京都迷宮案内の登場人物(きょうとめいきゅうあんないのとうじょうじんぶつ)は、テレビ朝日系でシリーズ化されたテレビドラマ『京都迷宮案内』に登場する主な架空の人物について解説する。
主人公とデスク
- 杉浦恭介(すぎうら きょうすけ)
- 演 - 橋爪功
- 経歴:京都日報京都府警記者クラブ(第1シリーズ - 第5シリーズ)
- → 京都日報本社社会部遊軍(第6シリーズ - )
- 元々は東京の新聞社(大東新聞)でキャップを務めていたが、管理職に収まるのを良しとせず、スタート時から第5シリーズまでは、京都日報京都府警記者クラブのヒラ記者となる。
- 東京時代以前は、大東新聞函館支局の記者だった。単身赴任でやってきた京都で、函館時代のかつての同僚達と15年振りに再会する(2001年スペシャル)。
- 妻(「ママ」と呼んでいる)と娘は現在も東京に住んでおり、「田舎亭」で下宿生活を送る単身赴任の身である。
- 娘の結婚の話題になると不機嫌になる。たとえ中高生相手であっても容赦なく正論をぶつけ、皮肉を言いがちなため、つた子らからはひねくれ者と認知されている。
- 「田舎亭」ではお茶漬けを食べているシーンが多く、気に入っている様子。
- 毎回クライマックスでの「違う!!」の口癖はお約束。
- 喫煙者であり、時折タバコを吸うシーンがあるが、杉浦の持つライターの火力が最大以上の火力になっており、火を付けるたびに驚いている(一向に火力が弱くなる気配は無い)。
- 酒癖が悪く、周囲からは迷惑がられている節がある。
- 事件現場などに移動する時は全力疾走することがほとんど。公共交通機関を利用しても、下車した後はやはり全力疾走。取材時の鞄はリュックを愛用している。
- 第3シリーズ9話にて仲良くなった事件関係者が傷害事件を起こした際はショックで自室に閉じこもったが(つた子ら曰く「冬眠で春まで出てこない」)、次の10話では何事もなかったように出勤していた。
- 第6シリーズからは本社社会部遊軍へ異動となり、「遊軍だけに、遊ぶことを見つけたり」と以前の府警記者クラブ時代よりも仕事と関係ないことに興味を持って没頭していたが、出世亡者の社会部部長・城戸の出現によりリストラに遭いかけるも、つた子の機転により、週1本のコラム「京の散歩道」を執筆することに。
- 第8シリーズ最終話では辞表を提出したものの、思うところがあり、第9シリーズ第1話であっさりと復職した。
- 「デリカシーに欠ける、人を傷つける記事を書かない」のが信条。
- 橘つた子(たちばな つたこ)
- 演 - 野際陽子
- 経歴:京都日報京都府警記者クラブ(第1シリーズ - 第5シリーズ)
- → 京都日報本社社会部遊軍(第6シリーズ)
- → 京都日報本社社会部デスク(第7シリーズ - )
- スタート時から第5シリーズまでは京都日報京都府警記者クラブのキャップだったが、第6シリーズでは杉浦と同様、本社社会部遊軍へ異動し、ヒラ記者に一転降格。
- 第7シリーズからは「本社社会部デスク」に返り咲き、再び杉浦の上司となる。
- 遊軍を離れても遊軍スペースに顔を出すこともしばしば。
- 出世亡者である社会部部長・城戸のリストラ計画から救おうと杉浦に週1本のコラム「京の散歩道」を執筆することを提案したり、再度杉浦と大洞が同じ下宿に住めるように京都府警に根回しするなど、優しい一面も見受けられ、要所で杉浦に助け舟を出している。
- 大抵は「(橘)デスク」(主に円谷)と呼ばれているが、渚は「つた子さん」、大洞からは「キャップ」と呼ばれている。
- 大洞からは好意を寄せられているが、本人は意に介さない。
- 日々杉浦には振り回されており、毎シリーズ1度は「杉浦!!」と絶叫するのがお約束。
京都府警記者クラブ
- 藤原由美
- 演 - 大河内奈々子(第1シリーズ)
- 記者。杉浦からは「お嬢」と呼ばれていた。
- 高階登
- 演 - 西村和彦(第1シリーズ)
- 記者。たまに杉浦からは「階(しな)ちゃん」と呼ばれていた。
- 取材の足としてペスパを愛用する。
- 中根景信
- 演 - ベンガル(第1シリーズ)
- 記者。大の阪神ファン。杉浦とつた子からは「中やん」、高階からは「中さん」と呼ばれていた。
- 坂井陽平
- 演 - 的場浩司(第2シリーズ - 第5シリーズ)
- 記者。杉浦からは「陽平」と呼ばれていた。父親の陽一郎も新聞記者で、「名文家」と一目置かれる人物であったが、当人にとってはかなりコンプレックスになっていた。
- 森田悦子
- 演 - 大路恵美(第2シリーズ - 第5シリーズ)
- 記者。杉浦からは「悦ちゃん」や「悦子」と呼ばれていた。
本社社会部
- 曽ヶ端渚(そがばた なぎさ)
- 演 - 国生さゆり(第6シリーズ - )
- 杉浦と同じく本社社会部遊軍の記者(3人の子持ち)。夫はトラックの運転手。
- 家事と子育てに完璧を求めるタイプで、仕事場に洗濯物やアイロンを持ち込み、杉浦からは迷惑がられている。
- 元は町回り出身。無類の庶民感覚や日常感覚の持ち主。
- 子どもが犠牲になる事件などには感情的になりがちで、杉浦から釘をさされている。シリーズが進むにつれ、成長を認められるようになっていく。
- 大抵は「渚」、つた子や大洞・城戸からは「曽ヶ端」と呼ばれているが、杉浦からは「ミミズク」や苗字をもじって「じゃがバター」と呼ばれている。
- 第8シリーズ最終話にて取材中に失態をしでかし、整理部へ異動となったが、第9シリーズ第3話で遊軍に欠員が生じたために復帰した。
- 円谷晋作(つぶらや しんさく)
- 演 - 小木茂光[1](第6シリーズ - )
- 京都日報本社社会部遊軍長。杉浦と渚の直属の上司。既婚。
- 物腰は渚と対照的で常に沈着冷静なクールガイ。おっとりとしたところは大人の風格が漂う。要所要所では確実に仕事をこなす。
- つた子とは異なり、杉浦にプレッシャーをかけず、尊敬を抱いて接する。
- 杉浦が復職できたのは、円谷が辞表を受理せずに休職扱いにしたためである。
- 演じる小木は第2シリーズ第7話でゲスト出演済み。
- 城戸剛史(きど たけし)
- 演 - 西田健(第7シリーズ - )
- 本社社会部部長。
- 「記事を書かない記者は要らない」という出世亡者。杉浦の復職を心から喜んでいない。事あるごとに小言を言うため、杉浦やつた子、渚から煙たがられている。
- 「杉浦をいつリストラしようか」と企んでおり、ダンディーで冷徹そうに見えるが、シャイで優しい一面も見せている。
- 杉浦やつた子からは、たまに陰で、その風貌から「タコ」と呼ばれてしまっている(田舎亭の女将からは「落武者」と呼ばれた)。
- 演じる西田は坂井陽平の父・陽一郎役でゲスト出演済み。
- 和田隆
- 演 - 鶴田忍(第1シリーズ - 第5シリーズ)
- 本社社会部部長。
- 久保正
- 演 - 小川剛(第2シリーズ - 第5シリーズ)
- 本社社会部記者。
- 良成貞子(よしなり さだこ、役名表記は『新・京都迷宮案内』シリーズのOPから)
- 演 - 市田ひろみ
- 杉浦と大洞浩次郎が下宿している「田舎亭」の女将。料理上手で漬け物も自家製である(杉浦たちがよくお茶漬けのお供に食べている)。
- サバサバした性格だが、生粋の京女のため、京都に関するうんちくを語り出すと長くなる。
- 杉浦と大洞の世話をすることが息子の世話をしているようで嬉しい様子(世話を焼かないと「調子が狂う」らしい)。ただし、杉浦が酔って帰ると面倒に巻き込まれるため、関わり合いにならないようにしている。
- 大抵は「女将さん」と呼ばれており、レギュラー陣で関西弁を話す数少ないキャラクター。
- 大洞浩次郎(おおぼら こうじろう)
- 演 - 北村総一朗(第2シリーズ - )
- 第2シリーズ第1話で亡くなった、大洞善一朗の双子の弟(京都府警総務部長)。杉浦と同じ「田舎亭」に下宿している。独身。酒好きで、年代物の洋酒に目がない。
- リニューアル後もそのポジションは変わらず、階級は警視正。仕事とプライベートはしっかり区別しているようで、杉浦から仕事ぶりは信頼されている。
- 府警記者クラブ時代につた子とは知り会い、それ以来「キャップ」と呼んで好意を寄せている(何かと理由をつけ、つた子に会いにやって来てはアプローチを掛けたり協力したりするが、ことごとく失敗している)。
- 「職場も魅力が失せた」「あの頃は良かった」が口癖で、正確に過去の思い出は語れるが、朝食時に何を食べたのかは思い出せない(「健忘症が激しくなった」と気に病んでいる)。
- つた子同様、杉浦には日々振り回されている。
- 第4シリーズ第1話や第8シリーズ最終話で一旦下宿を出たが、すぐに戻って来た。
- 中風明世
- 演 - 島木譲二(第1シリーズ - 第3シリーズ第10話)
- 陰で「タコ」と呼ばれるが昔気質な「デカ」。杉浦やつた子に対しては表向き邪険であるが、犯人の有力情報を融通する仲であり、お互いに認め合っている。年老いた母親と二人暮らしの独身であったが、容疑者の追跡中に通りかかった車に轢かれて殉職する。
- 市川伊織
- 演 - 辻本茂雄(第3シリーズ第10話 - 第5シリーズ)
- 中風の後任として出演。杉浦やつた子からは「一課のアゴ」と言われる。前任の中風と比べ情報の融通はなく、杉浦やつた子に対しては邪険に接する。
- 高原真吾
- 演 - 伊東貴明(第3シリーズ - 第5シリーズ)
- 刑事。
- 五十嵐修子
- 演 - 真瀬樹里(第3シリーズ - 第5シリーズ)
- 婦警。
- 大洞善一朗
- 演 - 北村総一朗(第1シリーズ・二役)
- 大洞浩次郎の双子の兄。
- 一見するとヤクザ風の格好をしている。府警クラブの中に居るが、京都日報のライバル紙であるデイリー京都のキャップ。府警クラブの牢名主でもあり、横柄な態度を取っている。
- つた子の隠れファンである。
- 第2シリーズからは故人。第1話にて遺影で登場する。
- 磯貝
- 演 - 谷口高史(第3シリーズ)
- 謎の不動産屋。
- 向島良房
- 演 - 谷口高史(2001年スペシャル - 第5シリーズ)
- 大東新聞・京都府警記者クラブキャップ。
- 掃除のおばちゃん
- 演 - 美松艶子(第3シリーズ - 第5シリーズ)
- 花田逸平
- 演 - 石田靖(第7シリーズ第1話・第3話・第6話・2時間スペシャル〈2005年〉)
- 神出鬼没の僧侶。スクーターを愛用。杉浦が外回り中に出くわすことが多い。
- 知らないうちに杉浦にヒントを与えていることもしばしばあった。
- 画家
- 演 - カズ山本(第7シリーズ第4話・第6話・2時間スペシャル〈2005年〉)
- 杉浦が外に出ているときに、スケッチしているシーンが多い。2005年の2時間スペシャルで、花田逸平の師匠であることが判明し、シーズン中描いていたスケッチは、杉浦が煙草をくゆらしている姿だったことも判明する。
- 鶴丸あや
- 演 - 名取裕子[2](第7シリーズ第1話)
- 京都地検検事。『京都地検の女』の登場人物。
- 北村鉄男
- 演 - 船越英一郎(第7シリーズ第1話)
- 京都府警捜査一課の刑事。階級は警部。『京都地検の女』の登場人物。
- 太田勇一
- 演 - 渡辺いっけい(第7シリーズ第1話)
- 京都地検事務官。『京都地検の女』の登場人物。