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日本の円谷プロ制作の特撮テレビ番組、およびその作品に登場する巨大変身ヒーローの名称 ウィキペディアから
『ウルトラマンティガ』(ULTRAMAN TIGA)は、1996年(平成8年)9月7日から1997年(平成9年)8月30日まで、毎日放送・TBS系列で毎週土曜日18:00 - 18:30ほかにて全52話が放映された、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ作品、および作中に登場する巨大変身ヒーローの名称。
平成ウルトラマン三部作 (平成第1期ウルトラシリーズ) | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第1作 | ウルトラマンティガ | 1996年9月 - 1997年8月 |
第2作 | ウルトラマンダイナ | 1997年9月 - 1998年8月 |
第3作 | ウルトラマンガイア | 1998年9月 - 1999年8月 |
ウルトラマンティガ | |
---|---|
ジャンル | 特撮テレビドラマ |
企画 | |
脚本 | |
監督 | 松原信吾 他 |
出演者 | |
声の出演 | 真地勇志 |
ナレーター | 二又一成 |
音楽 | 矢野立美 |
オープニング | V6「TAKE ME HIGHER」 |
エンディング | 地球防衛団「Brave Love, TIGA」 |
言語 | 日本語 |
時代設定 | 2007年 - 2010年 |
製作 | |
プロデューサー | |
製作 | |
放送 | |
放送局 | TBS系列 |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1996年9月7日 - 1997年8月30日 |
放送時間 | 土曜 18:00 - 18:30 |
放送分 | 30分 |
回数 | 52 |
「ウルトラマンティガ」公式サイト | |
番組年表 | |
次作 | ウルトラマンダイナ |
特記事項: ウルトラマン生誕30周年記念番組 第29回星雲賞映画演劇部門・メディア部門受賞 |
1998年、第29回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門賞を日本の特撮テレビドラマとして初めて受賞した[1]。
放映直前当時のキャッチコピーは「ウルトラマンはさらに進化! 敵の特徴に合わせて3タイプに変身する超マルチ戦士!」。
劇場版、オリジナルビデオ作品(以下“OV”と表記)などの詳細は以下参照。
ウルトラマン生誕30周年記念番組[2]。『ウルトラマン80』以来16年ぶりとなる、『ウルトラQ』や『ウルトラマン』放映から30年となるテレビシリーズ。次作『ウルトラマンダイナ』や『ウルトラマンガイア』と合わせて「平成3部作」もしくは「平成初期3部作」と呼ばれる(通称TDG)。以降の作品も含めると「平成ウルトラシリーズ」と呼ばれる。
ウルトラマン誕生30周年にあたる1996年9月に円谷プロは新たなテレビシリーズを立ち上げ、通称「世界初ウルトラマン」の『新ウルトラマン』が放送されることが決定した[3][4][5]。宇宙とともにビッグバンによって誕生した光の生命体が、現代の地球に時空を超えて飛来し、後にM78星雲のウルトラマンに進化するというものであったが、企画者として当時円谷プロ専務であった満田かずほが参画したことで再検討して調整され、M78星雲の宇宙人やウルトラ兄弟など、従来のウルトラシリーズでの設定を引き継がず、旧作の続編ではない物語として作られた[1][3][4][5][注釈 2]。本作品でのウルトラマンは、滅び去った古代文明とその住人の守護者だった人類の希望である光の集合体[7]「光の巨人」で、新たな時代を迎えようとする人類を守る存在として復活したという設定である。それに対して「光」を手にしようとする人類を妨害、あるいは誘惑する者たちも現れる。
時代設定は2007年 - 2010年、核兵器や公害などが完全に廃絶された世界が舞台となっている。東京は“メトロポリス”と呼ばれ、ハロウィンの習慣が定着している反面、風俗・文化は放送当時の現実世界とほとんど変わらずに描かれている。内容自体も整合性を重視した作風であり、重いテーマのエピソードも散見される。
本作品の放映前はビデオソフトで子供たちにウルトラマンが浸透しており、円谷一夫がこの時期のウルトラブームに関して「ブームはビデオの普及がなければなかった現代的なもの」としている。さらに、玩具の売上も過去最高ときわめて盛り上がっている時期だった。
今までのウルトラシリーズ同様、主要スポンサーはバンダイであるが、本作品は1995年には2,182億円だったバンダイグループの売上を1999年度までに5千億円にする計画「プラン99」戦略の第1弾でもある。具体的には玩具のみならずアパレル、生活雑貨、菓子などバンダイグループ全ての流通に本作品の関連商品が展開された。このため「単独のキャラクターにバンダイグループ全社が取り組む」ことになった。これはバンダイ史上初の試みである。
女性が社会進出した世相を反映し、男性に交じって対等に職務をこなす女性を特別な存在ではなく、一般的な事例として描いた。主人公が属する対怪獣チームのうち2人は女性で、1人はウルトラシリーズでは初めてチームを統率する責任者(隊長)で、もう1人は主人公と対等あるいは上回る能力で戦闘に従事する活動的な女性隊員である。なお、後者のヤナセ・レナ役には、『ウルトラマン』の主人公・ハヤタを演じた黒部進の実娘である吉本多香美が演じることも話題を呼んだ。
主演としてV6の長野博を起用し、大人しくて爽やかな若者像を描くことに成功した。アイドルの起用はこれまでのシリーズと違う特色と視聴率に貢献できる主人公を目指したものであり、ダイゴは企画書では「ジャニーズ風の美青年」とされていたことで、毎日放送プロデューサーの丸谷嘉彦の繋がりからジャニーズ事務所との交渉が行われた[8][1][4]。その後、満田かずほが監督した作品のファンであった藤島ジュリー景子からV6の中から誰かを、という協力を得、ダイゴ役に該当した20th centuryの3人の中から長野が選ばれたという[9][注釈 3]。長野はV6としての芸能活動を並行させていたこともあり、特に前半はスケジュール調整にかなりの困難を伴っていたという。そのためかダイゴの出番は主人公としては少なく、他のレギュラーメンバーにスポットを当てた回が多い。結果的にはそのことが主人公以外の人物設定にも深みを与え、本作品を充実させる一因となっている。
本作品の特徴として、ウルトラマンに状況に応じて能力の異なる3つの形態にタイプチェンジするという新しい設定が導入された。各タイプは「同一デザインでの色違い」で表現され、ティガの体色の変化で別タイプへの変身が直観的に分かるよう配慮されている。複数タイプの登場には、玩具展開を睨んでのバンダイを始めとするスポンサー側の意向が大きかったが、物語や演出面でうまく活用した印象が強い。なお、各タイプは2人のスーツアクターで演じる体制を生かしてタイプごとの特徴に見合った体型の俳優で演じ分ける演出上のフォローもなされ、効果的だった[注釈 4]。
『80』以来、16年間のブランクで制作環境も大きく変化した。『電光超人グリッドマン』で確立したビデオ合成技術に加えて、本作品では初めて本格的にCGを使った。CGIはジャパンヴィステックが担当[10]。円谷プロからも数名がジャパンヴィステックに派遣され、2クール目からは円谷プロ社内での製作も行われるようになった[10]。怪獣の爆発シーンに一旦使われてすぐ従来方式に戻るなど、初期エピソードでは試行錯誤の跡もうかがえるが、後にモデルや実景との合成も違和感が小さくなり、ガッツウイングの外観からコックピット内のパイロットに視点が一気に寄るといった印象的なカットが多数生み出されていった。ハードウェアベンダやシステムインテグレータが協賛企業として名前を連ねたり、ハードウェアベンダのウェブサイトにデザイン画が掲載されたのも、従来のウルトラシリーズでは見られない展開だった。
特撮のミニチュアセットは怪獣に対して25分の1のものが組まれており、スケール対比の似たガッツウイングが縦横に飛ばされた[11]。
音楽は『ウルトラマンネオス(オリジナル版)』のアレンジを手掛けていた矢野立美が起用されたが、これはクランクインの時期ギリギリの段階でようやく決まったという。矢野はウルトラシリーズをあまり知らなかったが、「平成ウルトラマン」風の音楽を求められ、第1話のラッシュフィルムを観てから作曲したという[12]。また、通常の録音とは別に、監督から各話ごとに必要な曲を要望されることもあり、予算がかかっていただろうと推測している[12]。オリジナル曲が少なめだったことから、流用曲も少なからず使用されており、その一部は放送終了後に発売された『ウルトラマンティガ MORE MUSIC COLLECTION』(1997年、日本コロムビア)に収録された。また、実相寺昭雄監督によるエピソードでは、既存のクラシック音楽を本作品のために新たに録音している。
整音スタッフの中野陽子は、後年のインタビューで本作品は「自分たちにとって仕事上の最初のウルトラマンだから、もう、がむしゃらにやっていた」と語っていた[13]
ウルトラシリーズは伝統的に制作費が高く、本作品の制作でもそのことが障害になったが、制作費の3分の1を円谷プロが負担することで決着した[14]。
そして、本作品は製作スケジュールが最大の問題となった。当初は1996年がウルトラマン生誕30周年の年であることからそれを記念したテレビシリーズの制作を予定して『ウルトラマンネオス』が企画されたが、TBSでは同年4月期の放送枠の確保は難しく、後に読売広告社の提案で同局系列の在阪の準キー局である毎日放送に上述の『新ウルトラマン』の企画書が提出されたが、「1996年秋」の放送を目指していたものの、企画のゴーサインが遅れて「1996年9月第1週に放映開始」になったことから、準備が急ピッチで進められて第1話のクランクインは7月1日となった[1][4]。だが、GUTS作戦司令室や極東本部基地が製作中であり、撮影の前半にロケーション関係が置かれ、特撮でもライブシーンの撮影を本編班の第1・2話の撮影中に全て済ませるということが続いたという[1]。そして、そのスケジュールのしわ寄せが後々尾を引き、妥協を許さない製作の姿勢もあって、シリーズ初期は局に納品されている放送用テープのストックがほとんどなく[1]、現在のテレビドラマでは常識である「2〜3話分を先行ストックして作る」ことができず、作品のストックが1、2本しかないため[4]、完パケの納品が期限内に間に合わなかったら放送中止になるというタイトなスケジュール体制での製作となった[15]。だが、シリーズ中期以降は、高感度の16 mm フィルムを使用していたことから照明の量が抑えられ、従来のフィルムによる光学合成時の色調の擦り合わせが比較的容易であったため、編集などの仕上げ作業も速くできていたことから、ストックが徐々に増え、わずかではあるが撮影スケジュールも好転していった[4]。
制作現場でのティガと対戦相手の怪獣や宇宙人との殺陣は、テストで軽く動きを合わせる確認作業の後、直ぐ本番に臨む忙しさで、ティガのスーツアクターは権藤俊輔と中村浩二のWキャストだったため、スーツに入らない方が動きの見本を見せ、それを記憶して、実際の殺陣の中でトレースや修正を行ったという[16]。
放送開始時点では、本作品は2クール制作の契約が毎日放送と円谷プロダクションの間で結ばれていたが、1996年の10月ごろにはもう2クールが追加で契約され、結果的に翌年の8月いっぱいまでの放送が確定した[17]。
また、『ウルトラマンダイナ』第38話「怪獣戯曲」は、本作品の時の実相寺組でスケジュールが合わずにできなかった話であり、後年に秋廣泰生がスペシャルサウンドエフェクトを担当した今野康之へのインタビューを行った際に、それを語り合って、今野は「実相寺さんが独特だからやりたかった」と述べていた[18]。
それ以外にも本作品の最終回辺りと『ウルトラマンダイナ』の序盤は製作時期が重なっていたため、後年のインタビューで制作プロディーサーの小山信行が「ちょっとでも時間が空けば、そういう感慨も湧くだろうが、終わるよりも前に次の作品が同じ時間の中で入ってきており、次が始まる時は、どういうふうにやるとか、どういうことをやるのかっていう、ある意味では立ち上げ苦労をもう1回、やらなければならないわけで、まして制作時期が重なればスタッフが1班では済まないため、いつもの倍の人数がいる」と語り、それに秋廣が「本作品が水の特撮が大変になっていたころに、『ウルトラマンダイナ』は恐ろしいまでの合成とCGの嵐になっていた」と証言していた[19]。
脚本を担当した小中千昭によると、明確なシリーズ構成がおらず、プロデューサーの笈田雅人と丸谷嘉彦がプロットコンペを作成し、ある程度のストーリーラインが完成していたため、続きを若手の脚本家たちに任せる方針が採られていたという。小中も「面白ければ良い」と軽い気持ちで、シーリザー回(第5話)、ガゾート回(第6話)、マキーナ回(第9話)のプロットを提出し、当初はマキーナ回を第2話としていたが、打ち合わせで、内容は良いが第2話に相応しくないと指摘があり、急遽、第3話のキリエロイド回が執筆され、ティガにおける初脚本となった。小中は「(第3話は)村石宏實監督と意見がぶつかったんです。その言い合いがあったから良い信頼関係が築けたと思います」と語って、自身のティガに於ける脚本の転換回だったことを明かしている。また、制作当初は登場人物たちの顛末は一切想定されておらず、脚本家が設定を見返して肉付けする方向で執筆されており、小中はダイゴとレナが恋愛関係になる方向を目指したという。そして、クトゥルフ神話の邪神が終盤の敵勢力になる展開を発案した理由について、「敵わない敵を最期に出したくて、人工神話ですから、異種格闘技みたいなイベント性という形で出すことにしたんです」と述べている[20]。
本作の第22話で脚本家デビューとなった長谷川圭一は、本作の脚本の特徴として、「脚本家ごとに好きなものはバラバラだけど、同じ頂上を目指していた気がする」「カラーの違いがありながら、志は高かった」と語って、初代『ウルトラマン』の牧歌的な要素、『ウルトラセブン』のSF感、『ウルトラマンタロウ』の玩具箱をひっくり返したテイストなどが、ウルトラマンティガと言う受け皿に凝縮され、1つの美味しい料理になっていると指摘している。また、初めての脚本が登場人物の1人であるホリイ・マサミに焦点を当てた話だったため、最終回前に結婚話を描く等、ホリイに対する愛情が拘りになっていたとして、「隊員それぞれが主役になるように書こうと、ダイゴとレナの話まで満遍なく書けたのは良かった」との感想を述べている[21]。
本作品は、ウルトラシリーズを次世代の児童層に浸透させ、かつその親を取り込む「2世代化」に成功した。以降、仮面ライダーシリーズやガンダムシリーズもこの手法を使うようになる。また、頭部に角などの装飾を増やすのではなく凹型の曲面を加えるというティガのデザイン技法はそれまでのウルトラマンでは見られなかった発想であり、以降の作品でもバリエーションが生み出されていった。
本作品の評価は高く、関連商品の売上が高い数字を残し、ウルトラシリーズの完全復活を印象付け、次作『ダイナ』が続編として制作されることに繋がった。しかし、本作品によってウルトラマン関連商品を「200億円規模」にすることを難しくないとさせるバンダイの目論見は崩れ、ウルトラマン関連商品は96年度が146億円、97年度が147億円の売上だった[22]。
製作会社から見れば成功とはいえない状況で、平均視聴率は前番組『ママはぽよぽよザウルスがお好き』の7.8 %より低い7.3 %となった。最高視聴率は9.9 %であった。円谷一夫は「(視聴率は)本当は2桁くらい欲しかったが、正直言って今イチだった[23]」と述べているが、一方で「マーチャンの収入はいい[23]」「子供たちの認知度は高い[8]」と挙げ、「きっと数字に現れない何かがあるのだろう[23]」と視聴率以外での反響の大きさを感受していた[8]。
プロデューサーの笈田雅人は、『ガイア』終了後のインタビューで平成3部作では予算やスケジュールの管理など商業ベースで割りきって制作する余裕はなかったと述べている[24]。後に第6代社長を務めた円谷英明は2003年6月ごろに経理を精査してみたところ、かかった製作費を放送月まで経理として計上しないことなどの慣習が原因で作品ごとの収支計算が正しくできておらず、実際に提出された経理報告書の数値の1.5倍以上の製作費がかかっていたものもあり、実態は本作品から『ガイア』までの収支は赤字だったと語っている[25]。
放映終了後も根強い人気を保ち、再放送や『ダイナ』と『ガイア』の劇場版への客演を経て、2000年に完結編となる劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』が制作された。また、2008年にはティガ=ダイゴが主役の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』が公開された。2013年に円谷プロが円谷プロ50周年企画として実施した「ウルトラヒーロー総選挙」では、ティガが1位に選ばれた[26]。2021年には本作品のコンセプトや設定を踏襲し、『令和版ウルトラマンティガ』を志向した『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』が製作されるに至った[27]。
秋廣泰生も『週刊少年ジャンプ』のラストページの漫画家のコメントに「本作品がストーリー作りの参考になる」というコメントがあったことを明かしている[28]。
地上が闇で覆い尽くされていた超古代の地球に宇宙のどこからともなく現れ、闇の魔神を倒した光の巨人[59]。
闇の魔神たちから人々を救った後は、魂と肉体を分離させ本来の光の姿となって星雲へと帰り[ep 1]、肉体を山の奥深くに隠されたピラミッドの中で石像に姿を変え、長い眠りについていた[59]。それから3000万年の時を経て、GUTS隊員のマドカ・ダイゴと一体化して復活を遂げた[ep 1]。
また、ティガの存在は「人々の願いに光が応え、この地上に遺わす地球の守護神であり、全ての人の中にも宿る神聖なる魂の光[59]。その人の光と石像の巨人が一体となり、光の巨人は誕生する」とされている[59]。
「ティガ(TIGA)」にはマレー語、インドネシア語で聖なる数字の「3」の意味を表す[60][4]。
東北地方の超古代文明の遺物であるティガの地[52]に残されていた光の見えないピラミッドの中に3体の石像が眠っていたが、他の二体がゴルザやメルバに破壊され、残った一体がダイゴと一体化することで変身できるようになった。
名称 | 身長 | 体重 | 飛行速度 | 走行速度 | 水中速度 | 潜地速度 | ジャンプ力 | 握力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マルチタイプ | ミクロ - 53 m[出典 2][注釈 15] | 0 - 4万4千トン(t)[出典 3][注釈 16] | マッハ5[64][33] | マッハ1.5[33] | マッハ1.5 | マッハ1.5 | 800 m[33] | 5万トン(t) |
スカイタイプ | マッハ7[33] | マッハ2[33] | マッハ1 | マッハ1 | 1,000 m[33] | 3万トン(t) | ||
パワータイプ | マッハ3[33] | マッハ1[33] | 500 m[33] | 7万トン(t) | ||||
グリッターティガ | 120 m[出典 4] | 10万トン(t)[72][67] | マッハ10 | マッハ5 | マッハ5 | マッハ5 | 1,500 m | 10万トン(t) |
グリッターバージョン | 53 m[73][74] | 4万4千トン(t)[73][74] | マッハ5[73] | - | - | - | - | - |
ティガダーク | 53 m[72] | 4万4千トン(t)[72] | マッハ2.5 | 時速900 km | 時速900 km | 時速800 km | 400 m | 3万トン(t)t |
ティガトルネード | マッハ3 | マッハ1 | マッハ1 | 時速900 km | 450 m | 6万トン(t) | ||
ティガブラスト | マッハ7 | マッハ1.5 | マッハ1 | 900 m | 2万5千トン(t) |
ダイゴが第1話でティガの石像と一体化し、ティガの力を得た後に彼のGUTSスーツの中に入っていた変身アイテム。水晶や大理石のような意匠が見られるデザインで、普段は先端部分にあるティガの胸部プロテクターと酷似したU字型のカバーが、変身時に発光するレンズ部分を覆っている。ダイゴの体を光に変えるシステムを持ち[33]、これがないとダイゴはティガに変身できない。マサキ・ケイゴに奪われて彼の開発した光遺伝子コンバーターに組み込まれ、マサキを強制的にイーヴィルティガの石像に一体化させたこともある。第52話のラストシーンで、ダイゴが取り出した際には石化し、レナに手渡すと消滅してしまった。
第43話では付近にあるイーヴィルティガやガーディーの石像に反応したのか青白く光り輝いたこともあった。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、別次元のダイゴが自身をティガだと自覚した際に、彼の右手に光が集中して通常のスパークレンスが実体化した。
変身の際は、第4話以降は前に突き出して時計回りに両腕を回しスパークレンスを手に空に翳す。すると、スパークレンスの先端部分にあるティガの胸部プロテクターと酷似したU字型のカバーが左右に展開し、レンズ部分から解放・放射した光と同質のエネルギーがダイゴを包み込んで変身が完了する。
緊急時など場合によってはそのポーズを省略するかスパークレンスを真横にした状態で行うこともある。また、ガッツウイング1号に搭乗している際は脱出レバーを引いて脱出した後、その反動で空中で前方宙返りを行いながら変身する場合もある(第11・31・43話)。さらに、スパークレンスを天に掲げずに胸元にかざして起動することで、人間大サイズのティガに変身することも可能(第5・13・35話)。
第33話ではキュラノスが潜む棺桶の中で変身を試みたが、失敗したこともあった。
通常は無言で変身するが、第28話や『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では例外的に「ティガー!」と叫んで変身した。劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』では、ブラックスパークレンスで過去の姿、ティガダークに変身した。また、OV版に登場するツバサやアムイが変身するティガの方は両者とも『青銅のスパークレンス(青銅の神器)』を手に掲げて変身した。
ウルトラマンティガのデザインは、オリジナルのデザインに装飾するという従来の発想を脱し、頭部を削るという発想となった。またボディのデザインも過去のウルトラマンの多くがそうだった赤・銀主体のカラーリングではなく、赤・青紫・銀の3色が主体のデザインとなる。これらの要素は以後の平成ウルトラシリーズにも踏襲される。
当初は体色が1クールごとに変わったり、鎧を着た状態から本来の姿に変わる案も検討されていた[78]。
戦闘時の構えは、テレビシリーズではカラータイマーを見せるため左腕を下げていたが、『THE FINAL ODYSSEY』などでは左腕を上げたポーズとなっている[79]。
最初の粘土原型はマーブリング・ファインアーツで作られ、仕上げは開米プロで行われた。その際、マーブリング・ファインアーツが他に2つティガ候補として粘土原型を提出し、3体の光の巨人像の元となった[80]。
石像化したティガは金属フレームが中に入った塩ビの人形の手足をバラバラにしてポーズを変えたものを石像色に塗装し、背中を開けて鉛のウエイトを詰め込んで水に沈むようにしている[81]。
本作品以前のウルトラシリーズでは飛行シーンには人形を用いていたが、本作品からはスーツアクターを吊ってグリーンバックで合成するという手法も用いられるようになった[82]。
以下に示すのはウルトラマンティガの体中の各部位の名称とその特徴である。
ウルトラマンティガは、戦闘の場面に応じて、マルチ・スカイ・パワーの3つの形態をとることができる。このタイプチェンジ能力は、基本形態であるマルチタイプの能力をある方向に特化させるものであり、これに伴って正反対の能力が低下するため、いわゆる「パワーアップ変身」とは異なる。タイプチェンジの所要時間は僅か0.5秒[89]。
タイプチェンジを行う際は、額の「ティガクリスタル」の前で両腕を交差させて組んだ後、両腕を左右に振り下ろす。場合によっては片手を額の前に当てるかティガクリスタル自体を発光させてポーズなしで行うこともある。
また、ティガのタイプチェンジ能力は、ティガの地で復活せず石像のまま破壊された二人の巨人から受け継いだものとされる[33]。
第20話「GUTSよ宙へ・後編」の冒頭、パワータイプのティガが海底でゴブニュに羽交い締めにされて抜け出せず、再度タイプチェンジのポーズを取り(1度めは第19話「GUTSよ宙へ・前編」)、体の色は赤と銀のままであったが、ティガクリスタルが光り、ゴブニュの体をはね飛ばした。
Global Unlimited Task Squad(世界規模で無制限に仕事をするチーム)の略称でガッツと読む。地球平和連合TPC(Terrestrial Peaceable Consortium)の極東本部に編成された特別捜査チーム。
GUTSは元来地球を覆う超常現象や怪事件、難事件を対応・捜査することを目的とした、解体した地球防衛軍の理念から離れた非武装集団であり、当初は限定的な武装のみで航空機などに有効な攻撃手段が得られる武器は搭載されていなかったが、怪獣出現を受けて、怪獣や宇宙からの侵略者から人類を守るためにライドメカなどに大幅な改修が加えられるなど再武装され、高度な防衛力を有するため武装が強化され、軍事力を次第に強めていった[出典 11]。ただしその装備は、TPCの理念から、災害要因としての怪獣や地球外からの侵略者に対してのみ使用が認められており、人間同士の争いには絶対に使ってはいけないとされている。そのため、隊員内でも戸惑いや疑問を感じる者がおり、隊員同士の間でも議論がしばしば巻き起こっていた[7]。
詳細は地球平和連合TPC#極東本部基地(通称ダイブハンガー)を参照。
ガッツウイング2号 | |
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全長 | 29 m |
最高速度 | マッハ4 |
乗員 | 4名 |
ガッツウイングEX-J | |
---|---|
全長 | 30 m |
最高速度 |
|
乗員 | 4名 |
スノーホワイト | |
---|---|
全長 | 18 m |
最高速度 |
|
乗員 | 2名 |
ガッツウイングブルートルネード | |
---|---|
全長 | 14 m |
最高速度 |
|
乗員 | 2名 |
ガッツウイングクリムゾンドラゴン | |
---|---|
全長 | 15 m |
最高速度 |
|
乗員 | 2名 |
ガッツウイングゼロ | |
---|---|
全長 | 14 m |
最高速度 | マッハ5.7 |
乗員 | 2名 |
アートデッセイ号 | |
---|---|
全長 | 150 m |
最高速度 |
|
乗員 | 11名 |
ピーパー | |
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全長 | 10.8 m |
最高時速 | 212 km/h |
乗員 | 4名 |
「ウルトラマンティガの登場怪獣」の項目を参照。
ウルトラマンティガのスーツアクターは、スタミナを必要とする場合は筋肉質の中村、ボディラインを重視する場合は細身の権藤が演じた[3]。権藤は、タイプチェンジの設定を知る前に2人で演じることが決まったため、体型がかけ離れたもの同士であることに困惑したという[79]。マルチタイプは、演出に応じてスリムなタイプを権藤、筋肉質なタイプを中村が担当することとなった[78]。次作『ダイナ』の第1、2話の撮影に権藤が入ることから、第51、52話は中村が一人で演じたという[86]。
第19、20話の撮影中、中村が吊られるシーンの撮影中に操演側のセッティングミスで装着した吊りハーネスのフックが変形してしまい、繋げていたフック線が外れて落下する事故が発生したことから、それ以降の吊りシーンのほとんどは中村よりも軽い権藤が担当することとなった[88]。
いわゆる番宣の一環として、制作・系列局のバラエティ番組に協力し、バラエティ番組のレポーターが番組出演に挑戦する企画にエキストラ出演させる形で応じている。TBSアナウンサーの小川知子が第36話で群衆や、市民を誘導するTPC隊員に扮したものと毎日放送アナウンサーの田丸一男が番組『あどりぶランド』の一企画で第49話で『ウルトラQ』に出演するエキストラ俳優に扮したものの2例が確認されている。いずれも、演技指導を受ける様子、『あどりぶランド』では共演した円谷浩へのインタビューも放送された。
※前項に同じは除く。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | ネット形態 | 備考 |
---|---|---|---|---|
近畿広域圏 | 毎日放送 | TBS系列 | 制作局 | |
関東広域圏 | TBS | 同時ネット | ||
北海道 | 北海道放送 | 遅れネット | ||
青森県 | 青森テレビ | |||
岩手県 | IBC岩手放送 | 遅れネット →同時ネット |
||
宮城県 | 東北放送 | 同時ネット | ||
山形県 | テレビユー山形 | |||
福島県 | テレビユー福島 | |||
新潟県 | 新潟放送 | [139] | ||
富山県 | チューリップテレビ | [139] | ||
石川県 | 北陸放送 | 遅れネット | [139] | |
山梨県 | テレビ山梨 | 同時ネット | ||
長野県 | 信越放送 | 遅れネット | ||
静岡県 | 静岡放送 | |||
中京広域圏 | 中部日本放送 | 現:CBCテレビ | ||
島根県 鳥取県 |
山陰放送 | 同時ネット | ||
広島県 | 中国放送 | 同時ネット →遅れネット |
||
岡山県・香川県 | 山陽放送 | 遅れネット | 現:RSK山陽放送 | |
愛媛県 | 伊予テレビ | 同時ネット | 現:あいテレビ | |
高知県 | テレビ高知 | |||
福岡県 | RKB毎日放送 | 遅れネット | ||
長崎県 | 長崎放送 | 同時ネット | ||
熊本県 | 熊本放送 | |||
大分県 | 大分放送 | |||
宮崎県 | 宮崎放送 | |||
鹿児島県 | 南日本放送 | 遅れネット | ||
沖縄県 | 琉球放送 | 同時ネット |
話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | 脚本 | 監督 | 特技監督 | 放送日 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 光を継ぐもの |
|
右田昌万 | 松原信吾 | 高野宏一 | 1996年 9月7日 | 8.6 % |
2 | 石の神話[注釈 40] |
|
9月14日 | 8.9 % | |||
3 | 悪魔の預言 |
|
小中千昭 | 村石宏實 | 神澤信一 | 9月21日 | 6.5 % |
4 | サ・ヨ・ナ・ラ地球 | リガトロン | 宮沢秀則 | 9月28日 | 6.5 % | ||
5 | 怪獣が出てきた日 | シーリザー | 小中千昭 | 川崎郷太 | 北浦嗣巳 | 10月5日 | 6.5 % |
6 | セカンド・コンタクト |
|
10月12日 | 7.6 % | |||
7 | 地球に降りてきた男 | レギュラン星人 | 宮沢秀則 | 岡田寧 | 高野宏一 | 10月19日 | 7.1 % |
8 | ハロウィンの夜に |
|
右田昌万 | 村石宏實 | 10月26日 | 8.6 % | |
9 | 怪獣を待つ少女 |
|
小中千昭 | 松原信吾 | 北浦嗣巳 | 11月2日 | 8.6 % |
10 | 閉ざされた遊園地[注釈 41] | ガギ | 川上英幸 | 11月9日 | 9.2 % | ||
11 | 闇へのレクイエム | エボリュウ | 武上純希 | 神澤信一 | 11月16日 | 7.2 % | |
12 | 深海からのSOS[注釈 42] | レイロンス | 兒玉宣久 | 11月23日 | 8.1 % | ||
13 | 人間採集 | レイビーク星人 |
|
村石宏實 | 11月30日 | 8.1 % | |
14 | 放たれた標的 |
|
|
12月7日 | 9.9 % | ||
15 | 幻の疾走 |
|
武上純希 | 川崎郷太 |
|
12月14日 | 7.4 % |
16 | よみがえる鬼神 | 川上英幸 | 12月21日 | 8.4 % | |||
17 | 赤と青の戦い |
|
|
冬木椴 | 神澤信一 | 12月28日 | 7.3 % |
18 | ゴルザの逆襲 | ゴルザ(強化) | 右田昌万 | 1997年 1月4日 | 6.8 % | ||
19 | GUTSよ |
|
小中千昭 | 村石宏實 | 1月11日 | 8.5 % | |
20 | GUTSよ |
|
1月18日 | 8.5 % | |||
21 | 出番だデバン! |
|
太田愛 | 北浦嗣巳 | 1月25日 | 7.9 % | |
22 | 霧が来る |
|
長谷川圭一 | 2月1日 | 9.0 % | ||
23 | 恐竜たちの星 |
|
武上純希 | 岡田寧 | 大岡新一 | 2月8日 | 9.3 % |
24 | 行け! 怪獣探険隊 | リトマルス | 平野靖士 | 2月15日 | 8.5 % | ||
25 | 悪魔の審判 |
|
小中千昭 | 村石宏實 | 2月22日 | 8.2 % | |
26 | 虹の怪獣魔境 |
|
右田昌万 | 3月1日 | 8.9 % | ||
27 | オビコを見た! |
|
太田愛 | 川崎郷太 | 3月8日 | 8.4 % | |
28 | うたかたの…[注釈 43] |
|
川崎郷太 | 3月15日 | 8.0 % | ||
29 | 青い夜の記憶 |
|
長谷川圭一 | 原田昌樹 | 大岡新一 | 3月22日 | 9.5 % |
30 | 怪獣動物園 |
|
斎藤和典 | 3月29日 | 8.1 % | ||
31 | 襲われたGUTS基地 | ビザーモ | 川上英幸 | 北浦嗣巳 | 4月5日 | 8.2 % | |
32 | ゼルダポイントの攻防 | シーラ(シーラキート) | 太田愛 | 4月12日 | 8.1 % | ||
33 | 吸血都市 |
|
長谷川圭一 | 村石宏實 | 4月19日 | 5.4 % | |
34 | 南の涯てまで |
|
小中千昭 | 4月26日 | 6.8 % | ||
35 | 眠りの乙女 |
|
石井てるよし | 大岡新一 | 5月3日 | 8.6 % | |
36 | ゴルドラス |
|
5月10日 | 7.0 % | |||
37 | 花[注釈 44] | マノン星人 | 薩川昭夫 | 実相寺昭雄 | 服部光則 | 5月17日 | 7.2 % |
38 | 蜃気楼の怪獣 |
|
大西信介 | 川崎郷太 | 5月24日 | 6.7 % | |
39 | 拝啓ウルトラマン様 | ガルラ | 長谷川圭一 | 5月31日 | 5.8 % | ||
40 | 夢[注釈 45] | バクゴン | 薩川昭夫 | 実相寺昭雄 | 服部光則 | 6月7日 | 6.6 % |
41 | 宇宙からの友 |
|
太田愛 | 北浦嗣巳 | 6月14日 | 5.2 % | |
42 | 少女が消えた街 |
|
長谷川圭一 | 6月21日 | 6.1 % | ||
43 | 地の鮫 | ゲオザーク | 小中千昭 | 村石宏實 | 6月28日 | 5.4 % | |
44 | 影を継ぐもの |
|
7月5日 | 5.9 % | |||
45 | 永遠の命 |
|
右田昌万 | 松原信吾 | 大岡新一 | 7月12日 | 8.2 % |
46 | いざ鎌倉! | タラバン | 7月19日 | 6.5 % | |||
47 | 闇にさようなら |
|
長谷川圭一 | 石井てるよし | 佐川和夫 | 7月26日 | 5.9 % |
48 | 月からの逃亡者 | メンジュラ | 右田昌万 | 8月2日 | 6.2 % | ||
49 | ウルトラの星 |
|
上原正三 |
|
|
8月9日 | 5.4 % |
50 | もっと高く! 〜Take Me Higher!〜 |
ゾイガー | 小中千昭 | 原田昌樹 | 北浦嗣巳 | 8月16日 | 4.4 % |
51 | 暗黒の支配者[注釈 46] |
|
|
村石宏實 | 神澤信一 | 8月23日 | 5.4 % |
52 | 輝けるものたちへ |
|
8月30日[注釈 47] | 5.0 % |
歌詞字幕:15話以降あり
本作品以降、作品によっては特撮ソングを活動の中心としないアーティストとのタイアップも行われる。また、本作品から『ウルトラマンガイア』まではオープニングテーマとエンディングテーマが異なるレコード会社から発売される。
中華人民共和国では日本と同時期に放送された後[164]、2004年に世紀華創文化形像管理有限公司が中国における代理人となり、放送および商品展開が行われている[165]。
アメリカ合衆国では2002年9月からフォックス放送(Fox Box)にて英語吹替版が放送されたが[166]、視聴率が振るわず打ち切られた[167]。DVD(日本オリジナル版英語字幕収録)は4キッズ・ホームビデオ / ファニメーションから発売[168]。
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