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区間外乗車(くかんがいじょうしゃ)とは、JR線で特例とされるものの一つである。本特例に基づき、旅客は別運賃を要さずに当該区間を乗車することができるが、区間外乗車中は途中下車することはできない。
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旅客営業規則第160条の2[注 2]により、当該区間の区間外乗車をすることができる。
本特例に基づき、区間外乗車ができる区間は次の区間である[1][2]。
いわゆる「分岐駅通過の特例」である。
旅客営業規則第160条の4[注 4]は、列車が次の左側の駅を通過するため左側の駅と右側の駅との間を折り返し乗車する場合は、当該区間内において途中下車をしない限り、旅客は別運賃を要さずに、当該区間の区間外乗車をすることができることを定めている。なお、定期券の場合は本特例は適用されない。
2024年(令和6年)現在、区間外乗車ができる区間は次の区間である[4]。
旅客営業規則第160条の5[注 6]は、「矢野駅以遠(坂駅方面)の各駅と三原駅以遠(糸崎駅方面)の各駅相互間を乗車する旅客が、新幹線に乗車(広島駅・東広島駅間を除く) する場合は、規則第16条の2第2項の規定にかかわらず、三原駅・広島駅間を同一の線路とみなして、広島駅・海田市駅間において、途中下車をしない限り、別に旅客運賃を収受しないで当該区間について乗車券面の区間外乗車の取扱いをすることができる。」と定めている。これにより、この区間の分岐駅通過を行う場合、通常は本特例が適用される。
一方、旅客営業規則第16条の2第2項では三原駅・広島駅間は新幹線と在来線を別線扱いすると定めている[注 8]。このため、分岐駅通過の特例を使わずに乗車券を購入することが可能である。
この区間は、旅客営業規則第16条の2第3項に基づき、新幹線と在来線は別線扱いである。しかしながら、旅客営業取扱基準規程第43条の2により、以下に掲げる各駅相互間を乗車する旅客が新幹線(小倉駅・博多駅間)に乗車する場合、西小倉駅・小倉駅間又は吉塚駅・博多駅間において途中下車ができないものの、当該区間の営業キロを除いた乗車券を購入することができる。この場合、旅客営業取扱基準規程第151条の3に基づき、分岐駅通過の特例が適用される(旅客営業取扱基準規程第43条の2および第151条の3第2項)。
これは、旅客営業規則第160条の6[注 9]、第172条の2[注 10]および第175条の2[注 11]に基づくものである。当該区間を折り返して運転する直通列車に乗車する場合、旅客は同区間の運賃・料金を要さずに乗車することができる。
当該区間は、次に掲げる区間である。なお、右に●が記された区間は、分岐駅通過列車に対する区間外乗車の取扱いの特例も適用される区間である。また、☆が記された区間は、特定の分岐区間に対する区間外乗車の取扱いの特例も適用される区間である。
上記のように多数設定されているが、2024年(令和6年)現在定期列車があるのは、西小倉駅・小倉駅間のみである。
これは、旅客営業規則第70条の2および同条第2項[注 14]に基づくものである。一般には、列車特定区間と呼ばれる。当該区間を直通する列車(一部は急行列車[注 15])に乗車する場合には、途中下車しない限り、より短い経路の距離で運賃・料金を計算する。また、旅客営業規則第160条の7[注 16]では、列車特定区間を含む乗車券で当該列車に乗車することができることを規定している。
当該区間は、次に掲げる区間である[5]。
窓口や指定席券売機で当該列車の特急券と同時に乗車券を購入する場合、旅客からの申し出がなくても本特例が適用されるようになっている。
偕楽園駅は上り列車が全て通過する[注 18]関係で、以下の区間を区間外乗車することができる[6]。2023年2月11日より。
旅客が区間外の駅で下車を希望する場合、当該区間の運賃は別途必要になる(原券が下車前途無効の場合は区間変更の取扱いとなる)。このため、旅客は当該区間の往復の旅客運賃(料金)を支払わなければならない[4]。
上記の理由により、一部駅では復路専用乗車券を常備している。これは、旅客が往路の出場時に復路の運賃も支払うために一部駅で発売されているものである。
旅客営業規則第160条の2および第160条の4第2項より、第156条第2号に定められた大都市近郊区間を、第157条第2項に基づく選択乗車をする場合(いわゆる大回り乗車など)、これらの特例が適用されることがある。このため、大都市近郊区間内相互発着でありながら、同じ駅を2度以上経由することがある。詳細は、大都市近郊区間 (JR)#大都市近郊区間と他の運賃制度の特例を参照されたい。
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JR以外の鉄道事業者でも類似した制度を定め、旅客の利便性を図っている場合がある。
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