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2009年公開の日本のアニメ映画(プリキュアシリーズ) ウィキペディアから
『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合! 』(えいが プリキュアオールスターズデラックス みんなともだちっ きせきのぜんいんだいしゅうごう)は、2009年3月20日公開のアニメ映画。プリキュアシリーズの歴代作品のクロスオーバー作品である。シリーズにおいて過去最高の興収である10億円を達成した[2]。
映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合! | |
---|---|
映画の舞台となった横浜みなとみらい21 | |
監督 | 大塚隆史 |
脚本 | 村山功 |
出演者 |
沖佳苗 喜多村英梨 中川亜紀子 三瓶由布子 樹元オリエ 本名陽子 |
音楽 | 佐藤直紀、高梨康冶 |
制作会社 | 東映アニメーション |
製作会社 | 映画プリキュアオールスターズ製作委員会 |
配給 | 東映 |
公開 | 2009年3月20日 |
上映時間 | 約70分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 10億1000万円[1] |
前作 | 映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪ |
次作 |
映画 フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!? 映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!(シリーズ次作) |
キャッチコピーは「プリキュアたち14人が夢のコラボ!!」、「力を合わせて、みんなの未来を救え!」。
前年の『映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪』で同時上映された短編映画『ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ』の内容を再編集・再構成した、長編作品としては初のオールスターズ映画である。『ふたりはプリキュア』シリーズ、『ふたりはプリキュア Splash Star』、『Yes!プリキュア5』シリーズのプリキュア9人およびシャイニールミナスとミルキィローズ、そして『フレッシュプリキュア!』のキュアピーチ、キュアベリー、キュアパインの3人を加えた延べ14人のプリキュアが世界観を超えて(統一させて)結集し、一つの敵に立ち向かうというストーリーである。本作の主な舞台は神奈川県横浜市にある横浜みなとみらい21を舞台にしている。なお、『無印』から『GoGo!』までのプリキュアは前述の短編映画で共演しているが、本作では初対面として描かれている。一方で、妖精たちはプリキュアに先駆けて全員親交があるという設定になっている。
公開当時に放映中の『フレッシュ』と前シリーズの『5/5GoGo!』を中心に物語が構成されている。また、作中では詳細に明示されていないが、スタッフの間で過去のプリキュア(『GoGo!』までの作品)は「最後のボスを倒した後」というコンセプトで話を作っている[3]。
彼女たちをサポートしてきた妖精たちや敵として現れた怪物たちも、各作品の幹部キャラとナケワメーケを除いて総出演する。なお、途中のシーンで登場する怪物達は一部を除いてTVシリーズ中に登場したものである。また、シリーズに続編がある作品(『無印』および『5』)のプリキュアは、続編(『Max Heart』および『GoGo!』)でマイナーチェンジしたコスチュームでの登場となる[注 1]。『Splash Star』からはキュアブルームとキュアイーグレットが主に登場し、派生形態のキュアブライトとキュアウィンディの出番は少なくなっている。以降のオールスターズ映画を始めとするクロスオーバー作品でも同様である。
中学生以下の入場者にはレインボーミラクルライトが配布された。
劇伴音楽はシリーズの音楽を担当してきた佐藤直紀と高梨康治が参加。また『フレッシュ』を除いて、各プリキュアのOPテーマが挿入歌として使用されている。
本作は今回だけの奇跡的なコラボレーション企画として制作が進められていたが、好調につき続編が制作されることとなった。しかし本作と次作『映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』は製作時間に余裕がなかったという。また、次々作の『映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花』まで制作されたテーマが偶然それらしく合致したため、『DX』シリーズは本作を第1作とする3部作となる[注 2]。なお、本作のテーマは「出会い」であり、各作品を紹介したうえで最後の大集合が盛り上がるように制作されている[4]。前述の経緯より、以降2020年まで毎年3月(2020年のみ10月)にプリキュアシリーズのクロスオーバー映画が上映されるようになる[注 3]。
プリキュアの生みの親である鷲尾天は本作でプリキュアシリーズから一度身を引いたものの、続編においても監督である大塚とともに制作相談を行っており、『DX3』までその各作品の構築に携わることとなった[4][注 4]。
ダンスコンテストに出場するために横浜みなとみらい21に向かったラブ達は、途中で道に迷ってしまう。そこへ街を飲み込む邪悪な者「フュージョン」が現れる。力を欲したフュージョンは妖精達を襲い、さらには各プリキュア達を襲う。結集したプリキュア達は力を合わせ、世界を脅かす強大な敵に立ち向かう。
歴代作品の登場人物は以下の通り。詳細は各作品の登場人物を参照。本項では本作における立ち位置を簡潔に紹介する。本作で再登場した怪物は横に登場話数を()付けで表示する。
ほかにダンスコンテストの司会者役としてエド・はるみが出演しており、物語がみなとみらいを舞台としているために開国博Y150の「たねまる」も出演している。
かつてプリキュアたちが倒した敵対勢力の怪物たち。いずれもフュージョンの能力によって再現された存在である。物語終盤では、過去に倒された怪物たちの姿で再現されている。
本作でのアイテム。劇中では単に「ミラクルライト」と言っていた。先端部にはハート型の蛍光部が有り、その蛍光部はピンク色となっている[注 6]。なお観客に配れた「ミラクルライト」には、ハート状の上に、虹を模した部分が付いていた。
劇中では妖精世界のアイテムとされ、妖精世界に入り込んだフュージョンの一部を、シフォンが持っていたこれで消し去り、その後シフォンがフュージョンとプリキュアの大決戦場に現れ、ライトを(飛行中のシロップを除く)全妖精の手に転送させると[注 7]、皆でライトを振ってプリキュアのパワーを回復させ、勝利へと導いた。
前作・前々作で行われた、映画プロローグでの「妖精による『ミラクルライト』の使用解説」は本作では行われてなく、代わりに劇中の「パルミエ王国での妖精会議」の席上で語られる程度となっている。そして以後のクロスオーバー映画では、『DX2』・『NewStage』・『NewStage2』・『NewStage3』では、本作同様に劇中の台詞[注 8]に引用され、『DX3』に至っては全く行われなかった。しかし2016年公開の最新作『奇跡の魔法!』では、クロスオーバー映画史上初めて「プロローグ前のミラクルライトの解説」が行われた。
なお「予告編」完成前に公開された「特報」では、本ライトを「ミラクルライト3」という仮名で紹介し、正式な形状は伏せ、ミラクルライトを振る場面は、『映画 Yes!プリキュア5GoGo!』の「予告編」より流用していた[注 9]。しかしこれ以降の映画の「特報」では、ミラクルライトの紹介は行われていないので、今回が唯一となった。
放送地域 | 放送局 | 放送日 | 放送時間 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
山口県 | 山口朝日放送 | 2009年3月14日 | 土曜 6:00 - 6:30 | テレビ朝日系列 | |
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ | 土曜 6:30 - 7:00 | |||
香川県・岡山県 | 瀬戸内海放送 | 土曜 6:45 - 7:15 | |||
東京都 | TOKYO MX | 土曜 14:05 - 14:30 | 独立局 | ||
宮城県 | 東日本放送 | 土曜 16:20 - 16:50 | テレビ朝日系列 | ||
広島県 | 広島ホームテレビ | 土曜 16:30 - 17:00 | |||
日本全域 | BS11 | 土曜 19:30 - 20:00 | BS放送 | 『アニメ+』枠 | |
青森県 | 青森朝日放送 | 2009年3月16日 | 月曜 16:30 - 17:00 | テレビ朝日系列 | |
山形県 | 山形テレビ | 2009年3月18日 | 水曜 14:20 - 14:50 | ||
石川県 | 北陸朝日放送 | 2009年3月20日 | 金曜 11:00 - 11:25 | ||
鳥取県・島根県 | 山陰放送 | 金曜 15:00 - 15:25 | TBS系列 | ||
静岡県 | 静岡朝日テレビ | 2009年3月21日 | 土曜 6:00 - 6:30 | テレビ朝日系列 | |
福岡県 | 九州朝日放送 | ||||
秋田県 | 秋田朝日放送 | 土曜 7:00 - 7:30 | |||
高知県 | テレビ高知 | 土曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | ||
富山県 | チューリップテレビ | 2009年3月22日 | 日曜 5:45 - 6:15 | ||
北海道 | 北海道テレビ | 日曜 6:30 - 7:00 | テレビ朝日系列 | ||
岩手県 | 岩手朝日テレビ | ||||
長野県 | 長野朝日放送 | ||||
福島県 | 福島放送 | 2009年3月23日 | 月曜 10:55 - 11:25 | ||
神奈川県 | tvk | 月曜 16:30 - 16:55 | 独立局 | ||
近畿広域圏 | 朝日放送[注 10] | 2009年3月25日 | 水曜 10:24 - 10:53 | テレビ朝日系列 | 『子供アニメ大会』内 |
中京広域圏 | メ〜テレ | 2009年3月26日 | 木曜 9:57 - 10:26 | ||
山梨県 | テレビ山梨 | 2009年3月27日 | 金曜 10:20 - 10:50 | TBS系列 | |
熊本県 | 熊本朝日放送 | 2009年3月28日 | 土曜 6:45 - 7:15 | テレビ朝日系列 | |
新潟県 | 新潟テレビ21 | 2009年3月29日 | 日曜 5:20 - 5:50 | ||
埼玉県 | テレ玉 | 日曜 18:30 - 19:00 | 独立局 | ||
福井県 | 福井テレビ | 2009年3月30日 | 月曜 15:05 - 15:35 | フジテレビ系列 | |
大分県 | 大分朝日放送 | 2009年4月1日 | 水曜 5:20 - 5:50 | テレビ朝日系列 | |
鹿児島県 | 鹿児島放送 | 2009年4月4日 | 土曜 6:30 - 7:00 | ||
長崎県 | 長崎文化放送 | 2009年4月5日 | 日曜 6:30 - 7:00 |
本作は多くの声優が出演しているにもかかわらず、出演者全員のスケジュールが奇跡的に合ったため、全員揃った状態で収録が行われた。スタジオでは多数の出演者が四本のマイクを使用してアフレコを行っていたため、マイクの争奪戦になったうえ、人口密度からスタジオの酸素が薄くなったと出演者達が苦労話を語っている。また、プリキュアとパートナーの小動物達は交代しながら収録した。
鷲尾曰く「シリーズ作品が移り変わると各シリーズのキャスト間の関係がギクシャクすることがある」という。が、全シリーズの出演者が入り乱れた状況で収録が行われた本作品では、そういったことはなく、むしろなぎさ・ほのか役の本名とゆかなは、各々のキャラクターにちなみ、立ち位置の近い後継作品の出演者を「ブラック家族」「ホワイト家族」と称して交友を深めるようになった。また、本作品をキッカケに、Splash Star参加者のみで行われていた『よにんでSUPER☆TEUCHI☆LIVE』に、5の出演者が参加し、『みんなでSUPER☆TEUCHI☆LIVE〜Friend×Friend〜』というタイトルとなった。収録後の簡単な打ち上げで、出演者はそれぞれ涙ぐみながら挨拶したという。
本作の所々には、本編をオマージュしたシーンが節々に使われている。例としてなぎさの頭にメップルが直撃(無印第1話など)する。着地に失敗するフラッピとチョッピ(Splash Star第1話、台詞もほぼ同じ)などがある。
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