南千歳駅
北海道千歳市にある北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
北海道千歳市にある北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
南千歳駅(みなみちとせえき)は、北海道千歳市平和[1]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。駅番号はH14。電報略号はミセ。事務管理コードは▲131414[3][4]。
もともと千歳線と石勝線を分岐する信号場として計画されていたが[5]、国鉄の鉄道を空港を介して航空機と連帯運用する「鉄空一貫」思想への転換により[5]、日本国有鉄道(国鉄)初の空港連絡駅として、1980年(昭和55年)に千歳空港駅の名で開業した[5]。駅と千歳空港旅客ターミナルビルの間には国道36号を跨ぐ全長248 m、幅5 mの連絡歩道橋が日本国内で初めて設置された[5]。
1992年(平成4年)、新千歳空港の供用開始に伴って新旅客ターミナルビルが開業した。これによって旧旅客ターミナルビルは廃止となり、当駅の駅名も南千歳駅と改称された。以後も札幌方面と新千歳空港・道南・道東の各方面の結節点としての役割を担う主要駅となっていることから、当駅を経由する特急列車は全列車が停車している。なお、新旅客ターミナル開業後の旧ターミナルビルは1995年(平成7年)3月にオープンした商業施設NEWSとして活用していたが、営業不振によって1998年(平成10年)3月に閉鎖され、2001年に解体され同施設への連絡歩道橋も国道直上部分を残し撤去された。
千歳線と石勝線の2路線が乗り入れている。このうち千歳線が当駅の所属線となっており、石勝線は当駅を起点としている。千歳線については、苫小牧方面の本線と新千歳空港方面の支線の分岐駅となっている。
運転系統上は当駅を起点とする列車は存在せず、新千歳空港方面の列車は全列車が千歳線本線に乗り入れて札幌駅方面に直通する。石勝線は普通列車を含む全列車が千歳線千歳駅まで乗り入れ、そのうち特急列車が札幌駅まで乗り入れる。
島式ホーム2面4線を有する橋上駅。ホームには乗換客向けの待合室を設置している。
2020年3月13日までは、快速「エアポート」は朝晩の列車を除いて基本的に2・3番線へ右側通行で進入していた[14]。このことにより、新千歳空港と苫小牧・東室蘭・函館方面、および石勝線トマム・帯広・釧路方面の利用客が同一ホーム上で対面乗り換えをすることが可能だった[14]。同年3月14日より、一部列車を除いて2・3番線へ左側通行で進入する形式がとられており、新千歳空港方面から特急への乗り換えには、跨線橋やエレベーター[注釈 2]を利用する必要がある[14]。
終日社員配置駅。みどりの窓口・自動券売機・話せる券売機[2][報道 1]・自動改札機設置。1・2番ホームには駅弁売場がある。2021年1月21日より、トマム駅からの列車利用時に限り、「QRコード乗車駅証明書」による精算機の自動精算を行うサービスが利用可能となる[報道 5]。
当駅を発車した新千歳空港行きの列車は、駅南方にある坑口から単線のトンネルに入って新千歳空港駅へ向かう。通常地下へ向かうトンネルは勾配を下り、地表下の坑口からトンネル本体に入る構造であるが、積雪寒冷地の北海道では冬季間に雪でトンネル坑口が埋まってしまう恐れがあるため、下り勾配が始まる地点に坑口を設けてスノーシェルター機能を兼ね備えている。
千歳空港駅の時には、札幌方面からの列車には特急・快速・普通で当駅止まりが多数設定されていた他、一部列車は4番線(現1番線)到着後に次の美々駅(現在の美々信号場)まで回送してから1番線(現4番線)に着発する扱いが行われていた。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ■千歳線 | 本線 | 上り | 苫小牧・室蘭・函館方面[15] | 苫小牧方面への列車はすべてこのホームに発着する(待避線なし) |
■千歳線 | 支線 | 上り | 新千歳空港方面[15] | 一部列車 | |
■石勝線 | 下り | 追分・新夕張・帯広・釧路方面[15] | |||
2 | ■千歳線 | 本線 | 下り | 札幌・小樽方面[15] | 新千歳空港方面から(一部列車) |
■千歳線 | 支線 | 上り | 新千歳空港方面[15] | ||
■石勝線 | 下り | 追分方面[15] | 一部列車 | ||
3 | ■千歳線 | 本線 | 下り | 札幌方面[15] | 新千歳空港方面からの列車は原則このホームに発着する |
■千歳線 | 支線 | 上り | 新千歳空港方面[15] | 一部列車 | |
4 | ■千歳線 | 本線 | 下り | 札幌・小樽方面[15] | 苫小牧方面からの列車はすべてこのホームに発着する(待避線なし) |
「要覧ちとせ」によると、近年の年度別乗車人員の推移は以下の通りである。
当駅の改札を通る利用客はそれほど多くない。4方向に幹線が分かれる結節点であるため、乗り換え需要は多い。
付近は国道36号、国道337号(道央圏連絡道路)、北海道道130号新千歳空港線が立体交差している交通結節点。駅前には工業団地として造成した千歳オフィス・アルカディアがあり、千歳アルカディア・プラザや千歳アウトレットモール・レラが立地している[21][22]。また、千歳美々ワールド、公立千歳科学技術大学の最寄駅であり、大学へのシャトルバスが運行している。
2021年(令和3年)4月1日現在。
※特急列車の詳細な停車駅は各列車記事を参照。
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