秋田県警察(あきたけんけいさつ)は、秋田県が設置した警察組織であり、秋田県内を管轄区域とし、秋田県警と略称する。警察庁東北管区警察局の監督を受け、秋田県公安委員会の管理を受け、給与支払者は秋田県知事。14の警察署と、およそ2,000人の警察官からなる。
秋田県警察学校
→詳細は「秋田県警察学校」を参照
警察署数は14。警察車両のナンバー地名表記は全て「秋田」となる。
警察署の再編
- 2005年(平成17年)
- 2月1日
- 4月1日
- 9月20日:角館警察署が「仙北警察署」に改称。
- 10月1日:象潟警察署が「にかほ警察署」に改称。
- 2019年
- 4月1日:にかほ警察署が由利本荘警察署に統合され、にかほ幹部交番に改組。
1979年(昭和54年)制定。2代目の警察歌である。日本コロムビアが三鷹淳の歌唱によりシングル盤(PES-7909-CP)を製造した[2]。
過去の警察歌
- 秋田県警察歌「奥羽の山河」[3]
- 秋田県警察歌「見よ晴朗の」[3]
国警秋田県本部時代の1949年(昭和24年)1月に2曲合わせて制定[3]。初代の警察歌である。
2000年代
- 2001年 - 角館警察署の署長ら20人が勤務中に署内でマージャン大会。上位入賞者にはビール券が配られた。県警本部は企画を発案した署長及び次長を更迭[5]。
- 2008年 - 秋田東警察署の警察官3人が、パチンコ店の景品交換所で偽造景品を使って換金していたと見られる男に任意同行を求めるも、移送中に捜査車両から逃げられる。警察官はドアをロックしていなかった[6]。
- 2009年2月 - 秋田中央警察署山王交番で交通事故の通報を受けて出動しようとしていたパトカーが暴走。交番正面の6車線を低速で横断し道路を挟んで反対側にある民家の玄関付近に突っ込んだ。この事故で民家はガラスが割れるなど被害を出した。原因は20歳の女性警官がクルマに乗りこまないまま車外からエンジンを掛けたところそのまま暴走したというもの。この女性警官から道路交通法違反(安全運転義務違反)容疑で事情を聞いているとの発表があった[要出典]。
2010年代
- 2010年11月7日 - 通報で現場に駆け付けた警察官が自宅に押し入った犯人と住人を誤認、取り押さえられた住人の男性が犯人に刺殺された[7]。
- 2012年9月21日 - 刑事部捜査第一課の男性警部補が、この日開かれた同僚の送別会で飲酒した後、秋田市内でそのまま飲酒運転し、電柱に衝突する事故を起こし、県警はこの警部補を道路交通法違反で捜査対象とした[8]。
- 2012年10月 - にかほ警察署次長の警部が女性署員にセクハラを行った疑いで、警務部付に更迭した[9]。12月にこの警部を停職1ヶ月の処分を行い合わせて警部補に降格とした[10]。
- 2014年2月 - 警察本部の巡査長(26)が秋田市内の警察署に勤務していた際、交通違反をしていない人に対する点数切符を作成したなどとして、この巡査長を減給10分の1、3カ月の懲戒処分にし、虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで書類送検した。巡査長は同日付で退職した[11]。
- 2014年2月 - 部下10人にパワーハラスメントを繰り返したとして交通部長の警視正(59)を本部長訓戒の懲戒処分とした。交通部長は同日付で依願退職した[12]。日常的に部下に対し、大声で長時間叱ったり本来の業務以外の仕事をさせたりするなどのパワーハラスメントを繰り返していた。秋田東警察署長時代の2010年4月から6月にかけて部下を決裁のラインから外すなど不適切な行為をしていた。また、本荘警察署(現由利本荘警察署)の副署長だった2004年9月から2005年1月ごろにも部下の地域課の男性警部(48歳)を繰り返し大声で叱責する、約1時間立たされて叱責する、男性警部の部下の休暇願を認めないなどのパワハラ行為を日常的に繰り返していた。2005年2月24日、男性警部が官舎で自殺しているのが見つかった。県警は2月7日に交通部長の処分を発表した際、男性警部自殺の事実を公表していなかった。2月20日、警務部長が男性警部の遺族を訪れ、「長い間つらい思いをお掛けしました」と話したが、パワハラと自殺の因果関係は認めず、謝罪はしなかった[13][14][15]。
- 2015年2月 - パワーハラスメントを繰り返し本部長訓戒処分を受けて退職した元交通部長(60)を県警所管の第三セクター、暴力団壊滅県民会議の専務理事に天下りする計画が判明。元交通部長は2013年11月に行われた県警の2度目の聴取翌日から体調不良を理由に休み、十分な調査ができないまま処分が決まっていた。警察本部長や警務部長は報道陣や県議会に対して「体調が回復すれば、改めて話を聞きたい」と、再聴取の意向を示していたが、再就職できるほど体調が回復したことについて、警務部長は「県警はこの1年間、再発防止に取り組んでおり、今になって元交通部長から改めて話を聞く必要性は感じない」と、再聴取を否定した[16]。しかし、報道や秋田県議会の追及により天下りは白紙になり、その後の報道で秋田県警察官友の会の幹事長に就任したことが判明した[17]。
- 2015年6月 - 同僚と飲酒直後に酒気帯び運転をしたとして、警察本部に勤務する一般職員男性係長を停職6カ月の懲戒処分にした。12日に道交法違反容疑で書類送検しており、係長は19日付で依願退職した。酒気帯び運転を認めているという[18]。
- 2015年7月 - 9日、横手警察署長の警視を10日付で警務部付とする更迭人事を発表した。警務部は「プライベートで不適切な行為をした疑いがあり公序良俗に反する」としたもの、具体的な内容については公表せず[19]。
- 2018年2月23日 - 秋田臨港警察署交通課の男性巡査部長(30歳)が秋田市大町で、女性(50代)から、財布などが入ったトートバッグ(計7万円相当)をひったくった。3月1日、県警は男性巡査部長を窃盗容疑で逮捕。県警は防犯カメラの映像などから被疑者を特定した[20]。
- 2018年11月-下旬、五城目警察署の交番に勤務する署員数人が秋田市の飲食店で酒に酔った勢いで署員同士の口論からつかみ合いになり、警察官1名が肋骨を損傷したほか、店内の備品も壊した。店員からの通報を受けた秋田中央警察署の捜査で発覚。警務部監察課が傷害及び器物損壊容疑の疑いもあるとして事実関係の確認を進めていて、全署員の処分を検討している。[21]
2020年代
- 2020年3月 - 県央部の警察署の男性巡査(20代)が2月18日に実施された警察学校の卒業考査でカンニングをしたとして、県警は男性巡査を3月2日付で本部長訓戒の懲戒処分とした。男性巡査がメモを手に隠し持ち不正行為をしていたのを考査に立ち会っていた担当官が発見した[22]。
- 2020年2月 - 4月 - 巡査部長(30代)と、巡査(20代)の2人が、巡査部長は勤務先の警察署で、同僚の財布から現金あわせて1万1000円を盗んだとして、4月、窃盗の疑いで書類送検された。一方、巡査は、2月上旬から3月上旬にかけて、勤務先の交番で同僚らの私的な積立金から現金あわせて5万1000円を盗んだとして、4月、窃盗の疑いで書類送検された。2人は4月24日付けで減給の懲戒処分を受け、いずれも依願退職。秋田地方検察庁は、「2人は懲戒処分を受けた上で辞職していて、社会的制裁を受け弁償もしている」などとして、5月26日付けで、いずれも起訴猶予処分とした[23]。
- 2020年3月 - 16日、警察本部の50歳代の男性警部、60歳代の男性警視、県央部の警察署の30代の男性巡査部長らが、同僚の車検切れの自動車の運転を見逃していたとして、県警は警部を停職3ヵ月、他の3人を本部長や所属長訓戒の懲戒処分とした。また、車検切れ運転をした県警の40代の男性行政職員が道路運送車両法違反容疑で書類送検された[24]。
- 2020年7月 - 県央部の交番に勤務の男性巡査(20代)が、物損交通事故の情報を記したメモ用紙を提出せずに破棄した。7月29日、県警は男性巡査を本部長注意の処分とした[25]。
- 2021年2月 - 北秋田警察署長だった男性警視が、勤務中に公用車を用いてスノーボードに出掛けたり、勤務中に部下を引き連れて温泉に行くなどしていたことが明らかとなり、県警は4月9日付でこの警視を停職3ヵ月の処分とした[26]。
- 2023年2月28日 - 県警本部に勤務する男性警視(50)が、男鹿警察署副署長を務めてた昨年7月20日夜、男鹿市のパチンコ店で他人のICカードを拾って現金9千円を換金したとして、遺失物横領と窃盗の疑いで書類送検し、停職1ヵ月の懲戒処分とした。前副署長は同日付で依願退職[27]。
- 2023年5月29日 - 県警組織犯罪対策課と監察課は、県警警備一課に勤める巡査長(32)が、他人に譲渡する目的で銀行口座を開設し、キャッシュカード1枚をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕した[28]。7月21日、県警は巡査長を懲戒免職処分とした[29]。
出典
『宮城警友』1984年11月号、宮城県警友会消費生活協同組合、14-15頁。
「在任中、パチンコカード拾い換金か 男鹿署前副署長 窃盗疑い 県警 書類送検 停職1ヵ月」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年3月1日、29面。
「県警現職警察官を逮捕 銀行からカード詐欺疑い」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年5月30日、29面。
「県警警察官詐欺事件 巡査長を懲戒免職処分」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年7月22日、26面。