Remove ads
ウィキメディアの一覧記事 ウィキペディアから
ウルトラセブンの登場怪獣(ウルトラセブンのとうじょうかいじゅう)は、特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』に登場する架空の怪獣、宇宙人、ロボット、その他の生物の詳細を記述する。
並び順はカプセル怪獣を除き、登場話数順とする。以下の解説には劇中での描写のほか、放映当時の雑誌設定も含む。『平成ウルトラセブン』や『ULTRASEVEN X』の登場怪獣については各作品の項目を参照。
本作品では、宇宙からの侵略者が中心となっており、怪獣の多くは宇宙人に操られる存在となっている[1]。宇宙人も着ぐるみだけでなく、操演を用いたものなど、様々な形態のものが登場する[1]。
ウルトラセブンことモロボシ・ダンが所持する怪獣。劇中では以下の3体が登場する[注釈 1]。
第1話「姿なき挑戦者」、第24話「北へ還れ!」、第39話「セブン暗殺計画 前篇」に登場。
モロボシ・ダンに使役されるカプセル怪獣の1体。普段はモロボシ・ダンがケースに入れて携帯するカプセル5つのうち1つに収められており、ダンがそれを投げると巨大化する。ダンがセブンに変身できない時や時間稼ぎが必要な際、彼の代わりに戦う。メタル星に生息する金属質の表皮と電子頭脳を持った生物。額の赤く発光するビームランプから破壊光線・レーザーショット[出典 5]を放つが[注釈 2]、電子頭脳と直結する急所であるため[14]、ここを攻撃されると弱い。電子頭脳で行動するため、判断力に欠ける。
第1話では黄色いカプセルから登場し[10][14]、クール星人の円盤を2機撃墜するなど善戦するが、円盤3機の合体光線を額に受けて倒れたため、ダンによって回収される。
第24話では赤いカプセルから登場し[10][14]、カナン星人のロケットを攻撃しようとするが、カナン星人に電子頭脳を操られてダンを攻撃する。セブンを追い回した果てに目を回し、覚醒光線で元に戻される。その後、再びカナン星人に挑もうとするが、光線を受けてダウンする。
第39話ではガッツ星人を倒すために登場するが、ガッツ星人のテレポートに翻弄された末、円盤からの光線を額に受けて電子頭脳を破壊され、大爆発を起こす。
第3話「湖のひみつ」、第25話「零下140度の対決」に登場。
カプセル怪獣の1体であり、主人公モロボシ・ダンがウルトラセブンに変身できない場合、代わりに戦う。500万馬力の怪力が一番の自慢であり[28]、第25話では口から赤い熱光線を発射する[12][30][31]。電気に弱く寒さに強い[出典 9]が、寒さに弱いと記載した資料も存在する[26]。
第3話ではダンがピット星人にウルトラアイを盗まれたため、緑のカプセルから登場する[31]。エレキングを投げ飛ばすが、高圧の電撃を浴びせられて敗れる。
第25話ではダンが雪中でウルトラアイを失くしたため、黄色のカプセルから登場する[31]。ガンダーとの戦闘では背負い投げで投げ飛ばすなど善戦するが、飛行能力に翻弄されて敗退し、カプセルはセブンがガンダーを倒した後に回収される[注釈 3]。
第32話「散歩する惑星」、第46話「ダン対セブンの決闘」に登場。
外観は角竜類に近く、額の一本角を武器に高い知能と俊敏な動きで敵を惑わすスピード戦法を得意とする。少々のん気で気弱な一面もある。瞼を半分閉じたような目をしている。体色はグレーで、襟巻きは赤。第46話で体色に黒い斑紋が追加された[4][42]。
第32話では金色のカプセルから登場[46]。妨害電波によってダンがセブンに変身できなかったため、呼び出される。リッガーを素早い動きで翻弄するが、尻尾攻撃に打ちのめされて敗北し、ダンによってカプセルに回収される。
第46話では赤いカプセルから登場[46]。ダンがポインターにウルトラアイを置き忘れてきたため、呼び出される。セブンと同じ姿かつ同じ能力のにせウルトラセブンに戸惑ったうえに実力差が大きく、翻弄されて崖から突き落とされる。本話では、ダンがアギラをカプセルに戻す描写が存在しない。
第1話「姿なき挑戦者」に登場。
地球人を「昆虫」呼ばわりし、数年前から地球侵略のためにさまざまな職業の彼らを実験用の「標本」として円盤から蒸発光線[63]を発射し[注釈 6]、円盤内に無重力状態で拉致する。頭脳は発達しているが、銃器などは所持しておらず、肉弾戦が得意ではないとみられる体格のため[61]、戦闘能力はほとんどなく[56][58][62]、保護色で不可視化したクール円盤の中からは決して出てこないが、尻尾からは神経を麻痺させるクールガスを発射する[63][61]。ハサミ状の先端の6本の腕を持つ大きな頭と貧弱な胴体の大きな双眼を持つ蜘蛛のような姿で円盤内を浮遊しており、後にウルトラ警備隊を通して人類に即時の全面降伏と武装解除の要求がなされる。だが、その要求が拒否されると京浜工業地帯を攻撃して東京襲撃を予告するが、ダンの発案した噴霧弾(特殊噴霧装置[63][61])で円盤を赤色に着色され[58][注釈 7]、保護色が効かなくなり、ウルトラホーク1号やウインダムと複数の小型宇宙艇で交戦後、円盤内の機械室に侵入したセブンにアイスラッガーで頭部を切断されて倒され、拉致されていた人々も救出される。その後、セブンによって宇宙空間に宇宙船が運ばれ、エメリウム光線によって破壊されたことから、全滅したものとみられる[61]。
第2話「緑の恐怖」に登場。
突然変異によって惑星全体が植物で覆われたワイアール星出身の植物宇宙人。緑の蔦が絡み合ったような身体に高度な知能を備えており、地球人を自分たちと同じ植物生命体に変えて支配しようと目論む。
宇宙ステーションV3の石黒隊員を「チルソナイト808」の巨大鉱石に幽閉し、彼に擬態して地球に侵入する。昼間は石黒邸にある小型の金属塊に入った電子頭脳から肉体に送信[注釈 9]される石黒の記憶や姿のデータによって言動や容姿まで完璧に彼に擬態し[注釈 10]、石黒の自宅を拠点に活動しているが、夜になると本来の姿に戻り、人々に特殊な体液[注釈 11]を浴びせ、3日間で十数人を襲って同族化していく。周囲に警戒され始めた後、石黒の妻の美津子を連れての旅行に見せかけて逃亡を図ったところ、発信機付きの電子頭脳が入った金属塊をダンに叩き割られて人間の姿を維持できなくなり、箱根に向かう列車内で擬態が解ける。最後は山間で巨大化してセブンとの戦闘に挑むが、全身から放つ緑色の光線[注釈 12]も効かず、アイスラッガーで真っ二つにされたうえ、エメリウム光線で焼却される。電子頭脳が破壊された直後に巨大鉱石も崩れたため、内部の石黒も無事に救出される。その後、石黒はウルトラ警備隊と共に現場へ駆けつけて妻と再会するが、それまでの経緯から悲鳴を上げた彼女に自分が本物であることを説明して安堵され、改めて旅行へ出発する。
第2話「緑の恐怖」に登場。
ワイアール星人によって凶暴化し、植物生命体の姿に変貌した人間。ワイアール星人と同一の姿で、主に夜中に活動して人間を特殊液で自分と同じ姿に変え、仲間を増やそうとする。ウルトラ警備隊のメディカルセンターで覚醒した個体は、神経を麻痺させるパラライザーの一撃で沈黙する。ワイアール星人が倒された後は全員が人間に戻ったことが、地球防衛軍隊員のセリフで明言されている。
第3話「湖のひみつ」に登場。
ピット星からやってきた侵略者で、劇中では2体(オレンジの顔に黄色い目の個体と青紫の顔に赤い目の個体[注釈 13])が確認されている。2体とも同じ容姿の地球人少女に化けて木曽谷近くで滞在し、地球襲来時に乗ってきた円盤を吾妻湖付近に着陸させると、拠点である木曾谷にある吾妻湖へエレキングの幼体を放流して成長を待ちつつ、いつでも出撃可能な準備を整える。
2体のうち1体目は目的であるウルトラアイの奪取を実行するべく、ウルトラ警備隊のモロボシ・ダンとフルハシ隊員を巧みに円盤へ誘い込み、催眠ガス[注釈 14]で気絶させて難なく奪取に成功する。その後、1体目も催眠ガスの被害者だと勘違いしたフルハシによって基地のメディカルセンターへ収容され、アンヌ隊員と一般隊員1名を襲撃すると、アンヌを気絶させてペンダントからの光線[88]で一般隊員を硬直化させたうえ、極東基地の計器類を破壊させることにも成功する[注釈 15]。2体目は円盤内で成長したエレキングを巨大化させて操るが、ダンによる妨害を経てウルトラアイを奪還され、ウルトラセブンへ変身される。
1体目はウルトラホーク2号を奪い、木曽谷へ戻って2体目と合流するが、セブンによるエレキングの敗北後に円盤で逃亡する。2人は円盤内で「地球人の男性はカワイイ子に弱いことが判明した」と楽しげに再侵略を語りつつ変身を解いて本来の姿へ戻るが、追いついてきたセブンのエメリウム光線によって円盤ごと粉砕される。
第3話「湖のひみつ」に登場。
ピット星人が操る侵略用の生体兵器であり[注釈 19]、木曽谷の吾妻湖にて灰色の皮膚の幼体の状態で放流され、ピット星人に育てられて短期間で成長する。ピット星人の指令電波で操られるが、自律的行動も可能[88]。独特の鳴き声を発し、体表から50万ボルトの電気ショック[出典 29]を放つほか、口部分の半透明の発光体から三日月状の高電圧の放電光線[出典 30][注釈 20]や炭酸ガス[99]を発射する。
一度は釣り人に魚と間違われて釣られそうになるが、少女に変身したピット星人に助けられた後、その危機に際して赤い閃光と共に巨大化する。カプセル怪獣ミクラスと戦い、一時はミクラスに投げ飛ばされたりと劣勢になるが、尻尾を巻き付けての電気ショックで勝利する。その後、ウルトラセブンとの戦いでも、同様に尻尾による放電攻撃を浴びせるが、致命的なダメージを与えることができず、エメリウム光線で両方のアンテナ角を破壊されて動きを止めたところをアイスラッガーで尻尾と胴体、首を切断され、爆散する。
第4話「マックス号応答せよ」に登場。
原子力タンカー2隻や海上保安庁の調査船を同じ海域で狙い、船が消失した海域に地球防衛軍の注意を集め、その隙に地球を征服しようと企む。カニの爪のような形状の右手の先端の穴(ゴドラガン[出典 34])から放つリング状の光線[注釈 23]や液体によって形成した捕獲用カプセル(ゴドラ・カプセル[2][115]、ゴドラカプセル[117])のほか、飛行能力や変身能力[111][117]などの能力を持つ。
まず、地球人の女性に化けた個体がモロボシ・ダン隊員に接触し、乗車のトヨタS800がエンジン故障で動かなくなったとの騙し討ちでウルトラアイを奪って彼を閉じ込めたうえ、地球防衛軍の原子力船マックス号を赤色の反重力霧で宇宙空間に運ぶ。続いて、別の個体がマックス号の捜索に宇宙へ上がってきたウルトラホーク2号に現れてフルハシ隊員に化け、同機で地球防衛軍極東基地に潜入し、地下18階の第2動力室の原子炉を時限爆弾で破壊しようと企むが、駆けつけたダンに発見される。ダンをカプセルに捕獲して彼に化けるものの機転に遭い、カプセルを破壊されてウルトラアイを奪還される。
その後、マックス号から観測用ロケットで脱出してきたアマギ隊員の助言を聞いて駆けつけたキリヤマ隊長に爆弾を解除され、爆破計画は失敗に終わる。ウルトラアイを奪った1体がウルトラセブンにエメリウム光線で倒されると、爆弾を仕掛けたもう1体はダンに化けてアンヌ隊員の拉致を企むが、それを阻んだセブンのアイスラッガーを額に受け、逃走する。最後は正体を現してセブンとの巨体戦となり、劣勢と見て逃亡を図ったところをエメリウム光線で倒される。
基地に仕掛けられた爆弾はセブンによって宇宙に運ばれ、ゴドラ星人の巣窟と化したマックス号の爆破に使用される。マックス号に残っていたソガ隊員、フルハシ隊員、タケナカ参謀は爆破寸前にセブンによる救出を経て生還するが、他の乗組員たちはゴドラ星人に抵抗したために宇宙空間に放り出されており、全滅していた。
宇宙にて隊員たちに倒される1体、地上にて倒される2体、マックス号の通路内にて倒される3体、セブンにウェッジ光線で倒される1体と、少なくとも7体が登場する[113]が、スーツは1体のみである。
第5話「消された時間」に登場。脚本ではヴィラ星人と表記しているため[55]、これに準じている書籍もあるが[出典 40]、現在の公式名称はビラ星人である[51][58]。
陸地が星全体の10分の1しかない小さなビラ星から、宇宙船団で地球に侵攻する。高性能遠距離レーダーの核となるユシマダイオードを持参して地球防衛軍極東基地へ向かうユシマ博士の旅客機を時間停止光線[出典 41]で捕獲し、彼の頭にビラ星人の心を植え付けて洗脳してスパイに仕立て上げ、細工を施したユシマダイオードで基地のレーダーを故障させる。ユシマにウルトラホークの破壊指令を出しているところをダンに見られ、彼を使って独房に監禁することに成功するが、ダンはウルトラセブンに変身して脱出する。その後はウルトラ警備隊と宇宙船団で対決し、自身の乗った円盤をセブンのエメリウム光線によって打ち落とされ、巨大化する。最後はセブンのストップ光線によって動きを止められた後にアイスラッガーで胴体を切断され、続けて撃墜された円盤が墜落して炎上したことにより、絶命する。
武器は胴体からすべてのものを溶かしてしまう毒液を出すほか、口から赤い毒ガス[50]を吐く。煙幕はせいぜい相手の目をくらませる程度のものでしかなく、時間停止光線もセブンの張り巡らしたバリヤーに防がれ、登場した宇宙船団もウルトラ警備隊によって全滅させられる。
第6話「ダーク・ゾーン」に登場。
宇宙有数の高度な科学技術を有しているが、故郷のペガッサ星が惑星の風化作用によって荒廃したことから故郷を見限り、宇宙空間に巨大な科学都市ペガッサシティ(劇中ではペガッサ市と呼称)を建造した。ペガッサシティは地球の8万倍もの密度を持つ物質で構成されており、自己動力で運行すると共に空気や水も含めて生命維持に必要なあらゆる物が地球人には想像できないほどの巨大な工場で人工的に生産されている。
そんな折、動力系統が故障したペガッサシティと、自分たちと同等の科学力を持っていると誤解した地球の衝突を避けるため、地球の軌道を一時変更するように要請する。軌道変更が不可能である場合は地球破壊爆弾を携えた工作員の個体が秘かに地球を訪れていたが、事故で負傷して市との連絡も不能となり、ダーク・ゾーンと呼ばれる自在に大きさが調節可能な影のような暗黒空間をまとってアンヌの部屋に潜んでいた。当初は正体を明かそうとせず、影の状態でペガッサシティの素晴らしさを他人事のように語り、ダンやアンヌと意気投合するまでになるが、地球の軌道変更が不可能と知ると、正体を現して事前に呼び寄せて地中深くに仕掛けた地球破壊爆弾で前述の任務に移行する。その際、アンヌにダンと共に地球から逃げるように避難勧告するが、駆けつけたダンからペガッサシティが地球防衛軍北極基地の宇宙爆撃艇によって破壊されたことを知らされ[133]、絶望の末に地球人への復讐を図る。ウルトラセブンとの戦闘ではペガッサガン(ダークガン[134][132])から小型ミサイル弾を発射するものの回避され、アイスラッガーを額に受けて闇の中へ走り去り、その後の消息は不明。残された爆弾は、セブンによって宇宙空間に持ち出されて爆破された。
巨大化能力や攻撃用の超能力の類は劇中では見せず、攻撃もペガッサガンで行う。また、アンヌにミネラルウォーターを貰った際にはダンとアンヌに「恥ずかしいので向こうを見てくれ」と促して瓶ごと飲み干すほか、フルハシ隊員に木製のハンガーを突き付けられた際にはへし折ってしまった。
第7話「宇宙囚人303」に登場。
宇宙でも特に治安が悪いことで有名な、コスモポリタス第8惑星のキュラソ星から逃亡してきた宇宙人。催眠術を得意とし、ガソリンを主食としている。武器は口からの火炎と怪力。
劇中に登場したのはキュラソ星の刑務所に収容されていた凶悪犯・犯罪者303号で、刑務所から1人乗りの小型宇宙船スペースポニー[出典 50]に乗って脱獄したため、キュラソ連邦警察から全宇宙に対して「凶悪犯の303が脱獄、発見次第これを速やかに殺害せよ」という旨の抹殺依頼が送られていた。地球への逃亡後は怪力と鋭い爪の生えた3本指の手で遭遇した警察官やガソリンスタンド従業員などを8人連続で絞殺し、水島という家族が住む一軒家に籠城するが、2階にいたために難を逃れた少年に警察とウルトラ警備隊へ通報されて逃走する。ウルトラ警備隊に宇宙船を爆破されると、額からの暗示光線[注釈 26]でアンヌを操ってポインターごと拉致し、整備中のウルトラホーク1号のβ号を乗っ取り宇宙空間に脱出しようとするが、残ったα号とγ号で追跡してきたウルトラ警備隊に強制ドッキングされ、ダンとアマギにβ号内部に突入され、アマギにアンヌを救出される。ダンに対しては口からの火炎で応戦するが、逆にそれによりβ号コクピットは火の海と化してウルトラ警備隊によって切り離され、ダンにもセブンに変身されて脱出されてしまう。最後は森林に墜落炎上したβ号から巨大化するが、既に炎と熱が燃え移って体内のガソリンに引火しており、苦悶する声を挙げた後爆死した。
劇中では出身星であるキュラソ星の支配勢力自体は善意の協力要請者として描かれており、事件解決後、ナレーションによってキュラソ星と地球の間に友好関係が結ばれたことが示唆されている。
第8話「狙われた街」に登場。
宇宙の彼方にある紅い星メトロン星から地球に侵入した宇宙人。狡猾な戦略で知られ、地球侵入以前にもいくつかの星を侵略している。地球上では北川町のとある安アパートに偽装した基地を拠点として黒スーツ姿の人間男性に変身し、北川町駅前の自動販売機に後述のたばこを補充するなど、暗躍していた。アパートに乗り込んできたモロボシダン=ウルトラセブンとは本来の姿で対面して朗らかな口調で語りかけ、ちゃぶ台を挟んであぐらをかくという人間社会にすっかり馴染んだ姿を披露する。
(本話制作当時の)地球人の約半数が吸っているというたばこに、感情や理性を奪って発狂させて周囲の者がすべて敵に見える作用を持つ赤い結晶体[注釈 27]を混入し、これを吸引した地球人同士が信頼感を崩壊して殺し合うことで、最終的には地球人類が自滅するのを待って地球を乗っ取ろうとたくらむが、安アパートに偽装した基地に乗り込んできたダンとの会話を経て、追ってきた彼と基地内に格納されていたメトロン円盤に乗り込んで飛び立ったところをウルトラホーク1号に撃墜され、巨大化する。夕陽に照らされる北川町の工業地帯を舞台に展開されるセブンとの戦闘では、四肢を大きく振り上げる独特の走り方で交戦するもすぐに逃亡を図って飛び去るが、最後はセブンのアイスラッガーによって空中で縦真っ二つにされたところにエメリウム光線を受け、爆発する。
第9話「アンドロイド0指令」に登場。
地球侵略を狙う知能指数5万[出典 59]の宇宙人で、宇宙でもトップクラスの頭脳を持つとされている。外観のほとんどを占めるセブンのキックやチョップを無効化できる硬い外骨格に覆われた巨大な脳を持つ頭部以外は3本の短い足があるだけで、変身能力を備えているものの極めて戦闘能力は低い。全身には相手を麻痺させるトゲを持つ[72]。「おもちゃ爺さん」なる老人に化けて子供たちにおもちゃに偽装した銃とそのおまけとして催眠周波の受信装置を仕込んだ宇宙金属製のワッペンをばら撒き、午前0時に発動した指令で催眠状態になった子供たちに玩具から本物に変わった銃で大人たちの心理をついて殺害させる計画「アンドロイド0指令」を実行しようとする。
アンドロイド少女ゼロワンを操ってダン・ソガを追い詰めるが、あと一歩のところで逆に追い詰め返されて正体を現す。最後はセブンのエメリウム光線で倒され、溶解する。
データカードダスおよびそれを元にしたCGショートムービー『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場。本作品ではプラズマギャラクシー中トップクラスの頭脳を持つとされ、自身の低い戦闘力を補うために人型パワードメカ・チブローダーに搭乗している。
『ウルトラマンギンガS』に登場。
スパークドールズの姿から実体化したチブル星人で、偉大なるグランドマスターことダークルギエルを復活させて自身が肉体として利用するため、ビクトリウムを狙う。一人称は「私」。チブローダーに搭乗している。少なくとも本編開始の1年前から行動を開始しており、月の裏側に建造した侵略用の宇宙基地を用いて、地球の地底に眠るビクトリウムを奪う尖兵としてアンドロイド・ワンゼロやチブロイドを送り込む。また、自身の用心棒としてガッツ星人ボルスト(SD)を組織に迎えている。自身の頭脳を「宇宙最高」と称し、プライドも高く支配欲も強い。基本的には「グレイト」や「エクセレント」など時折英語を交えつつ慇懃無礼な口調で話すが、上機嫌になると狂ったかのように高笑いを上げ、後述のようにパニックを起こしたり激昂したりすると乱暴な口調になる。部下に対してもスパークドールズの怪獣を含めて単なる駒としか見ておらず、失敗を重ねたワンゼロには容赦なく制裁を与え、ボルストのことも表向きでは称えつつ内心では見下すような態度をとっている。戦いをゲームと捉えている節があり、チェスのようなもので作戦を指揮する。ウルトラマンギンガやウルトラマンビクトリーの存在も「ゲームは駒が多い方が面白い」と黙認している節がある。
第7話にて、ワンゼロやボルストの敗北後ビクトリウムのエネルギーが充分集まったと判断すると、チブローダーストロングから降り、ファイヤーゴルザ・ガンQ・メルバ・レイキュバス・超コッヴのスパークドールズを合体させ、ファイブキング(SDU)へのモンスライブを遂げる。その凄まじい力でシェパードンやビクトリー、そしてギンガストリウムを倒すと、ついにビクトリアンに宣戦布告して夜明けまでにすべてのビクトリウムの引き渡しを要求する。また、第3レーダー塔の破壊に失敗したワンゼロを切り捨てて、戦力外通告と共に彼女の自爆装置を起動させる。その後、要求を呑む様子がないと判断すると夜明けを待たずに再びファイブキング(SDU)にライブし、雫が丘の街を手当たり次第に破壊したうえ、ヒカルのライブしたEXレッドキング(SD)・エレキング(SD)・キングジョーカスタム(SD)を難なく退ける。だが、シェパードンのビクトリウムによって復活したギンガとビクトリーの連携プレーの前には敵わず、各怪獣の部位を次々に破壊されたことでパニックを起こした果てに「暴力はやめたまえ」と口走る。ギンガストリウムのストリウム光線でファイブキング(SDU)は倒されるも自身は生還し、ルギエルの復活とギンガやビクトリーへの復讐を誓う。
第9話より活動を再開するが、大量のチブロイドに片っ端からビクトリウムを探させ、人間が邪魔となれば無差別に襲わせるなど、より目的に固執するようになっている。また、ワンゼロを切り捨てたことで生じた穴を埋めるべく組織を再編し、ボルストに能力増強アイテム・チブルサーキットを与え、最前線へ配置する。さらに人間までをも自身の駒とするべく、実験を行うエージェントとしてアクマニヤ星人ムエルテ(SD)やメトロン星人ジェイス(SD)といった宇宙人を送り込んでいたことが、判明する。
第13話でボルストにも痺れを切らし、チブルサーキットを介して強制的にコントロールすることで彼をギンガとの直接対決へ駆り立てる。さらには、人類が開発した究極の兵器ビクトリウム・キャノンにも着目し、第14話よりギンガたちの始末をゼットン星人ベルメ(SD)に一任してルギエルを復活させ、地球のライブベースめがけて放つ。自身も基地へ侵入すると、ビクトリウム・キャノンのエネルギーを制御しきれなくなった国際防衛機構長官の神山に対し、「制御できないほどの強い力を兵器にしようとは、人類も愚かなものだ」と罵倒し、ルギエルとライブベースを融合させて究極の生命体であるビクトルギエルを誕生させる。
だがそれでも飽き足らず、さらなる強大な肉体を手にするために地球パワーの源たるビクトリウム・コアの力をも狙い、再び自身の前に現れたワンゼロから伝えられた情報によってビクトリウム・コアのパワーをビクトルギエルに吸収させる。その後、ワンゼロ改めマナの真意を悟ってやってきたヒカルとショウによって彼女はすでに自身の敵であることを確認し、3人を殺害しようとするが、マナがそれをかばったために隙が生じ、再び変身したギンガたち2人と最終決戦を繰り広げる。マナの機転でビクトリウム・キャノンを失ってもなお、ギンガたち2人に勝ち誇ったものの、その直後に意識も取り戻したルギエルには用済みと見なされ、一瞬でチブローダーごとスパークドールズに戻されてしまい、自身も駒として使われていたゆえの末路を遂げる。
『ウルトラマンR/B』第18話「明日なき世界」に登場。
宇宙人向けのテレビ放送局「NPTV」のプロデューサーを務めている。メフィラス星人とザラブ星人の作った番組の問題点を指摘しながらも助言などはせず、視聴率を上げる術について彼らに丸投げしており、打ち切りを宣告する。
『ウルトラマンタイガ』第15話「キミの声が聞こえない」、第23話「激突!ウルトラビッグマッチ!」に登場[176]。
「宇宙最高の頭脳」を自称し、作品世界の宇宙の地球に独自のラボを構え、ヴィラン・ギルドのオークションから入手した宇宙生物やその細胞のDNA配列を操作して新たに違法な人工生命体を造っているマッドサイエンティスト[178][179]。同作品では装置から投影された立体映像の状態で登場。
第15話では、ヒロユキとカンタがモコの行方を追ってラボへたどり着いた際には、モコら宇宙生物たちは檻に監禁されていたうえ、自分は安全な場所から遠隔操作でゴモラの細胞とレッドキングの細胞にベリアル細胞を合成し、スカルゴモラを造っていた。
第23話では、ヴィラン・ギルドの活動の障害となるウルトラマンタイガら光の国のウルトラ戦士たちの排除、さらにはウルトラマントレギアへの当てつけも兼ねた「ウルトラマン狩り」と称した作戦で、ベリアル因子を利用して配下のザラブ星人・ゴドラ星人・スラン星人にニセウルトラマンベリアルを生み出させ、ニセベリアルに町を襲撃させて駆けつけたタイガたちを一網打尽にしようと目論むが、トレギアには自らの計画に不要と見なされて鼻で笑われたうえにニセベリアルの突撃を誘導され、ザラブ星人たちやアジトのビルごと撃破される。
『ウルトラマンギンガS』に登場。
チブル星人エクセラー(SD)が操るアンドロイド戦闘兵。ワンゼロが持つチブロイドオーブ[168]から大量に呼び出されるほか、エクセラーの宇宙船にも番兵のように配置されている。装甲甲冑に身を包み、肉弾戦で戦うが、第7話・第9話・第14話では光線銃を用いる個体も登場する。チブルスパークにより怪獣へのモンスライブも可能。
最終話ではエクセラー亡き後にゼットン星人ベルメ(SD)の配下となり、「ダークルギエル特戦隊」を名乗ってヒカルたちを狙うが、UPGやビクトリアンの面々に阻止されたうえ、全滅する。
『ウルトラマンタイガ』第4話「群狼の挽歌」、第15話「キミの声が聞こえない」に登場[176]。
チブル星人マブゼに生み出されたアンドロイドであり、2体がマブゼのラボを警護し、警棒や拳銃を武器として付き従う。また、人間の研究員に扮してラボに出入りしていた[178]。
また、ヴォルクとともに宇宙人同士の抗争に参加した個体も登場している。
第9話「アンドロイド0指令」に登場。劇中では名前は呼ばれず[52]、資料によってはゼロ・ワン[出典 65]、書籍『ウルトラセブン ベストブック』では名称をアンドロイド01とも記述している[51]。
普段はデパートに立つ金髪のマネキン人形としてチブル星人のアジトにあるロッカーにしまわれているが、実際はアンドロイドであり、チブル星人が手を額にかざすと人間の美女の姿と化して活動する。自動車も追いつけないほどの速度で走り、掌からは強烈な高圧電流、指先からは光線を放つ。最初はダンを狙い、夜間パトロール中のソガとフルハシの乗ったポインターを呼び止め、自分をダンと騙ったフルハシに握手を求めて電撃で重傷を負わせて走り去るが、その際に彼に奪われていたブローチからはワッペンと同じく宇宙金属が発見される。アンドロイド0指令に邪魔なダン(とソガ)をデパートへ誘い込んで彼らを館内放送で翻弄するが、最後は額にセブンのエメリウム光線を受けてマネキンに戻り、倒れて砕け散る。
『ウルトラマンギンガS』、『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』、『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』第5話-第7話に登場。
チブル星人エクセラー(SD)が地球に送り込んだアンドロイド少女。書籍によっては、ゼロワンの新型機と推測している[179]。星人から指令を受け、チブロイドを率いて日々暗躍する。転送ゲートを発生させてビクトリウムを奪い、宇宙船のある月面へ送ることが任務。戦闘の際はチブルスパークを用いてさまざまな怪獣にモンスライブする。また、小柄な体躯に不釣り合いなほど高い格闘能力を秘めており、蹴り技を得意とする。さらに自己修復機能も持つなど、あらゆる面で高い性能を誇るが、感情回路も搭載されており、自身を見下すガッツ星人ボルスト(SD)に不満を抱き、蹴りかかったこともあった。
エクセラーからは単なる手駒としか見られておらず、ウルトラマンギンガらに敗北を重ねたことにより「もう後がないぞ」と脅されるようになっていく。第7話ではUPGのマグネウェーブ作戦を妨害するべくチブロイドを引き連れてライブベースの第3レーダー塔に侵入し、半径3キロメートルを消滅させるレプトン爆弾を設置しようとしたがアリサに阻止され、腹をチャージガンで撃ち抜かれて一時的に機能停止する。第8話ではついにエクセラーから戦力外通告を受け、前の20倍の威力を持つレプトン爆弾を用いた自爆装置を強制的に起動させられる。最後の任務を完遂しようとするも、駆け付けたショウとの戦闘中に「なぜお前は運命に抗おうとしないのか」と叫んだ彼に激昂し、渾身の一撃を与えるも力及ばず自爆装置ごと機能停止する。ファイブキング(SDU)が倒された後には再起動するが、エクセラーに見捨てられたことで帰る場所も名前も失い、あてもなく街をさまよい続ける日々を送る。
第9話ではヒカルの友人・石動美鈴と出会い、彼女から「マナ」という新たな名を授かり、接することで次第に心を開いていく。そんな中、ビクトリウムの捜索に現れたチブロイドから美鈴を守るために戦いを挑み、エクセラーに反旗を翻す。ヒカルを庇った際にはチブロイドの銃撃を受けて損傷・機能停止し、自己修復機能を用いずこのまま永遠に目覚めることを拒否しようとするが、美鈴の必死の呼びかけやショウから受けた言葉を思い出したことで生きる目的を見出して覚醒し、自身を友達とする彼女への感謝と笑顔を見せる。
その後は単独で行動するようになり、第10話ではドラゴリー(SD)の毒牙に侵されたショウを救っている。また、ショウとシェパードンの絆や非業の死を遂げたボルストに喜びや哀しみを重ね合わせていき、やがて「命」に興味を示し始める。
第15話でビクトリウム・キャノンによる街の爆散からアリサを救い、その際に友也から命とは何かを説かれる。その後、キサラの使者として現れたサクヤとヒヨリに呼び出されて地底世界へ向かい、キサラから地球の意思であるビクトリウム・コアとの対話という使命を託される。それに応じ、ビクトリウム・コアから地球を救う方法を教えられて帰還すると、「自分の存在意義が分かった」との言葉を残し、再びエクセラー側へ寝返ったふりをしてその場を離れる。ビクトルギエルと化したライブベース内へ突入すると、エクセラーにビクトリウム・コアの力を使わせ、あえてルギエルを完全復活させることにより両者を一気に倒す見通しであったが、助太刀に現れたヒカルとショウに自身がエクセラーに騙し討ちをかけようとしていることは見抜かれており、さらにはエクセラーの攻撃から2人を庇い、もろとも体外へ投げ出されてしまう。それでも自力で戦いに戻り、シェパードンのクリスタルスパークドールズをエクセラーの手から奪還することでビクトリウム・キャノンを封じ、わずかな勝機を見出す。
そして、そこに真の敵であり作戦の最終標的であるダークルギエルが復活すると、幻影の相手に翻弄されながらもライブベースのシステムを乗っ取ってヒカルたちに「内部と外部の同時破壊でビクトルギエルを倒せる」というメッセージを伝え、自身の機能をシステムネットワークにリンクさせて内部暴走を引き起こす。最期の瞬間には、ヒカル・ショウ・美鈴への感謝を告げながら生まれて初めての涙を流し、ビクトルギエルと共に爆散する。
だが、実はビクトリウム・コアとの対話の際にキサラから借り受けていたペンダントに自身の全データをバックアップしていたため、『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』では友也の手によって新たなボディで復元され、UPGの一員となって再登場する。
『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』第5話 - 第7話では、突如ブースカ劇場に現れてポップコーンを手に快獣ブースカとペガッサ星人ペガと共に『ギンガS』の上映を観ることとなる。当初、映画に出ていた「怖い人」の出現に二人は怯えるも、その後馴染み、幕間にはあっち向いてホイをブースカと行うも、ロボットなので引っかからなかった。なお、左胸のワッペンは劇場版同様、UPGのものになっている。
第10話「怪しい隣人」に登場。
第17惑星イカルス星から四次元空間(後述)に前線基地を建設し、そこに多くの同胞を送り込んで地球の征服を企む宇宙人で、顔より巨大な1対の耳を持つ。最大の武器は身体に無数に存在する小さな穴からシャワー状に発射するアロー光線[出典 69]で、命中した平野を焦土と化す威力を持つ。
地球人の男性に擬態し、アンヌ隊員の友人である水野りつ子・アキラ姉弟の別荘の隣家一帯に2か月かけて完成させた四次元コントロール装置[205]で連結した四次元空間内の基地からイカルス円盤(後述)を発進させ、石油コンビナートを襲撃する。しかし、次元にできた亀裂から四次元基地へ侵入してきたダンに四次元コントロール装置を破壊されたため、巨大化して本性を現す。円盤と連携してセブンを苦しめるが、アロー光線をセブンに回避されたうえに格闘戦も劣勢となり、最後はアイスラッガーを腹部へ受けて怯んだところをウルトラサイコキネシスで山の向こうへ飛ばされ、倒される。
なお、セブンの存在や正体がダンであることは知らなかったらしく、彼に「お前は特別な能力を持った男らしい」「お前をみくびっていたようだ。お前は誰だ」などと発言している。
第11話「魔の山へ飛べ」に登場。
惑星自体が寒冷化し、生物が絶滅の危機に瀕したワイルド星から訪れる。高い水準の科学技術を持ち、他の惑星を侵略する意思はないが、肉体が老衰して種族が滅びかかっているため、地球人の若い生命を奪おうとたくらむ。生命を奪う際には、擬似赤外線[52]を照射することで被写体の肉体から生命を分離させてフィルムに定着させるライフル型の生命カメラ[出典 73]を使用するほか、頭頂部の触角から放つ赤いマヒ光線[53](催眠光線[141])で人間を麻痺させて一時的に操ることもできる。
群馬県岩見山の氷穴に潜伏し、牧場にて殺害した青年になりすまして30人以上の命を吸い取り、連続失踪事件の調査に訪れたダンをも餌食にするが、調査に同行しておきながら彼を死なせてしまったことに泣き崩れたうえにワイルド星人に催眠術で操られてしまったソガをはじめ、ダンの弔い合戦に燃えるキリヤマたちウルトラ警備隊によって山を追われ、円盤形態のナースに戻ろうとしたところを、背後からソガにウルトラガンで撃たれて絶命する。
生命カメラは生命を奪われた肉体に再度照射すると今度は生命を二次元のフィルムに閉じ込め、生命と肉体はフィルムの現像によって一体化して復活するという構造になっており、ダンたちは偶然からマウスでの実験を経てこれを理解したアマギたち技術者陣によって救出される。
第11話「魔の山へ飛べ」に登場。
ワイルド星人が製造した金色の竜型ロボット怪獣[注釈 29]で、尻尾を支点ににとぐろを巻くことで円盤形態に変形する。円盤形態ではワイルド星人の搭乗機となり、底部から光弾[出典 80][注釈 30]を発射して攻撃する。甲高い声で鳴く。
嵐の稲妻に紛れて地球防衛軍のレーダーを掻い潜って地球へ侵入し、群馬県岩見山中の地下に潜伏する[217]。ウルトラ警備隊によって山を追われたワイルド星人の断末魔の叫びによって山頂から噴火とともに出現し、ウルトラホーク1号と交戦する。尻尾にダメージを受けて墜落するが、すぐさま円盤形態に変形してウルトラ警備隊をエネルギー弾で追い詰める。セブンとの戦いでは円盤形態で高速旋回して幻影のようなものを作り出し、自分の姿を追うセブンの目を回したところに巻きついて締め上げ、ダウン寸前まで追い詰めるが、パワーでは敵わず正気を取り戻したセブンにボディをウルトラパワーで引き千切られて破壊される。
第12話「遊星より愛をこめて」に登場。
本編には地球人に擬態した複数のスペル星人が登場する。
スペル星人は、母星におけるスペリウム爆弾の実験のため、その放射能で血液が著しく侵されてしまい、代わりとなる血液を奪うため、複数名が先行して地球に来訪した。目から怪光(破壊光線)を放つ。
当初は、地球人の女性を対象に採血機能と血液の結晶化機能を備えたスペリウム金属製の腕時計(装着した人間は白血球が減少して昏倒する)をばら撒き、地球人の血液を奪っていたが、女性の血液よりも子供の血液のほうが純度が高いことを知ると、対象を子供に変更する。新聞で子供を対象とした「ロケットの絵を描いて、宇宙時計を貰おう」というキャンペーンを展開し、子供たちに腕時計を大量に配布して血液を奪おうと企むが、新聞で異変を察知したウルトラ警備隊に計画を阻止され、自らのアジトを破壊して巨大化し、地球人の血液を奪うことを宣言する。
ウルトラホーク3号を撃墜するなど応戦するも、搭乗していたダンがウルトラセブンに変身し、一騎討ちとなる。セブンのアイスラッガーを一度は回避したが、ウルトラ警備隊に円盤を破壊され、逃げようと空中に飛び上がったところを、背後から二度目のアイスラッガーで両断され、絶命した。
宇宙のどこかで大爆発が起きた。ウルトラホーク2号で宇宙パトロール中だったソガ隊員とアマギ隊員は、大爆発による放射能を検出する。一方、東京では若い女性が突然昏倒し、やがて死亡する事件が多発する。分析の結果、彼女たちは白血球が急に欠乏する「原爆病」に似た症状を発していたうえ、地球に存在しない金属でできたメーカー名もネームもない謎の腕時計を所持していた。2つの「線」は、やがてアンヌの旧友・山部早苗と彼女の恋人・佐竹三郎で交差する。佐竹が早苗に贈った腕時計には、人間の血液を奪う機能があった。そして、佐竹は地球人の血液を奪いに来たという本性を現し、スペル星人の放射能に冒された異形の姿をさらけ出す。
スペル星人は腕時計に偽装したメカで血液を収集するが、被害者は白血球が皆無に近くなり昏倒、ダンは「原爆病によく似た症状」という台詞がある。なお、作中ではセブンの出自がM78星雲であることが初めて言及される。
12話会より関連資料や関係者インタビューなどが掲載された、自費出版物が発行されている。円谷プロはチャイヨー・プロとの裁判で、この本を証拠として利用したという証言がある。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.