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『じゃじゃ馬ならし』(じゃじゃうまならし)は、1993年(平成5年)7月5日から9月20日まで、フジテレビ系「月9」枠にて放送された日本のテレビドラマ。
主演は中井貴一と観月ありさ[1]。 なお、これまで続いていたテレビ大分での同枠同時ネットはこの作品が最後となった(次作『あすなろ白書』以降は異時ネットに降格)。
人気俳優の中井貴一と当時、人気絶頂であったアイドルの観月ありさの意外な競演で、平均21.8%[1]の高視聴率を獲得し、話題を呼んだ。他にも、ブレイク直前であった内田有紀、いしだ壱成、武田真治、本上まなみ、三井ゆりら若手が多く起用された。また、脇役陣は、珍しく悪役を演じた草刈正雄、西村雅彦といった熟練派で固められた。
ディレクターの星護が前作『放課後』で使用したガーゴイル像やP's Dinnerが再び登場し、以後『ヘルプ!』などでも使用されるなど、星の演出の定番となる。また、洋楽ミュージシャンの名前が劇中の様々な固有名詞に使われていた。
VHS、LD、DVD、Blu-rayなども含めて、ソフト化については実現していない。また、テレビでの再放送なども極端に少なく、動画配信サービスでも配信されていない幻の作品として知られている。
このドラマでの共演がきっかけで、中井は観月主演のドラマ『ヘルプ!』や『私を旅館に連れてって』などに度々友情出演している。
マーキュリーコーポレーション社員の山田隆一郎は、社長の北原まゆみと結婚するが、まゆみは結婚式が終わった直後に交通事故で死亡してしまう。さらに葬儀で悲しみにくれる隆一郎の前に、まゆみの娘と名乗る北原夏美が姿を現す。
父娘として二人で暮らすようになるが、経営の実権を狙う取締役久保田勝二の暗躍により突然、隆一郎は失脚して次期社長の座を追われてクビになる。さらに、まゆみの遺産であった豪邸をも手放さざるをえなくなり、木造オンボロのアパート『フィルコリンズ世田谷』に移り住む羽目となる。そして隆一郎は「夏美の父親代わり」になることと、夢であったテーマパーク、マーキュリーランドを建設しようとする。
仕事を失った隆一郎は、夏美の学費のためにアルバイトをしながら頑張ろうとするが、匿名の振り込みがあり、夏美の学費を賄えることになる。そして、マーキュリーコーポレーションにも社員として戻ることができた隆一郎は、亡くなったまゆみの夢であった「テーマパーク建設されるはずの土地」が久保田による商業開発が進められていることや、夏美を養女にしようとしていることを知り、入社を諦めて阻止しようとする。
匿名での振り込みは、アメリカにいる夏美の実の父親伊部真からだった。そして、その実父が夏美に会いに日本へやってきて、隆一郎に父親だと打ち明ける。そんな時、隆一郎に以前から好意を寄せていた亮子の気持ちに応えようと、隆一郎は亮子にプロポーズした。それを偶然聞いてしまった夏美は、自分が邪魔になるのではと思い、実父とアメリカで暮らすことを決意する。だが、それを知った隆一郎は空港へ行き夏美を止め、改めて一緒に暮らすことになる。
久保田の息子である久保田肇や、幼馴染の玉置亜矢の力を借りて、久保田の商業開発を阻止することに成功する。しかしそんな時、自分に片思いしている変わり者だと思っていた友人の清水直人が病気で亡くなってしまう。隆一郎を男性として意識し始めていた夏美は、友人の死によって「自分の気持ちに素直になろう」と思い、隆一郎に告白をする。
商業開発を失敗した久保田は、隆一郎を陥れようと『偽の帳簿』をでっちあげ、横領の罪で隆一郎は逮捕されてしまう。夏美は社員である亮子の助けも借り、本物の帳簿を手に入れることに成功し、隆一郎は釈放される。久保田は社長の座を追われることになり、隆一郎は再びマーキュリーコーポレーションの社長として、夢であるテーマパーク建設に意欲を見せるのだった。
夏美の告白に最初は戸惑っていた隆一郎も、亮子ではなく夏美が好きなことに気づき、2人は結婚することになる。2人の結婚式の場面で、ハッピーエンドで物語は幕を閉じようとするが……。
最終話のエピローグでは、後日談として、数年後、再び大波乱の運命が主人公二人に訪れることになるという「続編の予告編」が放送されている。これはこのドラマが「次回の予告編」を放送する形式であったため、「架空の予告編」として作られたものである。
よって、2022年現在に至るまで続編などは制作されておらず、一種のパロディー的な演出 (クリフハンガー) とされている。波乱万丈だった主人公たちが、今後も同様であるという内容である。
エピローグは、下記のような内容である。
また、この最終話の架空予告編の冒頭での「山田隆一郎のセリフ」は、最終話の編集終了後、最終チェックでどうしても納得できなかったプロデューサーが、このセリフを言わせるだけのために真夜中に中井を呼び出して収録したものである。
各話 | 放送日 | サブタイトル[3] | 脚本 | 演出 | 視聴率 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 7月5日 | 突然、父親になる | 神山由美子 戸田山雅司 | 星護 | 22.3% | ||
第2話 | 7月12日 | 突然、貧乏になる | 岡田恵和 | 20.7% | |||
第3話 | 7月19日 | 突然、信用を失う | 木下高男 | 22.5% | |||
第4話 | 7月26日 | 突然、ドレスを着る | 戸田山雅司 | 20.4% | |||
第5話 | 8月2日 | 突然、倒れる | 岡田恵和 | 河野圭太 | 20.7% | ||
第6話 | 8月9日 | 突然、実父が来る | 戸田山雅司 | 星護 | 23.5% | ||
第7話 | 8月16日 | 突然、お別れ | 岡田恵和 | 木下高男 | 19.6% | ||
第8話 | 8月23日 | 突然、プロポーズ | 河野圭太 | 22.2% | |||
第9話 | 8月30日 | 突然、走り出す | 戸田山雅司 | 木下高男 | 22.5% | ||
第10話 | 9月6日 | 突然、友人が死ぬ | 岡田恵和 | 星護 | 21.3% | ||
第11話 | 1993年9月13日 | 突然、逮捕される | 戸田山雅司 | 木下高男 | 23.9% | ||
最終話 | 9月20日 | 突然結婚する、が | 星護 | 21.9% | |||
平均視聴率 21.8%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
DVD販売などはされておらず、作品の人気に反して再放送などが極めて少ない作品であるが、全く放送されていないわけではない。スカパー!では定期的に再放送が行われている。過去にその一部ではあるが、一覧を挙げる。
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