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日本のテレビドラマ番組シリーズ、およびその第1作目 ウィキペディアから
『あぶない刑事』(あぶないデカ)は、1986年10月5日から1987年9月27日にかけて日本テレビ系列で放送された連続テレビドラマ。その後、翌年にはテレビシリーズ第2作『もっとあぶない刑事』が放送された他、映画、テレビスペシャルといったシリーズ展開も行われた。「あぶデカ」または「あぶ刑事」という略称も用いられている。
あぶない刑事 | |
---|---|
ジャンル | 刑事ドラマ |
出演者 |
舘ひろし 柴田恭兵 浅野温子 仲村トオル ベンガル 山西道広 御木裕 秋山武史 衣笠健二 飯島大介 伊藤洋三郎 長谷部香苗 木の実ナナ 中条静夫 ほか |
製作 | |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
あぶない刑事 | |
プロデューサー | 初川則夫(日本テレビ) 福田慶治 伊地智啓 |
オープニング | 作曲:舘ひろし/編曲:志熊研三 |
エンディング | 舘ひろし「冷たい太陽」 |
放送期間 | 1986年10月5日 - 1987年9月27日 |
放送時間 | 日曜21:00 - 21:54 |
放送枠 | 日本テレビ日曜9時連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 51 |
もっとあぶない刑事 | |
プロデューサー | 初川則夫(日本テレビ) 伊地智啓(キティフィルム) 服部紹男 |
エンディング | 舘ひろし「翼を拡げて〜open your heart〜」 |
放送期間 | 1988年10月7日 - 1989年3月31日 |
放送時間 | 金曜20:00 - 20:54 |
放送枠 | 日本テレビ金曜8時連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 25 |
特記事項: 製作・著作:セントラル・アーツ |
再開発を間近に控えた横浜を舞台に、神奈川県警港警察署捜査課の刑事コンビ、タカこと鷹山敏樹(舘ひろし)とユージこと大下勇次(柴田恭兵)の破天荒な活躍を描いた刑事ドラマ。
銃撃・格闘戦などのアクションシーンに加えて、トレンディドラマを思わせる軽妙な演出や、都会的なファッション性などを盛り込んだ作風が特徴。それまでの刑事ドラマの視聴者層とは異なる若年層を中心に社会現象的なヒットとなり[1]、足掛け30年以上にわたって断続的に劇場映画などのシリーズ展開が行われている。
テレビシリーズは基本的に一話完結型であるが、シリーズの横軸として、広域暴力団「銀星会」との敵対関係も描かれている(後述)。各回につけられるサブタイトルは必ず二字熟語となっている。
1986年10月、テレビシリーズ第1作となる『あぶない刑事』が毎週日曜夜9時枠で放送開始。当初は2クール(半年間)で終了の予定だったが、回を重ねるごとに注目を集め、さらに2クール延長。結果1987年9月までの1年間放送された。この成功を受け、後番組には当初同じセントラル・アーツ製作による『あきれた刑事』が準備されていたが、1987年10月期の改編によるドラマ枠移動に伴って『あきれた刑事』は水曜20時放送となり、1966年1月スタートの『0011ナポレオン・ソロ』(第1シリーズ)以来4度の中断期間を置きながら通算21年9ヶ月放送された日曜21時の連続ドラマ枠は、本作を最後に事実上の廃枠となっている。
同年12月にはテレビシリーズの余勢を駆って、劇場映画第1作『あぶない刑事』が公開。配収は15億円を稼ぎ、1988年の正月映画第1位、同年邦画配収第3位のヒットを記録した。
1988年夏、劇場映画第2作『またまたあぶない刑事』が公開。同年秋からスタートのテレビシリーズ第2作『もっとあぶない刑事』放送に先駆ける形での公開であった。テレビシリーズ第2作は金曜夜8時枠に時間帯を移して2クール(半年間)放送、それに続く形で公開された劇場映画第3作『もっともあぶない刑事』をもってシリーズは一旦の区切りを迎えた。
続編を望む声に応え、『もっともあぶない刑事』から7年後の1996年秋、当時の主なオリジナルキャストが再結集する形で劇場映画第4作『あぶない刑事リターンズ』が公開された。これまでのシリーズ共通の敵組織だった広域暴力団・銀星会が『もっともあぶない刑事』で壊滅したため、新たな敵として、カルト犯罪組織が据えられている。舞台である横浜市中心部の風景も、休止期間中に行われた横浜みなとみらい21などの大規模な再開発事業によって大幅に変貌している。
『リターンズ』の一定の成功により、2年後の1998年秋、テレビと映画のメディアミックスによる『あぶない刑事フォーエヴァー』を制作。前編を『TVスペシャル'98』としてテレビ放送し、後編は劇場映画第5作『THE MOVIE』として公開された。
劇場映画第5作『あぶない刑事フォーエヴァー』から7年後の2005年3月17日、劇場映画第6作『まだまだあぶない刑事』が同日からクランクインすることが一部スポーツ紙により明らかになった。公開日は同年10月22日。
公開日である2005年10月は、シリーズ開始20年目突入の節目に当たったため、過去20年分のデータを収めたムック本や、過去の映画作品のサウンドトラックのコンプリートボックスなどが公開時期に併せて発売された。
2015年2月、東映ラインナップ発表会にて劇場映画第7作『さらばあぶない刑事』の製作発表とともに、本作を最後としたシリーズの完結が宣言された。公開日は2016年1月30日[2]。
2023年11月1日に都内で行われた製作発表会見にて、8年ぶりの新作となる劇場映画第8作『帰ってきた あぶない刑事』が2024年5月24日に全国公開されることが発表された[3]。
BS日テレでは、2024年4月3日から6月11日まで『あぶない刑事』が全話[注 1]放送され、6月12日から7月16日まで『もっとあぶない刑事』が全話放送された。
回 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 視聴率 | 備考 | 収録DVD |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1986年 10月5日 | 暴走 | 丸山昇一 | 長谷部安春 | 14.4% | Vol.1 | |
2 | 10月12日 | 救出 | 那須真知子 | 手銭弘喜 | 13.5% | ||
3 | 10月19日 | 挑発 | 柏原寛司 | 長谷部安春 | 14.9% | ||
4 | 10月26日 | 逆転 | 大川俊道 | 手銭弘喜 | 13.4% | ||
5 | 11月2日 | 襲撃 | 田部俊行 | 長谷部安春 | 14.5% | ||
6 | 11月9日 | 誘惑 | 柏原寛司 | 12.5% | |||
7 | 11月16日 | 標的 | 峯尾基三 | 村川透 | 12.1% | ||
8 | 11月23日 | 偽装 | 新井光 | 14.0% | |||
9 | 11月30日 | 迎撃 | 丸山昇一 | 西村潔 | 15.5% | ||
10 | 12月7日 | 激突 | 柏原寛司 | 長谷部安春 | 13.5% | 松山ロケ | Vol.2 |
11 | 12月14日 | 奇襲 | 大川俊道 | 西村潔 | 15.9% | 松村課長途中降板 | |
12 | 12月21日 | 衝動 | 新井光 | 村川透 | 13.8% | ||
13 | 12月28日 | 追跡 | 田部俊行 | 長谷部安春 | 9.6% | 松山・東予ロケ | |
14 | 1987年 1月4日 | 死闘 | 峯尾基三 | 村川透 | 9.8% | ||
15 | 1月11日 | 説得 | 大川俊道 | 長谷部安春 | 12.6% | ||
16 | 1月18日 | 誤算 | 柏原寛司 | 15.2% | |||
17 | 1月25日 | 不信 | 峯尾基三 | 村川透 | 15.3% | ||
18 | 2月1日 | 興奮 | 岡芳郎 | 17.4% | |||
19 | 2月8日 | 潜入 | 柏原寛司 | 一倉治雄 | 18.6% | Vol.3 | |
20 | 2月15日 | 奪還 | 大川俊道 | 成田裕介 | 15.2% | ||
21 | 2月22日 | 決着 | 田部俊行 | 西村潔 | 15.6% | ||
22 | 3月1日 | 動揺 | 新井光 | 17.4% | |||
23 | 3月8日 | 策略 | 手銭弘喜 | 15.3% | |||
24 | 3月15日 | 感傷 | 大川俊道 | 18.0% | |||
25 | 3月22日 | 受難 | 永原秀一 | 一倉治雄 | 19.9% | ||
26 | 4月5日 | 予感 | 柏原寛司 | 13.6% | |||
27 | 4月12日 | 魔性 | 田部俊行 | 村川透 | 18.9% | Vol.4 | |
28 | 4月19日 | 決断 | 峯尾基三 | 16.6% | 鷹山課長代理 | ||
29 | 4月26日 | 追撃 | 日暮裕一 | 長谷部安春 | 17.4% | ||
30 | 5月3日 | 黙認 | 永原秀一 | 15.0% | |||
31 | 5月10日 | 不覚 | 柏原寛司 | 原隆仁 | 19.6% | 大島(長崎県)ロケ | |
32 | 5月17日 | 迷路 | 岡芳郎 | 成田裕介 | 20.6% | ||
33 | 5月24日 | 生還 | 原隆仁 柏原寛司 | 原隆仁 | 17.6% | 長崎・佐世保ロケ | |
34 | 5月31日 | 変身 | 新井光 | 成田裕介 | 21.0% | ||
35 | 6月7日 | 錯覚 | 佐野日出夫 田部俊行 | 西村潔 | 18.5% | ||
36 | 6月14日 | 疑惑 | 大川俊道 | 21.3% | Vol.5 | ||
37 | 6月21日 | 暴発 | 柏原寛司 | 手銭弘喜 | 16.9% | ||
38 | 6月28日 | 独断 | 田部俊行 | 19.0% | |||
39 | 7月5日 | 迷走 | 峯尾基三 | 村川透 | 15.4% | ||
40 | 7月12日 | 温情 | 新井光 | 18.1% | |||
41 | 7月19日 | 仰天 | 柏原寛司 | 一倉治雄 | 21.8% | ||
42 | 7月26日 | 恐怖 | 大川俊道 | 21.0% | |||
43 | 8月2日 | 脱線 | 岡芳郎 | 長谷部安春 | 16.2% | ||
44 | 8月9日 | 苦杯 | 永原秀一 | 19.5% | Vol.6 | ||
45 | 8月16日 | 謹慎 | 田部俊行 | 成田裕介 | 22.9% | ||
46 | 8月23日 | 脱出 | 日暮裕一 | 18.5% | |||
47 | 8月30日 | 報復 | 峯尾基三 | 西村潔 | 20.3% | 仙台ロケ | |
48 | 9月6日 | 無謀 | いとう斗士八 | 一倉治雄 | 21.7% | ||
49 | 9月13日 | 乱調 | 新井光 | 西村潔 | 21.4% | 仙台・松島ロケ | |
50 | 9月20日 | 狙撃 | 田部俊行 | 原隆仁 | 22.9% | ||
51 | 9月27日 | 悪夢 | 大川俊道 | 21.5% |
基本的に前作と方向性に変化はないが、各人物の衣装がより豪華になったり、劇中音楽も新たに海外録音にて新録されるなどゴージャスさが増したシリーズとなった。視聴率も平均20%を超え、その人気が確固たるものとなった。なお、タイトルは『あきれた刑事』の企画時の検討タイトルを流用したもの。舘ひろし、仲村トオル、秋山武史は『ゴリラ・警視庁捜査第8班』(テレビ朝日)との掛け持ちのため、出演シーンの少ない回が散見される。
第6回ATP賞特別賞受賞作品。
回 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 視聴率 | 備考 | 収録DVD |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1988年 10月7日 | 多難 | 柏原寛司 | 長谷部安春 | 21.2% | Vol.1 | |
2 | 10月14日 | 攻防 | 岡芳郎 | 20.1% | 松村課長はこの回まで。 | ||
3 | 10月21日 | 閉口 | 峯尾基三 | 手銭弘喜 | 21.1% | ||
4 | 10月28日 | 奇策 | 新井光 | 20.4% | |||
5 | 11月4日 | 争奪 | 田部俊行 | 成田裕介 | 24.6% | ||
6 | 11月11日 | 波乱 | 柏原寛司 | 26.4% | テレビシリーズ最高視聴率 | ||
7 | 11月18日 | 減俸 | 峯尾基三 | 手銭弘喜 | 20.5% | ||
8 | 11月25日 | 秘密 | 新井光 | 20.8% | |||
9 | 12月2日 | 乱脈 | 岡芳郎 | 長谷部安春 | 18.0% | ||
10 | 12月9日 | 悪戯 | 永原秀一 平野靖士 | 20.3% | Vol.2 | ||
11 | 12月16日 | 結婚 | 柏原寛司 | 成田裕介 | 22.5% | 函館ロケ | |
12 | 12月23日 | 突破 | いとう斗士八 | 原隆仁 | 21.0% | ||
13 | 1989年 1月6日 | 代償 | 田部俊行 | 15.9% | |||
14 | 1月13日 | 切札 | 小野蘭子 | 成田裕介 | 19.8% | ||
15 | 1月20日 | 不惑 | 岡芳郎 | 一倉治雄 | 21.1% | ||
16 | 1月27日 | 異変 | 峯尾基三 | 長谷部安春 | 20.7% | ||
17 | 2月3日 | 乱心 | 永原秀一 | 18.7% | |||
18 | 2月10日 | 魅惑 | 峯尾基三 | 手銭弘喜 | 22.4% | 静岡・清水ロケ | Vol.3 |
19 | 2月17日 | 役得 | 平野靖士 | 22.2% | |||
20 | 2月24日 | 迷惑 | 田部俊行 | 長谷部安春 | 18.3% | ||
21 | 3月3日 | 傷口 | 新井光 | 手銭弘喜 | 18.3% | 静岡ロケ | |
22 | 3月10日 | 暴露 | 児玉宜久 | 長谷部安春 | 19.4% | ||
23 | 3月17日 | 心痛 | 新井光 | 一倉治雄 | 17.3% | ||
24 | 3月24日 | 急転 | 岡芳郎 | 長谷部安春 | 22.3% | ||
25 | 3月31日 | 一気 | 大川俊道 | 16.7% |
回 | 放送日 | タイトル | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
SP | 1998年8月28日 | あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98 | 大川俊道 柏原寛司 | 一倉治雄 | 25.7% |
劇場版 | 公開
年月日 |
タイトル | 脚本 | 監督 | 興行収入 |
---|---|---|---|---|---|
第1作 | 1987年 12月12日 |
あぶない刑事 | 柏原寛司 大川俊道 | 長谷部安春 | 26億円 (同時上映『七福星』) |
第2作 | 1988年 7月2日 |
またまたあぶない刑事 | 一倉治雄 | 18億円 (同時上映『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』) | |
第3作 | 1989年 4月22日 |
もっともあぶない刑事 | 柏原寛司 | 村川透 | 12億円 |
第4作 | 1996年 9月14日 |
あぶない刑事リターンズ | 柏原寛司 大川俊道 | 9億1000万円 | |
第5作 | 1998年 9月12日 |
あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE |
成田裕介 | 8億8000万円 | |
第6作 | 2005年 10月22日 |
まだまだあぶない刑事 | 鳥井邦男 | 8億1000万円 | |
第7作 | 2016年 1月30日 |
さらば あぶない刑事 | 柏原寛司 (協力:武藤将吾) | 村川透 | 16億2500万円 |
第8作 | 2024年 5月24日 |
帰ってきた あぶない刑事 | 大川俊道 岡芳郎 | 原廣利 |
系列は当時の系列。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | 日本テレビ | 日本テレビ系列 | キー局 |
北海道 | 札幌テレビ | ||
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
岩手県 | テレビ岩手 | 日本テレビ系列 | |
宮城県 | ミヤギテレビ | ||
秋田県 | 秋田放送 | ||
山形県 | 山形テレビ | フジテレビ系列 | 1作目のみ、遅れネット[注 8] |
山形放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
『もっと』のみ[注 9] | |
福島県 | 福島中央テレビ | 日本テレビ系列 | |
山梨県 | 山梨放送 | ||
新潟県 | テレビ新潟 | ||
長野県 | 信越放送 | TBS系列 | 1作目のみ、遅れネット |
テレビ信州 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
『もっと』のみ | |
静岡県 | 静岡第一テレビ | 日本テレビ系列 | |
富山県 | 北日本放送 | ||
石川県 | 北陸放送 | TBS系列 | 遅れネット |
福井県 | 福井放送 | 日本テレビ系列 | |
中京広域圏 | 中京テレビ | ||
近畿広域圏 | 読売テレビ | ||
鳥取県 島根県 |
日本海テレビ | 第1作は遅れネット | |
広島県 | 広島テレビ | ||
山口県 | 山口放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | |
岡山県 香川県 |
西日本放送 | ||
愛媛県 | 南海放送 | ||
高知県 | 高知放送 | ||
福岡県 | 福岡放送 | ||
長崎県 | テレビ長崎 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 |
|
熊本県 | くまもと県民テレビ | 日本テレビ系列 | |
大分県 | テレビ大分 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
宮崎県 | テレビ宮崎 | ||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 |
1作目は日曜深夜に遅れネット 『もっと』は同時ネット |
沖縄県 | 琉球放送 | TBS系列 | 1作目のみ、遅れネット |
沖縄テレビ | フジテレビ系列 | 『もっと』のみ、遅れネット |
遠方を舞台とした回がいくつかある。遠方ロケは都合5回行われた。港町・横浜と釣り合いを保つためか趣のある中小港湾都市や地方中枢都市が多く、三大都市が舞台の回はない。
各地では、横浜同様実際の街並みが効果的に使用され、実在の地名、施設名などがセリフの中に登場する。
どの回も地元関係者の多大な協力が得られており、本線走行中の路面電車でのアクションシーンや本物の警察署や交番で撮影している回もみられる。
製作協力・松山市観光課、菊間町商工観光課
車両提供・愛媛日産モーター(激突)、(旧)愛媛日産自動車(追跡)(ともに現・(新)愛媛日産自動車)
※当時、地元系列局である南海放送(RNB)ではロケ模様を紹介するミニ番組が製作されたり、ローカルニュースやラジオ番組でもロケの模様が取り上げられた。
※13話の劇中に登場した松山警察署は、実際の松山東警察署の庁舎とパトカーを使用して撮影された。また同回では、RNBアナウンサー戒田節子が端役で出演した。
製作協力・佐世保市観光課、大島町観光部、西彼町
車両提供・日産サニー長崎
※第33話の劇中に登場した交番は、本物の佐世保警察署京町派出所を使用して撮影された。
※第31話のロケ地のひとつである「大島造船所」は、劇場版第1作の終盤の犯人対決シーンでも使われた。
※現在、長崎県の日本テレビ系列局は長崎国際テレビ(NIB)であるが、ロケ当時は開局していなかったため、日本テレビ系とフジテレビ系列のクロスネット局であったテレビ長崎(KTN)がローカル枠で、ロケ模様を紹介するミニ番組などを制作していた。
製作協力・仙台市観光課、松島町
車両提供・仙台日産モーター
※第49話の劇中に登場した交番は、実際の塩釜警察署の松島交番を使用して撮影された。
※宮城テレビ放送(MMT)でもローカル枠で、ロケ模様を紹介するミニ番組などを制作していた。
製作協力・函館市観光課
車両提供・日産プリンス函館販売
※劇中に登場した函館西警察署は、実際の西署の庁舎を使用して撮影された。
製作協力・静岡第一テレビ(SDT)、静岡市観光課
※劇中に登場した静岡南警察署及び同署静岡市東豊田警察官派出所は、実際の南署の庁舎及び派出所を使用して撮影された。
※当時、静岡第一テレビではローカル枠でロケ模様を紹介するミニ番組が制作されたり、本社スタジオではニュースプラス1(ローカルパート)のスタジオセットを使用したロケも行われた。
※なお、このロケ回(第18、21話)は静岡第一テレビ開局10周年(当時)記念企画の一環であり、同局の本放送時には放送15秒前からその旨が告知された。
2012年8月28日、講談社(DVD制作:東映ビデオ)より隔週発売。『あぶない刑事』全51話を1巻につき2話(第2巻のみ3話)収録し、収録話に関するエピソード、使用された拳銃・車両、登場人物などの解説が収められた冊子も同梱。映像特典として映画メイキング(地上波Ver.)なども収録されている。全巻購入者には「あぶデカ港署公認 オリジナル手帳」がプレゼントされる。第1巻のみ790円、第2巻以降1590円。DVDはジャケット付トールケースに収納されている。
初回生産限定版(生産終了)。生産終了につき(再発売は行われていない)、入手困難。なお、単品が発売されている。下のあぶない刑事単品シリーズを参照。
封入特典
映像特典
詳細‐静止画による、それぞれのキャラクター別に、銃・車・バイク・ファッション等を解説
詳細‐「もっとあぶない刑事」放送1週間前に放送した「あぶない刑事」のダイジェストや「もっとあぶない刑事」の撮影風景、出演者インタビューを日本テレビ系列で1988年10月1日に放送された1時間番組。演出は成田裕介。
初回生産限定版(生産終了)
封入特典
映像特典
初回生産限定版(生産終了)。後に単品発売もされている。
DVD-BOX発売から約1年後に発売された。DVDにはディスク2枚が入っている。ディスク1枚につき4話または5話収録。特典映像が付いているためDVD-BOXの内容と大差は無いが、封入特典がついていない。
2005年7月21日発売。販売元:東映ビデオ
封入特典
完全予約限定特典
封入特典
完全予約限定特典
横浜市中区の山手・本牧・根岸エリアやその周辺が主に登場する。他には、中華街・山下公園・元町・馬車道・高島貨物駅・高島埠頭・新港埠頭やその周辺が頻繁に登場する。
港警察署として登場する建物の外観は何回か変わる。
テレビシリーズ第1作は中区本牧ふ頭の横浜船員教育センター。外観だけでなく第48話「無謀」では屋上も登場している。ただし、第28話「決断」だけは違う建物を使用した。『さらばあぶない刑事』では横浜水上警察署の外観として久しぶりに登場した。
劇場映画第1作『あぶない刑事』から第3作『もっともあぶない刑事』までは桜木町駅から程近い中区吉田町の大岡川沿いにある千代田生命ビル。現在は建て替えされて、テナントビルになる。また、千代田生命は経営破綻したため、ビルの名前も変更された。
劇場映画第4作『あぶない刑事リターンズ』から劇場映画第5作『あぶない刑事フォーエバー』までは中区本牧ふ頭の港湾職業能力開発短期大学校横浜校(愛称:ポリテクカレッジ横浜港または横浜港湾カレッジ)。テレビシリーズ第2作の「争奪」では、犯人を追跡するシーンで外観が登場した。また、『あいつがトラブル』では横浜港街警察署として、『俺たちルーキーコップ』では中浜警察署としてそれぞれ登場する。
劇場映画第6作『まだまだあぶない刑事』は港北区新横浜の「カリモク新横浜ショールーム」。
劇場映画第7作『さらばあぶない刑事』は関内の「神奈川中小企業センタービル」。ここでは外景撮影のほか、多目的ホールに港署1Fフロアのセットを組み、ロケ撮影の形で刑事部屋のシーンが撮られた。
2012年現在、本牧の米海軍住宅跡地はショッピングモールや住宅街として、高島貨物駅・高島埠頭・新港埠頭は横浜みなとみらい21として再開発され、テレビシリーズ当時の面影は段々と少なくなっている。
警察署内などのセット撮影は『もっともあぶない刑事』までは東京都調布市のにっかつ撮影所、『あぶない刑事リターンズ』から『まだまだあぶない刑事』までは練馬区の東映東京撮影所で行われていた。
テレビシリーズから『あぶない刑事フォーエヴァー』まで港警察署1Fフロアの内装の雰囲気はほぼそのままであるが、オレンジ色の内装になっていた。『まだまだあぶない刑事』では基本構造に変化はないが、天井が高くなっている。
テレビシリーズから『もっともあぶない刑事』までの作品で、犯人との銃撃戦やアジトなどのシーンでかなり頻繁に登場したのが、横浜市中区本牧の米海軍住宅跡地(セリフでは本牧基地跡)である。ただし、テレビシリーズが始まった1986年には、再開発計画が進んでおり、そのほとんどがすでに更地になっていた(テレビシリーズ第1作の第26話「予感」の尾行シーンでその造成地を通っている)。そのため、同跡地という設定で実際のロケに使用されたのは、埼玉県朝霞市の米陸軍キャンプ・ドレイク跡地であった。
劇場映画第1作『あぶない刑事』では、長崎県の大島造船所で終盤の対決シーンが撮られた。『あぶない刑事フォーエヴァーTHE MOVIE』では、日本石油(現:ENEOS)の協力で、同社の喜入基地にて終盤の石油タンカーでのシーンが撮られた。2000年代に入り、横浜市内や東京近郊でのカースタントシーンの撮影が困難になったことから、『さらばあぶない刑事』では諏訪市や四日市港で、『帰ってきたあぶない刑事』では神戸市のポートアイランドで大規模なアクションシーンが撮られた。
本作品は20年以上にわたる人気作品となったため、以下のパロディ作品が存在する。
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