藤前
名古屋市港区の地名 ウィキペディアから
藤前(ふじまえ)は、愛知県名古屋市港区の地名。現行行政地名は藤前一丁目から藤前五丁目[WEB 5]。住居表示未実施[WEB 5]。
地理
歴史
町名の由来
藤前の名は藤高前新田の通称に由来する[2]。
沿革
- 1822年(文政5年) - 名古屋大船町在の伊藤喜左衛門により新田開発が行われる[2]。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 合併に伴い、海東郡茶屋村大字藤高前新田となる[3]。
- 1895年(明治28年)12月2日 - 大字藤高に編入され、大字藤高前新田は消滅[3]。
- 1953年(昭和28年)4月1日 - 海部郡南陽町大字藤高のうち、かつて藤高前新田の領域であった部分が独立し、同町大字藤前を編成する[3]。
- 1955年(昭和30年)10月1日 - 合併に伴い、名古屋市港区南陽町大字藤前となる[3]。
- 1972年(昭和47年)度 - 流通業務団地の造成が開始される[2]。
- 1977年(昭和52年)12月 - 名古屋市環境事業局(当時)南陽工場が完成する[2]。
- 1982年(昭和57年)度 - 流通業務団地が完成する[2]。
- 1984年(昭和59年)2月11日 - 藤前一丁目・藤前四丁目・藤前五丁目が南陽町大字藤前および南陽町大字藤高新田の各一部により、藤前二丁目・藤前三丁目が南陽町大字藤前の一部によりそれぞれ成立する[3]。
- 1985年(昭和60年)6月 - 南陽工場の廃熱を利用した室内温水プールとして名古屋市南陽プールが開業する[2]。
- 1994年(平成6年)6月25日 - 日光川公園が開園する[4]。
町名の変遷
実施後 | 実施年月日 | 実施前 |
---|---|---|
海部郡南陽町大字藤前 | 1953年(昭和28年)4月1日 | 海部郡南陽町大字藤高の一部 |
港区南陽町大字藤前 | 1955年(昭和30年)10月1日 | 海部郡南陽町大字藤前の全域 |
港区藤前一丁目 | 1984年(昭和59年)2月11日 | 港区南陽町大字藤前・南陽町大字藤高新田の各一部 |
港区藤前四丁目 | ||
港区藤前五丁目 | ||
港区藤前二丁目 | 港区南陽町大字藤前の一部 | |
港区藤前三丁目 |
世帯数と人口
2019年(平成31年)3月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[WEB 2]。
人口
国勢調査による人口の推移
2000年(平成12年) | 515人 | [WEB 6] | |
2005年(平成17年) | 482人 | [WEB 7] | |
2010年(平成22年) | 371人 | [WEB 8] | |
2015年(平成27年) | 331人 | [WEB 9] |
学区
市立小・中学校に通う場合、学校等は以下の通りとなる[WEB 10]。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる[WEB 11]。
丁目 | 番・番地等 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 |
---|---|---|---|---|
藤前一丁目 | 全域 | 名古屋市立南陽小学校 | 名古屋市立南陽東中学校 | 尾張学区 |
藤前二丁目 | 全域 | |||
藤前三丁目 | 全域 | |||
藤前四丁目 | 全域 | |||
藤前五丁目 | 全域 |
交通
施設
- 藤前流通業務団地[1]
- 名古屋市施行による藤前流通業務団地は、1972年(昭和47年)度から1985年(昭和60年)度にかけて造成が行われた[5]。藤前二丁目・三丁目・四丁目・五丁目にかかる約54.9ヘクタールをその範囲としている[5]。団地内は約半分を公園などの公共用地とし、半分を運輸・倉庫・卸売の用地として民間に分譲された[6]。公園は西に藤前公園(1.4ヘクタール)、東に日光川公園を整備した[7]。地内はかつて農地として使用されていたものが、伊勢湾台風による被害や地下水の汲み上げによる地盤沈下を経て、農業不適地となったとされる[8]。用地は名古屋市開発公社により買収され、地盤沈下と当時問題となっていたごみ処理を兼ねて、そのかさ上げを家庭ごみの埋立により解決することとなった[9]。1968年(昭和43年)4月2日から藤前処分場としてごみの受け入れを開始し、1971年(昭和46年)3月末まで埋立を行った[10]。当初予定より持ち込まれるごみの量が多く、ごみ処理については藤前北部処分場に引き継がれた[10]。造成に際しては調査の結果、サーチャージ式および動圧密工法による地盤改良を行うこととなった[11]。
- 名古屋市環境局南陽工場[1]
- 名古屋市南部に位置し、同市ゴミ処理能力の半分を占める清掃工場である[WEB 12]。1971年(昭和46年)3月に名古屋市開発公社が所有していた旧藤前処分場のうち、66000平方メートルの譲渡を受け、1977年(昭和52年)12月に完成した[10]。1979年(昭和54年)3月には粗大ごみの破砕施設の併設をみている[10]。現在の施設の稼働は1997年(平成9年)開始[WEB 12]。
- 藤前流通業務団地の造成に伴い、同団地の従業員向けの休憩場所、避難場所の機能を担うシンボルとしての公園として整備される[12]。三角形の公園で、軟式野球場を備える[12]。1984年(昭和59年)11月20日開園[13]。
- サンビーチ日光川
- 南陽工場
- 藤前干潟
- 環境省ラムサール条約湿地藤前干潟・藤前活動センター
その他
日本郵便
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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