港区 (名古屋市)
愛知県名古屋市の行政区 ウィキペディアから
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港区(みなとく)は、名古屋市を構成する16区のうちの1つである。名古屋市南西部に位置し、区の南部には日本を代表する国際貿易港の名古屋港がある。名古屋市の区では最大の面積である。
名古屋市港区は、名古屋市の南西部、市の中心部「栄」から南へ約10kmの場所に位置する。 区全域を概観すると、海抜ゼロメートル地帯が多い平野部で、区南部は名古屋港に所属する埠頭が占め、名古屋市で唯一伊勢湾に面している。
区内に流れる河川は西から順に弥富市・海部郡蟹江町・飛島村との境界線を流れる日光川・福田川・戸田川・東小川・新川・庄内川・荒子川・中川運河・堀川が縦断し、山崎川・大江川が東海市との境界線を流れ、区の最南東にある天白川が区東部を横断している。
道路は、区の交通の動脈である国道23号と伊勢湾岸自動車道が横断し、鉄道は、名古屋市営地下鉄名港線が区の東部を縦断し、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(あおなみ線)や、かつてのJR貨物東海道本線の貨物支線(名古屋港線・2024年廃止[1])跡が区の中域を縦断しているほか、南東部には名古屋鉄道築港線が僅か1区間ながら横断している。
区の繁華街は、名古屋港の中心であるガーデンふ頭から東海3県に初出店で港区最大級でもあるららぽーと名古屋みなとアクルスを擁する名港線東海通駅付近までと、かつて存在したショッピングセンター「港品川ショッピングセンター(イオンモール名古屋みなと)」を擁する品川町・寛政町・砂美町界隈の2地域に集中する。 西部の大半は、水田が広がる穀倉地帯が広がり、北部・中域は、住宅・商業施設が大半を占める。 名古屋港を擁する東部・南部・湾岸エリアは、工業地帯だが、ガーデンふ頭・金城ふ頭・潮見町北部などには商業・観光・娯楽施設が存在する。名古屋市16区の中で最も人口密度が低く、唯一5,000人/km2を下回る。
各町名は、堀川・中川運河・庄内川の3河川で分けた地域と、旧海部郡南陽町の計4区域に分け、五十音順で下記のとおり表記する。
港区の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より[2] |
年齢5歳階級別人口
2004年12月1日現在推計人口
総計(単位 十人)
年齢5歳階級別人口
2004年12月1日現在推計人口
男女別(単位 十人)
江戸時代、区域のすべてが尾張藩の領地であり、区の北部から南部は江戸時代初期に、湾岸部は名古屋港の開発により明治末期から昭和中期までに埋め立てによってできた土地である。
港区役所のある港明を中心に数多くの施設が各地に点在している。区の西部、春田野に区役所の支所、保健センターの分室がある。
区内に所在する警察署・消防署は五十音順で以下のとおり。なお、港警察署は名古屋港ガーデンふ頭のJETTY前、港消防署は築地口の東部にある。また、特別消防隊(ハイパーレスキューNAGOYA) 第五方面隊は金城ふ頭にあり、名古屋港内の火災予防・水難救出や船舶、石油コンビナート等の沿岸施設、さらには、特定の河川沿岸部の火災の鎮火を担う名古屋市消防局の水上消防のエキスパート部隊である。
区内の郵便局は、港栄に所在する名古屋港郵便局(なごやみなとゆうびんきょく)を集配局とし、17ヶ所の郵便局が存在する。
名古屋港の中心を担うガーデンふ頭周辺には、港湾関係の庁舎や企業が多く立ち並び、埠頭内には、名古屋港(ガーデンふ頭)のシンボルである名古屋港ポートビルを始めとする多くの商業・娯楽・観光施設がある。また、潮見ふ頭と金城ふ頭にも、一部、商業・観光・イベント施設が存在する。汐止ふ頭は稲永公園の中にあり、現在は埠頭としての役目は果たしていない。他の埠頭は、工業地帯の中にあり、埠頭内は名古屋港管理組合や名古屋港運協会に所属する企業の敷地内となるため、企業関係者以外は立ち入り禁止区域となっている埠頭もある。過去に稲永ふ頭では、名古屋みなと祭り花火大会の日だけ、埠頭を開放していたこともあるが、現在は安全面から中止している。
なお、埠頭の並び順は埋め立ての際に付けられた号地番順で、追記は港湾に関連ある事務局や施設である。
築地東ふ頭
区内にある名古屋港すべての埠頭は、中京工業地帯の区域にあり、同工業地帯の一角を成す主要地区となっており、多くの企業の本社・拠点や工場・倉庫などが立地している。
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区内の商業はかつて築地口を基盤としたユニーの前身である西川屋を中心とし、区内に所在する7商店街を支点に栄え、区の大半はまだ中小規模商店が活躍していた。
1992年に、イオンが国道302号線沿いの春田野に「ジャスコシティ南陽(現:イオン南陽店)」が開業させると、1993年にはユニーが当知に「ポートモールアピタ港(現:ポートウォークみなと)」、1997年には港明に「アピタ東海通店(現:MEGAドン・キホーテUNY東海通店)」が開業するなど、大型スーパーが区内に多数出店するようになる。
その後、1999年に「港品川ショッピングセンター」(「イオンモール名古屋みなと」に改称後、2021年に営業終了)、2014年には西茶屋地区に「イオンモール名古屋茶屋」、2018年9月にはららぽーととして東海3県初出店となる「ららぽーと名古屋みなとアクルス」が港区役所近くにオープンするなど、区内各地に大型スーパーならびにショッピングモールが立地している。
区内には、7銀行の窓口業務を行う支店・出張所がある。
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各教育機関は五十音順で下記のとおり、大学は区内には存在しない。
名古屋市営地下鉄名港線や名古屋臨海高速鉄道あおなみ線の各駅を経由しつつ、隣接区の中川区、熱田区、南区や、より遠方の中村区、中区などにあるJR東海、名古屋鉄道、名古屋市営地下鉄の駅まで運行している。
これ以外に、中村区の名古屋駅から港区内のサンビーチ日光川や三重県桑名市内の南桑名(1便のみ)への三重交通の路線バスが、区内の名古屋市道名古屋環状線や国道23号を経由しているが、名古屋市営バスに比べ運行する路線規模は小さい。また、名鉄築港線は南区の常滑線大江駅から港区の工業地帯である大江町への支線で、朝・夕方のみ運行をしている。
この他に駅はないが名鉄常滑線が大江駅 - 大同町駅で区内を僅かに通過している。
隣接区の中川区を横断する国道1号のバイパスの役目を果たす国道23号(名四国道)は、港区の大動脈で多くの大型トラックやトレーラーが行き交う。この国道23号の交通量を削減するためのバイパスとして、伊勢湾岸自動車道(名港トリトン)が整備されたが、通行料の高さから敬遠されがちで、国道23号のバイパスとしては役目を十分に果たしていない。しかし伊勢湾岸道自体は2004年度に東名高速道路および東名阪自動車道と接続されて以降、通年混雑する東名・名神高速道路のバイパスとして交通量が増加傾向にある。一般道では、庄内川、新川を渡る手段が国道23号の庄内新川橋と、名古屋十四山線の明徳橋・日の出橋の2手段しか無かったが、新たに両橋の中間地点を通る戸田荒子線、南陽大橋が開通し、2道路の交通量の緩和に大きく貢献している。また、堀川を渡る手段も、国道23号の港新橋と、東海橋線(東海通)の紀左エ門橋の2手段しか無かったが、新たに両橋の中間地点に、港楽木場町線、きらく橋が開通し、港区役所・中部労災病院などがある港明と木場町の行き来が非常に便利になった。
水上交通手段であるが、フェリー・定期船は、名古屋港の金城ふ頭にある名古屋港フェリーターミナル、水上バス・観光遊覧船は、名古屋港のガーデンふ頭にある名古屋港ポートビル乗船センターと、乗船場が分かれていた。名鉄海上観光船がかつて運営していた水上バス(名古屋港ポートビル乗船センター - ブルーボネット)は、同園の休園日は運航していなかった。みなとめぐり遊覧船は、名古屋港を30分間ほど遊覧して、名古屋港ポートビル乗船センターに戻る遊覧船で、以前は金のシャチホコを象った金鯱号(3代目)が役目を担っていた伝統のある遊覧船であった。また、観光遊覧船の貸し切りクルーズ・貸し切り堀川遊覧船は、宴会・パーティー専用船のため、乗船する際は各運営会社に予約する必要がある。さらにこれ以外に、季節限定の貸し切りクルーズもある。
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