Loading AI tools
日本のテレビドラマ作品 ウィキペディアから
『仮面ライダーフォーゼ』(かめんライダーフォーゼ、欧文表記:KAMEN RIDER FOURZE[注釈 1])は、2011年9月4日から2012年8月26日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8時から8時30分(JST)に全48話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。
平成仮面ライダーシリーズ | ||
第12作 | 仮面ライダーオーズ/OOO | 2010年9月 - 2011年8月 |
第13作 | 仮面ライダーフォーゼ | 2011年9月 - 2012年8月 |
第14作 | 仮面ライダーウィザード | 2012年9月 - 2013年9月 |
平成仮面ライダーシリーズ第13作にして、仮面ライダー生誕40周年記念作品[1]。キャッチコピーは「青春スイッチオン」、「宇宙キター!」。
本作品では、東映での小惑星探査機はやぶさを題材にした映画『はやぶさ 遥かなる帰還』の制作、スペースシャトル退役など宇宙関連の話題が相次いだこと[2]、放映年がユーリイ・ガガーリンらによる人類初の有人飛行から50年後であることから「宇宙」をテーマとし[1]、特に「宇宙開発」を色濃く出した設定となっている[3]。また、ジョン・ヒューズ監督の映画作品を意識したかのような、シリーズ初の「学園青春ドラマ」に沿って物語は進行する[3]。この設定について、スタッフはいわゆる「ご近所もの」という後者に、スケールにギャップのある前者を組み合わせることにより生じる「新たな面白さ」を追求した挑戦だと語っている[4]。本作品は主人公の弦太朗が仲間との友情を築き上げることも作品の大きな魅力の1つで、脚本を担当することになった中島かずきによると、この行動には「「仮面ライダーであること」を我々はどう考えるか」が軸になっているという[5]。
本作品では、一般人である主人公や敵の人間がアストロスイッチと呼ばれるキーアイテムを用いて仮面ライダーや怪人へ変身する。怪人の正体が視聴者に判明するまでは声に特殊な加工が施され、「仮面ライダー部」が犯人(怪人)の正体を探索するなど、前々作『仮面ライダーW』に似た構成となっている[6]。また、『W』の後半で登場した闇の組織「財団X」は本作品の劇場版でも登場し、後にはテレビシリーズにも登場する。その一方、世界観は『W』の「風都」という都市単位に対し、本作品では「天ノ川学園高校」というさらに狭い範囲での物語がなされている。そのため、ゲストの大半が学園の生徒に限定され、以前に登場した人物が敵となって再登場したり、かつて怪人として仮面ライダーに倒された人物が何らかの形で再登場したりと、より人物像を濃く描いた部分がある。
本作品の企画準備を進めていたところ、2011年3月11日に東日本大震災が発生して企画作業も諸所に中断したが、やがて再開した。その際、スタッフたちが「震災後に登場する新しいヒーロー、その1番手」になることに気づき、「子供たちをとにかく明るく元気にしたい!」という思いを込め、本作品でそれを実現しようとフォーゼを「日本を元気にするヒーロー」と定義している[2]。そのため、平成主役ライダーに伝統で取り込まれていたマスクデザインの涙ライン(涙の跡に見えるライン)は、意図的につけていない[7]。
次作『仮面ライダーウィザード』以降は全編のメインカメラがアーノルド&リヒターのフルHDカメラ「ALEXA」に変更されたため、本作品は『仮面ライダーゴースト』にて再び使用されるまで[8]、パナソニックの「VARICAM」(=シネライクガンマ)を使用した最後の作品となった。
主人公がリーゼントヘアーであることに対して多くの抗議が寄せられたとされ、次々作『仮面ライダー鎧武/ガイム』でメインライターを務めた虚淵玄は本作品の件を引き合いに出し、抗議を受けそうな要素の除去が徹底していたと証言している[9]。
第1作『仮面ライダー』が放送されてから40年目に当たる年に放映が開始された本作品は、後述するようにシリーズを意識した設定がなされている。テレビシリーズ以外での他の仮面ライダーシリーズとの関連は、#他媒体展開を参照。スタッフは、「テレビシリーズでの『過去の仮面ライダー』との共闘は『仮面ライダーディケイド』で行ったので、極力別の路線で制作したい」と発言している[4]。
西暦2011年、天ノ川学園高校にリーゼントに短ランという往年のツッパリスタイルの転校生・如月弦太朗がやってきた。教室に入ってきた弦太朗は「この学校の生徒全員と友達になる」と宣言する。彼の言葉に困惑し、呆れる生徒たちをよそに、幼なじみの城島ユウキは彼との再会を喜び、同じくクラスメイトで登校中に彼と一悶着起こしていた歌星賢吾は嫌悪感を隠さずにいた。一方、ユウキに学内を案内された弦太朗だったが、この天ノ川学園高校は学園一の情報通・
そんな中、弦太朗の前に突如ゾディアーツと呼ばれる怪物が現れる。弦太朗は勇猛果敢に立ち向かうが、敵うはずもなく、賢吾が操縦するパワーダイザーの援護もあってその場を切り抜けた。
本格的に活動を始めたゾディアーツと戦うため、賢吾はフォーゼドライバーを装着しようとするが、元来の病弱体質が祟り、ユウキに止められる。それを見かねた弦太朗は、賢吾からドライバーを奪い、彼に代わってフォーゼに変身する。ゾディアーツを退けた弦太朗は、戦いの一部始終を見ていた少女・野座間友子からネット上にある都市伝説の一つ「仮面ライダー」に似ていると言われ、仮面ライダーフォーゼと名乗るようになる。こうして学園生徒全員と友達になる目標を掲げた学園生活を送りながら、ユウキと共に仮面ライダー部を結成した。
やがて、そんな弦太朗の人柄に触れることで彼と友情を交わした隼、美羽、友子、JK、そして賢吾を加え、仮面ライダー部と弦太朗=仮面ライダーフォーゼの学園の平和を乱すゾディアーツとの戦いと青春の日々が始まった。
基本的にテレビシリーズにおけるもの。最終回から5年後の世界を描く劇場版『MOVIE大戦アルティメイタム』などの客演作品における設定・活動について見出しで節を分けて記述。弦太朗、流星、我望の三人は仮面ライダー部の部室が月面にあるため、月に因んだネーミングとなっている[14]。
各自の入部した時系列は#用語の「仮面ライダー部」の項目を参照。
「ゾディアーツ」などの設定は#ゾディアーツ関連の用語を参照。
本作品における「仮面ライダー」とは、人知れず人類の敵と戦うと都市伝説で語られるヒーローの呼称である[38]。天ノ川学園高校で暗躍する怪人ゾディアーツに、フォーゼシステムの力で立ち向かう如月弦太朗は、伝説になぞらえて自らを仮面ライダーフォーゼと呼ぶのだった。
本作品の制作において、最初に決められたモチーフは「学園」である[39]。しかしこのコンセプトはドラマを作るうえでは有効でも、ヒーローキャラクターの造形には活かしづらいため、デザイン集団のプレックスは悩むこととなった[39]。
そこで東映の塚田英明プロデューサーは、玩具開発チームに対し「宇宙」を第2のモチーフとして提示した[39]。番組制作時の2010年には小惑星探査機はやぶさの帰還、番組放映時の2011年にはスペースシャトルの引退やユーリイ・ガガーリンの有人宇宙飛行50周年と、宇宙関連のニュースが相次いでおり、また学園という小さな環境と対比させるのにふさわしい大規模なテーマだったためである[39]。
東映側の提案により、企画の進行は一気に加速した[39]。前作『仮面ライダーオーズ/OOO』が肉体変化するヒーローであったため、本作品の仮面ライダーが力を発揮する手段はスーツ装着、すなわち最新の宇宙服をまとうこととなったのである[39]。
如月弦太朗がフォーゼドライバーとアストロスイッチを用いて変身する戦士[40]。本来は宇宙空間でのワープ航法によるワープ時の衝撃用に開発された特殊な宇宙服であり[40]、歌星緑郎が息子の賢吾に遺したものだが、賢吾にシステムを運用するだけの体力がなかったため、弦太朗に託されることになった[41]。
フォーゼドライバーに装填する各種アストロスイッチに応じ、フォーゼモジュールと呼ばれるマルチパーパス(多目的)ユニットシステム[出典 1]と呼ばれる多目的ユニットシステムを四肢に装着することができる[41]。
フォーゼの基本形態[40]。専用の武器はないが、汎用性が高いため多用される[40]。背面にはジェットパックユニット・スラストマニューバーがあり、空中での姿勢制御を可能としている[50]。
変身に際しては、4個のアストロスイッチをフォーゼドライバーに装填したうえでトランスイッチを右から順に押していき、最後にエンターレバーを倒す[40]。すると変身者の頭上にゲートが出現し、そこから神秘の宇宙エネルギー・コズミックエナジーが降り注いで、スーツを物質化することにより変身が完了する[40]。このとき弦太朗は、決まって「宇宙キターッ!」と叫び、両腕[注釈 68]を振り上げて大の字になっていた[40][48]。
エレキスイッチの力でステイツチェンジする電気属性形態[67]。スイッチの初回起動時は右腕のみが変化し、攻撃時には電流が逆流してフォーゼ自身にもダメージを与えた[67]。しかし弦太朗が、裏切り行為を働いたJKを許して「癖がある奴は、ねじくれてひん曲がった部分も含めて受け入れる」という度量を示したとき、完全なステイツチェンジに成功した[67]。
エレキスイッチは右腕に装備されるサークルモジュールに属しているが、他のスイッチに比べて強大なパワーを持っているため、その効果によりフォーゼの全身が変化するのである[67]。企画段階では、40種類ものモジュールを使いこなすフォーゼにフォームチェンジは不要ではないかという意見もあったが、それでは販売できるフィギュアや武器の玩具の種類が少なくなってしまうため、バンダイ側の要望により、特別に強力なスイッチによって形態変化する設定となった[68]。
全身を覆うグラストリックガーメント[69]は金色で、モチーフはNASAで使用されている耐熱材で、通常のように薄くて密着させた美しいシルエットではなく、くしゃくしゃとした皺が目立つが、これはプロデューサーの塚田らがNASA見学に行った際の土産であるスペースブランケットを参考としており、あえて皺があるというのを狙っている[51][70]。左右の胸と肩に3基ずつ、計6基装備された電気エネルギー蓄積装置ボルトラムチャージャー[69]は、でんでん太鼓がモチーフ[68][51]。右腕のモジュールベイスメントは、過電流状態を防ぐ安全装置アースベイスメントに変化している[69]。なお、右手の強化装甲スパークナックルはパンチと同時に電流を流し込むことで敵に与えるダメージを増大させるとされるが[69]、エレキステイツは常にビリーザロッドを携行しているため、右手が素手という状況は基本的にありえない[71]。
顔面を守る超硬質のハイパーカーボンプレート[72]には、電気エネルギー流道路である稲妻状のマークが浮かび上がっている[69]。複眼ゲージバイザーには、磁場の乱れに対応したフィルター層が追加されているため、色が青に変化している[69]。耳の部分にあたる感覚センサーエレクトロシャンク[69]と右腕はパンタグラフがモチーフである[68][51]。
ファイヤースイッチの力でステイツチェンジする炎・高熱属性形態[80]。ファイヤースイッチは右腕に装備されるサークルモジュールに属しているが、他のスイッチに比べて強大なパワーを持っているため、その効果によりフォーゼの全身が変化するのである[80]。すべてを受け入れようとする弦太朗の広い心によってスイッチの能力が引き出されており、敵の熱攻撃を吸収して自身のエネルギーに変換することもできる[80]。
全身を覆うヒートスタックガーメント[81]の色は赤。左右の肩には、三角形の熱エネルギー蓄積ユニット・フレイデルタチャージャーを6基装備する[81]。右腕のモジュールベイスメントが変化した、余分な熱エネルギーを放出し熱の過剰吸収を防ぐ安全装置コロナベイスメントは[81]、ガスコンロをモチーフとしている[45]。なお、右手の強化装甲フィーバーナックルは鋼鉄をも溶解させる高熱の攻撃を繰り出せるとされるが[81]、ファイヤーステイツは常にヒーハックガンを携行しているため、右手が素手という状況は基本的にありえない[82]。
NマグネットスイッチとSマグネットスイッチの力でステイツチェンジする磁力属性形態[93][94]。NSマグフォンを2つに分割し、Nマグネットスイッチをフォーゼドライバーの右端のソケットに、Sマグネットスイッチを左端のソケットに装填することで変身完了する[94]。このとき弦太朗は、決まって「割って挿す!」と叫んでいた[94][注釈 70]。
磁力を操ることが可能で、両肩に装備された強力電磁投射砲[95][93]・マグネットキャノンから放つS極・N極の電磁エネルギー弾[93]を秒速7キロで連射[95]して戦う[94]。重量の増加からジャンプ力は他の形態より低下しているが[94]、背部のブースターユニット・リパルシブマニューバーの出力を上げれば空中浮遊も可能となる[96]。また、両腕ともステイツチェンジに使用しているため、右腕だけでなく左腕もほかのモジュールが使えないが[94]、手甲メタルバックフィストが磁力を制御して拳の動きを加速させるため、パンチの威力は増している[96]。
磁力の制御に必要となる強力なバッテリーアーマーブロック[95]を背部に搭載しているため胸部装甲チェスターラックは大型化しており、マグネットキャノンの反動や自重の増加による負担を軽減するため頭部フレームハーフトップギアが固定されている[96]。その結果、頭部が肥大化したずんぐりむっくりのシルエットとなっているが、これは船外活動で用いるバックパックを背負った状態をイメージして造形されたもの[97]。フォーゼの初期デザイン案の中には2頭身キャラクターのような物があり、そのコンセプトを再利用する形での採用となった[98][注釈 71]。
40番目のスイッチであるコズミックスイッチの力でステイツチェンジした究極形態[93]。強大な力を秘めたコズミックスイッチの使用に際しては、安全性確保のためやや複雑な手順を踏む必要があり[106]、フォーゼドライバーの右端のソケットに挿入した後、まずはアイドリングスライダーを操作してゲートフォルドハッチを開放する[107]。次に、ハッチの下から出現したエンハンスドキーを押して、スイッチを起動させる[107]。すると1番から39番までのアストロスイッチが召喚されてフォーゼの体に吸い込まれていき、コズミックステイツの姿へと変わるのである[107]。
「みんなの絆で宇宙をつかむ!」という変身時の決め台詞が象徴するように、コズミックステイツは弦太朗と仮面ライダー部の仲間たちの絆によって成立している形態である[107]。そのため、もし彼らの友情が揺らぐようなことがあれば、変身は解除されてしまう[107]。
胸にはアストロスイッチのパワーを収納したエネルギー制御装置スイッチングラングがあり、描かれたマークに触れることで対応するスイッチの能力を解放できる[108]。複数のスイッチ能力を融合させて使うことも可能であり[109]、その組み合わせにはモジュール装備部位の制限がない[注釈 72]。
全身を覆うコズミックガーメントは、構造こそベースステイツのアセンブリガーメントと同じだが、コズミックエナジーで包まれているため青色に変化して見える[108]。従来はステイツチェンジしても形状変化しなかった四肢のモジュールベイスメントも、コズミックエナジー供給コネクタを接続したモジュールデッカーとなり[108]、青が差し色に加わっている[110]。さらに背面のスラストマニューバも、ワープドライブ中の推進機能を加えたコズモマニューバへと強化されている[108]。翼状の肩部装甲スペリオルフラッパー[108]が装備されたことで、シルエットはがっしりとしたものとなった[110]。
アストロスイッチとは、宇宙空間に存在する未知のエネルギーコズミックエナジーの力を利用可能とするための小型装置であり、起動することで仮面ライダーフォーゼの戦闘を支援するマルチパーパス(多目的)ユニットシステムフォーゼモジュールを物質化する[116]。スイッチは1番から40番まで存在し[116]、10の倍数にあたる物はフォーゼをステイツチェンジさせる特に強大な力を備えている[117]。
開発したのは主に歌星緑郎であり、彼の死後、息子の歌星賢吾にフォーゼドライバーともども託された[118]。しかしスイッチは、そのままでは使用不可能なブランク状態であったため、賢吾はひとつずつ研究を重ねて調整し、順番に実用化することでフォーゼの戦力を高めていった[116]。
フォーゼが使用するスイッチとモジュールの効果は以下の通り。カラーは『FOURZE GRADUATION - 仮面ライダーフォーゼ公式読本』より[120]。
No. | カラー | 部位 | 名称 | スイッチON | スイッチ備考 | モジュール解説 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | オレンジ | 右腕 | ロケット | 上面のボタンを押す[121] | コズミックエナジーを物質転換して推進剤を生むため、プロペラントタンクを不要とした飛行用ユニット[42][122]。先端ブロックスピアヘッドフォワードによる打撃の破壊力は、推力が加算されるため約4トンに達する[122]。 | |
2 | ブルー | 右脚 | ランチャー | レバーを前に倒す[121] | 5連装ミサイルポッドランチャー[123][124]。初使用時は制御が利かず校舎を破壊してしまったが、レーダーモジュールとの併用によって標的を追尾できるようになった[125]。 ミサイルにはフォーゼの顔が描いており、デザインした阿部統は「やり過ぎ」と怒られたという[111]。 | |
3 | イエロー | 左脚 | ドリル | 上面のつまみをひねる[121] | オービタルチタン製高速回転ドリルユニット[126]ディギービットは分間200 rpmで回転し、キックの破壊力を10トンに増幅する[122]。 撮影用プロップは巨大なため、スーツアクターが自立できるよう先端部を取り外せるようになっている[127]。 | |
4 | ブラック | 左腕 | レーダー | 上面のホイールを前方に回転させる[121] | 広域マルチ通信ユニット[126]アストロレドームによってあらゆるチャンネルや周波数の通信電波を受信し、マルチフロートタッチパネルに情報を表示する[128]。主にラビットハッチとの通信に用いられるほか、他のモジュールにホーミング機能を追加できる[128]。 | |
5 | クリムゾン | 右腕 | マジックハンド | つまみを前に倒す[121] | 多関節の遠隔ロボットアーム[129]。関節部ハイピッチジョイントは10 nm単位の微細な制御が可能で、先端のマジックハンドユニットエンドエフェクトペンチは最大6トンの荷重に耐える[118]。 | |
6 | シルバー | 左腕 | カメラ | 上面のシャッターボタンを押す[121] | バガミールの起動にも使用[128]。 玩具はスイッチONした後にダイヤルを回すと、スイッチが元に戻る仕様[77]。 |
高感度ビデオカメラ[130]で、画像解析も可能とする[128]。 |
7 | コバルトグリーン | 左腕 | パラシュート | ピンを上に引っ張りあげる[121] | 宇宙や上空からの降下時にパラシュートを射出・展開して着地する[128]。傘体トライキャノピーは3つあり、どれか1つが開かない事態が起きても安全に降下できる[128]。 | |
8 | コバルトブルー | 右脚 | チェーンソー | 上面のふたを開く[121] | ツーミックスエンジンによって高硬度の超剛性金属[131]アストリウム製の刃ソーブレードを1分間に15,000回転させ、敵を切り裂く[124]。 | |
9 | カーマイン | 左脚 | ホッピング | 上面のボタンを押す[121] | 特殊金属ヘリオメタル製のスプリングコイルストリークサスペンションによってジャンプ力を40メートルまで伸ばし、変幻自在の跳躍を行う[132]。 制御が困難であるため賢吾は失敗作とみなしていたが、弦太朗は「世の中に使えない物はない」と唱え、月面トレーニングを経て使いこなせるようになった[132]。 | |
10 | ゴールド | 右腕 | エレキ | 上面のバーを前方に倒す[133] | 3,000 kWの電気エネルギー[134]を含有し、フォーゼをエレキステイツへと変身させる。 | ビリーザロッド |
11 | ディープイエロー | 左腕 | シザース | 開いた2本のつまみを合わせる[135] | ポテチョキンの起動にも使用[128]。 | タイタニウム製の切断用シザースブレード[136]クロッサーブレードで対象を挟み込んで最大20トンの出力で、太さ50ミリメートルの鋼鉄製ワイヤーをも切断するほか、ブレードを閉じて打撃武器としても使える[128]。 |
12 | スカーレット | 右脚 | ビート | 上面の円盤を回転させる[135] | 上部のウーファービートユニットからは20ヘルツ - 5キロヘルツの低音域を、下部のツイータービートユニットからは5キロヘルツ - 24キロヘルツの高音域の衝撃波を放射[137]し、衝撃波で敵を攻撃する[124]。 | |
13 | カッパー | 右腕 | チェーンアレイ | 上面の鉄球を前方に回転させる[135] | タイタニウム製の鎖ヘルハウンドチェーンで結ばれた、同じくタイタニウム製の球形ハンマーブローイングスターを振り回し、敵を倒す[118]。ブローイングスターの重量は約120キログラムで、超剛性金属のアストリウム[138]製のスパイクラフスパイカーが生えている[118]。 | |
14 | パープル | 右脚 | スモーク | 上面のボタンを押す[135] | 半径5メートルの範囲に広がる大量の発煙性混合物を白い煙幕として放出させ、最大5分間敵の視界を妨げる[139][124]。 | |
15 | ボトルグリーン | 左脚 | スパイク | 上面のボタンを押す[135] | アストリウム合金製のレッグガードホールバレルに埋め込まれたスパイクデンスリークラッシャーがキックに合わせて伸張し、敵を蹴散らす[132]。 | |
16 | オリーブグリーン | 左腕 | ウインチ | 上面の鉤爪を引き上げる[135] | ワイヤーロープ付きのフック[140]ブーストフッカーを高速で打ち出し、最大牽引重量5トンのドラム式ウインチユニットスピニングタービンで巻き取る[128]。捕縛した対象を引き寄せるほか、フォーゼ自身の移動にも用いられる[128]。 | |
17 | クリームイエロー | 右腕 | フラッシュ | 上面のボタンの前半分を押す[135] | フラシェキーの起動にも使用[118]。 | 大型ライトバルブランプで暗所を照らし出すほか、強烈な閃光を放ち敵の目を眩ませる[118]。光の強さや波長を自由に変えることが可能[141]。 |
18 | ホワイト | 左腕 | シールド | バーを後方に倒す[135] | 3層構造のアストリウム合金製サーフェイスパネルによって鉄壁の防御を誇る盾[142]。しかしキャンサー・ゾディアーツのハサミには切断されてしまった[142]。 モジュールデザインは、耐熱板がたくさん貼ってあるイメージからスペースシャトルを模している[143]。 | |
19 | ピーコックブルー | 左脚 | ガトリング | 上面のドラムを回転させる[135] | 6連装の回転式銃口ロングガンバレルから、7.62ミリメートル口径の銃弾を1分間に2,400発連射する[132]。上面に持ち手がついているが、足から取り外して使うことはない[127]。 | |
20 | 赤 | 右腕 | ファイヤー | 側面の環を引く[144] | 強力な炎エネルギーを含有し、フォーゼをファイヤーステイツへと変身させる。 スイッチは「子供が手を出したくてもやってはいけない物」である消火器のピンをイメージしている[77]。 |
ヒーハックガン |
21 | バイオレット | 右脚 | ステルス | 上面のつまみを回転させる[145] | 光学迷彩フィールドを展開して、フォーゼを5秒間だけ透明にする[124]。持続時間こそ短いが回数制限がないので、連続使用によるヒット&アウェイ戦法が可能[125]。 「見えない」ということの表現はデザイナーを悩ませたが[143]、ステルス攻撃機のF-117 ナイトホークがモチーフに採用された[125]。 | |
22 | ハニー | 左腕 | ハンマー | 上面のハンマーを下ろす[145] | アストリウム合金製のスマッシャーヘッドを、形状記憶合金製のアコードジャンパーによって反発させ、約5.5トンの打撃を生み出す[142]。 | |
23 | ライトブルー | 左脚 | ウォーター | 上面のハンドルをひねる[145] | コズミックエナジーによって高圧水流を生成し、ウォーターノズル[146]シャワーポーリングから放つ[132]。ただしウォーターノズルは下を向いているため、上や横に噴水するには脚を上げる必要がある[127]。 | |
24 | クリーム | 左腕 | メディカル | 上面のボタンを押す[145] | 注射器をイメージしているため、玩具にはバネが仕込まれ、スイッチの手応えを調整している[77]。 | 治療用キット[147]ファーストエイドボックスの中にはコズミックエナジーが凝縮されたアンプル・ヒーリングメディキットや応急手当用器具が取り揃えられており、バイタルディスプレイに対象の生態情報を表示する[142]。 第14話でスコーピオン・ゾディアーツの毒に倒れた弦太朗を救うため、賢吾はフォーゼドライバーに接続して相手にエナジーのみを伝達して与える手袋型の簡易モジュール[148]を開発してメディカルスイッチを起動し、生身でコズミックエナジーの反動に耐えながら弦太朗を治療した[142][31]。 |
25 | グレー | 右脚 | ペン | 上面の爪を下方にスライドさせる[145] | 巨大な毛筆型ユニットで描いた絵や文字を実体化させる[149]。墨をかけることでカメレオン・ゾディアーツの透明化能力を無効化するなど、応用も利く[125]。なお、黒以外の文字も書けるらしい[125]。 | |
26 | ミントブルー | 左脚 | ホイール | つまみを前方に倒す[145] | 高速移動を可能とするダッシュホイール[150][151]。廊下や一般道のように、狭く障害物が多い箇所での使用に適している[127]。周波数や電圧を変えることで電気モーターの回転方向や出力を調整する。 | |
27 | ウォームレッド | 左脚 | スクリュー | 上面のプロペラを回す[145] | 潜水用ユニット[152]。出力340馬力、4枚のフィンの回転速度2,100 rpmと、スペックは小型潜水艦に匹敵する[151]。 | |
28 | ラベンダー | 右脚 | ハンド | 手形つまみを起こす[145] | 玩具のスイッチは、バンッと手を上げるときの勢いを重視して製作されている[77]。 | 高精度マニピュレーターハンド[152]・マニピュレートフィンガーで、機械の分解などの精密作業を行う[149]。フレックスアームバーは5 t程度なら簡単に持ち上げられる[149]。 |
29 | ブルーグリーン | 右腕 | スコップ | シャベル形つまみを起こす[145] | ホルワンコフの起動にも使用[118]。 | 内蔵しているパワーアシスト機能[150]・パワーシリンダーによって腕力を強化し、アストリウム合金製のスクープバケットで堅い岩盤をものともせず掘り進む[118]。 モジュールデザインは、アポロ計画で実際に月の石採取に使われたスコップを模している[143]。 |
30 | クリアレッド | 右腕 | Nマグネット | 強力な磁力エネルギーを含有し、Sマグネットとペアでフォーゼをマグネットステイツへと変身させる。 | ||
31 | クリアブルー | 左腕 | Sマグネット | 強力な磁力エネルギーを含有し、Nマグネットとペアでフォーゼをマグネットステイツへと変身させる。 | ||
32 | ライトグレー | 右脚 | フリーズ | つまみを回転させる[153] | ソフトーニャの起動にも使用[149]。 | 冷蔵庫型の冷却装置から強力な冷気を放ち、周囲を凍結させる[149]。断熱ドアフラットシャッターの内側には、「冷蔵庫に収納された卵」が造形されている[111]。 |
33 | アメジスト | 右腕 | クロー | 上面の爪を倒す[153] | スマッシャーパドルによって腕力を強化し、アストリウム合金製の鉄の爪スレッジボーンで敵を引き裂く[118]。 | |
34 | アプリコット | 左脚 | ボード | ボードを押す[153] | カーボン樹脂とアストリウム合金が合成され、重力を遮断する塗料で底面をコーティングしたリパルジョンボードにより、空中を浮遊移動するなど、どんな場所でも滑ることができる[151]。 | |
35 | エンジ | 右脚 | ジャイアントフット | 足型ボタンを押す[153] | 靴型装置によって地面を踏み付けることで周囲の重力場を増大させ、大気の屈折によって発生させた巨大な足の幻影で敵を押し潰す[149][139]。 | |
36 | スカイブルー | 左脚 | エアロ | トリガーを引く[153] | 4基の回転翼アトモスファンによって吸排気を行い、いったん吸い込んだ空気を圧縮して噴出し、突風を生む[151]。 | |
37 | ミントグリーン | 左腕 | ジャイロ | プロペラ付きつまみを展開させる[153] | ナゲジャロイカの起動にも使用[142]。 | アストリウム合金製の2枚の回転翼ダイナミクスローターでヘリコプターのように空中移動する[142]。テールローターの役割は、エアダクトコアンダノーターが果たしている[142]。 |
38 | サーモンピンク | 右脚 | ネット | ネット型つまみをスライドさせる[153] | 網型エネルギー発振器アークグリッドにより網目状にした電磁ビームで巨大な電磁ネットを発生させ、敵を捕獲する[149][139]。 | |
39 | セピア | 左脚 | スタンパー | 上面のバーを押す[153] | コズミックエナジーで仮面ライダー部のマークを判押しする[151]。マークは意図的に不安定な状態にしているため、時間差で爆発する[151]。蹴り込み具合によって爆発までの時間調整が可能[127]。 | |
40 | ロイヤルブルー | 右腕 | コズミック | アイドリングスライダーを操作してゲートフォルドハッチを開放し、ハッチの下から出現したエンハンスドキーを押す[107] | 39種のスイッチの力を取り込み、フォーゼをコズミックステイツへと変身させる。 カバーを割って押す非常ボタンがモチーフ[115]。四隅に脚のような造形があるのは、初期デザインでアポロ月着陸船をイメージしていた名残である[115]。なお、顔のように見えるのは偶然であり意図したものではない[115]。 |
バリズンソード |
劇中には仮面ライダーフォーゼが使用する上記の物以外にも、重要な役割を果たすスイッチが登場する。
OSTO (外宇宙技術開発機構)が開発した、仮面ライダーフォーゼ専用のオービター兼モーターサイクル[43][158]。もともとは歌星賢吾が使用していたが、フォーゼシステムとともに如月弦太朗に託され、普段は弦太朗の自家用バイクとして活用されている[159]。なお正式名称は開発コードの「ORB-40F」であり、「マシンマッシグラー」とは弦太朗による命名である[51][158]。
次世代型水素燃料エンジンハイドロフューエルエンジンを搭載[159]。内蔵されたドライビングAIにより、遠隔操作による無人走行が可能で自動走行用センサーにより、手放しでも運転可能[158]。宇宙空間での運用を想定しているため、車体は耐衝撃性や耐熱性に優れた強固な作りとなっている[158]。武装類は特に装備されていないため、戦闘時は体当たりが主な攻撃手段となる[158]。
パワーダイザーとの連携により、軌道打ち上げが可能となり、成層圏まで僅かな推進剤で到達できる[158][160]。
月面基地での土木作業用にOSTOが開発した可変型パワードワーカー[163]。普段は天高の物置に隠されている[164]。
人型作業形態ダイザーモードは、主にゾディアーツとの戦闘に用いられた[164]。初心者でも乗りこなせるほど操縦は簡単だが、肉体にかかる負担が大きいため、アメフトで鍛えた大文字隼がメインパイロットを務めた[164]。腕グラップルワイヤーを武器とする[165]。
探査用車両形態ビークルモードは移動の際に用いられるほか、体当たりや小型ミサイルで戦闘を支援した[164]。操縦者が直接運転する以外に、アストロスイッチカバンによる遠隔操作も可能である[164]。
資材などの射出・運搬形態タワーモードは、マシンマッシグラーを宇宙まで打ち上げるための発射台として用いられる[164]。膨大なエネルギーを内包しているため地上で爆発させると周辺に被害を及ぼすゾディアーツは、タワーモードの打ち上げで宇宙まで運んで倒すのである[164]。
『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』では、衛星兵器XVIIの内部に3機のパワーダイザーが格納されており、仮面ライダー部の面々によって運用された[166]。
朔田流星がメテオドライバーとメテオスイッチを使用し、人工衛星M-BUS[注釈 73]から照射されるコズミックエナジーを浴びて変身する戦士[169]。変身後は青い球体に包まれて空中を高速移動し、戦場に現れる[169]。決め台詞は「お前の運命(さだめ)は俺が決める」[169]。
当初は変身に際してM-BUSにいるタチバナの認証を必要としており、流星がタチバナの意に沿わない行動をとった場合は変身する資格を剥奪された[169]。例として、タチバナと流星の間には「メテオの変身者を敵に知られてはならない」という取り決めがあり、キャンサー・ゾディアーツ / 鬼島夏児に正体を知られた流星は変身不能となったことがある[169]。タチバナが仮面ライダー部の前に直接姿を現して以降は、流星の意志で変身が可能となった[169]。
メテオに手持ちの武器はないが、流星が星心大輪拳という拳法の達人であるため、高い接近戦能力を備えている[170]。
新たにタチバナから送られたメテオストームスイッチを使用して変身するメテオの強化形態[184]。メテオの姿から2段変身するのが原則であり、まずメテオドライバーのメテオスイッチをメテオストームスイッチに交換すると、「メテオストーム!」と音声が発せられる[184]。次いで左手の人差し指で指紋認証を行うと、「メテオ、オン、レディ」の音声とともにスイッチが点灯する[184]。最後にストームトッパーを回転させると、スイッチからコズミックエナジーが渦状に広がってメテオの全身を包み込み、メテオストームの姿へと変える[184]。なお、サジタリウス・ゾディアーツとの初戦では流星がメテオストームに直接変身しているが、そのときは一瞬メテオの姿を経てからメテオストームになっていた[184]。
通常のメテオに比べてパワーと装甲が強化されており、また新たにメテオストームシャフトを手にしたことで攻撃力が格段に増している[184]。
マシンメテオスターは、仮面ライダーメテオが戦闘時に使用するモーターサイクル[出典 2]。メテオは変身後に青い光球となって飛行移動するため、戦場に駆けつける目的で使用されることは少なく、変身前の朔田流星の姿で乗ることも稀である[196]。
開発者や設計者は不明だが[195]、マシンマッシグラーとの共通点が多いことから、タチバナがマッシグラーの技術を基に造ったと思われる[197]。
開発コードは「MBM3000X」[195]。次世代型水平対向6気筒水素燃料エンジンドロップボクサーエンジンを搭載[196]。車体後部には太陽光発電用に2枚のソーラーアレイパネルを備える[196]。
戦闘に際してはLED式ヘッドライトメテオフラッシャーからエネルギー弾を発射するほか[196]、車体を発光させて体当たりする戦法を取る[195]。
タチバナが遠隔操作することも可能で、第41話で仮面ライダーフォーゼに課した特訓の中で妨害手段として活用した[196]。このときフォーゼは、逆にメテオスターを奪い取って乗りこなしてみせた[196]。
仮面ライダー | ステイツ | 身長 | 体重 | パンチ力 | キック力 | ジャンプ力(ひと跳び) | 走力(100 m) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
フォーゼ | ベースステイツ | 200 cm | 95 kg | 2.1 t | 6.3 t | 20 m | 6.2秒 |
エレキステイツ | 97 kg | 5.8秒 | |||||
ファイヤーステイツ | 99 kg | 2.8 t | 7 t | 17 m | 6.5秒 | ||
マグネットステイツ | 212 cm | 114 kg | 6.4 t | 13 m | 6.8秒 | ||
コズミックステイツ | 206 cm | 98 kg | 3.5 t | 7.3 t | 23 m | 5.8秒 | |
メテオ | 仮面ライダーメテオ | 210 cm | 93 kg | 3.3 t | 8.4 t | 25 m | 5.8秒 |
メテオストーム | 4.3 t | 9.4 t | 21 m | 5.4秒 |
仮面ライダーフォーゼや、仮面ライダー部の活動を支援する、小型サポートドロイド[198]。ラビットハッチに残された図面を基に歌星賢吾が開発したもので[199]、命名は城島ユウキによる[198]。
待機時は食べ物や飲み物の姿を模したフードモードを取っており、それぞれに対応したアストロスイッチをスイッチソケットに挿入することでロイドモードに変形し、自律行動する[198]。
ハンバーガーに擬態したフードモードから、カメラスイッチで起動する小型ロボット[198]。
両手はハンバーガーの具材部分が変形したもので、右がフレッシュレタスハンド、左がテイスティートマトハンドと呼ばれる[201]。脚部は移動用のローラーバンズスピンドルとなっている[201]。
頭部の高性能カメラスコープ3Dスクープショットによって映像を記録し、また逆に立体映像を空中に投影することもできる[201]。この機能を活かした偵察や情報収集が主な任務であり、取得したデータはラビットハッチやアストロスイッチカバンへ転送される[198]。バガミールで直接データを閲覧したり、インターネットに接続するといった使い方も可能である[198]。
『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』には、美咲撫子 / 宇宙生命体SOLUが作り出した、5段重ねのメガバガミールが登場している[201]。
フライドポテトに擬態したフードモードから、シザーススイッチで起動する小型ロボット[198]。
ロイドモードはどこかヤドカリを思わせる造形となっている[98]。両目にあたるカニメデ[201]は、丸目だったバガミールと比べると意地悪っぽく細められている[99]。脚部フライドウォーカーは、複数のスティックを高速で前後に動かすことで移動する[201]。
前面に2つ備わったパワーカッターチョッキングピンチは強力で、鋼鉄板や鉄骨をも切断できる[201]。この機能を活かした障害物の除去や、アストロスイッチの運搬が主な任務となる[198]。
シェイクの容器に擬態したフードモードから、フラッシュスイッチで起動する小型ロボット[199]。
ロイドモードはペンギンを模した形態となっている[199]。容器の蓋にあたるハイドカバーが持ち上がって頭部ユニットグレイシャーヘッドが露出し、ボディ側面にはバランスを保つための安定翼フラッパーウイングを展開する[202]。
目の部分フラッシュアイルズからは、直視した人間の視力を約3分も奪う強力な閃光を放つ[202]。この機能を活かして敵を撹乱したり、味方の撤退を支援することが主な任務となる[199]。
ホットドッグに擬態したフードモードから、スコップスイッチで起動する小型ロボット[199]。ユウキのイラストデザインを基に作られた[202]。
ロイドモードはイヌを模した形態となっている[199]。脚部マーキングキャタピラは、無限軌道を回転させるのではなく、個々のエッジを高周波振動させることで移動している[202]。
前面に備わったバケットホレットドーザーは強力で、土壌に留まらず堅い岩盤をも掘り抜くことができる[202]。この機能を活かした埋蔵物の探索を主な任務とするほか、地上での索敵にも活用される[199]。
他のフードロイドと比べて人懐っこい一面があり、第19話では賢吾と仲違いして落ち込む如月弦太朗を慰めていた[202]。また、NSマグフォン紛失騒動の際には、野座間友子の手で起動されると、地中から目標物を掘り起こしてくる成果を挙げた[202]。
ソフトクリームに擬態したフードモードから、フリーズスイッチで起動する小型ロボット[203]。
ロイドモードとなると3枚の回転翼ストリーミングファンが展開し、1分間に約1,600回転して風速200メートル以上の風を発生させる[204]。この風で揚力を生んで短距離の空中移動を可能とするほか、冷気噴射装置クーリングシャワーからの空気を放って敵を攻撃する[204]。このとき、脚部バイコーンポッドの先端のクローを地面に打ち込むことで、姿勢を安定させる[204]。
チキン・ナゲットの容器に擬態したフードモードから、ジャイロスイッチで起動する小型ロボット[203]。
運搬トレーキャリアーバスケットを後部に展開したキャリーモードとなれば、他のフードロイドやアストロスイッチを運搬できる[204]。
簡易型AIを搭載したサブユニットツナゲットを4機搭載しており、それぞれが独自の判断で活動して敵の追跡や撹乱を行う[204]。ツナゲットはユウキによって木星のガリレオ衛星にちなんだ名称がつけられており、ピンクの目がナゲロパ、緑色の目がナゲイオ、黄色の目がナゲメデ、赤い目がナゲストとなっている[204]。このうちナゲロパは第41話でヴァルゴ・ゾディアーツによって破壊されているが、その際に放出されたコズミックエナジーの痕跡を他のツナゲットたちがタチバナの体から感知して両者が同一人物であることを暴き、仲間の無念を晴らして見せた[204]。
「黄道十二星座(ゾディアック)」と「宇宙飛行士(アストロノーツ)」を掛け合わせた造語。
人間(スイッチャー)がゾディアーツスイッチの力によって、人体にマテリアライズ(物質化)したコズミックエナジーによるエネルギー体を直接作用させて人体を強靭に進化させた怪人。共通して金属状の小さな仮面[注釈 75]をつけ、各所に星座をイメージするコアとそれを結ぶスターラインがある。コアは変身時に星座を象るエフェクトで現れて発光、それを纏うことで変身する。変身中は変身者の声にエコーがかかる。
怪人であるエネルギー体をフォーゼの力によってデリートしてもスイッチャー自身にダメージが及ぶことはなく、スイッチャーがスイッチを再起動することで「ラストワン」(下記)まで復活するため、活動を停止させるにはスイッチを奪取することが条件となる。中にはスイッチャー自身の潜在能力と強く純粋な感情(怒りや信仰心など)が相乗し、我望が「進化」と称するような予期せぬ変異が現れることもあり、その資質はホロスコープスへの進化の可能性にも繋がる。これはフォーゼのアストロスイッチも例外ではなく、弦太朗の「皆と親友になる=全てを受け入れる」という姿勢からステイツチェンジへの覚醒や、その形態での固有能力を発現させるという現象が起きている。
7年前にリブラ(速水)がスコーピオン(園田)の覚醒に立ち会っていたことから、その時点で既に暗躍していた模様。また、アリエスなどの例外を除いて、ゾディアーツは主に天ノ川学園周辺で活動しているが、これはザ・ホールの影響下にいることが覚醒に繋がるためである。
個別名称は基本的に「(星座の英名[注釈 76])・ゾディアーツ」(オリオン・ゾディアーツ、リブラ・ゾディアーツなど)となっている。
天ノ川学園高校の各地で暗躍するゾディアーツの一団。「十二星座の使徒」と名乗り、通常のゾディアーツとは格が違うと言われるほどの強大な力を秘め、一部の者はテレポーテーション能力を持つ。仮面ライダー部からは「マント付き」または「幹部」と呼称される。仲間内では自らの星座の名をコードネームに使用している。
その正体はスイッチャー自身の素質により、本来の最終形態とされるラストワンを超越・進化し、黄道十二星座[注釈 80]の力を宿すようになった存在。そのため、元の姿は十二星座とは異なる能力を持つゾディアーツである。進化の際は、元となったゾディアーツが抜け殻となった肉体を吸収し、元のゾディアーツから脱皮する。ラストワンを超越した結果、スイッチは前述のホロスコープススイッチとなる。
学園理事長である我望を司令塔とし、基本は対等であるもののメンバーの間には微妙な格差が存在する[注釈 81]。理事長室の赤い壁と天井に星空が広がる隠し部屋を本拠地にしており、活動には財団Xによる資金援助を受けていることが明かされている。
物語開始時点で存在していたメンバーはリブラ・レオ・ヴァルゴ・スコーピオン(速水、立神、江本、園田)の4体(4人)のみで、劇中にて残りの使徒が相次いで覚醒している[注釈 82]。彼らの目的は自分たちと同様にラストワンを超越した十二使徒となりうる存在を覚醒させることで十二使徒で構成されたホロスコープスを完成させ、我望の提唱する人類の救済計画「覚醒の日」を実現することである[注釈 83]。そのため、覚醒する可能性を持つ生徒にゾディアーツスイッチを提供し、彼らの個性に応じたスイッチの進化を観測している。彼らが生徒にスイッチを手渡す際「宇宙に夢を、星に願いを」と対象などに呼びかける。その最終目的は覚醒を果たした12個のスイッチによりコズミックエナジーを制御し、ザ・ホールにワープゲートを発生させ、我望をプレゼンターの下にワープさせることであることが速水の口から言及されている。物語後半で、彼らの計略によるフォーゼを利用した天高都市へのコズミックエナジーの一極化と、リブラの超新星ラプラスの瞳覚醒が果たされた結果、確実にホロスコープス候補を特定し、覚醒させることが可能な状態となった。
外見は進化した証として最上級を表す黄金の仮面に、他のコアとは異なる色や形状をした最輝星、戦闘時以外に羽織る金色の刺繍が施された黒いマント[注釈 84]が特徴で、このマントは薄い材質でありながら、ある程度の攻撃を防ぐ盾として使用可能。なお、ライダー部の面々は、彼らが学園関係者であることは終盤まで認識しておらず、正体が露見していたのは、作中で覚醒した者のみであった(逆に、フォーゼが弦太朗であることは早い段階から認識されている)。
有能であれば自由な行動を取ることができ、多少の無礼な態度も許されるが、失態を犯した者は容赦なく切り捨てられ、ダークネビュラへ転送される[注釈 54]。ただし、その功績によっては、記憶消去のみで済ませる場合もある。ホロスコープスたちがライダーに倒された際、スイッチャーの命よりもスイッチの回収が優先されるのは、上記の目的遂行が起因しているためである(1つでも欠けると目的遂行は不能)。
また、コミック版独自の展開では、過去に倒されスイッチャー不在になっていたホロスコープス(キャンサー・ノヴァ、カプリコーン)が意志を持ったエネルギー体として単体復活するという現象も起きている。
当初は、複数話にかけて登場する者ばかりだったが、アリエス・ゾディアーツの登場以降に登場するホロスコープスの大半はゲスト怪人として登場した。
サジタリウス・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 237 cm |
体重 | 210 kg |
サジタリウス・ノヴァ | |
身長 | 237 cm |
体重 | 168 kg |
ヴァルゴ・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 218 cm |
体重 | 178 kg |
リブラ・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 238 cm |
体重 | 203 kg |
レオ・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 242 cm |
体重 | 213 kg |
スコーピオン・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 234 cm |
体重 | 187 kg |
スコーピオン・ノヴァ | |
全長 | 286 cm |
体重 | 271 kg |
キャンサー・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 228 cm |
体重 | 188 kg |
キャンサー・ノヴァ | |
全長 | 280 cm |
体重 | 265 kg |
アリエス・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 235 cm |
体重 | 209 kg |
カプリコーン・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 233 cm |
体重 | 219 kg |
アクエリアス・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 231 cm |
体重 | 187 kg |
タウラス・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 228 cm |
体重 | 220 kg |
ジェミニ・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 218 cm |
体重 | 182 kg |
ピスケス・ゾディアーツ | |
---|---|
身長 | 227 cm |
体重 | 199 kg |
ダスタード | |
---|---|
別名 | 星屑忍者 |
身長 | 205 cm |
体重 | 165 kg |
ゾディアーツ関連の用語は、#ゾディアーツ関連の用語を参照。
記載しているのは、公式サイトにレギュラーとして扱われている人物[229]または仮面ライダー部およびホロスコープスの関係者である。
スタッフは『仮面ライダーW』以来の起用となる人物が多数おり、プロデューサーは本シリーズでは二回目の起用となる塚田英明、メインライターは同作品にゲストライターとして参加した中島かずきを起用し、逆にメインを務めていた三条陸はサブライターとして参加する[注釈 121]。音楽は『仮面ライダーディケイド』『仮面ライダーW』の鳴瀬シュウヘイが単独で務める。クリーチャーデザインは特撮作品初参加である漫画家の麻宮騎亜が担当[214]。
演出では『仮面ライダーW』に参加した坂本浩一がシリーズで初めてのメインを担当。パイロットや最終エピソードの他、2度にわたって2エピソード4話連続での演出を成し遂げ、演出担当は石田秀範や諸田敏と同じ12話分に及んだ。また、『仮面ライダー龍騎』以降より助監督を担当してきた山口恭平が本作品にてテレビシリーズの演出デビュー、4本のエピソードを担当。その他、これまでほぼスーパー戦隊シリーズに専任していた渡辺勝也が『仮面ライダーアギト』以来、約10年ぶりに仮面ライダーシリーズに参加した。
本作品では『W』同様に出演者ではなく、プロの歌手が一部番組限定ユニットとして挿入歌(ED)を担当している。May'n、椎名慶治、栗林みな実など、著名なアーティストが担当しているのも特徴である。異色の要素として従来のように各形態毎に曲を分けず前半は「Giant Step」がベース、エレキ、ファイヤーの3ステイツ共通曲となっている。出演者によるキャラクターソングは劇中でも使用された「がんばれ、はやぶさくん」(ユウキ)「はやぶさメタル」(第35話)(ライダー部バンド)「LOVE IS OVERDRIVE」(第35話、36話)(作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - DJ HURRY KENN / 編曲 - AYANO)「親父のBlues」(第36話)(作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - DJ HURRY KENN / 編曲 - AYANO)(いずれもJK) が存在している。
サブタイトルは「○・○・○・○」といったフォーマットに則り、その回のテーマに合わせた四文字の漢字が入る。
本作品も従来の平成仮面ライダーシリーズ同様2話完結の前後編形式(奇数回が前編、偶数回が後編)となっているが、『W』同様前編と後編で本編終了時に挿入されるエフェクトが異なっており、前編は画面右上と左下にラインが斜めに表示され本編映像が中央部に挿入され画面右上に「To Be Continued」と表示される。一方後編は画面右下にタイトルロゴが表示されるだけにとどまっている。また本作品も前作『オーズ』と同様に、全エピソードが完全に前後編として構成されている。
放送日 | 放送回 | サブタイトル | 登場するゾディアーツ[注釈 124] | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
2011年 | 9月 4日1 | 青・春・変・身 |
|
中島かずき | 坂本浩一 |
9月11日 | 2 | 宇・宙・上・等 | |||
9月18日 | 3 | 女・王・選・挙 |
| ||
9月25日 | 4 | 変・幻・暗・躍 | |||
10月 | 2日5 | 友・情・表・裏 |
|
石田秀範 | |
10月 | 9日6 | 電・撃・一・途 | |||
10月16日 | 7 | 王・様・野・郎 |
|
三条陸 | 柴﨑貴行 |
10月23日 | 8 | 鉄・騎・連・携 | |||
10月30日 | 9 | 魔・女・覚・醒 |
|
諸田敏 | |
[注釈 125]11月13日 | 10 | 月・下・激・突 | |||
11月20日 | 11 | 消・失・月・戸 |
|
中島かずき | 田﨑竜太 |
11月27日 | 12 | 使・命・賢・命 | |||
12月 | 4日13 | 学・校・拒・絶 |
|
三条陸 | 石田秀範 |
12月11日 | 14 | 毒・針・猛・襲 | |||
12月18日 | 15 | 聖・夜・合・唱 | 柴﨑貴行 | ||
12月25日 | 16 | 正・邪・葛・藤 | |||
2012年 [注釈 127] | 1月 8日17 | 流・星・登・場 |
|
中島かずき | 諸田敏 |
1月15日 | 18 | 弦・流・対・決 | |||
1月22日 | 19 | 鋼・竜・無・双 |
|
三条陸 | 石田秀範 |
1月29日 | 20 | 超・絶・磁・力 | |||
2月 | 5日21 | 進・路・誤・導 |
|
中島かずき | 坂本浩一 |
2月12日 | 22 | 馬・脚・一・蹴 | |||
2月19日 | 23 | 白・鳥・同・盟 | 長谷川圭一 | 山口恭平 | |
2月26日 | 24 | 英・雄・願・望 | |||
3月 | 4日25 | 卒・業・後・髪 |
|
三条陸 | 諸田敏 |
3月11日 | 26 | 有・終・輪・舞 | |||
3月18日 | 27 | 変・身・却・下 |
|
中島かずき | 石田秀範 |
3月25日 | 28 | 星・嵐・再・起 | |||
4月 | 1日29 | 後・輩・無・言 | 長谷川圭一 | 坂本浩一 | |
4月 | 8日30 | 先・輩・無・用 | |||
4月15日 | 31 | 昴・星・王・国 |
|
三条陸 | |
4月22日 | 32 | 超・宇・宙・剣 | |||
4月29日 | 33 | 古・都・騒・乱 |
|
中島かずき | 諸田敏 |
5月 | 6日34 | 天・穴・攻・防 | |||
5月13日 | 35 | 怪・人・放・送 |
|
長谷川圭一 | 渡辺勝也 |
5月20日 | 36 | 本・気・伝・歌 | |||
5月27日 | 37 | 星・徒・選・抜 |
|
三条陸 | 石田秀範 |
6月 | 3日38 | 勝・者・決・定 | |||
6月10日 | 39 | 学・園・法・度 |
|
長谷川圭一 | 諸田敏 |
[注釈 128]6月24日 | 40 | 理・念・情・念 | |||
7月 | 1日41 | 部・活・崩・壊 |
|
中島かずき | 山口恭平 |
7月 | 8日42 | 射・手・君・臨 | |||
7月15日 | 43 | 双・子・明・暗 |
|
三条陸 | 石田秀範 |
7月22日 | 44 | 星・運・儀・式 | |||
[注釈 129]8月 5日 | 45 | 天・秤・離・反 |
|
中島かずき | 諸田敏 |
[注釈 130]8月12日 | 46 | 孤・高・射・手 | |||
[注釈 131]8月19日 | 47 | 親・友・別・離 |
|
坂本浩一 | |
8月26日 | 最終話 | 青・春・銀・河 |
特記のない限り、仮面ライダーフォーゼが各作品に登場。
話数 | サブタイトル | 放送番組 | 放送日 |
---|---|---|---|
第1話 | アニメで変身だゾ | 放送丸20年!春のクレヨンしんちゃん 映画公開スペシャルだゾ(実写+アニメ) | 2012年 4月13日 |
第2話 | 合・体・出・撃 | 仮面ライダーフォーゼ 第31話(アニメ) | 4月15日 |
第3話 | ひまわりをお助けするゾ | クレヨンしんちゃん 第768話(アニメ) | 4月27日 |
第4話 | 友・達・未・満 | 仮面ライダーフォーゼ 第33話(実写+アニメ) | 4月29日 |
特記事項が無い限り、バンダイナムコゲームス(バンダイレーベルとバンプレストレーベル、現:バンダイナムコエンターテインメント)からの発売による。
いずれも発売元は東映ビデオ。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.