(hPa) | 上陸日時 | 上陸地点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 第2室戸台風 (昭和36年台風第18号) | Nancy | 925 | 1961年(昭和36年)9月16日 9時 | 室戸岬西方 |
2 | 伊勢湾台風 (昭和34年台風第15号) | Vera | 929 | 1959年(昭和34年)9月26日 18時 | 潮岬西方 |
3 | 平成5年台風第13号 | Yancy | 930 | 1993年(平成5年)9月3日 16時 | 薩摩半島南部 |
4 | ルース台風 (昭和26年台風第15号) | Ruth | 935 | 1951年(昭和26年)10月14日 19時 | 串木野市付近 |
5 | 令和4年台風第14号 | Nanmadol | 940 | 2022年(令和4年)9月18日 19時 | 鹿児島市付近 |
平成3年台風第19号 | Mireille | 1991年(平成3年)9月27日 16時 | 佐世保市南 | ||
昭和46年台風第23号 | Trix | 1971年(昭和46年)8月29日 23時 | 佐多岬 | ||
昭和40年台風第23号 | Shirley | 1965年(昭和40年)9月10日 8時 | 安芸市付近 | ||
昭和40年台風第15号 | Jean | 1965年(昭和40年)8月6日 4時 | 牛深市付近 | ||
昭和39年台風第20号 | Wilda | 1964年(昭和39年)9月24日 17時 | 佐多岬 | ||
昭和30年台風第22号 | Louise | 1955年(昭和30年)9月29日 22時 | 薩摩半島 | ||
昭和29年台風第5号 | Grace | 1954年(昭和29年)8月18日 2時 | 鹿児島県西部 | ||
(参考) | 室戸台風 | 911.6 | 1934年(昭和9年)9月21日 | 室戸岬西方 | |
枕崎台風 (昭和20年台風第16号) | Ida | 916.3 | 1945年(昭和20年)9月17日 | 枕崎町付近 |
順位 | 台風 | 国際名 | 年 | 最大風速 (kt) |
---|---|---|---|---|
1 | 昭和54年台風第20号 | Tip | 1979年 | 140 |
2 | 平成25年台風第30号 | Haiyan | 2013年 | 125 |
平成22年台風第13号 | Megi | 2010年 | ||
昭和57年台風第10号 | Bess | 1982年 | ||
5 | 令和3年台風第2号 | Surigae | 2021年 | 120 |
令和2年台風第19号 | Goni | 2020年 | ||
平成28年台風第14号 | Meranti | 2016年 | ||
平成3年台風第28号 | Yuri | 1991年 | ||
平成2年台風第19号 | Flo | 1990年 | ||
昭和61年台風第3号 | Lola | 1986年 | ||
昭和60年台風第22号 | Dot | 1985年 | ||
昭和59年台風第22号 | Vanessa | 1984年 | ||
昭和58年台風第5号 | Abby | 1983年 | ||
昭和57年台風第21号 | Mac | 1982年 | ||
昭和56年台風第22号 | Elsie | 1981年 | ||
昭和55年台風第19号 | Wynne | 1980年 | ||
昭和53年台風第26号 | Rita | 1978年 |
順位 | 台風 | 国際名 | 年 | 最大風速 (kt) |
---|---|---|---|---|
1 | 第2室戸台風 (昭和36年台風第18号) | Nancy | 1961年 | 185 |
2 | 昭和36年台風第24号 | Violet | 1961年 | 180 |
昭和30年台風第28号 | Ruth | 1955年 | ||
4 | 狩野川台風 (昭和33年台風第22号) | Ida | 1958年 | 175 |
5 | 令和3年台風第2号 | Surigae | 2021年 | 170 |
令和2年台風第19号 | Goni | 2020年 | ||
平成28年台風第14号 | Meranti | 2016年 | ||
平成25年台風第30号 | Haiyan | 2013年 | ||
昭和41年台風第4号 | Kit | 1966年 | ||
昭和39年台風第34号 | Opal | 1964年 | ||
昭和39年台風第18号 | Sally | 1964年 | ||
昭和34年台風第9号 | Joan | 1959年 |
順位 | 名称 | 国際名 | 最大 風速 (m/s) | 風向 | 観測年月日 | 観測地点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 昭和40年台風第23号 | Shirley | 69.8 | 西南西 | 1965年9月10日 | 室戸岬 (高知・気象官署) |
2 | ルース台風 (昭和26年台風第15号) | Ruth | 69.3 | 南 | 1951年10月14日 | 細島 (宮崎・燈台) |
3 | 67.1 | 南東 | 佐田岬 (愛媛・燈台) | |||
4 | 第2室戸台風 (昭和36年台風第18号) | Nancy | 66.7 | 西南西 | 1961年9月16日 | 室戸岬 (高知・気象官署) |
5 | 昭和29年台風第13号 | Kathy | 65.0 | 南南西 | 1954年9月7日 | 都井岬 (宮崎・燈台) |
6 | 洞爺丸台風 (昭和29年台風第15号) | Marie | 63.3 | 南南西 | 1954年9月27日 | 神威岬 (北海道・燈台) |
7 | 第2宮古島台風 (昭和41年台風第18号) | Cora | 60.8 | 北東 | 1966年9月5日 | 宮古島 (沖縄・気象官署) |
8 | 洞爺丸台風 (昭和29年台風第15号) | Marie | 58.8 | 西南西 | 1954年9月26日 | 佐多岬 (鹿児島・燈台) |
9 | 昭和45年台風第10号 | Anita | 57.5 | 北西 | 1970年8月21日 | 土佐沖ノ島 (高知・燈台) |
10 | 昭和5年8月の台風 (名称なし) | - | 57.0※ | 北東 | 1930年8月9日 | 南大東島 (沖縄) |
※ - 測器破損のため推定値
順位 | 名称 | 国際名 | 最大 瞬間 風速 (m/s) | 風向 | 観測年月日 | 観測地点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 第2宮古島台風 (昭和41年台風第18号) | Cora | 85.3 | 北東 | 1966年(昭和41年)9月5日 | 宮古島 (沖縄・気象官署) |
2 | 第2室戸台風 (昭和36年台風第18号) | Nancy | 84.5 | 西南西 | 1961年(昭和36年)9月16日 | 室戸岬 (高知・気象官署) |
3 | 平成27年台風第21号 | Dujuan | 81.1 | 南東 | 2015年(平成27年)9月28日 | 与那国島 (沖縄・気象官署) |
4 | 第3宮古島台風 (昭和43年台風第16号) | Della | 79.8 | 北東 | 1968年(昭和43年)9月22日 | 宮古島 (沖縄・気象官署) |
5 | 昭和45年台風第9号 | Wilda | 78.9 | 東南東 | 1970年(昭和45年)8月13日 | 名瀬 (鹿児島・気象官署) |
6 | 昭和40年台風第23号 | Shirley | 77.1 | 西南西 | 1965年(昭和40年)9月10日 | 室戸岬 (高知・気象官署) |
7 | 枕崎台風 (昭和20年台風第16号) | Ida | 75.5 | 南南東 | 1945年(昭和20年)9月17日 | 細島 (宮崎・燈台) |
8 | 平成15年台風第14号 | Maemi | 74.1 | 北 | 2003年(平成15年)9月11日 | 宮古島 (沖縄・気象官署) |
9 | 昭和31年台風第12号 | Emma | 73.6 | 南 | 1956年(昭和31年)9月8日 | 那覇 (沖縄・気象官署) |
10 | 昭和39年台風第20号 | Wilda | > 72.3 | 西 | 1964年(昭和39年)9月25日 | 宇和島 (愛媛・気象官署) |
順位 | 名称 | 国際名 | 年 | 強風域最大直径 (km) |
---|---|---|---|---|
1 | 平成9年台風第13号 | Winnie | 1997年 | 2360 |
2 | 昭和62年台風第13号 | Freda | 1987年 | 2220 |
平成2年台風第12号 | Yancy | 1990年 | ||
平成9年台風第25号 | Keith | 1997年 | ||
5 | 令和3年台風第18号 | Kompasu | 2021年 | 2200 |
6 | 平成7年台風第12号 | Oscar | 1995年 | 2130 |
7 | 昭和61年台風第10号 | Sarah | 1986年 | 2040 |
平成2年台風第23号 | Kyle | 1990年 | ||
平成8年台風第9号 | Herb | 1996年 | ||
10 | 昭和56年台風第24号 | Gay | 1981年 | 1940 |
平成13年台風第4号 | Utor | 2001年 |
順位 | 台風 | 国際名 | 年 | 猛烈な勢力であった期間 |
---|---|---|---|---|
1 | 昭和53年台風第26号 | Rita | 1978年 | 96時間 |
2 | 平成30年台風第22号 | Mangkhut | 2018年 | 90時間 |
3 | 平成16年台風第16号 | Chaba | 2004年 | 78時間 |
4 | 令和元年東日本台風 (令和元年台風第19号) |
Hagibis | 2019年 | 72時間 |
昭和59年台風第22号 | Vanessa | 1984年 | ||
昭和56年台風第22号 | Elsie | 1981年 | ||
昭和54年台風第20号 | Tip | 1979年 | ||
8 | 平成9年台風第24号 | Joan | 1997年 | 66時間 |
9 | 平成24年台風第17号 | Jelawat | 2012年 | 60時間 |
平成3年台風第28号 | Yuri | 1991年 | ||
平成3年台風第23号 | Ruth | 1991年 |
順位 | 名称 | 国際名 | 年 | 南下幅 (緯度) |
---|---|---|---|---|
1 | 平成15年台風第18号 | Parma | 2003年 | 8.9 |
2 | 平成29年台風第5号 | Noru | 2017年 | 8.2 |
3 | 平成5年台風第27号 | Manny | 1993年 | 7.5 |
平成16年台風第25号 | Muifa | 2004年 | ||
5 | 昭和61年台風第14号 | Wayne | 1986年 | 6.9 |
6 | 平成12年台風第15号 | Bopha | 2000年 | 6.7 |
7 | 平成3年台風第20号 | Nat | 1991年 | 6.6 |
8 | 平成8年台風第25号 | Ernie | 1996年 | 6.4 |
9 | 平成30年台風第12号 | Jongdari | 2018年 | 6.3 |
10 | 昭和39年台風第14号 | Kathy | 1964年 | 6.2 |
昭和52年台風第12号 | Dinath | 1977年 | ||
昭和59年台風第25号 | Bill | 1984年 | ||
令和4年台風第11号 | Hinnamnor | 2022年 |
複雑な進路を辿り、時に進路予報が難しいことのある台風のこと。「迷走台風」とも呼ばれるが、気象庁ではこの用語は用いられない[56]。
台風に発達してから熱帯低気圧や温帯低気圧に変わるまでの期間が長い台風のこと[57]。対義語は「短命台風」。前述の「複雑な動きをする台風」が「長寿台風」になることが多い。
太平洋のうち、日本の気象庁が観測対象とする範囲 (太平洋北西部・南シナ海) 以外で、ハリケーンやサイクロンなどとして発生したものが、観測範囲の境界線を越えて「台風」と分類されるようになった熱帯低気圧のこと。逆に台風が越境してハリケーンやサイクロンになったものを差すこともある。
1回以上勢力が衰え、最大風速が17.2m/s (33.5 kt) 以下の熱帯低気圧となってから、再び発達し最大風速が17.2m/s以上になって、「台風」になった熱帯低気圧のこと。
「年越し台風」とも呼ばれ、その名の通り年を跨いで発生する台風。基本的に12月に発生し翌年の1月に消滅する。このような台風の出現は非常に珍しく、過去(1951年以降)に5件しか例がない[58][59]。越年台風の1つである2000年の平成12年台風第23号は、20世紀と21世紀を跨いだ、(観測記録が残る範囲で)過去唯一の「世紀越し台風」でもあった[60]。
地球温暖化が進んだ将来、発生する台風の勢力は現在よりも強くなり、いわゆる「スーパー台風」と呼ばれるような強力な台風の発生が増加し、それによる日本への影響なども含めて増加するであろうと懸念されている。しかしその一方で、台風の発生数は温暖化により現在よりも少なくなるともいわれている。
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