踊る大捜査線シリーズの登場人物一覧(おどるだいそうさせんシリーズのとうじょうじんぶついちらん)は、フジテレビ系列にて放映されていたテレビドラマ『踊る大捜査線』及びその劇場版、スピンオフ作品に登場する架空の人物の説明の一覧である。
登場人物は以下のセクションで形成
※ 役名、役職等は『室井慎次 敗れざる者 / 生き続ける者』終了時点、現在の動向が不明な者は判明している限りで最新のものである。
※ 氏名の不明な人物については、役職で現しているが、テレビシリーズなどで登場し、その後の動向が不明な人物は、現在は表示されているものとは別の役職についていたりすでに退職している可能性がある。
- 島津
- 演 - 浜田晃
- 警視庁生活安全部 部長・警視長。
- 当初(テレビシリーズ第1話から『THE MOVIE』まで)は、警視庁刑事部捜査一課課長・警視正だった。ノンキャリアの叩き上げで、真下第一方面本部長とは旧知の仲の様子。ノンキャリアであるが、実質本庁寄り・キャリア組寄りの志向である。『容疑者 室井慎次』ではノンキャリア最高峰、警視庁生活安全部長になっており、安住に従う警視庁幹部の1人として登場。湾岸署署長の神田総一郎警視正とは同じノンキャリアの同期で旧知の仲である。和久平八郎との関係は不明であるが、和久からタメ口を利かれても不快感を示したりしないことや捜査状況を聞かれて説明しない新城が去った後に捜査状況を理由付きで詳細に話したり、「和久さん」と敬称を付けて呼んでいることから、和久に対しては一定の敬意をもって接している様子がうかがえる[注 14]。
- 一倉正和
- 演 - 小木茂光
- 警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査担当管理官・警視正
- 昭和38年11月28日生まれ。B型(月日、血液型は小木本人と同じ)。
- 本籍・神奈川県。自宅は公務員宿舎。
- 最終学歴・東京大学法学部卒業。
- 特技・剣道、バスケットボール
- テレビシリーズ第6話で初登場。室井と同期のキャリア。当時は警視庁生活安全部薬物対策課の管理官として大麻の密輸ルートを内偵中に湾岸署と関わり、対立することになる。その後警察庁情報通信局管理課課長、中国管区警察局広域調整部長、警察庁警備局外事課長、警察庁長官官房国際第一課課長補佐と順調に出世していたが、過去の部下の不祥事(横領事件)が発覚したため責任をとらされて降格し、『THE MOVIE 2』では本来ノンキャリアがつくべきポジションである警視庁刑事部捜査第一課長として登場した。この時は沖田仁美が異常な越権行為を働いたためか、所轄を見下す態度を示すことはなかった。『容疑者 室井慎次』にも登場し、安住に従う警視庁幹部の1人として、新城と対立し、室井を苦しめる。ただし、再度所轄を邪険に扱っていたものの必ずしも室井とは対立しておらず、「お台場連続殺人事件」の被疑者検挙に対し本庁の意向に反する指示を出す室井を半ば黙認するところや、その後の室井を心配する一面もうかがえた。
- 『THE MOVIE 3』では捜査第一課管理官として登場、再々度所轄を邪険に扱い、鳥飼の不注意での負傷を契機に青島を罵倒している。本来ならば、同期の室井と同じく「警視監」階級に昇級し、相当役職についているはずなのだが、「警視正」のまま管理官に据え置かれている。その為、同じ東大閥であるキャリア後輩である新城警視監・沖田警視長にも昇級の面で後れを取っているが、現実的には起こりえない事である。
- 新城や沖田のように東大閥として順調に出世していたにもかかわらず、部下の不始末により警察庁長官官房国際第一課課長補佐から刑事部捜査第一課長へ、更には捜査第一課管理官へと降格しており、つくづく部下運の無いキャリアでもある。嫌いな食べ物は、最中(『THE MOVIE 2』にて交通課と女性警察官らがレインボー最中からレインボーせんべいに変更シーンがある)
幹部
- 吉田敏明
- 演 - 神山繁
- 警視庁副総監 ・警視監
- 昭和14年1月16日生まれ。AB型。
- 本籍・広島県(神山本人も広島県出身)。自宅は港区。
- 最終学歴・横浜国立大学経済学部卒業。
- 『THE MOVIE』で初登場。息子が警察内の隠語を使って「自分の父親は会社の副社長だ」と周囲に語っていたことからその同級生である坂下始らによって一般企業の副社長と間違えられ誘拐される。和久と昔なじみ。若い頃に室井と青島と同じように捜査本部にやってきた管理官と所轄の捜査員という立場で出会い、当初は激しくぶつかり合ったがその後分かり合う仲になった。『THE MOVIE 2』の事件直後に退官した。吉田の実母は青島がお守りをもらったという「吉田のお婆ちゃん」。2人の息子がいる。『THE MOVIE 2』では、北海道警にいた室井を警視庁に戻らせた。また警視から警視正に再昇進させた。
- 多田野
- 演 - 河西健司
- 警視庁刑事部 部長・警視長
- 『秋の犯罪撲滅スペシャル』で初登場。初回版では都合により出番がカットされていたが、完璧版で出演。『THE MOVIE』では公開捜査になった副総監誘拐事件のマスコミ発表を行う。誘拐事件の身代金五千万を警察庁の公費で出してくださいと言う。『THE MOVIE 2』ではSAT公開オペレーションの本部長を務めている。『逃亡者 木島丈一郎』・『交渉人 真下正義』では刑事部長を町屋に渡し、『容疑者 室井慎次』では再び刑事部長として安住副総監の右腕として動く。
- 金子
- 演 - 寺泉憲
- 警視庁総務部 部長・警視長
- 『容疑者 室井慎次』に登場。警視庁側の人間として室井の捜査をサポートし、時間稼ぎを行おうとする。
- 菅野
- 演 - 矢島健一
- 警視庁警備部 部長・警視長
- 『交渉人 真下正義』で初登場。当時は警視庁公安部長。『容疑者 室井慎次』では、安住副総監の側近の一人として登場。
刑事部捜査第一課
- 益本捜査員
- 演 - 中根徹
- テレビシリーズ第1話では機動捜査隊所属だったが、第4話では捜査第一課に所属。第9話では、室井に事件情報の報告を怠ったために青島が刺されることとなる。他の捜査員同様、所轄の刑事を低く見ており特に青島には大声で怒鳴ったり、電話口で露骨に不快な態度を示すなど、青島が大嫌いらしい。『秋の犯罪撲滅SP』『THE MOVIE』『THE MOVIE 2』にも登場。『逃亡者 木島丈一郎』では、直属ではないにしろ上司である木島や眉田にも大きな態度をとる典型的な「悪役」。階級は巡査部長から警部補(逃亡者 木島丈一郎)。
- なお、基本的に捜査第一課の刑事(田中哲司等)は全員(捜査員1だけはカバンを持ったり何かと従順であったが)室井に対して、「田舎の小僧」と陰口を叩くなど密かに反感を抱いているようである。
- 吉田捜査員
- 演 - 田中哲司
- 捜査員
- 演 - 渥美博
- 一課で唯一室井に従順。テレビシリーズ第1話から『THE MOVIE 2』まで出演。
- 捜査員
- 演 - 田中龍、偉藤康次他
- テレビシリーズから『THE MOVIE 2』まで出演。
- 細川典文
- 演 - 貴山侑哉
- 『歳末SP』で初登場した新城の部下。フィンランド語が理解でき、スリグループの外国人と会話した。『THE MOVIE 3』では一倉の部下として13年ぶりに登場。『THE FINAL』では鳥飼の部下として登場。
刑事部捜査第一課第一特殊犯捜査 一 - 二 係
いわゆる刑事部の特殊部隊SIT。誘拐、立て籠もり、医療過誤捜査を担当。劇中では第一特殊犯捜査を主としている。スピンオフ作品の主人公の木島丈一郎が所属しているが、木島登場以前の『THE MOVIE』から登場している。
- 木島丈一郎
- 演 - 寺島進
- 警視庁刑事部捜査第一課第一特殊犯捜査一係(SIT)専任管理官 警視
- 浅尾裕太
- 演 - 東根作寿英
- 警視庁刑事部捜査第一課第一特殊犯捜査一係 係長 (SIT)警部
- 『交渉人 真下正義』で初登場。木島とは対照的に、極めてまっとうな刑事のいでたちをしている。『逃亡者 木島丈一郎』の事件の2ヶ月前に異動で木島の部下になったばかりで、いつも木島に振り回されている。『逃亡者〜』では逃避行を続ける木島を追跡し、『交渉人〜』では木島とともに地上班の一員として弾丸ライナーを追跡した。
- 『前日も交渉人 真下正義』では真下に頼まれ、交渉課準備室の最終試験に協力する。所属が違うにも関わらず、面倒見よく試験官を務めた。
- 『THE MOVIE 3』にも木島と共に登場し、須川圭一の自宅を家宅捜査した。
- 基本的には穏やかで真面目な性格だが時々逆ギレする。妻(婚約者?)に逃げられたらしい。また、『深夜も踊る大捜査線 THE FINAL』では湾岸署、かちどき署の婦警に対し女好きな一面を見せた。
- ドライバー
- 演 - 野呂真治
- 木島と浅尾が乗る車両のドライバー (階級や所属は明言されていない)
- 『交渉人 真下正義』で初登場。木島の勘や交渉課準備室の情報をもとにクリスマスイブの東京を走り回り、弾丸ライナーを追跡した。木島や浅尾が車から離れた際には、必ずトイレで用を済ませに行っている。
- 『逃亡者〜』と『深夜FINAL』にも登場。
- 演じる野呂は、カーアクションスタントの第一人者であり、踊る大捜査線シリーズにもカースタントとして名を連ねている。
刑事部交渉課
- 倉橋大助
- 演 - ムロツヨシ
- 警視庁刑事部交渉課 課長補佐・警部
- 12月23日生まれ。警視庁刑事部捜査第一課特殊捜査班の浅尾とは同期。専門分野は無線・情報解析を担当し、小池の課長昇進後にCICルーム係長・課長補佐へ出世。
- 『交渉人 真下正義』・『前日も交渉人 真下正義』で初登場。当時の階級は警部補。交渉課準備室設置当初から真下の直属の部下としてサポートする。『交渉人 真下正義』作中では総合司令室に集められたあらゆる無線を一手に統括した。『逃亡者 木島丈一郎』では稲垣管理官の下、木島の逃亡ルートの分析を行なうほか、同時に警察署内裏金事件で隠されていた極秘の裏帳簿を探し当てた。
- 『THE MOVIE 3』にも登場し、小池と共に犯人との交渉に当たる。『THE FINAL』でも小池、渡辺らと共に捜査本部に登場し、小池が捜査から外れた後、本部長に就任した室井に6年前担当した誘拐事件の情報を伝え、久瀬が事件を再現していることが発覚する。
- 宮武久美子
- 演 - 神野美紀
- 警視庁刑事部交渉課CICルーム(オペレータ)・警部
- 『交渉人 真下正義』・『前日も交渉人 真下正義』で初登場。階級や年齢が上ということもあり、CICの陰のまとめ役。
- 交渉課準備室発足当時は、そもそも交渉兼突入のSITがあるので交渉課準備室の必要性はないと述べている。データの検索、照合、全捜査員への羽田裕一の情報の通達を行った。羽田裕一が既に死亡している事実を確認し、愕然とする。
- 裏設定によると、30代後半。かつては女性登用の流れで出世コースにいたものの、はっきりした物言いが起因して乗り遅れてしまった。ただし当の本人は「わたしは自分のやり方でやる」と気にしていない模様。課長の真下からはCICの精神的なまとめ役を期待され、自らより階級が低い倉橋からは役職が逆転しているためタメ口をきかれている。
- 渡辺敬祐
- 演 - 石田剛太
- 警視庁刑事部交渉課CICルーム(オペレータ)・警部補
- 『交渉人 真下正義』・『前日も交渉人 真下正義』で初登場。CICのムードメーカー。捜査では弾丸ライナーの携帯電話中継ポイントを探った。
- 裏設定によると、怒鳴られても平然としているほど非常にマイペースな性格で、そのことからむしろ警視庁内の各部署でうまくいかなかったとのこと。倉橋とは普段から飲みに行くほど仲が良い。
- 『THE MOVIE 3』『THE FINAL』にも小池、倉橋と共に登場する。
- 三島希美
- 演 - 清水智子
- 警視庁刑事部交渉課準備室CICルーム(オペレータ)・警部補
- 『交渉人 真下正義』・『前日も交渉人 真下正義』で登場。CIC随一の頭脳の持ち主。『前日も交渉人』にて倉橋とぶつかった際にコンタクトを落として踏み壊されてしまい、以降は眼鏡を着用している。
- 裏設定によると、年齢は25歳ほどで、女性キャリアに憧れてるフシがある。常に的確で頭脳明晰な重要人材だが、内向的で影が薄い 。
- 上戸伸也
- 演 - 古山憲太郎
- 警視庁刑事部交渉課準備室CICルーム(オペレータ)・警部補
- 非常に無口で、稀に口を開くたびに同僚から驚かれている。木島に容疑者の選定を急かされた際、「こっちも精一杯やってんスよ!」と激昂しその際に木島に酒を誘われ、行きたいと小池に対して反応を示していた。その後、弾丸ライナーと一致する声紋をデータベースから発見し、小池から「無口だけど良い奴だな」と称賛された。エンドロールでは、笹塚の店で打ち上げする木島と交渉課準備室の面々(真下除く)の写真が流れた。
- 裏設定によると、無口だが内面は実は熱血漢で青島なら近いという。不器用ながら、ひとつのことを突き詰めて作業するのが得意。性格から警視庁内では不気味がられていた。
- 森三佳
- 演 - 黒岩三佳
- 警視庁刑事部交渉課
- 『THE MOVIE 3』で初登場。『THE FINAL』にも登場し、倉橋、渡辺とともに6年前の出来事について語った。
爆発物処理班
- 眉田克重
- 演 - 松重豊
- 警視庁警備部特科車両隊(機動隊)爆発物処理班 班長・警視
- SAT中隊長の草壁とSIT管理官の木島とは同期。テレビシリーズ第2話で初登場。和久の健康椅子の爆弾を解除するため出動するが、レインボーブリッジで渋滞に巻き込まれた。『交渉人 真下正義』ではクライマックスシーンで爆弾を処理するため再登場。この時から、妻からもらった御守りも持ち歩き、爆弾処理をしている。笹塚の小料理屋『笹美』の常連でもあり、木島や草壁とは飲み友達。木島の事を「きじやん」と呼ぶ。
- 『逃亡者 木島丈一郎』では部下と共に『笹美』に居座り、電話連絡などで木島をバックアップした。仕事前には部下と共に「うぃーす」と気合いを入れる。彼の会話は木島や美津子曰く、「『爆弾』なしの会話がない」。爆弾処理後の決めぜりふは「一丁上がり!」。怒ると「爆弾で吹っ飛ばすぞ!!」と言う。テレビシリーズより役名が無かったが、2010年6月、公募により13年越しで名前がついた。この名前は演じる松重豊の名のアナグラムになっている。
- 『THE MOVIE 3』では、湾岸署に仕掛けられたソマンガスタンク解体のために出動を要請され、無線で伸次郎に指示を与えた。『深夜も踊る大捜査線 THE FINAL』では家族に促されたうえ、老眼が進んでいるため爆発物処理班班長を辞める意向であることを話した。本人曰く爆弾解除は大丈夫だと思う事が肝心。
複数作登場 ・ 連続ドラマ ・ 歳末特別警戒スペシャル ・ 番外編 初夏の交通安全スペシャル ・ 秋の犯罪撲滅スペシャル ・ THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間! ・ 踊る大ソウル線 ・ THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! ・ 交渉人 真下正義 ・ 容疑者 室井慎次 ・ 逃亡者 木島丈一郎 ・ 弁護士 灰島秀樹 ・ 警護官 内田晋三 ・ THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! ・ THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件 ・ THE FINAL 新たなる希望 ・ 室井慎次 敗れざる者 / 生き続ける者 ・ その他
刑事ドラマであるため、犯人の再登場の場合、再犯という事が多い。須川圭一、河原崎宗太、桜井杏子など主要人物として再登場した際に名前など詳細なプロフィールが設定されることも多い。この本シリーズでしばしば行われる「ゲスト出演者の再登場」は、「シリーズの世界観を深めることに繋がる」との理由で意図的にやっていることであるとされている[28]。
複数作登場の主要人物
- 須川圭一
- 演 - 森廉[注 15]
- テレビシリーズ第1話に登場。ゲーセンで機械を壊し、万引きしようとして湾岸署に通報され、青島とすみれに事情聴取される。万引きの理由は「お金がない」[注 16]からである。青島が話を聞くためにあんまんを与えると「甘いのは嫌い」と拒否[注 17]しながら、すみれが来ると「あんまんくんない」と青島を悪者にする等、極めて生意気な性格のマセガキ。本人を湾岸署まで迎えに来た母親を演じているのは本人の実母であり、親子で実の親子役を演じている。後に『歳末特別警戒スペシャル』にも登場して、「空とべよ。光線出してみろよ! なーんもできねえのかよ! だっせえー!!」などと青島が入ったピーポ君の着ぐるみをからかったため、軽く柔道の足技をくらい取っ組み合いの喧嘩をする。1987年生まれ。
- 青島と関わった事で「人のためになる仕事」を志し精神保健福祉士として医療刑務所の心理カウンセラーの職に就くが、そこで『踊る大捜査線 THE MOVIE』での猟奇殺人犯日向真奈美の担当をしてしまった事で逆転移を引き起こし、彼女の信者として依存症状を呈するようになる。そして、この事が『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』の各事件の発端と化し、その主犯「ノライヌ」として様々な事件を引き起こす。物語の最後で青島と出会うが、青島自身は須川の姿にデジャヴュを感じるも、それ以上のことに気づくことは無かった。
- 河原崎宗太
- 演 - 正名僕蔵
- 湾岸署内窃盗事件の犯人(ただし領収書は盗んでいない)。実はテレビシリーズの第3話ですでに登場しており、湾岸署の地下の留置場で青島やすみれと顔を合わせているが、当時は本物の一警察官として出演しており[30]単に「看守」とのみクレジットされている。『秋の犯罪撲滅スペシャル』にも出演し、制服の支給を受ける警察官の列に並んでいる。またこの時から後述のスーツケースを持ち歩いていた。シリーズ中ずっと警察官の格好で出演していたが、実は警察官ではなくコスプレマニアの窃盗常習犯で、警察官だけでなく、消防官やパイロットなどさまざまな制服をスーツケースの中に隠し持っており、それを使ってこそ泥をはたらいていた。着ていた制服は通販で購入したものである。勝どき署で不審者として事情聴取されたこともあり、『THE MOVIE』で日向真奈美の逮捕に協力したことがきっかけで見つかってしまいようやく逮捕された。また、物語冒頭で、青島が彼にゴルフバッグを渡すシーンもあり、初めて警官以外の制服(鑑識)も着用している。『プロジェクトK』によれば出所後もまた懲りずに制服姿で盗みを働いていたが、湾岸署内で制服姿でいた時に神田署長と出会いその態度に感銘を受け、初めて改心する。現在は下北沢で趣味を生かしてコスプレショップを経営している。
- 寿司屋の大将
- 演 - 六平直政
- 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場。名前は不明。湾岸署管内の寿司屋「和之竹」の大将。美香は娘。『歳末特別警戒スペシャル』では何度も宴会を延期され、湾岸署刑事課へ出張し寿司を握っている際に鏡恭一による籠城事件が発生し、それに怒り勇敢にも鏡恭一に襲いかかろうとした。『初夏の交通安全スペシャル』や『THE MOVIE 2』、『係長 青島俊作2』にも登場。店は気分で開けるらしい。
- 美香
- 演 - 原沙知絵
- 姓は不明。湾岸署管内にある港区立海峰小学校の教諭。校内に侵入し卒業制作の像を壊した不審者(鏡恭一)に手を切られる。この時、真摯に応対した青島に好意を抱く。青島に「お寿司好きですか」と問いかけるが実は寿司屋「和之竹」の娘であるため。『歳末特別警戒スペシャル』の時点では名前は不明であったが『初夏の交通安全スペシャル』にも登場し、「美香」という下の名前のみ判明する。
- 三井一郎
- 演 - 三上市朗
- 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場。人身事故で捕まり、湾岸署へ連行されてくる赤い服の男。ナイフの収集マニア。『踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』、『THE MOVIE 2』、『交渉人 真下正義』、『THE MOVIE 3』、『THE FINAL』にも登場。『THE MOVIE 2』より子供がいる。
- 車上狙い
- 演 - 平賀雅臣
- 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場。車上荒らしで三井一郎から赤いセカンドバッグを盗んで和久平八郎に逮捕されて湾岸署に連行されてくる。そのセカンドバッグの中に入っていた登山ナイフが殺人事件に使われたためその犯人と疑われたが、ナイフは盗んですぐにフィリピン人の窃盗団に売り払っていたため殺人事件とは無関係であった。『THE MOVIE』でも恩田すみれに逮捕された窃盗犯として再登場しており、『THE MOVIE 2』にも窃盗犯として逮捕される形で出演している[注 18]。『THE LAST TV』でも強盗犯として強行犯係に逮捕され、『THE MOVIE』の神田同様緒方に「(取調室に)行きなさい」と言われる。
- 和久刑事の馴染みの酔っぱらい常習犯
- 演 - 田口主将
- テレビシリーズ第1話で初登場。酔って騒ぎを起こしたりなどで、和久平八郎にたびたび世話になっていた。和久からは「クニさん」と呼ばれている。
- 『歳末特別警戒スペシャル』で再登場。
- 『THE FINAL』では、港区台場3丁目海浜トンネル拳銃殺人事件の死体第一発見者として登場。現場に来た強行犯係に「和久さんどうしてる?」と質問した。
- 綾波麗(うらら)
- 演 - 近藤典子
- 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場、オーストリア大統領夫人来日時にテレビ中継でレポーターをしていた。某テレビ局勤務の女子アナウンサー。篠原夏美とは大学時代の友人で、『初夏の交通安全スペシャル』では、局のプロデューサーの飲酒運転の揉み消しを求めた。名前の由来は『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイのもじり。
- 篠原浩三
- 演 - 谷啓
- 杉並北警察署警務課捜査資料室長・警部。
- 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場。交番勤務時代の青島とは同僚であった。篠原夏美の実父であり、娘と同居しているため自宅のシーンで『初夏の交通安全スペシャル』にも登場。『THE MOVIE 3』の時点ではすでに警察を定年退職しており、娘とその夫(陶芸家)と同居している。
ヤツら
『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』で、副題にもなった「ヤツら」こと、それまでのテレビシリーズやテレビスペシャルや映画に登場した9人の犯人たち。厳密には名前のみで再登場はしていないキャラクターも、便宜上ここにまとめて記載する。
- 田中文夫
- 演 - 近藤芳正
- テレビシリーズ第1話に登場。保険会社「港南保険」の営業担当。挙動不審だったことから緒方薫に職務質問を受け、合鍵の束を持っており、その理由が不明だったことから不審人物として湾岸警察署に任意同行を求められ取り調べを受けることになった。最初は本来の担当である盗犯係のすみれが取り調べを始めたが、以前から追っていた犯人が見つかったと言うことで飛び出していき、代わりに強行犯係の青島が取り調べることになった、青島が湾岸警察署に赴任して初めて(そして刑事として初めて)取調べを行った相手。取り調べ自体は容疑不十分ということですぐに保釈されたのだが、その取調べ翌日に港区台場レインボーブリッジ付近会社役員・柏木満男(柏木雪乃の父親)殺人事件の犯人として出頭してきた。金に困ってではなく、つまらない日常生活に飽きたらず会社の備品等のコソ泥を続けており、殺人のような凶悪犯罪を犯すつもりは無かったのだが、たまたま忍び込んだ会社のオフィスで柏木満男に見つかったため結果的に殺してしまった。
- その後、殺人罪で懲役10年の判決を受けて府中刑務所で服役していた。1997年当時33歳。後、殺人罪で起訴され第一審で懲役10年の判決を受け、双方控訴しなかったため一審のみで結審した。『THE MOVIE 2』の時点では府中刑務所で模範囚として服役中。『THE MOVIE 3』にもヤツら(同作での犯人が解放させることを要求したかつて青島が逮捕した9人の犯罪者たち)の1人として写真のみ登場。2010年時点ではすでに出所している。
- また、約21年ぶりに、世界観を共有するBSフジのドラマ『警視庁捜査資料管理室(仮)』にて本格登場[34]。窃盗を再犯したようで、栗山の取り調べ中に逃走し、刑事のフリをして主人公の明石幸男とやり取りした。その後、確保されたことが語られた。
- 野口達夫
- 演 - 伊集院光
- テレビシリーズ第5話にて初登場。すみれに執拗に付きまとっているストーカー。元はアニメオタクであり、大会で賞を取っていたほど。美少女アニメ『ピンクサファイア』に入れ込んでおり、家では自作ビデオも作っていた。すみれはその主人公キャラと外見がよく似ていたため、襲われる対象になった。
- 1994年にすみれを襲って逮捕され服役、2年で出所。その後、1997年に再び逮捕される。1967年生まれ。『THE MOVIE 2』の時点では第一審において刑事責任を問えるかどうか精神鑑定を実施中。
- 『弁護士 灰島秀樹』では、再出所後に秋葉原でピンクサファイアのフィギュアを巡り殺人事件を起こして逃亡。沖田仁美が同事件を捜査している際に灰島と偶然出会い、灰島から得たヒントにより三度目の逮捕となった。『THE MOVIE 3』にもヤツら(同作での犯人が解放させることを要求したかつて青島が逮捕した9人の犯罪者たち)の1人として登場。だが精神に異常を来たしており、医療刑務所に収監されているため解放を見送られた。
- 岩瀬修
- 演 - 布川敏和
- テレビシリーズ第6話、第7話に登場。雪乃の元恋人で麻薬の密輸を行っていて警察にマークされていた。1966年生まれ。『THE MOVIE 2』の時点では第一審で審理中。
- 『THE MOVIE 3』にもヤツら(同作での犯人が解放させることを要求したかつて青島が逮捕した9人の犯罪者たち)の1人として写真のみ登場。2010年時点ではすでに出所している。当時の罪名は麻薬及び向精神薬取締法違反容疑。
- 現金輸送車強奪犯
- 演 - 古田新太
- 『歳末特別警戒スペシャル』に登場。ナイフ1本で現金輸送車を襲って興和銀行内に立て篭り、通りがかりの青島と和久に教科書通りの逮捕術で身柄を確保される。1964年生まれ。当時の罪名は、銃砲刀剣類所持等取締法違反容疑。
- 『THE MOVIE 3』にもヤツら(同作での犯人が解放させることを要求したかつて青島が逮捕した9人の犯罪者たち)の1人として写真のみ登場。2010年時点では既に出所している。
- ちなみに、演じた古田新太は後年、NTTドコモのCMにて刑事役で出演。その際に刑事の携帯が擬人化した設定の青島俊作と共演し、張り込み中に着信音の「Love Somebody」を熱唱した彼を責める一幕が描かれた[37]。
- 鏡恭一
- 演 - 稲垣吾郎(SMAP)
- 『歳末特別警戒スペシャル』にて初登場。湾岸署管内のクラブで喧嘩していて不審人物として湾岸署生活安全課に同行される。港区立海峰小学校の卒業生で、海峰小に侵入して卒業制作の像を壊そうとして止めに入った女性教諭・美香に傷を負わせた。その事件を真摯に応対した青島によって緊急逮捕され、たまたま別件で刑事課に押収されデスクに放置されていた散弾銃を奪い、湾岸署をジャックする。髪型に異常に気を遣っており、セットには3時間かける。実は湾岸署管内で起きた大凪駅前マンション殺人事件の犯人でもある。薬物常習者で、薬物依存症の影響からか感情が高ぶり激高すると駄々をこね暴れだす。最終的にSATに制圧・確保される。1971年生まれ。
- 『THE MOVIE 3』にもヤツら(同作での犯人が解放させることを要求したかつて青島が逮捕した9人の犯罪者たち)の1人として登場する。2010年時点でも服役中であったがキリスト教に入信してすっかり更生しており自身の償いがまだ終わっていないとして解放を拒否した。
- 柏田郁夫
- 演 - 宮藤官九郎
- 『秋の犯罪撲滅スペシャル』に登場。放火殺人未遂事件の実行犯。放火事件の被害者である橋本正史とは何の関係もなく相良純子から金を貰って放火を実行した。フリーター。1979年生まれ。
- 『THE MOVIE 3』にもヤツら(同作での犯人が解放させることを要求したかつて青島が逮捕した9人の犯罪者たち)の1人として写真のみ登場。2010年時点では既に出所している。
- 坂下始
- 演 - 北山雅康
- 『THE MOVIE』で初登場。
- 副総監誘拐事件実行犯の1人(リーダー格)で、19歳の少年。日向真奈美が運営していた犯罪研究サイトの参加メンバーのひとりで大企業の社長を誘拐する架空の犯罪計画を話し合っており、他の副総監誘拐事件実行犯ともこのサイトを通して知り合う。湾岸署管内の団地住まいで同じ湾岸署管内に住む吉田副総監の息子とは同じ高等学校に通っていたが、当時吉田副総監の息子が自分の父親のことを警察内の隠語を使って「自分の父は会社の副社長だ」と話したのを字面通り受け取ってしまって本物の会社の副社長だと思いこんだために吉田副総監を標的にした誘拐事件を実行に移す。
- 釈放された後ゲームの会社を立ち上げて、良い業績を挙げているという。『プロジェクトK』では謙虚にインタビューに応じ更生したように見えるが、逮捕されるときの態度から誘拐事件を起こしたことを本気で反省・後悔している様子は見られない。ただ、母親が青島を刺したのは全くの予想外だった模様。
- 本広克行監督、ユースケ・サンタマリア主演の映画『UDON』にも登場(この映画は『踊る大捜査線』と同じスタッフで製作されている)。同作品中では、自らの行ったことを悔いて1人巡礼をしていたが、いつの間にかうどん巡礼になってしまい、うどんフェスティバルで見事優勝し「香川のうどん屋制覇」の称号を手に入れた。
- 『THE MOVIE 3』にもヤツら(同作での犯人が解放させることを要求したかつて青島が逮捕した9人の犯罪者たち)の1人として写真のみ登場。2010年時点では既に出所している。
- 『THE FINAL』では更生した彼が電気自動車のセールスマンとして湾岸署を訪れる姿があり、彼はその場にいた青島に気づくと笑顔で手を振っていた。
- 増田喜一
- 演 - 岡村隆史
- 『THE MOVIE 2』で初登場。若い女性の首筋に噛み付くという手口の連続婦女暴行犯。犯行は口にドラキュラのような入れ歯を付けて行っていた。湾岸署入口で行なっていた献血に並んでいた女子高生の首に噛み付こうとして、誤って魚住の腕に噛み付いてしまい、そのまま身柄を確保された。このときは最後までしゃべるシーンがなかった。
- 『THE MOVIE 3』にもヤツら(同作での犯人が解放させることを要求したかつて青島が逮捕した9人の犯罪者たち)の1人として登場したがレインボーブリッジで渋滞に巻き込まれ、犯人の指定時刻までに間に合わないため、時間切れで連れ戻される。なお、岡村登場のシーンをコメディにしたくなかったことからこのときでは多くのセリフがある。
- 日向真奈美
- 演 - 小泉今日子
- 『THE MOVIE』で初登場。
- 湾岸署管内で起きた猟奇殺人事件の犯人。元看護婦。インターネット上で犯罪研究サイト「仮想殺人事件ファイル」を主催しており、原田邦夫(猟奇殺人事件の被害者)や坂下始ら副総監誘拐事件の実行犯たちもそのサイトの参加メンバーであった。世界中の犯罪に精通しており「プロファイリングももう時代遅れだ」「人が事件を起こすんじゃなく、事件が人を興す」などと語っているが、警察署に死刑台があり、警察署で死刑が執行されると思いこんでいるなど、裁判制度などに詳しくはない。
- 真下と雪乃が行なったインターネットのチャットによるおとり捜査の末、その正体に迫ったが、肝心の時に同時に起こっていた副総監誘拐事件の犯人からの電話がかかってきたため誘拐事件の捜査を最優先した混乱の中で雪乃の手を切りつけて逃げられてしまう。その後、死刑を望み自ら湾岸署に乗り込んできて暴れたが、その場に居合わせたニセ警察官である河原崎宗太により身柄を確保される。
- 逮捕後、湾岸署の地下に拘束されているときに青島の依頼により吉田副総監誘拐事件のプロファイリングを行ったが、本職のプロファイリングチームが見抜けなかった犯人像を言い当てた。
- 『THE MOVIE 2』の時点では刑事責任を問えるかどうか医師の鑑定中だが鑑定する医師によって判断が異なり混乱している。
- 事件当時はPowerBook G3 (Wallstreet)にMkLinuxをインストールして使用していた。『THE MOVIE 3』ではその同シリーズ機に仕込んだトラップが鳥飼の左目を奪っている。
- 後の裁判で無期懲役が確定し医療刑務所に送致されるも自身は死刑を望み続けていた。果てに自身の心理カウンセリングを担当した須川圭一に対して意図的な逆転移を画策し成功。彼を自らの手足とし自身の死の舞台を整えるために様々な事件を引き起こした。そのため『THE MOVIE 3』最大の黒幕とも言える存在でもある。
- 他者を自身に感化させることに優れ、最初の猟奇殺人事件の頃から信者とも言える存在がたくさんおり、インターネットコミュニティ上では『真奈美様』として祭り上げられているカリスマ犯罪者でもある。「人が事件を起こすのではない、事件が人を興す」を信条とし「死のための生」を美徳とする、シリーズ史上において最悪の個人犯罪者。『THE MOVIE 3』においてはその生き方を和久平八郎より警官としての誇りを引き継ぎ生きる青島によって「誇りの無い生き方」であると否定され、自殺を阻止され再逮捕される。しかしその際に「圭一(ふとした些細なきっかけで大事件を起こすような人間や真奈美に感化されて事件を犯す人間)はまだいるぞ。至るところに。」と青島たちの誇りや生き様を無駄と笑い否定する予言めいた不吉な発言を残している。
- 『室井慎次 敗れざる者』では『THE MOVIE 3』の2年前(2008年)に獄中出産していたことが判明する。
- 相手の男性は不明。相手の男性について、『警視庁捜査資料管理室 (仮)』主人公・明石幸男は、「杏の父親は真奈美の精神鑑定をした医師か看守の可能性がある」と独自の推理を披露している。警視庁捜査資料管理室 (仮)』内では、彼の推理により解決した事件も多いためあながち的外れとも言えない。実際、心理カウンセリングを担当した須川圭一を逆転移で洗脳した例があり、ネットでの影響力はともかく直接会う事のできる人間が限られていたため、ある程度絞られると考えられる。
- 『室井慎次 生き続ける者』では獄中出産した娘・杏と面会する場面が描かれ、杏に向けては洗脳さながらの言葉を投げかける。
- ネット上における信者のコミュニティは今もなお強く根付いており、『THE MOVIE 2』での殺人事件の犯人・国見昇や瀬川吉雄もその1人である。
- これにより、『THE MOVIE』(坂下始の犯人グループの結成のきっかけ)・『THE MOVIE 2』(後に国見昇や瀬川吉雄の犯人グループが信者化)・『THE MOVIE 3』(須川圭一の事件発端のきっかけ)と、映画初期3作の大事件の黒幕に影響を与えていたことがわかる。
台場会社役員連続殺人事件の犯人グループ
全員、元はお台場エリアのあらゆる企業に勤めていたがリストラされたサラリーマン。最初の被害者が建設会社に勤めていたこともあり、資材用のトラックを逃走に使用していた他、お台場の地理に詳しく後述する工事中の蒲田トンネル等、最新のお台場の地図に載っていない場所をアジトにして身を隠していた。
『室井慎次 敗れざる者』の時点では5人とも2021年に刑期を終え出所していたが、18年経っても変わらぬ社会での扱いに失望し、再び集まった5人は特殊詐欺および強盗に手を染めることになる。
『室井慎次 敗れざる者』や『室井慎次 生き続ける者』で、厳密には名前や写真のみで再登場はしていないキャラクターも、便宜上ここにまとめて記載する。
- 国見昇
- 演 - マギー
- 羽田空港で盗んだ拳銃を持っており、雪乃を脅して拉致し、さらに逃走の際、すみれに向かって発砲し重傷を負わせる。工事中の蒲田トンネルを隠れ家のように利用していたが、スリ一家に財布をすられたことを切っ掛けにそれが捜査本部に知られてしまう。
- 『室井慎次 生き続ける者』では、同じグループの瀬川を殺害し、秋田県の室井慎次の家付近の池の畔に瀬川の死体と洋梨を埋めた。そして、捜査本部に激励の電話をかけ、その声から室井に正体を気付かれてしまう。その後警察に身柄を確保された。
- 高橋健三
- 演 - 入江雅人
- 堂々と湾岸署内の公衆電話から最初に捜査本部に電話をかけるが、応対した沖田仁美のあまりに高圧的な態度に憤り電話を切ってしまう。
- 三島龍也
- 演 - 森下能幸
- 2番目に捜査本部に電話をしたメンバーで、ネゴシエーターとして捜査本部に派遣された真下の初めての交渉相手でもある。真下とのやり取りの中で、自身を "リュウ" と名乗る。国見と一緒に雪乃を連れ回していた。
- 中島高志
- 演 - 木村靖司
- SMプレイに通じており、殺人事件の被害者をロープを使ってSMプレイ特有の複雑な縛り方で縛ったり、アジトに使用していた廃ビルの中にロープを張り巡らせたりしていた。
- 瀬川吉雄
- 演 - 三宅弘城
- 東北地方(青森県)出身者。殺人事件の目撃者である江戸りつ子を追いかけてカジノパーティーにひそんでいたが、そこで「蒲田(カマタ)」のことを東北訛りで「カメダ」と聞こえるように発言していたため捜査本部が混乱することになる。
- 『室井慎次 敗れざる者』の時点では出所していたが何者かに殺され、秋田県内の山奥(帰郷した室井の自宅と至近距離)で白骨死体となって発見される。
- 『室井慎次 生き続ける者』では、捜査の過程で『THE MOVIE』『THE MOVIE 3』に登場した猟奇殺人犯・日向真奈美の信者であることが判明し、獄中の彼女に向けて手紙も送っていた模様。
『警視庁捜査資料管理室 (仮)』登場
元からレギュラーキャラや主要人物だった人物の以外で、『警視庁捜査資料管理室 (仮)』に再登場して設定が増えたキャラをまとめて解説する。『警視庁捜査資料管理室 (仮)』にて新たに名前が設定された人物名は、「/」後に記載する。
- 里香子 / 柴田里香子
- 演 - 向井地美音
- 『THE MOVIE 2』にて初登場。盗犯係が追っているスリ一家の娘。逮捕前の最後の犯行において捜査本部へ電話中の国見昇に声をかけたことで、捜査本部に殺人事件の被疑者として特定させるという思わぬ活躍をする。しかしその後すみれが一家を逮捕した際ひとりだけ行方不明になってしまい、翌日拳銃を持って暴れる国見らの前に再び現れる。SATに包囲され半狂乱になった国見に銃口を向けられるも、間一髪ですみれに助けられSATに保護される。
- BSフジのドラマ『警視庁捜査資料管理室 (仮)』において「柴田里香子」として登場。自分を命懸けで守ってくれたすみれに憧れて警察官を志し、高校卒業後、警察官採用試験に合格。最初に配属された地域課の交番勤務では自慢の俊足を活かし、痴漢やスリ、ひったくり犯などの現行犯逮捕の記録を作った。現在は刑事課の見習い刑事として活躍している。
- サラリーマン / 美濃部藤吉
- 演 - きたろう
- テレビシリーズ第5話に登場。援助交際容疑で湾岸警察署に連行され、すみれに足を踏み付けられる。
- 『警視庁捜査資料管理室 (仮)』では、第9話に「タイヨウの舎」の代表「美濃部藤吉」として登場。
- ××倶楽部店長 / 小守泰次郎
- 演 - 武野功雄
- イメクラ店「××(チョメチョメ)倶楽部」の店長。後に青島の捜査協力者で『秋の犯罪撲滅スペシャル』に再登場(再登場時はスーパーホストクラブ「ギャラン・ドゥ」店長になっている)。また、『THE FINAL』では国際環境エネルギーサミット会場の1つ、日本科学未来館の警備員として登場し、青島の捜査に協力する。
- 『警視庁捜査資料管理室 (仮)』において新人「小守泰次郎」として登場。
連続ドラマ
第1話
- 暴れる男
- 演 - 山崎邦正
- テレビシリーズ第1話に登場した隠れゲスト。湾岸署内で取調室から暴力犯係の刑事に連れ出されようとするところを激しく抵抗している(エンドクレジットにも一切の表示が無いが、それは正式なオファーがあっての出演ではなく飛び入りでの参加だったためとのことである[39])。
- 小学生 須川圭一の母親
- 演 - 森幸子
- 万引きした小学生を引き取りに湾岸署に現れる。親子で実の親子役を演じている。
- 店員
- 演 - 鈴加明
- 湾岸警察署管内のゲームセンターの店員。ゲーム機から金を取ろうとした小学生を万引きとして通報する。
- その他
- 演 - 伊藤眞
第2話
- 佐々木典子
- 演 - 篠原涼子
- レストランで痴話ゲンカの末、振られた腹いせに元恋人の髪の毛を切った女性。被害者の元恋人が告訴したため青島が事情聴取することになったが被害者が告訴を取り下げたためすぐに釈放され、「警察は嫌いよ」と捨て台詞を残して去っていく。後に『秋の犯罪撲滅スペシャル』で再登場したときには青島の捜査協力者になっている。1973年生まれ。
- 山部良和
- 演 - 伊藤俊人(第11話)
- 物理学の研究者。警察官殺しの犯人で、過去に和久の取調べで暴行された恨みから、和久に爆弾付きのリクライニングチェアーを送りつけた(殺された警察官も取調べで暴行したという)。最終回では青島たちに拳銃の売買場所を教える。1971年生まれ。第一審で死刑判決を受けたが不服として控訴し、『THE MOVIE 2』の時点では高等裁判所で審理中。
- 保険のおばちゃん
- 演 - 松本留美
- 刑事よりもしつこく怖ろしいユウラブ生命保険の保険外交員の女性。入るというまで追いかけてくる。それは和久の爆弾椅子に接近するほどである。
- 雪乃の主治医(大島)
- 演 - 佐々木勝彦
- 厚生中央病院の医師。青島に雪乃の失声症の原因を話す。第4話にも登場。
- その他
- 演 - 西田政彦
第3話
- 深見哲也
- 演 - 橋龍吾
- 有名私立大学の学生(裏口入学)。女子中学生からカバンを引ったくり怪我を負わせ、警察に勾留されたために高級官僚(建設省官房次官)である父親に泣きつく。引ったくりの前にも2度逮捕されているが、父親が揉み消したため記録には残っていない。事情聴取の時も弁護士の入れ知恵で薄ら笑いを浮かべながら「僕がやりました。反省してます」を連発、去り際に「パパにお礼を言わなきゃ」と捨て台詞を残したが、その発言に激昂した青島に胸ぐらを掴まれ、「パパが偉いからって何をしても許されると思うな」、「お前のように平気で女性を傷つけるような奴を俺達は許さない」と凄まれた。取調室を出た直後、暴力を受けたと弁護士に泣きついたが、室井の圧力によって無かった事にされ、皮肉にも事件を揉み消した事で受けた報いを警察によって揉み消される事となった。その後、父親のコネで某民放局に就職したという。1975年生まれ。
- 深見一郎
- 演 - 清水章吾
- 建設省(放送当時。現国土交通省)官房次官。当時の警視庁刑事部長とは大学の同級生で、これまでも2度息子の起こした事件を政治力で揉み消しており、今回もそうしようとした。息子の取り調べが表沙汰にはならないと知るや速やかに身柄を提供したが、裁判に発展しかけたので弁護士らと共に撤収。その直後、被害者宛にと多額の慰謝料が入った封筒を渡すようにすみれに頼んだが跳ね除けられた。
- 警視庁刑事部長 テレビシリーズ
- 演 - 佐々木敏
- 建設省の深見と同級生で事件揉み消しを室井に押付けた。階級は警視監。テレビシリーズ第8話にも登場。
- 奥井弁護士
- 演 - 真実一路
- 弁護士。哲也が取調室で青島から暴力を振るわれたと知るや同席していた室井に事実を問いただす。シラを切り倒した室井を「仲間同士で庇い合うつもりですか?」と皮肉るも、裁判沙汰になればマスコミに知れることを指摘され、深見親子と共に撤収した。
- 女子中学生
- 演 - 水川あさみ
- 深見哲也にカバンを引ったくられ、軽傷を負った。
- 勝どき警察署刑事課強行犯係長(警部補)
- 演 - 桜金造
- 管轄の境界線上で青島ら湾岸署の刑事たちとにらみ合う。『THE MOVIE』の冒頭にも登場し、和久・魚住・真下らに「空き地署は帰れ」という。
第4話
- 大木茂
- 演 - 井上慎一郎
- 捜査第一課が追っていた2年前に起きた重要事件(強盗傷害事件)の逃走被疑者。1975年生まれ。『THE MOVIE 2』の時点では第一審で審理中。
- 金髪の男
- 演 - KEE
- 大木が通っていたクラブの客。(大木を追っていた)青島の目の前で女性に暴力を振るう。
- その他
- 演 - DJ DRAGON、沢井小次郎、滝本せいこ
第6-7話
- 龍村
- 演 - 真木蔵人
- 第7話、第10話に登場。六本木の中華料理店のオーナーだが、実はその店は会員制の非合法カジノ。六本木の裏社会で生きる者達(通称モグラ)のドンで、街の裏世界の事情に通じている。和久に世話になった過去があり、その秘密の情報源である。魚好きで、情報提供の見返りに和久から希少な魚の図鑑を受け取り、目を輝かせる。ドラマ終盤で青島に対し、かつて和久の部下を殺害した犯人の情報を提供する見返りに、軽犯罪者を見逃すという取引を持ちかける。定年退職間際の和久を慮る青島は決断に苦しむが、自分の警察としての信念を曲げない事を龍村に宣言し、取引を断る。その後、龍村は湾岸警察署に「あなたの後輩(青島)は正しいが、退屈だ。和久さん、あなたにそっくりだ」と皮肉を書いたFAXをよこすと共に、その情報を警察に提供する。
- 篠原ともえ
- 演 - 本人役
- 第6話に登場。春の交通安全キャンペーンの中、「湾岸署1日署長」を行う美少女アイドルとして本人役で登場。和久は彼女の大ファンであり、青島にサインを代わりに貰ってきて欲しいと頼んでいた。
- 篠木
- 演 - 谷村好一
- 湾岸警察署生活安全課保安係係長。警部補。青島と和久に張り込みを依頼する。
- 八木
- 演 - 宇梶剛士
- 湾岸警察署生活安全課保安係。巡査部長。青島たちと一緒に柏木雪乃を調べていた。雪乃に対して強硬な態度をとるが、本庁には従順な刑事。
- 捜査員
- 演 - 村山青児
- 湾岸警察署生活安全課保安係の捜査員。
- 真行寺のおばちゃん
- 演 - 石井トミコ
- 第6話に登場。張り込み現場の隣人。後に『秋の犯罪撲滅スペシャル』で青島の捜査協力者として再登場。
- 大河内
- 演 - 浅野和之
- 第7話に登場。警察庁刑事局・厚生省(放送当時。現厚生労働省)出向。テレビシリーズ以前に杉並署に所属しており、その頃和久に「正しいことをしたければえらくなれ」と言われる。平成14年4月、和久の娘と結婚し、娘婿になる。同人はその10年ほど前に前の妻を亡くしており、この結婚は再婚である。
- 墨田綾子
- 演 - 佐伯伽耶
- 第7話に登場。岩瀬の恋人で大企業・初芝貿易の対米営業課のOL。1972年生まれ。『THE MOVIE 2』の時点では第一審で審理中。
- その他
- 演 - 水森コウ太(第6話)、石塚透(第6話)、三川雄三(第6話)、名須川京子(第6話)、ひがたともこ(第7話)、高杉航大(第7話)、澤口夏奈子(第7話)、小野砂織(第7話)、飯田訓子(第7話)、吉満涼太(第7話)
第8話
- 科学捜査研究所プロファイリングチーム
- ※実際のプロファイリングチームは事務職の警察技官であるが、劇中では「専門職採用の警察官」という設定になっている。
- 中央
- 演 - 袴田吉彦
- リーダー格で、「刑事が捜査する時代は終わった」と和久を馬鹿にする。犯人に接する態度が機械的であったため、取調中に逆上した犯人に暴行された。
- 専修
- 演 - 山下徹大
- 金髪で顎鬚を生やした顔で、挙動不審な言動をするため、一見すると警察関係者には見えない。
- 法政
- 演 - 永堀剛敏
- 眼鏡のデジタルカメラおたくで、和久のことを「天然記念物」呼ばわりした。シャッターを切ることで感情を表現するのが癖。
- 愛
- 演 - 西秋愛菜
- 一人で留守番をしている時に空き巣犯の久保田に入られ、湾岸署ですみれに保護された時は怯え切った表情を見せるが、雪乃と接している時から心を開いていく。
- 久保田稔
- 演 - 石塚英彦
- 体重100キロの巨漢だが気が小さい。倉庫の作業員。和久がプロファイリングに対抗して特定した殺人容疑者だが、実はすみれが追っていた窃盗犯だった。応接室で何も答えずに立ち去ろうとしたため青島に「質問に答えろ!!」と胸倉を掴まれるが和久になだめられる。1961年生まれ。懲役3ヶ月、執行猶予1年の判決を受ける。
- 渋谷優太
- 演 - 岡安泰樹
- 大学生。プロファイリングチームの犯人像に一致した殺人事件の被疑者。プロファイリングチームの人を見下した取り調べに対して怒り殴りかかる。その後、青島になだめられた後で自分が本当に犯人だと自供した。1974年生まれ。『THE MOVIE 2』の時点では第一審で審理中。
- 中村
- 演 - 梨本謙次郎
- 本庁の捜査員のような服装で湾岸警察署に出入りするが、実は新聞記者。青島に情報提供者として協力する。
- 科学捜査研究所幹部
- 演 - 平野稔
- 科学捜査研究所幹部
- 演 - 野村昇史
- 愛の父親
- 演 - 加門良
第9話
- 武下純子
- 演 - 安永亜衣
- 彼女の不倫相手の男・吉田進一郎が妻・みどりを殺害した品川区主婦撲殺事件を受け、湾岸署に保護された愛人。ワイドショーのレポーターなどマスコミからの取材攻勢を受けるが、本人は事件に関してほとんど他人事のようにしか思っていない。高飛車な性格で、湾岸警察署の面々を振り回す。最初は自分を署に連行したことで刑事を嫌ったが、青島が自分を佐伯から守ったことで感謝する。
- 佐伯五郎
- 演 - 阿部サダヲ
- 会社員。品川区主婦撲殺事件の被害者・吉田みどりの兄。事件の原因を作った武下純子に復讐するため、マスコミに紛れて武下純子が保護されていた湾岸警察署にナイフを持って侵入。この時、純子を庇った青島を刺した。和久と雪乃に説得されて改心し、刺された青島から「リンゴを剥いてる途中に手を滑らせてナイフが刺さった」と庇われて立件されなかった。1961年生まれ。『THE MOVIE 2』の時点では更生し、地元のボランティア施設で働いている。
- 青年
- 演 - つぶやきシロー
- 自殺志願者。大学受験に二浪した上、たまごっちが死んだため飛び降り自殺を図ろうとする。青島と和久に説教を受けたのち、保護される。演じたつぶやきシローが芸人であるためか、自分が説得されているはずなのにいつの間にか立場が逆転していたり、「これからは自殺するなんてつぶやきません」と発言したり、(番組名が『踊る大捜査線』なのに)「誰も踊ってない」とツッコミを入れたりしていた。1976年生まれ。
- レポーター
- 演 - 大木凡人・奥山英志・平松あゆみ・てらだちなつ
- 品川区主婦撲殺事件で保護された武下純子を取材するため執拗に追いかけ、湾岸署に乗り込んでくる。しかし、途中で大物アイドルの結婚が発表されたため、一斉に散っていった。
第10話
- 安西昭次
- 演 - 保坂尚輝(第11話)
- 最終エピソードの犯人。白波船舶の廃棄鉄鋼運搬船の作業員だが、その傍ら東南アジアから密造銃の密輸、密売を行っていた。かつて和久が八王子警察署にいた頃に強盗事件を起こし、目撃した和久の部下・大川を刺殺してフィリピンへ国外逃亡した(トシとはこの時に出会っている)。その6年後、日本に帰国し、街中で通りがかりに職務質問した真下を銃撃して瀕死の重傷を負わせた。また安西を捜索中、偶然遭遇した青島とすみれに躊躇うことなく銃撃を加えるなど、かなり危険な人物である。
- その安西と青島たちが遭遇した場所は、安西がたびたび通うイメクラで、真下のファンであるその店の従業員が安西の顔を憶えていたため警察に通報した。その従業員によると、安西は婦人警官のプレイでいたぶられると興奮するという性癖を持っているらしい。
- 山部から教わった銃の密売に利用していた店で、待ち伏せていた室井・青島らによって確保された。『THE MOVIE 2』の時点では第一審で審理中。小説版は「安藤昭次」という名前で登場。1969年生まれ。
- 結婚式場の男
- 演 - 渡嘉敷勝男
- 本職は理髪師。結婚資金不足のため潮風公園でサラリーマンを恐喝した。青島達が追っていたところ、着物を身に纏ったすみれと岩本のお見合い現場に出くわし、すみれの回し蹴りで身柄を確保された。1969年生まれ。第一審で懲役6ヶ月、執行猶予2年の判決を受け結審する。
- 岩本
- 演 - 伊藤芳則
- 階級は警視。警視庁丸の内警察署副署長(警視庁出向中)で、警察の広報誌に載ったすみれの写真に一目ぼれしてお見合いすることになったキャリア警察官。お見合いをしたものの、同じホテルで青島らが犯人を取り逃して追いかけ回している所に出くわしてしまった上に、着物姿で犯人に回し蹴りを食らわしたすみれに怯えて、お見合いは破談になってしまう。
- トシ
- 演 - 吉田朝
- 警官殺害の容疑者として湾岸警察署に連行された青年。実は国外逃亡を図った安西とはフィリピン在籍時からの知り合いで、安西から聞いた警官殺しの話を自分がやったことのように周囲に話していたというだけだった。取り調べで真実を語り終えると和久から平手打ちを食らい、「安西はチャカ(拳銃)を持っている」と語った。
- マイケル
- 演 - マキシ・プリースト(第11話)
- 龍村の経営するカジノのディーラー。
- 織田裕二が唄う同作品の主題歌「Love Somebody」にコーラスで参加している縁で本編にも出演。
- 警察庁刑事局長
- 演 - 中山仁(第11話)
- 階級は警視監。青島と室井を査問委員会にかけて処罰した高官。室井の能力は高く評価しているが、彼の意見に危機感を抱いている。第11話でスリーアミーゴスが青島を守るために辞表を差し出した相手でもあり、神田の辞表のみを預かったが、最終的に3人とも不問としている。
- 警視庁警務部人事第一課監察官
- 演 - 須永慶
- 階級は警視。青島と龍村との癒着問題を取り上げ室井に圧力をかけてくる。
- 警視庁警務部人事第二課監察官
- 演 - 望月太郎
- 階級は警視。八王子警察署の警察官殺しの事で捜査第一課の刑事は動員しないで所轄のみでやることを室井に言う。
- その他
- 演 - 宮脇順、遠藤守哉
第11話
- 東京拘置所所長
- 演 - 中丸新将
- 山部良和が収監されている拘置所の所長。青島の演技と室井の超法規的措置にまんまと騙される。
- 真下警視長
- 演 - 有川博
- 湾岸署を指揮監督する上部組織、警視庁第一方面本部の本部長。階級は警視長。真下正義の実父[注 19]。犯人に撃たれて重態の息子、正義を見舞う。「息子も警察官。覚悟はしていた。」と述べるも「捜査がある」と短時間で退室した。雪乃のことを息子から聞いていたらしく「息子がお世話になっているそうで。」と声をかけた。ちなみに方面本部長という警視庁の要職にある立場だが、まだ警部補であり逮捕状の請求ができない息子に代わって雪乃の逮捕状請求をしたり、息子を湾岸署の強行班係長や刑事課長代理にさせる[注 20]など、息子には甘い模様。
- 吉田のおばあちゃん
- 演 - 原ひさ子
- 練馬警察署地域課桜交番管内に住むひとり暮らしの老婆で、この家に入ろうとしたコソ泥を交番勤務だった頃の青島が捕まえたことで知り合いになり、刑事になることになった青島にお守りをくれた。実は『THE MOVIE』で誘拐される吉田副総監の実母。孫も警察官(勝どき署勤務)で、実はバドミントンでの緒方のライバル。『湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』では、柏木雪乃に道を尋ねるおばあちゃんとして出演。
- 白石
- 演 - 堀真樹
- イメクラ店「××倶楽部」の店員。真下の個人サイトの利用者で、安西の情報を青島たちに提供。
- 山本
- 演 - 山本シュウ
- カジノバー「ONE EYED JACK」のオーナー。同バーでは毎週水曜に非合法な武器の売買が行われていた。
踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル
- 鏡恭一と現金輸送車強奪犯については、#ヤツらを参照。
- 不良少女
- 演 - 広末涼子
- 氏名は不明。これまでにも家出・万引きなどで数回補導されている。東京ジョイポリスのチケット売り場で、反町隆史のライブチケットを女子高生からカツアゲをしていて捕まった。まだあどけなく今時な性格をしているギャル。鏡恭一と面識があり、青島にさっき調書とったのが鏡だと教えると、青島が彼を追った隙にトンズラした。1980年生まれ。
- 藍原誠治
- 演 - 伊藤英明
- すみれがスチュワーデスだと偽って参加した合コンで知り合った男性。すみれが刑事だとばれた後もスキーに誘おうと湾岸署にやって来たが、そこで刑事課篭城事件に巻き込まれてしまう。男気のある好青年で、鏡に銃を向けられた時も必死にすみれを守ろうとする。すみれが刑事でもかまわないと言って腕時計をプレゼントとして渡そうとするが、振られて返されてしまう。なお、同人についてはこの事件を切っ掛けに警察官になり湾岸署に配属されるという設定で『秋の犯罪撲滅スペシャル 』での再登場が企画されたが演じた伊藤英明が売れっ子になってしまったためキャスティングは実現しなかったという[52]。
- 孫娘
- 演 - 仲間由紀恵
- 湾岸署管内で発生した大凪駅前マンション殺人事件の被害者・北見幸之助(71歳)の孫娘。氏名は不明(ドラマの中では「被害者である北見幸之助と同居していた息子夫婦の娘」とされており、公式設定資料集「踊る大捜査線 湾岸警察署事件簿」にも「孫娘」とのみある)。事件のショックで失声症になるが、同じ経験を持つ雪乃の話を聞き心を開き言葉を取り戻す。
- 魚住アンジェラ
- 演 - エレナ・イヴァノヴァ
- 魚住二郎湾岸署刑事課強行犯係係長の妻でフィンランド人。夫の魚住が妻の浮気を疑って尾行したり写真を撮ったりしたために夫婦げんかになってしまい、年末の忙しい湾岸署に乗り込んで来て、そのまま篭城事件に巻き込まれる。なお、浮気疑惑自体は翻訳のアルバイトのために会っていた大使館員の親戚を浮気相手だと思ってしまった魚住の誤解から出たものであり、そのことが明らかになったため事件中にけんかは和解している。魚住の発言の中ではテレビシリーズ時から出てくるのだが、実際の出演は『歳末特別警戒スペシャル』のみ。『THE MOVIE 2』の時点では別居して本国に帰ってしまった事になっている。演じているのはロシア人で、役者ではなくロシアからの留学生である。これはリアリティーを追求するため工夫であったのだが、その後役を演じた留学生が本国に帰ってしまったために『THE MOVIE 2』には出演して貰うことが出来ず、やむを得ず別居という設定になってしまったものである。
- 益子署長
- 演 - 浅沼晋平
- 警視庁杉並北警察署 署長 警視
- 『歳末特別警戒スペシャル』に登場。青島が異動した杉並北警察署の署長。警視庁が出した青島の湾岸署に辞令の人事通達を2ヶ月以上も放置し、室井に「警察官を書類の中に埋もれさせるな」と叱責される。
- 警視庁刑事部長
- 演 - 西岡徳馬
- 階級は警視監。湾岸署占拠事件により設置された本庁対策本部にて陣頭指揮を執る。
- 警視庁警務部長
- 演 - 村上幹夫
- 警視庁警務部人事課長
- 演 - 岸本功
- 青島の人事がどうなっているのかという室井からの問い合わせに当初の約束通り湾岸署に戻す発令がなされていると返答した。
踊る大捜査線 番外編 初夏の交通安全スペシャル
- 桑野冴子
- 演 - 渡辺えり子
- 勝どき警察署交通課主任 巡査部長
- 『初夏の交通安全スペシャル』に登場。産休の岸本巡査長に代わり湾岸署に出向している。鬼教官として夏美の指導を行う。常に部下には厳しい態度で接し、ルールを重んじる堅物として周囲の人間からは恐れられる存在だが、根は人情家。堅物であるため、青島の行動を否定的に見ており「1年以内に殉職確実」と評しているのに対し、室井のことは「本当の警察官」と肯定的に賞賛している。それゆえ、当初は青島と似た信念を持ち行動する夏美が理解できず、事あるごとに夏美を批判し、いさめていた。ある事件に巻き込まれた夏美を救うために獅子奮迅の活躍を見せた後は、夏美とも和解した。
- 趣味は社交ダンス(映画『Shall we ダンス?』のオマージュ)。
- 香山亮子
- 演 - 西牟田恵
- 夏美と桑野の目の前で自動車事故を起こした女性。憔悴しきった表情で裸足だったため夏美に怪しまれる。その数日後、大音量のステレオを流し自宅マンションの浴室で手首を切り自殺を図るが、近隣住民からの通報を受けて駆けつけた夏美らに発見され、桑野が応急処置をしたため一命を取り留めた。
- 片岡
- 演 - 本宮泰風
- 殺し屋。実は夏美が飲みにいった店で偶然遭遇した男。レミントン357弾(デザートイーグル)で銃殺事件を引き起こし赤のトランザムで逃走したが、警ら中の夏美によって確保される。
踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル
- 相良純子
- 演 - 大塚寧々
- 湾岸署管内で発生した放火殺人未遂事件の教唆犯。柏田郁夫に金を渡して恋人(というよりヒモ)である橋本正史を焼き殺そうとする。海外に逃亡しようとするが成田空港で捕まってしまい、新城の命令で青島たちが引き取りに行くことになったが、途中で立ち寄ったドライブインで発生した強盗事件の混乱に乗じて逃亡してしまう。実は恋人・橋本正史に暴力を受けており、すみれに助けを求める。1968年生まれ。当時の罪名は、放火殺人未遂の教唆委託容疑。
- 橋本正史
- 演 - 山本密
- 放火殺人未遂事件の被害者。相良純子の恋人(というより純子に依存して生活していた)で、純子に何度も暴行を加えていたかなり危険な男。青島の取り調べで自分の罪に関する、青島の情報屋達が集めた証言メモの数々を突きつけるが自分の非を認めぬばかりか、署内でゴルフクラブを手に暴れるも最終的には逮捕された。
- 東京消防庁予防部 主任火災調査官
- 演 - 萩原流行
- 放火現場で青島と敵対。放火事件における消防と警察の縄張り意識を持ち出し、捜査に来た青島たちを恫喝して現場から追い返した。
- 渡瀬
- 演 - 光石研
- 『秋の犯罪撲滅スペシャル』に登場。首席監察官補佐・警視。首席監察官となった室井の腹心で所轄差別を好むが室井の命令には従順。
- 演じる光石研は『踊る大予告編』において亀川プロデューサー役としても出演している。
- 南 捜査員
- 演 - 池内万作
- 警部補。新城の命令で青島たちと相良純子を引き取りに行くが、帰途に立ち寄ったドライブインで2人組の強盗にあっさり人質にされる。事件後、本庁の人間ということで処罰を免れる。
- りんかい線職員
- 演 - 高木ブー
- 東京テレポート駅員。無銭乗車しようとした和久を呼びとめる。
- 従業員の女
- 演 - 長野里美
- 青島たちが立ち寄ったドライブインにいた女。関節技の達人で強盗事件が起きたとき、隣の部屋に隠れ青島を強盗犯と間違え取り押さえる。
- 強盗
- 演 - デビット伊東
- 青島たちが立ち寄ったドライブインを襲った2人組の強盗の兄貴分。青島と同じ色のコートを着ている。青島に逮捕されてからしばらくした後、護送車の近くにいた青島に気付き弟分と共に恨みを込めて悪態をつけるが、事情を知らない和久に青島は「刑事は(自分が逮捕した犯罪者に)恨まれるのが仕事」とだけ答えた。
- 強盗
- 演 - 定岡正二
- 青島たちが立ち寄ったドライブインを襲った2人組の強盗の弟分。
- 女子社員
- 演 - 畑野浩子
- 三芝エレクトロニクス社の女子社員。暴行されかけたところを青島に助けられた。
- 部長
- 演 - 深水三章
- 三芝エレクトロニクス社のシステム営業部長。青島の潜入捜査を唯一知っていた模様。
- 暴行犯
- 演 - 島田洋八
- 社内連続暴行事件の被疑者で、三芝エレクトロニクス社の課長。被害者から訴えられないよう、犯行現場を録画して脅す卑劣漢だが、潜入捜査中の青島に現行犯で逮捕された。
- 銀行幹部
- 演 - 大塚周夫
- 三芝エレクトロニクス社の顧客。潜入捜査中の青島を「理想の営業マンだ」とほめる。
- 女を泣かせた男
- 演 - 大倉孝二
- 魚住の事情聴取中、女を殴り、すみれに「女殴るヤツが男みたいな言葉使うんじゃない」と一喝される。
- 初老の制服警官
- 演 - 沼田爆
- 収賄の容疑で室井の取り調べを受ける。
- 川野純一郎
- 演 - 川辺久造
- 警視総監。編集の都合のため『秋の犯罪撲滅スペシャル』の完璧版で初登場(また、出演は無いものの、『歳末特別警戒スペシャル』での青島の辞令や、『湾岸署婦警物語』で篠原夏美が受け取った表彰状の警視総監の名前も「川野純一郎」となっている)。すみれと純子の接触を抑えよと室井に指示を出す。『THE MOVIE』では本庁に設置された指揮本部から各幹部を指揮した。
- 警察庁長官
- 演 - 渥美國泰
- 『秋の犯罪撲滅スペシャル』完璧版に登場。初回放送版では都合により出番がカットされていた。『THE MOVIE』にも登場。
- 警察庁長官官房長
- 演 - 和田周
- 完璧版で出演。『THE MOVIE』にも登場。
踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!
- 中倉繁
- 演 - 小梶直人
- 副総監誘拐事件実行犯の1人で、会社員。もともと日向真奈美が主催する犯罪研究サイトの参加者で、リーダー格の坂下始ともこのサイトを通して知り合い架空の誘拐事件を計画して話し合っていた。
- 葉山誠二
- 演 - 一条康
- 副総監誘拐事件実行犯の1人で、予備校生。もともと日向真奈美が主催する犯罪研究サイトの参加者で、リーダー格の坂下始ともこのサイトを通して知り合い架空の誘拐事件を計画して話し合っていた。
- 坂下始の母親
- 演 - 大塚良重
- 青島が自宅に踏み込んできた時の様子を見るに、息子に対しては低姿勢で気弱な面が目立ち、いわゆる「悪い子を叱れない母親」である模様。しかし、青島に逮捕されそうになった息子を守るため、青島を包丁で刺す。彼女の行為は現実の刑法に当てはめると「傷害罪」、「公務執行妨害」になるので、年単位の懲役刑を課されるのが普通だが、息子と違いその後は特に描かれていない。
- 大林中隊長
- 演 - 隆大介
- 警視庁刑事部捜査一課第一特殊犯捜査(SIT)専任管理官・警視。現場から叩き上げのノンキャリアであり、本庁幹部にしては珍しく横柄ではなく、青島にも敬語で話すが、上層部の命令には従順な男。形式上は木島の上司になる。
- SIT捜査員
- 演 - 津田寛治
- 『THE MOVIE』に登場。大林の命で青島に大量の検証写真を見せ徹夜させる。
- SIT女性捜査員
- 演 - 久世星佳
- 副総監の娘になりすまし被疑者に接触する。
- 久世本人は宝塚退団後の初映画出演・しかも『踊る』劇場版への出演ということで相当に燃えていたが、会議室のモニター越しのみの出演(それも撮影は民生用デジカムのみ)で同作の本広克行監督も「申し訳ない」と平謝りだったという。
- 警察庁長官官房総務審議官
- 演 - 篠原大作
- 警視庁からの五千万の公費要請を警視庁に打ち返す。
- 警察庁次長
- 演 - 原田清人
- 警視庁からの五千万の公費要請を警視庁に打ち返す。形式上は池神の上司になる。
- 吉田副総監の妻
- 演 - 深谷みさお
- 女性看護師
- 演 - 木村多江
- 負傷後の青島が入院した病院の女性看護師。一刻も早い復帰を目指してリハビリを行う青島を見守る。
踊る大ソウル線
- イ刑事
- 演 - イ・ヘスク
- 和久が八王子署時代に研修で来て知り合った刑事。
- チョ刑事
- 演 - チョン・ヘヨン
- 元ミスコリアの刑事。
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
- 江戸りつ子
- 演 - 小西真奈美
- 2件目の殺人事件の目撃者。殺された会社役員の会社に勤めている。殺人を目撃したことで仕事を休もうとしたが、沖田に焚き付けられ、青島とすみれの警護の元、会社主催のパーティに出席する(実際は犯人をおびき出すための囮)。警察の作戦は失敗に終わったが、警護の御礼にと新品のコートを青島にプレゼントする。このときの出来事が沖田に所轄の仕事を否定され落ち込んでいた青島を立ち直らさせた。間接的に青島が初心を取り戻すきっかけとなった人物。
- りつ子の上司
- 演 - 高嶋ちさ子
- りつ子の会社の上司。パーティーでの青島のコート姿に冷めた視線を送り、コートを脱ぐようりつ子に伝える。
- スリ一家
- ペアルックを着た、「絵に描いたような幸せそうな家族」を演じている。この一家は実は本物の家族ではなく、何度もすみれに逮捕されたスリの常習犯である「母親」がスリをやりやすくするために、父親とその子供(こちらは本当の親子)を雇ったという関係である。この四人はストーリー冒頭における、青島の通勤シーンでも登場している。連続殺人グループのメンバーである国見昇の財布をすったところが監視モニターに映っていたため、すみれに逮捕された。
- 母親
- 演 - 山下裕子
- この「母親」だけが本物のスリ常習犯であり、3人を雇った。テレビシリーズ第6話に、すでに湾岸署で恩田すみれに取り調べを受けているスリの常習犯として登場している。『秋の犯罪撲滅スペシャル』にも万引き常習犯として登場して、テレビシリーズと同様に湾岸署で恩田すみれに取り調べを受けており、「万引きを辞めたくても辞められない。この指を切り落としてくれ」などとすみれに訴えている。
- 父親
- 演 - 原田修一
- リストラで無職になり金に困っていたため、2人の子供とともに本職のスリである「母親」に雇われた。
- 長男
- 演 - 神木隆之介
- 妹と一緒に道を尋ねるふりなどをして、スリの標的の注意をそらせる役目を果たしていた。
- 国土交通省職員
- 演 - 池田成志
- レインボーブリッジを封鎖しようとした警察に許可を取るように求める。
- 事務職員
- 演 - 近江谷太朗
- 湾岸署警務課の制服事務職員。
- 警視総監
- 演 - 江原達怡
- 警視庁刑事部捜査一課捜査員
- 演 - 小須田康人
- 警視庁刑事部捜査一課捜査員
- 演 - 佐々木蔵之介
- 警視庁刑事部捜査一課捜査員
- 演 - 眞島秀和
- 捜査会議で他の捜査員らとともに報告をあげる。『逃亡者 木島丈一郎』にて益本に引き連れられ再登場。
交渉人 真下正義
TTR(東京トランスポーテーション・レールウェイ)
『逃亡者 木島丈一郎』にも劇中のテレビ画面に矢野が映るシーンがある。
- 片岡文彦
- 演 - 國村隼
- TTR総合指令室総合指令長。
- クモの巣のように張り巡られたTTR全路線の運行を指揮する総責任者。強面で仕事には厳しい。母と2人暮らしで、自分の母を「お母様」と呼ぶ。
- 矢野君一
- 演 - 石井正則
- TTR広報部・広報主任。
- 「広報は常に明るく愛想よく」がモットー。地下鉄やTTRに関する情報を真下に提供する。お喋りが過ぎてよく片岡に叱られる。HOゲージの鉄道模型を収集している。妻子持ち。
- 長田篤嗣
- 演 - 岩杉宏二
- TTR総合指令室運輸指令長。
- 蒲生克哉
- 演 - 樋渡真司
- TTR総合指令室電力指令長。
- 山越考雄
- 演 - 小林隆
- TTR総合指令室施設指令長。
- 清水将介
- 演 - 中村育二
- TTR総合指令室車両指令長。
その他
- 熊沢鉄次
- 演 - 金田龍之介
- かつてTTRに在籍していたが、最新のコンピュータシステムの導入に伴って必要が無くなり引退した「線引屋」(列車ダイヤを組む専門職。過去には実際に存在したがかなり昔に廃止された役職[54])。弾丸ライナーの事件発生により急遽呼ばれ、臨時ダイヤを組む。
- 片岡智代
- 演 - 八千草薫
- 片岡文彦の母親。新宿シンフォニーホールのエントランスで息子を待つ。
- 前主十路
- 演 - 西村雅彦
- 15歳のとき音楽の勉強のため単身ドイツに渡り、帰国して指揮者として活躍した後10年ぶりに凱旋帰国した伝説の指揮者。新宿シンフォニーホールで開催された「クリスマス・イヴに聴くラヴェルのボレロ」で指揮を執る。名前は、正しくは「まえぬし かずみち」と読むが「マエストロ」にかけてあり、本広克行が演出をつとめていた西村雅彦の初主演作である『MAESTRO』とリンクしている[55]。
- スノーマンズ交響楽団の打楽器奏者の1人
- 演 - 今井朋彦
- 「ボレロ」でシンバル演奏を担当する。彼が演奏するシンバルが、コンサートホールに仕掛けられた爆弾の起爆スイッチになっていたため、鳴らす寸前で木島ら捜査員に取り押さえられ阻止される。エンディングのスタッフロールでは木島らが彼に頭を下げている写真が見られる。
弾丸ライナー
本事件の被疑者。台場会社役員連続殺人事件(『THE MOVIE 2』)解決を報じるニュース番組で真下のインタビューを見て、真下に挑戦状を叩きつける。フリーゲージトレイン「クモE4-600」を乗っ取り、携帯電話を使って遠隔操作をしながら、黒い「カエル急便」の車両[注 21]で都内を逃走する。電話の際は常にボイスチェンジャーで声を加工している。
デモンストレーションで葛西第二公園のゴミ箱を爆破させる。その後TTRの東車両基地を爆破したのち、最終目標として雪乃がいる新宿シンフォニーホールにオシロスコープ付きの時限爆弾を仕掛ける。真下と雪乃のイヴ当日の行動を知っていたり、「カエル急便」の車両内に真下の写真があることなどから、おそらく真下のストーカーではないかと推測される。声紋解析の結果、8年前(1996年5月)に警視庁へのいたずら電話で厳重注意処分を受けた羽田 裕一(はだ ゆういち)が重要参考人として浮上したが、羽田は既に交通事故で死亡していた(後述)。
厳重なセキュリティで守られている警視庁のサーバーをクラッキングしたり、TTRのサーバーに時限式プログラム(スリーピング・ボム)をセットして自動列車運転装置(ATO)を無効化したりするなど相当の技術を持っており、「第一級クラッカー」に認知される。古い映画や小説を好んでいるようで、『ジャガーノート』、『オデッサ・ファイル』、『愛と哀しみのボレロ』、『深夜プラス1』、映画作曲家のフランシス・レイ、ミシェル・ルグランをヒントとして真下に告げていた[注 22]。
真下との会話では緊張もなく常に小馬鹿にしたような態度で翻弄していたが、終盤に進むにつれてやや苛立ちを見せるようになっていった。
真下への「挑戦」の総仕上げとして新宿シンフォニーホールの爆破を試みるが、警察とTTRの連携により阻止され失敗。占拠していた「クモ」もSATの狙撃で破壊された。直後にホールの地下駐車場から出たところを真下に発見されるも、声をかけようとする真下を嘲笑うかのように停止と発進を繰り返したのち、最後は車ごと自爆。結局、劇中でその姿を現すことは一度もなかった[注 23]。遺体は発見されなかった模様で、『容疑者 室井慎次』の作中で新宿北警察署の刑事課で読まれていた新聞に「消えた!?弾丸ライナー」という記事が掲載されており、「生死不明」の扱いになっている。
『踊る大捜査線』シリーズ全編を通して、顔を含め姿を一切みせず逮捕もされなかった唯一の被疑者でもある。
なお、真下と会話する「弾丸ライナー」の声はクランクイン前の台本読みの際に芝居のうまかった複数のスタッフを本広が指名し、その声を加工して作ったものである。選ばれたスタッフは7人[58]。さらにスタッフに加え、雪乃を演じた水野美紀も1ヶ所のみではあるが声を当てている。
- 羽田 裕一[注 24]
- TTRのコンピュータシステムの構築に関わった会社の1つ「デジタル・グローバル・ライナー(DGL)」の元社員。1996年5月13日、24歳の時に警視庁へのいたずら電話で身柄を確保されたが、厳重注意処分を受け釈放される。当時の声紋が真下の携帯電話に掛かってくる「弾丸ライナー」のものと一致するが、羽田本人は釈放後間もない1996年5月27日に交通事故で死亡し、遺族にも確認がとれているという。
容疑者 室井慎次
津田法律事務所
- 小原久美子
- 演 - 田中麗奈
- 昭和55年生まれ。
- 東京都出身
- 最終学歴・日本大学。
- 弁護士になってまだ半年の新米弁護士。津田の指示で室井の担当弁護人となる。元陸上部という体育会系[注 25]で、普段は明朗快活とした印象だが、過去にストーカーに襲われナイフで頬を切られた苦い経験がある。この事件の際に、警察による不誠実で的外れな対応を受けたことが原因で、警察を嫌うようになった。その件については、後に室井が謝罪している。また、細身の外見によらず大食漢である。
- 津田誠吾
- 演 - 柄本明
- 弁護士
- 昭和25年生まれ。
- 静岡県出身
- 最終学歴・立教大学。
- 津田法律事務所・所長。市役所に勤める公務員だった父親を喜ばせるために訴えられた公務員を守る裁判を得意とするようになる。潜水艦事件のとき青島の弁護を行い無罪に持ち込んだ。しかしそのことで対立した自衛隊の反感を買い、さまざまな妨害を受けたために仕事が無くなってしまう。それに対して何もしなかったことから事務所にいた弁護士も全て出て行ってしまい、妻も子供を連れて出て行ってしまった。その後新米弁護士の小原久美子がやってくるが、自分は何もせず全て任せきりにしている。
- 事務員
- 演 - しのへけい子
- 津田法律事務所の事務員
警視庁新宿北警察署
- 工藤敬一
- 演 - 哀川翔
- 警視庁新宿北警察署刑事課強行犯係巡査部長
- 昭和39年生まれ。
- 東京都出身
- 『容疑者 室井慎次』に登場。一見強面の風貌だが人情味のある刑事。室井の事を、親しみをこめて「あんちゃん」と呼ぶ。一連の事件の混乱の責任を取り辞表を提出した室井を何とか助ける様に新城補佐官に頼み込む。実家は新宿の繁華街にあるとんかつ屋で、育った地域にアジア系外国人が多かったことから、日常会話程度なら韓国語、タイ語、中国語、フィリピノ語が話せる。高校生の頃は喧嘩に明け暮れていたが卒業を前に地元の暴力団幹部から「おまえはまっすぐすぎてスジものにはなれない。トンカツ屋を嗣ぐかこの町の番人になれ」と言われて一念発起して勉強して警察官となる。自ら「取調べが苦手」と語る。35歳のとき歌舞伎町の風俗店で働く女性を好きになり同棲までするようになったが結婚に踏み切れず現在も独身。趣味はオートレース。
- 早坂卓治
- 演 - 田鍋謙一郎
- 警視庁新宿北警察署刑事課強行犯係巡査長
- 『容疑者 室井慎次』に登場。工藤とペアになって行動していることが多い。
- 鈴木英夫
- 演 - 水谷あつし
- 倉本二郎
- 演 - 長坂周
- 向田敬介
- 演 - 海老原敬介
- 山下祐介
- 演 - 須永祐介
- 全員、警視庁新宿北警察署刑事課強行犯係巡査長
- 神村誠一郎
- 演 - 山崎樹範
- 警視庁新宿北警察署地域課巡査
- 沖縄県西表島出身。
- 新宿北署管内の交番に勤務する巡査。黒木孝夫と面識があり、目撃情報などから黒木殺害の容疑をかけられる。勤務していた交番での7回目の事情聴取の際に、逃走し、追いかけられて新宿大通りの車道を走り回った挙げ句に交差点に進入してきたトラックにはねられ、即死した。桜井杏子と交際しており、黒木殺害の犯人では無かったが、桜井杏子に頼まれて押収した覚醒剤を横流ししていたり、駐車違反をもみ消したりホストクラブの借金を棒引きにしたりしていた。
灰島法律事務所
灰島が主人公として描かれた『弁護士 灰島秀樹』にも登場。
- 灰島秀樹
- 演 - 八嶋智人
- 灰島法律事務所 代表弁護士
- 豊富な知識と完璧な理論武装を武器に、裁判に勝つためには手段を選ばない。「真実は金にならない」が信条で、高額の報酬さえ貰えば真実をも捻じ曲げて弁護を行なうため、「訴訟パラノイア」の異名をとる。かといって守銭奴というわけでもなく、裁判も勝つために必要とあらば億単位の金を投入することも辞さない。仕事の際は(裁判に勝つための手段として)相手の情に訴えかけることはあっても、あまり自身の感情を挟むことはない。その手腕は確かで、顧客には政治家・財界人も多い。
- 篠田真一
- 演 - 吹越満
- 副代表 弁護士
- 灰島法律事務所のNo.2。事務所のマネージャー的な役割を担っており、灰島のスケジュール管理、事務所の金銭管理、マスコミ向け取材時など公の場でのスポークスマン役などをつとめる。灰島からゲーム機を取り上げるのも彼の役目。ミーティング時は事務所の特徴である舞台状テーブルには着かず、全員を見渡すような位置を取る。他のメンバーからも実質的なリーダーとして信頼されており、個人的な悩みの相談を受けたりもしている。
- 灰島の片腕として働いているが、心から忠誠を誓っているわけではなく、彼の精神的な脆さも心得ている。そのため、灰島が仕えるに値しなくなったと見るやすぐさま反旗を翻し、他のメンバーを引き連れて灰島の敵に回ったこともあった。
- 事務所の受付嬢とも浮名を流すプレイボーイで5回の離婚歴があり、現在そのうち3人の元妻と裁判中。弁護士としての腕もかなりのもので、灰島が得意とする聴衆の心情を煽るテクニックも使いこなすが、「自分の弁護は苦手だ」と弱音を吐く一面もある。
- 髪型、特に前髪の形には強いこだわりがあるようだがセンスは独特で、同じく個性的な髪型の根本、流川とは互いに変だと言いあっている。
- 河野脇子
- 演 - 松永玲子
- 弁護士
- 灰島一派の紅一点で、白のスーツに無表情で濃い目のメイクが特徴。髪型は松永玲子曰く、「ヘルメット」。他人の過去を調べ上げ陥れるのが大好き。灰島のロースクール時代の話を聞いて彼の下で働くことを決意したと語っており、弁護士として灰島を深く尊敬しているようである。また、密かに男性としての好意も抱いているらしく、彼から気まぐれで食事に誘われた時には不似合いなほど派手な赤いドレスを着てきて、不気味な口調でアプローチをかけていた。ショッピングが趣味。
- 渡部広太
- 演 - 佐藤恒治
- 弁護士
- コンピューターに強く、インターネットなどを駆使して灰島の裁判相手の調査をするのが主な任務。その能力は高く買われているが、最近では人の過去や後ろめたいことを探ることに快感を覚えるようになってしまい、このままでいいのかと悩んでいる様子。
- ボソボソとした不気味な口調で姿勢が悪く、灰島事務所の中でもとりわけ暗い印象の人物。
- 根本強兵
- 演 - 野間口徹
- 弁護士
- 常に流川と行動を共にし、尾行や証拠写真の収集など諜報的な任務を担当。携帯しているデジタルカメラで事あるごとに写真を撮っている。髪型はマッシュルームカット。時計は流川とおそろい。
- 流川茂
- 演 - 村上航
- 弁護士
- 根本とともに諜報的な任務を担当し、事あるごとにデジタルカメラで写真を撮っている。外跳ねの効いた髪型が特徴。時計は根本とおそろい。
東京地方検察庁
- 窪園行雄
- 演 - 佐野史郎
- 東京地方検察庁刑事部検察官検事
- 室井を特別公務員暴行陵虐罪の共謀共同正犯の容疑で逮捕、取調べを行なう。最高検から圧力がかかり室井容疑者を釈放する。
- 5人の息子がいてデスクにはつねに子供の写真をおいており、子煩悩だが仕事はやり手。佐野をキャスティングしたのはこの役が『ずっとあなたが好きだった』の桂田冬彦のイメージだったためであり、当初は名前も「冬彦」にしようとしたが「さすがにそれは」ということになりとりやめになったという。
- 千田実
- 演 - 野元学二
- 窪園付きの検察事務官。室井に手錠をかけた。
- 演じる野元は、デビュー以前に9年間弁護士をしており、本作で弁護士陣の監修も務めた。
- 検事総長
- 演 - 品川徹
- 新城の父親とは旧知の仲。足が悪いのか車椅子に乗っている。新城の依頼により東京地方検察庁に拘留されていた室井を釈放させた。
その他
- 桜井杏子
- 演 - 木内晶子
- 無職
- 昭和59年生まれ
- 東京都出身
- 『THE MOVIE』で初登場。この時点では単なる「ウエイトレス」として名前の設定は無かった。
- 教師をしている父親のもとで大切に、しかし厳しく育てられる。ずっと父親がつとめている学校に通っており、一日中父親の目の届くところにいた。高校1年生のとき初めてアルバイトをすることを許されてクイーンズスクエア横浜内の喫茶店でウエイトレスをしていたのだが、そこが『THE MOVIE』で青島らが追っていた猟奇殺人事件の囮捜査の現場になってしまったため事件に関わってしまう。そのために父親からアルバイトを禁止されその後は再び家と学校の往復だけの生活になる。
- そうやって厳しく育った反動で自我が未熟なまま大人になってしまい男関係は奔放になり、神村誠一郎と黒木孝夫の二人と二股交際していただけでなく石本一馬とも関係を持っていた。更にホストクラブにはまって多額の借金を抱えていたり、覚醒剤にまで手を出したりしていた。神村には駐車違反の揉み消しや借金の帳消し、押収した覚醒剤の横流しをしてもらっていた。
- 黒木が邪魔になり、石本に殺害を依頼した。最終的には全ての真実を知られ、新宿北署に逮捕される。
- 黒木孝夫
- 演 - 田中圭
- 被害者
- 食品輸入会社勤務。新宿3丁目の路上で殺害されているところを発見される。神村誠一郎と面識あり。桜井杏子と付き合っていたが、邪魔に思うようになった彼女が頼んだ石本一馬によって刺殺されてしまう。
- 神村静江
- 演 - 田仲洋子
- 神村誠一郎の母親。
- 沖縄県西表島在住。灰島らの策略で担ぎ上げられ、息子の事故を世間にアピールするための記者会見に現れる。
- 深江功太郎
- 演 - 高橋昌也
- 民自党相談役
- 元・警察庁長官で、政界に身を投じ副総理まで務める。室井が警察を辞めるのと引き替えに警察庁と警視庁の対立を終わらせようとした。
- 桜井宗男
- 演 - モロ師岡
- 桜井杏子の父親
- 高等学校教諭。大久保にある私立高校の副教頭。娘を溺愛しており、事件を知って大金を積んで灰島を雇い、娘に捜査の手が及ばないように仕向けた。
- 石本一馬
- 演 - 伊達暁
- 新宿歌舞伎町の風俗店店員。桜井杏子とつきあっており、桜井杏子に頼まれて黒木を刺殺し、室井に闇討ちした。映画の最後半部分で桜井杏子の父親の自供により新宿北署に逮捕された。
- 野口浩太郎
- 演 - 山浦栄
- 室井の学生時代の恋人・故野口江里子の父親。
逃亡者 木島丈一郎
- 稲垣憲次
- 演 - 段田安則
- 警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査担当管理官・警視。
- 木島とは同期だが破天荒な木島とは対照的に堅物で真面目なため仲は良くない。台東署管内で起きた警察官殺害事件の特別捜査本部長。一見敵をとろうと正義感をみせているようにしているが、その警察官との間にはある密約があり、それを上層部からばれないように指揮を買って出た。室井が設立した交渉課準備室の設置に関しては、批判的。
- 吉村遼
- 演 - 篠田拓馬
- 台東署管内で起きた立て篭もり事件に巻き込まれた少年。実は警察官殺害事件の目撃者で、犯人と稲垣の双方に狙われていた。チキンカツが好物。タバコの煙が苦手。両親は離婚し、同居している父親は家を空けがち、友達はおらず孤独な性格。木島の親友。
- 木島美津子
- 演 - 森口瑤子
- 東京笹塚の小料理店「笹美」の女将。通称:みっちゃん。過去に川村由紀夫に拉致されスーパーマーケットに立て篭もる事件に巻き込まれた後遺症でPTSDに罹り、木島の世話になった。その過程で木島は恋心を寄せるが、木島が照れ性なため、恋愛には全く進行していない。木島のことを丈ちゃんと呼び、眉田班長達のために店を貸切状態にし、木島と吉村の逃走のバックアップをする。後に木島と結婚した。
- 『深夜もFINAL』では出所した川村由紀夫に夫婦への復讐として爆弾を送られるが、木島や眉田、草壁に救われた。
- 山城
- 演 - 梅宮辰夫
- 元警視庁刑事課長で木島の大先輩。現在は引退して青森で農業を営んでいる。逃亡中の木島を助け、遼にドカジャンとトラックを貸す。木島より長生きするのが夢。警察の垢がよく落ちると感じ、青森に定住している。
- 坂上隆司
- 演 - 高橋和也
- 遼を人質にした立て篭もり犯で、警察官殺害事件の実行犯。
- 古田
- 演 - 廣川三志
- 台東署会計課長・警部。裏金の秘密を守るため殺されるが、その秘密をSDメモリーカードに隠していた。
- 大宮駅売店のおばちゃん
- 演 - 野口かおる
- 木島らが立ち寄った大宮駅の売店のおばちゃん。
- 『THE FINAL』では、国際環境エネルギーサミットで起きた誘拐事件の目撃者として、栗山と王から聴取される。
- カエル急便のドライバー
- 演 - 坂田聡
- 木島と吉村遼が配送を手伝ったカエル急便のドライバー。ヒッチハイクしていた2人を同乗させてくれた。
- 『THE FINAL』では、台場で路上駐車したため、青島(交通課応援)にキップを切られてしまう。
- 捜査員
- 演 - 佐藤拓之
- 刑事部捜査一課強行犯捜査三 - 十 係の刑事。
弁護士 灰島秀樹
灰島法律事務所関係者については、灰島法律事務所を参照。
- 芦川淑子
- 演 - 石田ゆり子
- 東京湾海洋博覧会計画に反対する千葉県・神ヶ浦町住民の代表。夫を亡くしており、夫の故郷で現在住んでいる自分の家が建設用地にかかるということで代表に祭り上げられた。灰島秀樹は淑子に幼い頃に亡くした母の面影を重ね、淑子に好意を抱く。
- 芦川直道
- 演 - 中村咲哉
- 芦川淑子の1人息子。人見知りな性格だが、灰島には何故かよくなつく。かつて喘息を患っていたが、都会から父の故郷である神ヶ浦町へ移り住んだことで喘息が治まった経緯がある。灰島から愛用の携帯ゲーム機(「クモ E4-600」のキーホルダー付き)を譲り受けた。
- 瀬籐賢三
- 演 - 野村宏伸
- 千葉県議会議員。海洋博覧会反対運動で芦川淑子に信頼を寄せられており共に反対運動の先頭に立つ。表向きは海洋博・テーマパーク双方に反対しているが、速水と裏でつながっており長期的にはテーマパークを完成させようと画策し、更にその謝礼金で次の知事選に出るつもりだった。
- 木下輝子
- 演 - 深浦加奈子
- 弁護士。海洋博覧会協会の代理人。過去に灰島ととある民事裁判で争って負けたことがある。
- 速水龍人
- 演 - 長井秀和
- IT企業大手「ワンダー・コーデック」社長。海洋博覧会の予定地と同じ場所にリゾート型テーマパークを建設する計画を進めており、灰島に1億円で海洋博覧会潰しを依頼する。灰島同様ゲーム好きで、灰島と意気投合する。
- 三善博之
- 演 - 春海四方
- 千葉県議会議員。
- 安田宗孝
- 演 - 伊東四朗
- 民自党所属の衆議院議員。東京湾海洋博覧会協会の会長を務めている。
- 神ヶ浦町住民3人
- 演 - でんでん、真下有紀、福井博章
- 劇中の様子から察するにこの三人の趣旨は単に賠償金・慰謝料目当てで環境保護の観点は皆無のようである。
- 車イスの老人
- 演 - 鈴木清順
- 灰島らが弁護した架空投資詐欺裁判の原告の1人。
- 受付
- 演 - 佐藤めぐみ
- 灰島法律事務所の受付担当。
踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!
- 瀬川クミ
- 演 - 時東ぁみ
- 『THE MOVIE 3』各事件の実行犯の一人。己の欲望や衝動を抑えることができない模様であり[注 26]、ピンクのリュックを愛用し、常に持ち歩いている。また、ネットの掲示板で『ロールパン』というハンドルネームで『マロン男爵』こと栗山とレスを繰り広げ、自らの居場所をバラしてしまうという失態を犯した。
- クラッカー
- 演 - 岩井秀人
- 湾岸署のセキュリティ解除のために呼ばれたコンピュータの扱いに長けている犯罪者(それまでのシリーズ・スピンオフにも登場していないが、捕まえていたのを小池がたまたま覚えていた程度の隠し設定とされている)。解除に成功した場合、見返りとして一流企業への就職を約束される。結果、その後の続編にて捜査本部におけるモニタリング中継設置に協力するV-CUBE社員として再登場しており、鳥飼と顔を合わせた際には礼を述べている。
踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件
- 大森裕幸
- 演 - 大高洋夫
- 犯罪のグローバル化に伴い、外国人・海外の犯罪組織を捜査・国際犯罪防止のために立ち上げられ、現在準備段階に有る組織(国際犯罪指定捜査室準備室)の室長を務める。鳥飼と共に湾岸署を訪れ、シン・スヒョンの関与が疑われる偽装自殺殺人事件を、強行犯係と共同で捜査する。
- 猿渡亮二
- 演 - 名高達男
- 警視庁捜査第一課刑事を名乗る男、しかし正体は警察の備品を盗んではネットオークションで販売している窃盗犯。その警察手帳は2002年以前の旧タイプである。青島達の行く先々で出没し続けていたが、スヒョンを誘き出すために開かれた王の結婚式に現れたところを発見され、緒方と森下に現行犯逮捕された。その際、殺人事件の被害者とスヒョンと知り合いであっていてスヒョンが拳銃を所持している情報を警察に提供した。
- 清水咲子
- 演 - 石橋けい
- 平川逸郎
- 演 - 村上新悟
- 辺見英人
- 演 - 日野誠二
- 林田毅
- 演 - 佐伯新
- 永峰公平
- 演 - 竹井亮介
- 国際犯罪指定捜査室準備室のメンバーで、大森の部下。
- シン・スヒョン
- 演 - イ・ヘイン(ko)[65][注 27]
- インターポールで指名手配されている女詐欺師。東洋系で本名・国籍不明、「シン・スヒョン」の名は韓国で使用された名前である。あらゆる偽名を使って東アジア圏内を中心に活動、交際している男に病気の弟がいるため金が要ると嘘をつき、1億を超えた被害額を巻き上げている。さらにその男性達を自殺に見せかけて殺害している凶悪な連続殺人犯でもある。
- 伸次郎と共にいた青島と、「桜子」と名乗り一緒に酒を飲んだことがあり(伸次郎はその際、酔いつぶれて寝ていた、また神田も「あかね」と名乗る彼女に会ったことがある模様)、寸借詐欺を働いている。そして「草野京子」の名前で王と接触し婚約しており、最終的には殺害しようとしていた。持っていた拳銃はデリンジャー。
踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
- 久瀬智則
- 演 - 香取慎吾[67]
- 警視庁刑事部捜査第一課・警部。警察上層部の隠蔽体質を暴露する為、今回の事件を引き起こした1人。6年前に発生した、幼女誘拐殺人事件の被害者の母親(鳥飼の姉)の心のケアを、公私共に担っていたが、当時次長の池神の命令で鳥飼の姪が殺害された挙句、ケアも打ち切られたことが原因となり、少女誘拐殺人事件の犯人との交渉打ち切りを命じた警察上層部そしてその命令に忠実に従ってしまった真下に復讐するべく、事件を担当した小池、被害者の家族である鳥飼と結託し、無罪放免になった誘拐犯を狙った連続殺人と真下の息子誘拐を実行し、最後は6年前の事件をトレースし真下に見せしめ息子を殺そうとした。
- 被害者の母親のケアに公私ともに尽力するほど元来は優しい性格であったが、前述の事件のトラウマにより復讐のための殺人も躊躇わない冷酷な性格に変貌。真下の息子を殺そうとした際も「これは正義だ」と言い放った。
- すわ親治
- プロローグ、青島とすみれが商店街の唐揚げ専門店に偽装して被疑者を張り込みしている時、店先で二人並んで唐揚げをつまみに酒を飲んでいる内の左側の人物。台詞は無く、役名も不明。
- 渡辺真理
- ラスト、一連の警察スキャンダルを報道するTVキャスターの1人として。
室井慎次 敗れざる者 / 生き続ける者
室井の里子たち
- 森貴仁(タカ)
- 演 - 齋藤潤
- 高校2年生。初めて室井が預かった子供。
- 母親を暴力団関係者に殺害された過去を持ち、児童相談所を経て室井に引き取られる。
- 大の読書好きであり、ジャンルはハードSFを好む。
- 柳町凛久(リク)
- 演 - 前山くうが・前山こうが
- 小学4年生。
- スマホゲームの話しかしない同級生たちとの交流が苦手で学校も不登校が続いている。
- 男手ひとつで育てられるも、その父親も事件を起こし収監される。父の逮捕後、自宅に駆けつけた警官に保護され、その後タカと同じく室井に引き取られる。
- 地元の商店で売っている『なまはげチョコ』が大好物。
- 日向杏
- 演 - 福本莉子
- 最後に室井家に来た少女。日向真奈美の娘。
- 非行を繰り返す問題児であり、耐えかねた前の里親は半ば室井に押し付ける形で杏を秋田へ追いやる。
- 母・真奈美とは東京にいた頃は毎月必ず刑務所へ面会に行っており、その中のやり取りで「里親には気をつけろ」「傷つけられる前に、傷つけてやれ」などと説かれ、結果 "他人を傷つけることでしか生きていけない" 歪んだ性格が出来上がってしまった。
- 室井家に住み始めた当初は、"「室井に叩かれた」とタカとリクに泣きながら嘘をつく"、"車庫の窓ガラスを割る"、"リクが室井に内緒で作っていた表札をゴミ箱に捨てる"、"リクに万引きを教唆する"、"車庫に放火する" など数々の問題を引き起こし室井を困らせる。
室井の周りの人々
- 石津百男
- 演 - 小沢仁志
- 石津牧場を経営する強面の牧場主。
- 地区の集会にも来ず、周囲に関わることもなく子供たちを育てる室井を疎ましく思っている。
- 室井が発見した変死体による警察の騒ぎで、牛の搾乳量が減少しているのが悩みの種となっている。
- 石津紀子
- 演 - 飯島直子
- 百男の妻。歯に衣着せぬ物言いをする夫をフォローするのが役目。他の面々と比べると室井を好意的に受け入れる言動を取るが、真意は不明。
- 長部音松
- 演 - 木場勝己
- 三ツ池集落の地区長。
- 百男と同じく室井に対しては好意的ではなかったが、物語終盤に自身も室井と同じくかつては "よそ者" であったと告白する。
- 市毛きぬ
- 演 - いしだあゆみ
- 地区で唯一の商店・市毛商店の店主。
- かつて東京から逃げてきた過去を持ち、似た境遇である室井を温かく見守る。
- 松木敬子
- 演 - 稲森いずみ
- 明るい性格と笑顔を絶やさない、北大仙市の児童相談所・総務班長。
- タカ、リクの室井との出会いを取り持つ。
- 端野則次
- 演 - 松本岳
- 松木の同僚。
- タカと室井の初対面の際、なかなか口を開かない二人に思わず吹き出した松木を諌める。
警察関係者
- 乃木真守
- 演 - 矢本悠馬
- 秋田県警察北大仙警察署地域課 巡査長 (巡査)
- 室井たちの住む三ツ池集落を管轄する駐在所の若手警官。終始笑顔を絶やさず明るい性格。「刑事になりたい」と口にするものの勉強は嫌いであり、「勉強する以外で刑事になる方法」を室井に問うなど、ポンコツな面が垣間見える。
- 赴任した直後から室井に挨拶しに行き、食事を共にするなど次第に交友を深めていった。
- 桜章太郎
- 演 - 松下洸平
- 警視庁刑事部捜査第一課
- 北大仙署に設置された特別捜査本部の一員。新城からの依頼を受け捜査協力することになった室井の案内役を担当する。
- これまでの本庁捜査員と比べると所轄寄りの考え方を持っており、その風貌はさながら青島のそれである。
- また、犯人たちのやり取りを妄想して口に出したり、日向真奈美の動向について自身の空論的な推理を述べるなど、ポエマーな面がある。
- 仁狩英明
- 演 - 西村直人
- 警視庁刑事部捜査第一課・管理官
- 北大仙署の捜査本部で指揮を執る。SITのロゴが入ったジャンパーを羽織っている。管理官らしく高圧的な態度。
- 明石幸男(『敗れざる者』のみ登場)
- 演 - 赤ペン瀧川
- 警視庁捜査資料管理センター・技術専門官
- BSフジドラマ『警視庁捜査資料管理室』からの客演。
- 日向真奈美、および杏の出生に関する情報を室井に提供する。その際、「杏の父親は真奈美の精神鑑定をした医師か看守の可能性がある」という個人の推理を述べる。
- 室井と面識があるようだが、経緯は不明。
- 三波行(みなみ ごう)
- 演 - 平島厚志
- 秋田県警察本部刑事部捜査第一課
- 新城本部長直属の部下。強い訛りの秋田弁が特徴的。
- 新城の命令で室井を旅館に連行した。
里子の関係者
- 森麻絵(『敗れざる者』のみ登場)
- 演 - 佐々木希
- タカの実の母親。故人。
- 女手ひとつでタカを育て、彼を良い大学へ行かせようと勉強を教えつつ身を粉にして働くが、交際していた井戸川に暴行された末に殺害されてしまう。
- 奈良育美(『敗れざる者』のみ登場)
- 演 - 生駒里奈
- 上記の麻絵の事件で、井戸川の弁護を担当する新米弁護士。
- 今回が自分が担当する初めての事件であるが、その裁判は結審がつかず弁護側が不利な状況が続いていたため、その焦りから被告人に何通ものタカに向けての謝罪の手紙を無理やり書かせていた。
- 井戸川伸(『敗れざる者』のみ登場)
- 演 - 木村知貴
- 麻絵を殺害した犯人。暴力団関係者。新人弁護士である奈良に弁護してもらっており、奈良に謝罪の手紙を無理やり書かされていた。
- 大川紗耶香
- 演 - 丹生明里(日向坂46)
- タカの通う高校のクラスメイト。帰り道によくタカと話し親交を深め、いつしかタカは彼女に淡い恋心を抱くようになる。
- 卒業後は仙台の専門学校へ進学し、看護師を目指すとタカに話す。
- 柳町明楽
- 演 - 加藤浩次
- リクの実の父親。事件を起こし服役中だったが出所し、リクを預かる室井のもとを訪れる。
- かつて工場勤務だった際に事故で左手に障害を負い、そのせいで色んな仕事を転々とするもどれも長く続かなかった。そのストレスからリクに対して日常的に虐待を繰り返すようになり、リクの身体にはその時の傷跡が今も残っている。
その他(ゲスト)
シリアスなシーンでの登場はない。
- 君塚良一
- 『深夜も踊る大捜査線』に登場。本シリーズの設定上、フジテレビ本社は湾岸署の管轄内となっているため、刑事ドラマを撮影する許可をもらいに湾岸署に来るが、神田署長は自分のことを取材に来たのだと勘違いしてしまう。
- 亀山千広
- 君塚良一とともに、『深夜も踊る大捜査線』に登場。亀山千広は「踊る大ソウル線」にも出演。取材の謝礼としてソウル行きの航空券3枚をスリーアミーゴス宛に贈ったため3人がそれを使って真下らを追ってソウルに遊びに行くことになる。また、テレビシリーズや映画では所々に挟まれる警察無線の役や内トラも演じている。
- 笠井信輔
- 『交渉人 真下正義』にて初登場。『UDON』にも本人役で登場している。『THE FINAL』でもニュースを読むアナウンサーとして登場している。また、『敗れざる者/生き続ける者』では室井家で流れるラジオの声で出演している。
- 軽部真一
- 『THE MOVIE 2』と『交渉人 真下正義』に登場。『THE MOVIE 2』ではカジノ会場、『交渉人 真下正義』では笠井信輔とのコンビ男おばさんとして街頭ビジョンに登場。
| この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
踊る大捜査線シリーズで描かれている警察は、それまでの刑事ドラマではほとんど描かれることの無かったキャリア制度や本庁と所轄との関係を描くなど、それ以前の刑事ドラマで描かれていた警察よりは、ある程度現実の警察制度を反映しているとはいえるものの、全ての点で現実の警察組織を忠実に反映しているというわけではなく、階級と職名の関連等もあくまで「架空」のものであり、現実の警察組織とは大きく異なっている点もある。室井慎次と真下正義の階級に関しては室井慎次、真下正義を参照。
- 警察庁長官官房審議補佐官という役職は警察庁には存在せず、現実では警察庁長官官房参事官が相当する。また、『THE FINAL』の段階で警視監になっているが、この時点での新城の年齢(46歳)で昇任する事は不可能である。
- 秋田県警察本部長は本来は警視長の階級の警察官をもって充てる職である。
- 警視庁組織犯罪対策部長は本来は警視長の階級の警察官をもって充てる職である。通常は刑事局長歴任後は警視庁副総監または政令指定都市の本部長につく。
- 機動隊等の中隊長は、本来は警部の階級の警察官をもって充てる職である。通常SATなど、特殊部隊の中隊長は警部の事が多い。警視正の階級なら、警備部参事官が相当。
- 爆発物処理班の班長は、本来は警部の階級の警察官をもって充当するポストである。
- 警視庁刑事部の「管理官」は、警視の階級の警察官をもって充当するポストである。
- 『THE MOVIE 3』の段階で湾岸警察署の警務課長(警部)に昇進しているが『THE LAST TV』以降は刑事課長になっている。一般的に警察署の警務課長は署長、副署長に次ぐ第3位の役職(警視の階級をもって充当する場合もある)であり刑事課長は階級こそ警部ではあるが序列は下がったことになる。
- 一般的に警察官は階級が高くなるほど人事異動の間隔が短くなり、また地域の有力者などとの癒着などの懸念から同じ警察署の幹部を十年以上にわたって勤めることは不可能である。特に神田署長は劇中だけでもカラ出張、経費での私物購入、賄賂、婦警との不倫による監察官聴取など本来なら刑事告訴、懲戒免職にも該当する悪事を働いているにもかかわらず定年退官まで勤められたことは奇跡ともいえる。
- 『THE MOVIE 3』の段階で捜査第一課管理官(警視正)というのは、どんな降格人事を鑑みたとしても、キャリア官僚人生が破局を迎えたことを意味するほど不遇である。そもそも捜査第一課管理官は警視の階級をもって充当し、かつ大半がノンキャリアのポストであり、キャリアであれば採用7年目、29歳程度、またノンキャリアであれば早くても40代後半(丁度一倉の年齢に該当する)で就任するポストである。キャリアでもさまざまな責任を取っても最低でも警視長まではいかないといけない。
- 警視庁刑事部の「課長」は、警視正または警視の階級の警察官をもって充当するポストである。また、キャリアであっても入庁6年で警視まで昇任することはできない。
- 実際の警視庁には管理補佐官と言う役職は存在しない。現実では管理官または係長が相当。
- 実際の警察庁には長官補佐という役職は存在しない。現実では警察庁次長が相当。
- 1997年に警察庁警備局長で1998年に警察庁刑事局長で2005年で警察庁次長の流れになっているが、実際の警察社会は、2年程度局長を務め、2年程度警視庁主要職部長を歴任後に2年程度政令指定都市本部長を務め警察庁次長に就くのが慣例である。少なくとも11年以上警視監を務めるのは不可能である。
- 現在の実際の人事では、警察庁次長は次期警察庁長官への最有力ポストである。
- 警視庁副総監と警察庁次長とは同じ警視監という階級ではあるが、指定職の上下関係を知る上で欠かせない指定職俸給表を見比べると、警視庁副総監(4号俸)は警察庁の官房長・局長(5号俸ないし4号俸)と比べ下位ないしは同等であり、警察庁次長は6号俸(庁の長官に相当)であるため、同じ警視監でも2ランクの差がある。
- 警視庁副総監から警察庁長官・警視総監へ至るためには、現在ではさらに数段階のポスト(具体的には、警察庁次長・官房長・局長級)を経る必要がある。
- 警視庁副総監から警察庁長官へ直に昇格した事例は存在しない。
- 近時の具体的な人事例(1980年以降)を見る限り、警視庁副総監は概ね警視庁の部長級からの昇格が多く、転出先は大阪府警察本部長か警察庁の局長・管区警察局長級が多い。
- 1993年以降、警視庁副総監から大阪府警察本部長に就任した者が5人(前田健治・廣瀬権・漆間巌・奥村万寿夫・植松信一)であるのに対して、大阪府警察本部長から警視庁副総監に就任した者は1人(米村敏朗)のみとなっている。
- 大阪府警察本部長離任後、前田は警察庁長官官房長へ、漆間・奥村は警察庁警備局長へ就任、植松は内閣情報官へ転出し、米村は警視庁副総監離任後に警察庁警備局長に就任している。
- 警察庁の局長級が大阪府警察本部長に就任し、離任時に警察庁次長となり、その後に警察庁長官に昇格した例が2例あるが(鈴木良一・佐藤英彦)、警視庁副総監が離任時に警察庁次長に就任した事例は存在しない。
- 新警察法施行後に警視庁副総監から直ちに警視総監へ昇格した例は、第69代の槇野勇(1972年6月27日就任・1975年1月31日離任)と第96代の斉藤実(2020年1月17日就任・2021年9月15日離任)のみである。参考として、新警察法施行後10年以内の草創期に限れば副総監以外の警視庁の幹部から直ちに警視総監に昇進した例が2例(小倉謙・原文兵衛。代理を務めた古屋亨を含めれば3例)あるが、近時においてはいずれの例も見られない。歴代の警視総監参照)。実際の警察庁には長官補佐という役職はなく、警察組織のNo.3である警察庁次長がこの役職に該当する。
- その他警察庁の課長に警視でついたりと(警察庁内部部局の課長は警視長)、現実の警察組織の階級と明らかにあっていないポストに配属されることが多々見られる。