朝が来る
ウィキペディアから
『朝が来る』(あさがくる)は、辻村深月による日本の長編ミステリ小説である。『別册文藝春秋』2014年1月号から2015年3月号に連載、文藝春秋より2015年6月15日に刊行された。長い不妊治療を経て子供に恵まれず特別養子縁組という手段を選択した夫妻と、中学生で妊娠しやむを得ず子供を手放した幼い母の、それぞれの葛藤と人生を描いた社会派ミステリー。第13回(2016年)本屋大賞第5位。
朝が来る | ||
---|---|---|
著者 | 辻村深月 | |
発行日 | 2015年6月15日 | |
発行元 | 文藝春秋 | |
ジャンル |
長編小説 ミステリ | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 352 | |
公式サイト | books.bunshun.jp | |
コード |
ISBN 978-4-16-390273-9 ISBN 978-4-16-799133-3(文庫判) | |
ウィキポータル 文学 | ||
|
2016年に東海テレビの制作により、フジテレビ系でテレビドラマ化された[1]。2020年10月23日に映画版が公開された[2]。
あらすじ
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
片倉ひかりは中学生の時に、当時付き合っていた巧と性行為をしたのち、望まない妊娠をしてしまう。その後、ひかりの父母が紹介してくれた『ベビーバトン』と呼ばれる特別養子縁組団体によってひかりの授かった子供はとある夫婦に引き取られる。とある夫婦の夫清和は無精子症という病気であり、改善の見られない治療の末、特別養子縁組を組むことになり、ひかりの産んだ子供を引き取ることになる。そんなある日、片倉ひかりと名乗る人から「子供を返してください」と言われる。
登場人物
書誌情報
- 朝が来る(2015年6月15日、文藝春秋、ISBN 978-4-16-390273-9)
- 朝が来る(2018年9月4日、文春文庫、ISBN 978-4-16-799133-3)
テレビドラマ
要約
視点
朝が来る | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 辻村深月『朝が来る』 |
脚本 | 高橋麻紀 |
演出 |
古澤健 金子与志一 |
出演者 |
安田成美 川島海荷 田中直樹 佐津川愛美 滝沢沙織 小野塚勇人 黒川智花 石田えり |
エンディング | ZAZ「もし私が忘れるようなことがあったら」 |
製作 | |
プロデューサー |
松本圭右 渋谷未来 井上季子 |
制作 | 東海テレビ放送 |
製作 | テレパック |
放送 | |
放送チャンネル | フジテレビ系 |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2016年6月5日 - 7月31日 |
放送時間 | 土曜 23:40 - 翌0:35 |
放送枠 | オトナの土ドラ |
放送分 | 55分 |
回数 | 8 |
公式サイト | |
特記事項: 初回は前夜のバレーボール中継のため35分繰り下げ(0:15 - 1:10)。 第3回は前夜の『第8回AKB48総選挙SP』に伴う特別編成のため30分繰り下げ(0:10 - 1:05)。 最終回は前夜の『土曜プレミアム』が20分後拡大のため、20分繰り下げ(0:00 - 0:55)。 以上のように初回、第3回と最終回は日曜日になってからの放送となった。 7月23日は『FNS27時間テレビフェスティバル!』のため休止。 |
東海テレビの制作でテレビドラマ化され、フジテレビ系「オトナの土ドラ」枠で2016年6月5日から7月31日まで全8回で放送された。安田成美は2000年の『リミット もしも、わが子が…』以来16年ぶりの連続ドラマ主演作となる[1]。
キャスト(テレビドラマ)
スタッフ(テレビドラマ)
ロケ地
放送日程(テレビドラマ)
各話 | 放送日 | サブタイトル[5] | 演出 |
---|---|---|---|
第1話 | 6月 | 5日不穏な電話 | 古澤健 |
第2話 | 6月11日 | 女の正体 | |
第3話 | 6月19日 | 実母を襲う深い闇 | 金子与志一 |
第4話 | 6月25日 | 悪魔の誘惑 | |
第5話 | 7月 | 2日あの日の真実 | 古澤健 |
第6話 | 7月 | 9日すれ違う心と新たな絆 | 金子与志一 |
第7話 | 7月16日 | 本当に求めていたもの | |
最終話 | 7月31日 | そして、朝が来る | 古澤健 |
- 第1話は、前夜(4日)のバレーボール中継(フジテレビ制作)のため35分繰り下げ、0時15分 - 1時10分に放送された(日曜放送)。
- 第3話は、前夜(18日)の『第8回AKB48総選挙SP』(フジテレビ制作)放送のため30分繰り下げ、0時10分 - 1時5分に放送された(日曜放送)。
- 最終話は、前夜(30日)の『土曜プレミアム』(フジテレビ制作)の20分後拡大のため、20分繰り下げ、0時 - 0時55分に放送された(日曜放送)。
映画
要約
視点
朝が来る | |
---|---|
True Mothers | |
監督 | 河瀨直美 |
脚本 |
河瀨直美 髙橋泉 |
原作 | 辻村深月『朝が来る』 |
製作 | 武部由実子 |
製作総指揮 | 木下直哉 |
出演者 |
永作博美 井浦新 蒔田彩珠 浅田美代子 佐藤令旺 田中偉登 中島ひろ子 平原テツ 駒井蓮 山下リオ 森田想 堀内正美 山本浩司 三浦誠己 池津祥子 若葉竜也 青木崇高 利重剛 |
音楽 |
小瀬村晶 トン・タット・アン |
主題歌 | C&K「アサトヒカリ」 |
撮影 |
河瀨直美 月永雄太 榊原直記 |
編集 |
Tina Baz 渋谷陽一 |
制作会社 |
キノフィルムズ 組画 |
製作会社 | 「朝が来る」Film Partners |
配給 |
キノフィルムズ(日本国内) 木下グループ(海外) |
公開 | 2020年10月23日 |
上映時間 | 139分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 1億5000万円[6] |
2020年10月23日に公開[7]。監督は河瀨直美[8]、主演は永作博美[9]。第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection 2020」選出作品[10]。英題は"True Mothers"。
当初は2020年6月5日に公開予定だったが[9]、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、同年4月21日に公開延期が発表された[11][12]。
キャスト(映画)
- 栗原佐都子:永作博美
- 栗原清和:井浦新[9]
- 片倉ひかり:蒔田彩珠[9]
- 浅見静恵:浅田美代子[9]
- 栗原朝斗:佐藤令旺[13]
- 麻生巧:田中偉登[13]
- 片倉貴子:中島ひろ子[13]
- 片倉勝:平原テツ[13]
- 片倉美咲:駒井蓮[13]
- コノミ:山下リオ[13]
- 柳原トモカ:森田想[13]
- 産婦人科医:堀内正美[13]
- 土屋:山本浩司[13]
- 三島(神奈川県警)三浦誠己[13]
- 園長(めぐみ幼稚園):池津祥子[13]
- 柴田:若葉竜也[13]
- 吉川:青木崇高[13]
- 浜野剛:利重剛[13]
- マホ:葉月ひとみ[14]
- ひかりの伯父:仁科貴[15]
- 高橋美貴(大空ママ):手塚真生[16]
- 石橋菜津美[17]
- 園田(東京新聞 横浜中央専売所):星野園美[18]
- 刑事(神奈川県警):レン杉山
- 高橋大空:秋元麟[19]
- 高橋大海:森優理斗[20]
- 女医:今藤洋子[21][注 1]
- ナレーション:有働由美子[22]
スタッフ(映画)
- 原作:辻村深月『朝が来る』(文春文庫)
- 監督・脚本・撮影:河瀨直美
- 共同脚本:髙橋泉
- 音楽:小瀬村晶、トン・タット・アン
- 主題歌:C&K「アサトヒカリ」(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)[23]
- 撮影:月永雄太、榊原直記
- 照明:太田康裕
- 録音:Roman Dymny、森英司
- 美術:塩川節子
- 編集:Tina Baz、渋谷陽一
- サウンドデザイナー:Roman Dymny
- サウンドミキサー:Olivier Goinard
- ラボ:東映ラボ・テック
- 取材協力:NPO法人Babyぽけっと
- ラインプロデューサー:齋藤寛朗
- プロデューサー:武部由実子
- 配給(日本国内):キノフィルムズ
- 海外セールス:playtime、木下グループ
- 制作プロダクション:キノフィルムズ、組画
- 共同制作プロダクション:KAZUMO
- 製作:「朝が来る」Film Partners
撮影
受賞(映画)
- 第45回報知映画賞(2020年度)[34]
- 監督賞(河瀨直美)
- 助演女優賞(蒔田彩珠)
- 第42回ヨコハマ映画祭(2020年度)[35]
- 日本映画ベストテン 第4位
- 助演女優賞(蒔田彩珠)
- 第75回毎日映画コンクール(2020年度)[36]
- 女優助演賞(蒔田彩珠)
- 監督賞(河瀨直美)
- 第44回日本アカデミー賞(2020年度)[37]
- 優秀監督賞(河瀨直美)
- 優秀主演女優賞(永作博美)
- 優秀撮影賞(河瀨直美、月永雄太、榊原直記)
- 優秀照明賞(太田康裕)
- 優秀録音賞(ロマン・ディムニー、森英司)
- 優秀編集賞(ティナ・バズ、渋谷陽一)
- 新人俳優賞(蒔田彩珠)
- 第94回キネマ旬報ベスト・テン(2020年度)[38]
- 日本映画ベスト・テン 第3位
- 助演女優賞(蒔田彩珠)
- 2020年度全国映連賞[39]
- 日本映画ベストテン 第2位
- 女優賞(蒔田彩珠)
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.