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ニンテンドー ゲームキューブのゲームタイトル一覧

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ニンテンドー ゲームキューブのゲームタイトル一覧(ニンテンドー ゲームキューブのゲームタイトルいちらん)では、ニンテンドー ゲームキューブ対応として全世界で発売されたゲームソフトおよび発売されなかったタイトルを列記する。なお追加要素などを含まないベスト版は記載しない。

発売されたソフトの変遷

要約
視点

ニンテンドー ゲームキューブは前世代機のNINTENDO 64がソフトを開発しにくいという反省を踏まえ「クリエイターにフレンドリーなマシン」というコンセプトが建てられた[1][2]。これにより、NINTENDO 64を上回るラインナップをそろえることに成功した[3]。新たなサードパーティとして、2001年の年初に家庭用ゲーム機の製造から撤退したセガが加わり、同社の『スーパーモンキーボール』はローンチタイトルの一つとなった[4]。アーケードゲームからの移植作である同作は「スティックを倒してサルの入ったボールをゴールまで転がす」という単純明快な操作体系でありながら慣性によって歯ごたえのある難易度に仕上がっていると同時に、リトライ性の高さを特徴としている[5]。同作はとりわけ北米で人気を博しており、これらの要素が背景にあるのではないかとみる向きもある[5][6]

また、1996年2月のPlayStation参入宣言以来、任天堂が発売したゲーム機向けにソフトをほとんど提供してこなかったスクウェアが、据え置き機としては久しぶり[注 1]となる新作『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』を2003年8月8日に発売した[7]。このほかにも、ナムコから2003年12月5日発売された『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』は、開発元のモノリスソフトをはじめ、人気RPGを手掛けてきた者たちによる作品であり、同作は個性的なキャラクターに加え、各種装備やアイテムが「マグナス」というカードとして扱われており、エビと釣り竿を使う「鯛のマグナス」を入手できるなど、ユニークな一面もあった[8]。なお、同作は知る人ぞ知る作品という立ち位置だったが、2023年にリマスター版が発表された際は大きな反響を呼んだ[8]

一方、任天堂のオリジナル作品においては、異星に不時着した主人公が現地生命体ピクミンと協力して帰還を目指す同名作品がゲームキューブ本体の1か月後に発売されると、色の異なるピクミンの適切な運用が求められるパズル性や、ピクミンのはかなさをうたったコマーシャルソング「愛のうた」などによって人気を博した[3]。また、2004年に発売された続編『ピクミン2』ではピクミンの種類を増やしただけでなく、制限時間を撤廃するなど、前作とは異なるプレイスタイルを実現した[9]。シリーズ作品においては、2002年に日本で発売された『ゼルダの伝説 風のタクト』が、3DCGモデルに2Dアニメ調のグラフィックを施したトゥーンシェーデイングによる表現技法や、前世代機向けの作品群よりもデフォルメされたデザインが評価され[10]、以降の『ゼルダの伝説』シリーズにおいても同様の技法を取り入れた作品が出てきた[11]。また、この技法は遊びやすさにも影響しており、たとえば主人公リンクの目が猫のように描かれたことで視線の向きがわかりやすくなり、主人公がダンジョン内の仕掛けを作動させるスイッチを目で追ってプレイヤーに示唆する表現ができた[11]。2003年に発売された『カービィのエアライド』は『カービィ』シリーズでは初めての3Dタイプのレースゲームであり、アナログスティックとAボタン(ブレーキ)だけというシンプルな操作体系であると同時に、最終決戦に備えてフィールド内の強化アイテムを収集していく「シティトライアル」モードや、実績に相当する「クリアチェッカー」など、後年において先駆的な作品として評価された[12]

新たな試みとしては、同日発売されたゲームボーイアドバンス(以下:GBA)と連動する機能があり、たとえば『ゼルダの伝説 4つの剣+』の場合、GBAをパーソナルコントローラーに見立て、各プレイヤーの専用画面を用いて冒険を進めることができる[1]。ただし、この方法ではGBAとの接続に必要なケーブルがプレイヤーの人数分必要となるため、あまり普及しなかった[1]。また、『マリオカート ダブルダッシュ!!』では家庭内LAN接続による多人数プレイを実現した[13]ものの、この方法でもゲームキューブ本体とソフト、そして接続用ケーブルなどの機材が人数分必要となるため、気軽に遊べるものではなかった[14]。このほかにも、任天堂はセガとナムコと共同で、本ハードの構造を応用したアーケード基板トライフォースを開発しており[15]、『F-ZERO GX』のように、トライフォースを採用した基板のアーケードゲームと連携する作品もあった[16]

一方で、表現力の向上などがユーザにもたらす影響に注目が集まり、2002年6月にはコンピュータエンターテインメントレーティング機構(以下:CERO)が設立され、ゲームキューブ用ソフトも審査対象の一つとなった[17]。2006年5月には、CEROレーティングが改定され[18]、このうち人格を切り替える能力を持った殺し屋を主人公とした『Killer7』はゲームキューブ唯一のZ指定(18才以上のみ対象)となった[19]。『Killer7』に関して、電ファミニコゲーマーに寄稿した小山太輔は、洗練されたトゥーンシェーディングや、「殺す」と書いて「トル」というルビを振るなどのタイポグラフィへのこだわり、心情をマップで表現する手法の3点が発売当時に衝撃を与えたと語り、ゲームデザイナー須田剛一の作家性が強い作品と評した[19]


その後日本においては、2006年12月2日に発売された『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』(オンライン販売限定)をもってゲームキューブ用タイトルの発売を終了した[20]

一方、北米におけるローンチタイトルの顔ぶれは少し異なっており、"Batman: Vengeance"のように日本で発売されなかった作品もあった[21]

2007年までに発売されたゲームキューブ用タイトルは、『スーパーマリオ 3Dコレクション[22]といったオムニバス作品への収録などを通じて、他機種へと展開されていった。また、次世代機にあたるWiiはゲームキューブと後方互換性を有しており、『ガチャフォース』のように再販されたソフトをWiiで遊ぶ者もいた[23]。さらに、ゲームキューブ用タイトルの移植技術がWii用タイトルの移植に応用された例もある[注 2]。その一方、ゲームキューブのマイクロプロセッサユニットは2023年時点から見ても非常に高い性能であるため、エミュレータの開発に当たっては一工夫が求められることもあった[22]ほか、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のように、複合的な理由で移植やリマスターができないケースもあった[24]

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発売されたタイトル

要約
視点

本節の「発売されたタイトル一覧表」には合計で「649」のゲームタイトルを発売日・発売元とともに列記している。また「地域ごとの発売年一覧表」には2001年から2007年に発売されたゲームタイトル数を地域および年に分けて列記している。なお任天堂の「発売ソフトタイトル数推移表」によると、合計タイトル数は日本が275、北米が552、その他が453であり[25]、日本以外は差があることに注意されたい。

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非売品

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発売されなかったタイトル

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脚注

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参考文献

外部リンク

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