黒田福美

日本の女優、エッセイスト ウィキペディアから

黒田 福美(くろだ ふくみ、本名:同じ、1956年7月21日 - )は、日本女優エッセイスト翻訳家である。キャストパワー所属。2008年2月末まではアミューズに所属していた。東京都立豊多摩高等学校桐朋学園芸術短期大学演劇学科卒業[1]。趣味は旅行、写真、ヨガ、ヨット[2]

概要 くろだ ふくみ 黒田 福美, 本名 ...
くろだ ふくみ
黒田 福美
本名 黒田 福美
生年月日 (1956-07-21) 1956年7月21日(68歳)
出生地 日本東京都板橋区
身長 161 cm[1]
血液型 O型
職業 女優エッセイスト翻訳家
ジャンル テレビドラマ映画
活動期間 1977年 -
事務所 キャストパワー
主な作品
テレビドラマ
電撃戦隊チェンジマン
弁護士・朝日岳之助』シリーズ
フレンズ
わかば

映画
タンポポ
毎日が夏休み
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人物

1977年、『夫婦ようそろ』でデビュー。同作の新人出演者募集に応じた4619人の中から山本みどり三島由起子牧野真理子大塚良重堀川あゆみとともに選ばれて起用された[1]

デビュー当初は時代劇の町娘役が多く、大役に恵まれずにいたが、鈴木武幸からオファーを受けて『電撃戦隊チェンジマン』に出演。当たり役を得る。

春の波涛』出演時に伊丹十三と出会ったことで縁ができ、監督する映画作品に常連起用されることになる。

日立 世界・ふしぎ発見!』では初代ミステリーハンター(1986年4月19日の初回放送より出演)を務めた。

韓国との関わり

要約
視点

1980年代から親韓派・韓国通として活動し、独学で朝鮮語を学び、事務所の反対を押し切って韓国留学までした。もともとは1983年にバレーボール韓国代表の姜萬守(カン・マンス)の熱烈なファンになったことが、朝鮮語を勉強するきっかけと語っている[3][4]

1988年ソウルオリンピック2002 FIFAワールドカップなどでも活動を行い、1988年放送のフジテレビ『ニュースバスターズ』では韓国レポーターを務めた。

韓国の盧泰愚大統領が1990年に来日した時に開かれた、海部俊樹首相主催の晩餐会に招かれたこともある。韓国のテレビドラマや映画にも多く出演し、好意的に受け入れられている。韓国に関する本も多数出版している。

2008年5月10日、慶尚南道泗川市出身の卓庚鉉(タク・キョンヒョン)神風特別攻撃隊隊員の慰霊碑建立を、泗川市当局との協力により主導。しかし、碑の除幕式直前から市当局が韓国国内の左右両派団体から抗議運動を受け、除幕式は中止となり、その後慰霊碑は撤去された。慰霊碑建立の経緯について黒田は、「朝鮮人特攻隊員の夢を見たことをきっかけで調べてみたところ、卓庚鉉隊員の存在を知った」と語っている[5]

2011年5月に、韓国政府から「『韓国の正しい歴史や文化』の情報を日本人に教え伝え続けている」として、修交勲章興仁章(2等級)を授与された。

2013年4月15日、韓国・京畿道から同道の観光広報大使を委嘱された[6]

2014年、産経新聞の元ソウル支局長が大統領批判をしたとして、在宅起訴された際は、韓国政府に批判的な立場をとった[7]

発言

  • パチンコチェーンのオーナーの韓昌祐が代表を務める「韓哲文化財団」の助成金が授与されたことについて、「在日差別への憤りが行動の原点。(日本が)加害者の立場であることをきちんと受け止めたうえで友好の土台を築いていきたい」。助成金は「被差別日系研究所」を設立した辛淑玉と共に授与された[8]
  • 2014年10月14日、産経新聞のインタビューで、産経新聞元ソウル支局長が大統領批判をしたとして在宅起訴されたことについて「いままで日韓の懸け橋になれればと活動してきたが、今回ばかりは事情が違う。政府の打ち上げた反日の方針に韓国国民も疑問符が浮かんでいるようだ。産経新聞紙面に出ることに正直なところ躊躇もあった。女優として、政治的発言をすることはリスキーだが、自分が保身を考えている場合ではないと思った。日韓友好を願うからだ」と述べ、韓国政府の反日姿勢を批判した[7]
  • ある夜、韓国人特攻隊員の卓庚鉉(日本名・光山文博)が夢枕に立ったことから、韓国に彼の慰霊碑を立てることを志す。遺族は黒田の思いに感謝し、「帰郷祈念碑」として完成した慰霊碑は、韓国メディアも好意的に伝えるなか2008年5月、故郷に近い慶尚南道泗川市の公園で除幕式が行われるところまでこぎつけた。碑文は特攻隊員のみならず日本の戦争で犠牲になった韓国人すべてを慰霊、追悼するものだった。しかし、除幕式当日に反日・愛国派団体の「光復会」が押しかけ「親日売国奴の特攻隊を称えるのはけしからん」と反日デモを行う大騒ぎとなった。除幕式は急遽中止となり、慰霊碑も撤去され、市当局などの協力者も手を引いてしまった。この事件について黒田は自身の著書の中で「韓国人たちは反日という柵の中に囲い込まれている羊の群れのようだと思う。光復会に対して意見をしたり、いさめたりすれば直ちに『親日派』というレッテルを貼られて柵から追い出され、社会的に抹殺される。だからだれもが『身を縮めて黙ってうつむく』しかない」と嘆き、さらに「韓国社会が『親日的』とされる言論を封殺し、地位を奪ったりして、人々を社会的に抹殺するようなやり方を止めないかぎり、韓国の言論も社会も成熟しないだろう。このことは韓国人自らが気づき改めないかぎり実現することはない」と述べている。なお、慰霊碑は現在、黒田の志に共感する尼僧の配慮で、ソウル近郊の龍仁市法輪寺の境内に横になって安置されている[9]

出演

テレビドラマ

NHK

日本テレビ

  • 松平右近事件帳 第35話「とどけ、涙の叫び」(1982年) - お絹 役
  • 誇りの報酬 第20話「いざとなったら辞表を胸に」(1986年) - 上原としこ 役
  • 八百八町夢日記 第1シリーズ 第32話「信玄谷の忍び花」(1990年) - 茜 役
  • 長七郎江戸日記 第3シリーズ 第7話「死神をぶっ飛ばせ!」(1990年) - おはん 役
  • 刑事貴族 第24話「天使と拳銃」(1990年)
  • 綺麗になりたい(1992年) - 美和 役
  • 大人のキス(1993年)
  • 江戸の用心棒(1994年4月12日 - 1995年3月7日) - お俊 役
  • 金田一少年の事件簿(1995年) - 多岐川かほる 役
  • ガラスの靴 a Cinderella Story(1997年) - 江崎冴子 役
  • P.A.(1999年) - 江川真奈美 役
  • 仔犬のワルツ(2004年) - 辰巳由貴 役
  • 女王の教室 - 佐藤芳江 役
      • 第2話「鬼教師の目に涙!?」(2005年7月9日)
      • 第3話「親友・裏切り・涙」(2005年7月16日)
      • 第6話「夏休みはありません!」(2005年8月6日)
      • 第7話「学校が燃える夜」(2005年8月13日)
      • 第8話「卒業行事はやりません。」(2005年8月20日)
      • 第9話「鬼教師への刺客」(2005年9月3日)
      • 第10話「最後の授業」(2005年9月10日)
  • 火曜サスペンス劇場
    • 女からの眺め(1987年1月6日) - 植村女医 役
    • 湾岸に消えた女(1989年2月28日) - 江藤倫子 役
    • 薔薇色の罠(1989年9月26日) - 矢島律子 役
    • 香子の夢 コンパニオン殺人事件(1989年12月5日) - 真野由加利 役
    • 京都物集女殺人街道(1990年3月20日) - 岡本典子 役
    • 弁護士・朝日岳之助 - 花木理恵 役
      • 弁護士・朝日岳之助2「有罪率99%の壁」(1990年5月29日)
      • 弁護士・朝日岳之助3「殺意の法廷」(1991年10月22日)
      • 弁護士・朝日岳之助4「考古学教室の殺人」(1992年8月11日)
      • 弁護士・朝日岳之助5「贅沢すぎる殺人」(1993年12月21日)
      • 弁護士・朝日岳之助6「顔の見えない殺人者」(1995年1月10日)
      • 弁護士・朝日岳之助7「逆転証人」(1996年1月16日)
      • 弁護士・朝日岳之助8「ぼくは殺ってない」(1996年7月16日)
      • 弁護士・朝日岳之助9「プラス「一」の悲劇」(1997年3月4日)
      • 弁護士・朝日岳之助10「刑法第一三四条」(1997年7月8日)
      • 弁護士・朝日岳之助11「笑わせても殺さない」(1998年2月17日)
      • 弁護士・朝日岳之助12「殺意のささやき」(1999年1月26日)
      • 弁護士・朝日岳之助13「温情捜査」(1999年7月13日)
      • 弁護士・朝日岳之助14「再審」(1999年12月28日)
      • 弁護士・朝日岳之助15「北上川殺人暮色」(2000年9月19日)
      • 弁護士・朝日岳之助16「緊急発砲」(2001年7月10日)
    • 結婚の行方(1991年6月11日) - 土屋淑子 役
    • わが町I(1992年10月13日) - 森亜樹 役
    • 検事 霧島三郎 - 霧島恭子 役
      • 検事 霧島三郎1(1994年11月22日)
      • 検事 霧島三郎2(1995年9月5日)
      • 検事 霧島三郎3(1996年8月20日)
      • 検事 霧島三郎4(1997年4月29日)
      • 検事 霧島三郎5(1998年4月28日)
      • 検事 霧島三郎6(1999年4月6日)
      • 検事 霧島三郎7(1999年10月26日)

TBS

フジテレビ

テレビ朝日

テレビ東京

テレビ神奈川

  • 希望の翼〜あの時ぼくらは13歳だった[11](2013年3月2日、KBS・カズモ共同製作)

WOWOW

東映チャンネル

SBS(韓国)

情報・教養・バラエティ番組

CM

映画

オリジナルビデオ

DVD

  • 『韓国・感動・韓流 紀行!! 韓国世界遺産&深発見の旅』(2004年10月21日、企画・著作/RKB毎日放送電通九州、販売/ビコム株式会社)

舞台

著書

  • 「ソウル マイハート」講談社 (1995/12)
  • 「ソウルマイハート2 背伸び日記」講談社(1999/10)
  • 「ソウルマイデイズ」講談社(2002/10)
  • 「ソウルの達人」講談社 (2003/7/31)
  • 「となりの韓国人 傾向と対策」講談社(2006/7/12)
  • 「黒田福美の韓国ぐるぐる ソウル近郊6つの旅 使える韓国語フレーズで旅先でも安心!」アスク(2013/8/7)
  • 「夢のあとさき 帰郷祈願碑とわたし」三五館 (2017/7/24)

訳書

  • 「うさぎのおるすばん」平凡社(原題:도대체 그 동안 무슨 일이 일어났을까? )イ・ホベク著(2003/9/1)
  • 「おなかがすいたらごはんたべるんだ 韓国の賢者による「短いお話、長い考え」」ポプラ社 イ・ギュギョン著(2004/9)
  • 「はんぶん幸せ、それでじゅうぶん。」ポプラ社 李圭璟(イ・ギュギョン)著(2007/1)

脚注

外部リンク

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