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日本のアニメーション映画作品 ウィキペディアから
『となりのトトロ』(英語: My Neighbor Totoro)は、1988年(昭和63年)公開のスタジオジブリ制作による日本のアニメーション映画作品。宮崎駿監督の長編アニメーション映画第4作で、昭和30年代前半の日本を舞台にしたファンタジー作品。 田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹と、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描く。同時上映は「火垂るの墓」。キャッチコピーは「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」[注 3]。
となりのトトロ | |
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My Neighbor Totoro | |
本編オープニング、キャラクターグッズで使用されるもの。宣伝ポスターや映像ソフトでは別デザインのものが使用されている。 | |
監督 | 宮崎駿 |
脚本 | 宮崎駿 |
原作 | 宮崎駿 |
製作 | 原徹 |
製作総指揮 | 徳間康快 |
出演者 |
日髙のり子 坂本千夏 糸井重里 島本須美 北林谷栄 高木均 |
音楽 | 久石譲 |
主題歌 |
井上あずみ 「となりのトトロ」 |
撮影 | 白井久男 |
編集 | 瀬山武司 |
制作会社 | スタジオジブリ |
製作会社 | 徳間書店 |
配給 |
東宝 トロマ・エンターテインメント |
公開 |
1988年4月16日 1988年7月15日 1992年[1] 2018年12月14日[注 1] 1993年5月7日 1999年12月8日 2009年9月18日 |
上映時間 | 86分[注 2] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 11.7億円 |
配給収入 | 5億8800万円 |
画像外部リンク | |
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となりのトトロポスター|英語版Wikipedia |
観客動員数は約80万人。配給収入が5.9億円と『風の谷のナウシカ』を大きく下回り公開当時は振るわず、興行的には外れてしまう(この失敗のおかげで資金回収のために『魔女の宅急便』が製作されることになった)。しかしキネマ旬報の「日本映画ベストテン」第1位など、各種日本映画関係の作品賞を獲得。更に1989年4月28日以降、日本テレビ放送網の『金曜ロードショー』でジブリ最新作公開年の夏、最新作公開日前夜の放送日等に放映されており、毎回高視聴率を記録する。2010年7月23日には『金曜ロードショー』枠で1989年4月のテレビ初放送から数えて12回目のテレビ放送が実施され、全12回中10回目の視聴率20%越えを達成した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)[23]。
トトロのキャラクター商品第一号である、映画公開時に宣伝用に販売したぬいぐるみは合計666,920個を販売し[24]、1989年末にサン・アローから発売されたぬいぐるみ(前述の物とは異なる)を1990年に『となりのトトロ』がテレビ放映された際に視聴者プレゼントしたところ、日本テレビに200万通の応募はがきが殺到した[24]。サン・アローから発売された「となりのトトロ」のぬいぐるみは1991年2月時点で、大トトロが計約100万個、中トトロと小トトロが計約60万個、その他が計約50万個(合わせて計約210万個)を販売した[25]。キャラクター人気と販売の好調ぶりを、ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫は「一番の稼ぎ頭」と表現している[26]。なお、元々鈴木と宮崎はキャラクターグッズに否定的であったが、上記のサン・アローの関係者が見本を持ってきて、これの出来がよく、宮崎が許可を出した[27]。またキャラクターとして定着したトトロは、『おもひでぽろぽろ』以降、スタジオジブリのシンボルマークとしても使われている。ジブリ映画にはブルーバックにトトロが描かれたものが使用されるようになり、以前の作品がビデオやDVD化される時も本編に追加されるようになった。
1997年6月27日にはブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントよりビデオが発売され、発売後約1か月で100万本を出荷するヒットになった[28]。そして、2001年9月28日にはブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントよりDVDが発売された。こちらもオリコンDVDチャートで前人未到の500週ランクインを達成し、国内DVD売上もアニメ作品史上4作目となる100万枚を突破している[29]。
黒澤明は「ネコバスが凄く気に入った」と語っており、「黒澤明が選んだ100本の映画」にてアニメ作品で唯一本作が選ばれている[30]。『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』の監督・総指揮で知られるジョン・ラセターは「僕の人生で最も好きな映画の1つだよ」と述べている[31]。
2005年開催の「愛・地球博」では、本作に登場した「草壁家」が『サツキとメイの家』として再現され、長久手会場に建設された[32]。好評により博覧会終了後も保存され[注 6]、愛・地球博記念公園での予約制での見学を経た後に、2022年から同園内に開設されたジブリパークの「どんどこ森」エリア内にて公開されている。
本作のヒットにより、各地で本作をイメージさせる場所や物が話題となり観光名所になるといった現象が発生した。
バンダイが行ったアンケート「バンダイこどもアンケートレポート」によると、0歳から12歳までのこどもがいる保護者を対象に行ったアンケートにおいて、作品の公開から20年以上経過している2011年1月(集計は前年10月に実施)時点で、こどもに見せたい映画の第1位を獲得しており[39]、依然として根強い人気の映画と評価されている。また、集計を行ったバンダイは、親にとってサツキとメイは理想の女の子であると分析している。
また、英誌「Time Out」では「アニメ長編映画ランキング トップ50」で1位になり[40]、同じく英誌Total Filmの「史上最高のアニメ映画50本」でも6位になり[41]、本作は国外においても非常に高い評価となっている。
フェイス・ワンダワークスが2015年に発表した、GIGAエンタメロディで15年間で最も多くダウンロードされた着信メロディを集計した「着信メロディ15年間ランキング」では、本作からは「となりのトトロ」が3位、「さんぽ」が8位に入り、トップ100圏内にはそれに加えて「風のとおり道」「となりのトトロ(オルゴール)」「ねこバス」の計5曲がランクインした[42]。
2010年7月10日に公開されたピクサー映画『トイ・ストーリー3』では、大トトロのぬいぐるみが出演。声は発しないが、歯をむき出して笑う顔を見せる。
『別冊宝島』には1988年のサブカル・流行の1つとして『となりのトトロ』が紹介されている[43]。
2020年11月3日には、作品の舞台とされている埼玉県所沢市の市制施行70周年を記念して、市内にある西武鉄道所沢駅の発車メロディが本作のオープニングテーマである「さんぽ」とエンディングテーマの「となりのトトロ」に変更されている[44]。また、翌4日には同駅の東口ロータリーに本作のキャラクターを模ったモニュメントが設置されている[45]。モニュメントは横130センチ、高さ89センチ、奥行き140センチ、重さ430キロのブロンズ製で、行先表示が「ところざわ」になっているネコバスの前に葉の傘をさした大トトロが立ち、後ろの窓からはサツキとメイが並んで顔をのぞかせている[注 7][46]。
時代設定は昭和30年代初頭(カレンダーは1952年及び1958年の日付)とされているが[47]、宮崎は「テレビのなかった時代」と述べており[48]、特定の年代を念頭に置いて演出したわけではない[49]。後に宮崎は、1953年を想定して作られたとも述べている[50]。スタジオジブリが協力して製作された2005年の愛・地球博のパビリオン(2022年11月からジブリパークの施設の一つとなる)「サツキとメイの家」の公式サイトでは「昭和30年代の家」と明記されている[51]。
宮崎は、トトロと主人公たちが住んでいる緑豊かな集落のイメージの由来について、かつて在籍した日本アニメーションのある聖蹟桜ヶ丘、子供のころに見て育った神田川、宮崎の自宅のある所沢、美術監督の男鹿和雄のふるさと秋田など様々な地名を挙げており、作品の風景はこれらが入り混じったものであって、具体的な作品の舞台を定めたのではないとしているが、2018年に発売された「トトロが生まれたところ」という本で、宮崎本人が所沢が舞台となったと記してある[49]。その他にも、宮崎の親族が神奈川県の鶴巻温泉で経営する温泉旅館「元湯・陣屋」の名前が挙げられることもある[52]。その後、宮崎が1990年代から狭山丘陵の「トトロの森」保全運動に携わったり、所沢の地名が形を変えて作品に取り入れられていることもあって、所沢市がその舞台として紹介されることもある。
「トトロ」の名前の由来は「所沢にいるとなりのオバケ」を縮めたものとされ[53][54]、宮崎監督の知人の少女が所沢を「ととろざわ」と発音していたことに由来するとも言われている[55][56]。トトロの原型となっているのは、宮沢賢治の『どんぐりと山猫』である[57][58]。劇中ではトトロについて、サツキが「絵本に出てたトロルのこと?」とメイに聞き、メイが「うん」と答える場面があり[59]、そうみなす描写があるが[56]、エンディングで姉妹にお母さんが「三匹の山羊 (やぎ) 」と題した絵本を読み聞かせている描写があり[60][61]、この本をトロルの登場する昔話『三びきのやぎのがらがらどん』とする読み解きも行われている[62]。(ただし福音館書店から『三びきのやぎのがらがらどん』の日本語版が発行されたのは昭和40年であり、昭和30年代初頭を設定とするトトロとは時代が合わない)
作品の固有名詞には埼玉県所沢市から東京都東村山市にかけて広がる狭山丘陵の地名を元にしたものがある[63][64]。また劇中、草壁家の引っ越しの場面で「狭山茶」の張り紙をした箱が登場する。
また、公益財団法人「トトロのふるさと基金」が、狭山丘陵の緑地を取得・保護するナショナル・トラスト活動を行っている。宮崎駿は顧問を引き受けるなど協力している[65]。
昭和30年代前半の初夏 (5月[66][注 8]) 。小学生のサツキと、幼い妹のメイ、父の三人が、入院中の母の病院の近くであり、空気のきれいな所で暮らすため、農村へ引っ越してくる。引越し先の古い家を探検していたサツキとメイは、ピンポン球程の真っ黒なかたまりがたくさん住み着いているのを見つける。驚いた二人に対し、引っ越しの手伝いに来ていた隣のおばあちゃんが、それはススワタリというもので、子供にしか見えず、害もなく、人が住み始めるといつの間にかいなくなるのだと教えてくれる。おばあちゃんの孫のカンタが差し入れを持ってくるが、カンタは「おばけ屋敷」とサツキをからかう。この家で三人は新しい生活を始める。
小学校が田植え休みになった6月[71][注 9]のある日、三人は入院している母の見舞いに行き、新しい家がおばけ屋敷だったと伝える。サツキとメイは母がおばけ嫌いである事を心配していたが、母は少しも怖がらず「自分もおばけに会いたい」と言ってくれる。ほっとした二人は、母が早く退院していっしょに暮らせる事を願う。
そんなある日、一人で庭で遊んでいたメイはドングリを持つ不思議な小さな生き物を二匹見つける。追いかけていったメイが、家の隣の塚森の中心の大きなクスノキの所まで行き、根元に開いた深い穴の入り口でドングリを見つけ、拾おうとして穴の中に転がり落ちると、穴の底にぽっかり開いた空間にずっと大きな生き物が寝ていて、目を覚ました生き物にメイが名前を聞くと生き物は何かつぶやくが、それがメイには"トトロ"と答えたように聞こえる。やがてトトロの腹の上でトトロといっしょに寝てしまったメイは、その後、庭と森の境の茂みの中で一人で寝ている所をサツキに発見され、起こされる。メイはサツキと父にもトトロを見せようとするが、トトロがいた場所が見つからない。二人が笑い出したため腹を立てたメイに対し、父は「トトロはきっとこの森の主で、いつでも会える訳ではないのだ」と優しく教え、三人で塚森へ向かうと「これからもよろしくお願いします」と引っ越しのあいさつをする。その晩、サツキは母あての手紙にこの時の出来事を書き記し、自分もトトロに会ってみたいと添える。
梅雨の季節となったある日の事。その日は父が大学へ行くためサツキはメイを隣の家に預けて学校に向かう。ところが午後の授業が始まった矢先、姉を恋しがったメイを連れたおばあちゃんの姿を校門で見つけ、仕方なく先生の許しを得てメイを教室に入れてもらい残りの2限をやり過ごす事になる。
そして放課後の帰り道。次第に雲行きが怪しくなりとうとう雨が降り出してしまった。二人は慌てて地蔵がある屋根付きの祠 (ほこら) に逃げ込み雨宿りをするが勢いは止まらず、困り果てている所へ通りかかったカンタが無言で自分の傘を差し出す。サツキはとまどいながらも「そっちがぬれちゃうからいい」と遠慮すると、今度は傘をその場に置いたまま無言で駆け出して行ってしまった。傘を差して帰路に着く中、サツキはカンタを案外いい子なのかもしれないと見直す。
そして夕暮れ時、借りた傘を返しがてら同じく傘を持たないまま行ってしまった父を迎えに行くため、最寄りのバス停に向かうも一向に来ず、サツキは途中で待ちくたびれ寝てしまったメイをおんぶしながら帰りを待つも、次第に辺りが暗くなってくる。すると大トトロが静かにやって来て二人の隣にのそりと立つ。ずぶぬれのトトロを見かねてサツキが父の傘を貸してやると、トトロは傘に落ちる雨粒の音を気に入ってしまったらしく、それを持ったままお礼に木の実が入ったササの葉の包みを渡し、バスの姿をしたネコ(ネコバス)に乗って行ってしまう。父の迎えを終えて帰宅すると二人は木の実を庭にまいたがなかなか芽が出ない。7月の満月の夜中[73][74]、二人が目を覚ますとトトロたちが木の実をまいた庭を歩き回っている姿を見つけ、トトロたちといっしょに祈ると庭土から芽が出てそれがあっという間に大木へと育つ。大トトロは不思議なコマを回すとそれに乗り、中と小トトロ、サツキとメイを抱いて空を飛ぶ。やがて大木の高枝でトトロたちとサツキ、メイがオカリナを吹き、その音色を書斎から父が聞く。
翌朝、二人が目覚めると大木は消えていたが、庭には小さな芽がたくさん出ていた。二人は「夢だけど夢じゃなかった」と大喜びする。
夏休みとなった8月[75][76]のある日、二人がおばあちゃんと畑で野菜を収穫していると、カンタが「レンラクコウ」という病院からの電報を持って走ってくる。母に何か起きたと悟ったサツキは慌てて大学にいる父と電話で連絡を取り、母が体調を崩してしまったために退院が延びた事を知る。しかし、その事をメイに伝えると、メイは「嫌だ嫌だ」とだだをこね、二人は大げんかしてしまった。だが、家に戻った直後に自身もこらえきれずにおばあちゃんの前で大泣きしてしまう。しっかり者のサツキも、内心は「もしかしたら母を失うかもしれない」という不安と恐怖で一杯だったのだ。その様子を見ていたメイは日が暮れる中、トウモロコシを抱いたまま一人で病院へ行こうとして、行方不明となってしまった。村の人々が総出で探し回るがメイは見つからず、途方に暮れたサツキはワラにもすがる思いでトトロに助けを求めに塚森へ行く。大トトロは、どうすればいいのか分からないと絶望のあまり泣き崩れるサツキを見て、泣かないでと言わんばかりに慰め、サツキを連れてクスノキのてっぺんに登り、ネコバスを呼び寄せる。サツキを乗せたネコバスは風のように走り、道に迷って泣いていたメイを無事に見つける事ができた。メイは一人で病院へ行こうとした事を謝罪し、二人は和解した。メイは母にトウモロコシを届けようとしていたのだった。
夜になり、ネコバスが二人を乗せて病院に行くと、そこには元気そうに父と話す母の姿があった。母が死んでしまうかも、という不安が消えた二人は木の上から笑顔でその様子を見つめた。母が二人の気配を感じて窓の方に目を向けると、窓辺にメイが持ってきたトウモロコシが置かれており、その葉には「おかあさんへ」と刻まれていた。
その後、サツキとメイはネコバスで家まで送ってもらい、家の近くでカンタとおばあちゃんと合流すると、四人仲良く家路を歩く。トトロたちは今夜もクスノキの上で仲良くオカリナを吹いているのだった。エンディングでは母の退院の様子と、秋と冬の場面が描かれている。
英語版は2種類存在する。
キャラクター | 日本語版 | 英語版(ディズニー版) | 英語版(ストリームライン版) |
---|---|---|---|
草壁サツキ | 日髙のり子 | ダコタ・ファニング | リサ・マイケルソン |
草壁メイ | 坂本千夏 | エル・ファニング | シェリル・チェイス |
草壁タツオ(お父さん) | 糸井重里 | ティモシー・デイリー | グレゴリー・スニーゴフ |
草壁ヤス子(お母さん) | 島本須美 | レア・サロンガ | アレクサンドラ・ケンウォーシー |
トトロ | 高木均 | フランク・ウェルカー | |
ネコバス | 龍田直樹 | フランク・ウェルカー | カール・メイセック |
カンタのばあちゃん | 北林谷栄 | パット・キャロル | ナタリー・コーレ |
大垣勘太(カンタ) | 雨笠利幸 | ポール・ブッチャー | ケネス・ハートマン |
カンタの母 | 丸山裕子 | メラニー・マックィーン | |
カンタの父 | 広瀬正志 | ||
学校の先生(森山玲子) | 鷲尾真知子 | ||
ミチ子(ミッちゃん) | 神代智恵 | ブライアン・シッダール | |
草刈り男 | 千葉繁 | ||
本家のおばあちゃん | 鈴木れい子 | ||
農作業車を運転していた男 | 中村大樹 | スティーブ・クレイマー | |
農作業車に乗っていた女(リョウコちゃん) | 水谷優子 | ララ・コーディー | |
郵便配達員 | 西村智博 | ||
バスの車掌 | 平松晶子 | ||
女の子 | 大谷育江 | ||
女の子 | TARAKO | ||
入院患者 | 石田光子 | ||
役不明 | アシュレイ・ローズ・オル カテリン・ペーターゼン エヴァン・サバラ |
||
製作 | 徳間康快 | |
作画監督 | 佐藤好春 | |
原画 | 丹内司、大塚伸治、篠原征子、遠藤正明、河口俊夫、田中誠、金田伊功、近藤勝也、二木真希子、山川浩臣、田川英子 マッドハウス 新川信正、岡村豊、工藤正明 | |
動画チェック | 立木康子、舘野仁美 | |
動画 | 坂野方子、コマサ、諸橋伸司、大谷久美子、槇田喜代子、田中立子、松井理和子、服部圭一郎、水谷貴代、椎名律子、遠藤ゆか、尾崎和孝、手島晶子、岩柳恵美子、宮崎なぎさ、前田由加里、竹縄尚子、岡部和美、新留理恵、岡田正和 山懸亜紀、日暮恭子、渡辺恵子、福冨和子 スタジオファンタジア 吉田肇、長野順一、大田正之、北村直樹、山本剛 アニメトロトロ 山浦由加里、伊藤広治、石井明子、川村忠輝 ドラゴンプロダクション | |
美術 | 男鹿和雄 | |
背景 | 松岡聡、野崎俊郎、太田清美、吉崎正樹、武重洋二、菅原紀代子、山川晃、伊奈淳子、松浦裕子 小林プロダクション 木村真二、白石誠、松室剛、大塚伸弘、田中貞彦 アトリエブーカ 金子英俊、田村恵子 | |
特殊効果 | 谷藤薫児 | |
色彩チーフ | 保田道世 | |
色彩設計 色指定 | 水田信子 | |
仕上検査 | 本橋政江、立山照代、成田賢二、中村美和子 | |
仕上 | スタジオキリー 岩切紀親、西牧道子、高橋直美、渡辺信子、渡部真由美、大出美智子、森沢千代美、吉田久、山村及利子、大川直子、工藤百合子、高木夕紀、原田徳子、梶田とよ子、米井フジノ、高橋愛子、柳登紀、岡美代子、山根文、田中初江 太田美智子、安達順子、藤野洋子、村田佳子 スタジオステップ 京野由紀、朝日朋子、塙洋美、沢内順美、鈴木怜子、渋谷礼子、竹倉博恵 | |
仕上協力 | スタジオルンルン、童夢舎、スタジオビーム、スタジオ雲雀、協栄プロダクション、グループジョイ、トランスアーツ | |
撮影 | 白井久男 | |
撮影 | スタジオコスモス 黒田洋一、池上元秋、前原勝則、鈴木典子、大藤哲生、佐伯清、池谷和美、野口博志、伊藤寛、難波充子、杉山知子、鈴木克次、池上伸治 | |
音響制作 | オムニバスプロモーション | |
音響監督 | 斯波重治 | |
音響補佐 | 浅梨なおこ | |
整音 | 井上秀司 | |
整音助手 | 住谷真、福島弘治、大谷六良 | |
音響効果制作 | E&Mプランニングセンター | |
音響効果 | 佐藤一俊 | |
音響効果助手 | 小野弘典 | |
台詞編集 | 依田章良 | |
録音スタジオ | 東京テレビセンター | |
編集 | 瀬山武司 | |
編集助手 | 足立浩 | |
演出助手 | 遠藤徹哉 | |
制作担当 | 田中栄子 | |
制作デスク | 木原浩勝、川端俊之 | |
制作進行 | 伊藤裕之、鈴木高明 | |
仕上技術協力 | 城西デュプロ 村尾守 | |
現像 | 東京現像所 | |
DOLBY STEREO技術協力 | 極東コンチネンタル株式会社 森幹生 | |
制作 | スタジオジブリ | |
エグゼクティブプロデューサー | 原徹 | |
原作 脚本 監督 | 宮崎駿 | |
総指揮 | 徳間康快 |
代表委員 | 山下辰巳 |
推進委員 | 加藤博之 |
プロデューサー | 亀山修 |
実行委員 | 徳間書店 小金井道宏、金子彰、粕谷昌宏、朝生茂、佐々木崇夫、田所稔、大塚勤、白石彦五郎、小鷹久義、小林智子、横尾道男、坪地義雄、吉田哲彦 |
企画協力 | アニメージュ編集部 尾形英夫、鈴木敏夫 |
宣伝プロデューサー | 有正真一郎 |
宣伝顧問 | 堀内實三 |
キャッチコピー | 糸井重里 |
宣伝協力 | 博報堂 |
配給 | 東宝 |
翻訳 | シンディ・デイビス ドナルド・H・ヒューイット カール・メイセック |
---|---|
撮影 | マーク・ヘンリー |
録音 | トム・E・ダール ランディ・コッピンガー フランクリン・ジョーンズJr ドク・ケイン |
整音 | ペトラ・・バッハ ウィリアム・コマール |
制作担当 | デイヴィッド・カーディフ |
プロデューサー | ネッド・ロット カール・メイセック |
プエグゼクティブロデューサー | リック・デンプシー |
キャスティング 監督 |
ネッド・ロット |
製作 配給 |
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント |
音楽担当は『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』に引き続き久石譲が担当している。宮崎は制作準備室が立ち上がった頃、本作も久石に音楽を頼みたいとスタッフに話していたという[149]。トトロとサツキ、メイが雨のバス停で出会うシーンは、宮崎の要望により当初は音楽が付かない予定だったが、鈴木敏夫が高畑に相談したところ、あの場面に音楽は必要でミニマル・ミュージックが良いと助言を行い、久石が曲を書き下ろした。宮崎は「音つけて、音楽つけて、あのシーンは本当によくなりました」と述べている[150][151]。
作曲 サウンドプロデュース | 久石譲(サウンドトラック、サウンドブック、ハイテックシリーズ) | |
編曲 | 久石譲(サウンドトラック) 平部やよい(サウンドトラック) 宮野弘紀(サウンドブック) 大森俊之(サウンドブック) 篠田元一(サウンドブック) 信田かずお(ハイテックシリーズ) | |
指揮 | 久石譲(サウンドトラック、サウンドブック) 中谷勝昭(サウンドトラック) | |
演奏 | 篠崎正嗣(サウンドブック) 赤木りえ(サウンドブック) 宮野弘紀(サウンドブック) | |
設計 | 癸生川光(ハイテックシリーズ) | |
ディレクター | 渡辺隆史(サウンドトラック、ハイテックシリーズ) 三宅明夫(サウンドトラック) | |
エグゼクティブプロデューサー | 三浦光紀(サウンドトラック) | |
ゼネラルプロデューサー | 藤澤文女(サウンドトラック、サウンドブック、ハイテックシリーズ) | |
プロダクション・コーディネート | 須藤和夫(ハイテックシリーズ) 吉田正(ハイテックシリーズ) | |
エンジニア | レコーディング | 大川正義(サウンドトラック) 原昌一(ハイテックシリーズ) |
マスタリング | 浜田純伸(サウンドトラック) 池田聡(ハイテックシリーズ) | |
アシスタント | 沖津徹(サウンドトラック) | |
録音スタジオ | ワンダーステーション、にっかつスタジオセンター | |
CD制作 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ | |
マネージメント | ワンダーシティ | |
『となりのトトロ サウンドトラック集』 | |
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久石譲 の サウンドトラック | |
リリース | |
ジャンル | J-POP |
時間 | |
レーベル | 徳間ジャパンコミュニケーションズ |
プロデュース | 久石譲 |
EANコード | |
EAN 4988008784138 |
1988年5月1日にCD(32ATC-165)とLP(25AGL-3058)、カセットテープ(25AGC-2058)が徳間ジャパンコミュニケーションズから発売され、1996年11月21日(TKCA-71026)と2004年8月25日(TKCA-72725)にCDが2018年11月3日にLP(TJJA-10015)が再発された[152]。
全作曲: 久石譲。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「さんぽ -オープニング主題歌-」 | 久石譲 | |
2. | 「五月の村」 | 平部やよい | |
3. | 「オバケやしき!」 | 久石譲 | |
4. | 「メイとすすわたり」 | 久石譲 | |
5. | 「夕暮れの風」 | 久石譲 | |
6. | 「こわくない」 | 久石譲 | |
7. | 「おみまいにいこう」 | 久石譲 | |
8. | 「おかあさん」 | 久石譲 | |
9. | 「小さなオバケ」 | 久石譲 | |
10. | 「トトロ」 | 久石譲、平部やよい | |
11. | 「塚森の大樹」 | 久石譲 | |
12. | 「まいご」 | 久石譲 | |
13. | 「風のとおり道 (インストゥルメンタル)」 | 久石譲 | |
14. | 「ずぶぬれオバケ」 | 久石譲 | |
15. | 「月夜の飛行」 | 久石譲、平部やよい | |
16. | 「メイがいない」 | 平部やよい | |
17. | 「ねこバス」 | 平部やよい | |
18. | 「よかったね」 | 平部やよい | |
19. | 「となりのトトロ -エンディング主題歌-」 | 久石譲 | |
20. | 「さんぽ」 | 武市昌久 | |
合計時間: |
『となりのトトロ サウンドブック』 | |
---|---|
久石譲 の サウンドトラック | |
リリース | |
ジャンル | J-POP |
時間 | |
レーベル | 徳間ジャパンコミュニケーションズ |
プロデュース | 久石譲 |
EANコード | |
(初版)EAN 4-988008-063431 (再版)EAN 4-988008-784237 |
1988年9月25日にCD(32ATC-171)とLP(25AGL-3062)とカセットテープ(25AGC-2062)が徳間ジャパンコミュニケーションズから発売され、1996年11月21日(TKCA-71027)と2004年8月25日(TKCA-72726)にCDが2018年11月3日にLP(TJJA-10016)がそれぞれ再発された[153]。
1989年2月25日にCD(24ATC-174~5)が1992年11月25日にカセットテープ(TKTA-20265)が徳間ジャパンコミュニケーションズから発売され、1996年11月21日(TKCA-71028)にCDが再発された[154]。
1990年1月25日にCD(TKCA-30014)とカセットテープ(TKTA-20008)が徳間ジャパンコミュニケーションズから発売され、1996年11月21日(TKCA-71029)と2004年8月25日(TKCA-72727)にCDが再発された[155]。
トトロのストーリーを糸井重里によるナレーションと、オーケストラによる音楽で再現。2003年に久石譲のコンサートにて初演された。物語に入る前に、「さんぽ」のメロディーに合わせてオーケストラの楽器紹介が行われる。CDは2002年10月23日に徳間ジャパンコミュニケーションズ(TKCA-72453)より、オーケストラスコアは全音楽譜出版社より発売されている[156]。
(日本国内)
内容 | 記録 | 補足 |
---|---|---|
興行収入 | 約11.7億円[158] | 推測 |
配給収入 | 5.88億円[158] | |
全国動員 | 80万1,680人(35日間)[158] | |
『イメージソング集』 | 0.5万枚出荷(1987年発売のLP)[159] 4万本出荷(1987年発売のCA)[159] 8.5万枚出荷(1987年発売のCD)[159] 4万枚出荷(1996年発売の再発CD)[159] 0.5万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[159] |
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『サウンドトラック』 | 0.5万枚出荷(1988年発売のLP)[159] 8万本出荷(1988年発売のCA)[159] 17万枚出荷(1988年発売のCD)[159] 9万枚出荷(1996年発売の再発CD)[159] 1万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[159] |
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『ドラマ編』 | 0.1万本出荷(1992年発売のCA)[159] 0.2万枚出荷(1989年発売のCD)[159] 0.5万枚出荷(1996年発売の再発CD)[159] |
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『サウンドブック』 | 0.2万枚出荷(1988年発売のLP)[159] 3万本出荷(1988年発売のCA)[159] 5万枚出荷(1988年発売のCD)[159] 1.1万枚出荷(1996年発売の再発CD)[159] 0.5万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[159] |
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『ハイテックシリーズ』 | 1.8万本出荷(1990年発売のCA)[159] 4.5万枚出荷(1990年発売のCD)[159] 0.5万枚出荷(1996年発売の再発CD)[159] 0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[159] |
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『CD-BOX』 | 0.7万枚出荷(1994年発売のCD)[159] | |
『いっしょに歌おう!大きな声で となりのトトロソング&カラオケ』 |
2.5万枚出荷(1999年発売のCD)[159] | |
『オーケストラストーリーズ』 | 1.2万枚出荷(2002年発売のCD)[159] | |
主題歌『さんぽ/となりのトトロ』 | 7.5万枚出荷(1988年発売のCD)[159] 0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[159] |
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VHS・ベータ(徳間版) | 24万本出荷[160] | 1996年10月時点 |
VHS(ブエナビスタ版) | 190万本出荷[160] | 2003年6月時点 |
DVD(ブエナビスタ版、2枚組・特典付) | 119.2万枚販売[161] | 2013年6月時点 2013年7月1日付オリコン週間DVDランキングにて史上初の通算600週目のランクイン |
Blu-ray Disc | 0.8万枚販売[162] | 2012年7月(発売初週)時点 |
回数 | 放送日 | 視聴率 |
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1 | 1989年4月28日 | 21.4%[163] |
2 | 1990年3月30日 | 23.2%[163] |
3 | 1991年7月12日 | 20.3%[163] |
4 | 1994年7月15日 | 22.2%[163] |
5 | 1995年12月22日 | 18.1%[163] |
6 | 1998年6月26日 | 21.7%[163] |
7 | 2000年6月23日 | 21.1%[163] |
8 | 2002年8月2日 | 20.9%[163] |
9 | 2004年7月23日 | 23.0%[163] |
10 | 2006年7月28日 | 22.5%[163] |
11 | 2008年7月18日 | 17.6%[163] |
12 | 2010年7月23日 | 20.2%[163] |
13 | 2012年7月13日 | 18.3% |
14 | 2014年7月11日 | 19.4% |
15 | 2016年11月4日 | 14.2%[164] |
16 | 2018年8月17日 | 14.0%[165] |
17 | 2020年8月14日 | 16.5%[166] |
18 | 2022年8月19日 | 13.7%[167] |
19 | 2024年8月23日 | 13.4%[168] |
2022年、本作品が舞台化され、同年10月8日から2023年1月21日まで、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)と日本テレビによる共同製作でイギリス・ロンドンのバービカン劇場にて行われている。エグゼグティブ・プロデューサーは映画の音楽を担当した久石譲が務める。本舞台のチケットは2022年5月17日に発売を開始したが、発売初日だけで2015年に同劇場で上演されたベネディクト・カンバーバッチ主演の『ハムレット』が持っていた初日販売記録を上回る3万枚を販売した[169][170][171][172][173]。
その後も同公演のチケットが取りにくい状態が続いており、イギリスの現地紙「タイムズ」は「ウェストエンドで最もチケットが売れている公演」と報じた。また、同じく現地紙の「ガーディアン」でも5つ星評価を獲得した。同国の公共放送「英国放送協会」(BBC)も同公演の模様を全国のニュースで取り上げるなど、ロンドンにおいて人気の公演となっている[169][170][172][173][174][175][176]。
また、イギリスの舞台作品・産業を讃える「第23回WhatsOnStage Awards」では最多9部門にノミネートされ[177]、5部門で受賞するという快挙を達成[178]。同国の演劇界で最も権威があるとされている「ローレンス・オリヴィエ賞」でも9部門にノミネートされ、最優秀エンタテインメント・コメディー作品賞や演出賞など、計6部門を受賞した[179][180][181][182]。
日本テレビは2022年10月24日に行われた定例社長会見において、現地で同公演を観劇した同局取締役の沢桂一は「向こうは声だしOKで、トトロの一挙手一投足で会場は大歓声が起こっておりました」とコメントした。なお、同会見開催時点で日本での上演については未定としている[173][183]。
RSCは2023年11月21日から2024年3月23日まで再演を実施[184]。2025年3月8日からは劇場をジリアン・リン・シアターに移した上で無期限のロングラン上演を行う予定。ロンドンにおいて、日本作品によるロングラン公演を行うのは本作品が初めてとなる[185][186]。
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