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東京都文京区にある出版社 ウィキペディアから
株式会社福音館書店(ふくいんかんしょてん)は、東京都文京区に本社を置く、児童書を中心とした出版社である。略称「福音館」。
石川県金沢市のキリスト教系書店で、カナダ・メソジスト教会と合同の日本メソヂスト教会のカナダ人宣教師が伝道を目的として設立、社名にある「福音」はこれに由来する。その後、第二次世界大戦勃発が避けられない事態となり宣教師団が全員引き上げることになったため、宣教師団が持っていた財産処分に際して賀川豊彦の伝道を手伝っていたクリスチャンである愛知県名古屋市の星野書店の北陸担当番頭だった佐藤喜一が経営を引き継いだ。
1951年(昭和26年)3月、佐藤の娘身紀子の恋人でのち夫となる松居直が、佐藤の招きで編集を担当。このとき実験的に作った「福音館小辞典文庫」シリーズが成功を収めたため、翌1952年(昭和27年)2月、出版部門を独立させ、正式に「有限会社 福音館書店」が発足した。1952年(昭和27年)8月、金沢から東京都杉並区清水町に移転、12月には千代田区に移転、1984年1月に、現在地の本駒込本社ビルに移転する[1]。
1953年(昭和28年)、松居の発案で婦人月刊誌『母の友』を創刊。以後、児童書の分野に進出。書店委託ではなく買い切り制にしたこと、紙面に他社広告を一切入れないことという二大方針を守って読者から信頼を得る。しかし間もなく大手出版社との競争で苦境に陥ったため、1956年(昭和31年)、創作絵本『こどものとも』を発刊。この絵本の第1号から第11号までが、1957年第4回産経児童出版文化賞[2]を受けたことで、児童出版社としての地位を確立した。加えて、1960年第7回には、『こどものとも』出版の業績に対し、福音館書店社長佐藤喜一に特別出版賞が授与された[2]。
1972年(昭和47年)5月に制定した大小の手を組み合わせたデザインの福音館書店のシンボルマークは、デザイナーの早川良雄が制作に参加している。
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