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テレビ東京が毎年大晦日と夏・秋に放送する音楽番組 ウィキペディアから
『にっぽんの歌』(にっぽんのうた)は、テレビ東京が毎年大晦日に放送[注 1]する演歌・歌謡曲を中心とした音楽番組である。
テレビ東京『にっぽんの歌』レギュラー版は、1982年10月25日から1989年3月28日まで放送された。司会は玉置宏と京唄子、1984年から渡辺友子、1988年頃から1989年は大場久美子が務めた。第1回からステレオ放送。放送時間は下記。
1971年から1977年にかけてNETテレビが同名の番組にっぽんの歌 (NET)を放送した。
2011年10月13日から『木曜8時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』を放送開始して、「にっぽんの歌」の復活となった。2016年4月15日に金曜19時台へ移動して『金曜7時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』へ改題し、2016年9月9日まで5年間放送した。
東京12チャンネルが、1965年9月17日から1966年1月7日まで芥川隆行の司会で放送した『歌謡百年』と、1968年4月3日から1974年3月31日までコロムビア・トップ・ライトの司会で放送した『なつかしの歌声』、が嚆矢となる。
年末特集番組の放送は1966年12月31日の『歌こそわがふるさと』が最初[1]で、1968年12月31日の『なつかしの歌声大会』[2]が現在まで続く『年忘れにっぽんの歌』の第1回として起算されている。1969年に『なつかしの歌声・年忘れ大行進』へ改題してカラー放送へ移行する。1975年は『輝く日本の歌声・年忘れ大行進』、1976年から1979年は『きらめく日本の歌声・年忘れ大行進』、1980年から『年忘れにっぽんの歌』として放送している。2000年の『年忘れ-』以降はハイビジョンで制作している。
近年はJ-POPアーティストの出演が多い『NHK紅白歌合戦』に代わり『年忘れ-』を大晦日の出演目標とする演歌歌手が増えている。常連歌手らは他界や高齢による出演辞退などが増え、近年はテツandトモ、はなわ、笑福亭鶴光、左とん平(2008年『夏祭り-』)、小松政夫(同)などコミックソングの芸人や、田中健や村上弘明(ともに2008年『夏祭り-』)など俳優らの出演、松平健の「マツケンサンバ」全曲メドレーなど、番組内容は変化している。
大晦日に放送する。歌舞伎座などから放送した時期もあった。2008年まで新宿コマ劇場から放送し、2008年12月31日は最終興行として催された。2009年から2014年まで、五反田ゆうぽうとホールから放送した。日本歌手協会会員歌手が一堂に集結し、『NHK紅白歌合戦』(以下紅白)に出場しない演歌歌手も多数出演する。
1980年代から、オープニングは大東京音頭、エンディングは1980年代ごろまで蛍の光を出演者全員で歌った。
2014年は3か所から中継した。スペシャルゲストではるな愛、勢翔太、サポーターとして東貴博(「和風総本家」)、柳原可奈子(「THEカラオケ★バトル」、「ドラGO!」)、すたーふらわー(「ふるさと再生 日本の昔ばなし」)が出演し、THE ALFEEの坂崎幸之助がコーナー「フォーク居酒屋」を担当した。2014年までは、紅白出場歌手は番組前半に出演し、終了後順次NHKホールへ移動した。後半は番組オリジナル出演者によるステージとなっている。2001年からBSジャパン(現:BSテレ東)は共同制作でサイマル放送したが2014年に打ち切りとなった。
2015年は、9月30日にゆうぽうとが閉鎖した事で会場をオリンパスホール八王子へ変更したが出演者の紅白への物理的な移動が困難になった事から[3]生放送から事前収録へ変更し、ゴールデンタイム外の15:00 - 17:55に短縮して[4]放送した。2016年も中野サンプラザで事前収録したが、放送時刻は16:00 - 19:00へ繰り下がった。
2017年は第50回の記念放送で、東京文化会館で2日間に分けて事前収録した。放送時間は16:00 - 22:00の6時間[注 3]と過去最長で、3年ぶりにゴールデンタイムで放送した。この番組のために北島三郎が原譲二名義で作曲して青島利幸が作曲した「にっぽんの歌」を全出演者がフィナーレで合唱した。
2018年から2022年まで、中野サンプラザで2日に分けて事前収録し、16:00 - 22:00に放送した。
2020年は2019年新型コロナウイルスのために無観客で事前収録した。
2023年は中野サンプラザが閉館した事に伴い会場を明治座に変更した。地上波のみタマホームが冠スポンサーとなる。2024年は相模女子大学グリーンホールで開催予定。
毎年夏に『夏祭りにっぽんの歌』を放送した。1970年に『なつかしの歌声・郷愁の歌まつり』として開始し、1979年に『なつかしの歌声・第10回記念夏の紅白大行進』と改題したが、1980年以降現在まで『夏祭りにっぽんの歌』として定着した。会場は国際劇場、練馬文化センター、ゆうぽうとなどを経て2006年以降中野サンプラザで開催した。かつては藤山一郎らを始めとする1950年代までに活躍した「戦前派」の人気歌手らを、おもに扱ったが、近年これらは故人が多く1960年代から1980年代に人気を集めた歌手や演歌歌手らが出演する。
放送時期は当初から一定しなかったが、第29回(1998年)から7月第1金曜日〈第30回〈1999年〉は第2)に固定された。第8回(1977年)から第19回(1988年)まで2部構成で放送した。第13回(1982年)からステレオ放送へ移行した。
2011年に番組名を『プレミア音楽祭2011夏〜頑張ろう!にっぽんの歌〜』へ改題し、演歌や歌謡曲以外のジャンルのアーティストも出演する特別番組とした。『プレミア-』の第1回は2011年7月1日に中野サンプラザから生放送[5]し、TXN各局と一部独立局の地上波とBSジャパンで同時放送した。
2012年から2015年まではレギュラー番組『木曜8時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』の特別版として『木曜8時のコンサート〜夏祭りにっぽんの歌〜』を2週連続で放送し、第19回(1988年)以来24年ぶりに2部構成で放送した。中野サンプラザから公開放送は継続するが、生放送は収録となり、BSジャパンはサイマル放送を終了した。2013年と2016年は1週のみ放送し、2016年は『日曜ビッグバラエティ』枠で放送した。2017年は7月5日に収録し、ネットワークセールス枠からローカルセールス枠へ移項して8月12日11:03 - 14:00に、原則テレビ東京のみで放送した。2018年は7月25日に収録して、8月4日12:01 - 14:25に放送した。2015年と2016年の『年忘れ-』同様にゴールデンタイムから外れる。
2011年に放送を開始した『プレミア-』は、『夏祭り-』の別番組として2013年まで放送し、2014年以降は後継番組となる『テレ東音楽祭』を放送する。
2020年は新型コロナウイルスの影響で中止[6]となり以後打ち切られた。
テレビ東京は『夏祭りにっぽんの歌』の放送回数を、1970年放送の『なつかしの歌声・郷愁の歌まつり』を第1回として起算し、『プレミア-』の2011年放送分を含んでいる。
『秋祭りにっぽんの歌2016』と題して[7]2016年9月19日14:00 - 16:00に放送した。中野サンプラザで2016年7月13日に『夏祭りにっぽんの歌2016』(8月14日放送)、7月14日に当番組、2日連続で収録した。天童よしみは「だまって俺について来い」で大トリを務めた。
ティー・エックス・エヌ九州(現:TVQ九州放送)開局記念として『TXNネットワーク縦貫記念企画 にっぽんの歌・春のスペシャル』と題して福岡サンパレスで収録したものを1991年4月1日19:00 - 20:54に放送した他、『テレビ大阪開局35周年記念特別企画 春祭りにっぽんの歌』と題して2017年3月16日19:58 - 21:48に放送した[注 4]。梅田芸術劇場で2017年3月9日に収録した。石川さゆりは「天城越え」で大トリを務めた。
回 | 放送日 | 収録日 | 会場 | トリ | 大トリ(第2部時) |
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1 | 1970年8月4日 | (生放送) | サンケイホール | 東海林太郎 「野崎小唄」 | |
2 | 1971年8月8日 | 東海林太郎 「野崎小唄」 | |||
3 | 1972年8月13日 | 東京厚生年金会館 | 東海林太郎 「国境の町」 | ||
4 | 1973年7月15日 | 藤山一郎 「酒は涙か溜息か」 | |||
5 | 1974年7月7日 | 中野サンプラザ | 藤山一郎 「夢淡き東京」 | ||
6 | 1975年7月6日 | 文京公会堂 | 藤山一郎 「長崎の鐘」 | ||
7 | 1976年7月4日 | ||||
8 | 1977年7月3・10日 | 1977年6月30日 | 国際劇場 | 田端義夫 「ふるさとの燈台」 | 藤山一郎 「東京ラプソディー」 |
9 | 1978年7月8・9日 | 霧島昇 「誰か故郷を想わざる」 | 藤山一郎 「夢淡き東京」 | ||
10 | 1979年7月14・15日 | ||||
11 | 1980年7月5・6日 | ||||
12 | 1981年7月11・12日 | ||||
13 | 1982年7月18・19日 | 同年7月12日 | ゆうぽうと | ||
14 | 1983年7月17・18日 | 練馬文化センター | |||
15 | 1984年7月13・14日 | 同年6月21日 | 中野サンプラザ | ||
16 | 1985年7月22・26日 | 同年6月20日 | |||
17 | 1986年7月21・28日 | ||||
18 | 1987年7月20・27日 | ||||
19 | 1988年7月21・23日 | ||||
20 | 1989年7月25日 | ||||
21 | 1990年7月16日 | 同年7月6日 | ゆうぽうと | ||
22 | 1991年7月15日 | ||||
23 | 1992年7月13日 | ||||
24 | 1993年7月20日 | ||||
25 | 1994年7月26日 | (生放送) | |||
26 | 1995年7月26日 | ||||
27 | 1996年7月5日 | ゆうぽうと | 二葉あき子 「恋の曼珠沙華」 | ||
28 | 1997年7月14日 | 二葉あき子 「夜のプラットホーム」 | |||
29 | 1998年7月3日 | ||||
30 | 1999年7月9日 | ||||
31 | 2000年7月7日 | ||||
32 | 2001年7月6日 | 島倉千代子 「人生いろいろ」 | |||
33 | 2002年7月5日 | 大津美子 「ここに幸あり」 | |||
34 | 2003年7月4日 | ペギー葉山 「学生時代」 | |||
35 | 2004年7月2日 | 五木ひろし 「山河」 | |||
36 | 2005年7月1日 | 橋幸夫 「いつでも夢を」 | |||
37 | 2006年7月7日 | 中野サンプラザ | 橋幸夫 「盆ダンス」 | ||
38 | 2007年7月6日 | 五木ひろし 「夜空」 | |||
39 | 2008年7月4日 | 前川清 「男と女の破片」 | |||
40 | 2009年7月3日 | 北島三郎 「まつり」 | |||
41 | 2010年7月2日 | オペラ歌手4人[注 5] 「花」 | |||
42 | 2011年7月1日 | 五木ひろし・小椋佳 「山河」 | |||
43 | 2012年8月2・9日 | 2012年7月5・6日 | 石川さゆり 「風の盆恋歌」 | 五木ひろし 「契り」 | |
44 | 2013年8月1日 | 2013年7月4日 | 八代亜紀 「おんな港町」 | ||
45 | 2014年7月31日・8月7日 | 2014年7月2・3日 | 大月みやこ 「女の駅」 | 八代亜紀 「もう一度逢いたい」 | |
46 | 2015年8月13日・8月20日 | 2015年7月1・2日 | 五木ひろし 「長良川艶歌」 | 小林幸子 「おもいで酒」 | |
47 | 2016年8月14日 | 2016年7月13日 | 八代亜紀 「しのび恋」 | ||
48 | 2017年8月12日 | 2017年7月5日 | 小林幸子 「千本桜」 | ||
49 | 2018年8月4日 | 2018年7月25日 | 小林幸子 「もしかして」 | ||
50 | 2019年8月24日 | 2019年7月24日 | 五木ひろし 「ふるさと」 |
回 | 放送年 | 収録日 | 会場 | トリ |
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1 | 1968年 | (生放送) | 神田共立講堂 | 東海林太郎 「野崎小唄」 |
2 | 1969年 | 歌舞伎座 | 東海林太郎 「赤城の子守唄」 | |
3 | 1970年 | 東海林太郎 「野崎小唄」 | ||
4 | 1971年 | 東海林太郎 「野崎小唄」 | ||
5 | 1972年 | 藤山一郎 「東京ラプソディー」 | ||
6 | 1973年 | 藤山一郎 「東京ラプソディー」 | ||
7 | 1974年 | 藤山一郎 「丘を越えて」 | ||
8 | 1975年 | 藤山一郎 「丘を越えて」 | ||
9 | 1976年 | 藤山一郎 「東京ラプソディー」 | ||
10 | 1977年 | 藤山一郎 「丘を越えて」 | ||
11 | 1978年 | 藤山一郎 「青い山脈」 | ||
12 | 1979年 | 淡谷のり子 「別れのブルース」 | ||
13 | 1980年 | 淡谷のり子 「愛の賛歌」 | ||
14 | 1981年 | 藤山一郎 「青い山脈」 | ||
15 | 1982年 | |||
16 | 1983年 | |||
17 | 1984年 | |||
18 | 1985年 | 歌舞伎座 テレビ東京 | ||
19 | 1986年 | 歌舞伎座 | ||
20 | 1987年 | |||
21 | 1988年 | 歌舞伎座 テレビ東京 | ||
22 | 1989年 | 歌舞伎座 | 森田公一 「青春時代」 | |
23 | 1990年 | 藤山一郎 「夢淡き東京」 | ||
24 | 1991年 | 新宿コマ劇場 | ||
25 | 1992年 | 藤山一郎 「丘は花ざかり」「青い山脈」 | ||
26 | 1993年 | |||
27 | 1994年 | 並木路子 「リンゴの唄」 | ||
28 | 1995年 | 並木路子 「リンゴの唄」 | ||
29 | 1996年 | 新宿コマ劇場 テレビ東京 | 二葉あき子 「さよならルンバ」 | |
30 | 1997年 | 明治座 テレビ東京 | ||
31 | 1998年 | 明治座 | ||
32 | 1999年 | 並木路子 「リンゴの唄」 | ||
33 | 2000年 | 並木路子 「リンゴの唄」 | ||
34 | 2001年 | 新宿コマ劇場 | ||
35 | 2002年 | |||
36 | 2003年 | 松山恵子 「お別れ公衆電話」 | ||
37 | 2004年 | 青木光一 「柿の木坂の家」 | ||
38 | 2005年 | 水前寺清子 「三百六十五歩のマーチ」 | ||
39 | 2006年 | 橋幸夫 「恋をするなら」 | ||
40 | 2007年 | ペギー葉山 「南国土佐を後にして」 | ||
41 | 2008年 | 八代亜紀 「舟唄」 | ||
42 | 2009年 | ゆうぽうと | ペギー葉山 「学生時代」 | |
43 | 2010年 | 八代亜紀 「おんな港町」 | ||
44 | 2011年 | 大津美子 「ここに幸あり」 | ||
45 | 2012年 | 島倉千代子 「からたち日記」 | ||
46 | 2013年 | ペギー葉山 「学生時代」 | ||
47 | 2014年 | 八代亜紀 「もう一度逢いたい」 | ||
48 | 2015年 | 同年12月10日 | オリンパスホール八王子 | 北島三郎 「風雪ながれ旅」 |
49 | 2016年 | 同年12月14日 | 中野サンプラザ | 五木ひろし 「山河」 |
50 | 2017年 | 同年12月6・7日 | 東京文化会館 | 川中美幸 「ふたり酒」 |
51 | 2018年 | 同年12月11・12日 | 中野サンプラザ | 小林幸子 「雪椿」 |
52 | 2019年 | 小林幸子 「もしかして」 | ||
53 | 2020年 | 同年12月15・16日 | 大月みやこ 「女の港」 | |
54 | 2021年 | 五木ひろし 「山河」 | ||
55 | 2022年 | 同年12月14・15日 | 五木ひろし 「ふるさと」 | |
56 | 2023年 | 同年12月13・14日 | 明治座 | 五木ひろし 「契り」 |
57 | 2024年 | 同年12月17・18日 | 相模女子大学グリーンホール |
かつて、「夏祭り-」は『大東京音頭』(作詞:滝田常晴、補作:藤田まさと、作曲:遠藤実)を出演者全員で歌った。この曲は東京12チャンネル(現・テレビ東京)の開局15周年の企画で制作されたもので、歌詞を一般視聴者から公募[8]。3000人の応募から選ばれた[9]。1979年4月12日に東京12チャンネルで生中継された『楽しさ12か月歌のグランドフェスティバル』にて発表[8]。レコード会社10社により競作された[8]。1979年5月〜12月に競作累計で30万枚を売り上げ[9]、NHKや各民放局の歌番組でも歌われた[9]。
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