株式会社木下グループ(きのしたグループ)は、東京都新宿区に本社を置く持株会社。ハウスメーカーの木下工務店など全26社を傘下に置く。
- 1956年3月23日 - 会社創業。
- 1987年12月15日 - 会社設立。
- 2002年4月 - 当時のメインバンクであったあさひ銀行が有する不良債権を債権放棄のうえサーベラス・キャピタル・マネジメントが株式の35%を取得し経営に参入。
- 2004年
- 採算事業を木下工務店住宅販売に譲渡し、木下工務店は社名をプリムラに変更。
- 木下工務店住宅販売を木下直哉(同姓ながら創業家一族との縁戚関係はない)が創業した、不動産投資用マンション販売を中心とする不動産業者のエム・シー・コーポレーションが買収。
- 10月4日 - 木下工務店住宅販売を木下工務店(2代目)へ社名変更。
- 10月 - プリムラが東京地裁から特別清算手続開始決定を受け事実上の倒産。
- 2006年4月1日 - 木下ホールディングス(持株会社)を設立。[2]
- 2007年10月4日 - エム・シー・コーポレーションがキノシタ・マネージメントに社名変更。
- 2008年
- 3月7日 - ブラジル現地法人を設立。
- 4月1日 - 木下工務店(2代目)が木下ホールディングスを吸収合併
- 9月12日 - キノシタ・マネージメントがレオックからライフコミューンを買収。
- 2009年1月9日 - パキスタン現地法人を設立。
- 2011年2月2日 - キノシタライフ(旧:ライフコミューン)が木下の介護に社名変更。
- 2012年6月20日 - キノシタ・マネージメントがエフエムインターウェーブの株式90%をテレビ東京から取得し子会社化。
- 2012年10月4日 - 木下工務店(2代目)が株式会社木下ホールディングス(2代目)に商号変更すると共に持株会社化し、建築請負事業を株式会社木下工務店(3代目)に、不動産仲介事業・都市型マンション企画分譲事業を株式会社木下不動産にそれぞれ分離。合わせてキノシタ・マネージメントの賃貸事業を株式会社木下の賃貸に分離。
- 2016年7月1日 - 木下ホールディングス(2代目)が株式会社木下グループホールディングスに商号変更。
- 2018年1月21日 - 卓球の全日本選手権においてグループがメインスポンサーとなっている張本智和が、グループ所属選手の水谷隼を破り、史上最年少優勝を飾る。
- 2018年2月7日 - 新設されるTリーグ(卓球)に男子、女子参加決定。
- 2018年2月14日 - 第23回オリンピック冬季競技大会(平昌オリンピック)、スノーボード男子ハーフパイプ競技において、グループ所属選手の平野歩夢が2大会連続となる銀メダルを獲得する。
- 2018年7月2日 - 木下グループホールディングスが株式会社木下グループ(初代)に商号変更。
- 2018年7月26日 - アニメーション制作会社・株式会社福島ガイナックスの株式を100%取得、グループの子会社とする(公式発表は同年8月20日)。
- 2018年12月1日 - キノシタ・マネージメントが木下グループ(初代)を吸収合併し、株式会社木下グループ(2代目)に商号変更。
- 2019年5月20日 - BSデジタル放送の新規参入を発表(結果は落選)。
- 2020年新型コロナ感染症対策として、木下グループPCR検査センターの1号店を新橋にオープン。
- 2021年2月のプロ野球春季キャンプに合わせて読売巨人軍が沖縄・那覇に開設した「読売ジャイアンツ・スポーツ健康検査センター」の運営をサポート、9球団のほかJリーグの4チーム、現地の球場やホテルスタッフ、報道関係者など合計8,000人以上のPCR検査を実施した。また、ANAセールスと共同でPCR検査付きの旅行パッケージも展開、そのほか日本財団による「高齢者施設で働く方への定期的な無料PCR検査」(1日約5,000件)の運営サポートや、内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策である「羽田空港等から北海道・沖縄県内の空港及び広島・福岡・鹿児島空港へ向かう便の搭乗者を対象とした無料のPCR検査・抗原定量検査を行って感染状況をモニタリング」への協力、埼玉県の高齢者施設等の職員を対象としたPCR検査(約5万4000件)を受託、東京ドームで実施の3区合同ワクチン接種事業への協力なども行う。
概要
- 関東地方を主な営業エリアとし、注文住宅の設計施工を行っている。当初は、関東地方のみを営業エリアとしていたが、現在は宮城にも進出し商圏を広げている。
- 木造軸組構法や2x4工法を主体とした住宅を主力商品として事業展開。また、下請けによる施工を行わず、直接自社管理による設計・施工を行っている。
- 1980年代から1990年代前半まで「ビューパレー」名称の分譲マンションのデベロッパー事業を展開していた。
- 2002年4月にメインバンクのあさひ銀行が保有する不良債権約500億円をサーベラス・キャピタル・マネジメントが再評価のうえ買取して債権放棄し、サーベラス傘下で経営再建を図るも頓挫。2004年に整理回収機構の企業再生スキームで注文住宅などの採算部門をグループ会社の木下工務店住宅販売へ事業譲渡し、エム・シー・コーポレーションが買収。法人格としては木下工務店住宅販売→木下工務店(2代目)→木下ホールディングス(2代目)→木下グループホールディングスに変更し現在へ至る。不採算部門が残った旧:木下工務店はプリムラに社名変更後同年9月に解散決議し、同年11月に特別清算となった。
- 2008年からは、ブラジルやパキスタンでのマンション分譲事業も行っている。
主な事業
- 注文住宅の設計・施工・販売
- 分譲住宅の設計・施工・販売
- 建設請負
住宅地開発
- 白井・池の上/A、Bブロック|千葉県白井市池の上。事業者は木下工務店のほかに細田工務店、箕輪不動産が参加。基本計画者は大野勝彦・大野建築アトリエ、1988年
住まい
- 木下工務店
- 木下工務店ホーム - 注文住宅事業
- 木下工務店リフォーム - リフォーム工事、増改築、改装
- 木下不動産 - 都市型マンション企画分譲、不動産仲介
- 木下の賃貸 - 賃貸事業
- キノシタコミュニティ - 清掃業務、設備維持管理業務、マンション管理組合業務
- 木下抗菌サービス - 建物、遊具及びそれらの附属設備の除菌及び抗菌、衛生環境整備事業
- 木下消毒クリーンセンター - 建物、遊具及びそれらの附属設備の安全点検・修繕・清掃・保守・管理並びに有害生物、微生物防除等防疫消毒・除菌・抗菌・消臭・防臭・防カビ・防虫等の施工
医療・福祉・教育
- 木下の介護 - 介護サービス事業者
- 木下の保育 - 認可・認証・認定保育園の運営
- 木下福祉アカデミー - 教育事業
- 興生会 - 医療法人。介護老人保健施設ベルサンテの運営
- 和光会 - 医療法人社団。総合川崎臨港病院、介護老人保健施設「和光の園」の運営
- 松風会 - 社会福祉法人。特別養護老人ホーム「花みずき」の運営
- 北京木下医療科技有限公司(中国)- 高齢者事業に関するコンサルティング業務
- 新型コロナPCR検査センター - 臨床検査の受委託業務および検体受領代行業務
スポーツ
- 木下テーブルテニスクラブ - スポーツに関する事業の運営、所属スポーツ選手のマネージメント業務
- KSM - スポーツ選手等のマネージメント、斡旋及びスポンサーシップ契約並びにコンサルティング
- 木下スケートアカデミー - フィギュアスケーターの育成
- キノフィルムズ - 映画製作・配給事業(キノシタ・マネージメントから事業分社化、作品については後節参照)
- kino cinéma(キノシネマ) - 映画館・アミューズメント施設・飲食店の運営(後節も参照)
- キノミュージック - 音楽ソフト製作
- 鈍牛倶楽部 - 芸能人等のマネージメント業
- KRE - 新エネルギーを利用した発電システムの運営
- ガイナ(スタジオガイナ) - アニメーション制作。旧:福島ガイナックス。2018年7月に傘下入り
- 福島ガイナ - アニメーションミュージアム「福島さくら遊学舎」の運営、イベント事業等の業務。ガイナから同事業を分離移管して設立
- コピーライツアジア - キャラクター・ライフスタイルブランドを中心とした知的財産権の二次的使用許諾権の取得と管理
- ヒーローズ - コミック誌、キャラクターコンテンツの企画・運営・製作
- モボ・モガ - イベント企画、衣類の企画および販売並びに飲食にまつわる業務
- 俳色 - 芸能人等のマネージメント業およびエージェント
過去情報
- 木下未来学園 - 教育基本法、学校教育法、美容師法に従い、私立専修学校を設置し、学校教育を行うことを目的
- くすりのキノシタ - 薬局の経営
- 木下キャリアサポート - 労働者派遣事業及び有料職業紹介事業
- 慈愛会 - 保育事業、医療事業、保健衛生啓蒙活動、介護に関する事業
- JAPAN VIETNAM HUMAN RESOURCES JOINT STOCK COMPANY - 労働者派遣事業及び有料職業紹介事業
- キノブックス - 書籍出版事業
- 木下の台所 - 給食事業・仕出し料理・弁当の製造及び販売それに付随するサービス業
- Noz - 美容院の運営
- ハッツアンリミテッド - 音楽ソフト制作
現法人となる旧:木下工務店住宅販売を買収した木下直哉が映画好きであり、2006年からは主に東映製作の邦画の製作委員会への出資、ギャガ・エフエムインターウェーブ(現・InterFM897)[注 2]らの買収(ギャガ株は2014年11月に全て売却)、スポーツ競技のスポンサーやTVアニメの製作委員会参加など資金面で支援する文化支援事業(メセナ)を積極的に推進しており、エンターテインメントビジネスの一翼を担っている。
2018年8月には前述したとおり、アニメーション製作会社・株式会社ガイナを子会社とし、より深くアニメ製作へと関わる姿勢を表明した[3]。
過去の所属選手
卓球
セーリング
スケートボード
競泳
フィギュアスケート
出資作品
- 2006年
- 2007年
- 2008年
- 2009年
- 2010年
- 2011年
- 2012年
- 2013年
- 2014年
- 2015年
- 2016年
- 2017年
- 2018年
- 2019年
- 2020年
- 2021年
- 2022年
- 2023年
- 2024年
注釈
2012年6月に当時の親会社テレビ東京から株式の90%を買収。その後完全子会社化。2014年にはInterFM NAGOYAを開局し、その後木下グループ出資のRadio NEOに放送免許を移行。経営不振でNEOは2020年6月30日で閉局し、InterFM897はジャパンエフエムネットワークに売却、JFNの特別加盟局に移行した。