宇土駅
熊本県宇土市三拾町にある九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
熊本県宇土市三拾町にある九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
宇土市の中心駅である。鹿児島本線を所属線[3]とし、当駅を起点とする三角線を加えた2路線が乗り入れる。なお三角線の列車は全て鹿児島本線熊本駅を起点としており、熊本駅 - 当駅間と三角線を合わせて「あまくさみすみ線」の愛称が用いられている。
かつては鹿児島本線優等列車がごく一部停車していた。2011年3月12日のダイヤ改正で当駅に停車する優等列車が一時は無くなったが、同年10月8日からあまくさみすみ線の観光特急「A列車で行こう」が停車するようになった。2019年3月16日改正まで肥薩おれんじ鉄道線から直通していた快速「スーパーおれんじ」は優等列車ではないが、設定当初から直通取り止め休止まで一貫して通過していた。
この駅を開業させたのは九州鉄道(初代)である。1895年(明治28年)1月28日に川尻駅から松橋駅までが開通して当駅が開業。その後熊本方面と天草・島原との連絡のため1899年(明治32年)12月25日に当駅から三角駅までが開通しこの駅は分岐駅となった。
九州鉄道国有化は1907年(明治40年)7月1日の事である。その後1909年(明治42年)10月12日には線路名称が制定され門司駅(現・門司港駅)から八代駅を経て人吉駅までが人吉本線、当駅 - 三角駅間が三角線とされた。人吉本線の名前は長く続かず同じ年の11月21日には人吉駅 - 吉松駅間開通によって門司駅(現・門司港駅)から鹿児島駅までが一本の線路で繋がったのでこの区間が鹿児島本線とされた。
その後は1987年(昭和62年)4月1日、国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)に継承され現在に至る。
島式ホーム1面2線と通過線1線を有する地上駅で橋上駅舎を備える[1]。東口と西口は自由通路で結ばれている。駅構内には三角線のCTCセンターが併設されていたが、現在は熊本駅へと機能移転している。2023年10月より直営駅になった。開業当時の初代駅本屋は太平洋戦争末期、米軍の宇土空襲により焼失した。
九州新幹線建設と併せて東口を新設し、駅全体がリニューアルされた。JR九州が運営する直営駅であり[4]、みどりの窓口が設置されている[1]。
JR九州のサイトで公表されている乗車人員数データに基づく2016年度以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。2024年度の1日平均乗車人員は1819人である[12]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
増加率 |
---|---|---|
2016年 | 1,838 | 5.6% |
2017年 | 1,863 | 1.1% |
2018年 | 1,888 | 1.3% |
2019年 | 1,929 | 2.2% |
2020年 | 1,504 | -22.0% |
2021年 | 1,612 | 7.2% |
2022年 | 1,725 | 7.0% |
2023年 | 1,819 | 5.4% |
南北に在来線線路と九州新幹線の線路が平行して走っている。三角線は当駅の南側で鹿児島本線から西側に分かれる。宇土市の中心部は当駅から南に800mほど離れており、駅周辺は街外れであったが近年は周辺にも住宅が増え、カインズ等の商業施設も進出している。
駅前(西口)には「宇土駅前」停留所があり、産交バスの路線が利用可能。
また、東口を新設したのに合わせ、「宇土駅東口」停留所を新設、こちらは産交バスと熊本バスの路線を利用可能。
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