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物語の設定 ウィキペディアから
設定(せってい)とは、物語を構築する作業の中で最も初期の段階で行われる、基盤作りもしくは基盤そのものを意味する。
設定と呼ばれるものは多岐にわたり、時代・場所(舞台)・登場人物(人間関係)などが主な例として挙げられる。これらはほんの僅かしか出番のない登場人物や場所であっても確立されており、それを基に物語の制作が行われることになる。
また、現実とは違った架空世界が舞台である場合、その世界と現実世界との相違点や、世界における一般常識、歴史なども設定として含められる。それらと先に挙げた時代、場所とを含めて世界観と括る場合もある(ただし厳密に言えばこの場合「世界観」という語の使用は誤用である)。
その地域特有の環境的特徴や地方ルールなどが盛り込まれる場合もある。
設定がないと物語は全く進行しないことになる。2人の人間がいて相手の名前を呼ぶだけでも「名前」という設定が必要であるし、2人が居るのがどこであるかも決めなければならない。更にそこにいる2人の服装を決めるためには時代設定や人物設定が必要である。
このように「いつ・どこで・誰と・誰が・なぜ・何をして・どうなった」という要素のうち、最低限「いつ・どこで・誰と・誰が」という部分に設定というものが直接関わってくるし、「なぜ・何をして」の部分には人物の性別や性格、趣味、趣好などが影響してくることになる。
そういったように物語の構成を決める上で重要な項目であることから、一度設定をしたものは気軽には変えることができない。
日本を主な舞台にしていたはずの物語がいきなりヨーロッパに移ったり、男であったはずの登場人物がいきなり女になっているということがあっては物語の整合性が取れなくなり、物語そのものが破綻してしまうことになるのである。
また、物語の整合性を取るために後から設定が加えられたり、無かったことにされたりする場合もあり、それを一般的に後付け設定という。
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