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日本の作曲家、編曲家 (1931-2021) ウィキペディアから
菊池 俊輔(きくち しゅんすけ、1931年11月1日[4][5][6] - 2021年4月24日[1][2][3])は、日本の作曲家、編曲家。青森県弘前市出身[7][5][6]。日本大学藝術学部音楽学科卒業[7]。
1961年に映画『八人目の敵』で映画音楽家としてのデビューを果たした[7][4][5][6]後、1963年にはテレビドラマ『野菊の墓』で初のテレビ劇伴を担当した[7]。
それ以来、テレビ番組や映画の劇伴・主題歌を手掛けてきた[3]。
1931年(昭和6年)、鮮魚店の長男として生まれる。幼少のころから映画好きで、弘前市内と青森市内の映画館をほとんどハシゴしたという[8]。
青森県立弘前工業高等学校機械科を卒業後[7]、日本大学藝術学部音楽学科に入学し作曲を専攻[7]。大学卒業後、プロの映画音楽家を目指して木下忠司に師事[5][6]。
1961年(昭和36年)、映画『八人目の敵』で劇伴デビュー[7][4][5][6]。これ以降、東映作品を中心に映画音楽を手掛けるようになる[7]。1973年(昭和48年)、「女囚さそりシリーズ」の主題歌「怨み節」がヒット。同曲は後年、ハリウッド映画『キル・ビル』でも使用された。1963年(昭和38年)にはテレビドラマ『野菊の墓』で初のテレビ劇伴を担当[7]。『キイハンター』『Gメン'75』といったアクションドラマや「赤いシリーズ」『スクール☆ウォーズ』『暴れん坊将軍』『若大将天下ご免!』などのさまざまなジャンルの音楽を担当した。
1965年(昭和40年)の『宇宙パトロールホッパ』以降、アニメーション作品や特撮番組の音楽制作にも携わるようになり、『タイガーマスク』や「仮面ライダーシリーズ」『ドラえもん』などの作品を手掛けた。日本音楽著作権協会の「JASRAC賞」で、外国からの年間著作物利用料収入が最も多い作品に与えられる「国際賞」を複数の作品で受賞している[9]。特に『ドラえもん』に関しては、第2作第1期が終了した2005年以降も多数の企業のCMやアメトーーク!や出川哲朗の充電させてもらえませんか?、5時に夢中!など多くのテレビ番組で使用される。
2000年代に入ってからは2005年にリメイク版『赤い疑惑』の音楽を担当したほか、「スーパー戦隊シリーズ」の一部の挿入歌の作曲を手掛けた。2017年に病気療養のため作曲活動を休止し[9]、2021年4月24日、誤嚥性肺炎により東京都内の療養施設で死去した[1][2][3]。89歳没。
東映刑事ドラマの『キイハンター』『Gメン'75』、アニメの『ドラえもん』『Dr.スランプ アラレちゃん』「ドラゴンボールシリーズ」、特撮の「仮面ライダーシリーズ」、時代劇の『暴れん坊将軍』など、多くの担当番組がシリーズ化され、「菊池俊輔が音楽を担当すれば、番組もヒットする」と言われることもある[8]。
明快なブルース・ペンタトニックを基本とする16ビートの音楽が特徴で、ファンには「菊池節」として親しまれている。『ゲッターロボ』、『鉄人タイガーセブン』、『アイアンキング』の主題歌など、畳み掛けるようなブラスと勇ましいドラムスが印象的。菊池のメロディは最高音で終わらず、下がって終わることが多い。『仮面ライダー』や『暴れん坊将軍』などアップテンポの作品が大半を占める中、12/8を基本とする『ドラえもん』のテーマ音楽やスローテンポが多くほのぼのとした劇中BGMはむしろ例外に属するが、番組が長く親しまれるにしたがって最もよく知られたメロディとなった。主題歌・挿入歌の間奏に、歌唱部分のそれとは異なる独自のメロディを載せる傾向があり、間奏が2か所ある曲では2回とも異なるメロディが使われることもある(「その名もタクマ宇宙パイロット」など)。勇ましくアップテンポな楽曲ばかりでなく、「みなし児のバラード」(『タイガーマスク』のED)、「ロンリー仮面ライダー」(『仮面ライダー』のED)、「たたかいのバラード」(『大空魔竜ガイキング』の挿入歌)など、バラードも得意である。また、『新造人間キャシャーン』のように、主題歌は典型的な「菊池節」を踏襲していながらも、BGMはストーリー展開に合った悲劇的なものを多用するという使い分けも行う。
多くの楽曲で歌唱を担当した水木一郎は、菊池の作風について「雪国出身者ならではの日本の匂い・哀愁的なニュアンスを持っている」と評している[10]。
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