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日本の松平健の楽曲 ウィキペディアから
「マツケンサンバ」は、松平健が歌う一連のシリーズ楽曲で、「松健音頭」「マツケンマンボ」「マツケンロック」など、松平が歌と踊りを披露する「マツケンシリーズ」のひとつである[1]。
タイトルが「サンバ」ながら音楽的には歌謡曲テイストで、「マツケンサンバII」の歌い出しが「叩けボ〜ンゴ」だが、ボンゴはサンバに使われない。正統的にはサンバではなくポップス路線の楽曲である。また歌謡ショーでの演出を想定した曲となっている[2]。
「マツケンサンバI」(マツケンサンバワン)は、松平が歌う「マツケンサンバ」シリーズの1作目である。
「マツケンサンバII」(マツケンサンバツー)は、松平が歌う「マツケンサンバ」シリーズの2作目で、「マツケンサンバ」として広く一般に認識されている。しかし歌い出しに「叩けボンゴ」といった歌詞があるがサンバにボンゴは使用されない。かつこの曲はサンバであるにもかかわらず4/4拍子である。(サンバは本来2/4拍子)そしてこの曲のメインフレーズの一つに「オレ!(O le!)」といったフレーズがあるが、"オレ"は本来フラメンコでの掛け声である。そんなユニークなマツケンサンバⅡは現在ではEnglish ver.まで存在する。振り付けは真島茂樹が担当した[4]。
ラジオ番組『コサキンDEワァオ!』、『堀内健とビビる大木のオールナイトニッポン』、東海地方のZIP-FMでは落合健太郎が、「マツケンサンバI」と共に本楽曲を「イントロが非常に長い歌」として紹介し、同番組のリスナーにも人気を博していた[2]。特に『コサキン』では、自主制作盤が発売された直後、1999年11月に早くもリスナーの投稿で紹介された。
松平の後ろでは、腰元(腰元ダンサーズ)と町人風の衣装を着たダンサー達が乱舞する。ダンスの振付を担当する真島茂樹は「マツケンサンバII」を「マツケンサンバトゥー」と発音する。
2004年8月8日に「2004神宮外苑花火大会」の神宮軟式球場ステージで披露(後述Remix Tracks同梱DVDに収録)し、神宮球場にもサプライズで登場、話題となった。
作詞はOSK日本歌劇団の座付き作家であった吉峯暁子、作曲・編曲は宮川彬良、ダンスの振付は真島茂樹らがそれぞれ担当した。1999年に現振付へ変更したが、1994年完成当初から数年は日舞の動きを元にした振付である。
曲は歌謡ショーでは松平の着替えや腰元ダンサーズが入場するまでの時間を稼ぐため、イントロが1分6秒と長めになっているのが特徴である[2]。
ミュージック・ビデオでの激しく踊る振付と派手な和服衣装が若者にも受け入れられ、2004年末から2006年まで大ブームとなった。この曲がきっかけで一般的にフルネーム・松平健よりも「マツケン」と呼ばれる事が多くなった。
1994年に作られ[3]、公演の歌謡ショーの中で歌われ[2]、舞台版『暴れん坊将軍』が終わると必ず歌われていた。
1999年10月、シングル『マツケンサンバI』のカップリングとしてキングレコードに製造を委託した自主制作盤CDが完成したが、通常のCDの流通ルートに入らなかったため一般のレコード店には並ばず、松平の公演会場や通信販売のみでしか購入出来なかった[2]。
2003年秋季にジェネオンエンタテインメントの川口真司が、知人の誘いで松平の舞台を観覧して「マツケンシリーズ」の楽曲を知り、メジャー発売を計画する[1]。『マツケンサンバII』が2004年にジェネオンエンタテインメントから発売する以前に、他のレコード会社が松平の事務所にCD発売を打診したが断られている[1]。
2004年7月7日、「マツケンサンバII」「マツケンサンバI」「マツケンマンボ」「マツケンでGO!」(日産自動車のイメージソングで歌詞には日産の歴代車、セドリックやローレル、ブルーバードなどが入る。日産CMバージョンは歌詞の一部が変更)の4曲に、小西康陽による「マツケンサンバII」リミックス(READYMADE SHOGUN MIX 2004)を加え、ミュージック・ビデオDVDとの2枚組仕様でミニ・アルバム『マツケンサンバII』[6]がジェネオンエンタテインメントから発売された。若者受けを意識し、クラブ風にミラーボールやラメを配したジャケット・デザイン[1]。
8月11日、EP『マツケンサンバII 〜オーレ!EP〜』[7](「マツケンマンボ」と「マツケンサンバII」の小西康陽リミックス)が発売された。オリコンはミニ・アルバムと合算されて売上集計されたが、プラネットはミニ・アルバムと別々に集計された。
12月15日、CD『マツケンサンバII Remix Tracks』[8]、DVD『マツケンサンバII 振り付け完全マニュアルDVD』[9]同時発売された。
2001年12月31日に、テレビ東京『年忘れにっぽんの歌』でテレビで初披露した。
2002年7月に、NHK総合テレビ『NHK歌謡コンサート』で披露された当時は耳目を集めなかった。
2003年6月21日に、CS放送局の時代劇専門チャンネル特別企画『松平健祭り』舞台での模様が放送され同局視聴者から大きな反響を呼び、異例の再放送が行われた。
11月にNHK『金曜ショータイム』に出演。密かな話題になっていった。
12月1日に『FNS歌謡祭』(フジテレビ)で本楽曲が放送され、当該時間帯の番組視聴率1位となった。
2004年12月31日に『第55回NHK紅白歌合戦』へ初出場[11]し、『第46回・輝く!日本レコード大賞』で特別賞を受賞した。
2005年、『24時間テレビ』(日本テレビ/NNN30社・NNS29社+1社)では、日本武道館で香取慎吾(カツケン)&チビカツ、長崎県の老人ホームで松平健with腰元ダンサーズ、愛知万博会場で赤井英和とHINOIチーム、そして万博会場に集結した世界各国の人々と共に「史上最大のマツケンサンバII」と題した企画が実行された。
2005年12月31日に、テレビ東京の『年忘れにっぽんの歌』でマツケンサンバシリーズがメドレーで披露された。
2019年7月6日の『THE MUSIC DAY 2019 〜時代〜』(日本テレビ)に松平が出演し、当日はARの番組連動企画でスマートフォンの画面上に松平が出現した[12]。番組内で松平のアバターも制作され、CM前に登場した。
『SMAP×SMAP』(関西テレビ・フジテレビ)では、SMAP(当時)の香取慎吾がパロディ・キャラクター「カツケン」に扮し、『カツケンサンバ』という替え歌と踊りを披露。2020年12月31日の『年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京)に松平のスペシャルゲストで香取が登場、2人で「マツケンサンバII」を歌い、関連動画も撮影された[13]。
2020年12月31日、日本テレビ『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』で松平が替え歌を披露した。
2021年12月24日、テレビ朝日『ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2021』番組内で披露される35年間のヒット曲メドレーで本楽曲振付の真島茂樹、42人のダンサーと共に「マツケンサンバII」でトリを務める[14]。
2021年12月31日に『第72回NHK紅白歌合戦』の特別枠で17年ぶりに紅白歌合戦へ出演した[15]。
2022年12月31日、フジテレビ系『逃走中~大みそかSP お台場大決戦!~』に出演し、スペシャルバージョンの「マツケンサンバII」を披露した[16]。
フリーライターの鶴岡英理子は、2000年9月に明治座で開催された松平健特別公演「木曽義仲と三人の女」「唄う絵草紙2000」[25][26]を観覧し、ステージで「松健音頭」「マツケンサンバI」と共に「マツケンサンバII」を聴き、絶賛している[27]。
落合健太郎は歌謡ショーを観覧した際、松平が時代劇とは正反対の派手な衣装で登場したことに衝撃を受け、CDを購入しラジオで紹介したとしている[2]。
オリコンシングルチャート初登場17位、2004年12月27日付で6位へ上昇して上昇と下降を繰り返したが、発売以来長期間にわたりチャート100位内をキープし続けた。プラネットではアルバムに分類されていた。2005年1月17日付オリコンシングルチャートで3位を記録した。
ジェネオンエンタテインメントの川口真司によると、当初の販売目標は1 - 2万枚だった[1]が、結果的には2005年7月時点でCDは累計50万枚、DVDは累計15万枚を売り上げた[28]。
12月15日に発売された『マツケンサンバII Remix Tracks』は、DVDはオリコンセルDVDチャートで初登場7位(音楽DVDでは5位)であった。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
1. | 「マツケンサンバII」(ショート・バージョン) | 吉峯暁子 | 宮川彬良 | 宮川彬良 | ||
2. | 「マツケンサンバII」(READYMADE SHOGUN MIX 2004) | 吉峯暁子 | 宮川彬良 | 小西康陽 | ||
3. | 「マツケンでGO!」 | 及川眠子 | 宮川彬良 | 桑田衛 | ||
4. | 「マツケンマンボ」 | 杉紀彦 | 曽根幸明 | 桑田衛 | ||
5. | 「マツケンサンバI」 | 杉紀彦 | 京建輔 | 京建輔 | ||
6. | 「マツケンサンバII」(フル・バージョン) | 吉峯暁子 | 宮川彬良 | 宮川彬良 | ||
7. | 「マツケンサンバII」(オリジナル・カラオケ) | |||||
8. | 「マツケンでGO!」(オリジナル・カラオケ) | |||||
9. | 「マツケンマンボ」(オリジナル・カラオケ) | |||||
10. | 「マツケンサンバI」(オリジナル・カラオケ) | |||||
合計時間: |
# | タイトル |
---|---|
1. | 「マツケンサンバII」(ミュージック・ビデオ) |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
1. | 「マツケンサンバII」(ショート・バージョン) | 吉峯暁子 | 宮川彬良 | 宮川彬良 | ||
2. | 「マツケンサンバII」(READYMADE SHOGUN MIX 2004) | 吉峯暁子 | 宮川彬良 | 小西康陽 | ||
3. | 「マツケンマンボ」 | 杉紀彦 | 曽根幸明 | 桑田衛 | ||
4. | 「マツケンサンバII」(オリジナル・カラオケ) | |||||
合計時間: |
全作詞: 吉峯暁子、全作曲: 宮川彬良。 | |||
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「マツケンサンバII」(マツケン・ジャズ) | 須永辰緒 | |
2. | 「マツケンサンバII」(Goldboxfish Paradise) | CKB-Annex | |
3. | 「マツケンサンバII」(Jazztronik mix) | 野崎良太 | |
4. | 「マツケンサンバII」(READYMADE SHOGUN MIX 2004) | 小西康陽 | |
5. | 「マツケンサンバII」(叩けボンゴVersion) | 川上つよしと彼のムードメイカーズ | |
6. | 「マツケンサンバII」(MATSUKEN CARNIVAL MIX) | 福富幸宏 | |
7. | 「マツケンサンバII」(マツケン・ジャズ (Instrumental)) | ||
8. | 「マツケンサンバII」(Goldboxfish Paradise (Instrumental)) | ||
9. | 「マツケンサンバII」(Jazztronik mix (Instrumental)) | ||
10. | 「マツケンサンバII」(READYMADE SHOGUN MIX 2004 (Instrumental)) | ||
11. | 「マツケンサンバII」(叩けボンゴVersion (Instrumental)) | ||
12. | 「マツケンサンバII」(MATSUKEN CARNIVAL MIX (Instrumental)) | ||
合計時間: |
全作詞: 吉峯暁子、全作曲: 宮川彬良。 | |||
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「マツケンサンバII」(マツケン・ジャズ) | 須永辰緒 | |
2. | 「マツケンサンバII」(Jazztronik mix) | 野崎良太 | |
合計時間: |
全作詞: 吉峯暁子、全作曲: 宮川彬良。 | |||
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「マツケンサンバII」(Goldboxfish Paradise) | CKB-Annex | |
2. | 「マツケンサンバII」(叩けボンゴVersion) | 川上つよしと彼のムードメイカーズ | |
3. | 「マツケンサンバII」(MATSUKEN CARNIVAL MIX) | 福富幸宏 | |
合計時間: |
ブームは海外にも伝えられ、2005年2月19日付ニューヨーク・タイムスで「アメリカ人にとってマツケンサンバは、西部劇の大スターであるジョン・ウェインがヴィレッジ・ピープル(1970年代後半に一世を風靡したアメリカのディスコグループ。ゲイファッションを連想させるコスプレ姿でパフォーマンスをした)のカウボーイの格好でコミカルなパフォーマンスをやるようなもの」と紹介された[29]。
アメリカメジャーリーグ・ドジャースの石井一久投手(当時)の2005年シーズンの入場曲に選ばれた。
東北放送のラジオ番組で、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの応援歌として『楽天サンバ』という替え歌が発表された。
嘉門達夫が2005年4月29日に渋谷駅前で開催した街頭ライブで、『振り込め詐欺』をテーマにした替え歌を披露した。このことも影響して「オレオレは マツケンサンバ だけでいい」というサラリーマン川柳も作られている[30]。
2005年『第56回NHK紅白歌合戦』出場歌手選考参考アンケートとしてNHKが実施した『スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜』で白組8位にランクインされた(しかし、松平は落選した)。
作曲者の宮川彬良が出演するNHK教育テレビの番組「クインテット」でも、この曲と童謡「ぶんぶんぶん」とをコラボさせた曲が流れたことがあった。
2017年2月、アサヒビール「アサヒ ザ・ドリーム」のCMに楽曲が使用された[31]。
2023年12月24日、ももいろクローバーZと松平健のコラボ楽曲「マツケンサンバII×行くぜっ!怪盗少女 -TeddyLoid ULTRA MASHUP ver.-」配信リリースされた[32]。
「マツケンサンバIII」(マツケンサンバスリー)は、松平が歌う「マツケンサンバ」シリーズの3作目である。
2004年に発売された前作『マツケンサンバII』がヒットした事もあり、早くから制作される事が発表されていた。間奏部分で踊るダンスは前作よりもはるかに進化し、激しい動きも多い。2005年9月14日、続編に当たる本作が発売された。
本作は松平が作詞、作曲は前作に続き宮川彬良、ダンスの振付は前作同様真島茂樹が担当した。
「手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜」(てをつなごう マツケン×かめんライダーサンバ)は、東映配給映画『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』の主題歌[35][36]。仮面ライダーとのコラボレーションによる楽曲である。
# | タイトル |
---|---|
1. | 「手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜」(Music Film) |
「マツケンサンバ4〜情熱のサルサ〜」(マツケンサンバフォー じょうねつのさるさ)は、松平健が歌う『マツケンサンバ』シリーズの第4弾。
ナンバリングタイトル付加の楽曲としては9年ぶりの作品。両A面シングル「マツケンサンバ4 〜情熱のサルサ~/マツケンの大繁盛」収録。振付は前作同様、真島茂樹。
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