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日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『賭博黙示録カイジ』(とばくもくしろくカイジ)は、福本伸行による日本の漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で1996年から連載された。
カイジ | |
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ジャンル | 青年漫画・ギャンブル漫画 |
漫画:賭博黙示録カイジ | |
作者 | 福本伸行 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
レーベル | ヤンマガKC |
発表号 | 1996年11号 - 1999年36号 |
巻数 | 全13巻 |
話数 | 全158話 |
漫画:賭博破戒録カイジ | |
作者 | 福本伸行 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
レーベル | ヤンマガKC |
発表号 | 2000年22号 - 2004年9号 |
巻数 | 全13巻 |
話数 | 全134話 |
漫画:賭博堕天録カイジ | |
作者 | 福本伸行 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
レーベル | ヤンマガKC |
発表号 | 2004年28号 - 2008年8号 |
巻数 | 全13巻 |
話数 | 全131話 |
漫画:賭博堕天録カイジ 和也編 | |
作者 | 福本伸行 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
レーベル | ヤンマガKC |
発表号 | 2009年27号 - 2012年11号 |
発表期間 | 2009年6月1日 - 2012年2月13日 |
巻数 | 全10巻 |
話数 | 全100話 |
漫画:賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編 | |
作者 | 福本伸行 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
レーベル | ヤンマガKC |
発表号 | 2013年22・23合併号 - 2017年38号 |
発表期間 | 2013年4月27日 - 2017年8月21日 |
巻数 | 全16巻 |
話数 | 全155話 |
漫画:賭博堕天録カイジ 24億脱出編 | |
作者 | 福本伸行 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
レーベル | ヤンマガKCスペシャル |
発表号 | 2017年39号 - |
発表期間 | 2017年8月28日 - |
巻数 | 既刊26巻(2023年12月現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
続編として『賭博破戒録カイジ』(とばくはかいろくカイジ)、『賭博堕天録カイジ』(とばくだてんろくカイジ)、『賭博堕天録カイジ 和也編』、『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』が同誌に連載され、2017年からは『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』と題して3勤1休のペースで連載している。なお、同誌目次では全シリーズ一貫して『カイジ』となっている。
2019年6月時点でコミックスのシリーズ累計発行部数は2100万部を突破している[1]。
本項では直接ストーリーが繋がっている続編であり、「賭博黙示録」と合わせて『カイジ』という一つの作品を構成している計6編、そしてこれらを原典として製作された複数の別メディア作品(アニメ・ゲーム・パチスロ機・実写映画)についても解説する。
まともに働かず、自堕落な日々を過ごしていた主人公・伊藤開司(通称カイジ)が、友人の保証人となって多額の負債を抱えたことをきっかけに、様々なギャンブルに挑んでいく青年漫画。命を賭けた極限の勝負の中での人間の思考、生き様が描かれており、作品独自のギャンブルと、「ざわ‥ざわ‥」の擬音やモブキャラの「黒服」などの福本作品独自の表現が特徴である。
元々は前後編の読み切りの予定だったが、福本がヤングマガジン編集部に限定ジャンケンのプロットを話したところで連載が決まり[2][出典無効]、その後、福本の最大のヒット作品になった。本作の大ヒットにより、それまで麻雀漫画家というイメージの強かった福本の名は一般にも大きく知られるようになった。
映像作品ではテレビアニメが『逆境無頼カイジ』のタイトルで日本テレビで制作され、2007年10月に第1シーズンが、2011年4月から第2シーズンが放送された。また、2009年10月には『カイジ 人生逆転ゲーム』のタイトルで実写映画化もされた。映画は2011年11月に『カイジ2 人生奪回ゲーム』のタイトルでシリーズ2作目が公開(いずれも日本テレビ製作・東宝配給)。2020年1月には映画オリジナルストーリーとなるシリーズ3作目かつ完結編となる『カイジ ファイナルゲーム』が公開。2018年には中国でも『動物世界』のタイトルで映画化され、日本でも『カイジ 動物世界』の邦題で翌2019年に公開された。
第22回(1998年度)講談社漫画賞一般部門を受賞。
1996年2月。上京後、定職にも就かず自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日、金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。遠藤に誘われるままカイジは1か月後、借金が帳消しになるチャンスを与えるという、フランス語で「希望」の名を冠すギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。
そこで行われるのは、カード12枚を使った「限定ジャンケン」。大手金融業者の「帝愛グループ」が裏で取り仕切るそのギャンブルは、うまく勝てば帝愛からの借金は帳消しとなるが、負ければ命の保障は無いというものだった。カイジは幾度となく煮え湯を飲まされながらも、土壇場での閃きと思考を駆使して、生き残りを賭けた勝負に身を投じる。
エスポワールから辛くも生還したカイジだったが、それまでの借金385万円は帳消しとなるものの、船内で新たに600万円以上もの借金を作ることとなった。4か月後、アルバイト生活に戻っていたカイジの前に、再び遠藤が現れ、新たなギャンブルを持ちかける。今度こそ勝つと決意したカイジは会場である「スターサイドホテル」へと向かい、決死の勝負「鉄骨渡り」に挑む。
多くの人間が転落死していく中、2度の鉄骨渡りをカイジは唯一成し遂げるが、途中でギブアップを要請したことを(結局受け入れられなかったにもかかわらず)、揚げ足を取るような形で主催者側に後から指摘され、賞金を得る権利を剥奪される。激昂するカイジの前に主催者である帝愛グループの会長・兵藤が現れ、「もう一度チャンスをやろう」と、これまでのギャンブルを仕切っていた大幹部・利根川と「Eカード」で対決することになる。
カイジは極限の死闘を制すが、帝愛グループの最高幹部でありながらも、兵藤会長から簡単に切り捨てられた利根川の姿を見て、真に倒すべき存在は兵藤会長であることを痛感させられる。カイジは自身と、鉄骨渡りで死んでいった仲間達の無念を晴らすため、自ら兵藤に「ティッシュ箱くじ引き」を挑み宣戦布告する。
スターサイドホテルの勝負で兵藤に敗れ、さらに借金を約1000万円に増やすことになり、逃亡生活を送っていたカイジは遠藤に再びギャンブルを紹介するよう依頼する。しかし規定によりギャンブルは紹介されず、逆に拉致されたカイジは帝愛グループの地下施設で強制労働をさせられることになった。カイジは一日外出券を得るために金を貯めようとするが、所属するE班の班長・大槻の巧みな篭絡により金を使い果たす。大槻はさらにカイジに給料を前貸しし、自身の主催する「地下チンチロリン」に誘い込む。大槻に大敗を喫してさらなる借金生活に追い込まれるも、カイジは大槻のイカサマに気付き、自分と同じ境遇にある通称「45組」の5人と団結し、打倒大槻のために決起する。
カイジら6人は協力して3か月の貧窮生活を耐え凌ぎ、地下チンチロで大勝負を仕掛け、カイジの奇策により大槻を倒し、外出に必要な資金を得たが、45組の仲間達はそれをカイジに託し、6人全員の借金返済に必要な6000万円を得ることを依頼した。単独で80万円の現金を持ち、地下から20日間の一時外出をしたカイジは裏カジノを巡ってチャンスを探す。
やがてカイジは偶然出会った男・坂崎と、帝愛グループの裏カジノに置かれた1玉4,000円のパチンコ台「沼」で一攫千金を目指すことになる。坂崎はカイジをサポート役にして、自身の計画と資金によって「沼」に挑むが、裏カジノの店長・一条が仕込んだ妨害により惨敗。八方塞がりの状況になるが、カイジは「沼」の攻略法を閃き、計画を練り上げ、利根川失脚のあおりを受けて負債を抱えた遠藤をも仲間に引き入れる。そしてカイジの最後の地上滞在日に、カイジ、坂崎、遠藤の3人は再び「沼」に挑む。
「沼」での勝利から半年後。借金を完済し地下施設から解放されたカイジは、「沼」で共闘した坂崎の家に居候し、働かず堕落しきった日々を送っていた。坂崎による度重なる説得の効果も無く、一向に働かず居候生活も1か月半が過ぎた頃、そんなカイジについに愛想を尽かした坂崎は手切れ金として300万円を渡し、追い出そうとする。ある日、坂崎の家の前に、地下施設で仲間だった三好と前田が訪ねてくる。彼らは現在勤めている裏カジノの社長・村岡からギャンブルに誘われ断れずに巻き上げられた給料を取り返したいとカイジに相談。3人で組み、逆に村岡を罠に嵌め、今まで吸い上げられてきた金を取り戻し、さらに一儲けすることを画策。カイジは必ず返すと約束して坂崎から300万円を受け取り、村岡が考案した変則麻雀「17歩」で勝負。 三好・前田の裏切りにより思いかけず再び孤立無援の死闘となった「17歩」で、カイジは和也の手を借り4時間に及ぶ乱戦の末に村岡を下し、4億8000万円の大金を得る。そして勝負の立会人となっていた兵藤会長の息子・和也に勝負を申し込まれ承諾する。
ゲームの前の腹ごしらえのため、カイジは和也のプロデュースするレストランへと案内され、食事をすることに。そこでの会話の中で彼の小説家という目標と、独自のギャンブル(和也曰く救世主的行為・通称「和也プロデュース」)を開催するようになった経緯を聞かされる。土壇場で裏切るのが人間の真実だと主張する和也と、必ずしもそんな人間ばかりではないはずだとそれを否定するカイジは激しく意見が対立。その言い合いを契機に、友情確認ゲーム「救出」による人間性の実験、カイジと和也の勝負が始まった。
「救出」に挑むのは日本人の光山、中国人のチャン、フィリピン人のマリオのアジア3人組。3人は幾度となくピンチを迎えながらも成功を重ねるが、疑念と保身、友愛と自己愛を巡る死闘の末、光山の裏切りによって「救出」は終了。 その後、敗者となったチャンとマリオの処刑が行われる寸前、和也の元から思わず処刑実行ボタンのついたリモコンを奪いとったカイジは自身の判断で勝手に処刑の中止ボタンを押してしまう。しかしそのボタンだけでは処刑は止まらぬ仕組みになっており処刑を止めるためには暗証番号を打ち込む必要があった。思わず和也に掴みかかり処刑を中止するようにと詰め寄るカイジに対し、和也は今回に限り特別な処置としてその3人のゲームそのものをカイジに譲渡とし、これより3人の処遇はカイジにまかせると提案。但し、カイジが光山に対してきちんと所定の賞金7045万円の支払いをしてやることを条件とする。目の前で人が死ぬのは見たくはない、が、同時に、どうして赤の他人のためにそんなことをしてやらなければならないのかと激しく迷ったカイジだったが、和也に暗証番号を教えられた瞬間、思わず無意識にボタンを打ち込んでしまい、結果的に光山の賞金7045万円をカイジが支払い、チャンとマリオの2人を救命することとなる。
命の恩人となったカイジに感謝したチャンとマリオの二人はカイジの力になりたいと申し出、カイジもそれを了承、仲間に引き入れる。しかしそんな彼らの様子を見ていた和也はしょせん一時的な結束・金で繋がってるに過ぎない似非の友情は気味が悪い、カイジはどこか偽善的であると不信感を募らせる。その後、本来、予定していた倉庫へと移動し新たなギャンブル「ワン・ポーカー」で決着をつけることに。カイジVS和也の対決の火蓋が切られた。
カイジは圧倒的に不利なスタートから混戦へ持ち込むものの、和也に敗北。4億円を失うところを和也の提案により、カイジの命をライフへと換算し延長戦へと突入。その後、カイジ自らの命を賭けた延長戦でも、再度、和也に完敗したカイジは気絶してしまう。だが、カイジの気絶中、処刑寸前にチャンとマリオは和也へと詰め寄り、自分たちの命を追加のライフにしてカイジを助けるようにと交渉。譲歩した和也はカイジへの処刑を中止し、勝負は3人の命を賭けた再延長戦にまで突入する。
2度の勝利を得ながらも延長戦を許し、カイジたちの命を顧みない狂気に翻弄され追い込まれた和也は、苦渋の決断により人生初の禁断のイカサマを発動。そして4人全員の命を賭ける乱戦へと発展した闘いは、24回戦に及ぶ死闘の末に最終的にカイジが勝利、24億円の大金を得た。
「ワン・ポーカー」に勝利したカイジたちは、敗者となった和也を処刑の危機から救出するも、落下のショックにより和也は意識不明に。帝愛による報復の危機を恐れたカイジは、勝ち金を無事に持ち帰るため逃走を開始する。逃走のため、倉庫を出た直後、チャンとマリオはアパートへ立ち寄りパスポートなどの手荷物を回収。カイジは坂崎の家に寄り、配当と称し約1億円を渡し、別れの挨拶を済ませる。
倉庫からの逃走に使った軽トラックから足がつくことを恐れたカイジたちは、チャンが一人、広島まで軽トラックを廃棄しに行くこととなる。その間のひとまずの拠点・待機場所とするためにカイジは住宅街の空き家に目をつけ、そこで寝泊まりをすることに決める。一人遠征に出たチャンは途中アクシデントに見舞われ、道に迷うなどの紆余曲折を経た後、無事に軽トラックを廃棄、カイジとマリオの待つ空き家へと帰還する。
チャンの帰還後、カイジは現金23億円というかさばる紙幣を抱えたままの逃亡生活を送るに適したキャンピングカーを、個人経営のディーラーから無期限借用の形で入手し、店名から「地球のど真ん中号」と命名。更に不慮のアクシデントに備え3人共携帯電話と充電器を購入し、現金圧縮のための預金についての計画、並びに国外逃亡後の作戦会議を始める。一方、帝愛では、カイジと縁のあった遠藤が黒崎の命によりカイジとチャンとマリオ捜索本部の部長に抜擢され、全国の帝愛負債者や関係各所、協力の元で捜索を始める。
カイジ達は、今ある手持ちの現金を「複数の銀行に少しずつ分散させ預金をする」という考えに至るも、カイジは通帳を作る際に必要な身分証明書(国民健康保険証)を携帯しておらず、実家の団地に取りに行かねばならないということを思い出す。団地の敷地内には帝愛による監視の車・見張りが待機していたが、カイジは変装をして見張りの意識をそらし、なんなく住まいのある棟への侵入に成功し母・初江との再会を果たすが、監視、見張り班に合流した遠藤の姿を見かけ部屋から出られなくなってしまう。しかし、杜撰な監視、見張り班の隙を突き団地からの脱出に成功する。
チャンとマリオと合流し、銀行に1000万円ずつの預金を3人で手分けして開始する。一時は順調に進んでいたが、ある銀行で帝愛負債者の中阪が落としたチラシから、帝愛がカイジ達を「24(億円)組」として、1人1000万円の賞金首をかけている事を知る。間一髪その場を離れたカイジは2人にその事を知らせ、預金をするのを中断しようと意見が出たが、逆に裏をかく事ができるとカイジは妙案を思い付き、見事に遠藤や帝愛関係者たちの目を欺いて着実に預金を進める。
道中、オートキャンプ場で出会ったキャンパーとしばしの親交を深める。しかしその翌日、コンビニで食料を購入した際に遭遇した帝愛負債者とのカーチェイスとなり、更には移動の足となる「地球のど真ん中号」がガス欠寸前となるも、名刺を貰ったキャンパーの協力や、カイジの機転でやり過ごす事に成功。その後はキャンパーの石高の自宅に歓迎された上、「地球のど真ん中号」と石高のキャンピングカーを交換した他、不動産屋を営む木崎の助言でアジトとなる5LDKの空家を脱出までの日まで契約し借りる事となる。
家を借りた後、リサイクルショップで嵩張る事が無い必要最低限の家具を購入し、更にカイジ達の動向を推察し心を開いたリサイクルショップの経営者から連絡が着く様に名刺を貰う。一方、カイジはその経営者を帝愛が来た際の非常ベルの様に利用する事にした。アジトに帰還後、カイジ達は今回アジトを手に入れられた幸運を元に意識革命を行う事となり、今後は帝愛の支店が無い鳥取・島根の銀行で仮眠有り且つ車中泊0で必ずアジトへ帰還するという預金の旅を行う事が決定となる。
本作に登場した最初のギャンブル。大型客船「エスポワール」で開催される「第3回・クリエイティブクルーズ」で登場。
参加者それぞれに、星3つと星を貼り付けるマジックテープ、グー、チョキ、パーの3種4枚ずつ、計12枚のカードが配られる。カードを1回につき1枚使用して、他の参加者とジャンケン勝負をする。勝負のやり方は、まず対戦相手を探し、承諾を得たら船内にあるボックスを挟んで1対1で向かい合う。次に「チェック」で自分が出すカードを確かめ、「セット」で伏せて提出(この時点でもう変更は出来ない)。そして「オープン」で同時にカードを公開。勝った者は負けた者から星を1つもらう(あいこの場合は引き分け扱いとなり、星の移動はなし)。使ったカードは結果に関係なくボックスに開いている穴に投入し二度と使用することは出来ない。投入されたカードは即座に自動的に集計される。船内の電光掲示板には「残り時間」と、「グー、チョキ、パー、それぞれあと何枚ずつ残っているか」がリアルタイムで表示される。所持するカードを全て使い切った時点で、星を3つ以上持っていれば「勝ち」となる。
「負け」となる条件は次の通り。
基本的に「負け」となった者は別室送りにされる。ただし例外も存在し、また「負け」とは別に主催者側の判断で別室送りにされる場合もある。別室送りに関する事項は次の通り。
その他のルールに関しては次の通り。主催者側はゲームに関する情報を最低限しか出さないスタンスを取っているため、隠れたルールも多い。
勝てば(厳密にいえば下船がかなった場合)その参加者の乗船までの借金を主催者が全額肩代わりする(前述の「勝負前の貸付」については乗船後の借金であるため適用されない)。
あまりに借金が多い場合は参加を断られる場合があるという。実際、岡林は他の人物にいくらか借金を肩代わりさせ、見かけ上の借金額を抑えることでようやく参加できた。
勝負前の貸し付けに関してはいわゆる暴利であるが、この船に乗っているのは、いずれも多額の債務を背負っている者ばかりであるため、借金一括返済というチャンスを考えれば「良心的金利」であると主催者は語っている。
「参加者全員に星が3つずつ配られている」という点と「星を3つ確保すれば勝ち」という点から、「参加者全員で結託してあいこを繰り返すことでカードを完全に消費しきれば、全員助かる」とも考えられるが、「最後にある星の売買のために、必ず裏切る者が出る」「余った星は主催者が買い取る」「リピーターは星4つ必要」といった要素があるため、必ず「別室送り」になる者が出る仕組みになっている。
また、ゲーム終了後の星の売買は制限時間内に規定数の星を集められなかった者を少しでも救うために認めていると主催者は語っているが、真の理由は別室送りになる者を増やすためである。星の売買を認めない場合、星の数が1つもしくは2つの者達は彼ら同士で勝負せざるを得ないが、この場合半数が星がなくなり別室送り、残りの半数が星3つ集めてクリアとなる。しかし星の売買を認めることにより皆リスクのある勝負を避けて星の売買に賭けようとするが、実際に星の売買で規定数星を集められる者はほとんどおらず、より多くの者が別室送りとなる。
別室送りになった者は腕に数字が書かれた焼印を付けられる[注 15]。その後、エスポワールに乗ったままどこかへ連行される(最後の星の売買タイムで救出された者を除く)。船井が聞いた噂によれば、「新薬の実験台にされ、廃人にされる」「鎖でつながれ売春を強要される」といった過酷な運命が待ち受けているという。
作者は株価の高騰・暴落などの相場の変動を表現したかったと語っている[2][出典無効]。
実写映画版では、以下の変更がある。
劇場限定商品として、このゲームに使われるカードと星のセットが販売された。
『中間管理録トネガワ』では、考案者は佐衛門三郎二朗、ゲーム名を「限定ジャンケン」と決めたのは利根川幸雄とされている。また、使用済みカードの集計システムとして、利根川直属の黒服がボックスの中に入って人力でカウントする方法を取った。
作中唯一の「身体能力のみ」を必要とするギャンブル[注 16]。
通称勇敢な男達の道(ブレイブ・メン・ロード)。
挑戦者同士のギャンブル対決ではなく、パーティーに参加した富豪がレース結果に賭け、その寺銭とパーティー参加費から賞金が支払われる人間競馬である。
ホテル内に設置された数本の鉄の一本橋(作中では4本。四角い棒状で全長25メートル。渡り始めは足の幅より少し広い程度の太さだが、先へ進むほど少しずつ細くなる)を参加者に渡らせ、参加者は渡り終えると順位に応じ大金を手にすることができる引換券を貰える。ただし参加者が地面や橋に手をつくか、橋から落ちた場合、失格となる。さらに引換券を貰うためには、他の橋の参加者を含めて決められた順位以内に入り渡り終えてしまわねばならない。作中では1回の参加者12人(3人に対し1本の計算で鉄骨が割り当てられていた)の内、1位に2,000万、2位に1,000万の券が渡された(エントリーしていたのは全部で60人、従って5レース行われた)。落下した場合、橋の下には薄いマットが敷いてあるだけの上、8mないし10mの高さがあるため、打ち所によっては負傷や死の可能性もある。なお、負傷した場合はギャンブル終了後に病院まで連れて行かれ治療を受けることができるものの、治療費は負債に加算される。
橋は4本しかないため必然的に複数人で同じ橋を渡ることになるが、横を通って追い抜くことはできないため、大金を手にするために前に出るには後ろの者は前の人間を落とさなければならない(他の参加者を押して落下させる行為は、ルール上許されている。実際、観客から「押せっ」のシュプレヒコールがかかることも多く、このギャンブル最大の見所と言える)。一方、先頭に立つ者はそのようなことをする必要はないが、先に進むにつれ橋が細くなるため、たやすく渡りきることは不可能であり、よほど差がない限りいつか追い付かれるという危険性を秘めている。
無事引換券を手にしたとしても、その後には券を換金する部屋へと行くための最後の橋が待っている。この橋は幅や長さは人間競馬とほぼ同じだが、地上74メートルに位置するため落下したら即死であり、また落ちることを恐れて橋にしがみつく行為を防ぐため(利根川は「鉄骨に手を突いて渡るというぶざまな姿を客人たちに見せないため」と言っている)、橋には電流が流され、手を触れると感電のショックで橋には留まることができず転落するという、失格=即死の戦いである。さらに橋のスタート地点から見えるゴール地点の扉は、開けると気圧変化による突風で吹き飛ばされて落下する仕組みとなっており、これを回避するにはゴール一歩手前にある純ガラス製の橋を通り、ゴールの扉の真上の窓から侵入する必要がある。このガラス製の橋はスタート地点からは確認できず、突風吹きつける橋の上ではそもそも自分の身を守るので精一杯である状況であり、ゴール付近では、ゴールが眼前にあるという心理状態のため、視認することは難しい仕掛けとなっている。なお人間競馬で失格になった者も、失格者多数で余った券や権利放棄者の券を受け取るチャンスが存在する。
最後の橋はさらに上のランクのパーティー参加者に向けた見世物であるが、ギャンブルの対象とはならない。またこれはあくまで引き替えに付随する作業であるため、引換券に切られた制限時間を過ぎない限り、渡り切るのに有した時間や挑戦者間の順位は賞金に何ら関係しない。
実写映画ではこの電流鉄骨渡りのみであるが、途中で大雨に見舞われる、ガラス製の橋がなく、気圧変化による突風を受けることを覚悟で扉を開けないといけないなど、原作よりも過酷になっている[3](なお、原作では途中でギブアップを要請したことから引き換えを断られたが、今作では「死んだ者(石田)の券など知らん」となっている)。また、後述の「地下強制労働施設」から抜ける唯一の方法とされており、囚人が自ら志願して参加することも可能である。
『トネガワ』では、原作での『鉄骨渡り』全体を基本的に『人間競馬』と呼称している。考案者は兵藤和尊とされている。第2回の開催に向け、兵藤の要請を受け利根川は津久井に先に行くほど細くなっている鉄骨を発注させるが、報・連・相が苦手な津久井は、その性格が災いして鉄骨の用意に失敗し、苦肉の策として物干し竿を採用した。結局、参加者がギブアップで全員生還となり、兵藤の怒りを買った。
2人対戦用カードゲーム。EカードのEは皇帝 (Emperor) から来ている。
「皇帝」(1枚)「市民」(8枚・各4枚1セットで、一枚ずつ微妙にイラストが異なる)「奴隷」(1枚)の3種類(計10枚)のカードを使用する。これらのカードにはジャンケン同様三すくみの関係があり、「皇帝側(「皇帝」1枚,「市民」4枚)」と「奴隷側(「奴隷」1枚,「市民」4枚)」に分かれ、時間差で1枚ずつ出し合って勝敗を決める。三者の関係については、「皇帝」>「市民」>「奴隷」>「皇帝」である。「皇帝」は「市民」に勝ち(「皇帝」は「市民」を支配する権限を持っているため)、「市民」は「奴隷」に勝ち(「市民」は「奴隷」より地位や生活が担保されているため)、「奴隷」は「皇帝」に勝つ(「奴隷」はどうしようもないクズであり、その執念で「皇帝」を討つ)という意味である。兵藤曰く、「Eカードは社会の縮図だが、現実そのままでは味気なさ過ぎるので、若干だが夢を持たせた」とある。
通常のジャンケンと異なる最大の特徴は、両者が所持するカードの構成が平等ではないことである。前述した通り、「皇帝側」は「皇帝」カードを1枚と「市民」カードを4枚、「奴隷側」は「奴隷」カードを1枚、「市民」カードを4枚持つ。最も多い「市民」同士であればあいこになるだけなので、事実上「皇帝」もしくは「奴隷」による1勝で決まる。3戦ごとに「皇帝側」と「奴隷側」を入れ替えて再スタートし、計12戦を行う(映画では3本勝負)。
「奴隷側」は、「皇帝側」のたった1枚の「皇帝」に合わせて1枚の「奴隷」を出さなければならないが、「皇帝側」は4/5を占める「市民」のどれかに合わせて「皇帝」を1枚だけ出せれば勝てる上、「市民」を出しているうちに「奴隷側」が読みを誤り、「奴隷」を出して自滅するという勝ちパターンもあるため、「皇帝側」がルール上有利になっている。この格差を埋め合わせるため、「奴隷側」で勝利した場合の報酬は通常の5倍(映画では10倍)とされている。ただし、カイジの場合は「皇帝側」で負けても針が5倍の距離進むことはないと設定された。
カードを提出する順番は、1、3ターン目の提出は「皇帝側」が先出し、2、4ターン目は「奴隷側」が先出しとなる。カードは1ターンにつき5分以内に伏せた状態で出すが、後出し側は自分がカードを出す前に先出し側の顔色をうかがうことが可能である。また、両者ともカードを出す際は、無作為なカードの選出を行ってはならない。最低一度はカードの表を見てからカードを出さなければ反則となる。これはあくまでEカードは心理戦を主とするゲームであり、運で勝敗を決めるものではないからという理由で説明される。
5枚あるカードを1枚ずつ出して行くため理論上は5ターンまであるが、勝ち負けが発生するのは「皇帝」や「奴隷」のカードが出された回のみであり、4ターン連続で「市民」同士になった場合、残ったカードは「皇帝」と「奴隷」だけになるため、最大で4ターンで勝敗が確定し1戦が終了となる。
本来は大金を賭けて勝負するが、カイジは無一文であったため、目もしくは耳を賭けることとなった。リモコン操作で針が進むという装置を目や耳に取り付けて1mm単位で賭け、30mm分負けると針が眼球や鼓膜に到達する(このゲームは「聴力を賭けた勝負」とされるが、鼓膜は破れても自然と再生するので、聴力を失うのは一時的なものであって、致命的な影響はない)。この装置は一旦装着すると専用の工具を使わない限り外せず、無理に外そうとするとリモコンのアラームが鳴る。
勝った時に受け取れる金額のレートは1mmにつき「皇帝側」なら10万円、「奴隷側」なら50万円。30mm分負けて針が器官に到達すれば、12回戦行っていなくても、その時点でゲームオーバーとなり終了するが、実はこの装置は別の箇所にも使用できるようになっており、針は最大45mmまで伸びる。
このカードはニンテンドーDS用ソフト『逆境無頼カイジ Death or Survival』の予約特典として存在し、実際にプレイすることができる。過去に一般販売され、ペリカも付属していた。
実写映画版では、以下の変更がある。
劇場限定商品として、このゲームに使われるカードのセットが販売された。
『トネガワ』では、考案者は蟹江優作となっている。
Eカードで勝利したカイジが兵藤との勝負をするために考え出したギャンブル。空にしたティッシュ箱にペーパータオルで作ったクジ(○を書いた当たりクジ1枚とはずれクジ数十枚)を入れ、交互にクジを引いて先に○を引いた方が勝ちという単純なもの。
兵藤はカイジとの勝負を受ける条件として、以下のことを要求した。
地下王国の事情を加味し、特別ルールを付け足した変則的なチンチロリン。考案者はE班班長・大槻。
1人が親でそれ以外が子となり、出目の強弱を子1人1人が個別に親と比べ合い、勝った方が賭け金を役に決められた倍数で受け取ることができる(賭け金は子が決める)。なお役目は456(シゴロ)が2倍づけ、2 - 6ゾロが3倍づけ、1(ピン)ゾロが5倍づけ、123(ヒフミ)が2倍払いである[注 17]。また、地下オリジナルルールとして、
これらの特殊ルールについては、大槻により「大きな勝ちも負けも無くして、金の無い地下でユルユルダラダラ勝負を楽しむため」という説明が成されたが、実は自分たちが行っている456賽[注 18]によるイカサマをカモフラージュするためのものであった。
『1日外出録ハンチョウ』では「班長特権」で特例として認められている。しかし、第73話では新型ウイルスの影響で一時休止。
帝愛傘下の裏カジノが有する等価交換の一発台パチンコ。考案者は一条聖也。
一玉4,000円に設定されているため通常の1,000倍のギャンブル性を持つパチンコである。挑戦するためには300万円(750発)・500万円(1,250発)・1,000万円(2,500発)のいずれかのパッキーカードを買って使うことになる。
第一の関門は異常な数で並ぶ釘の森であり、釘の設定は基本的に100発中1発がチューリップの手前に届くように設定してある(この通常時は設定Cといって、他にも月1回30発中1発が届く設定Aの日や、月5回ほど60発中1発が届く設定Bの日もある)。第二の関門は、電動チューリップ上部に配置されている可動役物で、ランダムな動きで玉を弾く。第三の関門が内部の3段クルーンで、1段目のクルーンには3つの穴、2段目には4つ、3段目には5つの穴が空いている。1段目・2段目の手前穴1つずつは下段に落ちる穴であり、回転しながら順に通過して3段目で奥の当り穴に玉が入ると、ジャックポットとなる。ジャックポットは、その時点でストックされている玉すべてを獲得できる。ジャックポット以外に当り穴はなくすべてアウト玉となる。この台のストックはアウト玉の蓄積であり、ストックがない時には最低3億円(75,000発)分を店が保証する。
上記のことから、理論上のジャックポット確率は、「1/30 or 1/60 or 1/100(それぞれ前述の設定A・B・Cの場合の釘ゾーン)」×1/3(可動役物)×1/60(3段クルーン)=「1/5,400(5,400回転=2,160万円分の玉を使って約63%の確率で当選) or 1/10,800(同10,800回転=4,320万円分) or 1/18,000(同18,000回転=7,200万円分)」になるが、実際は様々な場所に挑戦者に告知されていない鉄壁の防御が施されており、通常のプレイでは攻略することはできない。
電動チューリップ上の可動役物は、店側から遠隔操作でタイミングを計って閉じてしまうことが可能(通称「ブロック」)。ここを乗り越えたとしても、「クルーン自体」・「パチンコ台本体」・「台周辺のプレイスペース」と3系統に分散した手前への傾斜(リモコン操作で奥に傾けることも可能)に加え、3段目の奥にある当たりの穴の外側に透明なコブが存在し、通常考え得る形での入賞の可能性を潰している。さらに、通常は「あからさま過ぎる」として没になっているが、緊急時には店側の操作によって、3段目の当たり穴の周囲から空気が噴出できる装置も存在する(ただし、浮かせたり 吹き飛ばしたりできるほどのパワーはない)。また客が台を打つ前には身体・荷物の検査や磁気チェックを行い、さらに台周辺は24時間モニタリングし、遊技には常に店員が立ち会う。またゴトを防止するため、磁石に反応しない真鍮製の弾を不定期に使用している。
カイジたちの前にも多くの者が挑戦したが、実際にジャックポットを出した人物(「達成者」と呼ばれる)は、建前上はカジノ側の接待(帝愛サイドによる賞金の回収、つまり仕掛けもなく簡単に出せる状態)によって出した兵藤と利根川だけであった[注 19]。
なお、前述の通りこの台は等価交換で、原則としてジャックポットを出せなかった者のつぎ込んだ玉が丸々次の挑戦者への賞金として積み立てられていくため、(いずれジャックポットを出される前提である以上は)理論上、いつまでも店には儲けが出ない。そればかりか、こちらも前述の通りどんなにジャックポットが貯まってなくても3億円分は店が保障するので、そこまで貯まらないうちにジャックポットを出されようものなら3億円に満たない分店の損失になってしまう。しかし帝愛の人間に対し接待を行うことで、積み立てられた賞金を回収する意味合いを持つと同時に、表向きには「確率は限りなく低いが当たりはある」とアピールすることによって、挑戦者が後を絶たない状況、ひいては「沼」が店の象徴として君臨する状況を生み出している。
原作では通常のパチンコ機の1.5倍程度の大きさ(坂崎の台詞より)で描かれているのに対し、実写映画版ではカジノの壁一面を占める「巨大モンスターマシーン」として描写されている。また、電動チューリップ上部の可動役物がなくなっている。なお、ジャックポットを達成した人物が兵藤と黒崎に変更されている。
『トネガワ』では本編においての利根川に対する接待の様子が描かれる。この時は、釘がY字状に配置され9割の確率で玉がチューリップへ到達する設定Y、タイミングを計って開くように操作された可動役物、そしてクルーンの外れ穴からアウト玉が飛び出す「フェニックスシステム」が採用され、その結果利根川はジャックポットを出すのだが、余りにも露骨な接待に利根川も呆れていた。
手作りの過程を省略した変則二人麻雀。帝愛グループの系列にある裏カジノの社長・村岡隆が考案。
全自動麻雀卓で山を作り、先手と後手を決める(初回のみ決め方は自由。それ以降は、勝った方が次回の先手となる)。そして、先手が左右の2山から好きな牌を1牌めくってドラを決めてスタート。互いに自分の目の前のツモ山1列分(34牌)を使って、3分の制限時間で13枚を選び出し聴牌状態の手牌を作る。手牌が出来たらゲームをスタートし、手牌として使わなかった残りの21枚の牌を先手の者から17巡終えて流局するまで順に切っていく。
性質上、ツモが無いので、和了る時は必然的に相手からのロンのみとなる。捨て牌が21なのに対し攻防は17巡のため、相手のロン牌を5つ以上捨て牌の中に抱えてしまうと、(先に相手が振り込むか、フリテン扱いにならない限り)必ず負けてしまうことになる。
振り込んで決着した場合は賭け金(両者の合意に基づく)を相手に渡さなければならないが、渡す金額は完成された役によって満貫を1単位とした倍率に基づき、跳満なら1.5倍、倍満なら2倍、三倍満なら3倍、役満なら4倍、ダブル役満なら8倍となる。両者とも振り込まないまま17巡を消化すると流局となり、賭け金を倍にして次戦に持ち越す。
その他、通常の麻雀と異なる点は次の通り。
兵藤和也が執筆した小説(作中作)『愛よりも剣』内に登場するギャンブル。実はこの小説は、和也が実際に執行した制裁を基にしたものである(設定や役名は変更してあり、表向きにはフィクションということになっている)。
金を持ってヤクザの組長から逃げようとした男女2人に組長(本来は和也)が課した刑。足部分に2箇所、胴部分に5箇所剣を刺す穴のある箱2つ、鉄板9枚、剣9本を使ったギャンブル。まず、2人がそれぞれの箱の中に入り、剣を刺す穴を2人交互に指定し、その穴に剣を刺していく。このとき、自分の方の穴を指定する必要はなく、相手の方の穴を指定してもよい。なお、計14箇所の穴のうち、9箇所は鉄板が入っており、そこに剣を刺しても鉄板で止まり体には刺さらないようになっているため、9本の剣全てを鉄板入りの穴を指定することができれば2人とも無傷で終わる。しかし、残りの5箇所には鉄板は入っておらず、そこに剣を刺すと体に刺さり、足の場合は大ケガ、胴の場合は即死するとは限らないが死亡が確定する。9本の剣を刺したら終了。ただし片方が絶命しても剣が残っていたら続行、死亡してからは残りは生き残った方が全て指定する。この場合でも死亡した相手の箱にまだ剣を刺していない穴が残っていればそこを指定することもできる。9本全て刺し終わった時点で生き残っていれば、その後はヤクザ達からの干渉から解放される。
和也が不定期に開催しているギャンブルの総称。和也曰く 「救世主的行為」
主に債務者の中でも、もう首を括るしかないような巨額の借金をもつ、特に劣悪な多重債務者を優先して参加を募ることが多いが、過去には和也の同級生が参加したこともある。基本的には和也が立会人となり参加者同士1対1での勝負となる。いつも同じ決まったゲームをしているのか、ゲームの種類が複数あるのかは不明だが、一例として和也の回想ではテーブルについた二人の多重債務者が1対1でカードゲームのようなものをしている様子が描かれた。
ゲームの参加条件、勝者への賞金、敗者への処遇については以下に説明
B型肝炎持ちの負債者と、その仲間2人に兵藤和也が課した友情確認ゲーム。
挑戦者は特殊な構造のヘルメットを装着して、くじ引きで決めた順に座り(前から順に「3・2・1」となっていて、後ろほど高い位置になる。席の構造上、1番席は2番・3番の様子が分かり、2番席は3番の様子のみ分かり、3番席は誰の様子も分からない)、ベルトで体を固定する。そしてルーレット(ヘルメットのランプが点滅)により、1人の「救出者」と2人の「人質」を決める。なお、実際には同じ人が連続して「救出者」に選ばれることはなく、「救出者」になった人は次のラウンドは必ず「人質」となる(言い換えれば、「人質」になった者は次のラウンドは2分の1の確率で「救出者」になることになり、さらに言い換えれば「救出者」になった次のラウンドは必ず「人質」になるが、その次のラウンドもしくはそのまた次のラウンドのどちらかで「救出者」になれる確率は4分の3もあるとも言える。なお、この設定はラウンド13をクリアした後のインターバルで公表された)。ヘルメットには大音量の音楽が流れているため、周りの声は一切聞こえない。もちろん自分のランプが点灯しているかどうかも分からない。無論、振り向いて他のランプを見ることも禁止。1ラウンド終了ごと、前方に設置された時計に「人質解放ボタン」を押した時点でのタイムが表示される(ゲーム中は表示されない)。
「救出者」に選ばれた者は、自力でそのことに気付き、スタートして30秒以上60秒以内の間(ゲーム中挑戦者にはタイマーが見えない)に席にある「ベルト解除ボタン」で自分のベルトを外し、前にある「人質解放ボタン」を押せばクリア。クリアするごとに賭け金が倍々ゲームで増えていき、1億円を突破すれば挑戦者の勝利、1億円を貰える(今回の挑戦者は所持金が2,150円だったため、1億を突破するには16回連続でクリアしなければならない。なお、16ラウンドをクリアした場合、本来の賞金額は1億4090万2400円になるが、最終的な金額は1億円でストップされる)。クリアした後は、その時ボタンを押したのがスタートしてから何秒後(ただし秒未満は切り捨て)だったかが全員に知らされた上で、もう一度くじ引きで席をシャッフルして続行する。
ただし、スタートしてから30秒未満の内に救出者が人質解放ボタンを押した場合は失格。全員命は助かるが、賭け金は没収されてこの後の挑戦権も失う。救出者が人質解放ボタンを押さないまま61秒経ったり、人質が人質解放ボタンを押した場合、「人質」2人のヘルメットの中敷がリモコン操作により膨張して、頭蓋骨や脳を1分と時間をかけて圧迫・粉砕し、人質2人は死亡する。また、ベルト解除ボタンは最初に押されたものだけが有効であるため、誤って「人質」がベルト解除ボタンを押してベルトを解除した場合、その後に救出者がいくらボタンを押しても救出者のベルトは解除されないため、その時点で救出失敗・人質の死亡が確定する。なお、救出失敗の場合生き残った救出者を勝者とみなし、クリアの場合と同様に賭け金を倍にした状態でゲームそのものは終了。その賭け金は救出者が独り占めとする(言い換えれば「人質2人を見殺しにすれば、賞金を独り占めできる」、さらには「早く人質を見殺しにして賞金を独り占めしないと逆に見殺しにされる恐れがある」ともいえる)。
前もってゲーム参加者3人が打ち合わせなどできないように、ルールや攻略法の説明は1人ずつ個別に行われる。何より時計も持たずプレイヤーの体内時計による感覚という曖昧なものと、プレイヤー間での意志の疎通ができない状況のため、「救出者」がより下の段の者であるほど、その難易度は格段に上がる。
1ゲーム終わるごとに救出者がボタンを押した秒数を全員が確認することができる時計が設置されている。また合図等は原則として禁止ではあるが、これは予めゲーム前に相談などで決めることを禁止している側面からゲーム中に開発した「以心伝心システム」の手首の小さな上げ下げなどは黙認されている。しかし、ルールそのものが「人質を見殺しにすれば、賭け金は倍になった上で独り占めできるが、それをやらないでいると逆に見殺しの危険に晒される」という裏切りを扇動する構造になっているため、実際には3人での完全制覇は困難を極める。
このゲーム専用の装置「マザー・ソフィー」(和也曰く、「一度電源を入れたらどちらかが破滅するまで止まらない神聖な怪物」)に座って行われる2人用のポーカー。その名の通り、互いに一枚のカードを使って勝負する(「戦争」に近い)。マザー・ソフィー自体は帝愛所有の倉庫内にあるタワーの頂上に存在する。全てが機械仕掛けであり、対戦する2人の資金を除けば、おそらく(和也が把握する限りでは)完全公平なギャンブルマシーン。
まず、ジョーカーを抜いたトランプ3セットを入念にシャッフルし、1つの山を作る。そこにどちらか一人が「カッティングカード」と呼ばれるプラスチックの板を差し込み、そこより上のカードを破棄し、残った分を「神の手」と呼ばれるカード分配装置にセットする。そして、椅子に座りベルトを装着することで電源を入れる。その後、タッチパネルで名前と所持ライフ(後述)を入力して準備完了となる。はじめに両者ともに2枚ずつ手札が配られ、その2枚を自分の目の前にあるカード提示ボックスに表向きに置く(もちろん相手からは見えない)。するとその手札をカメラが読み取り、手札の内容がUP (A - 8) かDOWN (7 - 2) をランプで相手に知らせる。
UPが2つ点灯すれば2枚ともA - 8、DOWNが2つ点灯すれば2枚とも7 - 2、両方が1つずつ点灯すれば1枚はA - 8、もう1枚は7 - 2となる。これを踏まえた上で、2枚のうち1枚を裏向きに提出、その後、通常のポーカーと同様にライフ(後述)を積み合い、賭け金が折り合ったらカードをオープンして勝負。数字の大きさで判定し、Aが最も強く、2が最も弱い。ただし、Aと2がぶつかった場合に限り2の勝ちとなる(和也曰く、Eカードで奴隷が皇帝に勝つのと同じらしい)。同じ数字同士の場合はスートに関係なく引き分け。1ゲームが終わるごとに使ったカードは捨て、また1枚ずつ手札を補充する。カードを配る順番は、直前のラウンドで勝った方から先に配られる。ただし、最初の手札2枚はタッチパネルのそばにあるボタンを押した方(話し合いによって決める)から先に配られる。なお、使用しなかった方のカードは手元に残る。そのため、負ける確率が高いからと言ってDOWNを出さずにいると、いずれ両方DOWNというどうしようもない状況になりかねないため、敗北覚悟か相手の裏をかくかでDOWNを破棄する駆け引きが必要となってくる。また、ダブルUPvsダブルDOWNという状況になった場合、ダブルUP側の勝ちがどちらの側から見ても濃厚であるため、常識的にはどちらも2枚のカードの内、弱い方を出すのがセオリーであるが、あえて強い方を出すことによってもう1枚はさらに強いカードであると思わせる駆け引きもある。
作中でカイジと和也が勝負する時の最小賭け額は1ライフ。なお、「ライフ」は世間一般のサラリーマン正社員の生涯賃金とほぼ同じ2億円を1とするお金の単位である(作中では金色の人形で表現されていて、サイドテーブルに置いて管理する)。ゲーム開始後に資金を継ぎ足しライフを追加するという行為は禁止である。負けた場合、失ったライフの分だけ座席が押し込まれ(逆に勝てば押し込む)3連敗で端まで到達するが、さらに負けた場合は動きはなし。端に空いた穴から落ちるわけではなく、形勢の優劣を分かりやすく見せるための仕掛けである(ただし後述する「赤ライフ」を賭けた場合、話は別となる)。
通常のポーカーと同様に、ライフのレイズ(上乗せ)も可能。カードを出した後、お互いにソフィーから「コール or レイズ?」と尋ねられるので、レイズを宣言したい場合、手持ちのライフから任意の数を場に追加する。相手は「レイズ or ドロップ?」と尋ねられるので、ドロップ(降り)をしないならライフを相手と同じ数だけ上乗せしてコールするか、また相手よりも上乗せして逆レイズする。この時に相手がコールボタンを押して勝負を求めても、再度レイズを仕掛けることも可能である。この手順を繰り返して最終的に両者がコールボタンを押すか、ライフが両者の釣り合う数である天井(例えば片方の手持ちが5つ、もう片方が3つなら最大3つ)まで達したらコールとなる。コール前にドロップで決着が付いた場合は、ドロップした側が賭けていたライフを失い、カードは勝負とは関係なく開いてお互いに見せる。
どちらかがライフを全て失い「バンクラプシー」(破産)となった時点でゲームセット。その際、サイドテーブルの引き出しを開けるように促され、本人が希望すれば中に入っている赤い人形(すなわち自分の生命)を賭けてゲームを続行できる(賭けると発光し、赤ライフ用のプログラムが起動する)。もしこれを失った場合、「敗者処刑システム」が作動。椅子がさらに後退し、椅子ごと逆さまに吊るされた状態でベルトが解除・収納され頭から落下、確実に即死となる。救済チャンスとして、22.5°に設定された網がルーレットのように回転しているのをお互いの引き出しに入っているスイッチで止めてそれにしがみつけるようになっているが、確実に網の中心を捉えなければ弾かれて結局、落下してしまう。和也がマネキンで試した結果、満足にセーフな位置で止められなかった上に、止められたとしてもバウンドして落下してしまうなど、その成功率は絶望的である。なお、このスイッチを5秒間以上押し続けると処刑が中止される。ここで勝った場合、その後、赤ライフを賭けるかどうかは自由であり、次の終了は通常のライフが無くなった時点とすることもできる。但し、一度でも赤ライフを賭けてしまうとレイズの上限も相手の「赤ライフも含めた」ライフ数となるため、自分の通常ライフ数を超えるライフまでレイズされたら、赤ライフを賭けるかそれが嫌ならドロップするしかなくなる。
原作未登場ではあるが、映画の脚本にも参加した原作者の福本が考案した。
一条が支配人を務める裏カジノで行われているアトラクションで、鉄骨渡りに代わる「新ブレイブ・メン・ロード」である。
奴隷(多額の負債を負った挑戦者)が、3か所の檻を前にした逃げ場の無い空間に足を枷で繋がれた状態で閉じ込められる。奴隷は3個のボタンのいずれか一つだけを押すことができ、ボタンを押すとそれに連動した檻が1か所開く。姫(挑戦者の仲間)が入った檻を開ければ賞金3000万を手にして解放されるが、それ以外の檻にはライオンが入っており開けると襲われ死ぬ。
どのボタンが当たりであるかはその場で姫に通知される。姫はその内容を奴隷に教えても構わない。しかし姫は奴隷が死ねば単独で300万が手に入るため、当たりのボタンを教えてくれる保証は無い。奴隷は姫の発言の真偽を正しく見抜けなければ命の危険に晒される。得られる金額的に姫が裏切る理由は無いように見えるが、奴隷は多額の負債を負った者から選ばれるようになっており、3000万円を手に入れても負債の返済でほぼ無くなる事が前提になっている。
元々は『姫と虎』という名前にする予定だったが虎が調達できずライオンに変更されたため名前も変わった[4][5]。元ネタはフランク・ストックトンの小説『女か虎か』。
スタッフのピストルの合図でゲームがスタートし、同時に目的地となるビルの場所が垂れ幕によって伝えられる。いち早く該当ビルの屋上に到着し高さ約8mの棒の頂上に貼られたカードに最初に触れた参加者が勝者となる。カードの表面は人生逆転カードと呼ばれ、電卓のように数字を打ち込むことでその分のお金が獲得できる(上限は9億9999万円)。裏面は魔法のキーで、人生を変える極秘情報が得られる。勝者はカードの表か裏のどちらか1つを選択することが出来る。
変則のロシアンルーレットギャンブル。10本あるロープの中から1つを選び、バンジージャンプの要領で落とされる。1本だけある当たりのロープを選べば地面すれすれで止まって生還でき大金を手に入れることができるが、残りの9本は固定されておらずそのまま地面に叩きつけられ死亡する。
本来は人間競馬のように富豪たちがどのロープが当たりかに賭けるギャンブルであるが、カイジが参加した回は投票券を買った客がおらず参加者もカイジ1人だったため、カイジが生還すればカイジが持ち込んだ賭け金を10倍にするという特別ルールが用いられた。
保有資産が拮抗している2名の参加者が全財産を金塊に換え、天秤ばかりの上に乗ってその重さを競い合うギャンブル。参加者自身の保有資産に加え4つの「F」で表される支援者を付けることができ、ゲーム前やゲーム中にいかに相手方の支援者を説得して自陣に取り込めるかが鍵となる。
支援者は大きくFRIEND(フレンド)、FIXER(フィクサー)、FAMILY(ファミリー)の3つに分けられ、ルーレットによりその順番が決定する。現金だけでなく芸術品や土地の権利書といった金目の物も最新鋭のシステムを導入した鑑定機で金塊に変えることができる。またFAN(ファン)と呼ばれる観客は勝つと思う側の秤に金貨を投票できる。金貨にはナンバリングが施されており、誰がどちらの秤に投票したのか分かるようになっている。投票終了後に勝者側に投票していた場合、掛け金の2倍の金額を受け取ることができる。しかし天秤は時間と共に上昇していきFANの投票時間であるゲーム終了間際にはかなり高い位置になっているため、必然的に金貨を投げ入れる形になり秤に乗らずに地面に落ちることもある。この場合金貨は元締めである帝愛に没収されてしまう。
高倉浩介が接待目的で頻繁に行っているゲーム。ルールは普通のジャンケンとあまり変わらないが、3回勝負のうち1回は必ず手のひらサイズの純金を握る、つまり3回のうち必ず1回はグーを出さなければならない。なお純金を握った上でグーで勝った場合、ボーナスとしてその純金を貰うことができる。
『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』(ぎゃっきょうぶらいカイジ アルティメット サバイバー[注 24])のタイトルで、2007年10月2日から2008年4月1日まで日本テレビほかにて放送された。全26話。内容は原作第1シリーズ『賭博黙示録カイジ』に相当する。第2期は『逆境無頼カイジ 破戒録篇』(ぎゃっきょうぶらいカイジ はかいろくへん)のタイトルで2011年4月から9月まで同じく日本テレビほかにて放送された。全26話。内容は原作第2シリーズ『賭博破戒録カイジ』に相当する。
2005年から2006年に同局にて放送されたアニメ『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』の主要声優やスタッフが多数参加している。
原作における過激な言動や行為はテレビ局の自主規制などにより若干抑えられた描写になっているが、ほぼ原作を忠実になぞっている。また、福本作品の特徴的な演出である「ざわ…」は効果音やBGM・背景に多用されている。
番組の最後には作中から主な台詞を紹介する「カイジ箴言」というコーナーが設けられた。第2期では台詞を紹介する「カイジ箴言リターンズ」か関連商品を紹介する「カイジ宣伝」のいずれか。題字は福本が担当した。
第1期最終回の「カイジ箴言」にて、2年後(2010年)をめざして第2期を制作・放送することが公表されるが、実際には約3年が掛かった。また、『破戒録篇』のエンディングアニメで『賭博堕天録カイジ』冒頭のデートシーンも映像化されている。
日テレオンデマンドでも配信されている。ただし、「カイジ箴言」と「カイジ箴言リターンズ」はカットされている。
2014年からはファミリー劇場で『闘牌伝説アカギ』と共に再放送されている。
2015年にはコロプラとのタイアップで、織田信成が特殊メイクでカイジに扮する『東京カジノプロジェクト』のテレビCMが放送された[32]。
話数 | 副題 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
bet.1 | 出航 | 高屋敷英夫 | 大久保富彦 | 佐々木奈々子 | 張喜圭 | 高田晴仁 | 2007年 10月2日 |
bet.2 | 火蓋 | 佐藤雄三 | 中村亮介 | 濱田邦彦 | 10月9日 | ||
bet.3 | 勝負 | 広田光毅 | 池田重隆 | 金東俊 | 高田晴仁 張喜圭 | 10月16日 | |
bet.4 | 破綻 | ふでやすかずゆき | 池田重隆 | 朴湊景 | 李炫姃 權赫正 | 濱田邦彦 | 10月23日 |
bet.5 | 決死 | 岩城忠雄 | 細田雅弘 | 菅野智之 | 10月30日 | ||
bet.6 | 興亡 | 高屋敷英夫 | 大久保富彦 | 金敏宣 | 李延吉 | 金東湜 | 11月6日 |
bet.7 | 喝破 | 広田光毅 | 佐々木奈々子 | 日向正樹 | 高田晴仁 | 11月13日 | |
bet.8 | 鉄槌 | ふでやすかずゆき | 黒津安明 | 末田宜史 | 張吉容 | 濱田邦彦 | 11月20日 |
bet.9 | 回生 | 高屋敷英夫 | 青山弘 | 川村賢一 | 李炫姃 權赫正 | 金東湜 | 11月27日 |
bet.10 | 使者 | 広田光毅 | 新留俊哉 | 田中洋之 | 張吉容 | 濱田邦彦 | 12月4日 |
bet.11 | 狂宴 | ふでやすかずゆき | 池田重隆 | 金東俊 | 金東湜 | 12月11日 | |
bet.12 | 転落 | 高屋敷英夫 | 大久保富彦 | 細田雅弘 | 青井清年 | 濱田邦彦 | 12月18日 |
bet.13 | 怪物 | 広田光毅 | 中村亮介 | 細居美恵子 | 12月25日 | ||
bet.14 | 亡霊 | ふでやすかずゆき | 荒木哲郎 | 末田宜史 | 張喜圭 | 高田晴仁 | 2008年 1月8日 |
bet.15 | 天空 | 高屋敷英夫 | 佐々木奈々子 | 張吉容 | 金東湜 | 1月15日 | |
bet.16 | 怒髪 | 岩城忠雄 | 金敏宣 | 李炫姃 權赫正 | 濱田邦彦 | 1月22日 | |
bet.17 | 会話 | 広田光毅 | 新留俊哉 | 川村賢一 岩城忠雄 | 金東俊 | 高田晴仁 金東湜 | 1月29日 |
bet.18 | 翻弄 | ふでやすかずゆき | 坂田純一 | おゆなむ | 梅原隆弘 | - | 2月5日 |
bet.19 | 限界 | 吉野智美 | 細田雅弘 | 菅野智之 | 高田晴仁 金東湜 | 2月12日 | |
bet.20 | 鬼神 | 高屋敷英夫 | 末田宣史 | 細居美恵子 | 濱田邦彦 | 2月19日 | |
bet.21 | 心血 | 広田光毅 | 林秀夫 | 張吉容 | 金東湜 | 2月26日 | |
bet.22 | 執行 | ふでやすかずゆき | 田中洋之 | 張喜圭 | 高田晴仁 | 3月4日 | |
bet.23 | 邪道 | 吉野智美 | 佐々木奈々子 | 禹勝旭 金東俊 張吉容 | 濱田邦彦 | 3月11日 | |
bet.24 | 条件 | 広田光毅 | 後藤圭二 | 金敏宣 | 李炫姃 | 金東湜 | 3月18日 |
bet.25 | 蒼白 | ふでやすかずゆき | 中村亮介 | 末田宜史 | 張吉容 | 濱田邦彦 | 3月25日 |
bet.26 | 残光 | 高屋敷英夫 | 佐藤雄三 | 佐藤雄三 岩城忠雄 | 高田晴仁 金東湜 | - | 4月1日 |
話数 | 副題 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Bet.1 | 地の獄 | 高屋敷英夫 | 佐藤雄三 | 高田晴仁 梅原隆弘 | - | 2011年 4月5日 | |
Bet.2 | 勝負の鉄則 | 広田光毅 | 川尻善昭 | Hong Hun-pyo | Kim Dong-sik | 梅原隆弘 | 4月12日 |
Bet.3 | 強運の欠片 | 高屋敷英夫 | Kim Min-sun | Kim Dong-jun | 4月19日 | ||
Bet.4 | 逆襲の糸口 | 広田光毅 | 松村政輝 | 阿比留隆彦 | 高田晴仁 | 4月26日 | |
Bet.5 | 虐待と忍耐 | 高屋敷英夫 | 藤山智美 | Woo Seung-wook | Jang Kil-yong Kang Ill-gu | 梅原隆弘 | 5月3日 |
Bet.6 | 熱風の到来 | 広田光毅 | 川村賢一 | Lee Hyun Joung | 5月10日 | ||
Bet.7 | 魔法の賽 | 高屋敷英夫 | 神志那弘志 | 矢嶋哲生 | 森智子 | 高田晴仁 | 5月17日 |
Bet.8 | 因果応報 | 広田光毅 | 浅香守生 | Hong Hun-pyo | Kim Dong-sik | 梅原隆弘 | 5月24日 |
Bet.9 | 喝采、そして… | 高屋敷英夫 | 川尻善昭 | Kim Min-sun | Kim Dong-jun | 5月31日 | |
Bet.10 | 最後の博奕 | 広田光毅 | 松村政輝 | 阿比留隆彦 | 高田晴仁 | 6月7日 | |
Bet.11 | 歓喜と嘆声 | 高屋敷英夫 | 川尻善昭 | Woo Seung-wook | Jang Kil-yong Kang Ill-gu | - | 6月14日 |
Bet.12 | 破天・破漢 | 広田光毅 | 川村賢一 | 中川淳 村岡朋美 | Lee Hyun Joung | 梅原隆弘 | 6月21日 |
Bet.13 | 攻略の糸口 | 高屋敷英夫 | 矢嶋哲生 | 森智子 | 高田晴仁 | 6月28日 | |
Bet.14 | 無頼の軌跡(総集編) | 佐藤雄三 | - | 7月5日 | |||
Bet.15 | 虚仮の一心 | 広田光毅 | 川尻善昭 | Hong Hun-pyo | Kim Dong-sik | - | 7月12日 |
Bet.16 | 決戦の幕開け | 高屋敷英夫 | Kim Min-sun | Jang Hee-kyu | 梅原隆弘 | 7月19日 | |
Bet.17 | 不毛な貫徹 | 広田光毅 | 松村政輝 | 阿比留隆彦 | 高田晴仁 | 7月26日 | |
Bet.18 | 鉄壁の門 | 高屋敷英夫 | 川尻善昭 | Woo Seung-wook | Jang Kil-yong | - | 8月2日 |
Bet.19 | 奇跡の軌道 | 広田光毅 | 中川淳、村岡朋美 | Lee Boo-hee | 梅原隆弘 | 8月9日 | |
Bet.20 | 宿運の差 | 高屋敷英夫 | 矢嶋哲生 | 森智子 | 高田晴仁 | 8月16日 | |
Bet.21 | 確実な勝利 | 広田光毅 | 川村賢一 | Hong Hun-pyo | Kim Dong-sik | - | 8月23日 |
Bet.22 | 諭吉の威光 | 高屋敷英夫 | 田中洋之 | Kim Min-sun | Jang Hee-kyu | 梅原隆弘 | 8月30日 |
Bet.23 | 風前の灯火 | 広田光毅 | 松村政輝 | 阿比留隆彦 | 高田晴仁 | 9月6日 | |
Bet.24 | 徘徊する銀玉 | 高屋敷英夫 | 佐藤雄三 | Woo Seung-wook | Jang Kil-yong 高田晴仁 | - | 9月13日 |
Bet.25 | 怨嗟の涙 | 広田光毅 | 川村賢一 | 梅原隆弘 Jang Kil-yong | 9月20日 | ||
Bet.26 | 未来は僕らの… | 高屋敷英夫 | 佐藤雄三 | 佐藤雄三 中川淳 村岡朋美 | Kim Dong-sik 阿比留隆彦 高田晴仁 梅原隆弘 | 9月27日 |
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
第1期 | |||||
関東広域圏 | 日本テレビ | 2007年10月2日 - 2008年4月1日 | 火曜 24:59 - 25:29 | 日本テレビ系列 | 製作局 |
中京広域圏 | 中京テレビ | 2007年10月17日 - 2008年4月16日 | 水曜 26:09 - 26:39 | ||
近畿広域圏 | 読売テレビ | 2007年10月29日 - 2008年2月11日 2008年2月18日 - 5月12日 | 月曜 26:29 - 26:59 月曜 25:59 - 26:29 | MANPA 枠 | |
福岡県 | 福岡放送 | 2007年11月5日 - 2008年5月12日 | 月曜 25:29 - 25:59 | ||
日本全域 | 日テレプラス[注 29] | 2008年1月10日 - 7月3日 | 木曜 22:30 - 23:00 | 日本テレビ系列CS放送 | リピート放送あり |
鹿児島県 | 鹿児島読売テレビ | 2008年1月11日 - 7月4日 | 金曜 25:50 - 26:20 | 日本テレビ系列 | |
第2期 | |||||
関東広域圏 | 日本テレビ | 2011年4月5日 - 9月27日 | 火曜 24:59 - 25:29 | 日本テレビ系列 | 製作局 |
近畿広域圏 | 読売テレビ | 2011年4月11日 - 6月27日 2011年7月4日 - 10月3日 | 月曜 26:19 - 26:49[注 30] 月曜 26:44 - 27:14 | MONDAY PARK 枠 | |
北海道 | 札幌テレビ | 2011年4月22日 - 11月11日 | 金曜 25:58 - 26:28 | 1期は未放送 | |
中京広域圏 | 中京テレビ | 2011年4月22日 - 6月24日 2011年7月1日 - 10月14日 | 金曜 26:27 - 26:59 金曜 26:12 - 26:44 | ||
福岡県 | 福岡放送 | 2011年4月24日 - 10月2日 2011年10月22日 - 10月29日[注 31] | 日曜 25:20 - 25:50 土曜 25:51 - 26:51 | ||
日本全域 | 日テレプラス | 2011年5月12日 - 11月10日 | 木曜 24:00 - 24:30 | 日本テレビ系列CS放送 | リピート放送あり |
石川県 | テレビ金沢 | 2011年7月9日 - 2012年1月 | 土曜 26:51 - 27:20[注 32] | 日本テレビ系列 | 1期は未放送 |
広島県 | 広島テレビ | 2011年8月2日 - 2012年2月 | 火曜 25:04 - 25:34 |
映画第1作は『カイジ 人生逆転ゲーム』(カイジ じんせいぎゃくてんゲーム)のタイトル[注 33]で、日本テレビ製作、東宝配給により2009年10月10日に公開された。講談社や東宝を含む十数社の共同による製作委員会方式だが、プロダクション業務をはじめ日本テレビグループや系列局が中心になっている。
天海祐希演じる遠藤は原作と性別が変更されており、ヒロインのポジションになっている。佐原誠役の松山ケンイチは、友情出演という形で出演しているが中盤では登場時間、セリフ共に非常に多い役でいわゆるカメオ出演的なものではない。また、作者の福本が黒服の一人として特別出演している。ストーリーは『賭博黙示録カイジ』と『賭博破戒録カイジ』の一部を基にしている。
キャッチコピーは、「ようこそ クズの皆様」・「考えろ、裏をかけ。そして未来を手に入れろ。」。公開時には『人は勝たなきゃ嘘だ』『俺は生きてるぞ!』と劇中の台詞が書かれた箸『ブレイブ・メン・ロード箸』や、カイジの名前が書かれた『カイジの給料袋』という封筒(ペリカを模したメモ帳91枚入り)などといった劇場限定グッズが発売された。
2010年10月15日に『金曜ロードショー』25周年企画として地上波初放送された。
また2018年には『動物世界(Animal World)』と言うタイトルで中国でリメイクされた作品が上映された。
2010年4月9日発売。発売・販売元はバップ。
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 2010年10月15日 | 21:00 - 22:54 | 114分 | 13.8% | テレビ初放送 「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」の公開を記念して放送。 |
2 | 2011年11月4日 | 12.5% | 「カイジ2 人生奪回ゲーム」の公開を記念して放送。 | ||||
3 | 金曜ロードSHOW! | 2013年5月17日 | 9.6% | 「藁の楯 わらのたて」の公開を記念しての放送。 | |||
4 | 2020年1月17日 | 8.1% | 「カイジ ファイナルゲーム」の公開を記念しての放送。 副音声で佐藤東弥、ガーリィレコード、赤ペン瀧川が生出演[35]。 |
映画第2作は『カイジ2 人生奪回ゲーム』(カイジツー じんせいだっかいゲーム)のタイトル[注 35]で、2011年11月5日に公開された。キャッチコピーは「おかえり、クズの皆様。」・「ダマして、奪え。俺たちの未来を取り戻せ。」。
脚本には原作者である福本も参加し、共同執筆した。「チンチロ」「沼」編をベースにしつつも、ストーリーは原作を大幅にアレンジしている。さらに、福本の発案によるオリジナルギャンブル「姫と奴隷」が追加された。本編に登場した沼パチンコは、パチンコカイジシリーズを販売しているパチンコメーカーの高尾が製作協力をしている。また、公式サイトでは実際に沼パチンコを楽しむフラッシュゲームがあり、3段クルーンをクリアすると先着5名に撮影で実際に使用された小道具をプレゼントする企画も行われた。
全国316スクリーンで公開され、2011年11月5、6日の初日2日間で興収3億4,967万7,200円、動員26万429人になり、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった[37]。
2012年4月25日発売。発売・販売元はバップ。全商品共通で本編ディスクには劇場公開版本編の他、未公開シーンを追加した長尺版本編を収録。トップメニュー画面から未公開シーンのみを選択して再生することも可能。
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2012年11月23日 | 21:00 - 23:24 | 144分 | 16.8% | テレビ初放送 |
2 | 2014年6月27日 | 21:00 - 22:54 | 114分 | 11.3% | |||
3 | 2020年1月24日 | 8.8% | 「カイジ ファイナルゲーム」の公開を記念しての放送。 |
映画第3作は『カイジ ファイナルゲーム』のタイトルで、2020年1月10日に全国公開された[39]。前作『カイジ2 人生奪回ゲーム』以来9年ぶりの公開となる[39]。キャッチコピーは『アイツが帰って来る―』[40]。
原作者である福本伸行のオリジナルストーリーであり、福本自身は前作同様に脚本にも参加し、共同執筆を行った[39]。なお、福本によれば脚本は4年前には完成していたといい、なかなか企画が前に進まなかったが、やっと公開されることに対して喜びのコメントを出している[39]。福本のオリジナルストーリーであるため、原作には登場しないオリジナルゲーム「バベルの塔」「最後の審判」「ドリームジャンプ」「ゴールドジャンケン」が登場する[39]。さらに登場人物において、黒崎義裕は原作および映画第2作に登場するが、高倉浩介、桐野加奈子、廣瀬湊は映画だけのオリジナルキャラクターとなっている[41]。
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2021年2月12日 | 21:00 - 22:54 | 114分 | テレビ初放送[42] |
注釈
- この一覧は日本の実写映画版カイジシリーズに登場した重要キャラクター達(主なフルネームのキャラクター)の一覧となっている。
- セルが灰色の部分はその作品に未出演の俳優である。
2018年に中国でリメイク映画化された。邦題は『カイジ 動物世界』(原題:動物世界)。
日本では「2018東京・中国映画週間」で上映された後、「未体験ゾーンの映画たち2019」の上映作品の一つとして2019年1月18日に劇場公開された[43]。
この節の加筆が望まれています。 |
※括弧内は日本語吹替[44]
2011年11月1日よりBeeTVでシリーズ第1作『賭博黙示録カイジ』がサウンドコミックとして配信されている[45]。これは漫画の絵にパンなどの画面効果を加えた映像に声優が声をあてたラジオドラマで、第1部『希望の船』が配信中である。『絶望の城』以降の配信は不明。現在は公開終了。
2020年12月4日から6日まで京都・京都劇場、10日から13日まで東京・ヒューリックホール東京にてそれぞれ上演された[47]。
TBSテレビ系全国ネットで2017年12月28日22:00 - 23:54に放送[注 38]。本作をモチーフとしたバラエティ番組。演出には『水曜日のダウンタウン』などで知られ、番組内の企画でもペリカなどカイジネタを多用している藤井健太郎が務めた。
事前の書類選考や面接で選ばれた、現実に借金を抱える12人が集められ、賞金200万円+ペリカ(1ペリカ=0.1円相当)[注 39]の獲得を目指す。
番組の合間には参加者の過去を振り返る映像や、敗退者のその後にも密着するなど「リアリティ番組」的な要素もある。
また、演出の一環として「利根川幸雄」(演:名高達男)が「黒服」たちと共に登場する趣向も用意されている[59]。
結果は235万円の借金を背負った岡山県在住・24歳無職の男性が優勝し、200万円に加え番組内で獲得した350万ペリカ(=35万円)相当のインゴットが授与された。
本作の登場人物を主人公としたスピンオフ作品。いずれも萩原天晴原作。
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