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日本の俳優 ウィキペディアから
斉藤 暁(さいとう さとる、1953年10月28日[1][2] - )は、日本の俳優、声優。身長165cm、体重77kg。血液型はO型。趣味はトランペット。特技は殺陣、福島弁。所属事務所はオフィスPSC。
地元テレビ局で勤務する傍ら地元劇団に入団して演劇活動をはじめ、退団後に上京して劇団「自由劇場」に入団[1]。1986年、同劇団所属の大谷亮介、余貴美子と共に劇団東京壱組の創立メンバーとなった[3]。福島時代から合わせて約20年間に渡り数多くの舞台で活動[1]。
東京壱組入団した頃から、テレビドラマなど映像作品への出演が増えた[1]。1990年代には、スーパー戦隊シリーズ(テレビ朝日系)や『うたう!大龍宮城』(フジテレビ系)など特撮作品にも出演[3]。
1997年、『踊る大捜査線』の秋山春海副署長役、及び共演者の北村総一朗や小野武彦と作中で名乗った“スリーアミーゴス”で大ブレイク[1]。以降同シリーズの映画の他、舞台公演やCM・バラエティーにまで出演するほどの人気を獲得[1]。
1999年、『科捜研の女』に榎戸輝男役として出演(第1シリーズのみ)し、その後第5シリーズからは別役の研究員・日野和正として再登場し、以降レギュラー出演している。
2017年の連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)の米屋の店主・安部善三役では、娘役の伊藤沙莉とのテンポのいいやり取りが話題になった[4]。
2019年に福島県にある安達太良山観光大使に任命され、同年9月20日には福島県二本松警察署の一日警察署長を務めた[5]。
2022年公開の、出身地・福島県を舞台にしたアニメ映画『とんがり頭のごん太-2つの名前を生きた福島被災犬の物語-』では、ごん太の飼い主・富田清役の声を担当[1]。
『電磁戦隊メガレンジャー』や『科捜研の女』で監督を務めた田﨑竜太は、斉藤のセリフで視聴者が重要な情報を理解できると評しており、その演技力を評価している[6]。
趣味はトランペット演奏で(詳しくは後述)、狛江市の市民吹奏楽団などで演奏している。
実家は“でんき店”[注釈 1]を営んでおり、両親と兄のもとで育った[1]。父親の「将来息子たちに店を継がせたい」との考えにより工業高校電機科に進学したが、直後に「自分は、電機は好きじゃない」と気づいた[注釈 2]。高校卒業後に兄と共に家業を手伝ったが、渋々電機業に携わっていたため2年後に仕事が嫌になり、家業を継がせたい父親と取っ組み合いの大ゲンカになった[1]。
家出した後、地元のテレビ局に勤める友人から「1人空きがある」と聞いてそこで働くようになり、2年経った頃に地元の劇団に入って芝居をやり始めた[1]。その後職場で照明と大道具を一人で全て任されたことで体調を崩し、腎盂炎により1ヶ月間の入院生活を送った[1]。ちなみに実家のでんき屋は兄が継いだが、その後2011年の東日本大震災により倒壊したとのこと[4]。
地元の劇団で年1回の公演をやるなどして芝居の面白さを感じ始めたある日、同郷の画家・猪熊克芳と出会った。猪熊から「君は東京に行くべきだ」と発破をかけられた[注釈 3]ことがきっかけとなり、後日東京の劇団「自由劇場」の試験を受けて合格[1]。これを機に4年間勤めたテレビ局を辞め、地元劇団仲間の女性と結婚して郡山で妻との二人芝居をした後、上京した[1]。
上記の劇団「自由劇場」の入団試験では、審査員からどういう役者になりたいかを聞かれたが、よく分からずとっさに「日本一の役者になりたいです」と答えた。同劇団の入団後は福島訛りがなかなか取れず、稽古のたびに先輩たちから罵倒された[注釈 4]。訛りを直すのに苦労したが、先輩女優の吉田日出子には気に入られ、後に本人は「あの頃吉田さんの励ましの言葉がなければ、今の役者人生はなかったかもしれない」と述懐している[1]。売れない役者なため当時はバイトをしながら貧乏生活を送り、同劇団の舞台『上海バンスキング』で初めてギャラをもらった[1]。
ドラマ及び映画『踊る大捜査線』シリーズのスリーアミーゴス(北村総一朗、小野武彦)での出演シーンは、3つか4つしかないような簡単なシーンでも毎回何十回も念入りに練習を重ねてから本番に臨んだ。[注釈 5]。ただし、同シリーズの撮影期間中に取材を受けた時は、3人で「スリーアミーゴスのシーンの練習なんて全然やっていませんよ」と話し、陰で努力していることは言わなかった[3]。
アニメ映画『とんがり頭のごん太』では、原案著者の仲本剛が出した映画化の条件として「福島弁の言葉を大事にして欲しい」との強い要望があった[4]。これに絡んで福島県出身で、味のある演技力の斉藤の配役が真っ先に決まった[4]。出演を依頼された本人は、「東北の震災関係の作品ということで、何か一つでも僕にできることがあるということが嬉しかった」と語った[注釈 6]。
中学2年生の頃にトランペットの演奏を始め、社会人になってからしばらく辞めていたが、28歳頃から再びプライベートで演奏するようになった[4]。以降、仕事の合間を塗ってコンサートやジャズフェスティバルなどに演奏者として積極的に参加している[4]。
またトランペット演奏以外にも作詞・作曲を手掛けたり[注釈 7]、ヴォーカルを担当することもある[4]。60歳になった頃、還暦の記念にオリジナル曲『Beauty 安達太良(おっぱい山)[注釈 8]』を制作した[4]。2016年頃に“トランペットを演奏して時々歌う”というスタイルのバンドを結成した[4]。
プライベート以外では、2007年頃にバラエティ番組『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)の企画バンド『サザエオールスターズ』のメンバーとしてトランペットで参加[4]。2015年の映画『マエストロ!』では、ホルン(トランペットと同じく管楽器)を担当[4]。遡って2009年の映画『僕らのワンダフルデイズ』では、キーボードを担当したが鍵盤楽器なため勝手が違い、練習が大変だったとのこと[4]。
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