志摩市
三重県の市 ウィキペディアから
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しまし 志摩市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東海地方、近畿地方 | ||||
都道府県 | 三重県 | ||||
市町村コード | 24215-2 | ||||
法人番号 | 7000020242152 | ||||
面積 |
178.93km2 | ||||
総人口 |
41,862人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 234人/km2 | ||||
隣接自治体 | 伊勢市、鳥羽市、度会郡南伊勢町 | ||||
市の木 | ねむの木[1] | ||||
市の花 | はまゆう[1] | ||||
他のシンボル |
市の鳥:白千鳥[1] 市の魚:伊勢えび[1] | ||||
志摩市役所 | |||||
市長 | 橋爪政吉 | ||||
所在地 |
〒517-0592 三重県志摩市阿児町鵜方3098番地22 北緯34度19分41秒 東経136度49分47秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
2016年、第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)が市内の賢島で開催されたことでも知られる[2]。
本土部は志摩半島に属し、北から西にかけては、鳥羽市、伊勢市、南伊勢町に接し、東から南にかけては太平洋に面する。
海岸は入り組んだリアス海岸で、中央に英虞湾、北東は鳥羽市とともに囲む的矢湾がある。英虞湾内に賢島と間崎島、的矢湾内に渡鹿野島の合計3つの有人島がある。波の穏やかな内海と日本海流に侵食された外洋の海蝕崖の光景は対照的である。志摩市は全域が伊勢志摩国立公園に含まれるが、ほかの国立公園と異なり大部分が民有地である。 なお、将来、発生が見込まれる南海トラフ巨大地震時には、最大8mの津波が到達することが予想されている[3]。
阿児(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
降水量 mm (inch) | 64.5 (2.539) |
74.6 (2.937) |
147.6 (5.811) |
172.7 (6.799) |
203.0 (7.992) |
240.1 (9.453) |
184.0 (7.244) |
143.7 (5.657) |
300.7 (11.839) |
293.9 (11.571) |
116.3 (4.579) |
67.8 (2.669) |
2,008.6 (79.079) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 5.5 | 6.1 | 9.3 | 9.9 | 10.7 | 12.9 | 10.9 | 8.3 | 12.0 | 10.9 | 7.3 | 6.0 | 109.9 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[5] |
市域は、旧来の令制国による区分においては鳥羽市域とともに志摩国にあり[注釈 2] 明治以降も長い間、志摩郡として続いてきた。
志摩市は平成の大合併の一つとして2004年(平成16年)10月1日、同郡に属する浜島町・大王町・志摩町・阿児町・磯部町の5つの町が合併して生まれた。
2004年(平成16年)1月28日、志摩地域合併協議会(当時)は合併後の市名を「志摩市」とすることを全会一致で決定した[6]。これは先に行われた市名公募において次点の6倍あまりの最多得票を得た名称でもあった[7]。
由来としては「志摩郡」の志摩であり、伝統・文化を継承する必要があることや「伊勢志摩国立公園」などの名称で全国的な知名度があることなどが挙げられる[8]。
市名候補として合併協議会で検討されたものには、英虞市(あごし、英虞湾に由来)・伊勢志摩市(いせしまし)・しま市・志摩市・美志摩市(みしまし)があった[6]。
なお、今回の合併に先立つ昭和の大合併において、志摩半島南端の地域が新町名を「志摩町」にするかどうかで紛糾。後に阿児町となる地域も「志摩町」を採用しようとしたことから、先に志摩町を名乗るために合併を急いだ経緯がある(志摩町#町名決定の経緯の項参照)。半世紀後、結局は両地域とも同じ自治体となり、「志摩」を名乗ることとなった。
志摩市に相当する地域の人口は1955年(昭和30年)の66,600人を頂点に一時的な増加もあるものの減少傾向にあり、特に2000年代以降の落ち込みが激しく日本創成会議から「消滅可能性都市」として名指しされている[9]。市では行政機能を維持するのに必要な人口を3万人としているが、2060年には2万人を下回ると推計されており、奨学金を得て大学に進んだ者が志摩市へ移住する場合、返還補助を行う制度を2017年(平成29年)度から開始する[9]。
志摩市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 志摩市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 志摩市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
志摩市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
任期:2017年(平成29年)11月1日 - 2021年(令和3年)10月31日
志摩市議会議員名簿※令和元年11月1日現在
※なお、衆議院議員選挙の選挙区は「三重県第4区」[11]、三重県議会議員選挙の選挙区は「志摩市選挙区」(定数:2)[12]となっている。
新市の住所は「(旧)阿児町鵜方」は「志摩市阿児町鵜方」のような「(旧町名)+(大字名)」で統一された。合併により旧浜島町では正式住所から「大字」表記がなくなった。
合併後4年ほどは旧5町の役場機能をそのまま流用し市役所の本庁は三重県の志摩庁舎を1フロア間借りした簡易的な機能のみの状態となっていたが、2008年(平成20年)9月に新市庁舎が完成し、行政機能が1か所に集約された。これに伴って阿児支所(旧阿児町役場)は廃止された[注釈 3]。
2005年(平成17年)の統計によると、志摩市の就業者の83.4%が市内で従業しており、三重県全体の65.6%を上回っている[13]。
沿岸・養殖漁業を主とし、一部遠洋漁業も行っている。近年は周辺漁港の整備が進んでおり、水揚げされる魚も各漁港毎に若干の特色を持っている。漁協は三重外湾・鳥羽磯部の2つである[14]。産地を強調するため三重ブランドで流通させる場合がある。三重県水産研究所が浜島町浜島に設置され、伊勢えび等の研究を行っている。海女の多い地域であり、海女をモチーフとした碧志摩メグが2014年に登場した[15][16][17][18]。
市内主要漁港の特色(2007年、三重県『漁港の港勢調査』による[19])
上記5港のほか、国府(第1種)・甲賀(第1種)・御座(第2種)・越賀(第1種)・名田(第1種)・深谷(第1種)・間崎(第1種)の合計12の漁港が市内にある。また、的矢・賢島・浜島の3港が地方港湾の指定を受けている。
医療関係は、下記の病院以外に個人診療所などが連携し休日、夜間診療などを行っている。2003年(平成15年)にはインターネットを使った在宅診療の実験も行われた。施設などの問題で対応できない場合は伊勢市内の病院へ搬送されることが多いが40-60分ほどかかるため、有人離島の医療も含めドクターヘリの導入が望まれている。
環境省のビジターセンターがともやま公園内と横山の麓に設置されている。
(2012年12月現在)
簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置されており、★印の郵便局ではホリデーサービスを実施。
志摩市内の郵便番号は以下の通り。
鉄道網は近畿日本鉄道(近鉄)志摩線のみが敷設されている。地理的には市のほぼ中心にある賢島駅から北へ延びており、同線として東海旅客鉄道(JR東海)との乗り換えが可能な鳥羽駅(鳥羽市)まで通じているほか、大阪・京都・名古屋方面など近鉄の主要な路線網を介して各地からの特急列車も運行されている。
道路網は、国道は167号と260号の2本が市域を縦貫している。前者はおおむね近鉄志摩線に並行しているほか、後者は賢島駅付近から英虞湾を時計回りに周回する形で志摩半島南端まで続き、さらに英虞湾を渡り(海上区間)浜島を抜け南伊勢町へと続いている。なお、海上区間には航路があるもののフェリーではなく車両航送はできないが、市内の商工業者や有志により架橋(英虞湾架橋)のための活動がなされている[25]。その他の主な道路は県道16号と県道17号が市の西側に延びており、前者は的矢と五ヶ所浦(南伊勢町)を、後者は鵜方と浜島をそれぞれ接続している。このほか、伊勢市と繋がる県道32号(伊勢道路)および、的矢湾付近を経由し鳥羽市の生浦湾までを結ぶ観光道路の県道128号(パールロード)がそれぞれ放射状に延びている。
市および県では、鵜方駅を市の中核的な拠点(「まちの顔」)と位置づけている[26]。また、同駅のほか志摩磯部駅と終着駅となる賢島駅には近鉄の特急が停車しており、最大で毎時2本ずつ大阪・名古屋方面に直通している。
間崎島と渡鹿野島には本州と架橋されていないため志摩マリンレジャーによる定期船と志摩市運用の県道船などが運行されているほか、英虞湾遊覧船などが運行されている。
伊勢志摩国立公園内の自然、祭りなどの民俗・風習、近年開発のレジャー施設、魚介類を中心とした食材などを観光資源としている。
観光都市を標榜し、観光客誘致戦略として地元の食材を全面に押し出した「おいしい旅・志摩市ょう」を毎年実施し、一部地域のみを対象に観光協会が「観光ボランティアガイド」を手配する事業も試みられている。
市の観光キャッチフレーズは「御食つ国志摩(みけつくにしま)」。
志摩市は全般に風光明媚といわれるが、なかでも大王町は絵を描きに訪れる人が多いことから、絵かきの町をキャッチフレーズにしている。
名称 | 開催日 | 開催場所 |
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新しきの・ととつりあい | 元旦深夜早朝 | 大王町船越 |
名のり・注連縄切り・火祭り | 大晦日-元旦早朝 | 大王町波切 |
ひっぽろ神事 | 元旦、1月3日 | 阿児町立神 |
三番叟 | 1月3日 | 阿児町安乗 |
盤の魚神事[27] | 1月中旬 | 浜島町浜島・迫子 |
弓引き神事 | 1月中旬 | 浜島町南張・志摩町越賀 |
しめ縄切り神事 | 1月10日 | 阿児町安乗 |
御座爪切り不動尊縁日 | 1月16日 | 志摩町御座 |
初えびす大祭 | 1月 | 浜島町浜島 |
汗かき地蔵祭り | 2月24日 | 大王町波切 |
国分寺花祭り | 5月 | 阿児町国府 |
伊雑宮御田植祭[* 1] | 6月中旬 | 磯部町上之郷 |
あじさい祭り | 6月中旬 | 大王町波切、阿児町横山 |
伊勢えび祭 | 6月第1土曜日 | 浜島町浜島 |
船越天王祭 | 7月中旬 | 大王町船越 |
潮かけ祭り | 旧暦6月1日 | 志摩町和具 |
渡鹿野天王祭 | 7月 | 磯部町渡鹿野 |
大念仏 | 8月14日 | 大王町波切 |
ささら踊り | ||
つつみ踊り | ||
安乗の人形芝居[* 2] | 9月中旬 | 阿児町安乗 |
わらじ祭り[* 3] | 9月中旬申の日 | 大王町波切 |
大祭 | 10月15日 | 浜島町浜島[* 4] |
志摩市内観光用チケット「あそばんせ」が利用できる施設には☆を付している。
1950年代から1970年代にかけての邦画黄金期は20本ほどの映画が撮影された。全国で相次いだフィルム・コミッション設立の動きに合わせ、かつての活況を取り戻そうと2002年より「社団法人 伊勢志摩観光コンベンション機構」内に「伊勢志摩フィルムコミッション」(本拠は伊勢市二見町)が設置され、伊勢志摩地域全体を管轄した活動を行っている。名古屋、大阪からの日帰りロケが可能であること、観光地なので宿泊施設や大勢の人が集まる拠点の手配が容易なことなどを売りにしている。また、これらの地点にFREESPOTを設置し通信面でサポートする試みも行われつつある。
志摩市内での手配はフィルムコミッションの下で主に「志摩市観光戦略室」が担当し、宿泊施設の手配やエキストラ募集の告知など必要に応じて「志摩市観光協会」がサポートし、主に自然景観を中心としたロケーションを提供する役割を担っている。
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