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札幌駅バスターミナル(さっぽろえきバスターミナル)は、北海道札幌市中央区北5条西2丁目の札幌駅南口に所在した、自動車ターミナル法による一般バスターミナルの名称[1]。札幌市独自の分類では「都心バスターミナル」とされる[2]。
本項では閉鎖に伴い移設された仮設バスのりば、および他の札幌駅周辺に発着するバス路線についても扱う。
1978年(昭和53年)9月1日供用開始。札幌市により設置され、管理運営は北海道旅客鉄道(JR北海道)関連会社の札幌駅総合開発が行っていた。2021年(令和3年)12月の平日1日あたり、スクールバス等の非公示便および定期観光バスを除く発着便数は、バスターミナル・路上(駅前、北口)停留所を合わせて2,312便(感染症流行による一時運休便を含む)[2]。
「札幌エスタ(2023年8月31日閉館)」の1階にあり、札幌市と北海道内の主要都市を結ぶ都市間高速バスや市内線が数多く発着していた。北・中・南の3つのレーンを有し、1〜18番の通し番号が割り当てられていた(例:南レーン14番のりば)。北レーン6番のりば後方の構内に降車場が設置されており、法令上ののりば数は計19ヶ所となる[1]他、バスターミナル入口脇に各事業者が設置した降車専用停留所があった。各レーンは階段と構内中央の遮断機付きの押しボタン式信号機を設置した横断歩道で結ばれていた。
札幌発着の都市間高速バスの大半は当バスターミナルを起終点とするが、一部は札幌ターミナル(大通東1丁目)や大通バスセンター(南1条東1丁目)始発となる。過去に利用者より当バスターミナルに発着を集約するよう要望が寄せられていた[3]が、バス事業者側からは収容量の限界や深夜便の発着時間帯にバスターミナルが閉鎖されてしまうことなどを挙げており、改善された路線は一部にとどまった。
2030年度末予定の北海道新幹線札幌延伸に向けた再開発事業に伴い、札幌駅バスターミナルは2023年(令和5年)9月30日で閉鎖され、後述するように同年10月1日からは新たに仮設バスのりばが札幌駅南側周辺に分散して設置された。バスターミナル内にあった各バス会社の窓口も同様に移転された[4]。
新幹線の札幌駅に直結するバスターミナルを新設し、駅周辺に分散するバス乗降場を集約する「バスタプロジェクト」が2023年3月に事業化された[5]。国土交通省北海道開発局札幌開発建設部が事業主体となり、新ターミナルを建設する「札幌駅交通ターミナル整備事業」が進められている。
停留所名はじょうてつが「札幌駅」、他はすべて「札幌駅前」。
札幌駅南口側は従来より、バスターミナル外の路上にも停留所が配置されていた。前述の札幌駅バスターミナルの一時閉鎖に伴い、札幌駅バスターミナルに乗り入れていた各都市間バス・路線バスは札幌駅南側に分散してバス会社ごとに再配置され、のりば番号も再編された[4]。
のりば説明にて「既設」とあるのりばは、札幌駅バスターミナル一時閉鎖以前から既に設置されているが、のりば番号は変更されている場合がある。また、降車に関する説明がないのりばは、のりば至近に降車停留所を設置、またはのりばにて降車も扱う。
2024年(令和6年)12月1日現在。路線詳細は営業所記事・路線記事・事業者記事を参照。
北3条西4丁目の日本生命札幌ビル西側(1番 - 4番)と東側(5番 - 7番)。地下鉄さっぽろ駅10番出入口または札幌駅前通地下歩行空間2・4番出入口が最寄り。主に各方面への都市間高速バスが集約されている[4][11]。
中央バス(および共同運行各社)の降車は北2条西3丁目(sitatte sapporo前)で扱う(混雑などで利用できない場合は5番から7番のりばも降車場として利用[12])ほか、札幌北IC経由の便は#ホクレンビル前のみで扱う。なお、中央バスが営業協力し札幌行降車のみで札幌駅バスターミナルに乗り入れていた斜里バスの斜里町発イーグルライナーは、既設の「北2条西3丁目」停留所を終点に変更し、仮設降車場に乗り入れない[13]。
道南バスは北5条通の大規模工事に伴う交通規制のため、30番のりばで扱っていた乗降取り扱いを休止し、既設の「北2条西3丁目」停留所を「札幌駅前(北2西3)」に改称して新たな終点とする。乗車は7番のりばのみとなる[14]。
北4条西2丁目のさっぽろ東急百貨店南口、地下鉄さっぽろ駅13・14番出入口付近に既設。中央バスの主に豊平区・清田区方面の一般路線バスが使用する[4][16][17]。
北3条西3丁目の旧ヒューリック札幌ビル(みずほ銀行札幌支店)前、地下鉄さっぽろ駅9番出入口(閉鎖中)付近に既設。中央バスの主に白石区方面の一般路線バスが使用[4][16]。
北4条西3丁目の旧札幌西武南口(北4西3地区市街地再開発予定地南側)に既設。中央バスの主に北区・東区方面の一般路線バスが使用[4][16]。JRバスの16番のりばと隣接。
北3条西1丁目の札幌ブリックキューブビル西側、地下鉄さっぽろ駅22番出入口付近に既設。中央バスの札幌ターミナル行一般路線バスが使用[16]。至近に中央バス「北3条西1丁目」停留所があるが、停留所名が異なるため本項目では扱わない。
北4条西4丁目のニュー札幌ビル・三井のリパーク札幌駅南口前(11 - 13番)と向かい側の日本生命札幌ビル北側(14・15番)。地下鉄さっぽろ駅8・10番出入口が最寄り。降車は、啓明線は西5丁目通(リパーク札幌駅南口西側)、日勝線は15番のりば、その他は札幌駅前通(地下鉄さっぽろ駅3・6番出入口付近)で扱う[4][18][19][20]。
北4条西3丁目の旧札幌西武南口(北4西3地区市街地再開発予定地南側)に既設[4][19]。中央バスのC6番のりばと隣接。
北4条西1丁目のホクレンビル西側、地下鉄さっぽろ駅23番出入口付近。じょうてつの降車は旧札幌エスタ前で扱うが、混雑や工事などで使用できない場合は共済ビル前の臨時降車場で扱う[4][20][10][16]。
ホクレンビル北側の道路を挟んだ向かい側、北5西1・西2地区市街地再開発予定地前(北5条手稲通東向き)[4]。
乗車は32番のりば、降車は31番のりばと32番のりばのいずれかで扱う。
北3条西3丁目のN・北3西3ビル(常口アトム札幌駅前店)東側に北海道バスが乗車停留所を設置。2024年(令和6年)8月1日に北4条西3丁目の北4西3地区市街地再開発予定地東側から移設。降車は#ホクレンビル前で扱う[4][23][24]。
北4条西4丁目の伊藤・加藤ビル北側(北海道日本ハムファイターズオフィシャルストア ON-DECK前)に北都交通が停留所を既設。降車は、新千歳空港発普通便は北4西3地区市街地再開発予定地東側(移設前の33番のりば付近)、同直行便は#ホクレンビル前、丘珠空港発は当停留所で扱う[4][25][26][27][28]。
根室市発のオーロラ号(北都交通・根室交通)、稚内市発の特急わっかない号(北都交通・宗谷バス)、枝幸町発の特急えさし号(宗谷バス)が当停留所で降車のみ扱う[29][30][31]。
札幌駅北口広場内(東側)。中央バスの主に北区・東区方面、じょうてつおよび観光バス・送迎バスが発着[32][4]。中央バスの路線詳細は営業所記事を参照。
2023年(令和5年)12月1日現在。
札幌駅バスターミナルの閉鎖に先立ち、2023年(令和5年)9月1日より中央バスの定期観光バスのりばが札幌駅北口のタクシーのりば側(西側)に変更された[9]。
スキーバス(冬期運行)の降車は、南口側の空港連絡バスのりばで扱う[33][34]。
創成川通沿いに既設されている「北5条西1丁目」停留所には、札幌駅前や札幌駅北口に乗り入れない中央バスの石狩市行が主に停車する。また、北区方面では札幌駅前・札幌駅北口を経由する一部の路線バスも停車する[35]。
2023年(令和5年)12月1日現在。
2023年(令和5年)9月30日まで。
※かつてはレーン毎にナンバリング設定がされており、それぞれ北レーン1 - 6・中レーン1 - 6・南レーン1 - 6として標記されたが、JRタワー開業を機に通しに改められた。
停留所としての呼称は各社で異なり、JRバスが「JR札幌駅」、中央バス(および各共同運行会社)と沿岸バスが「札幌駅前ターミナル」、道南バスが「札幌駅前」、じょうてつが「札幌駅」である。
主にJRバスの都市間高速バスと西区・厚別区方面が使用する[36][37][38]。路線詳細は路線記事を参照。
JRバスの中央区方面、じょうてつの南区方面、道南バス、沿岸バス、中央バス(一部)の都市間高速バスが使用[36][37][38]。JRバスと中央バスの路線詳細は営業所記事を参照。
各路線、西11丁目駅経由。
直行便を除く各路線、すすきの・南21条西11丁目・藻岩高校経由。
※快速7・快速8の豊平峡温泉行は「H」、定山渓温泉行は「J」が系統番号の末尾に併記される。
中央バスおよび共同運行会社の都市間高速バス(一部除く)、定期観光バスなどが使用[36][38]。路線詳細は営業所記事(一部路線記事)および共同運行事業者記事を参照。
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