矢野健太郎 (漫画家)

日本の漫画家 (1957-) ウィキペディアから

矢野 健太郎(やの けんたろう、1957年昭和32年〉10月3日 - )は、日本漫画家。主な作品に『ネコじゃないモン!』などがある。大阪芸術大学の漫画アニメーション研究会グループ「CAS」の創設者。

略歴

東京都生まれ。大阪府立島上高等学校卒業。大阪芸術大学芸術学部デザイン学科を4年次に中退[1]

人物

小学校3年生の頃から友人の影響でマンガを描き始め、「マンガ家入門」(石森章太郎:著)を買い、6年生で初めてペンとインクを使う[1]

府立島上高校では漫画研究部創設に係わり、大阪芸大では漫画アニメーション研究会グループ「CAS(かす)」を設立し初代会長となる[1]

「矢野」姓は本名であるが、ペンネームの全体は学生時代、恩師があだ名として付けた、同姓同名の数学者に由来する[2]。しかし、元々のペンネームの表記はニンベンを取った「矢野太郎」のはずであったが、1981年昭和56年)に『強化戦士アームピット』(『週刊ヤングジャンプ』)でデビューしたときに名前を誤植され、数学者と全く同じ漢字で誤って掲載された際に、これを訂正せず、以後現在に至るまでそのままのペンネームを使い続けている[2]。『ネコじゃないモン!』のようなドタバタラブコメから、まったく救いのないダークホラーまで、幅広い作風を持つ。

パソコンゲーム雑誌テクノポリス』(徳間書店)にゲーム紹介漫画『ゲームジョッキー』を連載するなど、8ビットパソコン当時からゲームに着目しており、特に1986年から1988年にかけて『ホビーズジャンプ』で掲載された『ネットワーク戦士(ウォリアー)』では、インターネット普及前で300bpsの音響カプラによるパソコン通信が主流の時代に、「オンラインゲームの世界にプレイヤーが取り込まれる物語」を描いていた。

大学時代のエピソードが島本和彦の『アオイホノオ』に僅かながら紹介されており、ドラマ化された際は浦井健治が演じている。

大学時代同様、現在も自転車を愛好している[3]

作品リスト

  • ArbeZ(アーヴェ・ズィー)
  • インジュカーシス
  • オマージュ
  • 鬼狩獣(ハンティング・ビースト)
  • コットンプレイ
  • シーラント
  • 邪神伝説シリーズ
    ※「クトゥルー神話」をモチーフにした作品。
    1. ラミア
    2. ダーク・マーメイド
    3. ラスト・クリエイター
    4. コンフュージョン
    5. リ・バース
  • スイート♥タイム
  • セルロイドナイト
  • ちょっとカクシタ
  • トップをねらえ! NEXT GENERATION 〜発進戦艦アレクシオン編〜
  • ドラゴンバスター
  • ディーヴァ
  • ドリーマー
  • ネコじゃないモン!
  • ネットワーク戦士(ウォリアー)
  • パート退魔 麗
  • バストショット
  • P・U・L・S・E
  • ハンターキラー美奈
  • BB戦士三国伝 英雄激突編
  • 雛子バリエーション!
  • 4Spiritsプラス2 全7巻
    あろひろしサトウ・ユウ佐藤元ら4人とゲスト2人で各巻ごとに決められたテーマに沿った作品を描く。
  • フリーラジカル
  • プレハブラプソディ 『アニメック』掲載。原案:小牧雅伸
  • プログラムアリス
  • FROM-C
  • まさみの気持ち
  • もいちどワンスモア
  • らぶ♡シミュレーション
  • 有機装甲N・N・M
    美少女格闘アンソロジー「バトルエンジェルス」にて収録。

アシスタント

  • 毛野楊太郎(けの・やんたろう)
    成人向け漫画家。自称「矢野のアシスタント」。絵柄は極めて矢野に酷似しているが、あくまで別人と主張している。
  • みやさかたかし

脚注

関連項目

外部リンク

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