府中刑務所(ふちゅうけいむしょ)は、法務省東京矯正管区に属する日本最大の刑務所。通称「府刑(ふけい)」。
- JR武蔵野線北府中駅下車徒歩10分
- JR中央線国分寺駅、京王電鉄京王線府中駅から京王バス寺91系統国分寺線で「晴見町」停留所下車徒歩5分
- JR中央線国立駅から京王バス国03系統国立 (東芝) 線で「東芝前」下車徒歩10分
- 2,842名 - 他の刑務所同様、収容者数の増加により、常に定員を上回る3,000名以上の受刑者を抱えていた。しかし、2011年9月末を境に定員を下回るようになり[1]、2022年12月末時点で、受刑者は1,498人である[2]。
所長の下に4部2室を置く6部制の施設である。
- 総務部(庶務・会計・用度)
- 処遇部(処遇・作業)
- 教育部(教育・厚生)
- 医務部(医療・保健)
- 分類審議室(考査・審査・保護)
- 国際対策室(翻訳通訳・渉外)
総務部付の調査官が1名いる。
- 敷地面積 262,055m2(庁舎 226,239m2 宿舎 35,816m2)
- 周囲を高さ5.5メートル、総延長 1.8キロメートルの塀に囲まれている。
- 収容棟は東1舎~東6舎、西1舎~西4舎、病舎(いずれも3階建て)、誠心寮の計11棟で構成されており、東1舎と西1舎~西2舎は雑居房である。東2舎~東3舎、東6舎、西3舎は夜間独居であり西3舎については主にF級の収容をしている。夜間独居もある。東4舎~東5舎、西4舎(3階は除く)は調査、懲罰、処遇上屋内作業を行う者の収容棟である。誠心寮では仮釈放予定者を1週、または2週間前から収容し仮釈放前の教育を行う開放房である。
- 工場は1、3~29工場、性犯教育を行う32工場、炊場工場、洗濯工場、貸与工場、図書工場、営繕工場、東舎衛生工場、西舎衛生工場、計算工場、5区衛生工場、第1内掃工場、第2内掃工場がある。
- 体育館1棟、講堂1棟、浴場5棟、運動場4
- 武道場横に殉職した矯正職員及び被災死亡した受刑者の慰霊碑が建てられている。
本刑務所は、1935年(昭和10年)、それまで東京市豊島区西巣鴨にあった巣鴨刑務所を移転して創設された。この巣鴨刑務所は、江戸時代中期の1790年(寛政2年)、寛政の改革の一環として江戸石川島(現・東京都中央区)に創設された加役方人足寄場をルーツとし、明治中期の1895年(明治28年)に移転してできたものである。
以下、本刑務所発行のしおり、及び法務省の手による正史から一部抜粋する。
第二次世界大戦中
- 予防拘禁者
- 独居房が満員となっており、現在の基準では独居房扱いとなる「田代政受刑者」も雑居房に収監されていた(2014年7月に仮出所)。
- 出典
司法省、政治犯の即時釈放を通告(昭和20年10月7日 毎日新聞(東京))『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p317
「拘置所から三人脱走 八王子」『日本経済新聞』昭和40年9月24日夕刊.7面