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時代小説シリーズ ウィキペディアから
『仕掛人・藤枝梅安』(しかけにん ふじえだばいあん)は、池波正太郎の娯楽時代小説シリーズ。鍼医者・藤枝梅安の、暗殺稼業「仕掛人」としての活躍を描く。『小説現代』で1972年(昭和47年)から1990年(平成2年)の間に発表した全20篇の連作時代小説であり、『鬼平犯科帳』『剣客商売』と並ぶ著者の代表作である。テレビドラマ化や漫画化もされており、必殺シリーズの翻案元としても知られる。
仕掛人・藤枝梅安 | |
---|---|
小説 | |
著者 | 池波正太郎 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 小説現代 |
刊行期間 | 1972年 - 1990年 |
巻数 | 全7巻 |
話数 | 全20篇 |
その他 | 作者の死去により未完 |
漫画:仕掛人 藤枝梅安 | |
原作・原案など | 池波正太郎 |
作画 | さいとう・たかを |
出版社 | リイド社 |
掲載誌 | 増刊コミック乱 コミック乱ツインズ |
レーベル | SPコミックス |
発表期間 | 2001年 - 2014年(未完) |
巻数 | 既刊35巻 |
漫画:仕掛人 藤枝梅安 | |
原作・原案など | 池波正太郎 |
作画 | 武村勇治 |
出版社 | リイド社 |
掲載誌 | コミック乱ツインズ |
レーベル | SPコミックス |
発表号 | 2016年6月号 - 2021年12月号 |
巻数 | 全10巻 |
漫画:仕掛人 めし噺 ~藤枝梅安歳食記~ | |
原作・原案など | 池波正太郎 |
作画 | 武村勇治 |
出版社 | リイド社 |
掲載誌 | コミック乱ツインズ |
発表号 | 2022年4月号 - 2023年3月号 |
巻数 | 全1巻 |
テンプレート - ノート | |
ポータル | 文学 |
連載中に池波が他界したことによる未完の『梅安冬時雨』が、結果として最終巻となった。
1972年(昭和47年)『小説現代』3月号に掲載された『おんなごろし』から、1990年(平成2年)『小説現代』4月号で作者の死去によって中断するまで連載された連作娯楽時代小説シリーズである。
「仕掛人」と呼ばれる江戸時代の暗殺者の活躍を描くものであるが、この「仕掛人」を主題に据えた作品自体は1971年(昭和46年)に『小説新潮』11月号で発表された短編『殺しの掟』が初出である。後述する『必殺仕掛人』との並行もあって、『殺しの掟』を下敷きに江戸は品川台町に居を構える鍼医者・藤枝梅安を主人公として連載を始めたのが本作である。
江戸は品川台町で評判の診療所を開き、貴賎の別なく治療を施す鍼医者の藤枝梅安は、裏稼業として金で殺しを請け負う仕掛人でもあった。梅安は蔓(依頼者より殺しを請け負い仲介する者のこと)より殺しの依頼を受けると、表稼業の道具でもある鍼を武器に、何の痕跡もなく標的を暗殺していく。
本作では仲介者を経て金の受け渡しをする殺人請負のシステムを「仕掛け」と呼び、それを実行する殺し屋を「仕掛人」と呼ぶ[注 1]。
依頼は必ず蔓と呼ばれる仲介者を経由しなければならないなど、基本的に以下の順番を経る。
頼み料は難易度や事情によっても異なるが、梅安の場合では最高で300両、最低で20両。概ねは50両から150両の間で推移していた。この内、半分を蔓が取り、残り半分が仕掛人の報酬となる。ただし、この半分もさらに前金と後金の半分にされ、依頼の達成によって全額が払われる仕組みとなっている[注 2]。また、仕事を請けて前金を受け取った場合、原則として降りることはできず、死んでもやりとげねばならない。
また、仕掛けの定法として仕掛けに必要なこと以上の情報は仕掛人に伝えないというものがあり、基本的に仕掛人はその依頼の背景や頼み人も知らず[注 3]、ただ教えられた標的を殺害するだけである。このため、その依頼が妥当かどうかは蔓の信用の高さや、仕掛人と蔓の信頼関係の厚さにより、作中でもしばしばテーマになる。作中に登場して梅安に依頼する蔓は、梅安が理不尽な殺しを嫌うことを前提としており、そのような殺しの依頼はしないか、そもそも引き受けない[注 4]。このため、蔓が騙して理不尽な殺しをさせようとしたり、調査に手抜かりがあって危うく誤った人物を殺害しそうになるなど、両者の関係を破壊するようなことが発覚した場合、蔓が処断されることもある(『梅安晦日蕎麦』など)。
本作では『鬼平犯科帳』の盗人用語のように、作者の池波による造語が登場する。
本作の時代設定は江戸幕府第11代将軍・徳川家斉の治世下である1799年(寛政11年)から始まり、最終作となる『梅安冬時雨』では1806年(文化3年)となっている。
他の作品と比較すると、田沼時代がメインとなる『剣客商売』(安永6年〈1777年〉から天明4年〈1784年〉)や、長谷川平蔵が火付盗賊改役であった期間である『鬼平犯科帳』(天明7年〈1787年〉から寛政期〈1789年から1801年〉)のやや後の時代となっている。
共通する人物として秋山小兵衛の親友・牛堀九万之助や金子孫十郎がおり、小杉十五郎は、牛堀九万之助の弟子で、牛掘亡き後の後継者争いに巻き込まれることとなる。『鬼平犯科帳』などで盗人用語として良く知られる作者の造語は本作でもよく用いられ、反対に「仕掛人」や「蔓」といった本作特有の造語も、他作品でしばしば用いられている。『剣客商売』で秋山小兵衛が「仕掛人」について否定的なコメントをするなど、仕掛人自体の存在もおぼろげながら知られている設定になっている。また、両作品と比較すると実在の人物や実在のできごとが引き合いに出されることは少ない。
作者の死去により未完。
フジテレビの『時代劇スペシャル』枠で放送された。タイトルは原作と同じく、中黒「・」を用いる。
原作にある中黒「・」は用いない。
原作にある中黒「・」は用いない。
1981年公開の日本映画。主演:萬屋錦之介、監督:降旗康男。製作、東映・東映太秦映画村、配給、東映。タイトルは「仕掛人梅安」で、「・藤枝」を省いている。萬屋錦之介、最後の映画主演作(最後の出演映画は、1989年の『千利休 本覺坊遺文』)。併映『ちゃんばらグラフィティー 斬る!』。
企画は岡田茂東映社長[2]。当初は1981年の正月映画として公開を構想し[2]、岡田が池波正太郎に会い製作を決めた[2]。萬屋錦之介も映画化を希望[3][4]。岡田と錦之介は、岡田が京都撮影所長時代に外様の鶴田浩二を中心とした製作スケジュールを組んだことに錦之介が感情的になり[5]、ここから仲違いするようになって[5]、錦之介が自分のグループを作ったことが俳優クラブに発展し[5]、会社とグループの板挟みに遭い東映退社に追い込まれたというシコリがあった[5]。岡田社長が、岡田にとっても錦之介にとっても弟分、親友である[6]当時フリーだった沢島忠に「久しぶりに東映で監督しろ」と声をかけていたが[7]、池波が、「沢島という監督はしらない。代えてくれ」とクレームを付け、監督は池波の希望する降旗康男に交代した[2][7][8]。若き日には岡本喜八らと並び称され、今なお時代劇ファンには高く評価されている沢島だが、大作経験が殆どないまま映画界を退いていたこともあり、洋画中心の映画ファンである池波の記憶に残っていなかった。また、少し前に映画化された「雲霧仁左衛門」「闇の狩人」の出来栄えに池波が怒りに近い不満を抱き、人選に神経質になっていたことも沢島には災いした。
1981年の正月興行は東映内部で紛糾し(『青春の門)』参照』)、本作は宣伝部から「やや地味」と評価され[9]、製作発表では正月第二弾と発表されたが[2][10]、後ろに押し出され、岡田社長は2月公開に変更し[3]、1981年に原作ものを連打してダッシュを図ろうという目論み[11]、講談社の時代もので一番売れていた池波正太郎の原作を映画化し、出版社と宣伝もガッチリ組んで売り込むというプランを立てていた[11]。また併映作『ちゃんばらグラフィティー 斬る!』と合わせ、6月封切りの大作『魔界転生』との流れで、うまく絡めて売り込めば時代劇への新しい興味を刺激できると期待した[11]。しかしこの2月公開予定もさらに後ろに延ばされ、1980年12月に東映本社であった番組予定発表では、1981年4月4日公開と発表された[12]。
降旗の監督起用は必須条件となったが[13]、降旗は1980年9月に『駅 STATION』の挨拶で有楽町東宝本社に松岡功社長を訪ね、その足で近所である銀座東映本社の岡田社長に挨拶に行った[13]。東映育ちの降旗が初めて東宝で映画を撮ることになり、当時はフリーになっていたが、仁義を通すための挨拶だったが、岡田から見れば「カモネギ状態」[13]。しかし降旗はこの年12月のクリスマスイブに北海道札幌で『駅 STATION』のクランクインが決まっていたため[8][13]、制作期間が充分でないことから最初は「ムリ」と断ったが「『駅 STATION』に入る前に終わらせるようにするから」と説得され引き受けた[8][13]。しかしホン直しが上手くいかず、岡田社長の部屋で、「やめよう」という話になり、降旗が「じゃあ僕は明日から東宝へ行きますので」と部屋を出た[8]。1階降りた企画製作部に寄ると、そこで酒盛りをやっていて一緒に1時間ぐらい飲んでいた[8][13]。降旗は東映の監督では「東の降旗、西の山下耕作」と呼ばれた酒豪[13]。岡田社長から「ちょっと社長室に来てくれ」と呼び戻され、「どうしてもやらなければならない事情があるから頼むよ」と言われた[8][13]。1965年の組合騒動と岡田が時代劇映画の製作中止を決めたことで[14][15]、岡田と錦之介は袂を分かったが[15][16][17]、錦之介にとって岡田は育ててくれた恩人で[18]、兄貴分とも叔父貴分ともいえる存在に変わりなかった[18][19]。錦之介が社長を務める『中村プロダクション』に岡田は資金援助もしていた[20]。降旗は「そのまま(企画製作部に)立ち寄らず帰っていたら監督を引き受けてなかったと思う」と話している[8][13]。結局、本来『駅 STATION』の準備に企てなければいけない期間に本作の撮影をさせられた[13]。降旗は『駅 STATION』のスタッフとの顔合わせも出来ず[13]。ロケハンにも全く参加出来ず、ロケハンは田中寿一プロデューサーと木村大作、高倉健の3人でやり[13]、撮影準備は木村がほとんどやったという[13]。
1980年11月11日、東映本社8階会議室で、岡田東映社長、池波正太郎、降旗康男、萬屋錦之介、伊丹十三、小川真由美、真行寺君枝らが列席し、製作発表会見が行われた[2][10]。降旗は「私を選んで貰い、大変光栄だ。西部劇のようなダイナミックなアクションを盛り込んだ痛快なものになれば」と話し、萬屋は「チャンバラは昔から興味があったので梅安を演じることに誇りと感謝の気持ちでいっぱいだ。梅安の昼と夜とガラリと変る性格に挑む。映画のために10キロ減量した」などと話した[2][21]。梅安の敵役に扮する伊丹十三は「悪役を演じられるということは俳優として全てのものを発揮できるということで、非常に嬉しい。時代劇が少なく寂しく思っていた。父も時代劇を撮り続けていたので、私も時代劇に出るからには、面白いものにしたい」と話した[10][21]。伊丹十三と中村嘉葎雄は降旗が希望したキャスティング[8]。本作は小川真由美、真行寺君枝、宮下順子と主要キャストに三人の女優が出演するが、小川が「私のが一番悪い女なんですよ。だから何回も代えて下さいと(プロデューサーに)頼んだのに代えてもらえなかった」と恨みごとを言った[21]。小川と中村兄弟は歌舞伎座の舞台で共演してから7年ぶりの、映画では初共演であったが、舞台での共演の際、小川と中村嘉葎雄が親しくなり、それを錦之介が注意したことがあり、以後、敬遠しあっていた[21]。会見の最後に梅安に扮する錦之介の断髪式が行われ、池波の鋏で見事な坊主頭を披露した[2][10]。
萬屋錦之介のスケジュールも押し迫り、慌ただしくホン直しや撮影準備に入った。撮影に充てられた日数は20日間程度。キャメラの宮島義勇は錦之介が連れてきたもので[8]、降旗は宮島だと20日で撮影するのは難しいと力説したが、錦之助が強引で、降旗も新人の頃、宮島に世話になっていたため受け入れた。宮島は当時71歳で体も少し弱っていたが、東映の若い撮影・照明スタッフに自身の技術を伝えようと実地授業を行いながら撮影をするため撮影が押した[8]。本作は名キャメラマン・宮島義勇の劇場公開映画としては最後の撮影作品である。12月23日にあと1日撮影が残る状況になったが、宮島が「あとは俺たちで撮るから行けよ」と言うので、降旗は京都から急ぎ札幌に行った[8]。その後降旗は『駅 STATION』のスケジュールを縫って『仕掛人梅安』の音楽録りやダビングを行った。錦之介は撮影前に長崎で舞台をやっていて、降旗は錦之介と1回しか打ち合わせが出来ず、梅安をどのように演出するのかはっきりしないまま撮影に入り、降旗は納得のいかない出来になってしまったと述べている[8]。
岡田東映社長は1981年の東映ラインナップとして、原作ものを連打し、4月に本作『仕掛人梅安』、夏に伊藤左千夫原作・松田聖子主演で『野菊の墓』、秋には徳間康快から提携申し入れがあった勝目梓原作・村川透監督の『獣たちの熱い眠り』、同じ秋に1981年初めに既に研究準備中だった宮尾登美子原作・五社英雄監督の『鬼龍院花子の生涯』を並べたいというプランを述べていた[11]。東映宣伝部は「やや地味」という評価で[9]、併映の『ちゃんばらグラフィティー 斬る!』が意外に引き合いが多く[9]、『ちゃんばらグラフィティー 斬る!』とのセットで売り込んだ[9]。
大コケ[22]。1981年の東映は正月の『青春の門』のヒット以降は、『ダンプ渡り鳥』など大ゴケ続きで、6月の『魔界転生』でようやく大ヒットが出た[22]。
2021年3月12日に、帝国ホテルにて同じく池波原作の『鬼平犯科帳』と共同で製作発表が行なわれた。河毛俊作が監督、豊川悦司が主演をそれぞれ務める。2022年1月から3月にかけて2部作を同時撮影し、2023年2月3日と4月7日にそれぞれ公開[24]。
パンフレットは2作分を1冊にまとめたものが発売された。
2001年、リイド社の漫画誌『増刊コミック乱』7月号(創刊号)にて、さいとう・たかを作画、北鏡太脚色のもと連載が開始された。タイトルは『仕掛人 藤枝梅安』で、原作にある中黒「・」は用いない。連載開始当初は1回80ページであった。同誌上で16話連載後、2003年に『増刊コミック乱』が『コミック乱ツインズ』と改称して改めて創刊、本作も第17話から同誌に掲載され、以後同誌の看板作品としてたびたび巻頭カラーを飾り、2015年1月号まで連載された。全142話。前後編の挿話が11話、3部作が1話あるため、連載回数は計155回(連載末期には1回40ページとなっていた)。中心人物の一人である小杉十五郎が松平定信に召抱えられる、鍼医としての梅安の弟子となる芳太郎の登場など、独自改変も加えられている。
掲載誌の看板作品として、池波の原作全てを劇画化した後も連載が続き、「原案・池波正太郎」と明記の上で、脚本家によるオリジナルストーリーを劇画化する形式に移行した。脚色は長く北が一手に執筆してきたが、単行本第26巻収録話以降、山田誠二が加わり、さらに會川昇(第27巻収録話より)、粕谷秀夫(第34巻収録話より)も加入、連載末期には北を中心に4人の脚本家がいた(26巻以降、最新35巻まで毎巻担当話を掲載しているのは北のみ)。
単行本はリイド社発行(「SPコミックス」レーベル)で、2016年(平成28年)8月時点で第35巻まで刊行されている。その他、約2か月ごとに掲載誌の増刊として、掲載誌と同じB5判で“雑誌判総集編”も発行(1号に5 - 6話収録)、また不定期にコンビニコミック(「SPコミックスポケットワイド」レーベル)も多数発行されている。
21世紀におけるさいとうの執筆活動は、本作と『ゴルゴ13』『鬼平犯科帳』3作の長期連載を柱としていたが、本作は3作の中で唯一、さいとう存命中に連載を終了することになった。これは本作の作画の主担当であったチーフアシスタントの武本サブローが2008年3月、同じくゴルゴ13や鬼平犯科帳の作画を担当していたチーフアシスタントの石川フミヤスが2014年11月に死去したことが一因となって、さいとうの作業量が石川死去後に増加し、さいとうの高齢(石川死去時にさいとうは78歳)による体力的な負担などから、3作品連載の同時進行が困難となったことによる。そのため本作は2015年2月から一旦休載する形となり、掲載誌同年3月号で読者に長期休載が告知された。休載告知時には、作者の負担軽減のための休載であり近日中に連載を再開する意向が記されていたが、約1年の休載を経て2016年4月号にて、作者の体力的な限界から連載再開を断念、正式に連載を終了することが告知された(告知文ではさいとうによる文章で「『梅安』は僕にとって大事な作品」とも記されている)。
上記の経緯で連載終了となり、物語としては未完であることもあって、連載終了時点で単行本に収録されたのは2014年11月号掲載分までで、同年12月号、2015年1月号に掲載された最終掲載分2話は2023年に入っても単行本には未収録のままであるが、SPコミックスポケットワイド『仕掛人 藤枝梅安 梅安無惨針』(2016年8月29日発売)に収録されており、掲載号の入手以外でも読むことは可能となっている。
『コミック乱ツインズ』では2016年6月号から、武村勇治の作画による『仕掛人 藤枝梅安』がさいとう版に代わって連載された。さいとう版の連載終了は前々号の同年4月号で告知されたが、次の5月号で新たに武村版『仕掛人 藤枝梅安』を連載する旨が告知され、同時に本作についてのさいとうと武村との対談記事も掲載された。連載開始号表紙には“梅安 新生”と銘打たれた。第1話は原作、さいとう版同様に「おんなごろし」。さいとう版では結末までを1話で80ページ一挙に描いたが、武村版は1回のページ数が約半分のため、7月号までの前後編構成となった。武村版の作者表示は、漫画・武村勇治/原作・池波正太郎 のみで、脚色者名表示はない。その後約5年連載されて池波の絶筆「梅安冬時雨」までが描かれ、2021年12月号にて最終回を迎えた[25]。物語構成としてはさいとう版と異なり、原作準拠で進行し、原作を全て劇画化した事で完結となった。基本的には原作に忠実だったため、武村版独自のアレンジは控えめだったが、アレンジとしては、終盤で小杉十郎太が変名として西村左内(『殺しの掟』の登場人物で、ドラマ必殺シリーズで藤枝梅安と共闘した若い浪人)を名乗るなどが挙げられる。
また、同じ雑誌でグルメスピンオフ作品『仕掛人 めし噺 ~藤枝梅安歳食記~』を2022年4月号から2023年3月号にかけて連載している[26]。
本作が原作となっており梅安が登場するが、タイトルが異なり、また大きくアレンジされている作品がある。
※梅安役別に示す。
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