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週刊ヤングジャンプ

集英社が発行する日本の漫画雑誌 ウィキペディアから

週刊ヤングジャンプ
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週刊ヤングジャンプ』(しゅうかんヤングジャンプ、WEEKLY YOUNG JUMP)は、集英社が発行する日本週刊青年漫画雑誌1979年(昭和54年)5月に月2回刊誌『ヤングジャンプ』として創刊し、1981年(昭和56年)の週刊化に伴い誌名を変更。毎週木曜日発売。略称は「ヤンジャン」、「YJ」。

概要 週刊ヤングジャンプ, 愛称・略称 ...

本項では、ウェブコミック配信サイトである『となりのヤングジャンプ』『異世界ヤンジャン』および公式漫画アプリ『ヤンジャン!』についても合わせて触れる。

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概要

要約
視点

1979年5月に創刊。『週刊少年ジャンプ』の二代目編集長であった中野祐介が創刊編集長を務めた。現在刊行中の週刊青年漫画誌として最長の歴史を持つ。集英社は青年漫画誌として1969年(昭和44年)より『ジョーカー』を発行していたが同誌は半年で休刊となっており、10年振りとなる青年漫画誌であった[1]。『ヤングジャンプ』の誌名の由来は、当時の週刊少年ジャンプの新人漫画賞の名称を流用したものである。

創刊時の編集方針は「(性を内包した)暴力権力(からの解放)」。これは『週刊少年ジャンプ』の三大方針である「友情・努力・勝利」を受け継ぎつつ、少年漫画の枠を取り払った自由度の高い青年誌において何を描くかという視点から生まれたものであり、いずれも想定読者層である10歳代後半から20歳代前半の頃に多くの読者がぶつかる壁であるとのコンセプトであった[1]

週刊少年ジャンプとは同じジャンプ系列の雑誌であるが、編集部同士の交流はほとんどない。元・週刊少年ジャンプ編集長の西村繁男は「週刊少年ジャンプと週刊ヤングジャンプは集英社内ではライバル関係であり、基本的に互いの編集方針や宣伝に関与しない」と著書に記している[2]

表紙は、創刊からしばらくは松下進によるMac Bearイラストが飾り、その後1980年代後半には掲載作品、1990年代前半より女性アイドルグラビアに変わり、以降2020年代に至るまで原則としてグラビアが表紙を飾っている[3]。2023年17号では、創刊以来初のYouTuberいけちゃん)が表紙に起用された[4]。また、まれに表紙に男性が起用される場合もある(桑田佳祐(1990年38号、1993年1号)、サザンオールスターズ(1992年39号)、ディエゴ・マラドーナ(1994年9号)、trf(1995年18号)、松坂大輔(2000年16号の第2表紙)、腐男塾の一員(2010年40号)、大谷翔平(2015年17号)、フェルナンド・トーレス(2018年47号)など)。2000年代に入って以後は、グラビアだけでなく掲載作品のカラーイラスト中心のデザインも表紙に用いられるようになった。例として『サラリーマン金太郎』(2001年35号)を皮切りに、『ローゼンメイデン』(2013年31号)、『All You Need Is Kill』(2014年15号)、『極黒のブリュンヒルデ』(2014年19号)、『東京喰種』(2017年35号)などがある。2015年16号の『ワンパンマン』と17号の大谷翔平など、グラビアアイドル以外の男性または漫画作品のイラストの表紙が2号連続となった例もある。2000年代の「合併号」でのグラビアアイドル以外の表紙は、2010年2,3号の鳥山明x桂正和のイラストを皮切りに、2017年3,4号と2019年21,22号で共に『キングダム』、2022年4,5号は『ウマ娘』、22,23号は最終回を迎えた『ゴールデンカムイ』、2024年36,37号は連載25周年を迎えた『リアル』が表紙を飾った。

漫画だけでなく、グラビア袋とじミュージシャンなどへのインタビュー記事なども誌面に盛り込んでいる。また、1996年には広末涼子をデビュー直後からグラビアに掲載し、以後数年の「広末人気」を強く後押しした。その活動初期からの信頼関係により、1998年マスコミが広末の進学先の大学名に関して取材に躍起になっていた時期に『ヤングジャンプ』のみが他社を抑えての広末自身の心境を吐露した特集記事を掲載した[5]

1990年代以降、他メディアで取り上げられる作品を多く輩出し、「サラリーマン金太郎」「スカイハイ」「ホットマン」「ミステリー民俗学者 八雲樹」「夜王」「LIAR GAME」「ハチワンダイバー」などの作品はドラマ化、「エルフェンリート」「カッパの飼い方」「GANTZ」「少年アシベ」「B型H系」「キングダム」「極黒のブリュンヒルデ」などの作品はアニメ化、「ALIVE」「スカイハイ」「GANTZ」などの作品は映画化された。

掲載作は「ヤングジャンプ コミックス」に収録される。

2018年3月29日発売の17号より電子版の配信を開始[6]

2019年に創刊40周年を迎え、それを記念して同年10月19日にヤンジャン文化祭が開催された[7][8]

2024年7月7日には創刊45周年記念として『ヤングジャンプ45周年記念特別番組』をABEMAで配信した[9][10]。この年には45周年グラビアとして26号でえなこが現役の「生きる伝説」として[11]、29号で武田玲奈が4年ぶり[12]、35号で市川由衣が18年ぶり[13]、39号で後藤真希が19年ぶり[14]に表紙と巻頭グラビアを担当した。44号ではレジェンドグラビア第5弾として、かつてチームYJとして活動した指原莉乃が担当[15]。続く45号では第6弾として泉里香が7年ぶりに担当[16]。52号では19年ぶりに若槻千夏が表紙及び巻頭グラビアを担当。かが屋・加賀翔が撮影を担当し[17]、グラビア面全体としてもTBSラヴィット!』とのコラボ企画となった[18]

トレードマークキャラ

初代のMac Bearと2代目Buddy Bearがいる。いずれもクマをモチーフとして松下進がデザインを担当している。初代のデザイン時にモチーフがクマとなったのは、松下にデザインを依頼した角南攻副編集長(当時)の依頼に因る[19]

初代のMac Bearは松下にとって初めてとなるオリジナルキャラクターであり[20]、創刊よりしばらくは毎号の表紙を飾った。1989年にはF1世界選手権に参戦するレイトンハウスF1チームのスポンサーとしてヤングジャンプが付き、CG891のフロントウィングにJUMPロゴとMac Bearが描かれたマシンがF1の公式戦を走った[21]

1999年の『YJ』20周年を期に2代目のBuddy Bearに交代。表紙をグラビアが飾る2014年現在においても表紙と裏表紙に必ず描かれている。

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歴代編集長

  1. 中野祐介(1979年1巻1号 - 1983年)
  2. 角南攻1984年 - 1992年) - 創刊スタッフの一人であり[22]、初代副編集長[19]
  3. 山路則隆(1992年 - 1995年)
  4. 日野義則(1995年 - 2000年)
  5. 古田秀樹(2000年 - 2004年)
  6. 田中純(2004年 - 2009年29号)
  7. 今井孝昭(2009年30号 - 2012年31号)
  8. 嶋智之(2012年32号 - 2013年47号)
  9. 中村泰造(2013年48号[23] - 2014年)
  10. 嶋智之(2014年 - 2019年)
  11. 板谷智崇(2019年 - 2021年)
  12. 増澤吉和(2021年- 現職)

連載中の作品

要約
視点

以下、2025年5月8日(2025年23号)現在連載中の作品。月1連載作品や不定期連載作品も含む。

さらに見る 作品名, 作者(作画) ...

休載中

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過去の連載作品

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映像化作品

アニメ化

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さらに見る 作品, 公開年 ...
さらに見る 作品, 配信年 ...
さらに見る 作品, 発売年 ...

ドラマ化

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実写映画化

さらに見る 作品, 公開年 ...
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発行部数

  • 2004年(2003年9月 - 2004年8月) 1,136,666部[43]
  • 2005年(2004年9月 - 2005年8月) 1,081,459部[43]
  • 2006年(2005年9月 - 2006年8月) 1,006,875部[43]
  • 2007年(2006年9月 - 2007年8月) 967,250部[43]
  • 2008年(2007年10月 - 2008年9月) 939,896部[43]
さらに見る 1〜3月, 4〜6月 ...
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派生誌・増刊号

『YJ』は集英社における青年漫画誌の源流であり、同社の多くの青年漫画誌が『ヤングジャンプ増刊』として始まっている。このため派生誌の単行本もヤングジャンプ コミックスレーベル下からの発行となっている。

ただし、青年漫画誌の中でも『スーパージャンプ』は『YJ』創刊後に『週刊少年ジャンプ』の増刊号として始まっており、『YJ』からの派生誌ではない。このため単行本もヤングジャンプ コミックスからではなくジャンプ・コミックスからの発行となっている。

2011年1月13日、休刊した月刊ヤングジャンプに代わり、新たな兄弟誌『ミラクルジャンプ』が創刊された。

増刊号

派生誌

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webYJ

『webYJ(Web YOUNG JUMP)』は、ヤングジャンプ公式サイトの略称。かつて、サイト内で本誌連載作品の新エピソード連載が行なわれていたが、現在は『となりのヤングジャンプ』にウェブ上での新作発表の場を譲り、webYJの「オンラインマンガ」はもっぱら本誌作品の試し読みおよびMANGAグランプリ入賞作品発表の場として運用されている。

以下は『webYJ』で連載された漫画作品の一覧である。

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となりのヤングジャンプ

要約
視点
概要 URL, 言語 ...

となりのヤングジャンプ[48]は、『ヤングジャンプ』のウェブコミック配信サイト[49]。略称は「となジャン[50]。2012年6月14日に開設され、「毎日更新! 完全無料!! 登録不要!!!」をキャッチフレーズとして掲げている[51]。また、掲載する作品は日刊、週刊、月刊、季刊と多様な連載ペースが想定されている[51][52]。主に金曜更新のオリジナル連載、火曜更新の『異世界ヤンジャン』連載のほかに、公開期間限定でアプリ『ヤンジャン!』、雑誌(『ヤングジャンプ』など)の連載作品も配信されている[53][54]

連載作品(となジャン)

出典のある作品を除き、連載開始の日付は公式サイトに基づく。

さらに見る 作品名, 作者(作画など) ...

本誌より移籍した作品

過去の連載作品(となジャン)

映像化作品(となジャン)

アニメ化(となジャン)

さらに見る 作品, 放送年 ...

ドラマ化(となジャン)

さらに見る 作品, 放送年 ...

異世界ヤンジャン

要約
視点

『異世界ヤンジャン』[59]ニコニコ漫画とヤングジャンプ編集部が提供する、ライトノベル原作のファンタジー漫画作品などを配信するレーベルである。掲載作品は「ニコニコ漫画」と「となりのヤングジャンプ」での独占配信となる[60][61]

以下、公式サイト(ニコニコ漫画)で配信されている作品。開始・終了はニコニコ漫画版による。

2025年2月18日現在連載中
さらに見る 作品名, 作者(作画) ...

ヤンジャン!

要約
視点

ヤンジャン![62]は、集英社公式のヤングジャンプ系青年マンガ誌総合アプリである。2024年5月時点での累計ダウンロード数は1000万[63]。 『YJ』本誌や『ヤンジャン!オリジナル』『となりのヤングジャンプ』『グランドジャンプ』『ウルトラジャンプ』『異世界ヤンジャン』『水曜日はまったりダッシュエックスコミック』の連載作品を読むことが出来る[64][65][66]。 以下のような特徴がある。

  • BLUEメンバーシップ[67]というデジタル版サブスクリプションでは定額(2024年2月時点で月額980円)でヤングジャンプ最新号が高画質で読み放題となる(2024年2月時点で主な連載作品レンタルは1話120円)。会員限定コンテンツも提供される[68]
  • 「話単位」で連載の各話ごとにレンタル、または「巻単位」で刊行コミックス各巻ごとに購入できる。
  • 『YJ』本誌も発売日に作品ごとの「話単位」でレンタル、または最新号デジタル版でまとめて購入できる。
  • 作品により無料、または配布されるチケットで毎日1話無料で読めるものもある。またキャンペーン期間などで無料で読める作品もある。
  • 「巻単位」ではジャンプ コミックス作品も購入できる。

以下、「ヤンジャン!」オリジナル連載作品。

さらに見る 作品名, 作者(作画) ...

漫画賞

2022年より「ドラマンガ大賞」を設けている[69]。集英社青年コミック誌グループ、めちゃコミック、MBSドラマの3社合同選考で、TVドラマ化を目指すマンガを選ぶもの[41][70]

2022年7月より月例賞として「週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞」[71]を設けている。未発表のオリジナル日本語作品であれば応募可能である[72]
それ以前は2013年7月より「シンマン賞(ヤングジャンプ月例新人漫画賞)」があり、第108回2022年6月期で終了した[73][74][75]
それ以前は2001年7月より月例「MANGAグランプリ」があり、第144回2013年6月期で終了した。また不定期の「新原作大賞」があり、2011年末に締め切られた第6回の応募数は約500作[76]

2020年に週刊ヤングジャンプ創刊40周年記念として、集英社青年コミック誌グループで「1億円40漫画賞」を開催した[77][78][79]

2023年に「となりのヤングジャンプ」10周年記念として「10漫画賞」を開催した。10部門のそれぞれに大賞を出した[80][81][82]

2024年に週刊ヤングジャンプ創刊45周年記念として、『集英社⻘年漫画新人大賞』[83]という集英社の青年漫画3媒体による漫画賞が開催された。賞金総額最大1億円、全45部門で募集した[84][85][86]

グラビア賞

脚注

関連項目

外部リンク

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