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1975年に公開された日本のアニメ映画 ウィキペディアから
『宇宙円盤大戦争』(うちゅうえんばんだいせんそう 英文:Great Battles Of Flying Saucers[1])は、1975年7月26日に東映まんがまつりの一編として公開された、東映動画製作の30分の短編劇場用ロボットアニメ。もともとの企画は当時のUFOブームがキッカケとなっている[3]。
原作としてクレジットされているダイナミックプロは、東映動画からの要請で企画の途中から参画し、基本設定やプロットの洗い直しとキャラクターデザインを担当した[4]。メカデザインにも多くのアイディアを提供しているが、UFOロボットなどの円盤類は初期のコンセプトデザインを担当した小林檀のデザインがベースとなっており[5]、ガッタイガーやその他のメインメカも美術設定の辻忠直によるデザインとなっている[5][6]。
同年10月から放送が始まったテレビアニメ『UFOロボ グレンダイザー』のパイロットフィルムの役割を果たしており[3]、『グレンダイザー』第72話は本作のストーリーのリメイクとなっている[注釈 2]。
ヤーバン帝国に故郷・フリード星を滅ぼされたデュークフリード王子は、フリード星の科学の粋を集めた超兵器・ガッタイガーで宇宙へと脱出した。ヤーバン軍の追撃を逃れて地球にたどりついたデュークフリードは、宇門宇宙科学研究所の宇門源蔵所長に助けられ、地球人・宇門大介として平和に暮らしていた。しかし、全宇宙征服のためにガッタイガーを欲していたヤーバン軍の捜索の魔の手はついに地球にも及び、地球各地は円盤部隊による攻撃にさらされる。一方、ガッタイガーの引き渡しを要求するヤーバン軍の総司令官であるテロンナ王女はデュークフリードの幼馴染みであり、本心ではデュークフリードを連れ帰って昔のように仲睦まじくくらすことこそ総てであった。デュークフリードは苦悩した末に、地球人・宇門大介としての平和な生活に戻れない事を承知で、地球を護るためガッタイガーに乗り込んでヤーバン軍に立ち向かう。
円盤型メカ・スペイザーに巨大ロボット・ロボイザーが合体してガッタイガーとなる。全長26メートル、全幅20メートル[8]。光量子[注釈 5]エンジンを積み、光量子[注釈 5]エネルギーで動く[8]。ヤーバン軍がその奪取を狙う、フリード星の科学の結晶である超兵器。5年前に地獄谷に不時着して後、地中深くに封印されていた。円盤部隊を単機で殲滅できるほどの高い戦闘力を誇る。
円盤とロボットが合体するというコンセプトは後の「グレンダイザー」と同様だが、デザインは大きく異なる。合体コードは「ギャザー、ガッタイガー!」。ロボイザーが分離する時のコードは、「ブレイクアップ、ロボイザー!」。
ガッタイガーには、次の4大兵装がある。なお、ロボイザーは130万馬力[8][9]の怪力を誇るが、武器の有無は不明[注釈 6]。
ガッタイガーの操縦キーにして、大介がデュークフリードの姿へと戻るための変身アイテム。当時発売されたミニカードには“フォトンエネルギー発射装置である”との説明がある[10]。中央部まで被っているキャップ[注釈 8]を捻ることでガッタイガーを起動させ(起動コールは「ガッタイガー、ゴー!」)、遠隔操作で呼び寄せることができるほか、ロボイザーのコクピットにセットすると始動キーにもなる。またそのキャップを捻って引き抜くことによって、大介は戦闘コスチュームのデュークフリードへと変身できる(抜いた後のキャップをどうしているのかは描写が無い)。なお松本めぐむによるコミカライズ[13]では、キャップから引き抜くのではなく2分割することによって変身しており、変身完了後はまた元通りにくっ付けて使用する様子が描かれている[16]。
スターカーは武器としての機能も持っており、次の2つの装備がある。
2022年9月現在、いずれも当時の掲載のみで単行本には収録されていない。
初商品化は東映ビデオから『劇場版マジンガーシリーズ 3』[36]として『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』とのセットでビデオカセットテープ (βII/VHS)が発売された。LDの劇場版マジンガーシリーズには収録されなかったが、その後DVD『マジンガー the MOVIE 永井豪スーパーロボットBOX』[37][38]やBlu-ray BOX[39]に収録された。
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