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カツオノカンムリ(鰹の冠、学名:Velella velella[1]、英名:By-the-wind sailor[1])は、ヒドロ虫綱の群体性クラゲの1種。暖海性・外洋性で、黒潮海域に生息する。しばしば、カツオの群れと一緒に見つかるのでこの名がある。
カツオノカンムリ | ||||||||||||||||||||||||
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カツオノカンムリ | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Velella velella Linnaeus, 1758 | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Velella lata Chamisso & Eysenhardt 1821 | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
カツオノカンムリ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
by-the-wind sailor, purple sail |
鍋蓋状の気泡体(水辺板)の上に三角形の帆を持ち、風に乗って移動する[1][2]。下面には摂餌専用の個体である栄養体、周縁には餌捕獲を行なう触手状の個体である感触体を持つ。水平板の周縁は鮮やかな青藍色で[2]、中央は無色透明。気泡体の年輪状の模様の中は気体が入っており、それで水上に浮かぶ。完全に水面を突き抜けて大気中に顔を出すのは、大部分のクラゲには見られない特徴である。触手の刺胞に刺されると激しく痛む[1]。
カツオノエボシや、近縁のギンカクラゲと共に、黒潮に乗って夏期に日本に近付く。台風の後など、よく砂浜の一箇所にまとめて打ち上げられていることがある[1]。
なお、このクラゲは群体性であるため、管クラゲ類に所属するものと考えられて来た。しかし、生殖個体として小さなクラゲを作る事から、クラゲに見えるのは、浮きをもつ、群体性ポリプであるとの判断となった。浮きをもつ固着性動物の群体というのは奇妙に見えるが、現世ではともかく、古生代のフデイシやウミユリには似た例が多く知られている。現在では生殖個体の形質から花クラゲ目に移されている。
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