雲仙市 (うんぜんし)は、長崎県 の島原半島 西部に位置する市 。
雲仙の地名は、西暦701年 に行基 がこの地に開山したとされる「温泉山満明寺 」の山号が元となっている。この「温泉」が、かつては「うんぜん」と読まれていたことに由来する[1] 。
人口
雲仙市と全国の年齢別人口分布(2005年)
雲仙市の年齢・男女別人口分布(2005年)
■ 紫色 ― 雲仙市■ 緑色 ― 日本全国
■ 青色 ― 男性■ 赤色 ― 女性
雲仙市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 (昭和45年)
61,901人
1975年 (昭和50年)
60,107人
1980年 (昭和55年)
58,861人
1985年 (昭和60年)
57,380人
1990年 (平成2年)
55,408人
1995年 (平成7年)
54,048人
2000年 (平成12年)
52,230人
2005年 (平成17年)
49,998人
2010年 (平成22年)
47,245人
2015年 (平成27年)
44,115人
2020年 (令和2年)
41,096人
総務省 統計局 国勢調査 より
地名
雲仙市の地名は□□町○○のように合併前の町名を冠した後に字名が付く。
各町の地名の末尾に付する名 は「みょう」と読む。なお、吾妻町と小浜町を除く地域においては名の名称を十干 に置き換えて地名を表記する。
住所表記として用いられる地名の他に、行政上の単位で、自治会としても用いられる行政区の所属についても併記する。
旧国見町 (くにみちょう)
国見町+旧町村名を冠した十干で表記する。名の名称は現在用いられることは少ないが、行政区名には多く残る。
行政区: 轟木、港町、船津東(一部)、高下第3(一部)
行政区: 船津東(一部)、船津中央、船津西
行政区: 馬場第1~2
行政区: 高下第1~3(3の一部除く)、金山(一部)
行政区: 金山(一部)、魚洗川、百花台、小ヶ倉
行政区: 北下原東、北下原西、南下原
行政区: 川原田(一部)
行政区: 尾茂、川原田(一部)
行政区: 今出
行政区: 篠原
行政区: 宮田
行政区: 八斗木
行政区: 西里、上古賀(一部)
行政区: 川西、川東
行政区: 下古賀、小路
行政区: 上古賀(一部)
行政区: 上里、片田、向町
行政区: 東里、上古賀(一部)
行政区: 楠高
行政区: 山ノ上
旧瑞穂町 (みずほちょう)
瑞穂町+旧村名を冠した十干で表記する。名の名称は現在用いられることは少ないが、行政区名には多く残る。
行政区: 栗林
行政区: 東(一部)
行政区: 東(一部)
行政区: 岩戸、西岩戸(一部)
行政区: 河内、杉峰、西岩戸(一部)
行政区: 古江
行政区: 船津(一部)
行政区: 伊古、船津(一部)
行政区: 大川
行政区: 横田、高田、桑田
行政区: 岡
行政区: 夏峰
旧吾妻町 (あづまちょう)
市役所が所在する旧吾妻町中心部周辺の空中写真。 2013年5月24日撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス の空中写真を基に作成 。
吾妻町+名の名称で表記する。吾妻町は3村が合併(山田村、三室村、守山村※三室村は明治22年に守山村と合併)した自治体だが、大字 および旧村名は使用しない。
行政区: 牛口東、牛口3~4、山田馬場(一部)
行政区: 山田馬場(一部)、永中(一部)
行政区: 栗林、山田原、柿田(一部)
行政区:布江、柿田(一部)、黒仁田(一部)
行政区: 川床、牧ノ内、黒仁田(一部)
行政区: 永中(一部)、河内、吹ノ原
行政区: 大熊1~2、中阿母、阿母崎1~2
行政区: 三室1~3
行政区: 岩戸、三室4
行政区: 平木場、西光寺、田内川
行政区: 古庄、守山馬場、萩ノ本
行政区: 田之平
行政区: 大木場、横田、田川原
新城は所属地区が不明。
旧愛野町 (あいのちょう)
愛野町+十干で表記する。大字名は現在用いられることは少ない。愛野町では大字を十干に置き換える。名は設置していない[2] 。
行政区: 新崎、川端、舟津、迫、順手、東、本町、本下、平和、八幡、原、有明(一部)、境ノ尾(一部)
行政区: 新町、小無田、寺ノ尾、玉垣、浜口、サン・コーポラス、幸町、田端、中島、桜山、山沢、中野、浜、有明(一部)、境ノ尾(一部)
旧千々石町 (ちぢわちょう)
千々石町+十干で表記する。名の名称は現在用いられることは少ない。大字なし。
行政区:下石田、瀬々尾、中島、上町、中町、北元江、八ヶ島、
行政区: 犬丸、南元江、日ノ田、須ノ崎、金屋、釜
行政区: 上塩浜、下塩浜、塩屋、島、平和、大迫
行政区: 峯、中尾、河内、岡東、吾妻1~2、平畑、野取(一部)
行政区: 上石田、上山頭、下山頭、寺ノ元、下狩場、上野田
行政区: 神ノ下、森馬、白津、野取(一部)
行政区: 桂ノ迫、飯岳、高野、西中組、東中組、己ノ鍔、白新田、下岳、上岳
旧小浜町 (おばまちょう)
小浜町+名の名称で表記する。末尾の「名」の文字を削除している。小浜町は2町村が合併した自治体だが、旧村名を冠称していない。また、2町村での合併時に一部改称した地名もある。
行政区: 木津、西小浦、東小浦、加美、日見、殿川
行政区: 下山領、上山領、北村、北野
行政区: 平松、羽毛合、少路、朝日山、東中、西中、宮ノ丁、田之中、刈水、北湯ノ崎、南湯ノ崎、新湯ノ崎
行政区: 山ノ上、小浜病院、脇浜、上脇、新町、道前、びん串(鬢串)
行政区: 日当、上須賀、中須賀、下須賀、小田崎、林ノ内、蔭平
行政区: 目付石、浜口、小田山
小浜町雲仙(小浜町 - 庚 / 温泉名(うんぜん))
行政区: 小地獄、新湯、寺ノ馬場、古湯、別所
行政区: 浜、野中
行政区: 下木場、上木場、大木場
行政区: 大亀
行政区: 小野河内、上区、中区、下区、原区、茂尾
行政区: 菜切、清水、上方、浜方、影平、上光手、下光手
小浜町マリーナ(平成初期、南・北本町の一部より分立)
行政区: マリーナ
旧南串山町 (みなみくしやまちょう)
南串山町+十干で表記する。名の名称は現在用いられることは少ない。大字なし。
行政区: 鬼池、白頭、板引、門山、樫峰、加例川、井手ノ上
行政区: 内原、上大良、妙見、椎木川、新山
行政区: 溜水、上木場、西浜、水ノ浦、田ノ平、塚ノ山、中ノ場、坂上奥、谷間川、小竹木
市長
歴代市長
首長 の代数(歴代)の数え方は何種類もあるが、本節では a, b を添える形で書き分けながら解説する。表示欄では「代a」「代b」という名で2種類を記載した。a は就任のあるたびにカウントする方式に基づく代数であり、b は同一人物による連続就任をカウントしない方式に基づく代数である。a の方式を採っているは、八王子市 、弘前市 、浜松市 など、b の方式を採っているのは、京都市 、大垣市 などであるが、a と b の違いを認識しないまま単純に比較すると誤解が生まれる。雲仙市がどちらの方式を採っているかは未確認である。なお、返り咲きがあろうとも同一人物を1カウントとする方式もあるが、現状、雲仙市は該当しない。
市役所等
市役所
本庁 - 雲仙市吾妻町牛口名714番地に所在。旧吾妻町 役場。
総合支所 - 6カ所あり(国見総合支所、瑞穂総合支所、愛野総合支所、千々石総合支所、小浜総合支所、南串山総合支所)。
出張所 - 1カ所あり(雲仙出張所)
他の市民サービス施設
図書館
雲仙市図書館
瑞穂町公民館図書室
吾妻町ふるさと会館図書室
愛野町公民館図書室
千々石町公民館図書館
小浜町文化館図書室
南串山町公民館図書室
スポーツ施設等
長崎県立百花台公園(国見)---サッカー場、ソフトボール場、テニスコートなどがある。
長崎県立千々石少年自然の家
国見体育館
瑞穂体育館
吾妻体育館
千々石体育館
小浜体育館
国見武道館
吾妻武道場
愛野武道場
瑞穂弓道場
小浜弓道場
千々石相撲場
姉妹都市・提携都市
日本国外
日本国内
「愛のまち」交流(旧愛野町 との交流であったが、合併後も交流が続けられている)
市議会
定数:19[7]
任期:2021年11月19日
2006年 6月22日 、市議会は雲仙市議会議員の政治倫理条例案を、全会一致で可決した。
衆議院選挙区
任期 : 2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(令和3年)10月21日(「第48回衆議院議員総選挙 」参照)
公立小浜温泉病院(雲仙・南島原保健組合)
愛野記念病院
郵便局 - 全部で16局
集配局 6局
小浜郵便局、瑞穂郵便局、吾妻郵便局、国見郵便局、千々石郵便局、南串山郵便局
無集配局6局
愛野郵便局、小浜富津郵便局、北串山郵便局、雲仙郵便局、神代郵便局、吾妻大熊郵便局
簡易郵便局 4局
山畑簡易郵便局、山ノ上簡易郵便局、金山簡易郵便局、千々石木場簡易郵便局
ゆうちょ銀行
十八親和銀行 - 小浜支店、南串山出張所、愛野支店、吾妻支店、瑞穂支店、国見支店、国見中央支店、千々石支店
島原雲仙農業協同組合 (JAバンク )-多比良支所、土黒支所、神代支所、瑞穂支所、愛野支所、千々石支所、おばま支所、南串支所
橘湾東部漁業協同組合 (JFマリンバンク )
産業
農業
小浜温泉ほっとふっと105
雲仙観光ホテル
漁業
北部(国見、瑞穂、吾妻)は有明海 に、南部(愛野、千々石、小浜、南串山)は橘湾 に面していて、漁業が盛んである。
幼稚園
幼稚園はすべて私立 である。
うせん辻幼稚園(学校法人みどり学園)
小さき花の幼稚園(学校法人日向学院)
保育所等
認定こども園
くにみこども園(学校法人国見学園 くにみ幼稚園 / 社会福祉法人国見愛育会 たいら保育園)
小浜こども園(社会福祉法人 小浜会 / 小浜幼稚園・小浜保育園)
保育園
土黒保育所
あさひ保育園
八斗木保育園
神代保育所
中央保育園
円福寺保育園
岩戸保育園
洗心保育園
正覚寺保育園
大福寺保育園
あそか保育園
和光幼児園
愛野保育園
すぎのこ保育園
どんぐり保育園
なかよし保育園
木場へき地保育所
あすなろ保育園
雲仙保育園
恵燈保育園
北串保育園
飛子保育園
富津保育園
八幡保育園
串山保育園
南串保育園
バス路線
路線バス
島鉄バス
県営バス - 以前は幾つもの定期路線を運行していたが、現在は長崎市 行き特急バス1路線のみ。他は上記の島鉄バスに移譲し、営業所閉鎖の上、島原半島から撤退した。
チョイソコうんぜん - AIを活用した予約制乗合送迎サービス。
仁田峠乗合タクシー -雲仙観光協会が平成観光タクシーに依頼して運行している。
高速バス
雲仙の地獄
小浜温泉
神代小路 /重要伝統的建造物群保存地区
行事等
国見町サッカーフェスティバル
パラグライダー千々石カップ - 7月開催。
鳥刺し踊り - 九尺褌 で踊る。
出身著名人
志波安一郎 - 1873年(明治6年)9月20日、長崎県高来郡の神代東村(こうじろひがしむら) か神代西村(こうじろにしむら) [8] (現:雲仙市神代)の生まれ。政治家(衆議院議員 )。
栗原玉葉 - 1883年(明治16年)4月19日、南高来郡 山田村 馬場(現:雲仙市吾妻町 )の生まれ。画家 (日本画家 )。
松永東 - 1887年(明治20年)10月15日、南高来郡北串山村 (現:雲仙市小浜町 飛子)の生まれ。政治家(衆議院議長 、文部大臣 等)。
馬場元治 - 1902年(明治35年)12月21日、南高来郡南串山村(現:雲仙市南串山町)の生まれ。政治家(建設大臣 等)。弁護士 。
宮崎輝 - 1909年(明治42年)4月19日、南高来郡山田村(現:雲仙市吾妻町)の生まれ。実業家(旭化成 社長等)。
籠山京 - 1910年(明治43年)11月15日、南高来郡小浜村雲仙(現:雲仙市小浜町)の生まれ。衛生学者 。
松永光 - 1928年(昭和3年)11月23日、南高来郡南串山村(現:雲仙市南串山町)の生まれ。政治家(文部大臣、通商産業大臣 、大蔵大臣 等)。
太田一也 - 1934年(昭和9年)12月14日、南高来郡の多比良町 か土黒村(ひじくろむら) [9] (のちの国見町。現:雲仙市国見町)の生まれ。火山学者 ・地質学者 。
柘植末利 - 1946年(昭和21年)、南高来郡小浜町雲仙(現:雲仙市小浜町雲仙)の生まれ。料理人 (プリンスホテル 総料理長等)。
白山宣之 - 1952年(昭和27年)8月25日、南高来郡の守山村か山田村(のちの吾妻村、現:雲仙市吾妻町)生まれ、東京都 目黒区 育ち。漫画家 。
松尾剛次 - 1954年(昭和29年)2月14日、南高来郡愛野村(現:雲仙市愛野町 )の生まれ。歴史学者 (日本中世史学者、仏教史学者)。
植田史生 - 生年不詳。南高来郡小浜村雲仙(現:雲仙市小浜町)の生まれ。剣道家 。スポーツ科学者 。古い時期の記録としては、1976年(昭和51年)の早慶戦 で優秀選手に選出されており、これを基に、生年は1950年代後半と推定する。
渡辺秀吉 - 1958年(昭和33年)10月6日、南高来郡吾妻町(現:雲仙市吾妻町)の生まれ。歌手 。
金澤秀三郎 - 1960年(昭和35年)11月24日、南高来郡小浜町(現:雲仙市小浜町)の生まれ。実業家。政治家(雲仙市長等)。
織田央 - 1963年(昭和38年)3月3日、雲仙市出身。農林水産 技官 。林野庁 次長。
荒井崇博 - 1978年 (昭和53年) 4月3日、雲仙市で生まれ育つ。競輪選手。
宮崎久 - 1981年(昭和56年)3月19日、南高来郡南串山町(現:雲仙市南串山町)の生まれ。陸上競技 選手(短距離走 選手)。南串中学校 出身者。
福島政則 - 1983年(昭和58年)2月17日、南高来郡南串山町(現:雲仙市南串山町)の生まれ。バレーボール 選手(Vプレミアリーグ 所属)。南串中学校 出身者。
徳永悠平 - 1983年(昭和58年)9月25日、南高来郡国見町土黒(現:雲仙市国見町土黒)の生まれ。元サッカー選手 (元Jリーグ 所属)。土黒小学校 ・国見中学校 ・国見高校 出身者。
渡辺舞 - 1983年(昭和58年)10月24日、南高来郡国見町(現:雲仙市国見町)の生まれ。アナウンサー 。
渡邉大剛 - 1984年(昭和59年)12月3日、南高来郡国見町多比良(現:雲仙市国見町多比良)の生まれ。元サッカー選手(元Jリーグ所属)。
渡邉千真 - 1986年(昭和61年)8月10日、南高来郡国見町多比良(現:雲仙市国見町多比良)の生まれ。サッカー選手(Jリーグ所属)。
渡邉三城 - 1987年(昭和62年)9月6日、南高来郡国見町多比良(現:雲仙市国見町多比良)の生まれ。元サッカー選手(元Jリーグ所属)。
注釈
公職選挙法 第102条の規定により、職務代理権の喪失は当選人の告示日と同日。前日ではない。
出典
『角川日本地名大辞典 42 長崎県』のうち「大亀」の頁では、旧北串山村時代は山畑名の一部であった旨の記述があり、『長崎県南高来郡町村要覧.下編』のうち「北串山村」の頁では山畑名に統合されたとの記述があるが、いずれも当時の村内での行政上の区割りとみられる。
資料には「神代村出身」とあるが、当時は東西に分かれていた神代村の合併以前である。
資料には「国見町出身」とあるが、当時はまだ成立しておらず、その前身にあたる多比良町と土黒村のいずれかである。
資料には「瑞穂町出身」とあるが、当時は前身にあたる瑞穂村もまだ成立していない。
確認できるのは母親の実家のみで、当人の生家が確認できないため、出身者には含めず、ゆかりある人物とした。
ウィキメディア・コモンズには、
雲仙市 に関連するカテゴリがあります。