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島根県・鳥取県のフジテレビ系列局 ウィキペディアから
山隂中央テレビジヨン放送株式会社(さんいんちゅうおうテレビジョンほうそう、San-in Chuo Television Broadcasting Co., Ltd.)は、島根県の松江市に本社を置き、島根県と鳥取県(山陰地方)を放送対象地域とするテレビジョン放送の特定地上基幹放送事業者。田部グループの一員で、フジ・メディア・ホールディングスの持分法適用関連会社[2]。
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種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | TSK、さんいん中央テレビ |
本社所在地 |
日本 〒690-8666 島根県松江市向島町140-1 |
設立 | 1969年1月17日(島根放送株式会社) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 8280001000253 |
事業内容 | 放送法に基づくテレビジョン放送その他一般放送事業 |
代表者 |
代表取締役会長 有澤寛 代表取締役社長 25代目田部長右衛門 |
資本金 | 4億円 |
売上高 | 45億0243万5334円(2022年度)[1] |
営業利益 | 1986万5831円(2022年度)[1] |
経常利益 | 2億1240万8825円(2022年度)[1] |
純利益 | 1512万4147円(2022年度)[1] |
純資産 | 98億6891万6771円(2022年度)[1] |
総資産 | 175億8793万8365円(2022年度)[1] |
主要株主 |
フジ・メディア・ホールディングス (19.8%) 田部美術館 (19%) |
主要子会社 |
TSKエンタープライズ ティーエスケイ情報システム |
関係する人物 | 24代目田部長右衛門 |
外部リンク | https://tsk-tv.com/ |
山隂中央テレビジヨン放送 | |
---|---|
英名 | San-in Chuo Television Broadcasting Co., Ltd. |
放送対象地域 | 島根県・鳥取県 |
ニュース系列 | FNN |
番組供給系列 | FNS |
略称 | TSK |
愛称 |
TSK 山陰中央テレビ さんいん中央テレビ |
呼出符号 | JOMI-DTV |
呼出名称 |
さんいんちゅうおうテレビ デジタルテレビジョン |
開局日 | 1970年4月1日 |
本社 |
〒690-8666 島根県松江市向島町140-1 |
演奏所 | 本社と同じ |
リモコンキーID | 8 |
デジタル親局 | 松江 43ch |
アナログ親局 | 松江 34ch |
ガイドチャンネル | 34ch |
主なデジタル中継局 |
浜田22ch 西郷49ch 鳥取36chほか主なテレビ放送局を参照。 |
主なアナログ中継局 |
浜田58ch 西郷47ch 鳥取24chほか主なテレビ放送局を参照。 |
公式サイト | https://tsk-tv.com/ |
特記事項: 開局当初の商号は、島根県域のテレビ局として「島根放送」(通称・テレビしまね)と呼んでいたが、鳥取県との相互乗り入れに伴い現商号に変更された。 |
登記上の商号は「陰」が異体字かつ「ョ」が大文字の「山隂中央テレビジヨン放送株式会社」であるが、対外的には「山陰中央テレビジョン放送株式会社」を用いている。通称は「TSKさんいん中央テレビ」。
コールサインはJOMI-DTV(松江 43ch / 1kW)、リモコンキーIDはキー局のフジテレビ・準キー局の関西テレビ等と同じ「8」(山口県における越境受信の際も同じ)。
2020年4月からのステーションキャッチコピーは「ハズムチャンネル」。
山陰両県の民放テレビとしては日本海テレビジョン放送(NKT)、山陰放送(BSS) に次ぐ第3局として開局した。NKTは鳥取県鳥取市、BSSは鳥取県米子市に本社・親局を置いており、島根県に本社・親局を置いている唯一のテレビ局となっている。なお、島根県に本社・親局を置く民放局は他にエフエム山陰(V-air)のみである。
たたら御三家の一つ、田部家が中心となり「島根放送株式会社」として設立された。初代社長にはのちに24代田部長右衛門となる田部智久が就任し、当初は島根県のみを放送地域としていた。1972年には鳥取県に放送地域を拡大した。これに先立ち、商号を「山隂中央テレビジヨン放送株式会社」に変更した。2016年、長男の25代田部長右衛門(2015年までは田部真孝[3])が社長に就任した[4]。
現在も田部グループの山陰中央新報社と公益財団法人田部美術館の2社で合計25%超の株式を保有しているが、中核会社である株式会社田部の持分比率については不明。一方で、キー局・フジテレビジョンの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスが筆頭株主となっており、2021年7月より同社の持分法適用関連会社となっている[2]。
いわゆる「UHF局大量免許」に伴い、山陰両県の最後発局として開局。開局時から一貫して、親局・中継局のすべてにおいてUHF帯のみを使用している。
毎年開催されている出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)は、24代田部長右衛門の尽力により誕生した[5]。TSKは大会運営に参画しており、TSKと山陰中央新報社、フジサンケイグループ各社、出資先のエフエム山陰などが後援している。全国中継についてはTSKが製作協力、フジテレビスポーツ局が制作を担っている[6]。
松江市西川津町721番地の初代社屋の老朽化を踏まえ、2010年に松江市向島町の松江地方合同庁舎隣接地(松江市ガス局跡地)を購入した。2代目社屋は2016年4月に竣工、同年8月29日付で全面移転した[7][8][9]。西川津町の旧社屋からの放送は2016年8月29日1時00分(8月28日25時00分)に終了し、向島町の新社屋からの放送は8月29日5時24分30秒のオープニングより開始した[10]。地上デジタル放送完全移行後初となる民放テレビ局の本社移転であった。
向島町の建設予定地は、2011年から新社屋が着工するまでの間、暫定的にイベント広場「TSKエリア8」(ティーエスケーエリアはち、通称:エリハチ)として利用された[11]。自由の女神風のえいっとくんのパネルが設置されていた。「エリ8」の名称は、移転完了後も向島町の本社敷地の名称として使用されている。移転後初の週末となる2016年9月3日からの2日間、新社屋披露イベント「エリ8祭り」が開催され、移転記念特番『ヤッホー!SPECIAL 宮根誠司のNEXT SAN-IN』の公開生放送が行われた。エリ8では、各種イベントが不定期開催されている。2代目社屋のSTL鉄塔からは松江駅北口が展望でき、夜間は日没から22時の間、ライトアップが行われている。光源は環境に配慮したLED照明[12]。
新社屋への全面移転後、西川津町の初代社屋は解体された。2019年7月28日、跡地に住宅展示場「TSK住マイルスクエア」が開業した。同地区が文教地区であることから分譲売却型を採用しており、2020年9月27日の運営終了後はそのまま住宅地に移行した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年4月28日から5月17日の間は臨時休業を余儀なくされた。
企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[13][14][15][16]
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
4億円 | 800,000株 | 108 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
フジ・メディア・ホールディングス | 158,000株 | 19.75% |
田部美術館 | 152,000株 | 19.00% |
一畑電気鉄道 | 62,000株 | 7.75% |
関西テレビ放送 | 54,000株 | 6.75% |
山陰中央新報社 | 50,000株 | 6.25% |
島根県信用農業協同組合連合会 | 48,000株 | 6.00% |
山陰合同銀行 | 40,000株 | 5.00% |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 |
---|---|---|---|
4億円 | 10億円 | 500円 | 800,000株 |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|---|---|
4億円 | 10億円 | 500円 | 800,000株 | 116 |
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
4億円 | 800,000株 | 114 |
島根新聞社(のちに「山陰中央新報社」に商号変更)は、田部家傘下の松陽新報、読売新聞傘下の山陰新聞の統合(新聞統制)により誕生した。のちに読売新聞の全持分を田部家が取得したが、提携関係は継続した[6]。
テレビ時代を迎えた1960年代、田部家が中心となり「島根放送株式会社」が設立された。当初、読売新聞との関係から、読売系の日本テレビ系列 (NNN/NNS) への加入を希望していたが、日本テレビ側が人口規模の少ない島根県での新局開局に消極的だった。対して当時のフジテレビは「UHF大量解放」に乗じたネットワーク拡大に積極的であったため、フジサンケイグループ創業者の鹿内信隆と旧知の仲にあった竹下登の仲介によりフジテレビ系列 (FNN/FNS) への加盟が決定した。なお江戸時代、竹下家は田部家傘下の庄屋を務めており、その子孫である竹下登は23代田部長右衛門の支援を受けていた[6]。
1970年、島根放送は島根県初のテレビ局として「テレビしまね(Television Shimane K. K.)」が開局した。略称は「TSK」であり、当初は島根県のみを放送対象地域としていた。1972年には鳥取県に放送地域を拡大するのにあたり、商号を「山隂中央テレビジヨン放送株式会社」に変更した。翌1973年には、島根新聞社が「株式会社山陰中央新報社」に商号変更した[6]。
なお、日本海テレビジョン放送(NKT)は、日本海新聞社(旧社)と産経新聞社[注 8]が中心となり設立され、1959年3月3日に鳥取県を放送対象とするテレビ局として開局した。開局当初、ラジオ東京(現:TBSテレビ)をキー局とするジャパン・ニュース・ネットワーク(JNN)に加盟し、日本テレビより一部番組の供給を受けていた。同年12月にラジオ山陰(BSS、現:山陰放送)が島根県を放送対象とするテレビ放送開始すると、NKTがJNNを離脱し、新たにBSSがJNNに加盟。数年後にNKTは日本テレビ系列(NNS・NNN)に加盟した。1972年にTSKとBSSが鳥取県へ、1975年にNKTが島根県へテレビ放送の対象地域をそれぞれ拡大する(いわゆる「電波相互乗り入れ」)と、親会社の新聞系列とテレビ局の系列が逆転するという、いわゆる「腸捻転」現象が生じたが、1978年に読売・日テレ系の保有するTSK持分と、フジサンケイ系の保有するNKTを交換する株式譲渡が行われ、腸捻転現象は解消した[6]。
2011年7月24日停波時点。
2023年4月現在[19]。
太字は同時ネット。制作局の表記のない番組はフジテレビ制作。
制作局の表記のない番組はテレビ朝日制作。
制作局の表記のない番組はテレビ東京制作。
※2023年4月現在はなし。
※は、番組自体は継続中。
ほか
現在のマスコットキャラクターは『えいっとくん』である。2003年頃に登場し、産まれたときはまだ名前がなく名前を一般募集したところ、600通もの応募が来た。当時から2006年10月1日の地上デジタル放送開始を控え、TSKに割り当てられたリモコンキーID「8」の英語「エイト」と「えい!と目標に向かって元気に発するかけ声」をイメージし「えいっとくん」と名付けられた。公式ウェブサイトのfaviconにも用いられている。誕生日は8月8日で、2018年4月にはキャラクターデザインが変更された。変更後のデザインは、松陽デザインラボが担当している 。
2000年頃には、ローカルヒーローブームを狙って『地上波戦隊TSK』というキャラクターを導入したこともある。
「TSK」のロゴは現行のもので4代目になる。
2016年から日本海テレビジョン放送(NKT)および山陰放送(BSS)と3局合同で「山陰地区民放テレビ3局共同キャンペーン」を実施しており、2019年6月に総務省中国総合通信局長からNKTおよびBSSとともに「電波の日」中国総合通信局長表彰を受けた[22]。
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