ゴルゴ13は、 さいとう・たかをの劇画『ゴルゴ13』に登場する架空の人物で、同作の主人公でもある。
概要 登場(最初), 作者 ...
ゴルゴ13 |
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ゴルゴ13のキャラクター |
登場(最初) |
第1話「ビッグ・セイフ作戦」 |
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作者 |
さいとう・たかを |
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プロフィール |
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本名 |
不明 |
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別名 |
デューク東郷(自称) |
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生年 |
1935年(連載当初の設定) |
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年齢 |
不明 |
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性別 |
男性 |
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身長 |
182 cm(推定) |
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体重 |
80 kg(推定) |
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血液型 |
A |
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肩書き |
超A級のスナイパー |
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以下のサブタイトルの作品が載っている本はゴルゴ13のエピソード一覧を参照。
常に一人で行動する。現在までに家族は登場していない。ただし、家族である可能性のある者(または血縁者である旨を自称する者)は登場している。ゴルゴが自ら友人であると述べた人物はいないが、ゴルゴを友人であると述べた人物はいる。概略を以下に述べるが、各キャラクターの詳細は別記事を参照。
親密な関係者
ビジネス上の付き合いをしている者の中には、ゴルゴ13と特に親密な関係を持つ者もいる。以下にその例。
- デイブ・マッカートニー
- ニューヨーク在住の初老になりかけている男で、ゴルゴが信頼する超一流のガン・スミス(銃職人)。そして、ビジネスライクなゴルゴが謝礼の言葉を述べる数少ない人物。ゴルゴが依頼する銃の改造などのリクエストや制限時間に確実に応え、半ば拉致同然の状態で連れて来られ、宇宙で狙撃可能なM16を不眠不休72時間以内で製作(『軌道上狙撃』)、極めて困難なスーパーバレルなどの製作(『傑作・アサルトライフル(アニメ)』)や、ボディチェック回避と証拠隠滅のため低融点合金を用いた小型銃の金型を作る(『殺人劇の夜』)など、腕前は登場しているガン・スミスの中でも超一流だが、ゴルゴの求めた性能に出来なかった際には正直にゴルゴに謝罪している(『宴の終焉』)。彼を主人公にしたスピンオフ作品『銃器職人・デイブ』も制作されている。
- マーカス・モンゴメリー
- 終身刑で服役中の囚人で、ゴルゴへの連絡手段の仲介者。彼との間には強い信頼関係が存在することが示唆されている(『マークのリクエスト』)。
- ヒューム
- MI6の部長であり、個人としてゴルゴ13への依頼回数が最多。ゴルゴのルールに抵触するような接触や依頼を繰り返しても許せるような信頼関係があると思われる。また、作中でゴルゴが「ヒュームさん」と呼ぶ場面があり(『そして死が残った』)、『イングリッシュローズ』では彼の後継にあたる人物に、「ヒューム家のバラは見事だった、ということだな?」と彼の存在を偲ぶ発言をしている。
- ローゼン・ザメック
- ゴルゴのことを友人と呼ぶ人物であり、ゴルゴと握手できないことを嘆いている。ゴルゴと酒を酌み交わしたり、会話の中でゴルゴにプロとしての秘訣(10%の才能と20%の努力、30%の臆病さ、残る40%は運)を語らせたりと、それなりに親密な仲ではある。ローゼンが死んだ時には、ゴルゴはローゼンは恐らく自分に依頼をしているだろうと思い、その依頼内容を探るために行動しており、依頼に厳密なルールを課しているゴルゴとは思えない態度を取っている。一方ローゼンがゴルゴの面前で狙撃された際、ゴルゴ自身は狙撃に十分に注意を払っていたにもかかわらず、ローゼンが狙撃には絶好のポイントに立っていたのを黙って見過していた。
- 天城勘蔵
- 宮城県で夫婦共に農業を営んでいるが、元大物政治家で、現在でも政治界に多大な影響力がある。ゴルゴとは夫婦共に付き合いがある。作中で描写されたゴルゴへの依頼は1件のみだが、その際には「充分な報酬額は払えないが長い付き合いに免じて引き受けてほしい」と頼み、ゴルゴも了承しており、そういうことが許される信頼関係を作っている様子(『剥がれた鍍金』)。
- 張金栄
- 台湾の幇(台湾華僑)・「竹連幇」の大家姐(女当主)。腹心が依頼した仕事を身内で片付けると一旦キャンセルし、お詫びにと会食を共にした。そして敵の術中に嵌まろうとした張を制止し、再び依頼を引き受けている。普段は相手と絶対会食しないゴルゴが唯一会食を共にした相手で、依頼以外相手に一切関与しないゴルゴが唯一関与したことから張の人間性を高く評価している(『黒い星』)。
依頼人
各国の首脳から財界人、軍人、同業者、犯罪組織、犯罪者、老人、子供まで。階級、人種、性別、職種、思想、宗教を全く問わず非常に幅広い。本人曰く、「他の手段ではどうしようもない状況だから依頼に来る者が多い」とのこと。
本人のルールに抵触しなければ依頼人となることができる。また、本人のルールに抵触した場合、それは死への報復につながる。
- 特に依頼人が政治家や富豪といった上流階級の人間の場合、諸々の理由から(依頼の際に隠しごとは禁物という)本人のルールを知る知らないに関係なく、つい自分の暗部や裏事情といった他人に知られたくない後ろめたいことを隠してしまい、報復を受けるケースが多々ある(『感謝の印』など)。
- 金品や利権に対する執着心からゴルゴをも信用せず、それ絡みの件を隠して依頼をする(『黄昏のカシミール』、『海の鉱山』など)。なおその場合でも依頼人を制裁しつつ、依頼を引き受けることはある(『ビリニュスの光と影』)。
- 本人に会った際に依頼人あるいはその関係者が、軽く見る、信用しない、暴言を吐くなど、ゴルゴへの侮辱と受け取れる態度で接した場合は「依頼人になる資格がない」などと口にして依頼を断ることがある[16]。
- 国家や組織に属さぬ個人だから(『300万通の絵葉書』など)。
- 東洋系で肌の色が黄色(依頼人が白人の場合)だから(『錆びた黄金』)。
- 相場よりはるかに安い金額や、物品・脅迫等での依頼は基本的に受けず、報酬も受け取らない。しかし依頼人がその生命を賭して依頼を行った場合には受けることもある(『ガリンペイロ』『黒い通信』など)。
- その場合においてもゴルゴにとっては自身が納得した依頼と同等にそれらの依頼を扱う。『ガリンペイロ』のエピソードの際には小粒の屑ダイヤ5つという報酬に対して最新鋭の火器・装備を惜しげもなく搭載した装甲車を自費で購入した上に、ハイジャックを行い高額の身代金を要求する(その後、身代金の受け取り時に同額の紙幣が入ったトランクを引き渡しに来た刑事に渡している)という高いリスクを負ってまで、その行為自体をターゲット達を自分の下に集わせる撒き餌として扱っている。
- 依頼受託後の依頼人の安否がどうなろうとゴルゴは関与しない。ただし、依頼人の覚悟などを聞き、ゴルゴがそれを評価した場合、ゴルゴが依頼人に対する助け舟を出す事がある(『シベリアの汽船』など)。
協力者
特殊技能(変装)、武器の調達、情報収集など、また必要と判断した際にその分野の中でもさらに優れたプロに委託したり、直接師事し教えを乞おうとする。秘密厳守で、必要な情報以外は用途すら知らされないばかりか、ゴルゴの正体すら知らない場合も多い。引き受ければ過分な報酬をもって報いる。
また、非常事態に備えて各地に保険的な意味合いで雇っている者が多数いる。滅多に連絡することはないが、万が一の時は連絡があったら24時間いつでも理由を聞かずにゴルゴを助けることを条件に、平常時から多額の報酬を支払い続けている。
- 少ないが正体を知った上で雇用関係にある者もいる。
- 超一流を自他共に認めるゴルゴに名指しで依頼されることに、プロとしての誇りを感じている者もいる。『螺旋』の時計職人ハインツは「自分だけがゴルゴの特注時計を作っている」ことをブランドや名声に勝る名誉と受け止めていた。『夏の老人』の高柳廣一は心臓発作で死の淵にある時ですら、ゴルゴの依頼で研磨したシアーハンマーの出来映えを優先した。
- 自身の知識も相当だが、健康診断にはきちんと正規の医師を雇用する(『プライベート・タイム』、『キャサワリー』など)。
- 依頼の実行に必要な協力者がプライベートに問題を抱えていてゴルゴに協力できない状況にある場合、その問題の解決に助力する(『バスを待つ人びと』)。
- 敵の狙撃時のクセを解析してもらうために天才オペレーターを雇った(『スーパースターの共演』)。
- 雇ったということではないが、結果として利用する形になった相手に対しては、命を救うことをもって報酬としたこともある(『日本人・東研作』『TATOO・刺青』)。
- 他にも集めていた情報を得た見返りに命を助ける(『地上の太陽』『極東の凶行』)、標的をあぶり出すため利用した人間を助け、彼らが脱出するのを見届けてから施設を爆破する(『万能ベクター・VOGUE』)など当人が意識せずともゴルゴの依頼を果たすのに役立った場合には相応の配慮をする。
- 依頼・逃亡などの過程で、死の淵に立たされていた者の命を助ける代わりに協力を求めることもある(『タラントゥーラ=舞踏蜘蛛』など)。
- 簡単な作業(張り紙を貼る、偽装した小型装置を設置するなど)であれば、裏社会と縁のない民間人に協力を頼むこともある。ただし、それでも確実に遂行させるため、借金などで生活苦の者を雇うことも多い。
- 希に偶然出会った相手を脅して協力させることもある(『人形の家』)。この場合も約束を守れば報酬を払うことに変わりは無いが、相手が裏切れば即座に始末する用意をしていた。
女性関係
ひどく無愛想な性格でありながら女性には好かれ、性関係を持つことも多い[17]。反対に同性愛(ホモセクシャル)の経験はない[18]。また、しばしば仕事の前に娼婦と関係することもある。売春宿に宿泊することも多いが、これは逃亡のため身を隠す(『破局点』)、仕事に関連した情報を娼婦から集める(『ラオスのけし』)などの目的による事が多い。なお、無条件に受け入れる訳ではなくゴルゴなりの基準に基づいており、基準に合わない女性であれば迫られても断る。基本的に高飛車な女は嫌いであるが、女性の国籍、人種、職業などで差別することなく相手する。
- 性行為の最中でもほとんど表情を変えず、依頼のことを考えることもある。
- 葉巻を燻らせながら騎乗位で行なう場面が多く見られる(背後に人を立たせないようにするためらしい)。
- 百戦錬磨の娼婦や不感症の女も絶頂に導いたり、ニンフォマニアの女を虜にするエピソードがある。
- 性行為の相手の括約筋の具合から人種を判別できる(『見えない翼』)。
- 性行為を止め「二度三度と味わえる女は滅多にいない」と発言したことがある(『飢餓共和国(後編)』)。
- 任務遂行の手段として、標的(ジョー・アガスラッグ)の恋人であるスージーをレイプし、悲鳴を録音した(『氷結海峡』)。
- 作品中で射精した描写は昏睡時に少女に“口”でされた時(『VOODOO』)以外存在せず、そのことに対する女性からの質問には答えない。ただし、ゴルゴのものと思われる子供(ゴルゴ13の登場人物#その他を参照)は何人かいる。
- マフィアがゴルゴに梅毒を感染させようとして、梅毒に感染した娼婦をゴルゴの元に送り込んだことがあるが、それを見破り、娼婦の首を折ってしまった(『キャサワリー』)。
- DIA女性職員ディアナがゴルゴの魅力に引かれたため、娼婦のフリをしてゴルゴと関係を持ったが、ゴルゴの名を知っていたことを怪しまれて射殺されてしまった(『プレイバック』)。
- 追われて逃げ込んできたり、レイプされそうになった女性を結果的に助けた後、その女性がゴルゴを誘い、男女関係を持ったりする。(『モンゴルの鷹』、『女カメラマン・キム』、『フルマーク』など多数)
- ゴルゴが女性を「美人」と言ったのは、英国諜報部の女性だけである(『ビッグ・セイフ作戦』)
- ゴルゴが女性を「いい体だ……」と褒めたことがある(『幽霊定期便』)
- 前述の通り「二度三度と味わえる女はいない」と言うゴルゴだが、任務のパートナーの女性を2度も抱いたことがある(「『ダイブ to トリポリ』、『冷血キャサリン』(一度関係をもってから数年後に二度目))。
- 娼婦に「あんた、淋しそうでいい男なんだから…そんな目(睨みつけるような鋭い目つき)をしなきゃ、もてるのに」と言われて、ゴルゴが苦笑する場面がある(『ミッドナイト・エンジェル』)
- ゴルゴが敵組織に捕まった時に、関係を持った娼婦が巻き添えで拷問され殺された。(『統計解析射撃 ダラスの極限』)
- 女性とカーセックスをしていたことがある(『南仏海岸』)
- ゴルゴ13の背後にひっそり立とうとした娼婦を条件反射で殴ってしまい、これがきっかけで警察に捕まってしまった(『ビッグ・セイフ作戦』)
- 500話目にして連載開始以来、初めて日本人女性と関係を持った(『史上初の狙撃者 ザ・ファースト・スナイパー』2回戦にも及んでいる)
- なお、女性関係とは直接の関係はないが、黒人に変装して刑務所に入った際、黒人と認識していたにもかかわらず看守が驚いてしまうほどの巨根の持ち主である。
- 敵と見抜いた女性の陰部に催淫薬を塗りこみ、我を失った女性から情報を聞き出し(『死の収穫』)、その後女性の陰部に銃口を突っ込んで射殺。『ゴルゴ学』にて「ゴルゴ史上最も残酷な殺し方」と指摘された。
- 行為中にマフィアに踏み込まれる、緊迫した状況下でもなお、勃ったままでいられる(『波止場を我が手に』)。
ゴルゴ13に匹敵する能力を持つ人物
作中でゴルゴよりも射撃や格闘面で優れているか、対等な技量・能力を持つ可能性のある人物が存在する。なお、下記の人物は全て作中で死亡している。
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名 | 登場作品 | 能力・備考 |
イクシオン | 漫画:南仏海岸(第9話) | 盲人ながら、ゴルゴ以上の早撃ち。ゴルゴは盲人ゆえの弱点を突いて勝利する。 |
デイビッド(デイブ)・クルーガー | スタジアムに血を流して | オリンピックのシルエット競技で世界最高記録をマークした射撃の名手。姉の仇としてゴルゴと対決。ゴルゴに気づかれずに背後を取り、袖のボタンだけを撃ち飛ばして挑戦状を叩きつける。後日の決闘においては、ゴルゴより早く銃を撃ち、右腕を負傷させる。しかし元は競技者ゆえに人間を撃ったことはなく、それゆえのクセがあり、隙をゴルゴに突かれて敗れる。 |
“白紙”のギル |
激怒の大地 |
ゴルゴが「大物」と認めるプロの殺し屋。遠距離(正確な距離は不明)の鉄パイプの隙間から標的を1発でしとめる技量を持つ。同じ標的(ビセンテ・ヨーク)を追うゴルゴと遭遇し、先にゴルゴの始末を図るも、標的を「聖者」と崇拝する少年バルビーに背後からナイフを飛ばされ死亡。 |
暗殺部ベスト3 |
標的24分の1 |
ギャング「ニューヨーク・ファミリー」直属の暗殺部でトップレベルの実力を持つ3人。ボスを狙うゴルゴに対抗するため、暗殺部リーダーのトムソンが招集をかけた。ゴルゴの抜き打ちの早さを計測した後に招集されたことからも、高い実力を有していたことがわかる。 |
ビリー | 漫画:レディー・ビッチ(第97話) アニメ:プリティウーマン | ハンドガンの早撃ちならゴルゴ以上と自負する。
ゴルゴの方は、「(抜き打ちの速さは)0.17秒、(自分と)互角か…」と、冷静に判断している。
最終局面では、ビリーがリンダの手を握っている場を狙ってゴルゴが現れ、銃の抜き打ち勝負でゴルゴが勝利する。ビリーの最期の言葉「お前(リンダ)の手を握っていなければ、俺は、奴(ゴルゴ)より先に銃を抜けた筈だ…。こんな時を狙って来るなんて…、さすが…」 |
ウェブナー |
破局点 |
ハーバード大学教授で犯罪心理学の権威。本人に戦闘能力はないが自らの理論でゴルゴの思考をほぼ全て読みさらにハンターガイドとコンビを組んでゴルゴを追い詰めた。しかしゴルゴは、騒動師リンドンに依頼しゴルゴ本人にも判らない不測の事態に遭うという“破局理論”に身を置く(自身とウェブナー両方が予想できない環境を作る)ことでウェブナーの理論から脱却した。 |
スパルタカス | 鬼畜の宴 | ゴルゴも自分と同格と認める敵手。 通常であれば常に1発以上の弾を弾倉に残すようにして使い切らないようにしているゴルゴが、弾倉を使い切るまで撃たなければならなかった。 ゴルゴ13を標的とした依頼を受け、ローマ・コロセウムを舞台にしたお互いに拳銃を使っての一騎討ちを行ったが、決闘後にゴルゴ13から依頼は口実で金持ちの道楽として撮影されていたことを教えられ、死の間際に依頼主の始末をゴルゴ13に依頼し、ゴルゴ13はそれを引き受ける。 |
AX-3 | 落日の死影 | ゴルゴと銃(での近距離戦闘)では互角。生物兵器研究所の破壊任務においてもゴルゴと遜色ない仕事を見せた。 具体的な状況は、研究所の隠されていた孤島の海岸での近距離戦。お互いにいざという時のためにとっておいた最後の銃弾を撃ち合った(ゴルゴの弾丸は外れ、AX-3の弾丸は命中するも決定打にはならず。アニメ版では両方の弾丸が命中)後、拳銃に武器を持ち替えて戦闘を続行。 |
キム |
EBONY EYES |
ロスのマフィア・トーマスの用心棒。北朝鮮からアメリカへ密入国後、ベトナム戦争に従軍。特殊工作員として活躍した経歴を持つ。ナイフと銃器の能力が高い。トーマス暗殺の依頼を受けたゴルゴを始末するため、奇襲を計画した。その際ゴルゴの思考を読み(キム曰く「蛇の道はヘビ」)、ゴルゴの泊まるホテルを突き止め、あわや成功寸前だった。 |
シュヴァイツェル (本名:ニコライ・セルゲヴィチ・ロマノフ) | すべて人民のもの | 接近戦(ショートキル)においてソ連最強を謳われ、接近戦に関してはゴルゴを上回る可能性がある。しかしゴルゴは長距離狙撃(ロングキル)であっさりと片付ける。ゴルゴの異父兄かもしれない人物。 |
ライリー | バイオニック・ソルジャー | ペンタゴンの高官リチャード・パトリッチが医学博士のクリスティーンと共に造りあげた超人兵士。卓抜した頭脳と五輪選手並みの身体能力を持ち、その上薬物でドーピングまでしてゴルゴに襲いかかった。ゴルゴがインサイトした状態からの狙撃をかわした数少ない相手。銃弾をかわされた際に、ゴルゴを「人間の速さじゃない」と驚愕させた。 |
燐隊長 | 白龍昇り立つ | 中国山岳部隊の隊長。7000メートル級の高地という特殊環境にも順応する訓練を重ねゴルゴを圧倒する体力を持ち、高い標高における医学や地質学や技能にも博識である。 |
ジョン・スミス(偽名) | 未来予測射撃 | タイミングを合わせた先読みで正確に狙撃する「見越し射撃」が得意な殺し屋。狙撃銃での長距離戦ではゴルゴと決着つかず。互いに狙撃用の銃弾が尽きて接近戦になるも、それを見越したゴルゴがライフル銃に一発だけを残しておきハンドガン戦に持ち込むという策略の前に敗れる。死の間際にゴルゴは敬意を表して名を尋ねた。 |
ジョー・アガスラッグ | 氷結海峡 | 驚異的な知覚力と体力を持つエスキモー[19]。およそ半径1マイル以内の人間の気配をも察知できる。ゴルゴが唯一、標的以外の人間に危害を加えて利用して倒した。 |
東堂高志 | 南フロリダ殺人ゲーム | FBI捜査官マーク・ブラッドが、ゴルゴ13に匹敵する狙撃手として「ホーク・アイ、ヨン・リー・バンミン」(東堂のあだ名・偽名)の名を挙げている。 「禿鷲伝説」においてゴルゴ13と同一人物の可能性が疑われたが、別人であり既に死去していたことが判明。 |
トロイ | 最終通貨の攻防 | 大学修了のエリートで博識であり、数学で受賞をしたこともある。本人曰く「奴が抜く速さは0.17秒、俺は0.16秒。身体のどこかに受けるだろうが俺の弾丸の方が奴の心臓をぶち抜く。」と目論み勝負するがトロイの弾は外れゴルゴの弾を心臓に受ける。「…そうか、抜く速さよりも正確さこそが勝利を分けるカギか…」と悟り息絶えた。 |
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ゴルゴ13のルールを破った者たち
いずれも報復を受け、死亡もしくは何らかの処置を受けているが、例外的に報復を受けていないケースもある。
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名 |
登場作品 |
備考 |
アドリン・B・カザリアン |
国際ダイアモンド保安機構 |
国際ダイヤモンド保安機構の総裁。
ゴルゴは娘の敵であり、殺すことを計画した。
ゴルゴには敵対組織のクリューガー兄弟の暗殺を依頼し、
一方でクリューガー兄弟にも偽の情報を流した。 |
ドミンゴ |
内陸地帯 |
ボリビア軍大佐。アメリカ軍事顧問団と共同でゲリラ殲滅を依頼した。
一方でゲリラと組み、ゴルゴの暗殺を謀った。
発掘したダイヤ鉱脈をアメリカに発見されることを防ぐためであった。 |
ガルシア |
死の収穫 |
ボリビア軍少佐。フランス大使を誘拐したゲリラの撲滅をゴルゴに依頼したことに不服。
「フランス大使の救出」という条件がゴルゴに課されていたにもかかわらず独断で仏大使を
射殺した。そしてゴルゴが行動に移す前にゲリラ撲滅の手柄の独占を図った。 |
”ペルシャ人の店"店主 |
アクシデンタル |
武器屋。アラブ情報局の依頼でゴルゴに銃器を提供した際、好奇心で空砲を混ぜた。 |
ランディ |
Dabbie!! |
COFO(各州共同協議会)の幹部。ゴルゴに裏切り者の暗殺を依頼した。
しかし、KKKなどの敵対組織からの報復を恐れ、警察にゴルゴの存在を密告した。 |
リカルド・マルネス |
柩に誓いを |
兄をゴルゴに殺され、その復讐のために虚偽の依頼を行った。 |
テオドール・ナッソー |
曲線の男 |
ベルギー情報機関長官。東ドイツに連れ去られた前長官の暗殺を依頼。
しかしゴルゴに関する情報を東ドイツに流していた。
猟奇的な性格をしており、対立する勢力を手玉に取る癖を有する。 |
ダニエル・バルドー |
夜は消えず |
娼婦の過去を持つ、ベルギーの町長夫人。
娼婦時代に人殺しの経験があり、それをゴルゴに知られていた。
この時ゴルゴからは「おれを巻き込むな」と言及されていた。
偶然ゴルゴに再会したことから、過去がもれることを恐れ、殺し屋に依頼。 |
閣下 |
スキャンダルの未払い金 |
西ドイツ政界の大物。 |
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基本的に拳銃以外の銃器は携行せず、狙撃に使用する小銃などは別の手段で目的地に運搬し、必要に応じて試射する。
連載開始直後の頃は、宝石箱、螺旋ネジ製作機械、碍子などの商品サンプルに偽装して銃を小包で送り、現地で組み立てることもあった(『ビッグ・セイフ作戦』など)が、輸送車が襲われ、銃が第三者に奪われるトラブルも発生している(『暗い街灯の下で』『黒白の演出』)。
輸送中の事故にて紛失した場合、現地の人間を雇って暫く監視を行い、それが第三者に回収されたと連絡を受けると消去のために動くこともある[26]。
拳銃
主に携帯しているのはスミス&ウェッソン社製の短銃身タイプのリボルバー。
- 自動拳銃を使用している敵に、ジャムなどの動作上の問題が少ないためリボルバーのほうが信用できると発言(『キャサワリー』より)しており、信頼性の点でリボルバーが優れていると考えていることがわかる[27]。また、速射性の高さを考慮しているとも思われる(0.04秒に1発というゴルゴの超人的な早撃ちはリボルバーでないと銃の構造上不可能)。
- ただし、屋内での殺害などで必要がある場合は、サプレッサー(消音器)付きの自動拳銃を使用することがある(弾倉が剥き出しで発射ガスが直接外に出るリボルバーにはサプレッサーの効果がないが、古い作品ではリボルバーに巨大なサプレッサーを装着して消音している事がある)。
- 作中もっとも使用率が高いのがS&W M36チーフスペシャル2インチ、次いでS&W M10ミリタリー&ポリス2インチ、S&W M19 2.5インチなどで、他にもコルト・ファイヤーアームズ社製のリボルバーを使用することがある。
ライフル
主に使用するライフルは、狙撃用へとカスタマイズされたアサルトライフル「アーマライトM16」。この銃は軽量自動小銃としてデザインされ、他のアサルトライフルと比べて命中精度は優れているが、ボルトアクション方式の狙撃銃とは命中精度・有効射程・殺傷力の面で劣っているため、必要とあればボルトアクション方式の狙撃銃を使用し、アンシュッツ製や、ウルティマ・ラシオ、カルカノなどの使用歴がある。また特殊な狙撃銃としてソ連製のメドヴェージ三連銃(劇中のセリフによると9mm口径で、名前から3点バースト射撃が可能な模様)なる銃を用いたこともある(『マイアミの奇跡』)。その際の選択基準は、命中精度や信頼性を重視していることが窺える。射程は600〜1000m。なお、第100巻339話『傑作・アサルトライフル』以降は、M16の新型のアーマライトA2に切り替えている。
何故1960年代に登場した(しかも狙撃銃ではなく)アサルトライフルであるアーマライトM16を今日に至る長期にわたって狙撃に愛用しているのかという理由[28]は、作中でも軍事関係者や銃器設計者達の議論や詮索の対象となっている。またゴルゴが愛用しているという理由でM16が世界の銃器市場で過大評価されているとされており、その評判を失墜させてシェアを奪おうと欧州やロシアの武器製造・輸出関係者がゴルゴ打倒に挑んだことがある(『傑作・アサルトライフル』、『激突! AK-100 vs M-16』)
M16採用の理由として、作中のゴルゴは「自分一人しかいない軍隊[29]」だからだと述べている(『激突! AK-100 vs M-16』)。要するに、M16の狙撃銃として至らぬ点は自身の腕で十分カバーができるため、それよりも不測の事態(狙撃現場を強襲された場合の迎撃のしやすさ、故障があった場合の予備部品の入手が比較的容易なことなど)の利便性を考慮しての選択である。
多数登場するM16の中には違う銃があることは作中で描写されている(別の職人・商人から調達。あるいは軍で使用しているM16をそのまま借用するなど)。実際、武器そのものに対する執着は特に見せてはおらず、必要とあれば廃棄することもいとわない(M16そのものに対するこだわりがあるわけでもなく、「M16は一般的な武器としては近い将来に淘汰される物」とも語っている)。また、幾多の狙撃を遂行しているが、現場に残った銃弾のライフリングによる同一銃による犯行の線は作中で1度しか描かれていない(『さらば愛銃』にて、ゴルゴが以前に『Dr.V・ワルター』で使用したものであると条痕から確定される銃が登場する)ため、依頼(あるいは場所)によって複数の同じ銃を使い分けている可能性もある。ただし新型のアーマライトA2については、作中で初めて使った際はスイスの銃職人・ベリンガーが8年の歳月を費やした特製品と描写されており、それ以降、それ以外の銃職人や商人からA2を調達した例は作中にはない。また、何らかの判断で通常よりも倍率の大きい超長距離狙撃用のスコープを用意したがトラブルで手元に届かなかったり(『禁忌のスコープ』)、ストック作りの名人がかつての職場を引退し、長年連れ添った妻が死亡して世間との接点が少なくなったのを見計らってストックを作るよう頼み、期待通りの品を入手したこともある(『STOCK』)。この他、必要と判断すればM203 グレネードランチャーも装着して使用する(『バイオニック・ソルジャー』、『世紀末ハリウッド』など)。一方で、標的を油断させた上で仕留めるための罠として、M16自体を暴発爆弾として使用したり(『独裁者の晩餐』)、問題を解決するために止む無くM16を用いた結果、破損して使い物にならなくなったこともある(『マンモスの牙』)。
大型銃
実在する対物ライフルは滅多に使用せず、敵が対物ライフルを所持していても自身は使わなかったほど(『新法王の条件』『スナイパーたち』)。唯一の使用例は「ツルベロの14.5mm」[30]だが、これは現地調達したものであり、あえてゴルゴが選んで事前調達したものではない。ただし依頼人から依頼内容を聞き、なおかつその時に依頼人から教えられた「どんな武器でも選り取り見取り」な場所から選んで調達した武器ではある(『顔の無い男』)。
架空の銃としては、デイブが製作した150ミリの装甲を貫く特製銃が、通常の対物ライフル並みかそれ以上のサイズである。この銃は戦車砲の滑腔砲とAPFSDS弾の原理を狙撃銃に応用した、デイブの完全オリジナル。
なお、対物ライフルは軍や警察も長距離狙撃に利用しているが、発射音や巻き上がる煙が凄まじいため、ゴルゴのように隠密性を重視する暗殺などの用途には向かず、銃自体も非常に大型で重量があるため、秘匿しての運搬が難しいことから限定的な利用にとどまっている[31]。唯一の例である「ツルベロの14.5mm」の使用時は、砂漠の中であり、発射音を第三者に聞かれる可能性がまずない状況であった。デイブが製作した特製銃も、発射音が凄まじいことが作中で描写されている。
対物ライフルに準ずる大型銃として、象撃ちに用いられる大威力の猟銃を使用したことがある(『陽気な狙撃者』)。
その他の武器
状況により各種銃器や野砲や無線爆弾などの陸上兵器にとどまらず、F15、F-104などの戦闘機や、回天などの潜航艇など、陸海空問わず武器を使用する場合がある。なお、ゴルゴは「銃とは自身の欲望や興味を満たすための物でなく、仕事を遂行するための道具」だと定義しており、不要になったら使い捨てにしたり、または敵の目を欺くため本来必要のない武器を余分に購入することもある(『ミステリーの女王・2』)。また、必要とあらば銃が手元にあってもあえて状況を乗り切るべくナイフを使ったり(『呪術の島』)、標的に人ごみに紛れて背後から接近して「死の宣告」をした上でナイフで背中を刺して殺害したこともある(『焼けただれた砂』)。さらには太極拳の使い手に成りすましていた時には素手で修羅場に挑んでいるが、最後には拳銃を用いたケースもある(『チャイナ・タウン』)。ゴルゴ自身の主体的選択でなく、依頼人の要望に基づき、火縄銃を狙撃に用いたこともある(『史上初の狙撃者 ザ・ファーストスナイパー』)。和弓、暗殺弓道鞍馬竹林流を会得している(『一射一生』)。
点検
使用する物は全て信頼性を重視しており、一例として『使用する弾丸は不発弾や精度不良を極力避けるために、100発中ランダムに抜いた80発を試射して全て異常なしなら残り20発を使用、1発でも不良なら100発全て破棄する』という手順を踏んでいる。こうすることで不発弾の発生を限りなくゼロに近づける(『アクシデンタル』[32])。
また、愛用銃をM16A1から改良型のA2ベースに切り換えたのも、アメリカ軍がA2を制式採用してから10年以上経って信頼性が十分実証された後のことであった(『傑作・アサルトライフル』)。最も信頼する職人・デイブについては例外であり、初体面・初依頼時にはヘンメリーワルサーカスタム(超ロングマグナムカスタム弾)を注文し改造させる際に、1発しか作製できなかった(『AT PIN-HOLE!』[33])。後に、特製銃の製作を依頼した時は弾丸は5発のみしか渡されなかった[34]が許容している(『宴の終焉』)。
緊急時には、敵から奪った銃を点検せずに発砲することもある(『ゼロの反撃』、『マンモスの牙』など)。また、銃は敵地で調達したが、弾丸は前もって自前で用意した物を使ったケースもある(『人質 HOSTAGE』)。
以下の場合は制裁と称して対象者を抹殺、または警告が行われる。『軌道上射撃』『サギ師ラッキー』など制裁が明示されず、ゴルゴの報復を予感させる形でその章が完結することもある。警告は対象者に釘を刺す、対象の行動が誤解に基づくもの、故意にゴルゴのルールに触れたかどうかが不明、ゴルゴを知らない一般人の軽率な行動などに対して行われる。
- 依頼人が嘘をついて虚偽の情報(建前と異なる、本来の目的を隠すなど)でゴルゴに依頼していたり、依頼終了後に口封じをしようとした場合。
- 依頼人個人の後ろめたい秘密や過去を隠そうとした場合。
- 依頼人に制裁を加える場合、「ルール違反があった」ことを告げて制裁を予告する場合(『天使と悪魔の“腕”』『カフカーズの群狼』など多数)もあれば、予告なしに制裁を加える場合もある(『ONE SHOT』『オリガルヒの報復』など)。
- ゴルゴと依頼人のコンタクトするところを撮影する(『オーバー・ザ・スカイ』)。
- 続編『アンダーグラウンド オーバー・ザ・スカイ2』で、ゴルゴと依頼人のコンタクトを娘が撮影していたことを、別件での依頼人であった父親が告白してゴルゴに土下座し、娘に二度とゴルゴを追わせず、この約束が破られたら娘と一緒に自分の命も差し出すと誓うとゴルゴはビデオテープの破壊に止めた[48]。
- 依頼人と会っているところを無関係の第三者が目撃した場合も制裁の対象となる(『BROTHER HOOD・絆』[49])。
- いかなる理由に関わらず、依頼内容を漏洩した者。
- ゴルゴ自身が標的を炙り出すために意図的に漏洩する場合や、ターゲットに狙われる恐怖を与えてから殺すために漏洩することが依頼の条件に含まれている場合など、例外もある。
- 敵対や報復、脅迫及び、ゴルゴの動向を監視、追跡したり、行動の制限を強要する行為(『情報遊戯』など)。
- 希なことではあるが、報復が誤解に基づくもので、相手が銃の安全装置を外すことも知らない素人の時に銃を蹴り上げただけで見逃した例がある(『マルタの騎士』)。
- 素性、出自、過去の経緯などを探ることで、ゴルゴに危害を加え、または存在を公にしようとした場合(『ミステリーの女王』『アンダーグラウンド オーバー・ザ・スカイ2』など)。
- 依頼人からの仕事の依頼を妨害する行為(依頼ルートの妨害工作、依頼人の殺害など)。
- 依頼遂行上、不利益な行為を行った者には必ず制裁を行うが、知らずに加担していたと分かった場合は口外しないことを条件に不問にする場合もある。相手に対して黒幕への報復に協力するという条件で、殺さなかった例もある(『最後の間諜-虫-』)。
- 協力者が利益のためではなく、自分や妻の拷問に屈し情報を漏らすケースもあるが、その場合は口を割った協力者への制裁が明示されることは少ない(『ダイブ to トリポリ』『ミステリーの女王2』など)。しかし、ゴルゴの眼前で情報を漏らしたので容赦なく始末したこともある(『潜入ルート"G3"』)。極めて希ではあるが、金目当てで裏切った者を見逃したこともある(『聖者の依頼』)。
- ゴルゴに似せた整形を故意に施した者。このルールが明示された『ズドロナス・マリヨ』では似た整形を施された人物を殺害し、製造者に対しては警告を行うにとどめている。
- ゴルゴの名を騙り捏造した情報を意図的に漏洩したり、ゴルゴの行動に便乗して作為的な操作を行った者。
- ゴルゴを名乗らずとも「ゴルゴの仕業」と誤解されるような真似を故意に繰り返した者(『殺人マニュアル』)。
- 自分の犯罪をゴルゴの仕業に見せかけようとした者(『弾道』など)。逆にゴルゴの行為を無関係の人間の犯罪に見せかけようとした者(『黒白の演出』)。
- 資産を狙った者(『潮流激る南沙 G資金異聞』)。
- ゴルゴのルールを利用した者(『ビリニュスの光と影』秘書官が政治家にゴルゴへの依頼に嘘をつくように仕向け、それをゴルゴに伝えて殺害させた)。
- 対象者の計画的、発作的、感情的、殺意の有無に関わらず銃や武器を向けて危害を加えようとした場合。
- 警察などの連行や逮捕目的の示威行為、正規軍によるゴルゴを制圧する威嚇行為などの正当な職務行為に関しては無視しているが、職務の枠を越えて妨害したり、ゴルゴを殺害しようとした場合は始末することも多い(『戦艦ヨークシャーの反乱』 『雪上の悪魔』など多数)。また『黄金の犬』ではゴルゴが標的を探すために追跡している犬を撃とうとした特殊部隊員を射殺している。
- ゴルゴの狙撃を妨害したり、証拠をつかもうとしたりする警官も少なくないが、目的が殺害ではなく「暗殺の阻止」「逮捕して裁判にかける」など、警官の正当な行為である限り制裁されることはほとんどない[50]。警官の尾行や追跡をまく場合も「気絶させる」「車のタイヤを撃つ」など死者を出さないようにする。『ファイアー・アフター』『ペルソナ・ノン・グラータ』などゴルゴ逮捕のために違法捜査を行う場合もあるが、それらも見逃している[51]。
- ゴルゴを執拗に妨害した警官と制裁の対象が同時にスコープに入っても狙撃するのは制裁の対象だけだった(『黒白の演出』)。
- 一方で「面倒に巻き込まれたくないので今度の事件は見逃す」と伝えたFBI捜査官は殺害されている(『残光』[52])。
- ゴルゴの身体機能(戦闘データなど)や血液を入手、分析して複製や解析を試みた者(『偽空座標X』『血液サンプルG』など)、依頼遂行上必要になった算出データ(身体測定など)はその場で抹消させる(『36000秒分の1秒』)。転用・転売や漏洩を試みる者には警告を出す。
- ゴルゴの依頼した特注品を調査・解析しようとした者。ただしマニアの純粋な好奇心(『禁忌のスコープ』)、警察官の正当な職務行為(『螺旋』)の場合はまず警告を発し、相手が従って物品を破棄すれば不問としている。
- ゴルゴを(特に狙撃の瞬間を)無断で撮影しようとする、または偶然撮影された場合も含む
- ただし、たとえ撮影したとしても、撮影した者が自身の心情の変化によって写真やネガを破棄する意思を示した場合、不問とされることがある(『ある女の視界(ファインダー)』)。
- 一度ビルの窓ガラスに写ったゴルゴを撮影しようとしたカメラマンがいたが失敗。作品中ではゴルゴがそのカメラマンを睨む場面で話が終わっているが、その後どうなったかは不明である(『クロスアングル』。アニメ版ではこの後、銃声が響いており、ゴルゴが制裁を行ったことが示唆されている)。
- たまたま撮影した写真にゴルゴが写り込んだため、カメラマンを殺害したケースもある(『アクシデンタル』)。
- 写真撮影の際の不可抗力で狙撃の瞬間が撮影されていた場合は、上記のようにゴルゴと敵対せず(存在を秘密にする)、なおかつその写真を破棄する意思を示したため、不問とされた。ただし、タイミングが間違っていれば秘密保持を優先すると明言している(『シャッター』)。
- 写真ではなく、ゴルゴの狙撃の様子を猟師と間違えて、絵画として描いた画家もいる。ゴルゴは絵画自体は処分したものの、その画家が何者であるかは作中において明かされず、ゴルゴがその画家に制裁を加えたかどうかは不明(『涙するイエス』)。
上記の通り、ゴルゴに敵対及び存在を脅かす対象は個人、組織に関係なく、その脅威が排されるまで徹底的な殲滅を行い、状況により核の利用もありうる。
また制裁の対象に対しては家族に危害を加えることを示して脅す場合もある(『螺旋』『洋上の偽り』)。
想像できないほどの莫大な財産があると思われる(判明した中で過去最高額は200億ドル以上(約2兆円)『潮流激る南沙 G資金異聞』)。ただし単純な請け負った仕事の報酬の合計ではなく、スイス銀行の資産運用によって財産を殖やしていることが、作中でも示唆されている(スイス銀行では預金に利子がつかないので、預金を増やすには資産運用を依頼する必要がある)。
- 目的のためならば、ほぼ全資産を寄付したり、報酬以上の経費を使ったとしか思えない描写がある(『最後の間諜-虫-』『潮流激る南沙 G資金異聞』『ガリンペイロ』)。
- 任務がなくとも事情により定期的に報酬を支払っている協力者がいる(『最後の戦場』『300万通の絵葉書』)。
さいとう自身が語るところによると「東郷」の名は、作者の中学時代の恩師の名前から取ったとしている[53]。また、連載当初のゴルゴ13の容姿のモデルは高倉健であった[1]が、連載がすすむにつれ連載40周年の際にインタビューを受けたさいとうは、ゴルゴを「僕にとっては凄く言うことを聞いてくれる役者」と形容し、また2008年現在に実写化するならば、ハンマー投げ選手の室伏広治が適任であると語った[54]。
- 映画
- アニメ作品の声優
- その他のメディア作品の声優
「『ゴルゴ13』不死身の400話 分業確立、32年間休まず連載」『朝日新聞』2000年11月1日付朝刊、25頁。
ただし、ヒュームのような行政機関幹部、後述のデイブ・マッカートニーのような長い付き合いの一般人は本人に躊躇なく「ゴルゴ(13)」と呼ぶ者もいる。ちなみに当の本人は自分の呼ばれ方に関してこれと言ったこだわりはないらしく、「ゴルゴ(13)」と呼ばれる事を忌避している明確な描写はないが、「デューク」と呼ばれて「あんたからファーストネームで呼ばれる筋合いはない」と応じた事はある。
『週刊文春』2014年2月20日号 p.120-「阿川佐和子のこの人に会いたい 第1006回 劇画家 さいとう・たかを」
しばしば依頼人に日本人扱いされた際は「そう思うのは勝手だが俺の仕事には関係ない」と返している。
身体測定の際に、近代五種の選手やスペツナズ隊員に近似し、俊敏性と持久性がバランス良く最高点まで鍛え上げられているというデータが算出されたため。
ほとんどが相手の公用語(母語)で話しているはずであり、また言語によっては常体・敬体を区別しない場合もあるため、作中で書かれている日本語の台詞は翻訳であると考えられる。従ってゴルゴが敬語表現を使わないのは、和訳の際に元の言葉での会話の雰囲気を伝えるものと解釈されうる。
確認の上で抹殺を決定したとき、しばしば「有罪(ギルティ)」とつぶやく。
第107巻358話「力は我々にあり」などで相手を挑発するために、意識的に笑うケースはある。また、94巻317話『北の暗殺教官』では笑いながらヘラヘラと話すなど、キャラクターを偽装する目的でジョークを言いながら笑ったり困ったりと、表情を豊かにする場面がある。
現実にも、飲料に薬品を仕込むのは容易であるが、食物の場合は困難であり、例えば三菱銀行人質事件では犯人への差し入れのステーキのソースに睡眠薬を入れようとしたが、味が変わってしまい断念したという事実がある。
その大半は依頼人の方が詫びを入れてゴルゴは依頼を受けているが、希に依頼人を殺害することもある。
もともと(特に連載開始当時は)本作のような成人向けの劇画作品ではベッドシーンを盛り込むことが定番であった。そのためベッドシーン以外にも女性の全裸や下着姿、スカートの中(パンチラ)が描写される事が多く、女性キャラクターの人物像を描写するための演出として利用された事もある。近年ではこうした描写は減少傾向にあり、全く描かれない話も少なくない。第562話で登場して以降準レギュラー的な位置付けにある少女ファネット・ゴベールも、制服姿でハードなアクションをするシーンではスカートの中が一切描写されていない(ただし連載初期から、少女や未成年女性の性的な描写は殆ど存在しなかった)
プロフィールにわざわざ「ヘテロセクシャル(異性愛者)」と書き込まれていた事がある(『ペルソナ・ノン・グラータ』)
アメリカ空軍の実験で、常人では10G、鍛えたパイロットでも12~13G、ゴリラは15Gで失神に至る。またジェットコースターでは安全上3Gが上限として設定、設計されている。
いずれもゴルゴは「依頼遂行に対象の命を奪う必要はない」と判断した。
『海神が目覚める』。高低差と強風を逆手に取ったものと思われる。
デイブ・マッカートニーによる特別製の狙撃銃と弾丸を使用。『AT PIN-HOLE』
ダイヤモンドが割ることが困難な(銃弾でも砕けない)物質だという作中の描写は考証ミスであり、依頼人の手にしていたダイヤモンドを拳銃で狙撃した際、全く傷付けずに弾き飛ばしている描写もあるが、現実にはダイヤモンドは摩擦やひっかき傷に対する強さ(モース硬度)や押込み硬さ(ヌープ硬度)は自然鉱物では最強クラスである一方で、衝撃(靱性)には弱く、金槌で叩けば簡単に割れる鉱物である。ダイヤモンドの物質特性に関しては「当該項目」を参照のこと。
『禁忌のスコープ』では事故により輸送途中で紛失したスコープが発見されたとの連絡を受けて動いている。
作者が狙撃銃ではないM16をゴルゴ13に持たせたのは、銃器に対する知識不足などが主な要因であったと作者本人が認めており、敢えてM16を使用し続けている理由についての作中の説明は、その設定ミスのフォローのためである。リュングマン式を採用したM16は、構造上その後継・省力/省資源型のAR-18などのアサルトライフルより命中精度は良好であるため、M16を狙撃銃に改造した派生品も存在し、実際の使用例もある。またベストセラーであるため潤沢な補修部品や多数のオプションパーツが市場に存在する。さらにほとんど同じ外観で民間向けのスポーツ射撃モデルがあるため、アメリカのような規制が緩い国では運搬時に見つかっても(偽造した)許可証があれば言い訳ができるという利点もある。
使用弾薬である5.56mm NATO弾は、AKなどに使用される7.62x39弾に比べて弾道特性が優れているため、優れた命中精度を持つ銃と評価されている。ただし命中率を競う競技と異なり、狙撃の要は殺傷力にあるため、近年では7.62mm NATO弾を用いるM14が再利用(M16の登場で退役していた)されたり、同弾を用いるHK417などが登場している。
通常、軍の狙撃手は狙撃を補助する観測手と二人か、周りを警戒する歩兵も含めた三人程度の小グループで行動するのが基本だが、ゴルゴは単独行動の暗殺者であるため、不意の襲撃にも対応できるアサルトライフルは合理的な選択肢の一つである。ネイビー・シールズなど特殊部隊では単独狙撃も行うが、予備の弾や自衛用のアサルトライフルを一人で運搬する必要があり負担が大きい。ネイビー・シールズの狙撃手だったクリス・カイルは著書『アメリカン・スナイパー』において、イラク戦争に従軍した際、セミオートのSR-25は作動不良が多かったものの、自衛用としてフルオートのアサルトライフルを携行せずに済む点を評価している。
ツルベロとは南アフリカの銃器メーカーで対物ライフルを製造した実績のある「ツルベロ・アーモリー社」、14.5mmとは第2次大戦中に旧ソ連が対戦車ライフル用の弾薬として開発し、戦後も重機関銃や対物ライフルの弾薬として用いられている「14.5x114mm弾」と思われる。
クリス・カイルはイラク戦争に従軍した際、12.7x99mm NATO弾を使用する対物ライフルも装備に含まれていたが、運搬に手間かがかかることや、車両を狙撃する場合にも運転手を直接狙った方が効果が高いため、結局は対物ライフルを使用せずに少し距離を詰めて.300や.338を使用するライフルを使ったと著書『アメリカン・スナイパー』に記している。
当作ではそんなゴルゴの弾丸の中から不発弾が発生。これが偶発的に出た物ならば良いが、もし人為的な物であれば自らに対する挑戦であると考え、ゴルゴは一時仕事を中止して徹底した調査に乗り出した。
ただし、これは「3時間で作れ」というゴルゴの無茶な要求のためであり、ゴルゴも依頼時に「銃弾は1発あればいい。2発目を撃つことはありえない。」と述べている。
試し撃ち用が1発、本番に4発(そのうち焼夷弾仕様が2発)で余裕が全くない。
標的は直後、別の殺し屋に殺害されたため、中止後の扱いは不明。ただし、依頼人の知らなかった「本来の標的」に対しゴルゴは手出ししていない。
人工心臓で生命を長らえた標的に他殺の証拠を残さないようにするため、足元に銃弾を撃ち込むことで脅かし、人工心臓の許容を超える激しい運動をさせて死亡させた。
ただし、『スキャンダルの未払い金』など前金と成功報酬の分割払いにした例もある。
『300万通の絵葉書』や『死刑執行0:01AM』など、特別な事情がある場合は入金される前から任務を開始し、依頼達成後の入金を認めたこともある。この場合でも報酬額は前もって決められている。
依頼を受諾した時点では約100万米ドルの価値があったが、任務の遂行後に米ドルへ換金した際は10万米ドルにまで下落した。
標的とビジネスジェットのパイロットに、社内の関係者2名の計4名がバードストライクによるコントロールの喪失と衝突事故に巻き込まれ、死亡した。
依頼人が恨みを抱いている標的は刑務所内の囚人1人だけなので、他の囚人や刑務所職員の命は保証してほしい(殺さないでほしい)、という依頼に応えた。
一例として『鄧小平のXデー』ではベッドに寝ていた鄧小平に殺害を目撃されているが、そのまま放置している。
他にも『ブラックジャイアント』など目撃者が依頼人の側近の場合は不問とすることはある。
このエピソードで依頼人は最初「目撃者を知っているので、報酬と共に狙撃を果たせば教える」という条件でゴルゴに狙撃を依頼した。その後、依頼人はゴルゴとは無関係に致命傷を受け、自分が目撃者だと告白するが、ゴルゴは末期のタバコに火をつけその死を看取った。
標的の女性が妊娠していることから、依頼に嘘や隠しごとがあると見抜き、狙撃しなかった。
このエピソードでは依頼を果たすため、過激派が誘拐した研究者の飼っていた犬を用いて標的までたどり着き、その研究者の訴えを読唇術で読み取って当人ごとアジトを破壊していることから「命を対価とした依頼」とゴルゴが認識した可能性がある。
敵の手に落ち、「不名誉な死」(「犯罪者」としての絞首刑)を与えられそうになった場合、先に「名誉ある死」(「軍人」としての銃殺刑)を与えてほしいという依頼に応えた。
これについて父親は「彼も人間だった」「隠しごとをしなかったことが彼の評価を受けたのだろう」と語っている。
この時は目撃者が依頼人の弟であり、依頼人が盾になってかばい、弟が自分は目撃者では無く「兄弟2人の依頼」だと主張したのでゴルゴは引き下がった。
『マークのリクエスト』ではマーカス・モンゴメリーに手を出したため制裁されている。
後者は警官の思い込みで、ゴルゴは無関係な殺人であったにもかかわらず、証言をでっち上げようとした警官には手を出していない。
原作では殺害に至る経緯は明示されていないが、「プロ同士なんだから……へたな同情はかえって相手に対して失礼」という無関係の人物の会話が挿入されている。
石ノ森章太郎ほか著『漫画超進化論』河出書房新社、1989年、107-108p。
- スナイパー
- テロリスト
- 殺し屋
- ジョーク東郷 - ゴルゴ13の物真似をするお笑い芸人。
- ゴノレゴシリーズ - ゴルゴ13に外見の似たキャラクターが登場するフラッシュアニメ。
- AERA - 創刊号から1990年代前半にかけて、連載当時の実在の世界情勢を、架空の人物も織り交ぜて分かりやすく解説する特集記事「スーパー特派員・亜江良十三(あえら・じゅうぞう)」が掲載された(挿絵はさいとう・プロダクションが担当)。最終回で亜江良は職場放棄して世界のどこかで失踪し音信不通となるのだが、最後に「亜江良の上司が朝日新聞社の人事部データを閲覧すると『出身地は十三、双子の兄はスナイパーである』と書かれていた」という記述で締めくくられた。なお、1000号記念号の「現代の肖像」のコーナーでゴルゴ13が登場している。