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日本のテレビドラマ番組、メディアミックス作品、その主人公たる架空のヒーローの名前 ウィキペディアから
『仮面ライダーディケイド』(かめんライダーディケイド、欧文表記:MASKED RIDER DECADE)[注釈 2]は、2009年1月25日[注釈 3]から同年8月30日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8時から8時30分(JST)に全31話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。ハイビジョン制作[注釈 4]。
平成仮面ライダーシリーズ | ||
第9作 | 仮面ライダーキバ | 2008年1月 - 2009年1月 |
第10作 | 仮面ライダーディケイド | 2009年1月 - 8月 |
第11作 | 仮面ライダーW | 2009年9月 - 2010年8月 |
仮面ライダーディケイド | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 |
石ノ森章太郎 (石森章太郎プロ) |
脚本 | |
監督 | 田﨑竜太 他 |
出演者 | |
声の出演 | |
ナレーター | 鈴木英一郎 |
音楽 | |
オープニング |
「Journey through the Decade」 歌:Gackt[注釈 1] |
言語 | 日本語 |
製作 | |
プロデュース | |
製作 | |
放送 | |
放送局 | テレビ朝日系列 |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2009年1月25日 - 8月30日 |
放送時間 | 日曜 8:00 - 8:30 |
放送枠 | |
放送分 | 30分 |
回数 | 31 |
公式ウェブサイト | |
特記事項:
|
平成仮面ライダーシリーズ10周年記念・平成仮面ライダーシリーズ10作記念作品として、平成仮面ライダー10周年プロジェクトの一環で制作された作品である。オープニングのタイトル表記時にも、記念作であることを示す「平成仮面ライダー10th SINCE 2000」のロゴマークが表示されている。このマークは平成仮面ライダー10周年を迎えた2009年に展開される本作品や関連商品、それに放送開始前の2008年に稼働開始したデータカードダス『仮面ライダーバトル ガンバライド』などでも使用されている。略称は「ディケイド[注釈 6]」や「DCD」など。後者はタイトルロゴや劇場版の作中で使用されている。
本作品は、「10年に1度のお祭り」というコンセプトの下で平成仮面ライダーシリーズに登場する歴代の仮面ライダーが総登場するクロスオーバー作品である。さらに番組後半では同時期に放送されたスーパー戦隊シリーズの『侍戦隊シンケンジャー』や、昭和の仮面ライダー作品ともクロスオーバーを展開した。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのヒーローが共演するテレビ作品は本作品が初となる。
主役の仮面ライダーディケイドは本来の姿に加え、『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダーキバ』までの主役ライダー9人にも変身可能。主役以外のライダーたちも様々な場面で登場する[注釈 7]。またゲストにオリジナル版の俳優を起用したり、オリジナル版の特撮演出・BGMを再現するといった演出が行われている。一方で各世界はリ・イマジネーション(再創造)[1]と呼ばれる構想の下、オリジナル版とは設定が変更されたシミュラークル(模造品)として登場し、東映自身による二次創作となっている[4]。
『仮面ライダー (スカイライダー)』以降、仮面ライダーのテレビシリーズは基本的に1年間の放送体制を採っていたが、本作品は以降の作品のストーリーと関連商品のピーク時期を、同じスーパーヒーロータイム枠のスーパー戦隊シリーズ(毎年2月開始)とずらすことを目的とした特殊な形態で放送されていたため、放送回数も全31話となった。テレビシリーズの中では『仮面ライダーアマゾン』(全24話)に次いで放送回数が少ない作品である。戦隊ではなくライダーの開始時期を秋にずらした理由は、戦隊が基本のヒーローであるのに対しライダーは柔軟性があるからである[5][6]。
本放送終了後の2009年10月4日からは、テレビ朝日のみではあるが再放送も行われた。詳細は#再放送・ネット配信の節を参照。
西暦2009年。光夏海は無数の仮面ライダーがある一点を目指してディケイドと呼ばれる仮面ライダーに総攻撃を仕掛けて全滅するという夢を繰り返し見てはうなされていた。現実に戻れば家業の「光写真館」に居候している青年・門矢士がきちんと写真を撮らないと客から苦情を受け、謝罪と士への説教をする毎日。
ある日、突如世界のあちこちで謎のオーロラと共に無数の怪人が現れ、人々を襲い始める。夏海と離れ離れになった士は謎の青年・紅渡と接触し、自分がディケイドと呼ばれる仮面ライダーであることを知らされる。夏海と合流した士は、彼女が見つけたバックルとカードで仮面ライダーディケイドに変身して怪人たちを倒すが、世界の崩壊は止まらない。
士は再び現れた渡により、それぞれの仮面ライダーが戦う9つの並行世界が1つに融合し、最終的に崩壊しようとしているということ、そして士は9つの世界を旅してそれを防ぐ使命を課せられた存在だということを告げられる。こうして士は自分の写せる世界を探すために、夏海は夢で見たディケイドへの不安から、異世界への旅に出ることを決意する。
基本的にテレビシリーズにおける物。映画各作品における設定・活動については見出しで節を分けて記述。
光写真館を拠点とし、異世界を巡る旅を行うメンバー。
キバーラ | |
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翼端長 | 11.5 cm (翼展開時) |
体重 | 230 g |
最高飛行速度 | 70 km/h |
本節で記述する人物はガイを除き、なぜ士を敵視しているかなどの説明はない。また渡や剣崎といった過去のライダー作品の主人公などは、各作品のテレビシリーズより数年後という設定になっている。彼ら以外の"仲間"については変身後の姿のみの登場となったため、変身者については詳細は不明。
牛鬼 | |
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身の丈 |
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目方 |
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各並行世界に存在する戦士の名称。ここでは、本作品オリジナルの仮面ライダー・FFR(「ファイナルフォームライド[15]」あるいは「ファイナルフォームライダー[16]」)形態が登場した仮面ライダーのFFRのみ記載する。
本作品のキーアイテムであるライダーカードを使用して戦い、世界法則に縛られず戦闘が可能で[注釈 17]、マスク・アーマーに備わったライドプレートの効果によって並行世界を巡ることが可能な次元戦士[17][18]である。
変身者である士・大樹はこれらの特性において、自らを「通りすがりの仮面ライダー」と称する。
『オールライダー対大ショッカー』にて、これらのライダーシステムが大ショッカーによって開発されたことが明らかになっており、ディケイドはライダー討伐のために開発された大首領専用の装備であると説明されている。ディエンドの方は何のために作られたか言及されていないが、強大な力を持つディケイドを牽制するために開発されたのではないかと推測されている。
仮面ライダーアビス | |
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身長 | 187 cm |
体重 | 92 kg |
パンチ力 | 200 AP |
キック力 | 300 AP |
ジャンプ力 | ひと跳び30 m |
走力 | 100 mを5秒 |
「龍騎の世界」で、ATASHI JOURNAL副編集長の鎌田が変身。龍騎などと同様にアドベントカードを使って戦う。基本カラーとカードデッキの色は水色。
変身者である鎌田がアンデッドの化身ということから、ディケイドや龍騎、ナイトを追い込むほどの戦闘力を持つ。
アビスラッシャー | |
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身長 | 225 cm |
体重 | 127 kg |
アビスハンマー | |
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身長 | 232 cm |
体重 | 158 kg |
アビソドン | |
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全長 | 400 cm (ノコギリ角なし状態) |
全幅 | 190 cm |
体重 | 680 kg |
風の属性の管の音撃戦士。読みは「アマキ[31]」。「響鬼の世界」で音撃道威吹鬼流のアキラが変身。
師はイブキで、変身後の姿も胸部の装飾が若干異なるのみで、威吹鬼に見分けがつかないほど酷似している。
後に世界の融合により、「ライダー大戦の世界」にも登場。仮面ライダーサガによって轟鬼と共に倒されてしまうが、『ディケイド 完結編』で「響鬼の世界」においてアスムたちと共に復活を果たす。
ディケイドやディエンドが所持するファイナルフォームライドのライダーカードによって、各ライダーがそれぞれの関係する装備やメカに変形した形態である。
いずれも使用時にディケイドが「ちょっとくすぐったいぞ!」、ディエンドが「痛みは一瞬だ!」と忠告した際、各ライダーは変形した際に関節の痛みが来る模様。一度変形したライダーは自身の意思で任意に変形解除と再変形が可能。
テレビシリーズではクウガからキバまでの9人が変形していたが、映画作品やジオラマ小説では、ディケイドやストロンガー、Wやオーズなどといった、他のライダーたちも変形している。
クウガゴウラムについては、仮面ライダークウガ (キャラクター)#クウガゴウラムを参照。
アギトトルネイダー | |
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全高 | 310 mm |
全幅 | 1,110 mm |
ファイナルフォームライド・アギトのライダーカードによって変形した仮面ライダーアギトのFFR形態であるスピードボード[32]。
形状は専用マシンのマシントルネイダー・スライダーモードを模している[15]。ライダー2人を乗せることができ、劇中ではディケイドとG3-Xを乗せている。
リュウキドラグレッダー | |
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全高 | 55 cm |
全長 | 615 cm |
全幅 | 37 cm |
重量 | 210 kg |
ファイナルフォームライド・龍騎のライダーカードによって変形した仮面ライダー龍騎のFFR形態である真っ赤な龍[35]。
形状は契約モンスターのドラグレッダーを模している[15]。変形前後には右手と両肩にそれぞれドラグセイバーとドラグシールドが装備される。口から吐く高熱火球とソード状の尻尾の先端のドラグセイバーを武器とする。
ファイズブラスター | |
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全長 | 2,450 mm |
重量 | 91 kg |
ファナイナルフォームライド・ファイズのライダーカードによって変形した仮面ライダーファイズのFFR形態である大型光線銃[32]。
形状はブラスターフォームの専用武器であるファイズブラスター・フォトンバスターモードを模している[15]。銃口から高出力のエネルギー弾を放つ。
ブレイドブレード | |
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全長 | 2,800 mm |
重量 | 101 kg |
ファイナルフォームライド・ブレイドのライダーカードによって変形した仮面ライダーブレイドのFFR形態である大型剣[32]。
形状は専用武器の醒剣ブレイラウザーを模した巨大な剣[15][注釈 33]。敵を斬り付ける時には青白いエネルギー波を放つ。劇中で最も多く使用されており、ディケイドとディエンドの他には、シンケンレッドも使用している。
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目方 |
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ファイナルフォームライド・響鬼のライダーカードによって変形した仮面ライダー響鬼のFFR形態で、巨大ディスクアニマルと音撃武器の2つの形態を持つ[38]。
最初に変形するヒビキアカネタカは、ディスクアニマルのアカネタカを模している[15]。炎を纏って突撃する攻撃を得意とする。
ゼクターカブト | |
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全高 | 800 mm |
全長 | 2,000 mm |
全幅 | 920 mm |
重量 | 135 kg |
ファイナルフォームライド・カブトのライダーカードによって変形した仮面ライダーカブトのFFR形態である巨大カブトムシ型メカ[38]。
形状は変身アイテムのカブトゼクターを模している[15]。飛行能力のほか、高速回転しながらゼクターホーンで地中を掘り進むことが可能。変身後もカブトの意思は残っており、ファイナルアタックライドの際には自らの意思で元の姿に戻ることが可能。
モモタロス | |
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身長 | 185 cm |
体重 | 102 kg |
ファイナルフォームライド・電王のライダーカードによって、モモタロスとしての実体を取り戻した仮面ライダー電王のFFR形態。
他のFFRと異なり、ソードフォームに憑依している実体を無くしたモモタロスを元に戻す[41]。この際、変身者の憑依は強制的に解除される[注釈 34]。武器はモモタロスォードと、電王の変身時にアリゲーターイマジンから奪い返したデンガッシャー・ソードモード。人型の特性を活かして、他のFFRを使用することも可能。
FFRのライダーカードが使用可能となる前は、デンライナーと思しきシルエットがカードに表示されており、海東も電王がデンライナーに変形するデンオウデンライナー[42]と考えていたが、士がモモタロスの存在を肯定した際、デンライナーのシルエット部分がモモタロスへと変化した。
キバアロー | |
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全長 | 1,360 mm |
全幅 | 2,210 mm |
重量 | 98 kg |
ファイナルフォームライド・キバのライダーカードによって変形した仮面ライダーキバのFFR形態。
形状はパートナーのキバットバットIII世を模した巨大な弓矢[41][15]で、矢の先端はキバの右脚を模している。
作中で士らが旅をする並行世界(Another Rider WORLDの略[44])。
写真館の背景ロールには士たちが現在いる世界を表す絵が描かれており、士が役割を終えて次の世界へ移動する際に新たな絵が下りてくる[注釈 35]。写真館の内部構造は共通だが、外観は各世界で異なる。士には各世界で目的を果たすために必要な役割(職業と立場)が与えられ、服装や髪型もその役割に適した物へと変化する[注釈 36]。
以下に士たちが廻った世界を記載する。なお、写真館の背景ロールや士の職業は、公式ガイドムック『RIDE THE DECADE』(講談社)に準拠[47]。
世界 | 写真館の背景ロール | 士の役割 | 概説 | 敵[注釈 37] |
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夏海の世界(崩壊する世界[49]) | - | - | 物語開始時点で主要人物(士、栄次郎、夏海)が生活していた世界。 怪人たちの進撃とともに「世界の崩壊」を開始。 現在は紅渡とその仲間たちが時間を止めて崩壊を阻止している。 | |
クウガの世界 | 灯溶山に出動するパトカーの列とその付近の風景 | 警察官 (巡査) | グロンギ(未確認生命体)と人間の警官たちが抗争している世界。 原典と未確認生命体のナンバリングが異なる。 グロンギは私欲のための単身のゲゲルではなく、自分たちの王であるガミオを復活させるべく「ゲギバスゲゲル(聖なるゲーム)」を複数で実行する。 |
オオカミ種怪人 ン・ガミオ・ゼダ |
キバの世界 | キャッスルドラン | バイオリニスト | 人間とファンガイアが共存している世界。 王家によって両種族に掟を定めて体制を整えているが、10年以上前に先代王が不在となったことで王の座に空位が続いて治安が不安定となり、悪いファンガイアを退治するための親衛隊が組織され、管理されている。 |
ビートルファンガイア(先代キング) |
龍騎の世界 | ドラグレッダー | 弁護士 | 最も合理的で公正かつ公平な手段としてミラーワールドのライダーの戦いが裁判制度として導入されている世界。 争った参戦者の中で、最終的に勝ち残った者が裁判の判決を下す権利を得る[注釈 38]。 | 仮面ライダーアビス[注釈 39]&アビソドン |
ブレイドの世界 | ラウズカード | 社員食堂のチーフ | 大企業「BOARD」のライダーがアンデッドと戦っている世界。 社員には成績により待遇が変動するランク制度があり、ライダーに変身する資格を持つのはAランクに属する者のみ。 反面、定められた命令に背くと社長の一存で降格され、変身する権利も奪われる。 | パラドキサアンデッド&ジョーカー |
ファイズの世界 | オートバジン・バトルモードと『555』の象徴たる青い蝶々 | スマートブレイン・ハイスクールの生徒 | オルフェノクが人間社会に浸透している世界。またオルフェノクから人々を護るために人知れず戦うファイズの存在が都市伝説として語られている。 主に学園が物語の舞台となる。 | タイガーオルフェノク&ラッキークローバー |
アギトの世界 | イコン | 郵便配達員 | クウガの世界同様に人間とグロンギの争いが勃発し、さらにアンノウンの脅威が兆候を見せ始めている世界。 そのため他の世界と比較すると人々のアンノウンに対する認識度は著しく低く、まだ悪事(不可能犯罪)を犯していない。 | バッファローロード タウルス・バリスタ |
電王の世界 | デンライナー | 時の旅人 | 原典の世界観と同一[注釈 40]。 すでに世界の崩壊が進んでいる世界。その影響で、イマジンとは別にオニ一族一派が暗躍している。 | アリゲーターイマジン |
カブトの世界 | 東京タワーと天指す男の手 | ゼクトルーパー | ZECTとワームが戦っている世界。 クロックアップシステムが暴走したカブトの存在が、人類の敵として恐れられている。 | フィロキセラワーム[注釈 41] |
響鬼の世界 | 森林に置かれた音撃の特訓用の太鼓 | 音撃道の大師匠 | 鬼と魔化魍が戦っている世界。 音撃道の鬼たちは3つの流派に分かれて派閥争いをしており、「猛士」のような支援組織は存在せず、魔化魍側も「童子と姫」のような育成者が存在しない。 | 牛鬼&バケガニ変異体 |
世界 | 写真館の絵 | 士の役割 | 概説 | 敵 |
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ネガの世界 | 崩壊する夏海の世界の模様 | なし[注釈 42] | 夏海がいた世界の「影の世界」。 かつては人間が平穏に生活していたが、ダークライダー率いる怪人たちに蹂躙されている。 現在の人間たちは、レイドラグーンが化けた偽者。 | 仮面ライダーダークキバ&ダークライダー |
ディエンドの世界 | ディエンドが指名手配されている街 | 山田商店のサラリーマン | 大樹の故郷。 人々が「エリア管理委員会」によって他者に親切にするように強要、もしくは洗脳されている平和な田舎町の世界。 また仮面ライダーに対しては、攻撃的に排除するよう仕向けられている。 | ボスローチ&14[注釈 43] |
シンケンジャーの世界 | 折神のモチーフとなった動物の水墨画 | 志葉家の黒子 | 侍戦隊シンケンジャーが外道衆と戦っている世界。 本来ならば「ライダーを必要とされない世界」だが、チノマナコが大樹から奪ったディエンドライバーで「この世界の最初の仮面ライダー」に変異したことで、世界の秩序が乱れ始めていった。 | チノマナコ・ディエンド変身態 |
BLACK RXの世界 | 怪魔空港と迫りくるクライス要塞 | 霞のジョー[50] | 南光太郎(RX)とクライシス帝国が戦っている世界。 士たちが初めて大ショッカーと対峙する。 | 怪魔ロボット・シュバリアン |
Xライダーの世界 | - | - | アポロガイストの出身地。 大樹がアポロガイストの経緯を解説する回想として存在が発覚。 現在はアポロガイストが所属していたGOD機関そのものが大ショッカーの傘下に降っている。 | |
BLACKの世界 | - | - | アポロガイストが士を隔離させるためにおびき寄せた世界。 もう一人の南光太郎(BLACK)がゴルゴムと戦っている。 | アポロガイスト&シュバリアン&サイ怪人 |
アマゾンの世界 | 密林に潜む孤独なアマゾン | 草野球の選手 | 大ショッカーと結託したゲドン[注釈 44]が、ある程度人類の支配を進めている世界。 住民は大ショッカーの制度を常識として認識して組織を信奉し、少年期の段階から組織の一員として洗脳教育を施されている。 | 十面鬼ユム・キミル |
ライダー大戦の世界 | 夏海の夢の「ライダー大戦」[注釈 45] | 燕尾服の青年 | これまで訪れた世界が融合した世界。 テレビシリーズではキバ、ブレイド、響鬼の世界が融合。 その後融合が続き、物語は劇場版『W&ディケイド』へと続く。 | スーパーアポロガイスト |
各世界に存在する機関など。一部は原典に同名の組織が存在する。
原典のオリジナルキャストは横の二重括弧内の作品名を参照。
原典に登場しない怪人を演じた声優は放映リストを参照。
変身者が原典のオリジナルキャストの場合、変身後のスーツアクターも同一の場合が多い(太字は原典と同一)。一方、歴代主役ライダーについては、ディケイド役の高岩成二がほとんどを演じていたため、可能な限り別のスーツアクターが担当しており、集合シーンでは若手スーツアクターも参加している[3][注釈 52]。ただし、モモタロスについては監督の指名により高岩が演じている[58]。
仮面ライダーディエンド役の永徳は、本作品以降2号ライダーを演じることが多い[59]。
『電王』終了後に東映東京撮影所次長に就任したためプロデュース業を離れていた白倉伸一郎が、本作品で2年ぶりに現場復帰。メインライターは、『仮面ライダー剣』以来のライダーシリーズ参加で、白倉とは初の仕事となる會川昇が担当していたが、1クール(第13話)終了次点で降板した[100]。會川の降板以降は「ブレイドの世界」や「響鬼の世界」などに関わり、劇場版の脚本を担当した米村正二が実質メインライターの役割を担った。また、「電王の世界」と「シンケンジャーの世界」は両作品でメインライターを務めた小林靖子が、「ネガの世界」と「ディエンドの世界」は『アギト』『555』『キバ』のメインライターである井上敏樹が、「カブトの世界」は仮面ライダーシリーズに初参加となる古怒田健志が担当した。また初代『仮面ライダー』から助監督として携わり、平成仮面ライダーシリーズでは演出陣の中核を担っていた長石多可男は本作品がシリーズ最後の参加作品となった。
また原典でクリーチャーデザインを手掛けたデザイナーの面々が、各「世界」ごとに登場するオリジナル怪人を新規に作成している[101]。音楽面では『仮面ライダー電王』と『仮面ライダーキバ』で主題歌や挿入歌を担当した鳴瀬シュウヘイが主に「士」サイドの音楽を、『仮面ライダー555』で主題歌の編曲を担当した中川幸太郎が「世界」サイドの音楽を作曲している[102]。鳴瀬と中川の両者は本作品以後もシリーズ作品の音楽に多く関わるようになった。『響鬼』以来5作連続でプロデューサーを手掛けたテレビ朝日の梶淳は本作品の第27話を最後に降板し、後任を本井健吾に譲った。また白倉も、その後の東映社内の人事異動で本作品から2018年の『仮面ライダージオウ』までテレビシリーズからは離れていた。
本作品独自のCD展開として、過去の平成仮面ライダー9作の各主題歌を鳴瀬シュウヘイとRIDER CHIPSがそれぞれリプロダクションしたアレンジ版を収録した「SONG ATTACK RIDE」シリーズが挙げられる。
主題歌CDは「Journey through the Decade」を参照。
本作品は当初、2つの企画の流れから制作された。1つは『仮面ライダーバトル ガンバライド』、もう1つは平成ライダー10周年を記念して平成ライダーたちが共闘する単発での共演映画である[6]。しかし元々「平成仮面ライダーシリーズ」は作品ごとに設定が異なるため、世界観が異なるライダーたちを同時に出すことが難しかった。そこで前々作『仮面ライダー電王』の企画候補であった「パラレルワールドを主人公であるライダーが旅するロードムービー」というコンセプトを採用。現在の作品像が出来上がった[103]。またデンライナーで各々のライダーが活躍する年号へ移動するという『電王2』という企画もあった[104]。
本作品の最終話は、ディケイドがスーパーアポロガイストを倒した後「ライダー大戦」が始まり、その戦いが終わらないまま終了しており、その続きは同年12月12日公開の新作映画[注釈 54]として公開する旨が告知された[注釈 55]。これに対する批判が放送倫理・番組向上機構(BPO)に寄せられ、審議を受けた。BPOからの質問を受けたテレビ朝日は最終話終了後に明確な区別無く映画の告知を行ったのは適切な手法ではなかったと回答し、これを受けてBPOでは配慮ある番組制作を行うように局側に伝えることとした[105]。
テレビ朝日は「『ディケイド』のテレビシリーズでは最終話以前のレギュラー放送において、一つのエピソードが終了した後、番組のエンディングで唐突に次の「旅」の予告が始まるという演出手法をとっていました。(第105回 放送と青少年に関する委員会議事概要)」と説明した。また、白倉プロデューサーは「最終話のラストシーンは第1話で夏海が見ていた夢が現実となり、最終話と第1話を演出上繋げたのであって映画への繋ぎではなかったです(要約)」と日刊サイゾーのインタビューに答えている[106]。一方で主演を務めた井上正大のインタビューによれば、渡された台本には「最終話」の文字が無く、最後に「つづく」と書かれていたという[107]。
監督の石田は、台本では映画ありきの最終回ということが決まっていたことから、予告が流れたことは救いであったとしており、そのために撮影された予告は台詞も指定されていたという[108]。
こうした波乱含みの最終回は「意識的にやった」と白倉は述べている。そもそも本作品は視聴者の興味を次番組『仮面ライダーW』へとつなぐために制作された物であり、すっきりとした結末を提示したがためにそこで視聴をやめられてしまっては目的を果たせないからである[109]。
サブタイトルは原典を意識したものとなっている。怪人は本作品で初登場の者のみを記す。本作品も従来の平成ライダーシリーズと同様に2話完結の前後編構成であり、第1話が単編構成という都合上、各エピソード偶数回が前編で奇数回が後編となっている。
地元スポンサーの関係でローカル番組を優先し、遅れネットを余儀なくされていた山形テレビ[注釈 56]と静岡朝日テレビ[注釈 57]はそれぞれ、4月5日放送分(第11話)より同時ネットへ移行。これによりANNフルネット24局全局における同時ネット化を完了した[注釈 58]。
放送日 | 放送回 | サブタイトル | 登場怪人 | 主な舞台[要出典] | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1月25日 | 1 | ライダー大戦 | 夏海の世界 | 會川昇 | 田﨑竜太 | |
2月 | 1日2 | クウガの世界 | クウガの世界 | |||
2月 | 8日3 | 超絶 | ||||
2月15日 | 4 | 第二楽章・キバの王子 |
|
キバの世界 | 金田治 | |
2月22日 | 5 | かみつき王の資格 | ||||
3月 | 1日6 | バトル裁判・龍騎ワールド | 龍騎の世界 | 長石多可男 | ||
3月 | 8日7 | 超トリックの真犯人 | ||||
3月15日 | 8 | ブレイド食堂いらっしゃいませ |
|
ブレイドの世界 | 米村正二 | 石田秀範 |
3月22日 | 9 | ブレイドブレード | ||||
3月29日 | 10 | ファイズ学園の怪盗 |
|
ファイズの世界 | 會川昇 | 柴﨑貴行 |
4月 | 5日11 | 555つの顔、1つの宝 | ||||
4月12日 | 12 | 再会プロジェクト・アギト |
|
アギトの世界 | 長石多可男 | |
4月19日 | 13 | 覚醒魂のトルネード | ||||
4月26日 | 14 | 超・電王ビギニング | 電王の世界 | 小林靖子 | 石田秀範 | |
5月 | 3日15 | 超モモタロス、参上! | ||||
5月10日 | 16 | 警告:カブト暴走中 | カブトの世界 | 古怒田健志 | 田村直己 | |
5月17日 | 17 | おばあちゃん味の道 | ||||
5月24日 | 18 | サボる響鬼 | 響鬼の世界 | 米村正二 | 柴﨑貴行 | |
5月31日 | 19 | 終わる旅 | ||||
6月 | 7日20 | ネガ世界の闇ライダー | ネガの世界 | 井上敏樹 | 田﨑竜太 | |
6月14日 | 21 | 歩く完全ライダー図鑑 | ||||
6月28日 [注釈 59] |
22 | ディエンド指名手配 | ディエンドの世界 | 石田秀範 | ||
7月 | 5日23 | エンド・オブ・ディエンド | ||||
7月12日 | 24 | 見参侍戦隊 | シンケンジャーの世界 | 小林靖子 | 柴﨑貴行 | |
7月19日 | 25 | 外道ライダー、参る! | ||||
7月26日 | 26 | RX!大ショッカー来襲 |
|
BLACK RXの世界 BLACKの世界 |
米村正二 | 金田治 |
8月 | 2日27 | BLACK×BLACK RX | ||||
8月 [注釈 60] |
9日28 | アマゾン、トモダチ |
|
アマゾンの世界 | 長石多可男 | |
8月16日 [注釈 60] |
29 | 強くてハダカで強い奴 | ||||
8月23日 [注釈 60] |
30 | ライダー大戦・序章 |
|
ライダー大戦の世界 | 石田秀範 | |
8月30日 | 最終話 | 世界の破壊者 |
2010年3月期の仮面ライダーシリーズの売り上げは175億円だが[110]、この売り上げは後番組である『仮面ライダーW』の売り上げが含まれており、『仮面ライダーディケイド』単体としての売り上げは不明。
いずれも発売元は東映ビデオ。
『テレまんがヒーローズ』2009年4月号掲載。著者は藤沢真行。
アーケード系の『ガンバライド』は発売元・稼動がバンダイ。家庭用ゲーム系はバンダイナムコゲームス(バンダイレーベルおよびバンプレストレーベル、現:バンダイナムコエンターテインメント)である。
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