木場 勝己(きば かつみ、本名・西村 克己〈にしむら かつみ〉、1949年12月30日 - )は、日本の俳優。血液型はO型。ホリプロのグループ会社のホリプロ・ブッキング・エージェンシー所属。
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アスレティックトレーナー(姓の読みは「こば」)「木場克己」とは別人です。 |
概要 きば かつみ 木場 勝己, 本名 ...
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東京都江東区木場出身(芸名の由来でもある)[1]。実家は材木屋を営んでいた。
中学時代から噺家を志し、高校時代は柳家小さんに憧れて弟子入り志願するも「高校を卒業しても同じ考えなら来るように」と返答されたという。
明治大学中退後、演劇センター附属青山杉作記念俳優養成所に第一期生として入所(同期生に山海塾の天児牛大がいた)。
養成所卒業後、蜷川幸雄らの櫻社を経て、1975年に劇作家・演出家の竹内純一郎(現:銃一郎)、俳優の沢田情児、演出家の和田史朗らと斜光社を旗揚げ。1979年に解散、1980年に竹内と共に秘法零番館を旗揚げし、1989年の解散までの全作品に出演。
活動の中心は舞台であったが、『3年B組金八先生』第6・7シリーズでの千田喜朗校長役で強烈なインパクトを残し、名前が知られた[2][注 1]。第5シリーズでは桜田友子[注 2] の父・勝男役を演じていたが、千田と正反対の性格で、金八の支持者という設定だった。
舞台
- 泥棒論語(演劇センター附属青山杉作記念俳優養成所 1970年)
- 盲導犬(櫻社 1973年)
- 少年巨人(斜光社 1976年)
- SF大畳談(斜光社 1978年)
- あの大鴉、さえも(秘宝零番館 1980年)
- きらめく星座(こまつ座 1992年)
- 背信(TPT 1993年)
- あわれ彼女は娼婦(TPT 1993年)
- テレーズ・ラカン(TPT 1993年)
- エリーダ〜海の夫人〜(TPT 1994年)
- オセロー(1994年)
- 三人姉妹(TPT 1995年)
- ヴェニスの商人(グローブ座カンパニー 1996年)
- PW(演劇企画集団THE・ガジラ 1997年)
- 新宿 春と修羅(木場勝己ライブ・イン・新宿 1997年)
- 今は昔、栄養映画館(木場勝己プロデュース 1998年)
- プラトーノフ(MODE、世田谷パブリックシアター 1998年)
- 家には高い木があった'99(弘前劇場 1999年)
- 今宵かぎりは… 1928超巴里丼主義宣言の夜(新国立劇場 1998年)
- 子午線の祀り(新国立劇場 1999年)
- 棋人(新国立劇場 1999年)
- レプリカ(演劇企画集団THE・ガジラ 2000年)
- 世界中がアイ・ラヴ・ユー(ポイント東京 2000年)
- 連鎖街のひとびと(こまつ座 2000年、2001年)
- 浅草・花岡写真館(地人会 2002年、2005年)
- 太鼓たたいて笛ふいて(こまつ座 2002年、2004年、2008年)
- 最後の一人までが全体である(燐光群 2002年)
- 恐怖時代(東宝 2003年)
- MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人(パルコ・リコモーション 2004年) - 主演・大貫
- 天保十二年のシェイクスピア -隊長 役
- ヒカルヒト(演劇企画集団THE・ガジラ 2005年)
- ガラスの動物園(新国立劇場 2006年)
- 氷屋来たる(新国立劇場 2007年)
- ロマンス(こまつ座、シス・カンパニー 2007年)
- 異人の唄 - アンティゴネ(新国立劇場 2007年)
- IZO(劇団☆新感線 2008年)
- 道元の冒険(Bunkamura 2008年)
- ワーニャ伯父さん(華のん企画 2009年)
- ヘンリー六世 第一部(新国立劇場 2009年)
- ヘンリー六世 第二部(新国立劇場 2009年)
- ヘンリー六世 第三部(新国立劇場 2009年)
- 夢の裂け目(新国立劇場 小劇場 2010年)
- イリアス(ル・テアトル銀座 2010年)
- やけたトタン屋根の上の猫(新国立劇場 小劇場、2010年)
- 日の浦姫物語(こまつ座、ホリプロ シアターコクーン 2012年)
- 渦が森団地の眠れない子たち(新国立劇場 2019年)
- 蜘蛛女のキス(東京芸術劇場プレイハウス、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2021年)
- リア王の悲劇(KAAT神奈川芸術劇場、2024年) - 主演・リア王[3]
- 天保十二年のシェイクスピア(日生劇場ほか、2024年・2025年)[4]
- ほか
注釈
短気で頑固・傲慢な性格、かつ尊大な言動が多く、自分の意向に従わなかった過去の教諭ら同様、金八を教育委員会へ更迭する(第6シリーズ最終話。ただし、金八は第7シリーズ1話から桜中学に復帰している)などの数々の豪腕ぶりが劇中では展開された。第7シリーズは自身のスケジュールの都合で物語前半で病気のために校長辞任という設定となった。なお、第7シリーズ後半からは民間人校長就任という形で木野花演じる板橋香奈校長が就任した。