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アメリカのホテルチェーン ウィキペディアから
マリオット・インターナショナル (英: Marriott International) は、アメリカのメリーランド州に本部を置く、世界各地で「マリオット」や「リッツ・カールトン」など様々なブランドのホテルの運営やフランチャイズを手がける多国籍企業。ヒルトン・ワールドワイドやハイアットホテルアンドリゾーツなどと並ぶ世界的なホテルチェーン店である。
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | NASDAQ: MAR |
略称 | マリオット |
本社所在地 | アメリカ合衆国・メリーランド州ベセスダ |
設立 |
1927年 ワシントンDCにて |
業種 | サービス業 |
事業内容 |
ホテル リゾート |
代表者 |
ビル・マリオット(経営執行役会長) アーン・ソレンソン(最高経営責任者) |
売上高 | US$23.7 billion (2023) |
営業利益 | US$3.86 billion (2023) |
純利益 | US$3.08 billion (2023) |
純資産 | US$25.7 billion (2023) |
総資産 | −US$682 million (2023) |
従業員数 | 411,000 (2023) |
支店舗数 | 6,520(2017年) |
所有者 | マリオット家(25%) |
主要子会社 |
マリオット・ホテル&リゾート スターウッド・ホテル&リゾート ザ・リッツ・カールトン ル・メリディアン |
外部リンク |
marriott |
特記事項:出典[1][2] |
2016年にスターウッド・ホテル&リゾートを買収した。2018年現在、世界最大のホテルチェーンである。
アメリカにおいて禁酒法が施行されている1927年に、J・ウィラード・マリオットとヒュー・コルトンという2人の男が「ホットショップ」という名のノンアルコールビールを扱う居酒屋を開業した。質の高い料理を提供したこの居酒屋は高い評判を呼び、順調に業績を伸ばして行った。
1937年のある日、マリオットがワシントンD.C.郊外のフーバー飛行場に隣接する「ホットショップ」で、乗客が機内に持ち込む飲食物を買っていることに気づいたことから飛行機の機内食事業を開拓する。
第二次世界大戦後の民間航空の成長期には、機内食事業が順調に業績を伸ばし、1963年には10の空港と25の航空会社にサービスをするようになり、1966年には海外進出を果たす。機内食事業開拓後も大学や病院などの給食事業などのフード産業に進出するなど、事業範囲を拡大していく。
1957年にはホテル事業に進出し、第1号となるホテルをバージニア州アーリントンに開業した。開業から10年後の1966年の時点では、わずか6軒だったホテルも1977年を境に急激に増やし、1981年には100軒目を突破するなど急成長した。
急激に運営ホテルを増やした背景にはそれまで巨額のローンが足枷となってホテルの数を増やせずにいたが、いったん建設したホテルを投資家や外部企業に売却し、その投資家や外部企業との間に運営契約を結ぶという現在も続く手法に切り替えたことにある。
現在マリオット・コーポレーションが運営する多くのホテルは建物を所有する投資家や外部企業と運営会社であるマリオット・コーポレーションとの契約で成り立っており、例えばザ・リッツ・カールトン東京の建物は三井不動産が所有している。ザ・リッツ・カールトン東京に関しては、三井不動産とのリース契約であり、マリオット直営のホテルである。他の国内のリッツ・カールトンホテルは、所有者との間での運営契約の形態をとっている。
1967年には「ホットショップ」から、「マリオット・コーポレーション」に商号を変更した。ホテル事業が拡大したマリオット・コーポレーションは1989年にかつての中心事業だったレストラン・機内食部門を売却し、ホテル運営事業専業の会社となった。
1993年に分社化しホテル運営事業はマリオット・インターナショナルとなる。1995年には世界の主要ホテルチェーン運用会社として初めてウェブサイトでの予約システムの提供を始めた。
同年4月ジョージア州アトランタに拠点を置く高級ホテルチェーン運営会社の「ザ・リッツ・カールトン」の株式の49パーセントを手に入れ、その後1998年には完全に傘下に入れた。
2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件では、ワールドトレードセンター内にあったホテルが崩壊したほか、その後旅行業を襲った不況によりグループ内再編を余儀なくされた。
しかしその後経営効率化が進んだことで業績が好転し、2010年代にはACホテル、ゲイロードホテル、プロテアホテル、デルタホテル、ブルガリホテルズ&リゾーツなど次々と買収を進める。
2015年11月16日に、同業で同じくアメリカに本拠を置くスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドを買収することで合意したと発表した。
買収総額は約122億ドル。2016年4月に両社の株主総会で承認され、ホテル数は計5500余りとなり、客室数は世界で110万室。これにより世界最大のホテル企業が誕生した[3]。
2019年2月13日に、これまでのマリオット向け「マリオット リワード」、リッツ・カールトン向け「ザ・リッツ・カールトン・リワード」、スターウッド向け「SPG(スターウッド プリファード ゲスト)」を統合した新ロイヤリティプログラム「マリオット ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)」を開始した[4]。これと同時に、2つの上位エリートランクが更新され、年間75泊以上の旧プラチナプレミアエリートは「チタンエリート」、そして年間100泊以上の宿泊かつ年間20,000ドル以上の支払いを行った会員に付与される旧アンバサダープラチナプレミアエリートは「アンバサダーエリート」に変更される。
マリオット・インターナショナルは、スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド(下表で★印が旧スターウッドのブランド)を合併後、ブランドを「クラシック」と「ディスティンクティブ」(特色のある)ブランドに分類。
またサービスのレベル(「ラグジュアリー」「プレミアム」「セレクト」「長期滞在型」「コレクション」)に区分、短期滞在型と長期滞在型の滞在期間に応じたコンセプトを区別した[5][6][7]。
最高級クラスのホテルブランド(Luxury)[6]。
高級クラスホテルのブランド(Upper Upscale, Upscale)[6]。
セレクトサービスによる中高級ホテルのブランド(Upscale、Upper Midscale)[6]。
長期滞在者向けのフルサービス・ホテルブランド[6]。
個性豊かな高級ホテル等のブランド(Upper Upscal)[6]。
1998年に傘下に入る。マリオット・インターナショナルから独立した運営をとっているが、宿泊や飲食などの利用でマリオット・ポイントの獲得が可能であるなど[16]、傘下ブランドの一つとして扱われている。カテゴリーは「ラグジュアリー」。
マリオット・インターナショナルは、「シェラトン」や「ウェスティン」、「セントレジス」などのホテルブランドを運営する「スターウッド・ホテル&リゾート」の買収手続きを2016年9月23日に完了し傘下に入れた。これによりマリオット・インターナショナルは、30のホテルブランド、110か国で5700軒のホテル、110万の客室を擁する世界最大のホテルチェーンとなった。ホテルブランドの統合などは行われていないが、地域オフィスの統合やマリオット・リワードポイントの相互加算などが行われている。
マリオット・インターナショナルのグローバル・セールスオフィスが、東京都港区新橋と渋谷区恵比寿に置かれており、日本国内における傘下ホテルのセールスやマーケティングなどの業務を行っている。現在日本国内で展開している傘下ホテルは下記のとおりである。2016年には森トラスト・ホテルズ&リゾーツとフランチャイズ契約を結び[17]、ラフォーレ倶楽部ブランドのホテルの一部がマリオットへリブランドされた。
スターウッド・ホテル&リゾートの施設については、スターウッド・ホテル&リゾートにおいても記載あり。
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