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新潟県妙高市にあるえちごトキめき鉄道・しなの鉄道の駅 ウィキペディアから
妙高高原駅(みょうこうこうげんえき)は、新潟県妙高市大字田口にある、えちごトキめき鉄道・しなの鉄道の駅である[3]。
新潟県内の鉄道駅としては最南端に位置している。冬季はスキー・スノーボード等のウインターレジャーで賑わい、夏季は豊かな緑に囲まれるリゾート地、妙高高原の玄関口となっている。
えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインと[9][3]、しなの鉄道の北しなの線が乗入れている[6][7]。会社境界駅であり、当駅から直江津方面が妙高はねうまライン、長野方面が北しなの線となっている。当駅は両社の共同使用駅で、えちごトキめき鉄道の管轄駅である。しなの鉄道で唯一、新潟県に所在する駅である(但し、しなの鉄道の管轄駅は全て長野県に所在)。当駅の南側を流れる関川が長野県・新潟県の両県境である。鉄道資産上は県境付近が両社の境界だが、営業上では当駅が境界で、運賃体系も変わる。
元々は両路線とも東日本旅客鉄道(JR東日本)の信越本線であったが[9]、2015年3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴う並行在来線の経営分離に伴い[9][6][7]、当駅を境に直江津方がえちごトキめき鉄道[9]、長野方がしなの鉄道へ承継され[9]、駅施設もえちごトキめき鉄道へ移管された。
ワンマン運転の運用方法[注 1]や運用車両の相違等もあり、妙高はねうまラインと北しなの線の相互間を直通運転する列車は存在しない。
移管前の信越本線は当駅がJR支社境で、以南が長野支社、以北が新潟支社の管轄で、新潟支社が当駅を管理していた[2]。以前は特急「あさま」「白山」等全優等列車が停車する主要駅であった[3]が、特急「みのり」廃止以降、当駅を発着する定期優等列車は設定されていない。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅[1][2][3]で、単式ホーム西側に面して駅舎が所在し、両ホームは跨線橋で連絡している[3]。
えちごトキめき鉄道が管理する直営駅で、えちごトキめき鉄道としなの鉄道の共同使用駅となっている[3]。
コンコースには切符販売窓口・有人改札口(営業時間 7時00分 - 19時30分[4])の他、タッチパネル式自動券売機[16]・屋内待合室・自動販売機・コインロッカー・化粧室が設置されている。
窓口にはマルス端末が配置されており、全国JR線乗車券[4]・特急券・特別企画乗車券[4]を発売している(JR線と直接接している関係上「業務委託駅」扱いで設置している直江津駅と異なり「旅行会社」扱いで設置しており、カード購入券払戻は当駅発行分のみで、えきねっとは受取不可)。
なお、しなの鉄道乗車券は窓口・券売機共に北しなの線区間内各駅までの取扱となっている[注 2][16][17]。
北しなの線は2番のりば、妙高はねうまラインは3番のりば(一部列車は1番のりば)からの発着で、一部時間帯を除き同一ホーム上で概ね10分以内に乗換が可能なダイヤが編成されている[18]。
ホームは西側から順に、以下の通り。
妙高市では当駅を新井駅と合わせ、2018年度着工を目標に改修し、内外装改修、観光案内所設置、跨線橋へのエレベータ新設を計画していたが、2016年に既設の跨線橋が流用出来ない等で改修費用が想定を超え、市で全額を賄えないこと、えちごトキめき鉄道が改修後の施設維持費を市に求めたため中止となった[20][21]。
その後、妙高市では2017年度に、駅舎傍の私有地に木造平屋建ての新施設を建設し、市観光協会が運営している観光案内所機能を移設するほか、休憩所やトイレ、コインロッカーを備えることとした。なお市議会では、駅舎内の観光案内施設設置などについて、引き続きえちごトキめき鉄道側と協議するよう意見が出されている[22]。
2020年(令和2年)2月、それまで倉庫として使われていた駅舎内のスペースをリノベーションする形でコワーキングスペースがオープンした[23][24]。
かつて駅構内では、駅前で土産品店を営んでいた合名会社石田商店(石田屋)が調製する駅弁「妙高の笹寿司」「あんもち」などが販売されていた。しかし鉄道利用者の減少等に伴って売行きが落込み、構内営業から撤退。その後も石田屋店内で引続き販売されていたが、笹寿司は2011年2月限りで調製・販売終了、石田屋も同年5月15日の営業を最後に閉店・廃業した[25]。
2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は213人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。なお、2000年度(平成12年度) - 2014年度(平成26年度)の統計はJR東日本時代のものである。また、2014年度(平成26年度)の統計は非公表である。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 644 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 575 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 537 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 503 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 486 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 481 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 445 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 423 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 435 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 417 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 390 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 358 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 359 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 373 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 非公表 | |
2015年(平成27年) | 305 | [利用客数 16] |
2016年(平成28年) | 273 | [利用客数 17] |
2017年(平成29年) | 282 | [利用客数 18] |
2018年(平成30年) | 273 | [利用客数 19] |
2019年(令和元年) | 277 | [利用客数 20] |
2020年(令和 | 2年)176 | [利用客数 21] |
2021年(令和 | 3年)186 | [利用客数 22] |
2022年(令和 | 4年)208 | [利用客数 23] |
2023年(令和 | 5年)213 | [利用客数 1] |
当駅周辺はスキー等のウインターレジャーや温泉が楽しめるリゾート地となっており、苗名滝や笹ヶ峰高原を始めとする妙高戸隠連山国立公園の自然を対象とした観光も盛んである。
当駅は観光の玄関口となっており、駅舎向かい側には土産品店や飲食店等の商店や観光協会が、南側の路地の先には温泉旅館等が所在する。なお、駅舎正面はタクシーのりばとなっているが、駅前広場が狭小なため、後述のバスターミナルは駅舎北側に設けられている。
駅前にあるバスのりばからは、妙高高原地区内の各方面へ向かう路線バスが発着している。
妙高高原地区の路線バスは、1927年(昭和2年)に開業した川中島自動車(後の川中島バス、現・アルピコ交通)傘下の妙高自動車が路線を開設したのが端緒である[28]。以後アルピコグループによる運行が継続されて来たが、アルピコ交通は2012年(平成24年)9月30日を以って妙高営業所を閉鎖し妙高高原地区から撤退、翌10月1日からアルピコ交通の2路線は頸城自動車グループの頸南バスへ移管された。その後2016年(平成28年)3月31日限りで頸南バスも笹ヶ峰直行バスを除き撤退し、妙高市市営バスが後を引き継いで運行することとなった。
この他、スキーシーズンには様々なシャトルバスが運行される[31]。
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