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日本の大阪府大阪市北区から青森県青森市までを結ぶ、日本海沿岸に敷設された数々の西日本旅客鉄道線・第三セクター鉄道線および東日本旅客鉄道線の総称 ウィキペディアから
日本海縦貫線(にほんかいじゅうかんせん)は、近畿地方から東北地方あるいは北海道までの日本海沿岸に敷設された、JRおよび第三セクターの鉄道路線の総称である[1]。
日本海縦貫線 | |
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信越本線内を走行する JR貨物EF510形電気機関車牽引の貨物列車 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 大阪府、京都府、滋賀県、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、北海道 |
区間 | 大阪駅 - 青森駅または札幌駅間 |
経由路線 |
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全通 | 1924年7月31日 |
運営者 | |
路線諸元 | |
路線距離 |
1,039.9 km(大阪駅 - 青森駅)新潟駅経由 1,512.2 km(大阪駅 - 札幌駅)新潟駅・室蘭本線・千歳線経由 |
軌間 | 1,067 mm |
複線区間 | 大阪駅 - 新潟駅 - 新崎駅、新発田駅 - 金塚駅、中条駅 - 平林駅、村上駅 - 間島駅、越後早川駅 - 桑川駅、越後寒川駅 - 勝木駅、府屋駅 - 小岩川駅、あつみ温泉駅 - 羽前大山駅、藤島駅 - 本楯駅、遊佐駅 - 吹浦駅、金浦駅 - 仁賀保駅、西目駅 - 折渡駅、道川駅 - 下浜駅、秋田駅 - 追分駅、羽後飯塚駅 - 八郎潟駅、鹿渡駅 - 森岳駅、鶴形駅 - 前山駅、鷹ノ巣駅 - 早口駅、大館駅 - 川部駅、新中小国信号場 - 木古内駅、函館駅 - 七飯駅、森駅 - 鷲ノ巣信号場、山崎駅 - 黒岩駅、北豊津信号場 - 洞爺駅、有珠駅 - 長和駅、稀府駅 - 札幌駅 |
電化方式 | |
保安装置 | ATS-P、ATS-Ps、ATS-SN、ATS-SW |
複数の路線の全部または一部から構成されるが、長距離運行する優等列車(特急、寝台特急、急行)や貨物列車の運用上、一部で一体的に機能させている。正式な路線名称ではなく、JR旅客会社および第三セクター会社では案内名称としては使用しないが、日本貨物鉄道(JR貨物)では案内名称として使用している[2]。日本海縦貫線の距離は大阪駅 - 青森駅間で1,039.9キロメートル(新潟駅経由)、大阪駅 - 札幌駅間で1,512.2キロメートル(新潟駅・室蘭本線・千歳線経由)である。
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1988年の青函トンネル開通以降は、これに以下の路線を合わせ、北海道の札幌駅に至るまでの路線を指して用いられることもある[3]。
いわゆる日本海縦貫線が全通したのは、1924年7月31日に羽越本線の村上駅 - 鼠ケ関駅間が開業した時である。全通と同時に、早速神戸駅 - 富山駅間の急行列車を延長して神戸駅 - 青森駅間を結ぶ急行列車が設定された[4][5]。1956年に白新線が全線開通してこれに加わり、翌1957年には同線内に新潟操車場(現新潟貨物ターミナル駅)が設置されている。
日本海縦貫線全線開通を報じた新聞記事(当時)
神戸と青森 裏日本線直通
庄内、越後の両平野を縦走して信越線、北陸線、山陰線及東海道線と奥羽線を連絡せしめる羽越線(秋田新津間)も七月中に村上鼠ヶ関間二十五哩の線路の竣成をまち三十一日からいよく。裏日本縦走線が開通することになった。鉄道省では、同日から信越線、北陸線、磐越西線、陸羽西線、高崎線は全部、奥羽線、東海道線、山陽線は一部の列車時刻表を改正し神戸青森間開通旅客列車、青森新潟直通列車を新設し、いずれも寝台車を連結することになり、神戸青森間直通列車は神戸富山間は従来通りの先は急行運行をなしし其の先は夜間列車は通過するが各驛に停車するがそれでも現在東北、東海道線経由で八百十三哩であったのが羽越線経由では六五七哩差引短縮され時間於ても東海道線特急列車と東北線急行列車を利用した場合と同じく三十時間を要するのみである。
—『東京朝日新聞』1924年(大正13年)7月16日
この区間は近畿と北海道を結ぶ最短経路であり、早くから多数の貨物列車が設定されていた。そのためJRの前身である国鉄内部では「日本海岸線」[6]ないしは「裏縦貫線」[7]という呼び方が存在した。しかし裏日本が差別的・侮蔑的と捉えられることもあって、1965年頃から国鉄は「日本海縦貫線」の語を公に用いるようになった[8]。なお『貨物時刻表』では、各路線名ではなくこの「日本海縦貫線」の路線表記となっており、青森信号場から吹田貨物ターミナル駅までの時刻が掲載されている[2]。
1972年8月5日新津駅 - 秋田駅間の電化完成[9]により、全区間で電車の直通運転が可能になった。1974年7月20日には山科駅 - 近江塩津駅間の湖西線が開業し[10]、翌1975年3月10日から大阪方面発着の特急と一部の急行が米原駅経由から湖西線経由に変更された[11]。
2015年3月14日の北陸新幹線金沢駅開業時に、並行在来線となる北陸本線の金沢駅 - 直江津駅間がJR西日本の経営から分離され、IRいしかわ鉄道(金沢駅 - 倶利伽羅駅間)・あいの風とやま鉄道(倶利伽羅駅 - 市振駅間)・えちごトキめき鉄道(市振駅 - 直江津駅間)の第三セクター鉄道3社に移管された。
2024年3月16日の北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間が開業時に、並行在来線となる北陸本線の金沢駅 - 敦賀駅間がJR西日本より経営分離され、金沢駅 - 大聖寺駅間がIRいしかわ鉄道に編入、大聖寺駅 - 敦賀駅間は新設されたハピラインふくいの第三セクター鉄道各社に移管された。
大阪駅から信越本線の新潟駅までは一貫して複線(大阪駅 - 草津駅間は複々線)であり、第三セクター区間を除くと特急列車の本数は多い。新津以北の羽越本線と新潟駅 - 新発田駅間の白新線は単線と複線が入り混じる路線となり、普通・特急列車の本数は少なくなり、列車の速度も遅くなる。
大阪駅 - 米原駅間は本州の大動脈である東海道本線の一部であり、日本海縦貫線と重複するこの区間は、あらゆる方面へ向かう旅客列車・貨物列車が走行する。
函館本線や長崎本線と同じようにルートが2つに分かれている区間が日本海縦貫線には2か所あり、山科駅 - 近江塩津駅間の湖西線経由と東海道・北陸本線経由の2つのルート、新津駅 - 新発田駅間の信越本線・白新線経由と羽越本線経由の2つのルートがある。定期特急列車は山科駅から近江塩津駅まですべて湖西線経由であり、新潟貨物ターミナル駅を経由しない貨物列車は新津駅から新発田駅まで羽越本線経由である。貨物列車にも、湖西線経由と東海道・北陸本線経由、信越・白新線経由と羽越本線経由がある。なお、柏崎駅から新潟駅にかけては営業キロの短い越後線も並走しているが、線路規格が低く工事や災害などの理由がない限り迂回路線としては使用されないことから日本海縦貫線には含まれない。
東海道本線・山陽本線の本州内[注釈 1]は一貫して直流電化であり、東北本線は黒磯駅以南が直流電化、以北が交流電化で黒磯駅 - 高久駅間のみにデッドセクションがあるのに対し、日本海縦貫線は直流電化区間と交流電化区間(50Hzと60Hz)が混在しているため何度もデッドセクションを通過する。日本海縦貫線のデッドセクションはハピラインふくい線の敦賀駅 - 南今庄駅間[注釈 2]、日本海ひすいラインの梶屋敷駅 - えちご押上ひすい海岸駅間[注釈 3]、羽越本線の村上駅 - 間島駅間[注釈 4]にある。そのため日本海縦貫線には、多くの交直両用の電車・機関車が見られ、日本海縦貫線(本州内)をすべて走行する電車・機関車の場合には、直流1500V、交流20kV50Hz、交流20kV60Hzの3つの電源方式に対応できなければならない。北海道に乗り入れる場合はさらに青函トンネル内の交流25kV50Hzや函館本線・室蘭本線の非電化区間に対応する必要があるが、貨物列車では当該区間通過前に専用の交流機関車(EH800形)およびディーゼル機関車(DF200形)に交換している。クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」の車両E001形は4電源方式と非電化区間のすべてに対応している。
しかし、羽越本線の新津駅 - 新発田駅間は電化区間であるのに大多数の普通列車が気動車であり、羽越本線の村上駅 - 鶴岡駅間は交直流電車ではなく全て気動車で運行されており、日本海ひすいラインも、デッドセクションを跨いで運行される普通列車は気動車で運行されている。これらの区間は、日本海縦貫線で異質な区間であり、輸送密度が低く交直流電車の新造・購入費および維持費が高額であること、単行運転(1両だけで運転)できる交直流電車および交流電車が存在しないためである。
高架線は湖西線のほぼ全線、ハピラインふくい線の福井駅、IRいしかわ鉄道線の小松駅、金沢駅、あいの風とやま鉄道線の富山駅、東滑川駅 - 魚津駅間で見られる。
新大阪駅 - 米原駅間では東海道新幹線、敦賀駅 - 糸魚川駅間では北陸新幹線、長岡駅 - 新潟駅間では上越新幹線が並行している。秋田駅では秋田新幹線、新青森駅では東北新幹線と北海道新幹線が接続している。
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長大トンネルを経由する新線に切り替えるなどの対策がとられたものの、親不知付近をはじめ、特に新潟県などにみられる日本海の海岸線まで山地が迫る区間があるその地勢や、沿線全体が豪雪地帯を通ることから、豪雨や地震による土砂崩れ、高波、雪害などの自然災害やそれによる事故で長期間不通となる事態もたびたび起きており、代替として使える並行路線が存在しないことから、長距離夜行列車などは、そのたび長期間運休を余儀なくされている。
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定期特急列車の運行本数については、大阪駅から湖西線を経ての北陸本線敦賀駅まで特急列車が多数走行する特急街道であり、そのうち近江塩津駅から敦賀駅まで大阪駅・名古屋駅発着の昼行特急列車が入り混じり40本以上走行する。金沢駅から津幡駅と、直江津駅から青森駅までは特急の本数が10本以下となり、特に酒田駅から秋田駅までが比較的少ない[注釈 5]。なお、敦賀駅から金沢駅間と津幡駅から直江津駅間は第三セクター化された後は特急列車は走行していない。
日本海縦貫線は物流の動脈であるために多くの貨物列車が走り、普通旅客列車の本数が少なく2両編成の列車あるいは1両編成のワンマン列車が運転されているような区間でも長編成の貨物列車が見られる。日本海縦貫線は本州の大動脈とされる「東海道本線・山陽本線」と「東北本線・IGRいわて銀河鉄道線・青い森鉄道線」[注釈 6]と同様に貨物輸送で重要な役割を果たし、全線で同じ機関車が牽引する貨物列車が見られるものの、日本海縦貫線の貨物列車の本数は前述した本州の大動脈とされる各線に比べると少ない。
日本海縦貫線のほぼ全線を走破する列車として、貨物列車が運転されており、かつては臨時の夜行列車「日本海」「トワイライトエクスプレス」「あおもり」「東北夏祭り」も運転されていた。湖西線を経由し新潟駅を経由しない「日本海」・「トワイライトエクスプレス」の大阪駅 - 青森駅間の走行距離は1023.4キロであった[注釈 7]。
かつては日本最長距離を走る昼行の直通列車として大阪駅 - 青森駅間に特急「白鳥」が運転されていたが、長距離区間を乗り通す利用客の減少により2001年3月3日に廃止された。以来同区間を通して走る昼行特急列車は無い。
2024年3月16日ダイヤ改正時点で運転されている昼行特急列車・快速列車は以下の通りである。なお、大阪駅 - 米原駅間や金沢駅 - 津幡駅間のみを走行する列車は記述しない。区間は日本海縦貫線内の走行区間。
青森駅 - 札幌駅間を含む場合は以下の列車も加わる。
2015年3月13日までは、福井駅・金沢駅 - 直江津駅 - 犀潟駅間には北越急行ほくほく線経由で越後湯沢駅に発着する「はくたか」、金沢駅 - 新潟駅間には「北越」が運行されていたが、北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間開業に伴い廃止された[17][18]。
2024年3月16日に北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間が開業したことに伴い、京阪神や中京方面から北陸本線に乗り入れる「サンダーバード」「しらさぎ」は、並行在来線の第三セクター移管(ハピラインふくい・IRいしかわ鉄道)と北陸新幹線に接続するアクセス特急に変わることから、敦賀駅 - 金沢駅間の運転を取り止め、敦賀駅までの運転に短縮された。また福井駅 - 金沢駅間の「ダイナスター」も廃止され[注釈 8]、旧北陸本線のうち、敦賀駅から直江津駅までごく一部を除き、ほぼ全区間にわたり昼行特急が消滅することとなった[注釈 9][19][20]。
夜行列車としては急行「きたぐに」が大阪駅 - 新潟駅間に運転されていた。なお、夜行列車は「きたぐに」をのぞき、新津駅から羽越本線に入るため、新潟駅は経由していなかった。その他、夜行列車に限らず新潟県以北の羽越本線方面へ直通する特急列車で新潟駅を経由したのは「白鳥」のみであった[21]。
2010年3月12日までは定期夜行列車として急行「能登」が金沢駅 - 長岡駅間に運転されており(2010年3月13日のダイヤ改正で臨時列車に変更)、同区間は日本で複数の定期急行が重複して走る最後の区間となっていた。
東北本線に不通区間が生じた場合は、同線を経由する寝台特急「北斗星」・「カシオペア」が迂回して日本海縦貫線を経由することもあったが、これらの列車は北海道新幹線新青森駅 - 新函館北斗駅間が開業する2016年3月26日までに廃止されている。
貨物列車では札幌貨物ターミナル駅 - 福岡貨物ターミナル駅間を結ぶ高速貨物列車が1往復あり(大阪以西は東海道・山陽・鹿児島本線経由)、これは貨物列車に限らず、日本国内最長距離を走る列車である[22]。また八戸貨物駅と百済貨物ターミナル駅の間には米輸送専用の貨物列車「全農号」が運行されており、日本海縦貫線沿線で生産された米を輸送している。
東海道本線と信越本線、羽越本線、千歳線は一部区間を除き、他路線への直通列車が多数設定されており本数が多いが、その他の路線はそれほど多くない。特に第三セクター区間は特急列車が走らないため運行本数が少ない。
会社 | 路線 | 区間 | 上り | 下り | 合計 | 運行頻度 |
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JR西日本 | 東海道本線 | 大阪駅 - 米原駅 | ||||
湖西線 | 山科駅 - 近江今津駅 | |||||
北陸本線 | 米原駅 - 敦賀駅 | |||||
ハピラインふくい | ハピラインふくい線 | 敦賀駅 - 大聖寺駅 | ||||
IRいしかわ鉄道 | IRいしかわ鉄道線 | 大聖寺駅 - 倶利伽羅駅 | ||||
あいの風とやま鉄道 | あいの風とやま鉄道線 | 倶利伽羅駅 - 市振駅 | 64本 | |||
えちごトキめき鉄道 | 日本海ひすいライン | 市振駅 - 直江津駅 | 19本 | 19本 | 38本 | 低 |
JR東日本 | 信越本線 | 直江津駅 - 新潟駅 (磐越西線直通含む) | 120本 | 132本 | 252本 | 高 |
白新線 | 新潟駅 - 新発田駅 | 53本 | 39本 | 92本 | 中 | |
羽越本線 | 新津駅 - 秋田駅 | 105本 | 97本 | 202本 | 高 | |
奥羽本線 | 秋田駅 - 青森駅 | 43本 | 38本 | 81本 | 中 | |
津軽線 | 青森駅- 中小国信号場 | 定期旅客輸送なし | ||||
JR北海道 | 海峡線 | 中小国信号場 - 木古内駅 | 定期旅客輸送なし | |||
道南いさりび鉄道 | 道南いさびり鉄道線 | 木古内駅 - 五稜郭駅 | 21本 | 21本 | 42本 | 低 |
JR北海道 | 函館本線 | 函館駅 - 長万部駅 | ||||
室蘭本線 | 長万部 - 沼ノ端駅 | |||||
千歳線 | 沼ノ端駅 - 南千歳駅 | 28本 | 14本 | 42本 | 低 | |
南千歳駅 - 白石駅間 |
1988年以降の青森駅 - 南千歳駅間を走行する列車を含み、東海道本線の列車のうち北陸本線に直通しない列車、七尾線・能登線直通列車のうち金沢以南に直通しない列車を除く。各列車の区間は特記なければ全運行区間。詳細は各列車の記事を参照。 出典:[23][24][25][26]
詳細は以下の各項目を参照。
特急列車の車両は、本州内では2016年3月22日ダイヤ改正時点、北海道を含めば2018年3月17日ダイヤ改正時点で、すべてJR発足後に登場した車両となっている。
貨物列車のほか、旅客列車でも寝台特急をはじめとする客車列車は機関車が牽引していたが、2016年の北海道新幹線開業後は日本海縦貫線において定期旅客列車を牽引する運用はなく、主に貨物列車の牽引で運用されている。
貨物列車の牽引機関車として交直両用電気機関車のEF510形が岡山貨物ターミナル駅から青森駅・青森信号場までと東海道本線の京都駅 - 米原駅間、信越本線の新津駅 - 新潟駅間、白新線の新潟駅 - 新発田駅間で見られる。JR貨物においては本形式は全機が富山機関区に配置され、2016年現在で38両(1 - 23・501 - 515号機)が在籍し、0番台/500番台の区別はなく、共通運用である。
EF510形は日本海縦貫線の全区間で使用することを想定した形式で製作当初より日本海縦貫線に集中して投入され、当初は大阪貨物ターミナル - 新潟貨物ターミナル間で運用されていたが、2007年3月ダイヤ改正では青森信号場まで、2012年3月ダイヤ改正では城東貨物線・おおさか東線を経由して百済貨物ターミナルまで、2015年3月ダイヤ改正で山陽本線に入線するようになり岡山貨物ターミナル駅まで、さらに2017年改正では米原から東海道線や名古屋臨海高速鉄道に入り、名古屋貨物ターミナルまで運用を拡大した。2013年度から貨物列車受託解消で余剰となった501 - 508・511号機をJR東日本から購入。2015年度から2016年度にかけて512 - 515号機、さらにカシオペアと同色であった509・510号機も購入し、JR東日本所属であった15両はすべてJR貨物に移り、JR東日本において本形式は消滅した。
高崎線・上越線経由で隅田川駅 ・東京貨物ターミナル駅 - 南長岡駅・ 新潟貨物ターミナル駅間を直通する貨物運用があるため、EH200形が南長岡駅 - 新潟貨物ターミナル駅間で見られる。
2016年3月のダイヤ改正で秋田貨物駅 - 青森信号場間でEH500形電気機関車の運用が開始された。
北海道新幹線開業後、青函トンネルを通過可能な機関車はEH800形電気機関車のみとなっている。
旅客列車
蒸気機関車
電気機関車
ディーゼル機関車
貨物列車
2022年の沿線各道府県で1日あたりの乗降客数が最も多い日本海縦貫線の駅は以下の通り(新幹線など日本海縦貫線以外の乗降客数含む)。 乗降客数が多い上位5駅は大阪駅、京都駅、札幌駅、新潟駅、金沢駅である。また、乗降客数が1万人以下なのは鶴岡駅と米原駅のみである。
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