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地獄少女
日本のテレビアニメ番組シリーズ、メディアミックス作品 ウィキペディアから
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『地獄少女』(じごくしょうじょ)は、2005年から2009年にかけて第1期から第3期までが放送され、2017年に第4期が放送されたテレビアニメ。憎い人間を地獄へ送るミステリーホラー。また、それを原作にした永遠幸の漫画、テレビドラマ、ライトノベル、コンピュータゲーム、映画などを含むシリーズ作品の総称。
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なお、以降の記述において特に断りなき場合、原作であるテレビアニメシリーズの略称を下記の通りに略す。
- 『地獄少女』 → 第1期
- 『地獄少女 二籠(ふたごもり)』 → 第2期
- 『地獄少女 三鼎(みつがなえ)』 → 第3期
- 『地獄少女 宵伽(よいのとぎ)』 → 第4期
また、ドラマ版とはテレビドラマ版の『地獄少女』のことを指す(ドラマ版の詳細については別途に設けた項目先を参照のこと)。
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作品
要約
視点
主な内容

(河鍋暁斎画)
基本的なコンセプトは、時代劇「必殺シリーズ」の「法で裁けぬ晴らせぬ怨みを依頼者から引き受け、成敗する」というものである。これについては制作側が語っているほか、オープニング時の背景・ナレーションや、エンディング直前の場面で依頼人の名前が書かれた蝋燭に火が灯り、「貴方の怨み、晴らします」というナレーションなどからも、影響がうかがえる[要出典]。
ただし、「依頼人自身も死後にその代償を受け、地獄へ落ちる」という本作品独自の設定がある。そうした作風について、制作側は「『人を呪わば穴二つ』の言葉のように、依頼者の人の命を奪うという心願成就には、それ相応の罰が必要である」と語っている。
オープニングでは、河鍋暁斎の地獄絵が使われている。
成立経緯
本作品の企画自体は2003年ごろから存在し、世に出そうと策が練られていたが、内容が「憎い相手を地獄流しにする」といった過激な要素が基本にあることや、原作に漫画が無い「オリジナルアニメ」の企画が通りにくい、当時の日本のアニメ市場の構造的問題もあり、企画の進行は停滞していた。
最終的に、あるスタッフが講談社の『なかよし』の編集者と会う機会を得てこの企画の話をしたところ、編集者が興味を持ち、テレビアニメ化に先立って漫画化が決定する(後述)。その後、アニメ企画も息を吹き返し、『地獄少女』という稀有なキャラクターは、世に送り出されることとなった。
その後、大森貴弘を監督に迎えて制作され[2]、主役の声優には能登麻美子が起用された[注 1]。アニメとして、プレゼンテーションの末に毎日放送(#放送局を参照)などで放送することが決まった(そのため、シリーズを通してクレジットには同局のアニメプロデューサー・丸山博雄が「企画協力」として名を連ねている)後、2005年10月より放送が開始され、半年間(連続2クール)に渡る放送は各局ともおおむね好評のうちに終了した。
アニメ(原作)としての『地獄少女』4作の放送に関する詳細は#概要を参照。
メディア展開
アニメに先行し、永遠幸の作画で講談社『なかよし』2005年11月号から漫画化作品『地獄少女』が連載開始された。ファンシーな少女たちが描かれる明るい作風の目立つ『なかよし』において、連載作品陣では異彩を放ちつつも相応の人気を獲得し、当初は隔月連載の予定だったものが2006年1月号より毎月連載となり、全9巻が刊行された。第1シリーズの完結後はアニメ第3期『三鼎』を原作とする第2シリーズ『新・地獄少女』全3巻を経て2009年9月号より漫画オリジナルの第3シリーズ『地獄少女R(リターンズ)』が2013年4月号まで連載された。また、本編と併せて本作品とは離れた都市伝説を題材にしたアンソロジーコミック『地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー』も全13集が刊行された[注 2]。
2006年11月4日から2007年1月27日まで、実写ドラマ版『地獄少女』が日本テレビと静岡第一テレビで放送された。放送開始に当たり、ドラマ版で輪入道を演じる小倉久寛がアニメ『二籠』のナレーションを担当。また、アニメで各キャラクターを演じた声優がドラマ版に出演するなど、アニメと連動した試みも行われた。
また2007年に入り、エンターブレインとホビージャパンの2社から立て続けにノベライズが発行されることが発表された。オリジナル作品だけでなくゲームやアニメの小説化作品を多数手がける天羽沙夜がファミ通文庫版を、本作品で脚本を手がける広真紀がHJ文庫版を、それぞれ手がけており、2008年には石崎洋司がなかよし文庫版を手がけている。
『二籠』放送後には、地獄少女のキャラクターを使用した携帯電話用パズルゲーム『地獄少女ぱずるだま』の配信が開始、2007年9月にはオリジナルシナリオのアドベンチャーゲーム『地獄少女 朱蘰(あけかづら)』が発売、2009年9月には『三鼎』のオリジナルストーリーを原典にしたアドベンチャーゲーム『地獄少女 澪縁(みおよすが)』が発売された。
2016年には舞台版作品が上演され、2019年秋には実写映画作品が劇場公開された。それぞれ、詳細は#舞台や#映画を参照。
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地獄通信(jigokutsushin.net)
要約
視点
強い怨みの情念を持つ者が、深夜0時ちょうど(日本標準時)にのみアクセス可能となる架空のウェブサイト。Google検索のようにシンプルな画面構成であるが、代役を用いてのアクセスには応じないという高い人物認識機能を持つ。また、まったく怨みを持たない人物には、ウェブサイトへのアクセスはできない。このサイトの存在を知る方法は、都市伝説の噂などで人づてに聞く者もいれば、インターネット上の検索サイトで関連する語句を検索することによりリンクを見つける者など、さまざまである(事前にアドレスを知っていても、条件を満たして深夜0時ちょうどでなければ、アクセスできない)。
このサイトにおいて、地獄へ流したい人物の名前を入力して送信ボタンをクリックすることにより、怨みの対象人物名が閻魔あいこと地獄少女の所有するパーソナルコンピューター(Macintosh128K〈第1期最終話のみノートパソコン[要出典]〉)に届き、地獄少女との接触が成立する[注 3]。送信ボタンを押した直後、あいが依頼人の部屋へ現れることもあれば、逆に彼女のいる場所へ依頼人が飛ばされる場合もある。送信ボタンを押して送信が完了されるまでカーソル付近に表示されるロード表示は、『二籠』まではWindows XP以前と同様の砂時計だったが、『三鼎』からはWindows Vista/7と同様の円アイコンが表示されるようになった。
その歴史は古く、起源は安土桃山時代後期までさかのぼれ、江戸時代中期頃には存在が作中の文献で確認できる。地獄少女との接触を図る方法も、インターネットの誕生以前(昭和中期頃)には怨みを持つ者が新聞の尋ね人欄の空白欄を見つめると浮かび上がって来る宛先へ依頼の手紙を書き、郵便ポストに投函することで地獄少女と接触を図れるという方法が採られていた(第1期第十三話より)。映画版の設定では、インターネットのない昭和時代には、新聞の求人広告を頼りに電話で依頼しており、本気の怨みがなければ電話が繋がらなかった。また、地獄少女が活動を開始した安土桃山時代後期から江戸時代前期にかけては「地獄絵馬」と呼ばれる真っ黒な絵馬の裏に怨みのターゲットを書き、それを神社に奉納させることでターゲットと接触を図っていた(『二籠』第十九話より)。
依頼人がターゲットを特定できなくても(名前どころか顔すら知らなくても)地獄少女側は正確にそれを割り出し、引き受けてもらえる。中には、無罪のターゲットを自分もろとも地獄に流す者もいるが、これも古くから時折あることだとされる(第1期第二十三話より)。だが、地獄少女側が引き受けるターゲットは一貫して1人のみであり、何度も利用したり複数のターゲットをまとめて地獄に流したりすることはできない。
ターゲットが依頼人の幻影であっても引き受ける場合がある(ドラマ版第六話より)が、「依頼人が死者」、「ターゲットが地獄へ流す前に死亡」(『二籠』第十二話より)、「本来の依頼者の代理人によるアクセス」、「ターゲットが三藁のうち誰か」(『三鼎』第六話より)といった場合は依頼を取り消されることがある[要出典]。また、地獄少女側にもある程度は裁量の余地が委ねられており、通常なら引き受けていたような依頼を断ったり、依頼人が糸をほどくことを引き止めようとしたりすることもある。ただし、依頼者や依頼内容を選ぶことはできない[PR 1]。
- 地獄流し
- 依頼人があいから手渡された藁人形(三藁が変身したもの。輪入道が使い魔になる以前にも藁人形が使われていたが、担当者は不明。)の赤い糸を解くことで正式な契約が成立し、ターゲットには三藁によって私刑「地獄流し」が執行され、怨みの内容に応じたパラレルワールド(イリュージョン[要曖昧さ回避])で恐怖を与えられてから、あいによって地獄に流される。その際、三藁から罪を認める気になったかを問われても、たいていは謝罪しないことが多いが、仮に謝罪したとしても地獄流しは必ず遂行されるため、あくまでも形式上のものである。地獄へ流されたターゲットは、現世から消滅している(古い時代においては死体となって発見されている)。また、漫画版では行方不明とされていることが多い。ターゲットは自分を流した者が誰なのかを基本的に知ることはない(目の前で糸を解いた場合を除く)が、流されるに至った理由を三途の川とうかがえる広河であいによって見せられることも、まれにある。
- 地獄流しの執行後、あいは小さな手漕ぎ舟にターゲットを乗せ(この段階になると、ほとんどのターゲットは茫然自失になるか泣き崩れているので、舟上で暴れたり逃げようとすることはほとんど無いが、仮に暴れる気力が残っていたとしても謎の力によって拘束される)、先述の川に屹立する巨大な鳥居をくぐって地獄へ流し、一連の作業は完了となる。
- なお、死後に地獄へ堕ちることがすでに決定していた者(犯罪者やモラルの欠落した人間など)には、地獄少女側が一切関知しない別途の代償[注 4]が要求されるという。
- 利用の代償
- 地獄通信を利用して前述の作業が完了する[注 5]と、その代償として「依頼人も死後は地獄に流される」ことを示す絶対順守の契約が行使され、依頼人の胸元にはその証となる契約の刻印が浮かび上がる。依頼者が死亡すると、あいの手漕ぎ舟によって地獄へ流されるのはターゲットと同様。
- 寒河江ミチルの地獄通信
- 第4期『宵伽』でもう1人の地獄少女と化した寒河江ミチルの地獄通信は、あいのそれと見た目は同様だが、ターゲットの名前を入力すると、その依頼が正当な場合はメール形式で依頼を受けた旨の返信が依頼者のスマホなどに届く過程が挟まれている。依頼者がメールを視認するとミチルが出現し、以降は閻魔あいの地獄流しとおおむね同様になる。
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あらすじ

世間では、ある都市伝説めいた噂が流れていた。「午前零時にだけアクセス出来るウェブサイト『地獄通信』に晴らせぬ怨みを書き込むと、地獄少女が現れて憎い相手を地獄に流してくれる」。しかし、その噂は真実だった。
怨みを持った者が「地獄通信」に書き込んだ直後、依頼者の前にセーラー服を着た長い黒髪に赤い瞳をした地獄少女・閻魔あいが現れる。あいは依頼主に契約の証である藁人形を渡し、「人形の首にかかる赤い糸を解けば、契約は成立し、憎い相手は地獄へ流される」という。ただし、「その代償として自分自身も、死後は地獄で永遠に苦しむことになる」と告げるのであった。
依頼者は、その糸を解いて怨みを晴らすのか、それとも思い直して踏み留まるのか、葛藤の中で決断を迫られる。契約が執行される際には、閻魔あいに付き従う「三藁」の一目連、骨女、輪入道らが現世での罰を与え、最後に地獄少女により「地獄流し」が行われる。
登場人物
詳細は地獄少女の登場人物を、また各話の登場人物については各話リストも参照。
- 閻魔あい
- 声 - 能登麻美子[4]
- 本作品の主人公[4]。
- 地獄通信にアクセスした依頼人の怨みの感情に共鳴すると、振袖を瞬時に着て「地獄少女」となり、依頼を遂行する[4]。
- 一目連
- 声 - 松風雅也[5]
- あいに付き従う、三藁の1人。
- 骨女
- 声 - 本田貴子[5]
- あいに付き従う、三藁の1人。
- 輪入道
- 声 - 菅生隆之[5]
- あいに付き従う、三藁の1人。
- あいの祖母
- 声 - 松島栄利子
- 夕暮れの里に建つ家であいと暮らす存在。姿は出てこない。
- 柴田つぐみ
- 声 - 水樹奈々[6]
- 第1期のキーパーソン。
- 第2期には成長した姿、第3期には成人して保健医として、第4期では介護士として登場する。
- 柴田一
- 声 - うえだゆうじ[6]
- つぐみの父[6]。
- 第2期以降は直接的には登場しないが、回想シーンなどでの登場はあり、彼の著書も語られている。
- きくり
- 声 - さかいかな(第3期までは酒井香奈子名義)
- 次代の地獄少女を自称する幼女。
- 山童
- 声 - 椎名へきる
- 第3期からあいにつき従う存在。
- 御景ゆずき
- 声 - 佐藤聡美
- 第3期のキーパーソン。
- 寒河江ミチル
- 声 - 和多田美咲
- 第4期のキーパーソン。
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概要
- 第1期 - 第3期
- 3作とも全26話で構成されるほか、音楽プロデュースはアニプレックス、エンディングテーマは閻魔あい役の声優・能登麻美子がそれぞれ担当。また、地上波の放映は近畿広域圏を毎日放送(MBS)、東京都域を東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)がそれぞれ担当。なお、前者はTBS準キー局、後者は独立UHF局であるため、UHFアニメと定義されることが多い。
- 各話のエンディング後には、「この物語はフィクションであり登場人物および団体名は一切関係ありません」というテロップが表示される。
- 第1期
- 深夜アニメとしては異例の高視聴率を誇った(毎日放送では第9話が4.8%を記録した[7])最初のシリーズ。依頼者のターゲットとされる人物は基本的に悪人として描かれ、勧善懲悪のスタンスになっている。
- 土曜夕方に放送されていたTOKYO MXでは、第六話「昼下がりの窓」がJリーグ中継に差し替えられたが、同枠での翌週への繰り下げ放送は行われず、第七話が放送された後日の深夜帯にて話数の順番が入れ替わった状態で放送された(2011年の再放送〈19時30分 - 20時00分枠〉では特に変更なく放送された)。また、MBSでは第二十六話「かりぬい」のエンディング後のエピローグが削除された。時間こそ短いが作品世界の永続性を示しており、第2期制作決定の旨を告知する内容でもあった。アニマックスでの再放送時においても、毎回次回予告最後にカットインする「次回お楽しみに」と入った止め絵が削除されている。
- 第2期
- ネット局は中京圏広域放送局の中部日本放送(CBC)がさらに加わった。新キャラクターとして「きくり」が登場する。演出やスタンスが様変わりし、地獄流しの演出やエピソードのどんでん返しなど、前作とは違った新しい試みが多く行われている。本作品をもって「閻魔あいを主人公にした」物語は完結の形を取っているが、最終話のラストシーンで新たなる展開を示唆する描写が見られた後、次作も製作されることになった。また、前作にはなかったギャグ展開(特にアドリブの多い千葉繁が出演した第十話)も見られるようになった。
- 第3期
- 本作品では前作までの監督である大森貴弘がスケジュールの関係からアフレコ演出のみを担当し、原案のわたなべひろしが監督を務める。新キャラクターとして「山童」が登場する。オープニングテーマソングの歌手も前作までのSNoWに代わり、北出菜奈が担当する[注 6]。ネット局はTVQ九州放送(TVQ)、BIGLOBEストリームが加わり、キッズステーションが離脱した。また、本放送終了後には2009年9月から2010年3月までテレ玉の「アニたま」枠で再放送された(TOKYO MX以外の関東地上波局ではシリーズを通して初放送)。製作局のTOKYO MXでは、「番組中、一部過激な表現が含まれています。保護者の方は児童、幼児にご配慮ください。」という警告テロップを表示していた(リピート放送でも同様)。
- 特集放送・総集編 ほか
- キッズステーションでは、2006年1月11日に他局との放送調整のため、過去に放送された内容のダイジェスト版に当たる『地獄少女・総集編』が放送された。これは後にTOKYO MXでも同年10月7日に放送されたほか、GyaO!でも配信されている。また、セル版のDVD第四巻に特典映像として収録された(レンタル版には未収録)。
- アニマックスでも各期がたびたび再放送されていたほか、TOKYO MXでは各シリーズの全話から選んだエピソードを『地獄少女セレクション』と題し、再放送していた(放送話については、#各話リストを参照)。
- 第4期
- 前作終了から約8年後の2017年3月、第4期『地獄少女 宵伽』(じごくしょうじょ よいのとぎ)の制作が発表、同年7月から9月まで放送された。ネット局は新たに群馬テレビ、とちぎテレビ、BS11が加わり、地上局・CS局は再編された。メインキャスト・スタッフは過去3作とほぼ同様(監督は第1期・第2期の大森が復帰)。新キャラクター・寒河江ミチルが登場する。
- 放送様式は完全新作の本編(全6話)を連続で放送し、その後、過去作から選ばれた6話(「珠玉の回顧録セレクション6選」と呼称)放送で構成。この「回顧録」は、実写映像内でキャラクターの平面的な絵に棒を差したりして人形劇のように人力で動かす特殊な技法で制作される新作映像(劇メーションと俗称される)がアバンタイトルに追加された、特別バージョンとなる[注 7]。きくりと三藁たちが他愛の無い雑談をしながら過去(第3期まで)の地獄流し依頼を回想する内容であることから、「回顧録」そのものは時間軸上では『宵伽』本編と同時期となり(山童が登場しないことやきくりの様子から、第六話より後であることが示唆されている)、オープニングやエンディングについても『宵伽』本編のものが継続して使用された。
- 放送終了後にわたなべとプロデューサーの阿部愛が答えたインタビューによれば、前作終了後も遊技機用の映像制作などでプロジェクト自体の作業は続いていたところに「また新作が観たいね」という話が自然と持ち上がり、制作に至ったという[8]。また、オープニングナレーションへのひし美ゆり子の起用については、わたなべの第1期当時からの要望がようやく実現したそうである[9]。
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アバンタイトル
河鍋暁斎の「地獄絵図」、閻魔あいと三藁のシルエットをはめ込んだものに女優や俳優によるナレーションを加えたアバンタイトルが披露された後、オープニングタイトルが開始される。ただし、『三鼎』のみアバンタイトル後に本編の一部を挟んでからオープニングが開始されるという、若干の変更が加えられている。
スタッフ
主題歌
- 地獄少女
- 地獄少女 二籠
- オープニングテーマ「NightmaRe」
- 作詞 - 山野英明 / 作曲 - SNoW、進藤安三津 / 編曲 - 進藤安三津、藤田謙一 / 歌 - SNoW
- 第二話より使用。第四話まではアバンタイトル部分含めきくりのみシルエット状態になっていた。第五話からシルエットは解かれ、きくりも鮮明に描かれるようになった。
- エンディングテーマ「あいぞめ」
- 作詞 - ああ(savage genius) / 作曲 - Takumi(savage genius) / 編曲 - 西田マサラ / 歌 - 能登麻美子
- 最終回のみインストゥルメントver。
- 地獄少女 三鼎
- 地獄少女 宵伽
上記以外の音楽に関しては『地獄少女 オリジナルサウンドトラック』シリーズを参照。
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各話リスト
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放送局
要約
視点
上記のほか、2011年7月3日から同年12月25日までAT-X、2021年7月5日からカートゥーン ネットワークでもそれぞれ放送された。
上記のほか、2012年1月1日から同年6月24日までAT-X、2021年7月27日からカートゥーン ネットワークでもそれぞれ放送された。
上記のほか、2009年9月4日から2010年3月5日までテレ玉、2012年7月4日から同年12月26日までAT-X、2021年8月18日からカートゥーン ネットワークでもそれぞれ放送された。
上記のほか、2019年10月4日から同年10月8日までアニマックスでも放送された(第六話までを2話連続放送し、過去の傑作選に相当する第七話以降は未放送)。
以上のほか、2015年9月からはファミリー劇場で第1期 - 第3期の4か月連続放送が行われた[PR 3]。また、2017年7月からも第4期の放送に合わせて再び第1期 - 第3期の放送が行われた。
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BD / DVD
要約
視点
関連番組・サイト
放送直前!「地獄少女 三鼎」絶叫ナビ
『三鼎』の放送記念特別番組。出演者はインパルス、関暁夫(ハローバイバイ〈当時〉)、中村豪(やるせなす)、山本梓、AKB48。
放送直前!「地獄少女 宵伽」スペシャル 〜今宵あなたは地獄を見る〜
『宵伽』の放送記念特別番組。出演者は能登麻美子(閻魔あい役)、松風雅也(一目連役)、和多田美咲(ミチル役)、わたなべひろし(原案)、さかいかな(ナレーション)。
特設サイト
『三鼎』ではBIGLOBEとのタイアップを実施し、BIGLOBEストリームでは本編だけでなく、本編放送開始前には各種インタビュー動画やプロモーション動画を、本編には特別映像として反省会(監督のわたなべ、プロデューサーの阿部と松木の3人による座談会)が配信されている。また特設サイトでは各種投稿や投票企画、グッズ販売、プレゼント企画、音声合成サービス「コエラボ」でのあいの声を合成するサービスなどを展開することになっている。
Webラジオ「地獄配信」
『三鼎』の放送に伴い、公式サイトで、インターネットラジオ番組『地獄配信』が配信された。パーソナリティは閻魔あい役の能登麻美子。
番組のエンディングテーマは『三鼎』の主題歌を交互に使用。奇数回ではオープニングテーマ「月華-tsukihana-」(歌:北出菜奈)、偶数回ではエンディングテーマ「いちぬけ」(歌:能登麻美子)がそれぞれ用いられた。
- 配信リスト
関連書籍
- 公式アニメガイド 地獄少女 地獄絵巻(全2巻)
- 発行元:講談社
- 第壱巻 2006年3月29日発行、ISBN 4-06-372136-1
- 第弐巻 2006年6月28日発行、ISBN 4-06-372173-6
- 第1期の公式ガイドブック。新書判。第壱巻には第一話 - 第十三話、第弐巻には第十四話 - 第二十六話のダイジェストや設定資料を掲載。
- 地獄少女オフィシャルビジュアルブック
- 発行元:ホビージャパン、2006年9月13日発行、ISBN 978-4-89425-466-4
- 第1期の公式ビジュアルブック。全エピソード解説、設定資料、スタッフ・声優陣へのインタビュー記事や座談会などで構成。
- 地獄少女イラストレーションズ 鏡花水月
- 発行元:一迅社、2008年10月10日発行、ISBN 978-4-7580-1122-8
- アニメシリーズ3作品のキービジュアルやイメージイラスト、アニメ雑誌やDVDに使われたイラスト、キャラクターデザイナーの岡真里子と閻魔あい役の能登麻美子へのスペシャルインタビューなどを収録した画集。
- 2017年9月12日には同社のDNAメディアブックスより、『三鼎』や『宵伽』のイラスト、遊技機用描き下ろしイラストなど計30点の新規画稿を追加した改訂版が発売された。ISBN 978-4-75801-574-5
関連企画
- 喫茶店
- 2006年9月29日から渋谷パルコのZERO GATEにて、『二籠』と連動した冥土カフェ「地獄少女」が運営された。当初は1か月間限定だったが、好評だったことから同年12月3日まで期間を延長した。また、運営期間中には閻魔あい役の能登麻美子やテレビドラマ版の出演者が訪れた。
- 展覧会
- 2008年10月10日から、渋谷パルコのロゴスギャラリーにて、『三鼎』放送開始記念として展覧会「地獄少女〜憂鬱美術展〜」が開催された。
- アバター
- 『三鼎』の放送中から、アイテムが販売された。モバゲータウン・MIXMASTER・ちぷやタウン・yahoo!アバターといった、ゲームサイトやソーシャル・ネットワーキング・サービスにて各々に利用可能。
- エイプリルフール
- 『宵伽』の公式ウェブサイトが、2017年4月1日限定で、キービジュアルの閻魔あいの制服の配色や、背景を明るく変えて羽を背負った『天国少女』に変更され、キャッチコピーが『もっぺん生きてみる』に変更された[9][PR 6]。放送予定日は『宵伽』のものである。
メディア展開作品
要約
視点
漫画
→詳細は「地獄少女 (漫画)」を参照
→「地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー」および「本当にヤバイホラーストーリー」も参照
テレビドラマ
→詳細は「地獄少女 (テレビドラマ)」を参照
小説
- 地獄少女 うつろいの彼岸花
- 天羽沙夜:著 / 南野彼方:画 / エンターブレイン・ファミ通文庫刊。
- 2007年2月9日初版発行 ISBN 978-4-7577-3332-9
- 同じ中学校で冬休みの前後に起きた2つの事件と、それぞれの事件に巻き込まれた末に地獄通信へアクセスした女子生徒2名にまつわるストーリーが描かれる。
- 地獄少女 恨の紋章
- 広真紀:著 / 田上俊介:画 / ホビージャパン・HJ文庫刊。
- 2007年2月1日初版発行 ISBN 978-4-89425-510-4
- 同級生を地獄へ流したことに悩み、県立高校へ転校して来た鶴木清香と同じクラスになった松宮渉。同級生失踪事件の真相を告げて姿を消した清香を追い、渉は単身上京する。
- 小説 地獄少女
- 石崎洋司:著 / 永遠幸:画 / 講談社・なかよし文庫刊。
- 2008年4月4日初版発行 ISBN 978-4-06-373321-1
- 旧家に生まれたゆえのしがらみに翻弄されて地獄通信に救いを求めた少女の話、同じ中学校から何度も地獄流しを依頼されることに不信感を持ったあいたちが魔界の使者・黒魔女の企みを知り、それを阻止しようとする話の2話を収録。
- 作中には、同著者による青い鳥文庫『黒魔女さんが通る!!』の登場人物の存在が示唆されている。
- 2019年8月8日には講談社・青い鳥文庫にて描き下ろし表紙で再刊された。ISBN 978-4-06-516680-2
舞台
映画
2019年11月15日に劇場公開された。監督・脚本は『ノロイ』『貞子vs伽椰子』『不能犯』を手がけた白石晃士が、主演は『貞子vs伽椰子』から久々に彼と2回目のタッグとなる玉城ティナがそれぞれ務める[13][14]。
基本的な設定はテレビアニメ版に準じているが、物語は映画版独自の内容となっている[13]。
製作(映画版)
2018年9月13日に制作が発表された[14]。
白石は「原作の持つエネルギーに負けず、生まれようとしている映画が健やかに暴れまくって世に放たれるように、しっかりと産婆の役目を果たしたい」「ホラーの要素もありますが、美しさと悲しさと凶暴さが同居する『青春映画』、いわば私なりのキラキラ映画です」、主人公の閻魔あいを演じる玉城は「原作はわたしの世代では知らない人がいないくらい有名」「最初お話を頂いた時は驚きの方が強かったのですが監督の頭の中にある『地獄少女』を深く共有して、いい作品にできるように頑張ります」と、それぞれコメントしている[14]。
三藁のキャスティングについては白石の「強烈な存在感が必要不可欠だった」とのこだわりのもと、骨女には堂々とした佇まいとセクシーさから橋本マナミ、輪入道にはその存在感とオーラから麿赤児がそれぞれ起用されたほか、一目連にはオーディションを経て白石の「パッと見、ゾクッとさせるような鋭さのあるビジュアルが欲しかった。彼を見たとき、ぴったりだった」との評価により、楽駆が選ばれた[15]。なお、現場撮影の際には麿による歌唱シーンや橋本によるキスシーンも撮影されたが、映画本編ではすべてカットされている[16]。
玉城は小学生当時に漫画版を読んでおり[13]、本作品ではあいを演じるに際し、能登麻美子の演じたテレビアニメ版のあいを参考にして声を作った[17]ほか、撮影中にはまばたきをしなかったうえ、コンタクトレンズを装着していたことからもカットがかかるまでに目が乾いていき、視点が合わなくなっていったという[16][18]。
映画版オリジナルキャラクターの1人である南條遥を演じる仁村紗和へのインタビューによれば、撮影は2018年秋に行われたそうである[19]。仁村はオーディションの際に中森明菜の「少女A」を歌って選ばれており、演技については同じく映画版オリジナルキャラクターの1人である市川美保を演じる森七菜から引き出されたところもあった[20]ほか、歌へのコンプレックスを克服したライブシーンについては白石のこだわりも重なり、2、3日かけて撮影したので見どころだという[21]。なお、白石は音楽的要素を加えて本作品の世界観に厚みを持たせようとこのシーンを撮影・編集したことや、歌で物語を止めないことが重要であることを劇場公開後にコメントしている[22]。
森は小中学生当時にテレビアニメ版や漫画版をよく見ており、オーディションの際には実写映画化に驚いてあいを誰が演じるかが気になった[23]ほか、美保を演じる際には親友のために美保の人生が狂っていくところは理解できないと思っていたが、演じていくうちに自分も人のために狂うことができたことに驚いたという[24]。
プロモーション(映画版)
2019年7月1日には公開日が同年11月15日に決定し、特報映像とポスタービジュアルが解禁された[25]。同年8月22日にあいと三藁のビジュアルが公開された[26]後、同年9月13日には本予告が解禁され、本ポスタービジュアルと主題歌情報が公開された[27]。
2019年10月8日には新宿バルト9にて完成披露試写会が開催され、舞台挨拶にあい役の玉城、美保役の森、遥役の仁村、御厨早苗役の大場美奈 (SKE48)、魔鬼役の藤田富、監督の白石が登壇したほか、当日に22歳の誕生日を迎えた玉城には黒と赤で彩られたバースデーケーキや、テレビアニメ版のキャラクターデザイナーの岡真里子によるあいの描き下ろしイラスト色紙が贈呈された[28]。
2019年11月13日には早苗に無数の手が襲いかかる場面[注 14]をはじめとする戦慄シーンを収めた場面写真が公開された[29]ほか、映画版のあいとテレビアニメ版のあいが同時に決め台詞を言うコラボ映像がYouTubeにて解禁された[17]。
2019年11月16日には新宿バルト9にて公開記念舞台挨拶が開催され、舞台挨拶に玉城、橋本、楽駆、森、仁村、大場、藤田、白石が登壇した[18]。
2019年11月23日には森の演じる美保が藁人形の糸を引こうとする本編映像が、YouTubeにて公開された[22]。
出演(映画版)
スタッフ(映画版)
- 原案:わたなべひろし
- 原作:地獄少女プロジェクト
- 監督・脚本:白石晃士
- 音楽:富貴晴美
- 製作総指揮:久保忠佳、依田巽
- 製作:堂山昌司、松下智人、小竹里美、宮田昌広
- プロデューサー:平田樹彦、山口敏功、横山和宏、内藤和也
- アソシエイトプロデューサー:福島聡司
- ラインプロデューサー:守田健二
- 撮影:釘宮慎治
- 照明:田辺浩
- 録音:石貝洋
- 美術:安宅紀史
- 編集:張本征治
- VFXスーパーバイザー:村上優悦
- 音響効果:岡瀬晶彦
- 助監督:山口晃二
- スタイリスト:中井綾子
- ヘアメイク:村木アケミ
- 装飾:山本直輝
- 特殊スタイリスト:百武朋
- 特殊メイク:並河学
- スタントコーディネーター:吉田浩之
- スクリプター:近藤真智子
- キャスティング:北田由利子
- 製作担当:小川勝美
- 音楽プロデューサー:中村千枝
- 配給:ギャガ
- 制作プロダクション:ダブル・フィールド
- 製作:映画『地獄少女』製作委員会(NBCユニバーサル・エンターテイメント、藤商事、ギャガ、ギャンビット)
評価(映画版)
ねとらぼによるレビューでは、「ヤバい女が出てくるところが最高」「女性を人間として描いている」「ホラーが苦手な人でも楽しめる」「器の大きさを感じる」などと評されている[30][31]。
ゲーム
- 地獄少女 朱蘰(あけかづら)
- コンパイルハート制作・発売のニンテンドーDS用アドベンチャーゲーム。2007年9月27日発売。詳細は『地獄少女 朱蘰』を参照。
- 地獄少女ぱずるだま
- コナミネットDXにて配信されている携帯電話用パズルゲーム。『対戦ぱずるだま』を地獄少女風にアレンジしたもの。
- 地獄少女恋々花札
- コナミネットDXにて配信されている携帯電話用ゲーム。キャラについては閻魔あい、三藁、柴田親子、きくりたちが登場し、勝ち抜き戦のストーリーモードと気軽に対決できる対戦モードの2通りで遊べる。
- 地獄少女 みにっこあどべんちゃー
- コナミネットDXにて配信されている携帯電話用アドベンチャーゲーム。デフォルメ化されたあいたちが登場し、コミカルなストーリーを展開する。
- 地獄少女 澪縁(みおよすが)
- コンパイルハート制作・発売のPlayStation 2用ミステリーアドベンチャーゲーム。『三鼎』のアナザーストーリーになっている。2009年9月17日発売。詳細は『地獄少女 澪縁』を参照。
パチンコ・パチスロ
いずれも製造・販売元は藤商事。
- CR地獄少女
- 2011年11月上旬より発売・稼働開始したパチンコ。第1期から『三鼎』までのキャラクターが登場、新規に作成されたオリジナルのストーリーが収録され、演出も『地獄少女』の内容が元になっている。また、山童役の椎名へきるによる「願いの灯 祈りの音」、御景ゆずき役の佐藤聡美による「紅い実」の新曲2曲が使われている。
- CR地獄少女 弐
- 2015年5月上旬より発売・稼働開始したパチンコ。前機種同様にシリーズ通しての主要キャラクターが登場するほか、新作オリジナルのストーリーや本作を元にした演出もそのまま継承されている。それに加え、「地獄少女」としてのゆずきがフィーチャーされており、モードセレクトであいとゆずきが選べるほか、ゆずきを主体にした演出も加えられている。また、『CR地獄少女』のオリジナル曲2曲に加え、ゆずき役の佐藤による「舞い散る花」、山童役の椎名による「紅い花闇に咲きて」、花村弓枝役の森永理科による「詠み人知らず」などの新曲も使われている。
- パチスロ地獄少女
- 2015年10月中旬より発売・稼働開始のパチスロ。パチンコ2機種同様にシリーズ通しての主要キャラクターが登場し、演出や映像を継承しつつ、パチスロならではのゲーム性を強化している。また、ART時にはあいのコスチュームを替えられる「コスプレカスタマイズ機能」やBGMを歴代主題歌やパチンコオリジナル楽曲から選択可能な「楽曲カスタマイズ機能」を搭載している。
- CR地獄少女弐 きくりの地獄祭りVer.
- 2016年2月1日より発売・稼働開始のパチンコ。作風が前作『CR地獄少女 弐』から一変し、明るくなっている。
- パチスロ地獄少女 宵伽
- 2017年9月より発売・稼働開始のパチスロ。新筐体「Fusion Core」を採用し、『宵伽』全6話を搭載。ARTではあい・ゆずき・ミチル3人それぞれのモードが用意されている。
- CR地獄少女 宵伽
- 2018年1月9日より発売・稼働開始したパチンコ。前作までの主要キャラクターに加え、『宵伽』より登場した寒河江ミチルをメインに加え、パチンコオリジナルストーリーも一新されている。『地獄少女 弐』で採用された『今週の依頼リーチ』は内容が一新され、アニメ版『宵伽』の全6話に加えて本作品用に描き下ろされた新ストーリー全3話が収録されているほか、オリジナル楽曲も全4曲が追加されている。ライトスペックは新規則制定後の2018年9月18日より『PA地獄少女 宵伽』として発売・稼働開始。シリーズ初の設定付きパチンコである。
- P地獄少女覚醒3000Ver.[32]
- 2023年2月20日に稼働が開始したパチンコ。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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